矛盾との戦い。
09.09.16
矛盾との戦いは自分との戦いでもあるんですね。
米米CLUBが何かを出すという事は、
レコード会社にしてみれば、とてもおいしい事。
今までの財産で、ただで全部の利益収入があるし、
懐かしさで喜んで買う人も大勢いる。
だから、米米CLUBのリリースや、旧楽曲のアルバムやDVDとかは、
レコード会社の『よ・だ・れ』が出る商品なワケです。
よって、少々、石井竜也が声をカラして大切なコンサートに望もうが、
30本ものラジオもおかまいなしです。
歌い手にとって、しゃべる事ほど喉を酷使する状況はありません。
歌手によっては、コンサートの2日前のプロモーションは控える人もいるくらいです。
ましてや、50歳も近いアーティストに対しては、
周りは、相当『声』の心配をするものです。
明日、僕「石井竜也」は、とても大切な『水都大阪スペシャル・コンサート〜水龍〜』を控えているワケで、自分でも数の少ないリハーサルでも、
(バジェットもそんなにないし、スタッフの愛情で成り立っているようなもんです)
出来るだけ、のどのケアーはして来ているワケです。
そんな間の日に米米のやりたくもないプロモーション。
仕事ですので、しょうがなくつきあってやりますが、
声の心配と、コンサートの事で頭は一杯。
それでも、米米のテイスト的に声を張って元気じゃなければならない
きついプロモーションとなりました。
明日の自分の声がかすれている事は、
正直さけられないくらいの数をこなさなければならなかった、
この丸1日のプロモーションは、「石井竜也」というアーティストを、
レコード会社サイドがどういう風に扱うのかがハッキリと解った事件でした。
「自分で、セーブしてやればいいじゃん!」とお怒りになる方もいる事でしょうが、
そもそも石井竜也として大切な時期になぜにこのような
ハードなスケジュールが入らなければならないのか?
自分でもガッカリするやら、情けないやら、昨日は一睡も出来ませんでした。
悔しさと、米米の両立の限界に苛まれて、ホトホト疲れ果てました。
ここで、ハッキリ宣言しておきます。
正直、来年は、カール君は休みます。
このような屈辱的な価値観の中で働かされるのであれば、奴隷も同然。
クリエイティブ的になんか、とてもじゃないけど米米は
自分の中ではもう考えてはいません。
「だったら、やめれば?」と、ファンの皆様からお許しが出るのなら
今すぐにでも、このツアーごと、やめたい気持ちです。
決まっているから、ステージで仕方なく歌を歌っている感じを
もしも感じてしまったなら、どうかお許しください。
自分でも正直な気持ちからは逃れられませんので、
このような事を書き込みする事をお許しください。
だけど、明日のコンサートは、たとえ、声がかすれてでも、心を込めて歌います。
少々声が裏返っても、気持ちを聞いてください。
練習の時の声は本当に最高だったのに・・・。残念でなりません。
あんなにメンバーがいるのに
「なぜ僕だけ、ここまで、やらなければならないのか?」
大好きな事だとでも、思ってるんでしょうか?
だとしたら、そろそろ、あそこからは、引き時かもしれませんねえ・・・。