Mr.Children1426

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693名無しさん@お腹いっぱい。
岡村靖幸は1965年に生まれ、わたしは1968年に生まれた。 
彼が渡辺美里や吉川晃司に楽曲を提供していたころ、私は「東京キッドブラザース」でミュージカルを踊ったり歌ったりしていた。
彼がソロデビューしたのは1986年、わたしはその1年後に「青春5月党」という演劇ユニットを旗揚げした。
わたしは岡村靖幸と同じ時代を生き、生き辛さのほうもイヤというほど味わった。
むかし流行った歌を聴くと、そのころの自分や出来事などを思い出し、歌とともに懐かしさが流れ、感傷に包まれるものだが、岡村靖幸の曲を聴いても、そうはならない。
流行歌はあっという間に消費される。
メッセージソングはやがて古くなる。
なかには普遍性を獲得して時代を超える歌もあるが、普遍性という安全圏のなかに一歩足を踏み入れると、危うさや毒気はきれいに拭い去られてしまう。      
岡村靖幸の歌は、何年経っても懐メロにならない。歌詞、メロディ、ステージ上のパフォーマンス――、すべてが驚くほど新しく、ぞくぞくするほどセクシーでスリリングで、痛烈だ。