【In Early Summer】佐野元春 #57【ON THE ROAD】

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187NO MUSIC NO NAME
 『all flowers in time』見てて、ハートランド解散後にinternational hobo king
bandになったことの問題点に改めて気付かされた。それは今のhobo king bandに古田たかし
と長田進が加入した、その光景からあることを感じたからだ。古田たかしは佐野のMCの間もふざ
て、まあ不真面目にも能天気にもみえる。でもドラムのアタックの強さとビートは佐野の音楽に
必要だと思う。一方、長田進は昔からそうだが尖ってて、ギターのトーンにも自己主張が感じられ
る。何が言いたいかというと、このような人間がメンバーだったのがハートランドで、それは
言ってみれば、佐野がリーダーではあるものの、一枚岩ではなかったことを表している。長田にせ
よ佐野を食ってしまうかの迫力があるし、古田にしても、あのドラムは前にいつでも出てくる。
音もでかい。何故佐野がhobo king bandで佐橋よりも長田を据えたのか。古田を据えたのか。
その答えはそこだと思う。佐野がバンドに欲しかったのは自分に譲歩したり、単に合奏するだけ
に止まらず、食いそうなほど前面に出てくるプレイだったんだと思う。古田と長田に替わった
意味は実はそこにあったんじゃないか。今のバンドに佐野が求めているのはそれだと思う。