大塚 愛Part142

このエントリーをはてなブックマークに追加
452名無しの歌姫
まず、最初は98年にMISIAがブレイクしたことで
特にR&B等の洋楽色の濃い楽曲を卓越した歌唱力で歌いこなす女性歌手を
「ディーヴァ(歌姫)」と総称して売り出すブームが起こりました。
洋楽色が濃いからわざわざディーヴァと横文字で呼んで差別化を図っていたわけです。
この流れは翌年99年の宇多田ヒカルの登場によって一つのピークを迎えます。

しかし同時期に、Coccoや椎名林檎、aikoなど
洋楽的ということとは関係なく実力派の女性歌手が続々ブレイクしていく傾向もあったため
徐々にディーヴァよりも、歌の実力のある女性歌手を総称する「歌姫」の方が好んで用いられるようになりました。

ところがブームも終盤になってくると、実力的に?のつく人も見られるようになり
いつの間にやらポップス系の女性歌手なら誰でも歌姫と呼ぶようになり
メディアでは、女性歌手全般がブームということで
「歌姫ブーム」を煽るようになりました。
最初にMISIAの登場で打ち建てられた実力派という方向性はいつの間にか形骸化してしまったわけです。
そりゃ女性歌手全般をブームとして煽った方が金になりますからね。
結果的にそのブームの最終章となってしまった宇多田ヒカルと浜崎あゆみのアルバム同日発売が
「歌姫対決」なんて呼ばれ方で煽られてたのはその象徴でしょう。
二人は全然タイプが違うというのに対決を境にライバル関係を仕立て上げられてしまいました。
主に浜崎側の都合で。
まぁ実力/非実力の境ってなかなか定義しづらいところもあるんですが
明らかに歌以外の、タレント性とかの付加価値を前面的に売りにしてる歌手を歌姫って呼ぶのはどうなんでしょうかね。
ま、要は定義や呼称なんてビジネスに都合のいいように簡単に付けられるし歪められるわけですね。
ほら、最初は実力派のミュージシャンをアーティストと呼んでたはずが
今や芸人さんをはじめ誰でもCDさえ出せばアーティストを名乗れちゃうわけじゃないですか。
ま、ある意味芸人の方が本職の歌手よりよほど実力派だったりもするんですが。

某GIZA所属のガーネットクロウのヴォーカルもライブMCでこう発言したそうです。
「ガーネットクロウの歌姫・中村由利です!歌姫言ったもん勝ち!(笑」

また元SADSの清春さんもロックの定義についてこういう至言を残しておられます。
「僕は特にお尻は小さいですよ。
 ロックなんでね。
 お尻がプリっとしちゃうとロックじゃないんですよ」