>>261の続き
詩人がたった一片の 言の葉に込めた
意味をついに知ることはない
そうそれは遠い できるならあなたに
届けばいいと思う
もしこれが戯曲なら なんてひどいストーリーだろう
進むことも戻ることも
できずにただ一人舞台に立っているだけなのだから
あなたが望むのならこの身など いつでも差し出していい
降り注ぐ火の粉の盾になろう
ただそこに一握り どこか僕の想いを
すくい上げて心の隅に置いて
あなたに逢えたそれだけでよかった 世界に光が満ちた
夢で逢えるだけでよかったのに
愛されたいと願ってしまった 世界が表情を変えた
世の果てでは空と海が交じる
荒野に咲いたアゲハ蝶 揺らぐその景色の向こう
近づくことはできないオアシス
冷たい水をください できたら愛してください
僕の肩で羽を休めておくれ