OT 奥田民生 part99

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みなさん、「本物」になろうと努力されたことありますか?
一流の作品には、常に満を持して放たぬ緊迫性があります。
私事ですが、わたしは認定医を一端あきらめました。
自分一人でケースを集めて、試験勉強するだけならどうにでもなることでした。
でもケースを提出するには、ディスカッションに耐えうるような資料を長期に渡って
収集する必要があり、それにはスタッフ教育も重大な問題でした。
レントゲンフィルムの処理ひとつとっても、現像液の温度、固定、乾燥の過程で、
ムラや気泡や傷が少しでも入ってしまえば、ケースとして提出できません。
私のところに、何回教えても、どうしてもうまくできないスタッフがいます。
そのようなこともあり、私はまだ試験を受ける環境にないと、先輩に話しました。
認定医の先生は「そういう人には辞めてもらうのも仕方ないだろう」と言いました。
「うちだって、何人辞めてもらったかわからないぞ」と。
55NO MUSIC NO NAME:2009/06/08(月) 00:56:16 ID:Pf7R38lM0
ある日、気泡の入った画像を見て、いい加減、苛々してしまったことがありました。
スタッフの子は「すみません」と言い、その資料を片付ける手が震えていました。
私には、彼女を辞めさせることはできませんでした。そして自分が塾を辞めました。
今も3流のままみんなでワイワイ楽しくやっていま〜す。

私は、やっぱり「本物」のもつ緊迫性というところに、無類の魅惑を感じます。
そんなふうに強烈に厳粛に自分を追い詰め、孤独に耐えることが
今の私には、まだ出来ないからです。
一流の男の人の、そういう意志の強さには全然適いません。スゴイと思います。
だから、「ドースル?」を歌った民生さんにエンパシーを感じたし、
それ以降の「本物」になった民生さんを見て、本当に凄いなあ、と尊敬してしまいました。
前にもお話しましたが、そういう民生さんが好きでした。