397 :
試みの地平線 北方謙三:
小僧達、相変わらず悩んでいるようだな。
お前達の声が届いて、俺も人生の地平線をここまで歩いてきたぜ。
俺もこの年になって今だ悩んでいる。悩みつづけている。
作家・北方謙三でも、悩みつづけてるんだよ。
人間はだれでも悩みを抱えて生きている。それを乗り越えてこそ、
本物の漢(オトコ)なんじゃないのか?
どんどんぶつかって来い。俺は逃げも隠れもしない。
共に泣き、叫び、喜びを分かち合おうじゃないか。俺は待っている。
最後にひとつだけ、俺のこの台詞を待っている小僧どももいるだろう
から、この言葉を送る。
『ソープに行け。』
まだまだものたりないぜ。
北方 謙三