358 :
名無しの歌姫:
近所のコンビニに俺好みの細身で優しい感じの新人が入った
ボーナス後だし、たまには贅沢もいいかなと、俺は久々にオデンをオカズに夕食にしようとレジに行くとその子がいた
大食漢な俺は四人前くらい注文し、一人で食べるので、「お箸はいくつ付けます?」って聞かれたがクールに「一膳で」とボソッと答えた
すると「一人で食べるんですか?!凄いですね♪」って満面の笑顔で応え、奇異な表情を見せずレジを打ってくれた
その笑顔にやられた俺は、仕事帰りにたまに寄るくらいしか行ってなかったコンビニに、その子が来てからは一目見たさにほぼ毎日通うようになっていた
内気な俺は一言も話せるわけもなく、そんなモヤモヤした片思いのまま三ヶ月が過ぎた
低収入な俺は毎日大量にオデンを食べる余裕がなく、基本、スーパーで安い食材を買い、一度荷物を置いてコンビニに行き少しの惣菜を買って帰るのが日課になった