ラスト・エンペラーの場合は、キーボードスペシャル 1988年2月号 "「ラストエンペラー」は
どこから来たのか"に、上野と野見のインタビューがあった。
> ―上野さんは、「ラスト・エンペラー」のライト・モチーフ(メイン・テーマ)の
> オーケストレーションをされていますが、坂本さんからは、どういうものを渡されたんですか?
>
> 上野:スケッチが確か3つぐらいあったと思うんです。1つは、そのライト・モチーフ。
> 2つ目は、3曲目「Where is Armo?」のテーマにもなっているメロディー。これは野見祐二くんが
> オーケストレーションしています。そして、2曲目「Open the Door」のワーグナー的なメロディー。
> これは7曲目に入っている「The baby (was born dead)にも使われているんですが。
>
> 野見:あの「The Baby」の前半は、僕自身が作って、後半は「Open the Door」のコードのスケッチを
> 使っています。
>
> ―坂本さんからの注文は、どういうものだったんですか?このシーンは、肯定溥儀の子供が生まれる
> シーンで、少しホッとした感じがするんですが、すぐ殺されてしまう。
>
> 野見:そう。教授からは、そのホッした感じを出すように言われたんです。でも、またすぐに
> 変化する。
>
> ―最初のコード、A-E-G♯というのは、3度が抜けていて気持ちいいですね。さらにベースにF♯が
> 鳴っていて、ポリ・コード的になっていたり。
>
> 野見:教授もそのへんがいいって言ってましたね。(以下略)