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ネタがないので「村上春樹的フォルダー５」

突撃隊はあるレコード会社でフォルダー５を担当していた。
「僕はね、フォ、フォ、フォルダー５の販促を担当をしてるんだよ」
と最初に会ったとき、彼は僕にそう言った。
「フォルダー５が好きなの？」と僕は訊いてみた。
「うん、レコード会社を辞めたらライジングに入ってさ、フォ、フォ、フォルダー５のマネージャーになるんだ」
なるほど世の中にはいろんな希望があり人生の目的があるんだなあと僕はあらためて感心した。

「ある日私たちはあるレコード会社でフォルダー５のプロモ活動を手伝うことに
なって、女の子たちはみんな一人二十枚ずつの新曲ＣＤを買って持ってくること
って言われたの。冗談じゃないわよ、そんなの完全な性差別じゃない。
でもまあいつも波風立てるのもどうかと思うから私何も言わずに
ちゃんとＣＤ二十枚買って持っていったわよ。封入トレカも一緒に。
そうしたらあとでなんて言われたと思う？　小林のトレカはメンバー全員が揃って
なかった、ファミマ限定トレカもなかったって言うのよ。他の女の子のは
限定トレカはもちろんあったし、メンバーのサインなんかがついてたりしたんですって。
もうアホらしくて声もでなかったわね。コンテンツ配信云々を論じている連中がなんで
トレカのことくらいで騒ぎまわらなくちゃならないのよ」