BUMP OF CHICKEN 184

このエントリーをはてなブックマークに追加
326名無しさん@お腹いっぱい。
担任がわざと怒っているような感じで教室のドアを荒々しくあけて戻ってくる。
「これで拭け。拭いたら進路室にすぐこい」
担任はそういうと、汚い雑巾を俺に投げつけて足早にまた教室を出て行った。
クラスの何人かの女子が泣いている。マイケルは冷静な目でこちらを見ていた。
いつか俺に殺されるのにな。
とりあえずその雑巾で、俺は無言で俺のDNAデータバンクを残さずふき取った。
雑巾に付いたその白い液体は弱弱しくへばりついていた。悲しくなった。
ただそうするしかなかった。

クラスのパニックを聞きつけて違うクラスの奴らが廊下からこちらを見に来ていた。そいつらはうちのクラスの奴から事情を聞きだすと、
複雑な表情でこちらを見つめていた。
俺は今世界の中心にいるような気持ちになり、またも興奮してしまった。一物は天空を見上げるよりさらに反り返り、こちらを見ている。
今教室には担任もいない。見に来ているクラスも、そこの先生が注意しに来てないのでどうやら自習らしい。

誰も止める奴がいない事に気づいた俺は抑えきれなくなり、雑巾をねじりはちまきの様に頭に巻いてまたも夢中でしごいた。
またもクラス中がパニックになる中で、俺は夢心地だった。しかしただ出すのはもったいないのでミキにぶっかけようと思い、全員のいる方向へ歩き出した。

教室は小1のフルーツバスケットのような混乱になり、俺はさらに興奮した。いくら俺に体力がなくてもメス一匹ぐらいは捕まえることが出来る。
ミキを床に片方の手で押し倒して仰向けにさせて馬乗りになる。ミキは俺が好きなのだから喜ばしいだろう。
俺はミキの泣きじゃくった可愛い顔のすぐ上で、またも一物から精子を吐き出そうと必死になった。

ふと廊下に目をやった。

山田がこちらを見ている。
俺は理性の塊だが自分でも聞いた事が無いような声を出して、山田に向かって走り出した。
全員が俺を避ける中、山田だけは堂々と廊下に立ち、俺を迎えようとしていた。
まさに山田に熱い接吻をぶちかまそうとした時、山田は変な紙をこちらに突きつけてこうどなった。
「君、これやってみなよ!」

そこには 神剣ゼミですよ。という文字と電話番号だけが書かれてあった。