dan デブ di GOING UNDER GROUND 49
でもたとえば、こう考えてみてもらえると
わかるかもしれないんてすけど、ずっとや
ってきたバンドがあってね、ぼんやりとだ
けど「良いと思うものが違うんだな」と思
ったとして……それはまあ、彼氏彼女の関
係に置き換えてもいいですよ、夫婦でも。
そんな感じになったとき普通、人はどうす
るかつて言ったら、無意識にその関係が壊
れないようにすると思うんですよ。相手の
ことが好きだったら。
-なんとなくですがわかります。
丈:だから今回のアルバムで「Tangerine
orange」は、新しいことをやるということ
は念頭に全然なくて、むしろ「みんながよ
く知っているゴーイング」の自分なりの集
大成みたいな感じになっていて。奇しくも、
僕も浅田さんが見せてくれたような「かつ
てのゴーイング像」に自分なりに回帰して
いたんですね。このあたりのことは、明確
に考えてやったわけじゃないんですけど。
でも、なんとなくはわかっていて。だから
最後にタイトルつけるとき「Turquoise
blue」の対になるような感じにしたんです。
青空と夕暮れ。あれがもう、今の僕にとっ
ては関わり方としてギリギリのところです
ね。