HOUND DOG [ハウンドドッグ] Act28
ずっと黙っていようと思っていたけれど、一言だけ言わせてもらいたい。
まず、あのような状況の中、大阪城野外音楽堂・武道館へ足を運んでくれて、しかもあんな良い顔して楽しんでくれて本当にありがとう。
そしてファンのみんなにはたくさんの心配をかけてしまった。心からお詫びしたい。
先日、ファンの人と少しだけ話せる機会があって、俺が何も語らないことで色々な憶測が飛び交い必要以上に心配をかけてしまっている。と言われた。心配させてしまったことは、申し訳ないと思う。
でも俺があえて何も語らないのは真実を語れば語るだけ二十年以上も付き合ってきた人達を傷つけることになるからだ。
いろいろ言われているが、俺はすでにメンバーと話し合い、それぞれに対して答えを出してきた。
その答えに納得がいかなくなったのかもしれないが俺の考えは決して変らない。
六人に戻って欲しいという署名運動の声も届いている。
しかし自分たちの利己的な生き方の問題にファンやマスコミを巻き込むことが、俺には理解できない。
六人に戻れないことは自分たちが一番良く分かっているはずだ。
俺が語らないことで、事実無根の中傷ばかりか俺の署名入りの偽メールまで出てしまった。
俺を信じてくれる人は、付いてきて欲しい。
みんなには、冷静に真実を見極めて欲しい。
俺は信頼できる人たちと共に、前に向かって歩き出している。
俺は、俺が決めた信念を曲げるつもりは無い。
俺にはロックンロールがある。俺は体を削って死ぬ記で唄っていく。
そして彼らにも彼らのロックンロールがあるはずだ。それぞれの道を走って行こう。
いずれ時間と良識と世論が本当の答えを出して理解してくれるはずだ。