328 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
山田と公衆の面前で熱い接吻を交わした後、俺はとりあえずその紙を受け取った。何度も言うがムスコは余裕で丸出しだ。
その紙の裏には「電話をかけるだけで偏差値が上がる」という意味不明な文字も書かれていた。
俺はこれが確実に危ないモノだと本能的に感じ取っていた。
またこれから俺が体験するのはもはや科学では語れない神話とかなんかそんなんになるようなアレだった。。。
「電話かけてみろよ」
しばしの沈黙のあと、山田がつぶやいた。俺は我に返り、山田を見た。山田の笑顔は澄み切っていた。
「ああ。ありがとう。」
俺はそういうと、公衆電話を探して走りだした。無性に体で何かを表現したかっただけかもしれないが走った。
廊下のギャラリーを振り切り、何故か進路指導室前にあった人だかりを振り切り、俺は走った。正門を出て、あてもなく走った!!
いやあてがないわけではない。
ちかごろは毛糸電話?とかなんかそんなのが流行ってるらしくて、公衆電話が減ってしまっている。
俺はその事実をしっていたからこそ、あてもなく走るしかなかった。
俺の体にしか俺の行き先はわからねぇ。故に俺の脳には行き先が分からない。そういう事を考えると無性にうれしくなって興奮した。
一緒に走っているムスコもどこかうれしそうだった。
20分ばかり走った後、俺は警察に捕まった。