総合的に見て、最適なのは、ウェザビー460マグナム口径のマークXライフルでしょう。
ティラノサウルスなどの恐竜に対しても充分効果的だと思います。
ウェザビー460マグナム弾は、ハンティングライフルとしては最強です。
地上最大の哺乳類であるアフリカゾウをも1発で倒す威力があります。
象撃ち用の大口径としては、600や700などのニトロエキスプレスなども有りますが、
弾速の遅さから来る浸透力不足や、総合的な初速エネルギーから考えても、
狩猟用としては、Weatherby.460magunumが最強の狩猟用弾薬と言えるでしょう。
軍用の50口径バレットライフルなどは、携帯性から考えても、13.5キロもの銃を担いで
動きのある動物に挑むには無理が有ります。
Weatherby.460magunum弾は厚さ2センチのT1という防弾性を有し、メタリックターゲット
射撃競技に使われる極めて頑丈な鋼鉄を貫通後、更に、後ろに置いた通常の鉄板にも
かなりの凹みを与える程の威力を持ち、アメリカ製フォードV8のエンジンブロックをも
破壊するほどの恐るべき威力なのです。
また厚さ7センチにも及ぶ、アフリカゾウの分厚い頭蓋骨をも貫通します。
375H&Hマグナムでさえ、捕鯨船に積んで行き、捕鯨砲でとどめを刺すことの出来なかった鯨を
殺すのに使われる程の殺傷力が有るのです。デザートイーグルに使用される50口径アクション
エキスプレス弾は、人間の腹部に命中すれば、胴体がちぎれる程の破壊力と言われますが、
単純にウェザビー460マグナムは、エネルギーにしてその5〜6倍です。
その威力は銃火器の知識が無い方からすれば想像を絶する物です。
要するに、アフリカなどの大型動物に使われるような大口径ライフル弾は、銃器の知識が
無い方が考えられている寄りも、ずっと強力な物だという事です。
ちなみに、ティラノサウルスの体重は約6トンほどと推測されていますが、
アフリカゾウの体重は最大級のもので11トンです。
そのアフリカ象をも1発で倒し、急所に命中すれば鯨も仕留めれる大口径マグナム
ライフルは恐竜相手にも充分対抗出来る武器だと思います。
自分はカナダ国内において実際に460マグナム口径のMarkX他数丁の
ハンドガン、ライフルを所有しています。
大口径ライフルが生物の肉体に与える損傷というのをご存じ無いかと思うのですが、
古生物ライターの金子隆一氏と電話でお話しさせて頂いた際、例えT-REXとて
460wbymagが命中すれば確実に上顎の一部は吹っ飛ぶだろうというご意見でした。
小さな脳を狙うよりも、正面にある胸骨の間から、スイカ大の心臓を
吹っ飛ばすほうが得策だろうとも助言してくださいました。
水を満タンにした200kg以上のドラム缶を撃てば、中に跳ね上がり表面が
大きく張り裂ける威力を目の当たりにすれば、恐竜相手にも充分通用しうる
武器だということが納得できると思います。
国内の話しですが、308程度のライフル弾でさえ、鹿の頭部に命中して頭が
破裂することも有ります。
ちなみに、私がカナダの射撃場において、銃弾の威力テストに使う
一辺が1m四方の樹脂(粘土に近いもの)に460wbymagを撃ち込んだところ、
真っ二つに切断すると一番広い所で直径約70cmの穴が開いていました。
入り口と出口は10数センチ程度ですが、真ん中あたりの損傷はそれぐらい
大きいものでした。
もちろん、クレイやバリスティックゼラチンも体組織と同じ性質では無いので
生物のそれに全く同じ効果が期待できるとは言いませんが、破壊力の目安程度にはなります。
460Weatherby mag FMJ(フルメタルジャケット)の場合、着弾時に
変形しにくいように表面のカッパー(銅のコーティング)とレッド(鉛)
の間にスチールが入っていますので、前述した様に、その貫通力は
常軌を逸したものなのです。