スッピツ#144

このエントリーをはてなブックマークに追加
43名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/03(金) 20:21:36 ID:0NxBZitd0
Mステにベストの宣伝がwwwww
44誘導:2006/02/03(金) 21:41:49 ID:NxaC6fha0
ここは既に削除依頼が出されています。
移動お願いします。

スピッツ144
http://music5.2ch.net/test/read.cgi/musicjg/1138887725/l50
45携帯厨:2006/02/04(土) 01:58:49 ID:4Y/RbpcuO
銀河がイヤガラセでたてたスレだそうです。だからもうこれ以上書き込まないで下さい。
46名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/04(土) 14:10:46 ID:pbgtKl840
ageときますか
47名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/04(土) 15:49:04 ID:ky19D9f7O
スパイダーをピアノで弾きたいんだが音階おしえてくださりませんかですハイ
48名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/04(土) 16:10:08 ID:P3v0+b9G0
耳コピ
49名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/04(土) 17:04:51 ID:GCltNfrw0
楽譜売ってるよ。
50名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/05(日) 18:04:54 ID:iLm9rTEG0
age
51名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/06(月) 22:40:56 ID:pNCWnocDO
age
52名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/07(火) 01:35:34 ID:3JsjQ9KLO
保守
53名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/08(水) 00:00:30 ID:9HC+S2Zh0
ベスト2枚買うと特典付くから迷う
54名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/08(水) 13:04:30 ID:2q2ctiZ80
ほっしゅ
55名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/08(水) 13:05:31 ID:2q2ctiZ80
sageちゃった
56名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/08(水) 14:39:34 ID:eI4OGWUg0
>>1よ。お前みたいな奴をみると、あの日のことを思い出す。
2001年8月25日。2ちゃんが本格的に閉鎖になりかけた日だ。
転送量が多すぎて、費用が月700万もかかってると発表され、「数日中に閉鎖」と予告されて
その日のうちにあっちこっちの板が封鎖されてた日だ。
あのときのUNIX板の住人、カッコよかったんだぞ。「総力を結集」ってのはまさにああいう状態だ。
転送量を1/3に削減しないと閉鎖、ってもんだから、新しいプログラム組んだんだ、
そしたらほんの何時間かで完成したんだよ。それが聞いてくれよ、目標は1/3だったのに
1/16まで圧縮に成功しやがったんだよ。職人技なんてもんじゃねえ、神技だよ。
でもよ、そうやって頑張る人がいた一方で、「ボクの肛門も閉鎖されそうです」とか駄スレ立ててたバカも
いたわけだよ。ちょうど、今のお前みたいにな。
だからよ、俺たちは総力を結集して、あんな騒ぎにならないようにしようと誓ったんだ。
それ以来、よほどの初心者か、悪意のある人間しかお前のようなスレ立てはしなくなった。
わかったら、まわりに迷惑をかけないようにひっそりと削除依頼してくれよな。
57名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/09(木) 12:27:07 ID:BFXLSBLo0
age
58名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/11(土) 23:57:15 ID:KlNIv8ox0
定期age
59名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/14(火) 00:44:42 ID:lwZFpNHZ0
球殿プラザ
60名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/14(火) 09:43:12 ID:liKyGFmi0
 
61名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/15(水) 17:54:02 ID:LE8Y425C0
B-PASS 1991年4月号 COPY・MAKOTO SHIMOMURA  スピッツ  〜口あたりはいいけど悪酔いする酒って感じのバンドです〜

★'87年に結成した当時はブルーハーツのようなビート・パンク・バンドだったという話だけど。
マサムネ : 「'87年というのはやっぱりブルーハーツのデビューした年で、ブルーハーツの日本人っぽさとチンピラっぽさにすごく憧れてたんですよね。なんか真似をしたわけじゃないんですけどね。
        ブルーハーツの登場の仕方のカッコ良さみたいなものにすごく刺激されたというのはあるんですけど」
田村くん : 「そうだね。だからといってブルーハーツに触発されてスピッツを始めたというわけではなくて、このメンバーになる前だから大学の仲間をやってた時代「友達からブルーハーツに似てる」と言われることが多くて・・・。
        その当時はブルーハーツもデビューする前で屋根裏とかのライヴ・ハウスでやっていた頃なんですけど」
マサムネ : 「そうだね・・・僕たちがブルーハーツを知る以前から僕らの音楽はブルーハーツに似てたのかもしれない(笑)」
田村くん : 「で、友達から何度も言われるからそのブルーハーツというバンドに興味を持って聴いてみたら、実際よく似ててショックだったというのはあったんですけど(笑)。似てる・・・というか「カッコイイなあ」と認めちゃった、という感じかな」
マサムネ : 「あぁ・・・辿ればそういうことかもしれない。その頃の僕の作る曲は、今よりももうちょっと歌謡曲っぽかったんです。だから、当時は昭和40年代の歌謡曲っぽいメロディをロックのビートに乗せたらどうなる?
        ・・・というような実験をやってたんですよ。ま、ブルーハーツの方はそういうつもりじゃなかったかもしれないけど、僕らは「あーやられちゃったなぁ・・・」と思ったんです」

★本人たちはあまり公的な場でそんなこと喋らないけど、40年代の歌謡曲好きみたいね。例えば甲本ヒロトは尾崎紀世彦の「また逢う日まで」がすごく好きでカラオケで歌うし(笑)。
マサムネ : 「そうでしょ。なんか日本のメロディーですよね・・・彼の中にあるものって」

★で、そのあとは彼らを反面教師にしてビート・パンクっぽいものから抜け出してくわけ?
マサムネ : 「やっぱりブルーハーツを知ってしまったことで無意識のうちに彼らに近づこうとしてたところもあったと思うんですよ。だから、とりあえず変化をつけるために僕がアコースティックのギターでも持とうか・・・ということになって。
        それで、アコースティック・ギターを中心に曲を作っていくとどうしても8ビートから離れていくというか。いわゆる普通のロックンロールの形式から離れていくと思うんですけど。
        アコースティック・ギターが入るアンサンブルを考え始めたと同時に、ビート・パンクから離れていったような気がしますね。今から想えば・・・」
テツヤ : 「だから最初はすごく大変でしたよ(笑)。アコギの音に合わせなきゃいけない・・・というのが」
マサムネ : 「(笑)、ラモーンズみたいにギンギンに弾きまくる感じだったんですよ・・・当時の三輪は」
テツヤ : 「でもそれからギターに対する考え方が変わったんですよね。それまでは初めてオリジナルをやってどんな風に弾いたらいいのか全然わからなかったから・・・コードをコピーしてそれをただ・・・」
マサムネ : 「ダイレクト・コードでガーッと弾いてただけなんですよ・・・それまでは」
テツヤ : 「それで間奏というかソロの部分が必ず空いてるからそこにロックンロールの典型的なパターンをガーッとぶち込んで。あとは汗をダラダラたらしてやる・・・みたいな」
マサムネ : 「そう、だから最初は全員で汗を流しながらやってるだけだったのが、アコギを導入してリズムが変わってきたことによって、みんなの意識とかも変わってきたんですよ」
62名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/15(水) 17:54:49 ID:LE8Y425C0

★あー・・・じゃあアコースティック・ギターのリズムに合わせてバンド・サウンドを作っていったという感じなんだ。
マサムネ : 「早いテンポの曲なんて弾けないですから、「こりゃやれないなぁ」ってどんどんそれまでの曲が消えていったんですよ。
        初めはその曲だけアコギを弾かずに歌ってたんだけどそれもバカらしいから、段々そういう曲も減ってきて今みたいな感じになってきたんですよね。
        それに僕の作るメロディーというのは、1音1音はっきりしてるんですけどタテノリじゃないですからね。
        そういう部分も影響して、バンド全体の乗りとか変わってきたんじゃないですかねぇ」
テツヤ : 「なんか「歌」をひき立たせるという演奏になっていくことで、それぞれのフレーズとかが明確になっていったんじゃない?」
マサムネ : 「うん、それがいちばん大きいのかもしれない。その後は割と自然に今の形ができあがったという感じなので、これ以上は説明できないです」

★1stアルバム『スピッツ』の話や、歌詞の話は次号に譲るとして、最後にひとりひとりスピッツの魅力を語ってもらいたいんですが・・・。
崎ちゃん : 「やっぱり歌詞がいいですね。なんか自分のドラミングも歌詞の響きとかにすごく影響されてると思います。
        今回のレコーディングでも歌詞を知ることでドラムに対するアプローチが変わりましたからね。僕もドラムで"唄心"を出したい・・・と目指してやってるんで歌詞には影響されます」
田村くん : 「スピッツって独得の世界を持ってるバンドだと思うんですよ。自分で言うのも変だけど、4人がバラバラのようですごくいい感じにぶつかりあって独得な世界を生み出している・・・という感じでね。
        これを今後も大事にしたいなと思います」
テツヤ : 「魅力ですか?やっぱりみんな同じ位の身長で同じ位の体重ということじゃないですか(笑)」
マサムネ : 「スピッツは、本人が言うのも変ですけど、尋常じゃないことを平気でやるバンド。カルーアミルクとか、スクリュー・ドライバーとか、口あたりはいいけど悪酔いする酒という感じですね(笑)」
63名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/17(金) 15:06:45 ID:dmf+Cv140
ライブDVD出る?
64名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/17(金) 16:54:58 ID:rveiVkip0

⊂\  /⌒メ
 \\ /冫、 ) <プーン
(( \ `  /
   |   ヘ
   ( ヽノ\\ ))
   ノ>ノ  \つ
   レレ
65名無しのエリー:2006/02/17(金) 21:45:32 ID:+f3fOJqt0
>>62
確かにピンクのまんまるとかおっぱいとかは尋常じゃないw
66誘導:2006/02/18(土) 22:03:48 ID:3bAt3ZC10
67名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/18(土) 23:46:38 ID:CtR9/Dv30
The BEST★HIT  1991年4月号  文・末美

詩人の歌に、言いようのない感動が――。


 スピッツ。なんて謙虚なバンド名だろう。「弱いくせに吠えるという意味を込めて(笑)」つけたらしいけど、姿勢の低い名前だなあと思った。

 アルバム・タイトルも『スピッツ』(3月25日発売)でデビューする。すべての詞と8割方の曲を担当するボーカル草野マサムネは、

マサムネ : 「自分の中で納得いくように作ったらこうなった。今ある日本のロック・バンドの歌を聴いて、ぼくならこうしないという気持ちが原動力になって」


と語ってくれた。

 音楽として聴いたときも、言いようのない暖かな感動を覚えるけど、中でも抜きん出ているのは、歌詞のレベルの高さだ。詩人でもある、
作家の泉英昌氏に、アルバムに収録されているすべての詞を見せたら、次のように語ってくれた。


泉氏 : 「一見、現代詩のように見えるけど、基本的な部分が違うのは、現代詩は言葉だけで絵を描くんです。つまり、詩のむこうに風景が見えちゃいけないし、
書き手の生活観が見えないようにするんですよ。それが草野くんの詞は、自分の生活観を説明しようとして、行間に意味を持たせている。

 こういう書き方は、現代詩の人にも刺激を与えていくと思う。見ていて清々しい詞だしね。

 彼は言葉を信用してなくて、それを逆手にとってるんです。だから言いたいことを直接言わないで、
そのまわりにあることを書いて言いたいことを伝えることに成功していると思います」


 それくらい文学に近い詞ということに関して、本人はどう思っているんだろう。たとえば音楽と別のところで存在する詞があってもいいのでは。


マサムネ : 「あんまり考えないですけど、それはそれでいいと思います。ぼくの作った詞だけを読んで、イメージをふくらませる人がいても、それはそれでいいと思います。

 ただぼくは、作るときにはあくまでも歌を作るということで詞を書いてるから、今は歌を作るときの詞としてでしか作れないですね。

 ぼくはメロディーから先に作っちゃうことが多いんですよ。そのメロディーのイメージからふくらませてる詞だから、できればメロディーとセットで提示したいという気持ちはありますね。
だけどまあ、メロディーから詞だけが独立しちゃって存在するのも"あり"だと思います。

 たしかに、他のロック・バンドの歌詞を見ると、ここがサビだなって、音楽を聴かなくてもわかっちゃうのが多いし(笑)。そういうことはぼくの歌にはないと思うから、
そういう意味では詞だけが独立して存在してもいいと思いますね。独立して評価されるんだったら、それは嬉しいことですから」
68名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/19(日) 02:06:42 ID:dkG/uFpyO
球殿プラザ
69名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/19(日) 03:51:41 ID:CgWrLtoj0
色々他の音楽聴くようになってスピ離れしてたんだけど、
久々にフェイクファー聴いて運命の人の、
「まるで駄目でも かっこつけてゆく」を聴いてグッときた。これ名曲やわ。
70名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/19(日) 16:25:23 ID:8CqmhoKd0
PATI-PATI 1991年4月号 文・佐野郷子

スピッツについてある冬の日に


浮かんでいるような感じが好きなんです。


 寒い日の午後、笹塚の商店街にあるアイスクリームとタイ焼きを店頭で売っている甘味処で、
スピッツのメンバーと会った。みんなでアンミツを食べていた。ロック・バンドなのに、やけに似合っていた。


マサムネ : 「毎日、自己紹介やってるようなもんだから、取材って」


 スピッツのほとんどの詞・曲を手掛けるボーカルの草野マサムネは、どこか若き日の中原中也をイメージさせる雰囲気がある。
とはいえ、現代詩人はギャグもいう、ウソもつく。


マサムネ : 「実は腹違いの兄弟なんですとかいって」


 スピッツが結成されて丸4年。友達の友達でメンバーが集まった。


テツヤ : 「人付き合いが下手なんだよ」

マサムネ : 「バンドやってるような友達もなかなかいなかったから」

田村くん : 「腹割ってあんまり話せない。まだ、俺ら、腹割ってないか(笑)」


 誰か1人がスポークスマン的にしゃべるというのではなく、4人がそれぞれ好きに話すバンドだ。
人見知りも、わたしが知る限り、そんなに大したことはない。構えているわけでもなく、高飛車でもなく、
平静にしてたおやか。リーダーもいない。


マサムネ : 「オレとテツヤは人情に厚いからダマされやすい」

テツヤ : 「人情優先だよ、そりゃ!それでポリドールと契約した(笑)」


 結成当初は、ライヴハウスにどうやったら出演できるのかもわからない今どきめずらしいくらいのウヴなバンドだったらしい。


マサムネ : 「"新宿JAM"には良くしてもらった。月1のペースで出さしてもらってたから」

崎ちゃん : 「当時は"新宿LOFT"が最終目標だって言ってたもんな(笑)」
71名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/19(日) 16:28:12 ID:8CqmhoKd0
それぞれが福岡で、静岡で、栃木で、高校時代から憧れていた聖地"新宿LOFT"でのワンマンのライヴが口コミで評判になっていった。


マサムネ : 「俺らってあんまり結束してないから離れなかったんじゃないかな。大の仲良しがくっついたバンドじゃないから続いたところはある」

テツヤ : 「でもマサムネ、俺のこと、大好きだよな(笑)」

マサムネ : 「あー、大好きだよ。(笑)でも、みんなで一緒にガンバロウゼっていうのはかえってモロイんじゃないかって気がする」



 付かず離れずの関係とはいえ、


マサムネ : 「でも、このメンバーが揃ったとき、これはイケるんじゃないかっていう予感はあった」


 「俺もあった」「俺も」と3人も口々に言う。


テツヤ : 「最初の頃は俺の学校(文化服装学院)の友達がライヴに大挙して来てくれて、そのうち、それが普通のお客に替わっていった」


 ルックスからして浮世離れしている三輪テツヤ、どこから見てもギタリストそのものの個性。そして感性。


テツヤ : 「最近、ホントの友達はいないじゃないかって気が付いて(笑)」

崎ちゃん : 「それで趣味に走ろうとしているわけだ」

テツヤ : 「そう、熱帯魚に(笑)」


 影響を受けたり、好んで聞いてきた音楽も4人バラバラ。ハードロック〜スラッシュ・メタルから、パンク、
日本のインディーズ、60〜70年代の英米のロック、歌謡曲まで。


マサムネ : 「決して似たもの同士じゃないんだけど、固執せずに何でも聞くところは共通してるかもしれない」

崎ちゃん : 「お互いに感化され合ってるんじゃないかな」

テツヤ : 「1人が曲と詞をほとんど作ってると、ワンマン・バンドになりがちなんだろうけど、そうならないとこがウチの良さなんだろうね」

マサムネ : 「曲は作っても、出来上がるのは俺だけの力じゃないから」


 結成したばかりの頃は「ビーパンと呼ばれてもしょうがない」いわゆるひとつのラバーソール系バンドだったそうだ。


テツヤ : 「だけど、俺だけ眉なしソバージュ野郎(笑)」

崎ちゃん : 「俺、金髪」

田村くん : 「剃り込み入れてた(笑)」

マサムネ : 「で、俺が板前カット(笑)」
72名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/19(日) 16:30:24 ID:8CqmhoKd0
 音楽的にも「このままじゃその他大勢のバンドでしかない」という懸念が強くなっていった。
そして、折りからのバンド・ブーム。ホコ天イカ天、青田刈り・・・。


マサムネ : 「俺らもホコ天でもやったし、ブームに片足突っ込んだクチだとは思う。
周りのバンドはどんどんデビューしていったけど焦りはなかった。マイペースにヘンな自信を持ってたっていうか」


 「クツの変わり目――ラバーソールからもっと着地の良いクツへ――が音楽の変換期でもあった」のは事実で、
「もっと自分たちに合った音楽」を模索するようになっていく。


田村くん : 「バンド・ブームの恩恵は確実に受けたけど、利用されたくはなかった。
でも、俺ら、そんなに人気者じゃなかったからね」

マサムネ : 「それがかえって幸いしたところはある。
ライヴも客を立たせなきゃってのはなかったし、
イカ天で一気に人気に火が点いたバンドが1ヵ月後にはスッカラカンの現状も見てきたから」


 現実を見る目はシビアでもある。そこには着実に音を育んできた自負心もある。


マサムネ : 「俺らのものは強いっていう自信はあった。
第六感にピンとくるものもあったし、自分の作る詞、曲の路線がはっきりわかってきた」

テツヤ : 「歌謡曲への愛を出した頃からだよな」

田村くん : 「"純愛"にいち早く目をつけてうたってたよね」

崎ちゃん : 「"恋のうた"ができたとき、幅が広がったと思った。歌謡曲っぽかったから初めは違和感あったけど」

マサムネ : 「歌謡曲や日本のポップスのメロディが基本にあるんですね。
そこにいろんなエッセンスを加えていくというやりかたが俺らにとっては面白かった」


 親しみやすいが、決して平凡ではないメロディ。不思議としか言いようのないやや現代詞風の歌詞。
草野マサムネの歌はたしかに誰にも似ていない。


マサムネ : 「浮かんでいるような感じが好きなんです。日本語の不自由さを楽しんでるところもある。
といっても、まだ確立なんて歳じゃないですけどね」
73名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/19(日) 16:31:16 ID:8CqmhoKd0
 全員が23歳。「ミポリンの恋の行く末が気になって(笑)」という崎山龍男だが、
今も師匠についてドラムの修行中と向学心は人一倍強い。


マサムネ : 「4人の標語が、"生涯勉強"ですからね(笑)」

崎ちゃん : 「そういうもんでしょッ!?」


 探究心旺盛である。「ピクシーズの詞が面白い」とか、
「マルコシアス・ヴァンプのベースはスゴイ」とか、それぞれがジャンルを問わず音楽に接していることがよくわかる。


マサムネ : 「可愛いものの向こう側に見えるドロドロした世界が実はあると思うんだけど。
俺ね、中1のとき美術の試験で絵を描いた横に詞を付けたの。
そしたら、詞がイイってベタボメされて、それでけっこうイイ気になったっていう(笑)」


 3人のメンバーは横で含み笑い。


マサムネ : 「だから、そういう心ない人たちによって傷つけられてきて、今のワタシがいるわけですよ」


 照れることはない。彼の作った歌が、じきに見知らぬ人の元へ届くのだから。


田村くん : 「のんびりやれたらイイですね」


 なんだか、この調子、当分続きそうな気がするのだ。田村アキヒロの口調から察すれば。
 その日、笹塚商店街は小春日和だったのかもしれない。
 春よ来い。ヒバリはまだか?
74名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/19(日) 20:28:51 ID:SqH0sx6v0
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )ヒソ
75名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/19(日) 20:29:28 ID:SqH0sx6v0
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )ヒソ
76名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/19(日) 22:07:44 ID:UWJBrlYV0
これどっかのコピペなの?ロキノンは本出てるからいらんけど
他の雑誌は貴重だね。面白いから続けて!
77名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/20(月) 00:53:28 ID:BvkaARtF0
GB  1991年5月号 文・広瀬充

浮遊感いっぱい、フワッとしたロック。

 浮遊感いっぱい、フワッとしたロック。ポップスと言いかえてもいい。耳に体に心地よく響くスピッツのサウンド、
歌は日々の生活に疲れた体をいやしてくれるかのよう。

 キーワードは"浮遊感"だったり"フワッ"だったりする。
きっとメジャー・デビュー・アルバム『スピッツ』を聴けば、それを感じてもらえると思う。

 僕がスピッツのライヴを初めて見たのは約2年前。
いわゆるビート・パンク系のバンドがたくさん出演していたイベントでだ。
その、およそタテノリとは無縁で、ピョンピョン飛びハネるノリがズッコケてしまうようなサウンドは異彩を放っていた。

 なにしろアコースティック・ギターを抱えたボーカルのマサムネはオーバーオールのジーンズ姿で、
まるで昔のフォーク歌手のよう。そのとなりでエレキ・ギターを弾くテツヤは長髪にヘア・バンドという妙なとりあわせ。
それだけでもインパクトがあった。

マサムネ : 「実は昔はビート・パンクをやっていたんです。破れたジーンズをはいてね。
でも詞は今のようなものだったから、けっこう情けないビートパンクでしたね」


 マサムネの書く詞はサウンド同様の浮遊感を漂わせる。
「ヒバリのこころ」「トンビ飛べなかった」なんてタイトルの曲もあって、鳥というのもキーワードかもしれない。


マサムネ : 「浮遊感っていうのは好きなんでしょうね。よく自分が空を浮いている夢を見ます」


 そんな彼だから、いわゆるロックらしい熱きメッセージというものとも無縁だ。


マサムネ : 「本を読んだり、ひとりでブラッと旅に出たときのことを書くことも多いです。
今回のアルバムなら「海とピンク」とか。これは新潟の海を見て作ったものです」

 好きなバンドは?との問いに、マサムネはエレファントカシマシを挙げた。
しかし、彼らの音とスピッツのソレはあまりにも・・・。

マサムネ : 「エレカシは詞ですね。あの徒然なるままに書いた日常っていうか・・・。
ボクの詞も生活してる中で、のんびりと徒然なるままに書いてますから。
せっぱつまった状況になるとできないんですよね」

 人柄も実にのんびりしたマサムネ君。トツトツと話す、おだやかな語り口からも
"あぁ、人にせかされたり、命令されたり、管理されたりできない人なんだなぁ"というのがよくわかる。

 さて、ギタリストの三輪テツヤである。マサムネとは対照的なルックス、
アグレッシブなギター・プレイからは正と負のような(マサムネが負)コントラストが感じられる。
それが同居してしまうのがスピッツの魅力でもあるが。

テツヤ : 「ベースの田村の紹介で加入したんですが、田村は僕とマサムネは合わないだろうと思ってたみたい。
でも、やってくうちにね。あまり、こだわりはないですから」

 アコースティックとエレキの2本のギターが同時に鳴るライヴは、けっこうバランス感を出すのが大変なもの。
そのせめぎ合いを心地よさまでに高めている彼らはプレイヤーとしてもなかなかのものだ。
78名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/20(月) 00:54:59 ID:VY0qJyZR0
銀河ワンパ
79名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/20(月) 00:56:17 ID:BvkaARtF0
PATI-PATI  1991年11月号  文・草野マサムネ

スピッツ 魔女旅に出る

 スピッツのニューシングル「魔女旅に出る」が10月25日にリリースされます。そして季節はまさに秋。
食べ物はうまいし風はさわやかだし、あなたも「魔女旅に出る」を聴いてグルゥヴィーな旅に出よう!!



魔女について


マサムネ : 「「魔女」というと最近はみなさんアニメのかわいい魔女、
たとえば「魔法使いサリー」とか「魔女の宅急便」あたりを思いうかべるようですね。
まあそれもよろしい。俺なんかはもうちょっと大人の魔女に憧れたもんだ。
ジニーとかサマンサとか、さらにミステリアスなやつだと「魔女っ娘メグ」のライバルの「ノン」とか、
「エコエコアザラク」の黒井ミサとかね。今回はオーケストラアレンジがイカした曲です。
これを聴けばあなたも魔女になれる!!そしてカップリング曲はあの「鳥になって」だ!!買ってね」
80名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/20(月) 17:05:39 ID:ertoNXDO0
おなかの産毛に口づけたのも

タンタタンタン 石の僕は空を切り取った

プラスチックでがっかり 言葉だけ無邪気になる

タマシイころがせ チィパ チィパ チッパッチッパ

頭蓋骨の裂け目から飛び出してみよう

錆びたアンテナによじ登って市松模様の小旗を振った

去年の秋に君が描いた油絵えもどきを壁に飾った

ブリキのバケツに水を汲んでお腹の大きなママは思った

山積みのガラクタと生ゴミの上で太陽は黄ばんでいた

死神が遊ぶ岬で 痩せこけた鳥達に会おうか

正義のしるし踏んづける もういらないや

長く伸びた影が溺れた頃 塗れた蜘蛛の巣が光ってた

知らない間に僕も悪者になってた

降り積もった角砂糖が溶けだしてた
81名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/21(火) 18:41:17 ID:7cpSuhb00
GB  1991年12月号  文・鉄石美保子

いちばん今に近いこの曲をシングルに!

 11月にリリースされるセカンド・アルバムからのリード・シングル「魔女旅に出る」、スピッツ3枚目のシングルである。

マサムネ : 「(アルバムを作っているとき)この曲が最後にできたんです。
だからいちばん今に近い新しいものってことで、レコーディングしてるときからシングルはこれでいこうって決めてた」


 タイトルからもわかるように、今回も彼ならではの世界がメロディのあちこちで綴られている。
それだけにその内容については、あえてひと言で形容したくない気持ちにもかられてしまう。


マサムネ : 「どんなふうに受け取ってもらってもかまわないんです。
ただ個人的には魔女っていう言葉が気にいっててね。なんかふつうに女の子って書くよりもかわいい(笑)
好きなんですよ、魔っていう文字。麻に鬼、・・・すごい文字だよね(笑)」


 楽曲後半からサウンドを盛り上げるのは、贅沢なまでの生音の洪水。
フル・オーケストラを取り入れたのもバンドとしては初めての試みだ。


テツヤ : 「オーケストラに関しては、曲ができた時点でマサムネが入れたいねっていってたんですよ。
曲のイメージとしてあったんだろうね。(録音は)おもしろかった。
いつも4人で使ってるスタジオに20人くらいの人がいて、しかも持ってる楽器全部生楽器だからね。新鮮な光景だった」

 一斉にその音が合わさる瞬間には「感動にも近い気持ち」が込み上げてきた。
そしてTD(トラック・ダウン)も終了しフル・オーケストラとスピッツ・サウンドが合体したときの草野君の感想は

マサムネ : 「美女と野獣のセックスとでもいうんでしょうか(笑)」

 こんな"今にいちばん近い"楽曲とは対照的に、
ライヴで演奏した回数は120回以上という「鳥になって」がカップリングですされているのも興味深い。
古くからのこの曲に寄せるメンバーの思いはやはり破格で

マサムネ : 「言えば、感慨無量。ずっとやってきて、で今回CDにある。
そう、昔ソノシートで出したとき某インディーズ・チャートで2位になったこともあるんだよなぁ」

 アルバムに収録されない4年前からある楽曲(スピッツ)と、今年の夏にできた楽曲(スピッツ)。
時間を軸に彼らの根底を探る一枚といえそう。
82名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/24(金) 18:21:39 ID:gPrmdR8R0
PATI-PATI  1991年12月号  名前をつけてやる

楽しい、カラフルなアルバムにしたかった。 淋しすぎないようなね。

●名前をつけてやる
マサムネ : 「街や通りの名前って最近ないがしろにされているような気がしてね。
昔の趣のある町名が味気ない町名に変わったりしているでしょ。
あと子供って、他愛のないものに名前をつけたりしますよね?"名前をつけてやる"もわりとそんな感じ」

マサムネ : 「草野正宗は本名です。ちょっと文学的な匂いがする?正宗白鳥のイメージからきてるのかな。
国語の先生には一番に名前を覚えられた。自分でも名前はけっこう気に入っている。
"スピッツ"というバンド名も僕がつけたんだけど、短くて響きの良いところは気に入ってるけど、
ときどき誤植で"スピリッツ"とか"スパッツ"ってなってる(笑)」

マサムネ : 「"E電"はダメだったよね。オジサマが若者に媚びてつけたのがみえみえで。
東京でいえば"恋ヶ窪"とか"月島"とかが好きな地名。便宜上つけたような――"南浦和"とか"北九州"――はイマイチ。
東京だと、やっぱり多摩地区かなあ。上京して、京王線に乗ったら意外と畑とかあって、驚いた記憶がある。
自分が育った福岡と違って、なんか乾いたイメージがあるな、東京には」
--------------------------------------------------------------------------------
●歌ができるとき
マサムネ : 「楽しい、カラフルなアルバムにしたかった。あまり淋しすぎないようなね。
曲を作る時期が春〜夏だとそんなに淋しくならないみたいで。
前作はちょっと虚空をにらんでいるような部分があったけど、今回は虚ろな笑いくらいは出せたかな?
前はやっぱり肩に力が入ったところがあった」

マサムネ : 「曲ができるのは歩いてるときや、電車や車に乗ってるときが多い。
子供がお使いのとき口ずさむような調子で歌ができる。歌詞もデタラメ。
歌ができるのは目の前に悩みごとがない状態のとき。心が開いてるときと閉じてるときがあって、
開いているときはどんどん曲ができる。どっちかというと、ものをつくるのは暑いより寒いほうが向いているみたい。
一番好きな季節はもうすぐ寒くなるちょうど今頃。北への憧れがあるのかな。タヒチよりシベリアに魅かれるタイプ。
シベリアの少数民族の神話とかすごく興味があるんです」

マサムネ : 「デビューしてからは行ってないんだけど、大学時代はよく友達とフラリと旅に出たり、してました。
思い立ったらすぐに出る何の予定も目的もない旅。地図だけ持って宿もとらずに。旅行っていうより散歩の感覚ですね。
電車に乗って山梨県まで散歩とかね。大学近くの玉川上水にもよく行きましたよ。ユーミンの曲にも出てきますよね。
詩人を生みやすい?どうかな?太宰(治)系の土地柄かな。北海道のアイヌの村に行ってみたくてね。
数年後にはダムで沈んでしまう村らしいんだけど。外国ならアイスランドとかやっぱりシベリアかな?寒い国系ですね、どうも」


マサムネ : 「僕は自分の歌は全部ラブ・ソングだと思ってます。ただ、僕にしかうたえない歌だって皆にいわれる」
83名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/24(金) 18:23:11 ID:gPrmdR8R0
--------------------------------------------------------------------------------
●夢のコラージュ
マサムネ : 「僕の書く詞に季語が多いのは旅の影響かもしれない。
シュールなのは夢日記というか戯言みたいなもので、コラージュに近いと思う。あと、語呂を重要視してますね。
言葉とリズムを考えていくと、つじつまは合わないんだけど雰囲気が出たりするから。
だから深読みされるけど、それも面白いからね。聞く人によっていろんなイメージが沸くみたいで、
書いた僕自身の及びもつかないイメージを抱いてくれるとこっちも感動しますよ」

マサムネ : 「わかりやすい歌詞も書いてみたいんです。ただ、いまのところまだそうはならないだけで、いつか書けるような気がする」

マサムネ : 「"ピクシーズ"の歌詞は面白いと思う。意味なんかないんだけど、怖くて、想像をかきたてられる。
そういう詞が好きだし、感覚として近いものを感じますね」
--------------------------------------------------------------------------------
●これから先のこと
マサムネ : 「コンスタントに興味があるのは60〜70年代のブリティッシュ・ロックなんだけど、
フレンチ・ポップスも好きだし、日本の歌謡曲も好きだし、わりと何でもありですね。ただ基本的にはメロディ志向みたい」

マサムネ : 「好きな言い方ではないんだけど、エスニックと呼ばれる民俗音楽にも興味があります。
細野晴臣さんが監修した世界の民俗音楽シリーズを聞いたらすごく面白かったんですよ。マイナー調の好きな日本人に合うんでしょうかね?」

マサムネ : 「"透明感あふれるアコースティックなサウンド"とか、"叙情的"とかね。
ファーストのレビューはそういうのが多かったんですよ。でも、ある人には"ドロドロしている"と感じたみたいだし、
"ポジティヴな音楽"だととらえた人もいるし、いろんな受けとめ方をされましたね。それは誤解だという気もないし、
本人はそこまで意図して作っていないんですけどね」

マサムネ : 「ミュージシャンとしてどうありたいとか、今の状況ではそれほど深く考えてませんね。
マイペースでやれてるし、あんまり先のことまで考えられない。戦略とか計画とか、武道館まで突っ走れ!
とか、そういうのってないですね。マイペースが合ってるバンドなんじゃないかな」
--------------------------------------------------------------------------------
●ラブ・ソング

マサムネ : 「小説とかってそんなに読まないんですよ。読むのはもっぱらノン・フィクション。
本田勝一の『貧困なる精神』とかね。文学青年ってわけじゃないんですけど、
スポーツする機会ってバンド・マンはあんまりないんじゃないかな?これでも中学のときは陸上部の部長だったんだけど(笑)」

マサムネ : 「言葉って不思議だし、怖いですよね。言葉が真実だと思っているなら、もっと直接的な歌詞を書きますよ。
だから、音楽やっているのかもしれない」

マサムネ : 「僕は自分の歌は全部ラブ・ソングだと思ってます。ただ、僕にしかうたえない歌だって皆にいわれる」
84名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/26(日) 14:44:31 ID:7MX/yZoW0
GB 1992年3月号 文・鉄石美保子

名前をつけてやる

 ファースト・アルバム『スピッツ』に続いて早くも新しいアルバムを完成したスピッツ。タイトルはずばり『名前をつけてやる』。

 「アルバムのために曲を作ることは、まずないんです」(草野)

 というバンドらしく、ここに収められている11曲中、ほとんどの曲たちはすでに何回もライヴで歌われているものばかりだ。

 アルバムのいちばん最初に収録されている曲は、ベースの田村アキヒロ、
ドラムスの崎山龍男によるリズム隊の音色もアコースティックな「ウサギのバイク」。

マサムネ : 「1枚目を出したとき、"スピッツはアコースティック"みたいなことをよく書かれたりしたんで、
それに逆らう感じでガーッといこうかなとも思ったんですけど、(笑)まぁそう予想してる人も多いと思い、
そのまた裏をかいて1曲目は「ウサギのバイク」。でも結局"やっぱりアコースティックね"とか思われるんでしょうね(笑)」

 そんな評価を受けることについては、ただ単純に

マサムネ : 「ちゃんとアコースティックやってる人はほかにいるから、そう言われるのってヘンな気がする。
オレらインチキ・アコースティックだから(笑)」

と言うだけ。

 草野君をはじめとするメンバーそれぞれの飄々とした、それでいてどこまでも手作りの空気を感じさせるバンドとしての姿勢は、
このアルバムからも受け取ることができる。11曲中1曲「鈴虫を飼う」はギターの三輪テツヤが作曲、
あとはすべて草野マサムネの詞・曲。そしてアレンジはすべて、スピッツ。

マサムネ : 「曲ができたとき僕の中にあったイメージをまずメンバーに話して、
たとえば16のつもりで作ったものがシャッフルになったりとか、
そこからまた違うアプローチが出ていちばんいい形に収まる、と」
崎ちゃん : 「けっこうセッションして決めていきます。今回はわりとすんなり決まった」
田村くん : 「「あわ」だけだよね。最初マサムネが持ってきたときはけっこう速い曲だった」
マサムネ : 「16ノリの8ビート。で、1回ライヴでやってみたらどうしてもしっくりこなくて、こういうアレンジで。
遅いぶんだけほかの速い曲よりむずかしかったりしますよね」

 田村君によれば、出来上がって時間が経ったところで1枚目と比べてみると

田村くん : 「2枚目のほうが1枚目っぽいというか、入門者用って感じ。(笑)1枚目はコアだったでしょう。
だから1枚目がツェッペリンの3枚目だとすると、常に聴けるという点ではこっちは2枚目」
マサムネ : 「ツェッペリンの2枚目・・・、身のほど知らずだよ、それ(笑)」

という草野君だが、とりあえず『レッド・ツェッペリンU』のような!?『名前をつけてやる』。
まじめな話、このレコーディングではベース、ドラム、カッティング・ギターは前回同様、今回も一発録。

田村くん : 「前回よりももっと、ノリとか勢いとかバンドの音みたいなものを出したかった。やっぱり今回はいっさい差し替えとかしてないし」
マサムネ : 「精神的に、一緒にやってるんだっていう気持ちがいちばんやる気を起こさせるし、気持ちいいですよね。
ボーカルはかぶっちゃうから一緒に録れないけど、それでもやってみたいってオレなんかは思ってます」

 これからもスピッツのレコーディングは、ますますこの方向を究めていきそうだ。田村くんなんかは、

田村くん : 「オレたちどう考えてもテクニック勝負のバンドじゃないしね(笑)」

と言ってはばからないし、草野君はこうまとめる。

マサムネ : 「4年くらいずっと一緒にやってきて、お互いの出方もクセもわかってて。
寄せ集めのバンドとは違うものってあると思うから、そのへんで勝負できたらなって思う」

 デビュー前すでに100本以上のステージに立つ一方、そのころからやっていた曲がアルバムとなってから行ったライヴはまだ数本。
「4人だから出せる音で勝負する」スピッツのこれからは、これだから、楽しみでならない。
85名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/27(月) 12:49:48 ID:FbnOtktuO
怒らずに聞いてください、お笑いコンビの二人組で今の名前は忘れたんだけど 前の名前がリアルキッズ で 小さい方(チロ)が昔のマサムネさんに似てませんか?自分はチロはカワイイと思ってるので 悪い方にとらえないでくらさいね
86名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/27(月) 13:09:53 ID:gIfvkkQo0
>>85
はい 似てないです ><#
87名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/27(月) 15:15:02 ID:FbnOtktuO
85です。はいスミマセンでしたorz
88名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/28(火) 14:59:59 ID:+9A4/+wd0
PATI-PATI  1992年4月号  文・草野マサムネ

マサムネ氏の春模様

行く冬

マサムネ : 「今年の正月は久々に九州に帰って、10年以上ぶりにタコ上げなんかして
「やっぱり冬が一番良かろうごたあ♪」とメロディーなど付けながら楽しく過ごしました。

 「冬」というと寒いとか暗いといった、ネガティヴなイメージを持たれてて、
そんな冬が好きな人ってあんまりいないと思うんですが、僕は四季の中では冬が一番好きだ。食べものも酒もうまい。
アイスクリームだって夏に食べるよりも、冬に「寒い寒い」と言いながら食べる方が絶対においしい。
冬は女の人もきれいだし、風景も引きしまって見えるのでスガスガしい気分になれます。
それに、創作意欲がなぜか高まってしまって、曲がボコボコと生まれてくるのも冬です僕の場合。

 人間は温暖な南方へ憧れを抱く者と、寒冷な北方へ憧れを抱く者との2タイプに分けることができるらしい。
僕は九州の生まれだということもあるけど、やっぱり北方タイプに属していると思う」
--------------------------------------------------------------------------------
そして春

マサムネ : 「「春」というと明るく楽しく初々しく、なにかとポジティヴな季節って感じですよね一般には。
でも僕は春がどうも好きになれん。というのは、春は寂しい季節だからです。春には「クラス替え」がありますよね。
あれがすごくいやで、毎年クラス替えの日には下腹ににぶい痛みを覚えながら学校へ行ったものです。
その感覚がいまだに抜けきれとらん。「三つ子の魂百まで」と言うし、きっと百まで抜けんやろうな。

 その寂しい気分に拍車をかけるアレルギー性鼻炎、これがまたたまらん。ピーク時には薬も効かん。
マスクはここ数年つけてるけど、今年からはゴーグルもつけようかな。

 あ、でも旅行するなら4月の半ばあたりが空いてていい。学生の頃はこの時期をねらってブラブラしてました。
みなさんもこの春、気だるい雰囲気をまといつつ放浪してみては?
まぁこういう忙しい時期にのん気に旅行行けるのは大学生くらいしかないか」
--------------------------------------------------------------------------------
前世について

マサムネ : 「近所に、夜10時までやっているブックセンターがあるので、よく立ち読みしに行ってます。
雑誌をパラッとひと通り見て(もちろんパチパチもね)、地図とか文庫とかもつらつらっと見て、けっこうヒマつぶれます。
日によっては2時間くらい居座ることもある。

 そこでこないだ『前世占いの本』という、少し乙女チックな本を発見し、なんか気になって買ってしまいました。で、けっこう楽しめました。

 前世とか輪廻というのが本当にあるのかどうかなんてわからないけど、
「ある」って信じてしまった方がロマンチックでいい。
その本によると、僕の前世は「かなり不幸な人生を送った南米出身の女性」だったということです。
もうなんかいろいろ空想してしまって、物語のひとつやふたつ書けちゃいそうです。

 念のためバンドのメンバーの前世も占ってみましたが、前世でもミュージシャンだったのは崎ちゃんだけでした。うーん」
--------------------------------------------------------------------------------
CDについて

マサムネ : 「最近CDが増えて、置き場に困りつつあります。それなのに欲しいCDはまだまだいっぱいある。棚でもつくるかな。ほい。

 ところでCDって一応「レコード」なんでしょうかね。アナログ盤がお店から消えてから久しいけど、
今だに「レコード屋」って呼ぶし、「レコード鑑賞」のこと「CD鑑賞」なんて言わないし。
なるほどCDも「記録=レコード」ではあるわけだがね。関係ないけどCDってドイツ語読みだとツェーデーですね。

 近頃はレコード針も手に入りにくくなってしまって、アナログ世代の僕としては悲しいものがありますが、
かつてアナログで聞いてた作品をあらためてCDで聞いてみると、また全然印象が変わっちゃったりして不思議です。

 CDといえばスピッツのスペシャル(?)ミニ・アルバムが4月にリリースされます。なんかすげーのができたみたいよ。
お楽しみに。それじゃビヨヨヨヨ〜ン(跳)」
89名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/28(火) 15:30:10 ID:3YvsHDL00
乙です
90名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/28(火) 15:31:48 ID:VkJaN2ZG0
   ('A`) …
  (ヽ/)
  <●>

     ●
  ('A`)ノ ハッ !!
  (ヽ )
  <●>

  ●
  (('A`) ハッ !!
  (  /)
  <●>

  ●  ●
  (('A`)ノ ハッ !!
  (  )
  <ω>



 __[警]
  (  ) ('A`) スンマセン・・・・ スレの流れ変えたくて・・・
  (  )Vノ )
   | |  | |
91名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/28(火) 15:44:19 ID:heThwrCe0
ワロスw  でも流れ変えんでいい
92名無しさん@お腹いっぱい。
>85
実は自分も似てるって思ってたよ…
マサムネが赤いシマの服を着ている写真が
かなりチロに見えました