>>269 乙です。早いね〜これ読むまでライフサイズがそういう歌って知りませんでした
ルーマニアモンテビデオの絶賛レビューでも書こうとしてたけど、
そういう事ならそのうち書いてみますオーパーツ
モンテビのレビュー見たい!
何故今さらモンテビwwww
・・・いやしかし、かなり見たいぞ!
昔大好きだったなぁ、あの不穏オルタナ。
273 :
名無しのエリー:2009/10/17(土) 21:11:09 ID:9bmC/V8O0
>>269 新作乙です。
またいつもの感じに戻ったのか。
>>270 是非モンテビも読みたいのですがw
274 :
名無しのエリー:2009/10/17(土) 21:13:11 ID:kvz9eleD0
275 :
名無しのエリー:2009/10/18(日) 00:23:06 ID:V6lXLlNWO
モンテビ!
何故かモンテビが人気なので先に書いてみました。
rumaniamania/rumania montevideo
1.lifevideo ★★★
シンプルにコードを刻むリズム突っ込み気味なエレアコのバックでBreedersのような曖昧なギターが鳴る、準インスト的なオープニング。
次第にエレアコが姿を消し、ドラムが入る頃にはオルタナに。偏見かもしれないが、この位演奏が雑なほうが本格的なオルタナって感じがする。
「いいところだけ記録しておいて あとでビデオで再生する」という一文だけの台詞を、ギターの三好弟が呪われたような声で
1曲かけて途切れ途切れに喋る。曲名が曲名だけにその台詞がまた怖い。見た目は普通な彼らに対し何らかの違和感を感じるのに充分な1曲目。
2.Still for your love ★★★★
長い間自分が彼らを誤解する要因となった、彼ら唯一のオリコンTOP10入りシングル。これしか知らない状態でアルバム買って驚きました。
概ねキャッチーな歌メロはいかにもアニメタイアップだけど歌はえらく下手だし演奏も明らかに下手だし何コレと初めは思ったもんだが、
アルバム聴いて納得。一聴した印象では売れ線っぽいメロディだが、変な寄り道をして小節数が半端になる気まぐれな構成、
大勢に向けて売る気を感じないノイジーなギター、いきなりシンバルがデカくなってしまうアバウトでがさつなドラム。オルタナでした。
しかも直で洋モノの影響下にはなく、日本の安直な大衆向けロックに取って代わるべく敢えてJ-POPの売れ線を崩すことに挑んだ感じなので、
ちゃんとした憂国のオルタナバンドに思えてしまう。サビ前のメロディとか、職業作曲家なら有り得ないほどすんごい不安定。
メジャーコードがこんな風に配置されるスケールってあるんだろうか。またはサビ前のわずか4小節で2回くらい転調してるとか。
とにかく理屈で片付かない作曲と、結局ママのために歌ってるのか彼のために歌ってるのか分からないモヤモヤしたサビのコンボが肝。
大沢あかねの「夏日星」と並び2大オルタナアニソンと称したい曲。
3.コハク ★★★★
早くもドラムが打ち込みになる4つ打ちロック。三好姉はドラムボーカルが売りかと思ってたらいきなりこの自由度。いいのかそんなんで。
まあ歌があるからいいのか…と思ったらベースも打ち込み。そりゃまずいだろ。しかもドラムは部分的に生っぽいけどベース全部打ち込みっぽい。
色々度肝を抜いてくれる。詞が不安定な割に曲は普通っぽいな、と思ったらサビ前の変なタイミングで変な転調が来た。気持ち悪っ。
しかもサビ後には元の調に戻るのかと思ったら、しれっとキーが一音上がってる。必然的に2番のAメロは1番と似て否なるメロディになってる。
さらに2番のAメロとサビの間にCメロ挟んでる。普通サビの後とかギターソロの後とかに入れるもんでは。そこひとヤマ要るか?
定型の売れ線ポップスに対してよほど含むものがあるのかもしれんが、ここまで屈折するとは。
4.さよなら ★★★★★
エレアコが爽やかなアップテンポ曲。の皮を被ったオルタナ。詞は「忘れないで」とかのそれっぽいフレーズが聞こえるが、
何を忘れて欲しくないのかというと「かけちがった ふたりのラスト」とかなのが嫌。離れ離れになってもお互いを忘れずにいよう、とか
そういう爽やかさは無理ですか。嫌な思い出を足かせに引きずって生きろと。三好姉の詞はいつもまとまりに欠けるが、悲観的な人なのは嫌に伝わる。
曲のほうは何かにつけてやたらとGm7とEm7を反復しており、これが変なツボを押す。なんかダイナソーJr的な力技感を感じさせる。
そして何と言ってもウィスパー気味なサビの歌がすごい音外れてて怖気持ち悪い。ホントどういうつもりなんだろう。
今作は三好弟のプロデュースになってるが、彼がピッチ補正とかしない方針なのかも。確かに面白いんだけど、完成品のCDで大丈夫なのかコレ。
出来上がり聴いてお姉さんヘコむと思うぞ。こういうのアレンジャーとかは傍観してるんだろうか。古井弘人?ガーネットクロウじゃねーか!!
何か言ってやることは無いのか。何一緒になって面白がってんだ。ていうか古井のほうが色々たきつけてるのか?どっち?
5.daylight ★★★★
最近のトミー・へヴンリーのようなメロディアスなグランジ。遅れ気味なリズムで低音をガリガリ鳴らすギターが雰囲気を出す。
例によって転調が好きなようだが、今までと違いこの曲はメロディの流れがスムーズ。まさか普通にいい曲も書けるとは。
でもサビの繰り返しが3コーラスと半端なのはらしさが出てる。ベースは単に音の低いギターといった感じでリズム楽器的でなく、
フレーズに凝るわけでもないが、仮にこの人がいかにもべーシストらしく弾いたらかえってバンドがダメになりそう。
なんか上手い人が入ったり、技術とか理論とか持ち込んだらいかんバンドって感じがする。今なぜ良いのか分からないから
下手にどこもいじりたくないというか。
6.yesterday ★★★★
うって変わってカノンコードで始まる王道でポップな曲。またリズム体打ち込みになってるけど。こういう時ベースの人どうしてんだろう。
今度こそただの売れ線ポップスかと思ってるとサビで唐突に変な転調到来。出た…。別の曲貼り付けたみたいになってるが。
そしてわずか4小節でメロディを無理にこじつけながら強引にもとの調に戻る。おい…。ただ引っかき回したいだけなのか?
サビで絡むギターとかも意外とファンキーでカッコイイんじゃないかと思ったりもするが、サビ終わり際のプレイは変な音混ざってる気がする。
7.pair ★★★★
ポップなアルペジオから始まる、割とスタンダードなギターポップ。スーパーカーの1stとかにギリギリ入ってそうな曲。
歌詞は今までではまだ幸せそうな部類だが、歌は何故か力なくウィスパー気味。何なんだろう。幸せを高らかに歌いたくないんだろうか。
まあ君といれたら無敵でハッピーとかいう感じではなく、「どんな君も否定せず 染まってあげる」といった、代償を受け入れる覚悟を決めた上で
二人の関係を進める感じの詞だけど。サビのギターは意外にもビートルズっぽいオブリを絡ませている。
8.群集 ★★★
いかにもテーマがあります的な曲名が意外だが、曲は至って普通のロック。転調もオーソドックスに並行する長調と短調を往来してる。
今更何を真面目ぶってんだ、という気もするが、シングルの印象で今作を聴いてみたら普通に聴くもん無かった、という人のための保険的な曲か。
Aメロのギターの変なスライドとかは実験的だけど。「あきた退屈 くさる記憶にかぶさる毎日」という群集のイメージが中々笑えないとこ突いてる。
9.Anny ★★★
細かいノイズ音が鳴る中でジャリジャリしたギターと妙に可愛らしいキーボードが鳴って始まる、どっしりした曲。
メロディは拍子抜けするほど工夫が無く、詞もそれっぽく感傷的ではあるがいつもの乾いた諦念感が無い。
今までの曲が全て単なる偶然のような気がして恐ろしくなる。普通の曲やるとただの下手なバンドなんだよなこの人達。
でも歪んだ2本のギターをかき鳴らしながらも何故かベースが所々抜け落ちるサビのアレンジは彼ららしいひねりが効いてる。
10.Good-bye Summer Vacation ★★★★★
所々スパイスを注ぎながら展開するキュートな脱力オルタナポップ。ボーカルは相対性理論っぽい萌え要素を発揮している。
歌詞も今までで最もポップで、概ねピースフルな曲。のんびりしたAメロにせわしなく弾き込んだリフを乗せるセンスも面白い。
他にも80年代の打ち込みポップスみたいなベースのオカズが入ったり、ポップな曲中にいきなり不穏な間奏が入ったりと盛り沢山。
演奏のヘタウマ感も今作で最もいい味出てるのでは。最初はもうこの人達気持ち悪い曲しか書けないのかと思ったが、
予想以上にオルタナへの造旨が深い模様。と思いたい。本人達の映像見るとすんごい普通のこと喋ってるので正直どっちか分からんけど。
11.repeat ★★★★
全体的に影の薄かったキーボードが前面に乗り出し、その伴奏に乗ってボーカルが歌うシンプルな始まりの曲。そこにアコギが乗り、
打ち込みのドラムが加わる教科書通りの展開で、メロディもまあ普通のポップス。録り的にサーッというノイズをわざと残してるっぽいのは
面白いが、今作の最後を飾るには味気なさ過ぎるのでは。と思ってたらサビで罠発動。こんな静かな曲でお姉さんが思いっきり音外してます。
だから修正してやれよ…。本人が音痴なのが根本の問題とはいえ、一生ネタにされるレベルだろコレ。いい曲入ってる作品なのに、最後コレ?
お前ら困ったらお姉さんだな。いや面白いけど。なんかもう鉄板ですお姉さん。
総評 ★★★★★
ギター2人、ベース、キーボード&サックス、ドラムボーカルという編成で、ギター2人以外女の子というルーマニアモンテビデオの1st。
作曲はギターの三好弟が全て担当しているが、確信犯っぽい曲と天然っぽい曲が混在していて、どのラインまで自覚的な才能なのか不明。
脈絡のない転調を容赦なくビシビシ繰り出すさまは大物感に満ちており、部分的には普通のJ-POPっぽく聞こえるメロディで普通の人を釣った後に
それを敢えてズタズタにして失望させるようなトラップ感は何かしら世間一般のJポッパーに対する敵意を感じずにはいられない。
しかしバンドの手にかかる前の状態では意外と普通っぽい曲もあるので、本人は極力ポップな曲を書こうとしてるだけ、という全天然の線も残る。
ただ、素人が鼻歌とかで作曲してもめちゃくちゃになりそうで結局は既聴の形の範囲内というかベタになるもんだし、彼の曲はいびつすぎるので、
三好弟の場合理論を通ったうえで敢えて音がぶつかる感じを出してるのかも。本当にどっちか分からないが、まあ結果は出してるのでは。
結果といっても個人的には「結果」だと思うものが出てるってだけで、一回聴いた後CD割る人もいるかも分からんレベルだけど。
(続・総評)
演奏は音もリズムも荒く、雰囲気最重視といった感じ。テクを聴かせるパートは無く、技術で見たら下の下。しかし何ら物足りなさは感じない。
そういうもんだと割り切って聴ける。チャットモンチーをさらに極端にした感じ。チャットが下手すぎて聴くに耐えない人ならモンテビは無理。
ボーカルはアイドルでもこのレベルがCD出したらいかんだろって位下手。しかし全く加工せずにありのままをぶつけてきてるのでもはや感動的。
ドラム兼任させてまでこの人に歌わせようとするメンバーも相当いい性格してるが、作詞も含めこの三好姉の不安定にたゆたう感じは
神がかり的なヘタカッコ良さを生み出している。聴いて普通に爆笑する人も、「何故そんなに恥を晒してまで歌うんだ」と辛くなる人も、
いわゆる上手く歌うことを目的化してる人の歌では味わえない感情の動きを味わえてるのでは。もちろん怒ってCD割る人もいると思うが。
三好弟と共同でアレンジに参加しているガネクロ古井が今作を定番ポップスに近づけるようなアレンジにはしなかったことも大きい。
GIZAで最も頭の柔らかい人かもしれない。むしろ彼が煽ってるのかも知れんが。ていうか三好弟に普通にZARDへの提供曲とか書かすGIZAも
正気の沙汰と思えない。内輪なら誰でもいいのか。そんな会社だったのかGIZA。聴いてないからどんな曲なのか分からんけど。
とにかく100%確信犯ではないものの、日本には日本のオルタナがあることを思い知らされる1枚。洋楽そっくりな邦オルタナなら他にあるが、
J-POPにこの至近距離まで接近したバンドは稀では。バンドサウンド重視になればなるほど持て余してしまう「歌メロ」という足かせを、
逆手に取って不安定さの表現として武器に昇華したGIZAロキノンな作品。16万枚も売れてるらしいので、自分のように20円くらいで
手に入れるチャンスは多いはず。お気に召さなかった方もどうか割らないで中古屋に売ってください。
>>281 乙です。rumania montevideo人気に嫉妬w
近所のブックオフに走らせるレビューですねw
283 :
名無しのエリー:2009/10/18(日) 15:20:18 ID:84/M4Ces0
>>281 乙です!
最初このバンド聴いたときは気持ち悪いメロディーと不安定な歌唱が衝撃的だったなぁw
ちなみに三好弟がWANDSやZARDに提供した曲は、歪すぎるメロディーラインが印象的だから聞いてみるべし!
284 :
281:2009/10/18(日) 15:37:15 ID:oIxCfodM0
スミマセン間違えました。
4.さよなら
× Gm7とEm7を反復しており
○ Am7とEm7を反復しており
です。
>>281 乙です。
これは何がなんでも聴いてみたくなるようなレビューだww
>>281 前に友達とコナンテーマ曲縛りでカラオケ行った時、「そういやこんな曲有った!」てStill for your love入れたらサビ前の転調で完全にキーをはずした苦い思い出
とりあえずブックオフ行ってくる
>>281 乙です!意外にもモンテビの知名度があって驚いたw
ちなみに三好弟がZARDに提供したのは「I feel fine, yeah」で三好姉がコーラス参加してます。
力作乙!
しかしモンテビ人気だな。
これだけ人気なら個人的には他の人のレビューも見てみたかった。
>>272とか、レビューされる前に概要を一言で見事に表してたわけだしw
三好弟といえば、WANDSのラストシングルとかWAGのFree Magicも
なかなかオルタナっぽい仕上がりだったよね
普通の人からみたらみんな痛いって…
>>281 ブックオフでモンテビ買っちゃったじゃねーかよwww
聴くのが楽しみです、乙
電気グルーヴ/VOXXX
1.地獄へ堕ちろ電気グルーヴ ★
いきなりなんちゅうタイトルだwテキスト読み上げソフトによる淡々とした電気グルーヴの紹介。
「電気で作るグルーヴです」
音はゲームソフト「グルーヴ地獄V」の収録曲の再編集らしいが筆者は未プレイなのでなんとも…。
2.愛のクライネメロディー ★★★★
前曲がこの曲の紹介で終わり、口ドラムによる不気味な長いイントロを経て本編へ。
タイトルはアイネクライネメロディーだが曲はカノンのコード進行。なので当然のように美メロ。いい曲。
篠原ともえが参加しているらしいが、何処にいるのかわからん…
「The Last Supper」収録のこの曲のoverrocketによるリミックスが凄く良い出来なので興味があったら是非。
3.ナッシングス ゴナ チェンジ ★★★★★
これは文句なしの名曲!美しすぎるメロディーとカッコいいリズムトラック、
その中で最高の透明感を放つ五島良子とヤマダケイコのヴォーカル。もう全てが完璧。
個人的に「虹」と同じくらいグッと来るものがある。このアルバム前半のハイライトでしょう。
でも歌詞をよく読むと実はストーカーソング?この落差が面白い。
4.フラッシュバック ディスコ ★★★
砂原さんa.k.aまりん脱退後初のシングルとしてリリースされた一曲。
今聴くと微妙に他の曲よりも盛り上がりに欠けるというか、テンションが低いというか…
砂原さんの脱退を結構引き摺っていた曲なのかもしれない。売り上げも悪かったみたいだし。
カッコいいけどね。
5.浪曲インベダー ★
つなぎ曲でふざけ曲。実際は1時間ぐらいやっているらしいw
6.チキン・シー ★★★☆
田中フミヤ参加曲。
ハイハットのような働きをする言葉(「イチ」「ハチ」「シーチキン」)で歌詞を構成した実験的な曲。
ロック寄りのテクノ、といった感じの曲調になっていてとてもカッコいい。
惜しむらくは2分半ぐらいで終わってしまうところだろうか。もうちょっと長くて良かったはず。
7.密林の猛虎打線 ★★★★☆
阪神タイガースファンの野次をサンプリング&スクラッチしてテクノにするという、どう考えても発想の根本が間違っているが
なぜかその発想が成功して不思議なことにものすごくカッコよくなっているよくわからない曲。
この曲を聴き終わる頃にはあなたも阪神タイガースが好きになっているはず(効果には個人差があります)。
もともと冒頭から普通とは言えないアルバムだったが、この曲の辺りから雰囲気がだんだん狂い始める。
8.インベーダーのテーマ ★★★
いきなり「B.B.E」のサンプリングから幕を開ける超大作。
ピエール瀧演じるスペースインベーダーが人類への警告+地球征服のために地球に来たが
途中何があったのかはよくわからないがラジオに出演し、ライブを開くまでを追った一大スペクタクルである。
トラックは曲の内容に反してかなりディープなつくり。長い上、全編通してナンセンスなギャグの連発なので気分が乗れないと辛いかも。
9.スッペスッペインベインベ ★★★☆
何とも言えない浮遊感が曲中通して流れている奇妙な小品。
長さからいって繋ぎ曲だろうが、実は個人的に前曲以上に好きだったりする。
10.フラッシュバックJ-popカウントダウン ★★☆
ラジオのJ-POPのランキングコーナーを模した曲。
実は「インベーダーのテーマ」の中にこの曲の伏線がさり気なく張られている。
ナレーションの内容がいちいち面白い上に音の外し方が絶妙なので繋ぎ曲なのに一度聴いたら忘れられない。
11.エジソン電 ★★★★★
これに関してはもう歌詞も曲も病院行き寸前としか…
言うなればこのアルバムの目玉。あなたのその耳で確かめてください。
12.ジャンボタニシ ★★
ピエール瀧が演歌調の歌を延々と歌い続けるナンバー。歌とバックトラックに差がありすぎて笑える。
ちょっと単調かな…どうしてもダレてしまう。
13.TKOテクノクイーン ★★★★☆
素直にカッコいい80年代を思わせるテクノ・ナンバー。タイトルが秀逸。名は体を表す。
この曲の中では「お願いだから…やらしてください」というボイスサンプルまでカッコよく聴こえてしまう不思議。
決して目立った展開があるわけではないが、テクノならではの反復の快感をこれ以上ないほど味わうことが出来る。
石野さんっていい声してるなあ。電気のこういう曲を聴くと必ず思う。
14.TXLテクノクイーン
前曲の後半2分。石野さん曰く展開がここで変わるからトラックを分けただけらしいので、個別評価は無しです。
★評価は前の曲で一緒にしたものと考えていただければ。
15.レアクティオーン ★★★★
9曲目の浮遊感をさらに拡大したような、まるで霧の中にいるような、そんな曲。
「東京の若者の全てがここに集まっています」というナレーション。歌声に掛けられた不気味なエフェクト。
…ダメだ、かなりコメントに困る。歌詞はこの頃流行っていた「本当の自分探し」に対する反発。
16.ハロー!ミスターモンキーマジックオーケストラ ★★★★☆
延々と繰り返される「Hello」のボイスサンプルを軸に進むテクノチューン。
時々挟み込まれる「ハロー、ミスターモンキーマジックオーケストラ、ヘイ!」という小気味良い掛け声が印象的。
非常にカッコいい曲で、トリを飾るのに最適だと思います…
と思いきやいきなりスペースインベーダーちょっとだけ再登場。そこから曲が一変。台詞のサンプル、ノイズなどが入り混じり、
何言ってるかよく聞き取れない瀧とクラブの歓声が交互に繰り返され、何とも言えないわびしい気持ちになる台詞で終わる。
最後までカオス。
総評:★★★★★
もう色々書くの疲れたから実際に聴いてくれ。
ちょっとこの総評は無いよね…書き直す。
総評:★★★★★
砂原さんが脱退して初のアルバム。主にドイツでレコーディング。
全編異様なまでにハイテンション。そして滅茶苦茶なギャグの連続。
この作品が肌に合わない人は本当に合わないと思うし、嫌いな人は徹底的に嫌いだと思う。
しかし一度嵌ると中々抜け出せない中毒性がある。好きな人は本当に好きになれる一作。
個人的に電気のアルバムの中でも特に好きな一作。でも初心者にはあんまりお勧めできない。
俺も好きだな
ずいぶんと古いんですけどどなたかCymbalsのアルバムレビュー
してくれないでしょうか。
アルバムは何でもいいです。
>>297 乙。これはかなり暴れてるよね
まりんが抜けるや否や俺らこうだぜ!て感じでw
森のブランコ
302 :
301:2009/10/22(木) 21:49:09 ID:9o9AV/dh0
誤爆orz
どなたか藤井フミヤをお願いします
くるり鶏びゅ〜と
1.赤い電車/anoymass ★★★★
まるでおもちゃ箱から飛び出してきたような賑やかさ。
原曲よりいいかも。
2.ロックンロールandymori ★★★
岸田よりも声が合っているせいかさわやかなポップソングに仕上がっている。
もうひとひねり欲しいところ。
3.Baby I Love you/矢野顕子 ☆
矢野さんやりすぎです。
聴き込むと評価変わるかも。
4.ばらの花/奥田民生 ★★
期待してただけにがっかり。
原曲を意識しすぎてうまくカバーできてないなぁ。
5.言葉はさんかく こころは四角/木村カエラ ★☆
カエラちゃんがこの曲をカラオケで歌っているのを横で優しく見守っている感じ。
6.さよならストレンジャー/曽我部恵一 ★
曲に声が合ってない。岸田の声が恋しくなりました。
7.虹/ハンバートハンバート ★★★☆
バイオリンが壮大で泣かせる感じのアレンジになっている。
3曲目以降がっかりトリビュートが続いていたので「おっ」と思える。
8.ワンダーフォーゲル/高野寛 ★★
とてもわかりやすい曲になっている。
岸田のように声にいやらしさがないため、逆に野暮ったく感じてしまう。
9.ワールズエンド・スーパーノヴァ/Fantastic Plastic Machine ★★★★
これぞまさにFPM!完璧なダンスミュージックへとリミックスされている。
10.飴色の部屋/MASS OF THE FERMENTING DREGS ★★★★☆
轟音唸るカヴァー。そのところどころに見える女性的なアレンジが絶妙。
くるりとの対バンツアーではがっかりさせられたが、見直しました。
11.青い空/9mm Parabellum Bullet ☆
ただのコピーじゃないか。くそつまらん
12.春風/松任谷由美 ★★★★★
違和感ゼロ。聴いていてとても心地よい。
今作のベストカヴァー。
13.ハイウェイ/Little Creatures ★★☆
アレンジは面白いが、歌い方が気持ち悪い。
14.宿はなし/二階堂和美 ★★★★
イメージ通りにハマっている。改めてメロディの美しさにはっとさせられる。
15.Old-fashioned/キセル ★★☆
もはやキセルそのもの。ここまで彼らっぽく仕上げられると見事だが、いまひとつ物足りないところ。
16.東京/世武裕子 ★★
ピアノ弾き語り。
これはこれで良いのだが、くるり珠玉のナンバーだけにもっとふさわしいアーティストがいたのではないかと思ってしまう。
総評:★★☆
ところどころに会心のカヴァーがあるが、アタリだとは思えない。
くるりが好きな人はオリジナルを聴けばいいし、参加アーティストが好きで、そのアーティストがカヴァーするくるりの曲を聴いてみたいという人が聴くべきものだと思う。
他のアーティストが歌うくるりを通じて、改めて岸田のソングライティングセンスの高さを認識しました。
>>304 乙。逆に聴いてみたくなったわw
トリビュート繋がりで、どなたかEMIのTHE BEATLESトリビュートやってくれー
307 :
名無しのエリー:2009/10/24(土) 21:19:02 ID:r1sELEBX0
>>304 乙!
9mmクソなのかwww
FPMとマスドレが気になるなぁ
308 :
モザイク:2009/10/24(土) 21:27:38 ID:0glMCx8r0
やっぱスピッツサイコーだわな
309 :
名無しのエリー:2009/10/25(日) 00:11:17 ID:4TxOViSLO
スピッツなんて婆さんファンばっか
今時はファン層でバンドを評価するのか…
2chでは常識だよ
312 :
名無しのエリー:2009/10/25(日) 05:30:37 ID:k5E6woWc0
レレレガーデンとか創価ホルモンとか
GARNET CROWの「STAY 〜夜明けのSoul〜」お願いします
314 :
名無しのエリー:2009/10/26(月) 03:00:28 ID:LvY7OeZ9O
∧_∧
∧_∧ (´<_`)
(´_ゝ`)/ ⌒i
/ \ | |
`/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
(_ニつ/ FMV /| |_
\/____/ (u ⊃
315 :
名無しのエリー:2009/10/26(月) 21:29:06 ID:l0cw/TzB0
>>304-305 乙
トリビュートっていえば、12月に出るイエモントリビュートが楽しみだな
それにも9mmが参加してるらしいが
317 :
269:2009/10/27(火) 02:21:43 ID:DMNpUnswO
>>316 乙です。未だrumania montevideo人気に嫉妬w 早くブックオフ行かなきゃ。
避難所なのをいいことに長めにレスつけました。
今作はせっかく高評価なのに人目に触れる機会がグンと減っちゃいましたねw
>>316乙。
確かに今作はwwwみたいな好き嫌いが分かれそうな軽い感じでもなく
前作みたいな若干のネタ切れ感も解消されてベテランらしくなったいい作品だと思った。
>>269氏のレビュー、勝手に転載させて頂きます。
OOPARTS/the pillows
1.Dance with God ★★★★
過去作で何となく片鱗を見せたまま放ったらかしになっていた曲調を再考してケリをつけたような曲。
メロが少なすぎてリフがくどかった「フロンティアーズ」辺りの曲に比べメロの展開が多く、ドイツ語みたいにも聞こえる
サビオチの変なセリフのキメも味がある。「咲かないで枯れないで 呼吸だけ絶やさないで」という詞とシューゲなギターを
組み合わせたサビは、長年微妙な立ち位置に置かれ続けた彼らのやるせなさが出てる気がする。低音寄りの弦だけをボソボソ弾く
山中のギターとのバランスか、佐藤がフロアタムを活用したリズムパターンを組んで気だるい雰囲気を助長している。
2.YOUR ORDER ★★★★
この感じだのあの感じだのと、いつになく抽象的な詞のアップテンポ曲。好きな音鳴らして音楽と呼べばいいじゃない!とオープンに歌う。
その割には人様の音楽に対して辛口な気もするが。音を楽しむ意図を強く打ち出すためか、真鍋のギターもクレバーというよりは
歌メロに元気にじゃれつくようなフレージング。サビでは手当たり次第近くのフレットを弾きまくったような半音上下フレーズが頻発し、
それが登場するタイミングでは山中もブラッシングで応戦してるので、駆けずり回る躍動感が出てる。彼らにしては吹っ切れた明るい曲。
3.Melody ★★★★
またも山中の低めに固めたギターと佐藤のフロアタムの組合せで始まる、ミドルテンポの曲。最初真面目に弾いてる真鍋だが、
飽きちゃったのか、「いっつも同じような曲ばっか書きやがって、もうネタねーよ!これでも食らえ!今気付いたけどアゴ長っ」
とばかりにAメロ途中から唐突にアホっぽいフレーズになる。しかし今までの彼らの曲にこういうスタッカート気味なプレイが
あまり無かったので結構新鮮で良い。サビは個人的に曲名から期待した感じとは違う、くすぐったいほどポップで分かり易いメロディ。
「I know Melody」と「愛のメロディー」を掛けた詞が、「桜」と「咲くLOVE」を掛けた某ユニットのヒット曲のよう。
4.Lemon Drops ★★★★
Aメロ、Bメロ、サビと、ほぼ似通ったコード進行のセットで3分半を駆け抜けるアッパーな曲。見方によっては手抜きだが、この場合は技術では。
聴き心地が非常に軽く、カップリングの良曲という印象。メロディは至ってポップで演奏も特別なひねりは無いが、音の粒立ちのいい鈴木のベースが
心地良い。真鍋が珍しく16分音符を交えたカッティングをしており、無心にかき鳴してる感じが詞世界の甘酸っぱさとリンクしてる。
5.FOXES ★★★★★
髭の須藤みたいなフレージングのギターで始まり、髭の斎藤みたいなリフが絡むミドルテンポのダルい曲。左右に振ったスネアの音を伏線として
ついには髭みたいなツインドラムになる。歌メロをコンパクトにしてリフやドラムフィルのスペースを確保したようなバンド重視の作曲も髭っぽい。
ていうか元々似たような資質の持ち主同士なんだろうけど。程度の問題はあるにしても、色々積極的に取り入れるのはいいと思う。
詞世界通りの自虐的な偏屈者を演じようとした結果か、ジジ臭いしわがれ声で歌う山中は何だかむかつくが、幅を持たせるのはいい傾向では。
6.Beyond the moon ★★★★★
ちょっとした導入パートを経て、シンプルなベース8分弾きのイントロで入るミドルテンポの曲。ここで弾いてるちょっとしたギターのフレーズが
最後のサビの「I love you」の前フリになってる。Aメロに入ってからも歌と掛け合うようにオブリが絡み、ギターソロの終わり際もそのまま
Bメロのオブリに繋がってたりするので、全体的に真鍋も一緒に歌ってるように感じる曲。詞は向日葵に恋する三日月を歌ったすれ違いラブソング。
そういう擬人化を使うと説明的で長い詞になりがちだが、これはコンパクトにまとまってるのでは。
7.ジョニー・ストロボ ★★★★★
ポップですっきりした入りからサビで一気にディストーションをかけるミドルテンポの曲。Aメロで8分の裏を強調した鈴木のベースプレイが、
サビの重量感と対になる軽やかさを生み出してる。詞はもう今まで20年かけて散々歌ってきたような、ほんの一瞬の輝きのために
何もかもを受け入れる系の内容。しかも他の曲でもあったが、過去作のタイトルをちらつかせてサブリミナル効果を狙ってきてるので、
ちょっと内輪向けな印象。しかしここまで来たら詞に拡がりを持たす事より軸がブレない事のほうが大事か。
2本のギターの掛け合いもキュートだし、メロディもポップで聴き心地は良い。全体的にバランスよく作りこんだようでいて
ラスサビの真鍋のギターとかは今までとかなり毛色の違う、曲全体の音像から飛び出してるような音色をかましてきてて面白い。
8.雨上がりに見た幻 ★★★
曲やアレンジではさほど見せ場が無い印象の、若干落ち着いたテンポの曲。イントロのギターリフやサビのオブリがベタというか、
ベースラインっぽい動きのため、上下で土台作ってるみたいなくどい感じに。展開も今作中ではかなり素直で、メロも普通だが、
サビ終盤のベタなメロディを山中が熱っぽく歌ったことで、彼ららしい愚直な感じが出たのでは。そこでベースがすごい動いてるのが
間が悪いというか、そこはシンプルでよかったんじゃないかと思ってしまうが。いや上手いんだけど技を出すタイミングじゃないような。
詞は英題に「Hybrid rainbow after the rain」とつけている通り、「太陽とも解り合って虹を出せるかな 叶ったら綺麗だろうな」という
過去作連動型。もう叶ってる気もするが、まあ過去作からブレないことを第一義とすればこういう詞になるか。
9.LIFE SIZE LIFE(The bag is small,and I don't enter) ★★★
某ユニットにあてつけて詞を書いたらしいが曲調は真逆のコンパクトな曲。ていうかベイシティーローラーズの「I only wanna be with you」の
パロディかと思った。特徴揃いすぎてるのでたまたま似たと言い逃れるのも苦しいし、人を批判する前に自分が刺されそう。
批判をやるならいかにもピロウズな曲でやった方が。パク…引用がアイデンティティーと言えなくもない面もあるバンドだけど。
ところで今作でギターの録りが綺麗になってみたら、山中のギターが褒められるレベルでないことがよりあらわになった気がする。
10.Primer Beat ★★★
ラストは彼らの初期曲を思わせる、アップテンポなガレージ調のブギ。イントロを聴いた印象では大体このまま最後まで疾走するかと思ったが、
途中4ビートのランニングベースになったり、スライドギター使ったソロが入ったりと幅がある。これソロ山中っぽいな。
他の曲も大体バッキングしてる方が山中かと思って聴いてたけど違ってたかも。自信が無くなってきた。
曲を再現する為に演奏する、という印象が強い彼らにしては、かなりライブ性が前面に出た、楽器の目立つ曲では。
総評 ★★★★★
ほぼ全詞曲を手掛けるギターボーカル山中さわおを中心としたバンド、the pillowsの15th。
30分台のコンパクトな作品だが、惰性で作ったような何の意図もない曲や、狙ったものが大外れしたような曲が見当たらず、
最後までさらっと聴ける。言ってることは昔から変わらずマンネリだが、何でも歌える気になって色んなシチュエーションの詞を書いたり、
何食わぬ顔で昔と真逆の主張を始めたりはしてないので、自分の歌ってることに責任を持ってる印象は受ける。
ただ、彼らを取り巻く環境のほうが変わってきてるので、新しいリスナーには彼らの自虐的な表現がピンとこないかも。
曲は特別にメロディアスなものは無いが、歌と楽器のバランスを取り合いながらコンパクトな8ビートのロックを巧みに体現してる印象。
特に真鍋のギターが占める役割は大きい。元々クレバー(とマーティー・フリードマンは言ってた)なフレージングを持ち味にする彼だが、
今作ではもっと初期衝動的な、思いっきり勢いをぶつけたようなプレイも多く見られ、ここに来て今までより幅が広がった感がある。
山中の曲が当たってるというより、真鍋のギターが当たってる作品という印象すら受ける。まだソロは早いな山中。
曲もポップだし音作りも綺麗なので、オルタナ云々関係なく多くの人が楽しめる作品になってるのでは。むしろオルタナ専門みたいな人は
避けたほうがいいかも。もっと大衆的な感じ。とはいえ「大衆的」と聞いて、ほとんどメロディと詞だけ練りこんでるような作品を
期待する人にはこれまた半端だけど。それでも後々聴き方が変わってくれば聴きしろも増えてくる作品とは思うけど。
活動20周年にして、「ピロウズ聴きたいけど枚数多すぎてどこから入ればいいか分からない」という人に取り敢えず薦められる一枚。
歌声さえ気持ち悪く感じなければいいんじゃないでしょうか、この感じ。
かぜよみ/坂本真綾
1. Vento ★★★★★
窪田ミナ作詞作曲編曲。坂本真綾史上一二を争うほど美しい曲。
挿入歌として使われそうな雰囲気でストリングスからのイントロ。すぐに参加するピアノ。
美しい音色が互いにアイコンタクトをするかのようにタイミングを計り、坂本真綾の歌声が入る。
坂本真綾の歌声は単純に美しいと言われがちだが割と特殊な方で、
母音が非常に強く出る高音と、子音の目立つ高音が出せる。
後者は非連続的な微分音が、音量の大小の差をなく美しく発せられるというイメージ。
(言葉にしにくいが8音階よりももっと細かい音階で和音を作っていると考えてください
子音が強く出せるから英詩曲が綺麗に聞こえるのかもしれない)
微分和音に音量の差がないために、その声が弦楽器的な音を出す。
とまあ簡単に言えば単純に美しい声を、見事に生かしているのがこの曲。
さらにその声をコーラスとしても重ねて、楽器と声が融合して極上の旋律を奏でている。
アレンジだけでなく曲自体も、劇判的な進行をしていてポップスとは縁遠い。
ちなみに歌詞はエスペラント語でかかれている。エスペラント語はラテン語がもとになっているらしい。
子音が装飾音的に働き、坂本真綾の美しい母音を飾っているように聞こえる。
短いのが残念でならない。このコラボが再びありますように。
2. トライアングラー ★★★☆
マクロスFのOP曲。この曲はアニメのOPだから意味があり、価値がある。
電子音的な音も入り交じりながらの、サビ一発目の音の置き方はいかにもアニソンっぽいかな。
Aメロ、Bメロ、サビそれぞれに美しい旋律があるということもなく、
きれいだなと思うのはサビ前の「今すぐtouch me」と、間奏あたりのコーラスワークぐらい。
目を引くのはのたうち回り続けるベース、特に後半のじっとしてないっぷりは清々しい。
それからストリングスとシンセ音、ベースが収束していく感じは気持ちいい。
あとやはりアニソンを分かっているなとも感じる。これが流れるとOPだ!って思う。
が、アルバム単位で見るとどうしても浮くね。まあ覚悟の上だろうから目をつぶりましょう。
3. 風待ちジェット〜kazeyomi edition ★★★☆
既存曲の再アレンジバージョン。打ち込みが印象に強かったオリジナルと変わって、
ギターが目立つバンド色の強いアレンジに。
良い意味でのインディーズっぽさが出ていて好きな人にはたまらないのかもしれない。
間奏の変な拍子が面白い。意味があるかは分からないけども。
ただ、わざわざ再アレンジする意味があったのかと言われると簡単には頷きがたい。
それに曲を通してちょこちょこ現れるバイオリン?の音がなぜか異常に安っぽく聞こえる。
4. Remedy ★★★★
鉄のラインバレルED2。とても上手くまとまっている。
Aメロのメロディラインがいきなりテンション高いのに微妙に驚きはするが、許容範囲。
サビも綺麗だし、加速的に盛り上がっていく構成も素晴らしい。
何よりアレンジの妙が光る。非常に目的地のしっかりしたアレンジだと感じる。
コーラスとストリングスをがっちりと付けて曲の形を明らかにしながら、
サビの裏で鳴るピアノが心地よい。
それから本人作詞の詞もよい。語感の良い言葉を探して見つけるのではなく、
「ずっと」とか「もっと」という柔らかい印象を持つ副詞をサビにぶつけるあたり粋だね。
歌詞、曲調ともに希望にあふれる曲で個人的にも好きです。
5. 雨が降る ★★★
鉄のラインバレルED1。逆に個人的に好きになれない曲です。
サビ以外の部分は楽器を少なめにして、声で押し通す感じなのだが、その音程が高い。
弱々しいギターと高いメロディラインのではちょっと安定感がなく、ふわふわした印象が残る。
それがサビを導き出す効果を作っているかと言うとそうは感じない。
サビのメロディも取り立て美しいとは感じないし、サビ4拍目、5拍目の音は汚いとすら感じる。
2番はパーカッションが入ったりで少しは落ち着くし、後半の転調後は違和感もずいぶんなくなる。
Ventoで語った美しさとは違って、この曲の声は下品なイメージすら感じてしまう。
坂本真綾の高音はもっと楽器的な使い方をした方がいいんじゃないかなと思う。主観だが。
メッセージを語らせるにしては音程が高すぎた。
6. Get no satisfaction ★★★★☆
素直に一言、カッコイイ。ギターで幕開けのイカしたイントロから流れるようにAメロに入る。
Bメロに入る瞬間のベース、ドラム、ストリングスの安定感に聞き惚れる。
サビが力強い。繊細でお洒落なパンクバンドのよう。
のびのびと歌う声が先陣を切って、弦やドラムがついてくる様は聞き手をどこかへ引っ張っていくかのよう。
そしてこの楽器構成、演奏の曲なのにサビでシンセの音を入れるのが刺激的でシビれる。
3:12以降の展開が、4分強の曲に起承転結を与えると同時に、走馬燈のように曲を振り返ってくれる。
真綾の過去の曲で言うとマメシバやThe garden of everythingみたいな。
ここらへん「ハー」だけで聞かせるあたり、本当に素晴らしい歌声だと思う。
枝葉末節に不備がなく、曲全体が弾丸のように進んでいく爽やかな曲。
7. 蒼のエーテル ★★★☆
マクロスF挿入歌のカバー。伴奏はピアノのみ。
初めてオリジナルを聴いたときは、こんな素直で美しい曲があるのかと感動した。
で、カバーしてどうなったかというと、曲の毛色が変わったかなと。
楽器は減ってピアノだけになった一方、ピアノは複雑になってる。
オリジナルは伴奏が歌のためにあり、歌を引き立てていたが、
カバーされて歌と伴奏が対等の関係に近くなった。ちょっと凝りすぎと思う。
詞は素晴らしい。対比の押さえ方や韻の踏み方。波と粒子を対比として押さえた点も秀逸。
8. 失恋カフェ ★★★☆
前半はジャジー。タイトルにかけてなのかカフェっぽい。
ベースに味がある。パーカッションも良いし、脱力した歌い方がお洒落。
聞き所は3:13あたりから。ここからの開放感のために曲が作られていると言っても良い。
一聴の価値あり。キター!って言いたくなる。
力み過ぎず、手抜き過ぎず、アルバムに収録されるのにぴったりの良曲。
9. SONIC BOOM ★★★☆
これもうまくまとまっている曲。イントロからストリングスをメインに置き、
Aメロ、Bメロはシンプルな楽器構成で声と弦を聴かせ、サビで一気に盛り上げる。
ギターもドラムも気持ちいいんだけど、やっぱりコーラスが絶品。優しい。
このコーラスは偉大。本当に偉大。曲全体を見ると結構シンプル。よくある曲でもある。
10. ピーナッツ ★★★★
こちらもジャズ風味。まず聞くとかわいい!と思うはず。
メロもアレンジもコーラスの付け方も、どことなく懐かしい。
DIVEとかLucyの頃に近い印象を持つ。
サビでコードに従順に乗って行くかと思いきや向きを変えるメロが面白い。
全体的に可愛い曲になっている。
11. さいごの果実 ★★★
雨が降ると編曲者が同じ。そのクセなのだろうか、やはりAメロのふわふわした感じに違和感。
歌い方にもどうも足場が不安定な様子がある。
息演技という言葉があるが、息歌とでも言いたくなるぐらい息成分が多い。
言ってみれば裏声なのだが、裏声はここぞというときに使うべきだろう。
それに声量が足らない印象を持たせてどうも聞いてる側が疲れる。癒されない。
旋律も美しいと言うより不安定な印象が先行する。
12. Colors ★★★☆
英詩曲。重壮な編曲でごまかされるが、JPOPを英語で歌っているだけ・・・に聞こえてしまう。
そんなに綺麗な旋律でもなく、美しい和声があるわけでもなく。
編曲でしっかりまとまりを持ってるのに、歌の発音がややたどたどしいのが気になる。
どこをとってもイマイチ突き抜けた感じが足りない。
13. カザミドリ ★★★★☆
アルバムの中心曲。出発点と目的地のはっきりした曲だと感じる。
それを表すのがまず歌詞。本人作詞。
出だしの「種が飛んでく」と比喩から始まり、カザミドリ、コンパスと言う、
何かに身を任せるもので語感の良いものを的確に選んでいる。
その出発点を持ちながら、身を任せることの恐怖、希望といったものを語る。
最後に種の話に戻り曲を締める構成はまるで一つの独立した詩を読むかのよう。
「森のように深く呼吸をして 星の音を聞いて眠ろう
いつか大地に舞い降りて 根を下ろす」
こういう歌詞を、物語的に関連させながら自然に埋め込めるってのはもう声優の域じゃないと思う。
詞を語って曲はどうかというと、王道のバラード。
ベースが優しい。ドラムが心強い。楽器は目立ちすぎず、歌を見事に導いている。
それだけでなく、単純にメロが美しい。
変な小細工なしに、坂本真綾の歌声と詞を真摯に表現した楽曲。素晴らしい。
14. ギター弾きになりたいな ★★☆
まあおまけ。なんとなくムーディ。
そんなバカみたいな曲でもないし、聞いてみれば結構いいメロディな気がする。
でもそれだけじゃダメなんだなやっぱり。
総評 ★★★★
名盤。それぞれ作編曲が違うが、個性を出しながら意外とまとまっている。
シングル曲よりも、初収録曲の方が出来がいい。
言い方が正しいか分からないが、一般アーティストに近づいた。
安っぽい打ち込みの音が減り、あくまでも打ち込みは手段として使い、
アコースティックなアレンジが歌声を上手く響かせる。
それから、やはり真綾はこの音域だと再確認させたアルバムである。
トライアングラーは特殊だから別にしても、30minutes、さいごの果実、雨が降ると、
どうも音域が合っていない、良さが出せていない曲が多かった最近。
久々に低音とまでは言わずとも、裏声を使うことなく出る音域で勝負した曲が聞けた。
結構分析的に聞いてみて、過去とも比べて見て分かったのは、菅野楽曲の音域。
ベストを含めて6枚のアルバムの中で裏声を多用しているものが非常に少ない。
各アルバムの2曲あるかないか、それも坂本真綾育成のモデルとして作ったようなもの。
菅野が、どうしたら坂本真綾の魅力を伝えられるかいつも考えている、と言っていたが
このあたりがその現れなのだろう。もちろん付きっきりだからこそ出来たのだが。
前述の通り真綾の裏声はあくまで装飾音的な使い方が美しい。
そういう意味でここ最近のシングルの高音域は異例とも言える状況だったのかもしれない。
菅野脱却を果たしながら、菅野回帰を同時に果たしたというアルバム。
トライアングラーをのぞけば、良い意味でも、悪い意味でも、ドゲは一切ない。
hikari/シド
1. 落園 ★★★★
ピアノのイントロから始まる、雰囲気暗めなスローバラード。美メロ。
一曲目からいきなりVo.マオが「(色々あって辛いけど)壊れても歌う」と、歌に対するモチベーションをアピール。
ファンの人にとってはぐっと来るものがあるのかもしれないけど、自分はこの人の人となりがあまり分からないので共感し難かった。
しかし何よりそんなボーカルに付き合って曲を盛り上げる楽器隊の感じが仲良しバンドっぽくて良い。応援したくなる。
ちなみにメッセージは重めだけど曲自体はキャッチーな歌モノで鬱曲っぽくは無く、あっさり聴ける。
2. 妄想日記2 ★★
一曲目で「壊れても歌う」と重々しく決意表明した流れを完全スルーしたネタ曲。
…いや確かに期待の斜め上を行く感じはロックバンドらしいけど何もそんな誰得なところでロックしなくても。
早速シドがどこに行きたいのか分からなくなってきた。
で、曲は昼ドラの主題歌に使われてそうなメロディーと昼ドラそのものな歌詞が印象的なドロ臭いV系歌謡ロック。
陰湿な歌詞だけどCocco・鬼束・林檎あたりの怨念系と違ってやたら楽しそうに歌われるのが逆に怖い。
思い込みが強い女を演じる迫真のボーカルは、確かにある意味壊れてる。そうか「壊れても歌う」ってこういうことか。
3. 嘘 ★★★
前曲とは一転して純粋で切ない恋愛を歌う、和風メロのビートロック。
終始鳴り倒すピアノとストリングスがメインの曲で、さあ感動してくれと言わんばかりに大仰に曲を盛り上げる。
そして悔しいけど感動してしまう。
バンド演奏はメインを立てる脇役的な立ち回り。バンドが前に出すぎる感じがないので聴き心地が非常にまろやか。
疾走感のあるアップテンポな曲なのに肩の力を抜いて聴ける癒し系ロックに仕上がっている。
4. サーカス ★★
往年のポルノみたいなラテンノリの曲。ていうかアレンジがポルノの某曲と丸かぶりしてるような…。
ハンズクラップのSEが入るにぎやかな曲なのでライブで盛り上がりそう。
似たようなフレーズを淡々と繰り返すサビが曲中5回も配置されているので、サビだけが異様に頭に残る。
なんか油断してるとサビメロに洗脳されそうな中毒性のある曲。リピート再生し続けたらお花畑に行けそう。
5. 泣き出した女と虚無感 ★★★★★
鉄琴の音がチープなエロさを匂わせるブルージーな曲。
Aメロのアコギがやたら挑発的だと思ってたら、後を追うように入ってきたベースがこれに積極的に絡みつく。
この駆け引きがまーエロくて何回聞いてもニヤニヤしてしまう。
けだるいABメロ×2で焦らしてから憂いを帯びたメロディアスなサビが一気に広がる構成も良く、最後まで飽きずに聞ける。
一方で歌詞がエロというかナルシシズム全開の自己陶酔系で、なんというか度肝を抜かれた。
特に「俺を求めれば?」とか斬新過ぎて笑っていいのかときめいて良いのかリアクションに困る。
6. モノクロのキス ★★★
ベタなJ-POPメロ+バンドサウンド+キラキラキーボードという
ジャンヌダルクっぽい組み合わせのメロディアスなロック。
一周目のAメロにパーカッションが入っているのでほんのりエスニックなアレンジかと思いきや、
Bメロ以降は普通に王道のビート系でしょんぼり。
間奏でギターとキーボードがドラマチックに絡むのが格好いい。
7. 罪木崩し ★★★★★
ラテンノリの曲その2。
『サーカス』もラテンノリだったけど、こっちはピアノが主体になっていてしっとり大人な感じ。
跳ね回るピアノに合わせるように、時には間を縫うように主張するスラップベースがオシャレ。
アコギはサルサとかでマラカスが鳴らしてる様なリズムを弾いてるんだけど、意外にちゃんと「それっぽい」のが面白い。
全然関係ないけどタイトルがバトルマンガの必殺技に出てきそうな感じでカコイイ。
8. 2℃目の彼女 ★
ストリングスで贅沢に冬っぽく仕上げたポップな(?)ラブソング。
しかし「ポップな」と形容するにはどうにも煮え切らないアレンジというか…。
音符長めのまったりしたメロディーと超大味なベースと大仰なストリングスで何か胃がもったりしてくる。
一方で軽快な4つ打ちドラムはポップで楽しげ。他のパートが微妙なのでドラムだけ元気いっぱいだとちょっと空しい。
9. capsule ★★★
ドリーミーでナイトメア(バンドじゃなくて悪夢的な意味で)っぽい曲。
浮遊感のある不思議系のAメロの後、ドスの効いたギターがドカンと入ってきて一気にダークな展開へ。
重い音にハッと目が覚めるが、ボーカルだけは最後までノイジーな加工が掛かっていてどこか夢うつつな感じ。
一周目のサビでブチキレ倒すボーカルが、締めの「抱きしめて」でクールダウンするのが格好いい。
そして珍しく長めのギターソロがある。おお、なんかロックバンドみたいだ。
10. ドラマ ★★★
アイドルさながらの超ポップなビートロック。嵐あたりが歌ったら普通にヒットしそう。
確かにアイドルポップとしてなら良質なんだけど、バンドの曲として考えたら普通過ぎていまひとつコメントのしようが無いような。
でも何だかんだでこういうのが一曲あるとライブが華やかになるので、そういう意味では重要な曲。
11. 光 ★★
いかにもラストっぽい壮大なバラード。
終始ストリングスに依存してて、最早バンドでやる意味あんのかと思えるくらいバンドサウンドが空気。
しかしアウトロではこれまでのヌルい展開を吹き飛ばすように熱いギターメロが泣きを誘ってくる。
これは相当格好いいのですぐにフェードアウトしてしまうのが本当に勿体ない。
一曲目の病み具合とは対照的な、希望に溢れた詞と曲でアルバムが終わる。ほっこり。
総評 ★★★
現在飛ぶ鳥を落とす勢い(多分)のシドのメジャー1stアルバム。
初めて聴いたけど、Aメロ→Bメロできっちり盛り上げてサビに繋げる丁寧な曲作りが好印象だった。
ただ、シンセとかストリングスに主導権譲りっぱなしで、バンド演奏が添え物感覚なのが個人的には残念。
曲はどれも良いんだけど、バンド的な聴き所には乏しいので、「バンドっぽさ」を期待して聞くと肩透かしを食らうかも。
まあでも「歌詞が個性的で歌モノ」っていう強みがあるから、本人達的にはハナからバンドサウンドで勝負する気は無いのかも知れない。
全体的に保守的で丁寧で堅実なJ-Popなので、いきものがかりとかポルノグラフィティとかが好きな人ならきっと気に入ると思う。
break the rules/安室奈美恵
1. RULE 8AM
イントロダクション。
2. no more tears ★★★★
明るさと憂いが同居する絶妙なボーカルがたまらないミディアムR&B。
安室は全盛期にR&B風ポップス「Don't wanna cry」をヒットさせたが、
あの頃よりも表現力を増した、酸いも甘いも経験した大人な歌声が聴ける。
アレンジも良い。心地良く耳にヒットするハイハットや低音、
温もりあるストリングスにかなり癒される。
小室が作ったR&Bの楽曲の中でもかなり出来の良い部類に入るのでは。
3. better days ★★★★
当時TLCやモニカなどをプロデュースしていたダラス・オースティン作曲。
70'sクラシックのヴァンマッコイ「ハッスル」を思わせる(違うか?)、
爽やかで落ち着いたトーンのミディアム曲。
安室の声は平熱で自然体。暗すぎず明るすぎず良い塩梅。
4. break the rules ★★☆
アルバム表題曲。トーキングスタイルでグイグイ歌ったり、適度に力んで歌ったり、
流麗なコーラスを聞かせたり、色々なボーカルを楽しめる。
「地下室の階段 時代が一歩ずつ進むように降りてみた」で始まる小室作詞の歌詞は意味深。
このアルバムが出た2000年は浜崎あゆみや宇多田ヒカルが大ブレイク中で、
安室への注目度が薄れており世代交代ムードがバリバリ。
しかし「過去は引きずらなくていい ルールを壊して」など強い意志を感じさせるフレーズも。
5. LOOKING FOR YOU★★★
ちょっと80年代っぽい可愛いシンセが印象的な曲。全英語詞。
グルーヴィーなベースと安室本人が沢山重ねたコーラスワークがかっこいい。
6. PLEASE SMILE AGAIN★★★☆
チェンバロっぽい可愛い音とワイルドなギターのリフの対比が印象的なシングル曲。
ここまで憂いある落ち着いたボーカルを披露してきた安室だが、この曲では
がっつりとパワフルに熱唱。
「関わらなくても関わっている 見えない糸でネットされてる」という、
小室らしいよくわからない歌詞もなんだかカッコよくキマって聴こえてくる、堂々たる歌いっぷり。
7. never shoulda ★★★
ダラス作曲のクールなR&B。なんとなくデスチャっぽいような。
かっこいい音がビシビシ鳴っているがこれといったフックがなく
サラッと流れていく、完全に洋楽仕様な曲。
8. CROSS OVER ★★☆
今作の他の曲と比べればメロディーの起伏が大きい小室曲。
ピアノのループや神経質で緻密な音作り、クライマックスに入ってくる変な男のラップなど、
「globe用の曲を使いまわしたのか?」という要素が多い。
9. GIRLFRIEND ★★★
ジャネットっぽい、というか当時のUSメインストリームっぽい曲。ダラス作曲。
囁くようなボーカルで軽々と歌いこなす安室が頼もしい。
キメの部分で聴こえるシンセヒットに時代を感じる。
10. NEVER END ★★★
沖縄サミットのテーマ曲。いかにも小室という感じの駆け足なBメロが懐かしい。
イントロや間奏には、穏やかな青い海を思わせる静かなシンセや三線が配される。
平凡なバラードな上、転調しながら延々続く終盤は何となく恥ずかしい感じが拭えないが、
安室と沖縄という鉄板の組み合わせが、切なすぎる雰囲気を醸し出すので★は多め。
「生きてかなきゃいけない 涙の日でも」「忘れられない思い出の風が吹く」
…とか歌われたら、もう。
11. think of me ★★★★☆
オールディーズの名曲のような王道バラード。
きっちりとそれっぽい音像を再現したアレンジとミックスが見事。スネアの音がツボだ…。
そして曲の雰囲気に寄り添ったような渋めのボーカルがまた良い。
小室が逮捕された時「この曲お蔵入りになるんじゃ…」と心配したが、
よく見たらダラスの曲だから大丈夫だった。まぁ、ダラスも前科者だが…。
12. RULE 8PM
インタールード。
13. HimAWArl★★★★
ピアノと哀愁あるアコギ、深く沈み込むようなリズムトラックが寂しさを醸し出す。
ダラスによる名バラード「think of me」に小室が対抗したのかのような歌謡曲。
歌詞は珍しく全編日本語。暗めの歌詞の多い今作の中でも特に暗い。
タイトルは「ひまわり」だがシチュエーションは冬で、過ぎ去った明るい日々を
ひたすら懐かしむような感じ。余裕たっぷりの今の安室には似合わない、
そして歌いこなせないであろう隠れた名曲。
総評★★★★
2000年リリースで、アムラー全盛期と現在の再ブレイク期との狭間に位置し、
見落とされがちな、最後の小室プロデュース作品。
ダラス・オースティンによる洋楽仕様の曲と小室による和製R&B寄りポップスを半分ずつ収録。
双方クオリティが高く、特に小室は全盛期だった96年〜97年ごろの安室のアルバムよりも
よっぽど気合いの入った詞曲を提供している。当時の鈴木あみへ提供してた曲との差が凄い。
そのような良曲にのる安室のボーカルもこれまた良い。
全盛期を経て若くして酸いも甘いも味わった彼女の、憂いや気だるさや優しさを感じさせる歌声。
この雰囲気は、USメインストリーム路線を突き詰め、売り上げもついてくるという、
無敵状態の現在の安室の作品からは感じ取ることはできない、この当時ならではの魅力である。
今の安室は寂しい歌を歌いそうな感じじゃないし、歌ったとしても余裕が滲み出そうだし。
往年のコアな安室ファンに根強く愛されるアルバムだが、
全盛期や近年の安室が好きな人にとっては、アッパーな曲が無くて退屈かもしれない。
>>334 乙です。V板からの転載かな?
>>338 > 総評★★★★
> 2000年リリースで、アムラー全盛期と現在の再ブレイク期との狭間に位置し、
> 見落とされがちな、最後の小室プロデュース作品。
> ダラス・オースティンによる洋楽仕様の曲と小室による和製R&B寄りポップスを半分ずつ収録。
> 双方クオリティが高く、特に小室は全盛期だった96年〜97年ごろの安室のアルバムよりも
> よっぽど気合いの入った詞曲を提供している。当時の鈴木あみへ提供してた曲との差が凄い。
> そのような良曲にのる安室のボーカルもこれまた良い。
> 全盛期を経て若くして酸いも甘いも味わった彼女の、憂いや気だるさや優しさを感じさせる歌声。
> この雰囲気は、USメインストリーム路線を突き詰め、売り上げもついてくるという、
> 無敵状態の現在の安室の作品からは感じ取ることはできない、この当時ならではの魅力である。
> 今の安室は寂しい歌を歌いそうな感じじゃないし、歌ったとしても余裕が滲み出そうだし。
> 往年のコアな安室ファンに根強く愛されるアルバムだが、
> 全盛期や近年の安室が好きな人にとっては、アッパーな曲が無くて退屈かもしれない。
>
>
>
>
>>334 > 乙です。V板からの転載かな?
>>338 乙!
no more tearsが小室R&Bの中でもかなりの良曲というのは同意。
もっと評価されてほしいアルバムだなぁ
>>334 転載が良いか悪いかは微妙だけど、
向こうのまとめサイトが機能していない以上、良いレビューが放置されるのはもったいないよね
>>338乙です。では自分も
塩、コショウ/GReeeeN
1.光 ★★
GNDのようなバブリーなシンセが鳴り響く派手な曲。4つ打ちの縦ノリ曲のはずが、リズムトラックもベースもぞんざいすぎて
体が動きようがない。リズムを強調したい曲ではないのだろうか。ならメロディはと言えばこちらもベタベタで、ラップも抑揚やリズムに意図が無い。
前作以上にハリボテ臭がするが、後が凄いので相対的に今作のベストトラックか。詞は前進ポジティブ系だが相変わらずグダグダ。
「汗をかいていた日や 雨が降っていた日は 晴れ渡り 花が咲き続ける」汗かいた日は花が咲く?せめて「〜ていた日もいつか」くらいは挟まないと、
苦難の後に喜びがある描写に見えないのでは。大体汗の日と雨の日を並立させてること自体おかしい気が。苦悩の方向性が違うのでは。
しかも「咲き続ける」が無責任に永遠の繁栄を約束する感じで胡散臭い。どの程度の苦難に立ち向かう設定なのかも曖昧なのに報酬だけデカすぎ。
なんかザイオンとか詞に入れるのもレゲエシンガー気取りでウザい。
2.口笛 ★
跳ねたリズムを4つで刻むベースがポップな曲。スケール丸見えな曲が並ぶ今作では最もコードに気を遣ったように思える。
本人達がコード付けてるのかは知らないが。業界慣習的にはメロディ作るだけでも単体の作曲者としてクレジットされるらしいし。
こういう曲調入れるのはいいと思うが、Aメロ以降はベースの音符の長さにメリハリが無く、一気にダレる。ドラムも音からしてもうチープ。
ベタではあるが80年代っぽさもあるメロディは悪くないし、スタジオミュージシャン使うだけでも全然良くなってたのでは。
詞は無責任に「君ならきっと出来るさ」と煽ってくるお得意パターン。友達の真面目な相談を適当に煽り入れながら聞き流して、後で別の友達と
その話題で爆笑してそうなタイプに思える。曲の最後には下手な上にナルシスト入ったアカペラが入り、「ちゃんちゃん♪ペェイ♪」とかいう感じの
セリフが入るが、スベリ笑い狙いなのか、真面目に聴いてる奴を本気で馬鹿にしたらどうなるか試したかったのか不明。ていうか後者だなコレ。
3.遥か ☆/2
Aメロとサビがほぼ同じなため、ひたすら同じメロディを繰り返してるようにしか聞こえない恐ろしい曲。歌を聴かせるゆったりしたテンポの曲で
ここまでメロディを手抜きする豪胆さは凄い。福山の「桜坂」もこれでいいのかって位起伏の無い曲だったが、「愛はずっと愛のままで」的な
時間の止まった感じの表現と見ることは出来た。しかしこの曲は詞すらインスタントなところが凄い。これで5分以上も引っ張る神経の太さに感心する。
今でっちあげた感丸出しの父と母の言葉に励まされて慣れ親しんだ街を離れる主人公。その決意はドラマ的なお約束の綺麗事に満ちており、
自分の言葉で詞を綴ってる印象が微塵もない。しかも終盤になって「僕らは歩き続ける」などと出てきて、急に主人公が複数になる。
完全に主人公ソロの流れだったが。タイアップの都合か。味気ないピアノ伴奏、いかにも打ち込みのストリングス、ショボいドラム、
低音時に比べ高音で音が消えすぎるベースと、アレンジ的にもバラードの常識を覆す手抜きぶり。何かもうやり切った感じの曲。
4.歩み ☆
弱い自分が情けなかったけど笑顔で夢に向かって前進しよう、という内容の曲。ずっとそんな歌だったような…。過去作どころか今作中でドン被り。
大きなテーマは被ったとしても、小道具を使ったり比喩を用いたりで、もっと違う切り口から同じテーマを表現できるのでは。単語まで被らすか普通。
メロディの被り方も酷い。非常に分かり易いメロディと言えば聞こえはいいが、彼らの曲はとにかくAメロやサビのメロディを区切らせる時に
いちいちキー音に戻るため、ベタベタに安定しすぎていてどうにも先が読めてしまう。「かえるのうた」とか「チューリップ」のような感じ。
でも「手のひらを太陽に」のレベルには遠く及ばないという。この曲や「キセキ」など、ハ長調の曲が多いのも童謡っぽさの一因かも。
何故ハ長調が多いかといえば、五線譜の端っこに♯や♭が一個も付かないし、ピアノでいえば白鍵だけポロポロ弾いてれば作曲できるからだろう。
GReeeeNは凄い!素人の私には出来ない!と思ってる人でも、適当にピアノ鳴らしたら結構それっぽい曲が出来ると思う。その位のレベル。
5.いつまでも ☆
コブクロの曲をもっと安直でクサいメロディにして、適当な打ち込みのアレンジを当てがったような曲。それをよりにもよって、
歌の下手な人にメインで歌わせている。例の高音の人ですら歌い方が直線的すぎて曲をこなせてないので、普段出番のない人達のレベルは
言わずもがなの酷さ。せめて勢いでごまかせる曲だけ歌わしてればよかったのでは。詞も誰が誰に向けたせリフなのか分かりにくいものが多く、
曲と一緒に詞が入ってこない。ていうか間違って入ってくる。こんなベタな内容なのにテキストで歌詞見ながら脳内補完しなければならないとは。
突っ込み出すとキリがないほど穴だらけの歌詞でバラードやる豪胆さは凄いけど。
6.旅人 ☆
安っぽい打ち込みリズムと安易なピアノを速いテンポで強引に押し流す曲。詞はまたも前進しようぜ系で、語彙も全く無い。
しかも言葉は単純だが辻褄は合わないので、分かり易い詞でもない。「やるだけやったのなら 今はただ風まかせ 明日は明日の風が吹く」と
「走りだしたらとまらねえ」では言ってる事が全然違うように思える。小学生向けのようで実はもっと難度が高い。これが中学生くらいになれば、
「商売だからすごいポジティブに世界の果てまで行こうとか言ってるけど、要はまあお前なりに頑張れって歌だな」と解釈するのかもしれんが。
あとはその冷めた姿勢を好くか嫌うかで分かれるのだろうが、彼らが売れてるところを見ると、こういう社交辞令的なポジティブさには
学生達も共感してるのかも。対教師用の顔、みたいな感じで身近に感じるのだろうか。メロは例によって安直すぎ、アウトロもコテコテな上に
作り込みが雑。途中でスケールアウトして戻ってこないまま終わるギターソロも酷い。
7.ハレルヤ!!!! ★
カリブ音楽っぽいアレンジのアッパーな曲。パーカッションを多く盛り込んでいるので、リズムに幅を持たせる意図の曲かと思ったら、
何故かバスドラ4つ打ちを軸にしており、差別化に失敗してる印象。今までの曲をゴテゴテしたアレンジにしてみただけに聞こえる。
常に分かり易く4つ打ちを鳴らしてないと、メンバーがリズムを見失ってしまうのだろうか。詞は例によって前へ進めという内容だが、
この曲は整合性があり、「今日は思い付き!!!」「明日はきっと前へ進め!」と、完全に夏休みの課題を後回しにして遊ぶ子供状態。
なんか辻褄が合ったら合ったで…。取るに足らない曲ではあるが、勢いで聴ける分だけ他の曲よりは良いように感じる。
8.STORY ☆
何べん夢って言うんだろ…。さっぱりしたアレンジの曲だが、メロがベタ過ぎる上に歌唱力があまりにアレなのでかなり厳しい曲。
詞は真面目なこと言ってるが、かえって嘘臭い。自分が夢を見失った事を周囲のせいにしてたけど、本当は誰のせいでもないんだ、
さあ無くしたものを探しに行こう、という詞だが、そういう心理が彼らにあるとは想像し難い。思ってないけど想像で書いてみたって感じ。
いわゆるファンタジーとして。責任の所在をきちんと自分に認められる人なら、そもそも歌とか曲とかもっとちゃんとするはず。
9.刹那 ★★
久々にちゃんとアレンジした感じの曲。シングルだけあり、例の声の高い人をずっとメインで使ってるので安定感がある。安定感?
まあこの作品内なら相対的にそうなるか。アルバム曲は訳分からん奴に歌わせすぎてるし。訳分からん奴?まあ声高い人も訳分からん奴だけど。
もう嫌。マンネリのメロディやベタすぎる葛藤を描いた詞の分まで補うべく、珍しくメロごとに表情を変えるアレンジが奮闘。奮闘?
もうほんと嫌。良い曲とは思わないが、この位のレベルなら一応アリというか…一応アリ?何というかGReeeeNだけをどうにかしたところで
こんな感じのアーティストって際限なく存在してるので、世間的にはアリなのでは。この曲くらいなら。ナシか?もうわからん。嫌。
10.冬のある日の唄 ☆
だからサビメロ被りすぎじゃ…。何この一応違うラインにしてみました的なやっつけ仕事。今思うとキセキって名曲だったのかも。名曲?
Ym−WM7−X7−Tのコード進行も今作中だけでもう何度聴いたことか。メンバーの作るメロディがベタすぎて編曲の人も工夫の限界か。
どれもスケール丸出しのメロディなんだから、ファンキーな一発コードものとしてアレンジする曲もあって良かったのでは。歌い手が無理か。
あとはリフもののギターポップみたいに、1つのコードを長めに引っ張ってみるとか。メロと連動しないと無理か。編曲者頭痛いかもコレ。
とにかくこの曲も変わり映えしない。歌詞がやっつけクリスマスソングになってるだけ。
11.扉 ★
またも明日に向かって一歩踏み出す歌。メロディもコード進行もアレンジも被ってるので、歌詞くらいもっとどうにかした方が。
もしかしてその差別化のために変な奴に歌わしてるんだろうか。もっとダメにしてどうする。とにかく、仮にこういう曲調が好きだったとしても
ここまでプッシュされたらどう思っただろう、といった感じのマンネリ曲。本人達のなかでもそんなに区別ないのでは。
得意の高音を披露してる訳でもないが、サビは丁寧語の詞に合わせて、意図的に優しく語りかけるように歌ってる気がする。
12.空への手紙 ★
ついに出た、人が亡くなる曲。そんなバリエーション!?それなら根拠のない頑張れソングだけ書いてた方がまだ良かったのでは。
人が死んでることだけは確実だがそれ以外は設定を絞り込んでおらず、身内が死んでも友人が死んでも感情移入できる作りになっている。
しかしさすがにラップもどきは入れにくかったようで、他曲より若干メロディアス。B'zのような歌謡曲的なメロディ。って書いていいのやら。
「あれから月日流れて今 変わらない笑顔見せたいから」何というか覆面でやってる以上笑顔見せたいとかの詞に説得力が無くなることは自覚した方が。
13.父母歌 ☆
「父よ母よただありがとう」というストレートな詞を、今作中で使い回し倒したようなメロディに乗せて歌う曲。
むしろメロディはかなりやっつけな部類に入る。こんなインスタントな出来で感謝の気持ちって伝わるんだろうか。詞のすげ替えだけで。
その詞も不自然に素直すぎる。テレビとかで本人に向かって歌うことは100%無いと踏んだ上での作詞という感じ。
本当に感謝してるなら顔出して本人に向けて歌うべきでは。良く言えば飾り気の無い詞が彼らの持ち味な訳だが、その手の詞を書く人達はみんな
誰かに笑われることも覚悟で自分の姿を晒すからこそ等身大の詞に説得力を持たせ得るんだと思うが。誰がどう言おうとこれが俺だ、的な。
やはり正体を隠すというのはノーリスクすぎて共感しにくい気が。
14.髭、コソウ ☆
ボーナストラック。何だかギターがぐちゃぐちゃに歪んで誰かが塩コショー叫んでる曲。というか音の塊。
オマケに手間をかける気は無い、ただ試聴じゃ聴けない曲が存在すればそれ目当てにCD買ったリ借りたりする奴が増えるだろ、といった感じか。
総評 ☆/2
三十路を目前に控えながらもなお相変わらず青々しい作風の、覆面ユニットGReeeeNの3rd。
アレンジは前作より派手にはなった気がするが、メロディはさらに厳しいレベルになった。自分で仕上がり聴いて何も思わないはずがないほどの
恐るべき被り具合。書きたいメロディはかなり初期段階で出尽くしたようで(元々行けるところまでパクリで行く予定だったのが
早めに発覚して頓挫しただけだったのかも知れないが)、完全に過去作の焼き直し作業に入っている印象。今やもうブランドイメージもついたし、
これで売れるなら路線を変える必要もないという事か。下手に音楽的探究心を出して、もし世間の好みを外して売れなくなったら
彼らにとってその方が「本末転倒」なのかも。能力的にかつて可能性を見せた事がなく、同じような曲しか作り得ないというのもあるが、
売れたものに似せてまた作るという意図があからさまに強く働いているからこそのマンネリという感じがする。自分の理解を大きく超えるレベルで
高度なことをしてる可能性もあるが、1回通して聴いたらほとんどのコードを拾えたので多分それは無いと思う。そのくらい安直。
詞は語彙が無い上に分かりにくい。音楽と一緒に耳に入ることを全く想定しておらず、視覚的に意味を確認する手間が生じる。というか
最初から意味が繋がっていない可能性もある。部分的にそれっぽいフレーズに聞こえれば、サビ切り売りのタイアップは乗り切れるし。
(続・総評)
とにかく来るところまで来たといった感じのハリボテ作。俗っぽくて贅肉の多い童謡といった印象。当然、童謡を聴いてた方が良いという事になる。
渋谷系とかが流行ってた頃のように、何を聴いてるかをステータスにするような背伸び聴きな感じが最近の若い子に無くなってるとすれば
それはいい事なのかも知れないが、色んな見栄を取っ払って素直に好きと言える作品がコレだ、という人があまり多いと自分も他人事ではなくなる。
細かいとこで何やってもリスナーはこの程度しか聴いてねえという失望感が作り手側に広がれば、音楽業界を去ったりこの世を去ったりする人が出る。
ていうか既に出た気がする。自分が聴く範囲の直撃だけは避けたい。まあそれは置いといて、例えばこの作品は好きだけど童謡なんてダセエもん
聴けねえという人がもしいたとしたら、単に流行に流されてるだけかも知れないのでGReeeeN以外も聴いてみたらいいと思います。
乙wwww
GReeeeNが嫌いなのは伝わってきたぜw
350 :
名無しのエリー:2009/11/01(日) 19:05:30 ID:HetDi4yiO
GReeeeNはやはりこうでないと
乙です!以前書いてくれた人だなw
歌詞の突っ込みや毒舌が毎度素晴らしすぎww
ピロウズのべた褒めレビューには一つの乙も無かったのにwwでも俺はあのレビューでオーパーツ買うことに決めたんです。
やっぱレビューは辛口の方が面白くなるな。ちゃんと聞いた上でのレビューだから変な信者も沸かないし流石。
投下レビューに突っ込み入れたら「変な信者」扱いですかそうですか
やめなされ、無益な争いはやめなされ。
老師乙
>>352 避難所の方では乙されてるから安心してください
357 :
名無しのエリー:2009/11/02(月) 23:41:00 ID:YDj52JwvO
すました顔して糞アーをレビューで晒しあげとか、
このスレおもしれーwもっとやれwwwwwwwww
>>347 まさか☆/2まで出てくるとは…恐るべし。
とりあえずアナタのGReeeeNと大塚愛のレビューは
なんつーか、日本語感覚がおかしくて大好きだw
逆に聞いてみたくなる
避難所ってどこ?
需要はないと思いますがw
EROS/DIE IN CRIES
1.Nocturne★★★★
メラリンコリックなイントロから始まるハネたノリの軽快なポップナンバー。
yukihiroのスネアの音とリバーブの効いた室姫のギターの絡みは絶妙。
ドラムがやや前ノリで叩いて、ベースは音圧的にもプレイ的にも控えめに。
美メロとkyoの美声を前に前に押し出そうとする演奏陣にGJ。
2.Through the Looking Glass★★★★★
哀愁を感じさせるような美メロが特徴的な王道ポップス。
Bメロでの寂しげなコーラスといい、サビ前のキメ〜サビといい、どこかラルクのflowerを感じる曲。
日本人の琴線に触れるどころか鷲掴みしてくるようなキラーチューン。
3.lust-proud★★★
DIE IN CRIESらしさ(次曲で爆発)を上手くポップスに昇華している。
ウネるベースと細やかなハイハットプレイを始め、隙のないドラムによって綿密に構築されたリズムが全て。
レトロな音色なシンセが何とも言えない妖艶さをを出している。
4.リザード★★★★
艶やかなボーカルと何とも掴みづらいメロが相まって、何とも不思議な世界が構築されている。
退廃感のある曲だけど、サビでは光が差し込んだような開放感があり気持ち良い。
ただ、やはり楽曲全体を覆っているのは幻想的で灰色の世界なので明るくはない。
この辺りの陽と暗のコントラストのバランス具合の絶妙さがDIE IN CRIESの世界だと思う。
5.(with my song)to you★★
これは大衆的で普遍的なポップス。
小刻みなベースが生む軽快なリズムとジョニー・マー的な煌びやかなギターが良い。
キメからコーラスが入って始まるという盛り上げ上手なサビが好き。
6.I Wish You'll be Happy★★
アコースティック色が強めのバラード。
1曲目もそうだけど、TAKASHIは決して派手ではないんだけど、何というかガツーンとインパクトのあるベースを弾く。
でも浮いてなくて、楽曲にしっかりとハマる。
この曲でも存在感は凄いけど、曲から外れることなく、楽曲の一部のベースとして魅せている。
7.接吻<KUCHIZUKE>★★★
遊牧的な一曲。アコギのバッキングとリバーブのかかったアルペジオが優しげな雰囲気を演出。
間奏でピアノが入ってくるともう童謡のような優しくて楽しげな曲に。
8.「ヴェルトの眼」★★★★★
少しレトロなシンセが退廃感と神秘性を醸し出す。古代遺跡を思わせる世界観。
なんだろうな、日本人としてじゃなく人間として郷愁に駆られる感じ。
DIE IN CRIESの音世界に酔いしれる名曲。
9....To LOVE,Too DESIRE★★★
タイトルコール→狂気的な笑い声といういかにもヴィジュアルな…
と思いきや、サビは不穏なシンセを押し出したダンスチューン。
10.True Colour〜トゥインク・トゥーラーの色〜★★
90年代前半辺りの大衆的なポップス。所謂V系色は一切なし。というかビーイングっぽい。
いつ『世界が終わるまでは〜』って歌が聞こえてきても何の違和感もない。
11.Eroto・manie★★★★
不穏な雰囲気の打ち込みインスト。
妙なホーン・フレーズ、ノイズ、ピアノ、叫び声のような音など
なんかWorld's End Girlfriendを思い出した。
総評★★★★
デランジェのKYO、MADの室姫深、ラルクのyukihiroと今見ると結構な豪華メンバーが在籍していた
DIE IN CRIESの4thアルバム。
J-POPシーンの表舞台でも十分通用する大衆的なポップス、シンセ・打ち込み+レトロ感、ビートロック・・・
とソフトバレエ、BUCK-TICK、ラルクが混ざったようなバンド。そしてチラホラビーイング臭。
これだけごっちゃでもDIE IN CRIESとしてのスタイルが崩れなかったのは、やっぱりボーカルの声なんだなー。
演奏陣が我を出そうとせず、あくまでボーカルを支える土台に徹しているのもバランスを保つ要因なんだろう。
V系嫌いにもすんなり聴けるであろう、一度で○度美味しい的なアルバム。
364 :
名無しのエリー:2009/11/05(木) 20:51:12 ID:AGRvAJSD0
DIE IN CRIES乙!
良い意味で90年代らしいバンドだよな。
このアルバム、「ビアズレーのパズル」が入れば完璧だった
DIE IN CRIES良いよなー
復活しねーかなー
久しぶりに聴こう!
思い入れが強すぎてマンセーレビューになってしまったが反省はしていない
七尾旅人/雨に撃たえば...!disc 2
1.最低なれピンクパンク...! ★★★
アルバムの導入部分の役割を果たす曲だけど、旅人の語りが超早口で何言ってるのかわからなかったり、
打ち込みのドラムがぶっ壊れてたりで、もうぐちゃぐちゃ。
一曲目からこのアルバムが只者ではないと感じられる。
2.ココロはこうして売るの(2) ★★★★
シューゲっぽい、こもった音のギターとアコギがメインの曲。このアルバム全曲に言えるけど、中村一義以上に
日本語として崩壊している歌詞と、超独特な歌い方がうまくハマってる。
3.「男娼ネリ」第19夜シーン8 ★★★★☆
ジャズ風のお洒落な演奏に、裏声を駆使してか細い声で歌う旅人のボーカルが乗る。劇を意識した歌詞も面白い。
そして最後は演奏が激しくなっていき、旅人の「面白スキャット」とも相まってカオスな状態で終わる。
4.ルイノン (9May’99) ★★★★☆
オルガンと旅人の綺麗な裏声が絡み合ったメロディーがこの上なく美しい名曲。昇天してしまいそうになる。
どことなく暗い歌詞もいい。「僕のせいで色んなもの 色んな事が鈍色 色褪せていくから」
5.オーギュ,空を撃つ。 ★★★☆
アコギとピアノの不安定な音と、気だるげに歌う旅人のボーカルが童話的不気味さを醸し出している。
工場の煙突の上に佇んでいる情景が目に浮かぶ。
6.萌の歯 ★★★☆
前歯が綺麗な萌との恋を描いたラブソング…と思いきや、所々ダークな歌詞があったりする。
音はポップ寄りで聴きやすい。
7.ガリバー2 ★★★★★
印象的なイントロで引き込まれたらそこから10分間ずっと旅人のターン。
執拗な程作りこまれた一部の隙もない完璧な曲構成にただただ圧倒される。邦楽史に残る名曲だと思う。
8.コナツ最後の日々。 ★★★★
アコースティックなサウンドで、旅人が裏声で切ない歌詞を儚げに歌う。
「震えが止まらない」でいつも胸がキュンとする。
9.「思いつき!思いつき!!」なに?「キャトル・ミューティれるの。」★★★★
この曲からエレクトロニカ色が出てきて、アルバムの流れが変わる。
Aメロ、Bメロ、サビの急緩が付いていて良い曲なんだけど、裏声のせいでサビの勢いが殺されてる感はある。
10.バニフォー おもちゃ工場の連中だよ! 〜露コナツ最初の日〜 ★★★
ファンにはやたら人気のある曲だけど、いまいち良さがわからない。旅人が加工された声で淡々と歌う。
ただ、歌詞はオチが付いていて面白い。
11.コーナー ★★★☆
疾走感のあるギターが気持ちいい。アルバムの前半にありそうな曲調。
欲を言えば、このあたりでもう一つ大名曲が欲しかった。
12.左腕◇ポエジー ★★☆
正直、この曲の良さが全然わからない。詩もメロディもパッとしていない気がする。
この曲を好きになれたらアルバムの感想も大分変わると思う。
総評 ★★★★☆
ポストロック時代のシンガーソングライター、七尾旅人のファーストアルバム。
前半に比べて後半の流れがいまいちなのが残念だが、それでも名盤と呼ぶには十分すぎる完成度。
旅人がこのアルバムで描き出した世界はまさに唯一無二で、似たようなアルバムはもう二度と現れない気がする。
もしかしたら一生聴き続けることになるかもしれない一枚。十代でこのアルバムを作った旅人は化け物か。
意味不明だけど何かが伝わってくるような歌詞(旅人とは全然違うけどスピッツとか)が好きな人にお勧め。
乙。旅人は中村一義以上に天才ぶったような雰囲気が嫌だったけど
しっかり聴いてみると普通に良い曲作ってるんだよな。
乙です。
旅人の911FANTASIAをやる猛者はいないのかなw
みなさん乙です。特に
>>361さん乙!
まさかDIE IN CRIESのレビューが見られるとは思わなかった。
このバンドは曲はとてもキャッチーだったのに売れなかったのが悔やまれるね。
yukihiroのドラムはラルクよりもDIE IN CRIESのほうが好きだった。
ラルクのドラムは軽いんだよね…
では俺も需要はあるかわからんが、素晴らしいアーティストだと思う米倉千尋を。
Departure/米倉千尋
01. My Departure ★★★★☆
一曲目をかざるにふさわしい、「ここから走り出すぞ!」という爽快で勢いにあふれた楽曲。
自作の中での歌詞はこの曲が一番良質か。
この曲はリズム隊がすごいことになっている。特にベースはラルクのtetsuもビックリな超グリグリである。
この曲の最後に締めるドラムソロ、ベースの畳み掛けは圧巻というしかない。
02. Shooting Star ★★
影山ヒロノブからの提供曲。
雰囲気はTWO-MIXを連想する。クオリティは高いのだが個人的には好きではない。
曲名からしてスピード感あふれる曲だと予想していたが、それほどハイテンポではなく、
やけにディストーションのかかったギターがウザイ。
03. スピカ ★★★☆
伸びやかな歌声を聴かせてくれる佳曲。
希望をテーマにしたありきたりな歌詞だが、稚拙ではないところが彼女の作詞力の高さの表れか。
04. ラブ・ファイター ★★★
リンドバークの川添智久からの提供曲。一発でリンドバークとわかるハイテンポな曲。
歌詞ははっきりいってお花畑(笑)
05. 12番目の・・ ★★★★☆
ここでやっとしっとりした曲を聴かせてくれる。
石川智晶からの提供曲。米倉千尋史上ここまでネガティブな曲はもしかしてこれが初めてではなかろうか?
ふんだんにシンセサイザーをとり入れ、プログレっぽい曲になっている。
この曲がこのアルバムの中で一番クオリティが高いのではなかろうか。
06. Be ambitious! ★★★
スピカと同様希望をテーマにしたありきたりな歌詞だが、こっちはスピカよりノリの良い佳曲。
07. Dream On Dream―夢の続き― ★★★★
巨匠、田中公平からの提供曲。テンポはミドルテンポだが、
音のキーはとんでもなく高い所があり、米倉千尋だからこそ歌えた曲だろう。
田中公平から「限界にチャレンジしてください。」というメッセージが込められたらしい。
これをライブでどう歌いこなすのかと期待させてくれる難曲。
08. Overwrite! ★★★
特撮ナンバーみたいな曲(笑)イントロからメタルじゃないか?と一瞬ビビリさせてくれる。
09. プレリュード ★★★
簡単なドラムロールから入る正統派なバラード。
歌詞に「たくましく咲いた向日葵を見た」って所が彼女を連想させる。
10. Smile Go Happy〜君に贈る言葉〜 ★★★
アルバムの最後を締めくくるにふさわしいバラード曲。
最後のラララはライブで盛り上がりそう。
曲自体は良いのだが、歌詞がストレートすぎるというか、ちょっと稚拙。
特に、「この星に生まれて 同じ時代を生きて こうして出会えたこと すべての奇跡にいま感謝して…」
って所はどうにかならんかったのか?歌詞のせいで★一つ減点。
総評★★★★
オリジナルアルバムとしては通産12枚目となるアルバム。
今回は作詞作曲が自分自身と他の大勢からのアーティストからの提供と約半々となっている。
一人一殺!ってほどに一人一人がクオリティの高い曲を提供した結果、良盤となった。
シングル曲、タイアップ曲が一つもないのに、捨て曲は一つもない。
彼女はポップス、ロック、バラード、ジャズ、プログレなど、
声色の使い分けが素晴らしく、色々な曲を歌いこなせる抜群の歌唱力、表現力をもつのだが、
このアルバムでもその歌唱力を堪能することが出来る。
しかも、声質はとても魅力的な芯のあるナチュラルボイスなので、
彼女の歌声を受け付けない人はほとんどいないだろう。
もう米倉千尋はベテランといってもいいような実績があるが、このアルバムでは、
とてもベテランとは思えない程初々しくアップテンポの曲が中心で、元気いっぱい!な感じである。
ただ、彼女は基本、元気いっぱい!なキャラなのだが、
落着きがない…というか、年相応ではないというか…そこは気になる。
欲を言えば、落ち着いたバラード曲がもう1曲あればと思った。
次のアルバムは落ち着いたアルバムを期待。
それと、彼女の作詞の才能はちょっと枯れてきたかなというのが唯一の不満点。
夢、希望、恋愛、を軸にした詞のありきたり感は否めない
(6th、7th、8th、アルバムは本当に良い詞を書いていた)
だが、彼女の音楽に対する「プロ意識」は非常に高い。
基本、米倉千尋のオリジナルアルバムはほとんどがクオリティが良く、
正統派で良質なポップスが好きな人にはとても魅力的なアーティストと言えるだろう。
売れなくても、歌い続け、ファンに歌で希望を届けるという信念をこれからも貫き通してほしい。
彼女は間違いなく素晴らしいアーティストである。
>>373 乙!
「little soldier」が好きでベストしか聴いたこと無いが
オリジナルも今度聴いてみようと思う。
乙です。遅レスだがくるりトリビュート、ハンバート参加してんのな。
この機会にくるりに興味持てたわ。レビュアーの人thx
例の人に触発されてインディーズ時代のモンテビのレビュー書いたのに
規制解けなくて生殺し状態・・・
インディーズ時代のモンテビのレビュー是非読みたいです
オレンジレンジのworld world worldお願いします
良いんだか悪いんだか
米倉千尋に続いてアニソン系になっちゃいましたが…
碧のスケープ/eufonius
1.scape ★★
映画の導入のBGMみたいな始まり方をする、造語のみの小品。
グリッサンドチックに動くボーカルのラインなど面白い箇所はいくつか存在するが、音の数が多めでなんとなくとっ散らかった印象の曲。
2.アネモイ〜album mix〜 ★★☆
弦楽器のアンサンブルで大仰に始まるが、SEを挟んでいつものeufoniusらしくなる。
相変わらずメロディは安定した出来だが、上下に飛び回っていてすごく歌いにくそう。
サビの締め方が過去作とかぶっているが、マンネリ化の前兆だろうか。
間奏ではサビメロに違うコードを重ねてきたりと面白いアイデアも。
3.碧色の空 ★★☆
懐かしい響きのギターイントロが耳に残る、落ち着いたテンポの曲。
ひたすらサビが長い。1分10秒くらい使ってる。Bメロと合体してるのかと思ったがそういうわけでもなさそう。
同じようなセットを繰り返すが、少しずつメロディーを変えてくるので思うより飽きはしない。
珍しく転調はゼロ。それでも綺麗にまとめてくるのは菊地の手腕か。
4.Gebiet 〜album mix〜 ★★
一瞬コード一発系かと勘違いしそうになるウエスタンチックな曲。
パワーコードの上に9thのコーラスを重ねてきたりする斬新なアレンジがいい。
だが、全般にシンセパッドで音を埋めてしまうのがもったいない。
可能な限り音を絞って来るのが長所のはずだったが…
山場をしっかり作ってくる構成だが、その分最後が尻すぼみに聞こえてしまうのがもったいない。
5.elekto ★★★★☆
前作metafysikにはなかった、完全なバラード曲。
全編で鳴っているバスドラの5連打が大胆。
世にはびこる、サビが本番+ABメロはお飾りみたいなバラードとは一線を画す。
最初から最後まで手抜きなしの、密度の高い曲。
ハナミズキのサビみたいなAメロのスタート以外は文句なしの出来。
6.そのままの僕で 〜Piano solo〜 ★★
同曲のピアノアレンジ。インスト。riyaは歌わない。というかriya完全に蚊帳の外。
元が1コーラスしかない曲なので飽きかけたときに終わってくれてありがたい。
7.リフレクティア ★★★★★
普段から長いサイクルで重たいメロディの曲を書く菊地が、最長で4小節単位のキャッチーなフレーズだけで組み切った意欲作。
この手の曲は往々にして飽きやすいのが世の常だが、Aメロ→Bメロ、Bメロ→サビでそれぞれ違う転調をするのでいい感じ。
普段は歌詞と曲が分離しがちなeufoniusだが、この曲ばかりはriyaの作詞が曲の意図を汲み取ったと見える絶妙な言葉をチョイスしてきた。
Cメロの電子音かわいいよCメロの電子音。
8.Angel on tree ★★★★☆
短調と長調を言ったりきたりするメロディーが不思議な曲。
ふわふわしてとらえどころがないメロディーに呼応するように、偶数拍目の音をスタッカート気味に鳴らすピアノがいい感じ。
アコギのソロもどこか懐かしいような、寂しくなるような、そんなラインを突いてくる。
ラストは表情をガラっと変えてスローテンポになるが、この仕掛け自体Tr.4とかぶるのが惜しい。
9.Aporia ★★★★☆
急に工場の中のような無機質な電子音に満たされる。
今アルバムは生楽器主体だっただけに妙に新鮮。
ボーカルの声もほぼエコーがなく、一気に冷たくなった印象。
ディレイをかけたエレキのサビも妙に遠くで鳴っているよう。
そしてサビのコードがめちゃめちゃ気持ち悪い。
ハモリのピッチさえ合っていれば…!
10.phosphorus ★☆
今度はやけにエコーがかかり、空間的な曲に。
ディミニッシュのコードがアニソンくささを増幅して、なんだか逆にカッコ悪いのが気になる。
ストリングスの絡みとかもありがちで、派手な割にいまいち純粋に「いい曲!」とは言いにくいか。
11.空想庭園 ★★★
ほぼアコギとスネア代理のノイズで構成されるあったかい曲。
Tr.9から寒色系の曲が2つ続いたので対比がキマっている。
全体に展開も緩やかで起伏も少ないが、クールダウンとしては十分なレベルか。
総評 ★★★
なんかアニメ「true tears」のイメージアルバムっぽいeufoniusの2ndアルバム。
直近のシングル2作が不作で、アルバムではどうなるやらと心配したが水準を割り込むことはなかった。
相変わらず謎の転調を使いリスナーを撹乱させてくる菊地だが、今作ではシンセパッドの多用で常に何かしらの音が鳴っている状況に。
響きは安定したがその分過去に見られたダイナミクスの大胆な推移が少なくつまらなく聞こえてしまう面も。
また、自主製作アルバムだったメトロクロームが色んな方向性の曲が入っていたのに比べるとレンジは狭め。
とはいっても世のポップスに比べれば多彩だとは思うが。
最近のR&Bや着うた系に食傷気味になっている人にこそ聞いてほしい一枚。
>>381 乙です。良いんだけどちょっと手堅すぎるよねコレ。今まで以上に菅野に寄ったというか。
リフレクティアを軸にするならまあこうなるのかなあ〜とは思うけど。
ゆずお願いします
みんな自分の意思だけで音楽選びしてるでしょ
パッシブな人々が手元にある範囲で音楽探したらオリコンのチャートから選び取ることになるんだよ
そしてGReeeeNやら嵐やらが年間1位になる
でも、ポップスはそれでいいと思う
俗っぽくて中身がないのに何故か人気だけはある。ポップスとしてはこの上ないぐらい優秀だと思うけどね
ポップスに質が伴ってしまったら、それはポップス以外の何かだよ
嵐はアイドルのファンがCDを買ってるんだよ
GReeeeNとは違うんじゃないの
一緒だと思う
GReeeeN自体が男だけのメンバーで、キセキのタイアップ先がイケメン陳列式ドラマ化したスポコンドラマだし
アイドルがファン集めるのとほとんど図式的には一緒でしょ、GReeeeN人気も
バンドスコアの解説にまでオケがショボイことを遠まわしに揶揄されるほどペラいGReeeeNの音楽を受け入れられるのは、
ボーカルと歌詞と中の人間の性別以外どうでもいい女ファンだってことぐらい簡単に想像がつく
>>387 コアファンに買わせるアイドル文化と浮遊層をかき集めるグリーンみたいなのは商法からして全然違うと思うんだが
ところでここは何のスレ?
>>373 乙です。レンタルで米倉千尋のベスト聴いたけどいい曲ばかりだったよ。
オリジナルも買おうと思う。間違いなく素晴らしいアーティストだね。
>>385 >>ポップスに質が伴ってしまったら、それはポップス以外の何かだよ
はあ?!
ポップス以外の何かって何よ?
じゃあ質が伴っているアーティスト、先ほど挙がっている米倉千尋や
植村花菜や宇多田ヒカルやユーミンやマイケルジャクソンはポップスじゃないの?
「スレ違い死ね」はこういう時にこそ使われるべきです
ORANGE RANGE world world world
1 the map★★★★
今までの一曲目とは違いダークな一曲
盛り上がりに欠けるが中毒性があり新鮮
2 FACTORY ★★★
サビの盛り上げ方が良い
サビも良いのだがもう一押しあればと言う曲
3 KIMAGURE23 ★★★★☆
クロネコのタンゴぽい曲
古臭く歌詞が下でキャッチャーな所が良い
4 おしゃれ番長 ★★☆
Aメロをもっとしっかりして欲しかった
アルバム内では浮いてる印象
5 white blood ball red bloodball ☆
遊び曲コイツのせいで中盤ダレる
続きが投下されないのが気になる
続きまだ?w
これだからレンジオタはカスばっかなんだよ
悪い全部書いたんやけど消えてしまい…
6 son of the sun★★★
メロはよいがサビの歌詞が…
曲順的にダレるかわいそうな曲
7ジャポネーゼ ★★
歌詞を見れば初期からの成長を伺えるが
サビまでが単調で長くサビもインパクトにかける
もう少し勢いがあっても良かったかもしれない
8space girl★★★☆
インスト曲
NAOTOの独特の世界観がでていて良い
9瞳の先に★★★☆
ストリングスの使い方がよい唯一のバラード
アルバム内では浮いてるがそれがよい
10HIBISCUS★★★☆
軽い夏曲
サビはいいがYAMATO RYOパートの歌詞ふざけすぎ
398 :
名無しのエリー:2009/11/17(火) 18:55:55 ID:bfMagV3I0
11 鬼ゴロシ ★★★★
YOH作曲のゴリゴリ系
LIVEver(pvの)がよかっただけにこちらはそれに比べると微妙
全体的にチープになりRYOパートが…
最後に最初のパートがLIVEverと比べてなくなり非常に残念
曲自体は勢いがあり歌詞は意味不だがインパクト大
LIVEverならもちろん★5
12 IKAROS ★★★★
これまたYOH作曲の曲
アルバムないでの清涼剤になっておりいいアクセントを与えてる
YAMATOパートでは透明感ある声が曲を引き立たせる
13Fin ★★
レンジの最後の曲は良かっただけに期待外れ
アルバムをやさしく締めくくってくれる
★★★★★★★
5thにくらべジャンルが増え成長を感じられた
またこのアルバムは一度聞いただけではわからない良さがある
YOH曲がアルバムにいいアクセントを与えていてこれからに期待でき
歌詞にも成長を感じられ以外な曲にはまるかもしれない
あと遊び曲はもうやめて
>>396 そう言った舌の根も乾かないうちに40分間隔で投下ですか
どうでもいいけど
1 the map★★★★ ←この欄のどこにどれだけ空白を入れるかぐらいは統一しろよw
401 :
初芝:2009/11/17(火) 21:32:33 ID:ngJ3gxAA0
ちょっと投下します。
TWANGS/GRAPEVINE 2009年7月15日発売 通算10枚目 満点は★5
1.疾走 ★★★★
作曲は亀井。タイトルの示す通り疾走感満載なシングル曲。
ピコピコしたギターの音作りが印象的。Bメロからサビへのタメが数小節あり、
タメた分だけサビの爆発力が増幅され「絶叫」につながる。ライブで轟音で聴きたい曲。
歌詞はほどよく毒づきながらも前向きな応援ソング。シングル曲にはちょうどいいかな。
2.Vex ★
作曲はバンド名義。訳すと「いらいらさせる」。弦一徹ストリングスが参加。初英語詞。
ストリングスが入っているが壮大感はあまりなくエレキギターと共存している。
メロディーはいたって普通なのだが、問題は歌詞。
ぶっちゃけ語彙が中学レベル。さらに中学で習う程度の文法。
歌詞の1行1行で綺麗に文が完結し、よくある英詩の曲とは違って歌詞っぽくない。
もしかしたら狙いなのかと訝しんだんだが、狙いだとしてもちょっとお寒い。
3.Pity on the boulevard ★★
作曲はバンド名義。アコギと歪んだエレキギターとボーカルが絡み合う激しい前半と対照的に、
サビになると綺麗な音の鍵盤が入り一転して優しい雰囲気になる。
でも7分半は長いよ。それにしても田中って「尖った」って言葉好きなんかなあ。
4.Afterwords ★★★★
作曲はバンド名義。跳ねたピアノのイントロから始まる。Aメロは耳障りのいいメロディーで
跳ねたバックギターが心地よくピアノと絡み爽やかな印象。だが、サビでガラッと雰囲気が変わる。
急にスローペースになり、変拍子になるのか、非常にクセのあるサビに驚かされる。
アウトロは前半のような爽やかさを取り戻し完結する。
5.Twangs ★★★★
作曲はバンド名義。訳すと「弦の音、ぶーん(と鳴らす,鳴る)」。弦一徹ストリングスが参加。
低音ボーカルでのアコギの弾き語りから始まり、低いストリング(チェロかな?)が絡み出し、
サビでストリングスが本領を発揮し非常に壮大になる。だが、徐々にストリングがフェイドアウトし
アコギのバッキングで終わる。Aメロ2回・サビ1回だけのシンプルな曲。
歌詞は、ファンから見たら「田中しか書けない歌詞」って評価されるだろうなって感じ。
シンプルだが壮大で深みがある佳曲。
6.Darlin' from hell ★★★★★
作曲は亀井。ドイツの詩人フリードリヒ・ヘルダーリンを元にした「田中の古典文学シリーズ」のひとつ。
このアルバムの中で屈指の良メロディー。特にサビ。「アナザーワールド」のような弱起が気持ちがいい。
アウトロの突き抜けたボーカルも心地よい。
歌詞は女性目線の別れがテーマ。シングルでもよさそうなキャッチーな曲。
7.Turd and swine ★★★★★
作曲はバンド名義。訳すと「こん畜生とブタ野郎」。大胆な遊びがある。
まずはAメロの英語詞と日本語詞。似た発音を利用した膨大なダジャレ。
簡単に言えば「What time is it now? = 掘った芋いじるな」みたいのが4〜5行ある。
まあでもこの手法を用いた人は多いとは思うけど。他には「塊」と「魂」のような言葉遊び。
だが、特筆すべきなのはリフ。かなり歪んだリフがイントロでドカン!と来る。
このリフだけでいきなり気持ちを高ぶらせられる。ライブ向きか。
6曲目からの連続で聞くとかなり気持ちいい。
8.小宇宙 ★★★
作曲は西川。エレキギターが全面的に押し出された曲。
ボーカルは一貫して落ち着いてはいるが、演奏はギターソロや最後のサビでは激しい。
「そういえばGRAPEVINEはギターロックバンドだったな」と久々に思った。
歌詞は旅立つ誰かを見送っている人が対象。それが恋人であれ家族であれ友人であれ共感を得やすいのでは。
403 :
初芝:2009/11/17(火) 21:36:17 ID:ngJ3gxAA0
9.NOS ★★★
作曲は亀井。NOSとは「ナイトラス・オキサイド・システム」ではないかという説がある。
始めは低音で抑え目のボーカルだが、サビは裏声が特徴的。韻もかなり踏む。
音作りは前作『sing』の「two」っぽい。曲全体の雰囲気はなんとなくアメリカの荒野で、日本の雰囲気っぽくはない。
歌詞のテーマはよくわからなかったが、歌詞に出てくる言葉が非常に示唆的。
「デフレ」、「デプレッション」「糊口」、「営利」、「ハイリターン」、「食わしてくれよ」といった経済的な言葉と、
「スモーク」、「性能の差」、「排気量の差」、「バーンアウト」といった車に関する言葉。
詳しく知ってる人おらんかな。
404 :
初芝:2009/11/17(火) 21:37:25 ID:ngJ3gxAA0
10.フラクタル ★★★★★
作曲は亀井。個人的にアルバムの中で一番好きな曲。
このアルバム唯一のバラード風。メロディー・演奏はまったりと落ち着いていて、それだけでも十分に良曲。
だが、この曲は歌詞が一番グッとくる。
フラクタルとは図形の部分と全体が自己相似になっているもので、海岸線とか小腸とかが具体例。
海岸線は微視的にみると複雑に入り組んだ形状をしているが、これを拡大するとさらに細かい形状が見えてくるようになり、
結果として拡大しても同じように複雑に入り組んだ形状をしている。海岸線の長さを測ろうとする場合、
より小さいものさしで測れば測るほど、大きなものさしでは無視されていた微細な凹凸が測定されるようになり、
その測定値は長くなっていく。したがって、このような図形の長さは無限であると考えられる。
これは、実際問題としては、分子の大きさ程度よりも小さいものさしを用いることは不可能だが、
理論的な極限としては測定値が無限大になるということである(wikipediaより引用)。
田中は「明日を塗り潰すフラクタル」、「繋いだ想いはそっと伝えられるだろう いつかの朝へと」とか歌ってる。
個人的解釈だが、田中は“フラクタルという概念で人生を見たらどうなるか”を考えたのか。
人は一生という巨視的レベルで評価できるが、微視的に見ると「明日」や「明後日」といった一日の積み重ねとも見れる。
“所詮てめえの何も成し遂げられない人生なんて、微視的に見てもしょうもない一日の積み重ねなんじゃねえの”と毒を吐いているのか。
もしくは逆に“微視的に見て一日一日「繋いだ想い」は持続すれば「いつかの朝」にはそれなりに実を結び、
巨視的に成果が評価されたなら、それを「繋いだ」過去の一日一日も同じように評価されるんじゃねえの”というポジティブな歌詞なのか。
他にも示唆的なフレーズがあるので是非ともいろんな人に聞いてもらって様々な意見を聞きたい。
11.She comes(in colors) ★★★★
作曲はバンド名義。非常に凝った音作りを行った佳曲。サビのコーラスもワンアクセントになっていい感じ。
ラストのオルゴール音やストリングスが爽やかで、アルバムを通してのエンディングによくあっている。
でも歌詞はちょっとネガティブかな。
405 :
初芝:2009/11/17(火) 21:38:44 ID:ngJ3gxAA0
総評 ★★★★☆(4.5)
このアルバムでGRAPEVINEのイメージがさらにかわった。まずは声。以前の猫のような声はもうない。
年齢で出ないのかもしれんけど。他には音作り。ストリングスを使った大胆なアレンジは意外だった。
これまでの10作のアルバムを通して考えると、ここまでダイナミックに変化するバンドは他にいるんかいなと感じた。
デビュー時のイメージはもちろん、メンバーチェンジ後のイメージ(『イデアの水槽』)、そして前作『Sing』とも大きく異なる。
やっぱり海外のフェスに参加した経験が大きいとか、陳腐な表現だがそう思う。
でも、それ以上に個々のメンバーがさらに新しいことをやりたいと思ってるのかとも感じた。
現状維持に満足しないという感じ。プロデューサー長田にそうさせられてるのかもしれないけど。
ちなみに、このアルバムは実験作だったとメンバーが言ってたらしい。
そう考えると長所・短所が浮き彫りになったので、実験としては成功かも。
短所や懸念としては、まず英語詞。田中は日本語の語彙は豊富なのに英語の語彙はあまり引き出しにないようだ。
また、GRAPEVINEは大なり小なりのライブハウスを回ったり、短時間のフェスにも多く参加している。
だがストリングスが生音で聞けるようなライブができるかどうか懸念がある。
ミスチルだったらツアーメンバーにストリングスを組み込めるけど、そんな規模のライブはなかなかできないだろう。
過去には「Everyman,everywhere」のストリングスをシンセでやってたライブがあったが、やっぱり味気なかった。
ストリングスアレンジの曲は結局CDのみでしか聞けないのかと思うとちょっと寂しい。
長所ももちろんたくさんある。前述の現状維持に満足しない姿勢だけでなく、
相変わらず亀井の作るのメロディーは綺麗だし、田中の日本語詞は底なしだ。
演奏もうまく、それをライブでほぼ再現できる腕もある。まあ私はDVDしか見たことないけど。
これからどう進化していくのかさらに後追いしたくなるあるバンドだと確信した。
けど、大きく売れないんだよなあ〜。このアルバム5000枚くらいしか売れてなかったけなあ〜。
みんな買ってみてよ〜
406 :
名無しのエリー:2009/11/17(火) 23:14:50 ID:2KgvofVU0
高橋徹也「夜に生きるもの」
01.真っ赤な車 ★★★★★
シンプルかつ豪快なギターストロークで、4分半ぐいぐい引っ張っていくロックナンバー。
ちょっぴりひねくれた、それでいて聴いた瞬間から口ずさめるキャッチーなメロディーがとにかく極上だし、
ダサ格好良いアナログシンセ、切れの良いダイナミックなドラム、メロディアスにうねるベースなどの演奏もドライヴ感があって良い。
サビでの「先まわりしたのは君の方なんだろ」というくだり以降の、演奏と歌が一緒になったときの高揚感は感涙もの。
初っ端から星五つ付けるのは気が引けるけど、アルバムのオープニングとしても曲単体としても最高の一品。
02.ナイトクラブ ★★★★☆
前曲から一転、体中にまとわりつくような重苦しい演奏が印象的なダークなジャズ。
光が差し込む気配さえ見せない暗いメロディーと、日常の中に潜む気持ち悪さを描いた歌詞とで構築される閉塞的な世界観で
とことん鬱な気持ちに引きずり込まれていき、それが逆に気持ち良いほど。
途中「ナイトクラブ」という2音のヴォーカルラインを転機に転調を繰り返してコードと演奏とで表情を変えていくんだけど、
ライヴでステージの電飾がカメレオンのように次々と色が変わっていくような不思議な恍惚感に満ちていてたまらない。
いびつなメロディーを取り入れながらも、最終的に綺麗にまとめあげた彼のソングライティング能力に感服。
407 :
名無しのエリー:2009/11/17(火) 23:16:28 ID:2KgvofVU0
03.鏡の前に立って自分を眺める時は出来るだけ暗い方が都合がいいんだ ★★
寝起きの低体温なテンションで書き上げたような気だるいメロディーが、ディスコティックな演奏に乗って歌われる気持ち悪い曲。
まずイントロのギターが気持ち悪い。音色は全然普通だけど、フレーズがどこかしら気持ち悪い。
ディスコの能天気なビートとのミスマッチしているが故のマッチ具合が気持ち悪い。
後半のサックスソロなんかやばい。気持ち悪いを通り過ぎて三次元を突き抜けて四次元に到達したかのよう。狂気すら感じる。
まぁこれはかなり誇張かもしれないけど、普通シングル曲にはあり得ない気持ち悪い要素がたくさん入ったシングル曲。
でもなんだかんだ書いたけど、インパクトはあるけど全体的にこれっていう部分がない感じで物足りない。一曲としてはやや弱いかな。
ちなみにこの長いタイトルはサビ全部を引用している。大してキャッチーでもないこの文章をタイトルに付けたセンスがすげえw
04.人の住む場所 ★★★★
前作の路線の楽曲を、このアルバムの気分で演奏したらこうなりましたって感じのポップナンバーで、ファンからの人気も高い一曲。
基本的にオーソドックスな仕上がりだけど、ところどころ予想を裏切りながら展開していくメロディーラインはまさに高橋徹也節。
1stアルバムみたいなちょっとすましたような渋谷系臭さのあるポップな、饒舌なアレンジではなくて、
このアルバムの楽曲に共通している若干荒々しさのあるバンドサウンドにのることで、逆にメロディーの良さが引き立ってる感じ。
この人の持つポップセンスが一番素直な形で出ている曲かな。
05.夕食の後 ★★★☆
転調しまくるねじれたメロディーを、さらっと小気味良く展開していく攻撃的なジャズロック。
慣れないままアカペラで歌ったら、確実に音をはずしそうなほど音がとりにくい性格の悪いメロディーを結構強引に展開させていて、
いびつに感じるといえば感じるんだけど、なぜかスタイリッシュに聴こえる不思議。
とげとげしい歌唱や生々しいアレンジからは何か怒りのような苛立ちのような感情を感じ、それがまた歌詞とシンクロしていて良い。
絶妙に旋律に絡んでいるような、無関心に好き勝手演奏しているような菊地成孔のサックスが素敵だ。
408 :
名無しのエリー:2009/11/17(火) 23:20:15 ID:2KgvofVU0
06.女ごころ ★★☆
サイケデリックなギターサウンドの上を揺らめく、不安定なメロディーが印象的なナンバー。
意味深な歌詞とメロウなメロディーで、心地良いような気持ち悪いような不思議な感覚が味わえる。
この気持ち良さと不安定さを揺れ動くこの人の曲独自の感覚が良いんだよね。
これまでの曲と比べると薄味な感じで正直インパクトには欠けるけど、じわじわと心が不安に侵食されていく一曲。
07.チャイナ・カフェ ★★★★☆
彼の一つの転機となったであろう似非中華風ひねくれディスコナンバー。スペースシャワーTVのPOWER PUSHにもなった恐らく代表曲。
決して尻尾をつかませようとしない予測を裏切るメロディー展開で、一歩間違えれば小難しい面倒くさい曲になってしまいそうだけど、
適度に軽さのある演奏と遊び心のある歌詞のおかげで大衆性もある曲に仕上がっている。
ヴォーカルラインはコンパクトにまとまっているけど、間奏やアウトロでの展開の多彩さでなかなか飽きさせない。
この"なんちゃって中華風"のいかがわしさ溢れる雰囲気と、中毒性の高いメロディーが癖になる小粋な傑作。
08.いつだってさよなら ★★★
流麗なピアノ一本にのせて歌われる、このアルバム内で唯一のバラード。
メロディー、歌詞、アレンジなど、どの要素にもこれまでの曲のようにいたるところに引っかかりがあるような曲ではないため、
このアルバム内で一番まともな曲になっている。
それでも珠玉のソングライティング力は健在で、まとまりのよい感傷的なメロディーが胸を打つ。
409 :
名無しのエリー:2009/11/17(火) 23:21:35 ID:2KgvofVU0
09.新しい世界 ★★★★★
高橋徹也の病んだ世界観と極上のポップセンスが全開になった、8分に渡る大作。スカパラがホーンでゲスト参加。
メロではシャッフルのリズムでうきうき感に満ちたメロディーと彼女との楽しげな日々を描いた歌詞で、
"なんちゃって小沢健二"な展開を聴かせてくれるが、サビになった瞬間マイナーに転調。
「強い力で俺を導く世界なんてどこにもないのさ」と歌いあげ、それまでの世界観を自ら壊しにかかってくる。アバンギャルド!
そして何と言っても聴き所は、間奏の本人による女性のようなファルセットの後。
続くサビでは1コーラスごとに半音ずつキーをあげていき、最終的にはなんとそれを4回も繰り返す。
それからアウトロのスキャットまでの尋常じゃないテンションは圧巻。
このアルバム内のハイライトであり、間違いなく彼の最高傑作の一つに入るであろう一曲。
10.夜に生きるもの ★★★☆
やばいくらいの狂気に支配された、暗くブルージーなジャズ。
鬱な気分のときに聴いたら深く深く沈んでいって戻ってこれなくなりそうな、そんな不安さえ抱かせる。
この曲の、アルバムの狂気を端的にあらわしているような歪んだギターサウンドが良い。
アウトロで延々と繰り返されるノイジーなギターのリフレインが恐ろしくも恍惚感に浸れる。意外とライヴ映えしそう。
ぷっつり事切れたように音が切れて終わるラストは、アルバムのジャケット写真を模したようで良い演出。
410 :
名無しのエリー:2009/11/17(火) 23:23:01 ID:2KgvofVU0
総評:★★★★☆
高橋徹也、メジャー時代2枚目のアルバムで彼の最高傑作の一つ。
狂気や焦燥が日常に密接した形で語られる歌詞、
二転三転とひねりを加えながらもキャッチーに仕上げられたメロディーなどの彼の持ち味はそのまま、
遅れて出てきた渋谷系といった趣だった前作から一転した、荒々しい変化を遂げたサウンドが印象的。
全体的にくすんだ色彩のジャズ、ロックテイストにまとめられています。
饒舌すぎてメロディーがやや殺されていたアレンジの前作と比べ、この作風のおかげでこの人のメロディーが最良の形で表現されている。
この人の最高傑作といったらこれか3rdアルバムだと思うんだけど、これは一曲一曲の濃度を濃くした作品集といった趣。
彼の病んだ音楽センスが、語弊があるかもしれないけど最高にポップに響いているアルバム。
どの曲も何かしら「おっ!」と感心したり「ん?」と引っかかる部分があって、きちんとキャラが立っている。
特にメロディーに関しては曲のレビュー内で何度も触れたけど、さらっと聞き流せない強い個性があります。
メロディーにしても歌詞にしてもアレンジにしても、全体的にマニアックだけど決して衒学的だったり独り善がりじゃなく、
ポップスとしての機能性も兼ね備えていて聴きやすいんだよね。
意外と音楽命!っていう人以外にも受け入れられるところがあるんじゃないかな。
個人的には岡村靖幸「家庭教師」、椎名林檎「無罪モラトリアム」、小沢健二「LIFE」、スピッツ「ハチミツ」
などと同列に語られても良いくらいの90年代の名盤だと思ってます。
彼の音楽性を端的に、分かりやすく示しているアルバムがこれだと思うので入門盤としてもお勧め。
廃盤なのが残念すぎるけど、興味がある人はオークションや中古ショップで探してみてください。
411 :
名無しのエリー:2009/11/17(火) 23:24:12 ID:2KgvofVU0
以上長文投下失礼しました。
思い入れのある作品のレビューは文章だけが無駄に長くなっちゃって難しい…。
この流れに乗るしかない
Base Ball Bear 「(WHAT IS THE) LOVE & POP?」
1.Stairway Generation ★★★
シングル曲。とあるアニメのオープニング曲。
前作「十七歳」の幾つかの曲で示されていた「繋がりたい」という願望が前面に押し出された詞。
その「繋がりたい」という願望は恐らくこの作品の核を成すものでもあると思うので、この位置は多分必然。
曲はシングル曲の中では一番ロックというか、荒々しい(質がではなく、曲の持つ雰囲気が、という意味で)。
2.SOSOS ★★☆
アジカンの「リライト」にイントロとかが激似。もしかして意図的に似せてる?それはないか…。
とりあえず彼らには合わない曲調だと思う。歌詞はタイトルの通り。
ところで「積乱雲の向こうに城は浮いてない」っていうのは…ラピュタ、ではなくあの曲のことでしょう。
この文章じゃ分からない人も、歌詞カードを見ていただければ分かって頂けるかと…
3.changes [Album ver.] ★★★★
シングル曲。とあるアニメのオープニング曲だった。
「変化」について前向きに、かつ高らかに歌われたこの曲はこのアルバムに収録されるにあたって音に改良が施されている。
サビでドラムが強調される形となったのが一番分かりやすい改良点かな。シングル盤よりもマイルドな質感。(結構賛否分かれてるみたいね、これ)
そしてもう一つ重要な追加点。本編終了後、インタールードが挟み込まれている。雑踏の中で弾き語られる「神々 LOOKS YOU」。
しかしその歌詞は…。このインタールードはこの曲と「神々〜」に小出が抱いていたとある感情を解消させるために挟み込まれたものだという。
…その感情については第三者が語っても無意味だと思うので、公式サイトのブログの過去記事を参照してください。
4.神々LOOKS YOU ★★★☆
というわけでシングル曲。とある映画の主題歌だった。
うららかでポップ。サビのコーラスの伸びが気持ちいい。歌詞は良い意味でのダサさと文学性の入り混じった独自の感性が満載。
あとタイトルは間違ってないんだよ。文法的には間違ってても本人が意図してやってることらしいんだよ。
余談ですが、シングル盤のジャケットが「小出こっち見んな」でしたがアルバムの歌詞カードのアートワークも「小出こっち見んな」です。
5.LOVE LETTER FROM HEART BEAT ★★★★★
いきなりイントロからとんでもないものがw(でも多くは語れないが実はこれ後半で化ける)
で、曲はというとポップな中にも切なさ漂うメロディはこのアルバム中でも特筆モノの出来。
そして歌詞。不可抗力によって互いの重いとは裏腹に断ち切られてしまう恋と、
それでも「あなたにこの気持ちを伝えたい」という想いが生み出す悲しみを描いたものでかなり悲しい。
(歌詞の特性上、実際の題材は違うものの、歌詞の所々は二次元のキャラに恋をする人にもグッと来るものがあるはず)
この悲しい詞がよりメロディの切なさを倍増させる。詞と曲の理想的な関係が築かれた素晴らしい曲。
6.ホワイトワイライト ★★★★
元はアマチュア時代に書かれた曲。なのでどことなく「HIGH COLOR TIMES」のころを思い出させる感触。
曲、詞ともに希望に満ち溢れている。あまりにも抽象的な表現だけれどそう形容するしかない。
歌詞カードでは(恐らく)オリジナルバージョンの歌詞とこのバージョンの歌詞を見比べることが出来る構造になっている。
バンドの成長を実感できる仕掛けであり、また曲が希望に満ち溢れたものであることも重なり何とも感慨深い気持ちになる。
7.BREEEEZE GIRL ★★★
シングル曲。とある制汗スプレーのCMソングだったがCMではよく聞こえなかった。
いかにもBaseBallBearな爽快なポップ・チューンなのだが、過去の「Electric Summer」や「ドラマチック」等、
同系列のナンバーを思い出させてしまう要素が多分にある。
この路線はもう食傷気味かな…でもメロディの質と流れの自然さを買ってこの評価。
9.SIMAITAI ★★★☆
最初にアルバムの曲目が発表された際に、「しまいたいって、何を…」と一番疑問に思ったタイトル。
疾走感のあるロキノン系っぽいナンバー。と書くと何か質の悪い曲を想像されそうで怖いけれどメロディの質は相変わらず良い。
歌詞はとにかく言葉遊びに徹していて、読んでいて面白い。あと「しまい太陽」の解説がわざわざ載っているのには噴いたw
10.海になりたいpart.2 ★★★★★
「海になりたい」というのは「HIGH COLOR TIMES」に収録されていた曲…だが、この曲は全くの別曲。
そして「海になりたい」の意味も両者の間では全く違っている。更にこの二つの曲の歌詞は、全く相反するものになっている。
前者では「海になりたい」とは否定的な歌詞の中で繰り出される、どこか逃避願望的な言葉だった。
しかし、この曲の「海になりたい」という言葉は、失意と悲しみの底にある対象を救いたいがために発せられる言葉だ。
疾走感のあるロック的なメロを経て優しい旋律が奏でられるサビへと向かい、そしてアウトロではこう歌われる。
「愛は与えるものじゃなく包み込むものだと/あなたが笑ったときに僕は気づいたんだよ」
…「ホワイトワイライト」に続き、バンドの成長を強烈に感じる名曲。そしてここから怒涛の展開。
11.レモンスカッシュ感覚 ★★★★☆
もうタイトルがダサいw…が、BaseBallBearだとダサく感じない!ふしぎ!むしろ抱いて!
BaseBallBearというバンドが持つ個性をこれ以上無いほど発揮した素晴らしいナンバー。
これが嫌いなら逆にBaseBallBearというバンド自体が受け入れられないだろう。そのぐらい彼らの個性が凝縮されている。
しかし、だからこその既視感があるのが少し残念。なので0.5点だけ引いた。本当は満点付けようか凄く迷ったんだけれど…。
歌詞も勿論小出祐介の個性が爆発というか最早小出以外には書けないような歌詞。もう、なんというか壮絶。一部分抜粋することすらままならない。
そういえば「セックス」っていう直接的な語が出てきたのはこれが始めてかな。歌詞の中では否定されてるが。
曲の終了後、またインタールードが挟み込まれる。爪弾かれるギターの音を背景に、誰かが走っている。
どこに向かって走ってるのかは分からない。とにかく走り続ける。そして扉の閉まる音がして…
ごめん8曲目が抜けたからもう一回
8.LOVE MATHEMATICS ★★
シングル曲。多分シングル曲で唯一のタイアップ無し。
悪い曲じゃないけれど正直シングルで出たときから超影薄い。曲の主人公のダメっぷりは好きだが。
9.SIMAITAI ★★★☆
最初にアルバムの曲目が発表された際に、「しまいたいって、何を…」と一番疑問に思ったタイトル。
疾走感のあるロキノン系っぽいナンバー。と書くと何か質の悪い曲を想像されそうで怖いけれどメロディの質は相変わらず良い。
歌詞はとにかく言葉遊びに徹していて、読んでいて面白い。あと「しまい太陽」の解説がわざわざ載っているのには噴いたw
10.海になりたいpart.2 ★★★★★
「海になりたい」というのは「HIGH COLOR TIMES」に収録されていた曲…だが、この曲は全くの別曲。
そして「海になりたい」の意味も両者の間では全く違っている。更にこの二つの曲の歌詞は、全く相反するものになっている。
前者では「海になりたい」とは否定的な歌詞の中で繰り出される、どこか逃避願望的な言葉だった。
しかし、この曲の「海になりたい」という言葉は、失意と悲しみの底にある対象を救いたいがために発せられる言葉だ。
疾走感のあるロック的なメロを経て優しい旋律が奏でられるサビへと向かい、そしてアウトロではこう歌われる。
「愛は与えるものじゃなく包み込むものだと/あなたが笑ったときに僕は気づいたんだよ」
…「ホワイトワイライト」に続き、バンドの成長を強烈に感じる名曲。そしてここから怒涛の展開。
11.レモンスカッシュ感覚 ★★★★☆
もうタイトルがダサいw…が、BaseBallBearだとダサく感じない!ふしぎ!むしろ抱いて!
BaseBallBearというバンドが持つ個性をこれ以上無いほど発揮した素晴らしいナンバー。
これが嫌いなら逆にBaseBallBearというバンド自体が受け入れられないだろう。そのぐらい彼らの個性が凝縮されている。
しかし、だからこその既視感があるのが少し残念。なので0.5点だけ引いた。本当は満点付けようか凄く迷ったんだけれど…。
歌詞も勿論小出祐介の個性が爆発というか最早小出以外には書けないような歌詞。もう、なんというか壮絶。一部分抜粋することすらままならない。
そういえば「セックス」っていう直接的な語が出てきたのはこれが始めてかな。歌詞の中では否定されてるが。
曲の終了後、またインタールードが挟み込まれる。爪弾かれるギターの音を背景に、誰かが走っている。
どこに向かって走ってるのかは分からない。とにかく走り続ける。そして扉の閉まる音がして…
12.ラブ&ポップ ★★★★★
…この曲が始まるわけです。電気グルーヴで言えば「虹」、くるりで言えば「東京」。
つまりは現時点でこのバンドが作れる最高の曲ではないだろうか。いや、そう思ってるのは案外自分だけなのかもしれないけれど。
それを抜きにしても相当良い曲。というか名曲。この曲は他のバンドには作れない曲だと思う。それでいて新境地でもあると思う。
そして歌詞の中ではこのアルバムで曲が過ぎ行く中でずっと探られていた問いの答えが出ている。それは是非とも曲とともに耳にして欲しい。
名曲だともの凄く推した割にはレビューが短いですが、正直「とてつもなく良い曲」について多くを語るだけの語彙力が無いです…、
12.5.明日は明日の雨が降る ★★★★
前曲からトラック分けされずに数分の空白の後収録されている。
性格に分類すればシークレット・トラックになるのかもしれないが、アルバムでの表記がこうなので12.5曲目。
透明感と哀愁のあるメロディに乗せてなんかものすごく暗い内容の詞が歌われている。
答えは出ても暗い思いは消えないってことですか…。
アルバムを完成させるにはこの曲が必要不可欠であるのはわかる、わかるけど…最後の最後でどうしてもやりきれない気持ちになってしまう。
総評:★★★★★
(現時点での)BaseBallBearの最高傑作だし、今年度ベストのトップ3には確実に入る。
これ聴くまでずっとBaseBallBearの最高傑作は「GIRL FIREND」だと思ってたけれどそれが簡単に覆った。
曲の完成度は勿論のこと、アルバム全体の纏まりが凄まじく、まるでコンセプト・アルバム。
というかもしかしたら当人にとってはコンセプト・アルバムなのか?ブログの文章とか読む限り、多分そうなんだろう。
こういう傑作が出るとちょっと次作がどうなるのかも心配だけれど、とりあえずこのバンドはずっと追い駆けていきたいと思える一枚。
途中レビューが音楽雑誌のレビューみたいになりかけて焦ったが、それだけ人を酔わせ、感動させる力がこのアルバムにはあるんじゃないでしょうか。
このアルバムは絶対にCDで入手して欲しい。勿論通しで聴く以外はiPodに入れるなり携帯に入れるなりして聴くのはいいけれど。
一回は歌詞カードを手にとってCDプレイヤーで通しで聴いて欲しい。ついでに言えばこの作品はアートワークも含めて一つのアルバムだと思う。
更にDL版だと12.5曲目が収録されてないという不完全な仕様になっているので絶対にCDで入手して欲しい(大事なことなので2回言いました)。
あと、このアルバムは関連シングルのカップリング曲の出来もアルバム曲並に良いので興味があったら是非。
誤字とかあるうえ変なレビューでごめんね
乙
それにしても本当に人によってアルバムで何を聴いてるか全然違うんだな
全体を綺麗に説明・解説してくれる人がいれば、
歌詞と中の人についてのみ言及して曲にはノータッチな人もいるし、
ボーカルと歌詞総スルーで曲の作りと演奏の出来にのみ言及する人もいる
420 :
名無しのエリー:2009/11/18(水) 07:10:51 ID:vRqeTnZsO
B'zの新アルバム
全曲で約45分
全部を一気に通して聴きやすい。
最近見られる余計な事はしなかった
王道のロックナンバーばかり。
松本いわく
『21年間ではベストメンバー』
B'zの新譜に関しては同感。
余計なバラードもなくきちんとした「ロックアルバム」だと思う。
前作からそういう雰囲気はあったけれども、今作はもっと「ロック」という部分に
よりフォーカスを絞ったような楽曲が多い。
>>372-373 亀だけど乙です
「Smile Go Happy〜君に贈る言葉〜」の歌詞が愚直なまでにストレートなのはちっひーがやってる
ラジオ番組「Smile Go Happy」が10周年を迎えるに当ってファンへの感謝を表す曲だからだろうね
個人的にはちっひーらしい曲だと思うけど
あと、最後のラララの部分は実際にライブの時に録音した物に曲を提供したアーティストとレコーディング中にスタジオで
ばったり会ったandelaのatsukoさんが参加してる
カーネーション中期の作品再発記念にレビュー
CARNATION「GIRLFRIEND ARMY」
1.Garden City Life ★★★★★
ギター→ベース→ドラム→ストリングスの順に重なっていく印象的なイントロから勢いを保ったまま最後まで美しいメロディを聞かせる。
一点の曇りもないような煌びやかなサウンドと、流れるようなサビの不思議なコード進行が絶妙に合った圧巻の出来。
脱力しきった歌詞も見所の名曲。てか普通に売れてもおかしくない。これはもう不思議なポップ感覚に病み付き。
2.Superman ★★★★
一転して泥臭いメロディ、グルーヴのAメロからスッと風の吹き抜けるようなサビ。
このグルーヴはやはりカーネーションならではといった所。リズム隊は一筋縄ではいかないしギターも好プレイ。
ピアノがBメロでブルージーになるあたりもさすが。5人カーネーションのバンドサウンドの魅力が多く詰まった曲。
3.Something's Coming ★★★
イントロのthe whoっぽい雰囲気からキーボードが中心となっている印象のサウンド。
アップテンポっぽいようでどうも乗り切れない。演奏はファンキーで活きが良いけど、曲展開は良くも悪くも全体的にだらっとしてるような、脱力しすぎている印象。
このアルバム自体ポップな良メロディの多さの割りにだらだらしてるので、実はこのアルバムの象徴的な曲かもしれない。
個人的には直枝さんのこのボーカルの力強さは素晴らしいと思う。
4.1/2のミッドサマー ★★★
このアルバムには三曲夏を意識したようなまったりした箸休め的な曲があり、効果的に夏らしい雰囲気を演出していてこれはその内の一つ。
冷房きかしながら聴いてみたい。それとも図書館で聴くような雰囲気かな。
5.My Little World ★★★★☆
夕方のオレンジ色の景色が浮かぶフォーキーな美しいメロディに歌詞。
最初聞いたときは個人的には少し音圧というか、音の迫力が足りない感じがしたが、後半の乾燥した音のストリングスが効果的になってこれはこれで良い。
まったりした展開の中でも各楽器のボーカルを邪魔しないようなアレンジは見事。カーネーションでも1,2を争うほど美しい名曲。
6.ニュー・サイクリング・ブギ ★★★★
これまたいかにもこのアルバムにピッタリな、こもった音にポップなメロディ、棚谷さんの優しい歌唱の脱力系。
しかも露骨にふわふわしたサウンドで、沿道からギャラリーが手を振ってるシーンが浮かぶような間奏以外、展開が無いのがまたふわふわ。
まぁもちろんそこが魅力なんだけどね。まったり自転車旅にピッタリな不思議な浮遊感。
7.コズミック・シーのランチ・タイム ★★★☆
まったりした夏の雰囲気の曲二曲目。
テンションコードの使い方が素晴らしい。弾き語りであったとしてもかなり魅力的であろう曲。
そして「ねぇ先に駆け出したら負けだよ 君の負けだよ」という歌詞にストリングスも綺麗に絡む。もちろん各演奏も魅力的。
8.Drive(L.A.moonlightmix) ★★★☆
カーネーション流のちょっと変化球気味のポップス。
いきなり「cool baby cool」というなんとなくAメロらしくない雰囲気から始まり、Bメロで上手くサビに橋渡し。
サビ自体はかなりJ-POP的でかなり耳なじみの良いメロディなので、意外と一般受けも可能な気がする。
ピコピコ音もストリングスも上手く曲に取り込んだアレンジもまとまりを見せる辺りさすが。
9.100人のガール・フレンド ★★★
まったり三曲目。ベース以外はそれほど他二曲と差は無い気がする。
とはいってもサビの微妙な歌詞の乗り方は印象的。
10.Rocket of Love ★★★★
なんだかスケールの大きい感じのするこれもポップで馴染み易い曲。
不思議な転調とシンセの浮遊感から力強いボーカルが若干浮いているのが、なんとなく味がある。
後半でますます壮大に展開してアルバムの後半らしくなる。
11.グレイト・ノスタルジア ★★★★
このアルバムでは異色な乾いた雰囲気で完成度の高いメロディ、アレンジ。特にピアノがきっちりと弾いて緊張感のある演奏。
擦り切れるような美しさと渋さは老いぼれた老人が孫に想い出を語って聞かせるような場面を思い浮かべるような、オルゴール的なものを感じる。
人によって好き嫌いはありそうなフォーキーな感じだけどとにかく楽曲のレベルは高い。
12.やめておくれ ★★★☆
7分ほどの三拍子でやるせない歌詞、雰囲気が印象的なフォークロック。
ペダルスチールもピアノも、ツインボーカルと上手く絡んで哀愁漂う美しい曲。
延々と続くような哀愁が漂いながらも静かにアルバムの幕を閉じる。
総評:★★★★
カーネーションが最も爽やかなJ-POPに近づいたであろうアルバム。
とにかく全体で良ポップなメロディの宝庫で、これを苦手な人って言うのは少ないんじゃないかと思う。
アレンジの能力もこの頃がピークではないかと思うほどバランスがとれて聴きやすい。
所々夏の雰囲気も漂わせて、ノスタルジーで渋いながらも少年時代を回顧するようなラストも個人的に好み。
しかしかなり全体的にだらだらしているので途中で退屈に感じる人もいるかもしれない。これについては結構癖があるように感じる。
とはいえ一つ一つを切り取って聴くと非常に耳馴染みがいいのでカーネーション最初の一枚はこれかベストがいいと思う。
おそらくは万人にオススメできるであろう超良盤。ちなみに再発はコストのわりにおまけが贅沢なようなのでぜひとも買おう。
>>427 おお〜カーネーション乙!このアルバムは外れがなくて好き
自分は古いのを格安で入手したけど今でも高頻度で聴いてる
>>427 乙。俺は天国の次にこれだったからすこしびっくりした記憶がある
430 :
名無しのエリー:2009/11/20(金) 19:59:17 ID:mpe4juOy0
灰とダイヤモンド GLAY
1真夏の扉 ★★
2ndシングルの原曲
インパクトは薄いが全体としてはよい
メジャー版の真夏の扉と違い3番は蛇足か
2彼女のModern ★★
メジャー版と比べるとサビが明らかにダサい
しかし盛り上がることは間違いないだろう
3KISSIN NOISE ★★★★
メジャー版よりバンドぽさがでていてよい
曲自体も二曲をつなぎ合わせたかのような曲の変化が飽きさせない
4ひどくありふれたホワイトノイズをくれ ★★★☆
隠れた名曲
サビの最後がXぽい
当時影響されてたと感じる曲
6RAIN ★★★★☆
作曲YOSHIKI 作曲YOSHIKI TAKUROの1stシングル
YOSHIKI節が炸裂していてGLAYにあわないかと思いきやあう
メジャー版と違い英語パートがないのもよい
再録してほしい一曲
431 :
名無しのエリー:2009/11/20(金) 20:44:59 ID:mpe4juOy0
7LADY CLOSE ★★★
A Bメロはよいがサビが印象薄
初期らしい良さがでていて良い
8TWO BELL SILENCE ★★★☆
早口でTERUがやや歌いにくそうだが
メロ自体はよい
8千ノナイフガ胸ヲ刺ス ★★
まずメジャー版とくらべて始めの千ノナイフガ胸ヲ刺ス
がなんともダサい
再録して大成功な一曲
曲自体は展開がありよい
9BURST ★☆
GLAYのライブの定番曲
定番曲といっても曲自体は出来が悪くダサい
再録がオススメ
10if〜灰とダイヤモンド〜 ★★
スローテンポの曲でアルバムでしめくくる
もっと勢いのある曲をラストに持ってきた方がよいだろう
★★★★☆ 10点満点
GLAYの原点でもあるアルバムだが
完成度はあまり良くない(再録のせいか)
中にはダイヤの原石のような聞き込むと良い曲も多い
またGLAYの成長を伺えるアルバム
読みにくいんですけど
>>432が読みやすいレビューを書いてくれるそうです
まあ、改行ぐらいはしてほしいよね
なーんでも文句つけたがるんだね
どうせ自分がした些細なミスは見逃してほしがるくせに
>>431 乙です!
気にすることないですよ
他のアルバムレビューも読んでみたいです
437 :
名無しのエリー:2009/11/22(日) 07:34:35 ID:yQqrKRAb0
B'z/MAGIC
1.Introduction ★
何本も重ねられたギターによるインスト。
この曲から間を置かずに次曲に移る。
2.DIVE
シングルバージョンにあったイントロがカットされている。
例の「ラララララ」ばかりが耳に残るが、ギターソロはかなりカッコいい。
リフはベンチャーズから持ってきたか。松本はこの曲を「GS風」と言っていたが、なるほど分かる気がする。
3.Time Flies
これも前曲から繋がるようにして始まる。
B'z王道の疾走曲だが、サビが少し弱いような気がする。
リフやギターソロがMichael Jacksonの「Beat It」を彷彿とさせるが、追悼の意を込めてか、それともただの偶然なのか。
438 :
訂正:2009/11/22(日) 07:54:15 ID:v6R/wGuj0
1.Introduction ★
何本も重ねられたギターによるインスト。
この曲から間を置かずに次曲に移る。
2.DIVE ★★★☆
シングルバージョンにあったイントロがカットされている。
例の「ラララララ」ばかりが耳に残るが、ギターソロはかなりカッコいい。
リフはベンチャーズから持ってきたか。松本はこの曲を「GS風」と言っていたが、なるほど分かる気がする。
3.Time Flies ★★★★
これも前曲から繋がるようにして始まる。
B'z王道の疾走曲だが、サビが少し弱いような気がする。
リフやギターソロがMichael Jacksonの「Beat It」を彷彿とさせるが、追悼の意を込めてか、それともただの偶然なのか。
439 :
名無しのエリー:2009/11/22(日) 07:54:56 ID:v6R/wGuj0
4.MY LONELY TOWN ★★★★☆
全体的にマイナーなミディアムロックナンバー。
ストリングスをバックに入れて、マイナーなAメロ、Bメロからサビで一気に壮大になるところは良い。
間奏でファンク要素なども取り入れたりして、結構実験的な要素がうかがえる。
5.Long Time No See ★★★☆
この曲もGS要素を取り入れた曲で、ドラムをレッチリのチャド・スミスが叩いている。
間奏では何の脈略もなく三拍子になるが、何故だろう。
6.イチブトゼンブ ★★★★☆
久々の大ヒットとなった月9主題歌。曲もタイアップを意識してか親しみやすいミディアムナンバー。
ギターソロは全編にわたってトレロモ多用。このアルバムでも結構やっているが、松本の中でマイブームなのか。
440 :
名無しのエリー:2009/11/22(日) 07:55:37 ID:v6R/wGuj0
7.PRAY ★★★
B'zによくある王道バラードナンバー。
ただ、ストリングスを使用していないせいか新鮮に聴こえる。
アウトロのギターソロは中々良い出来。
8.MAGIC ★★★☆
表題曲。シンプルなイントロのリフに乗るブルースハープは何気に高ポイント。
タイトルに比べると曲自体の印象が薄いのは否めない。ブラスなどを導入したらもっと良くなったかも。
ギターソロは最近にしては割と長いほう。ちなみにまたトレロモを使っている。
9.Mayday! ★★★★
ブラスが多用されたアップテンポナンバー。昔はこのスタイルが主流だったが、今では結構珍しくなった。
跳ねたAメロやコーラスを多用したサビは原点回帰を思わせる。
タイトルの由来は遭難信号発信時の用語らしい。働きすぎな日本人へのメッセージか。
10.TINY DROPS ★★★★☆
このアルバムでは最後のバラード。死別をテーマにした歌詞で、人間を水滴に例える描写は見事。
「PRAY」のような大仰な感じはあまりしないので、しんみりと聴ける。
松本のソロが渋い。彼曰く「こういうソロが得意になってきた」らしい。今後のバラードにも期待しよう。
11.だれにも言えねぇ ★★★★★
本作では一番実験的要素を持ち出した曲だと思われる。
イントロ、サビはメタルのそれだが、Aメロではラテンミュージックを思わせるようなアレンジ。
おまけに間奏後のブリッジで急にクールダウン。渋いアコギが響いて、これで終了か?と思ったところに大サビというどんでん返し。
4分足らずでよくもまあこれだけ詰め込んだものだ。名曲。
12.夢の中で逢いましょう ★★★★☆
昭和歌謡を意識して作られたナンバー。こういう色は中々洋楽バンドには出せないと思う。
イントロからBメロまでは静かだが、サビで一気にブラスなどが混じって賑やかな展開に。
しかも大サビで転調と、まんま歌謡曲だから面白い。アルバムの中でも結構好きなほうだ。
13.Freedom Train ★★★★
前作で言うと「BUDDY」にあたるナンバー。「自由の道をただ突っ走って行くぜ」みたいなノリ。
こういう曲があるかぎりB'zにはまだ期待できそうだ。
サビに入るコーラスはまんまSkid Rowの「Youth Gone Wild」。最後まで懲りない2人組みだ。
総評 ★★★★☆
アルバム全体の内容は前作「ACTION」からダークな部分を取っ払ったようなイメージ。ブラスやキーボードなども多用され、90年代の音色に戻ったような感じがする。
これはアレンジャーの寺地が大きく関わってきてるのか。いずれにしろ徳永の中途半端なアレンジよりはよっぽど良い。
で、このアルバムで評価できるのはアルバム全体の流れが非常に良いということ。
普段B'zのアルバムはミディアムナンバーの連続で、後半になって失速していくことが多かった。
しかし、MAGICはミディアムナンバーがいつもより少なめだからか、ラストの「Freedom Train」まで失速することが無く、アルバム全体に疾走感があって聴きやすい。「だれにも言えねぇ」など、後半にアップテンポナンバーを持ってきたのも大きかったか。
というわけで、作品としての流れとしてはトップクラスを誇るアルバムになったが、唯一不満を述べるとすれば前作ACTIONにおける「光芒」のような、アルバムの核となるような重要な曲がないということ。
表題曲の「MAGIC」もブルース色が入ったHRナンバーで気に入っているが、これがアルバムの頂点かって言われればそうでもないような気もするし。
何にせよこういうアルバムが作れる限りB'zはまだまだトップクラスだ。次の作品にも期待しよう。
>>436 自己弁護ほど見苦しいものはないと思います
途中まで書き込めるということに気づかず代理投稿をしてもらっていました。
途中からsageてあるのはそのせいです。
改めて見直してみると日本語がおかしい部分もありますが、見逃してやってください。
>>442 乙。B'zはあまり好きじゃないけど、セールスが落ち着いてきてからの方が
いい曲多くなった気がする
どなたかBIGMAMAのレビューお願いします。
447 :
名無しのエリー:2009/11/24(火) 19:38:26 ID:nPKoXQ1+0
>>443 あれは書いた奴ではない
なぜならレビューを書いたのは自分だから…
>>436フォローしてくれてありがとう
釣り針デカすぎ
スルーしてたのに…
450 :
名無しのエリー:2009/11/27(金) 04:00:11 ID:sgiuFByX0
きめえ市ねよメンヘラ
そして誰も(ry
452 :
名無しのエリー:2009/11/30(月) 20:59:23 ID:eWN94r+F0
誰もいない隙に投稿。初レビューです。
ユニコーンとかやってみようとも思ったんですが、とりあえず一番やりやすかった物を。
人生 ナゴムコレクション / 人生
1.人生のテーマ ★★
「こんにちは人生です」というサンプリングボイスをリズムトラックに合わせてループさせるだけの小曲。
そういえば、電気の「VOXXX」の「地獄へ堕ちろ電気グルーヴ」は「こんにちは電気グルーヴです」という声で始まってたな。密かにこの曲のセルフパロディなのかも。
2.カランコロンの唄 ★★☆
「ゲゲゲの鬼太郎」EDのカヴァーなのだが、メロディーを全て叫びに変えた超絶アヴァンギャルド仕様。
お化けが出てきそうな独特の気持ち悪さは出ていると思うが、この後本当に鬼太郎の主題歌を手がけるとは…。
3.幻のホームラン王 ★
ごちゃごちゃしたバックに合わせて「何を言っとんじゃわれ〜」と歌う一分弱の曲。
タイトルとの関連性が全く見受けられないが、この曲に限ったことではない。
4.オールナイトロング ★★★☆
「キン○マが右に寄っちゃった オールナイトロング」と歌う、人生の(一応)代表曲。
メロディが異様にポップで嫌でも耳に残る。サウンドの完成度もなかなか。
卓球の自宅での宅録らしいが、それでこの出来は何気に凄いのでは。
あと、「オ〜ルナ〜イロ〜ン」というやる気のないコーラスが個人的にツボ。
5.バカッツラ ファンク ★☆
声を何重にも重ねたアカペラ風(?)の曲。
どんどんカオスになり収拾がつかなくなりそうになってもちゃんとまとまっているのが凄い。
6.男の中の男 ★★★★
「言わない〜 押さない〜 慌てない〜」という避難訓練のようなサビを持つ曲。よくわからない中毒性アリ。
間奏ではボイスサンプルまみれになり、カオス。
453 :
名無しのエリー:2009/11/30(月) 21:00:09 ID:eWN94r+F0
7.オールナイトロング(おやすみヴァージョン) ★
夢の中のようなファンタジックな雰囲気の中、「キン○マが右に寄っちゃった オールナイトロング」と歌う。
最後の「サンキュー」が妙に低くて吹いた。
8.ベネズエラの赤い星 ★★★
サッカーを題材にした曲。
歌詞の中の「玉井しんご」というのは「赤き血のイレブン」という昔のアニメの主人公らしい。
そういえば歌詞の中にも「赤き血のイレブン」という言葉が出てくる。もしかしたら同作をモチーフにしているのかも。内容は知らんが。
9.幻のホームラン王〜遥かなる故郷 ★★☆
3曲目のヴァージョン違い。ただしテンポがかなり高速に。
後半部分では新たなメロディーが加えられ、個人的にはオリジナルより好み。
10.世界あの店この店 ★★★★
妙に可愛らしいメロディーで「ぼ〜くの名前は2個ちんちん き〜みの名前も2個ちんちん」と歌う。
しかもこれまた可愛らしい女性コーラスがフィーチャーされてるのが何とも…。
この人をナメたような感じは個人的には好きだが。
あとエンディングでセリフ(?)があるのだがよく聴き取れない。
11.恐怖カメレオン人間 ★★★★
これも可愛らしいメロディー。そして「あ〜りゃ〜こりゃまたたまげた エ・ロ・ス」とか言ってる。
まあメロディーだけなら教育テレビでも流れてそうなんだが。
12.Kiss×3 ★★★
イントロのシンセの音が個人的に好み。曲調は80年代のイギリスのエレポップ的な感じ。リズムも力強い。
でも歌詞は「チ○棒が臭いぞ アメリカザリガニのにおいが素敵な笑顔」ってな感じ。トホホ。
454 :
名無しのエリー:2009/11/30(月) 21:01:33 ID:eWN94r+F0
13.Punks Not Dead(殺人) ★
歌とピアニカのみの繋ぎ的小曲。所々で瀧の「うぉーい」という合いの手(?)が入る。
そして最後は「うぉーい」のエコーで終了。
14.おさびし山 ★★★☆
二分弱の曲なのに1分20秒くらいまで延々イントロ。そして歌は一瞬で終わる。
スナフキンの歌のカヴァーらしい。神秘的な雰囲気の曲。
卓球の声が平沢進ぽく聞こえなくもない。
15.P-Two(いかすぜ彼女) ★★★☆
「電気ビリビリ」の「あんた一体何人」というサンプリングの元ネタ。
「オラは死んじまっただ〜」ないしは「はじめてのチュウ〜」みたいな変声ボイスを全面的にフィーチャー。
前曲と同様に神秘的な雰囲気で、なんか癖になる曲。
16.エビなげハイジャンプ ★★★
最初はこれまで通りのエレポップなのだが、1分経過した所での卓球の「エビなげハイジャンプ、1234…」で激変。
かなりパンキッシュな曲。シャウトする卓球。
ちなみに歌詞はタイトルフレーズを連呼するのみ。
17.砂漠 ★★★
タイトル通り、砂漠の風景が頭に思い浮かぶような曲調。
しかし「ケツのしわ何本 48本」という歌詞で思わず吹いたw しかも歌詞はそれだけ。
この歌詞をこの曲調で歌うという発想はナイス。
18.おやじの詩 ★★★
前曲からクロスフェードして始まる。ひたすらおやじについて歌った曲。
「ドンドコドンドコドコドコドコドコ」という躍動感ある太鼓調のリズムが印象的。
あと間奏のシンセ、いつのまにか童謡「こがねむし」のメロディーになってる。
455 :
名無しのエリー:2009/11/30(月) 21:03:02 ID:eWN94r+F0
19.俺のカラダの筋肉はどれをとっても機械だぜ ★★★
冒頭のサビの後曲調が激変し、その後また最初に戻るというB'zの「Calling」のような構成の曲。
歌詞は何やら意味不明。
ちなみに後に電気の2ndにおいてセルフカヴァーされるが、サビ以外は原型を留めていない。
20.ルンバ de オババ ★★★★
タイトルの割にフラメンコ調のイントロから始まる。どこか哀愁漂う曲調。
ヴォーカルはそれをぶち壊すかのようにぶっきらぼうに歌う。歌っているのは卓球や瀧と並ぶ人生時代のフロントメンバー。
中毒性があり、個人的にはお気に入り。
21.俺が畳だ!殿様だ! ★★★☆
「剣の舞」のメロディーを(多分)引用した曲。
ヴォーカルは瀧で、「畳」というのは当時の瀧の芸名。
和風なシンセと「殿!」の合いの手が個人的に好み。
22.痛えよ ★
30秒程度の小曲。
リズムトラック(使用機材何だったかな…)の合間に「痛えよぉ、痛えよぉ…」という呟きが入る。
23.悪者賛歌 ★★★
反抗期の少年の心情を歌った曲。って大げさか。
人生版尾崎豊ともいえるが、尾崎が中学〜高校生の心情を歌ったのに対し、こっちは小学4〜5年くらいの心情、といった所か。
陽気な行進曲風のリズムと曲間のナメたような口調の卓球の台詞が印象的。
24.We Are The 明大前(Live) ★★★
別に「We Are The World」のパロディーという訳でもない、パンキッシュな曲。
とてもそれまでのエレポップな雰囲気からは想像できないアグレッシヴな演奏。
ところで、曲の終わる直前に演奏が止まる所があるが、ここでは何をやってるんだ?
(よく聴くと、卓球のMCと観客の笑い声が聴こえる)
456 :
名無しのエリー:2009/11/30(月) 21:03:45 ID:eWN94r+F0
25.エビなげハイジャンプ(Live) ★★★
16曲目のライヴヴァージョン。
活動後期にあたる時期の音源だが、この頃の人生はバンドブームを意識してか、それまでのカラオケバックに歌い踊る形式ではなくバンド形式に移行していった。
が、バンドブームの波には乗り切れず解散。でもこの曲に限ってはバンド形式の良さが出ていると思う。
そして卓球の「じゃあ最後の曲です」というMCで次曲へ。
26.嫌、やめてよ ★★★★★
最初、当時の盟友だった有頂天の曲かと思った。
人生の楽曲の中で最もメロディアスな曲。人生がこんな曲をやるってだけでもう星5つ。
ってか、人生の中でAメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→間奏→サビと、ちゃんとした曲構成なのってこれだけかも。
あと微妙に「N.O.」っぽい気が。
27.愛を込めてもっともっと ★★★★☆
最後にもう1曲メロディアスな人生。ってこれはカヴァーらしいが。
そのためか、卓球の歌い方が他の曲となんか違う。
間奏のシンセが10曲目のそれと同じ、という遊び心も。
総評 ★★★★
電気グルーヴの石野卓球とピエール瀧が電気以前にやっていたバンド「人生」のベスト盤。
以前発売された「SUBSTANCEV」「SUBSTANCEX」の2枚の音源集からのベスト盤、という趣。
当時卓球が好んでいたというニュー・オーダーやデペッシュ・モードからの影響を感じさせるエレポップ的サウンドに、ナンセンスな歌詞というスタイル。
オレンジレンジにも通じる人をナメきったような雰囲気は好き嫌いが分かれると思うが、ほとんどの曲が1〜2分台なのでくどさはない。
総じて80年代ニューウェーヴが好きな人にお勧め。
以上です。
駄文すみませんでした。
平野綾の「スピード☆スター」お願いします。
>>456 乙。昔は曲が短かったのか卓球。少し意外。
そろそろ自分も何か書きたいけど規制が…
459 :
301:2009/12/01(火) 00:13:01 ID:qYLKVoiu0
名前欄orz
461 :
名無しのエリー:2009/12/01(火) 20:08:03 ID:j1h0/ugYO
もっとグリーンとかファンキーモンキーベイビーズとか
湘南の風とか、そういうのが読みたいですッ
TSUTAYAでパワープッシュされ、愛知のチャットモンチーと呼ばれている
absentmindednessのレビューお願いします
L'Arc〜en〜Ciel【SMILE】
01.接吻(くちづけ)
生物は他の生命を口にすることで生きながらえる。
ならば、生命を維持するための食べるという行為は、犠牲になる生命へ償いの儀式として行っている「懺悔の接吻(くちづけ)」と考えることはできないだろうか?
しかし…人間だけはそんな償いの儀式をしようとも罪が消えることはないであろう。何故なら人間は過度の食欲という悪しき欲望を持つ、唯一無二の存在であるのだから。
だから忘れてはならない。欲望に惑わされたあなたの体内にはユダが眠っているということを。
誓いの儀式を交わしたはずのユダがいつ裏切るかはいずれわかるだろう。
そう、最後の晩餐時に。
…そんな、人としての罪深き情景が浮かんできた聖書的な曲。
02.READY STEADY GO
花火とは、火薬と金属の粉末を混ぜたもの。
そして、燃焼した際に起こる、色、形状、破裂音を視覚と聴覚で楽しむものである。
「Are you ready?」…と、ボーカルにより導火線に火をつけられたイントロの派手な高揚感は打ち上げ花火のように、そして曲中の動きや勢いはまるで輝きクラッシュしながら激しく駆け回るネズミ花火のように、それぞれ聴く者の耳に深くそして広く響いてくる。
そう、この曲はそんな花火のように、ボーカル、ギター、ベース、ドラムらが燃焼し合うことでおきる音の化学反応を楽しむべき曲なのである。
ライブでは原曲よりさらにテンポを速めて演奏される為、燃焼時間が従来より短く熱狂度は高くなりライブのいい起爆剤となっている。
03.Lover Boy
サバンナにて日常的に行われている、肉食動物と草食動物による命の駆け引き。
この曲の鬼気迫るほどの疾走感は、そんなお互いに生き残りを懸けて疾走する、追われる者、追う者の戦いの様子が描かれているようであり、まさにDEAD OR ALIVE曲とでもいうべきではないだろうか。
特に、至近距離で攻防しているような緊張感があるベースソロを聴くと、命はいつも紙一重であることを、
そして命を絶つのなら全てを愛し全てを無駄なくいただくのが自然界の掟だと諭されているようでもある。
04.Feeling Fine
ときめきとは、静電気のようなことなのかもしれない。
なぜなら、知らず知らずのうちに体内へと溜まり、その蓄積されたものが何かに触れた瞬間、
スイッチが入ったかのように放電され、その事柄に興味が沸いてくるのだから。
イントロはそんな放電された瞬間と、直後に訪れる好奇心への高鳴る鼓動をあらわしており、
まさに初期衝動の楽しさ面白さに溢れている、体だけではなく胸も踊る曲である。
05.Time goes on
女性目線だと「恋人はサンタクロース」なのかもしれない。
しかし男性から見ると、イルミネーションのように美しく着飾ってくれ、そして笑顔という最高の輝きをみせてくれる彼女はまさに「恋人はクリスマスツリー」といえないだろうか?
しかし、一年中輝くクリスマスツリーがないのもまた事実。
そんなクリスマスツリーに、付き合っていた時の楽しさと、別れた後の寂しさを重ね合わせてしまう恋愛回顧曲。
06.Coming Closer
失明。
地球を眼球…そう、一つの瞳に例えるのならば、それはそう遠くない未来に起きる出来事なのかもしれない。
太陽のように情熱に燃える瞳でもなく、月のように冷静に佇む瞳でもない地球は、ただただ涙を流しながら己の未来を見据えているのだろうか?
それくらい、人類と地球の行く末を案じているかのような失望感と絶望感の大きい曲であり、決して人類も「目を閉ざしてはいけない」曲である。
07.永遠
中世ヨーロッパ時代、十字架とステンドグラスに見守られながら生まれた、一つの小さな命。
しかしそれは決して結ばれてはいけなかった二人による背徳の結晶。
子守唄のように教会の鐘が鳴り響く中初めて乗った揺り篭が、故郷を立ち去る為の馬車であるのは生まれる前から定められていた悲しき運命。
二度と逢うことはないであろう父と母子は、鐘の音を聴く度に遠い地にいるお互いに思いを馳せるのだろうか?
悲運な時代背景がピッタリなナンバー。
08.REVELATION
四十二ヶ月…黙々と刑期を重ねながら、しかしその裏では綿密に作戦が練られていた、囚人達による監獄集団脱走計画。
警報音とサーチライトがけたたましく、そして目まぐるしく飛び交うような雰囲気はまさに、脱獄アレンジと呼ぶに相応しく疑心暗鬼に満ち溢れている。
看守を欺き、今夜ついに決行されたその計画の先にあるのははたして楽園なのだろうか?
それとも今より過酷な地獄なのだろうか?
わからない…わからないが、どちらにせよ、その結末が決して「表にでない」ことだけは確かなのだろう。
09.瞳の住人
香水ではない香り…
そう…、この曲はアロマキャンドルに炎を燈したかのように、イントロからやさしい芳香と炎の揺らぎに彩られている。
そのキャンドルは僅か6分程の時間でありながら、醸し出す時の流れは聴く人全ての心と体を癒しそして陶酔させてしまう、
まさにアロマテラピーのような曲なのである。
また、キャンドルが燃え尽きるような寂しさと切なさに包まれているアウトロは、香り高い女性に後ろ髪惹かれている様子を表しているようでもある。
とにかく、曲の余韻という名の「残り香」が鮮烈な名バラードである。
10.Spirit dreams inside
夜空という曲に流れるそのメロディーは、いつも鮮やかに消えさっていく流星群のようではないだろうか?
一つ一つの輝きは一瞬でも、流星は幾多の群れをなすことで夜空をイルミネーションのように彩り、そして本来聴こえるはずのない輝きのメロディさえも想像させてくれる。
そんな優雅で壮大な天体ショーのような雰囲気に酔いしれることができるのも全英語詞だからだろうか?
【総評】★★★☆
これまで発売されたアルバムと比較すると、ここからより男っぽい音というかロックバンド寄りになってきた分岐点のアルバムのような気がする。
ラルクファンでも好き嫌い別れるが俺は好みなアルバム。
久々にきたなw
濃いのキタ━━(゚∀゚)━━!!!
久しぶりに見たww
総評だけは普通だなw乙
>>468 相変わらず濃い…乙w
濃いののあとにはあっさりとミニアルバムでも
Fishmans 「Corduroy's Mood〜気分はコール天」
1.ごきげんはいかがですか ★★★
元々はラジオ番組のために作られた曲だったと思う。
マーチのリズムに乗せて進行する何ともゆるいナンバー。長さも3分足らず。ちょっとビートルズっぽい?
途中いきなり3拍子になるのが面白い。歌詞は何だか悲しげ。
2.あの娘が眠ってる ★★
ギター担当の小嶋謙介の筆によるフォーク調の一曲。
ファンからは絶大な人気を誇る曲…であるが、実は個人的には好きじゃない。
アコースティック・ギターの音色が印象的。
3.むらさきの空から ★★★★★
こう、上手くは言えないけれど切なさで胸が一杯になる素晴らしいメロディ。
個人的な印象で申し訳ないけれど、久々に音楽を聴いて泣きそうになった。隠れた名曲。
ジャズっぽい編曲が面白い。フィッシュマンズの他の曲には無い雰囲気。
4.救われる気持ち ★★★☆
ピアノ弾き語り。歌詞、曲ともにフィッシュマンズにしか出来ない曲。
ただ、これはシングル「My Life」のカップリングのライブバージョン(ベスト盤「空中」に収録)の方が良いかな。
篭り気味の音質が暖かな雰囲気を作り出している。こういうのはスタジオ録音ならではの味だと思う。
総評:★★★☆
ファーストとセカンドの間に発売されたミニアルバム。
フィッシュマンズの売りの一つでもあるだろうダブ・レゲエの要素は一切顔を見せない、ある意味異質な一枚。
レゲエが苦手な人にフィッシュマンズを勧めるという妙なシチュエーションがあったら是非この作品を勧めたい。
曲の質は高いけど、ミニアルバムであるのを考慮すると、点数はこれくらい。でも本当に「むらさきの空から」は聴くべき。
なんとなく影薄いけど良盤。これからの季節に是非。
もはや例の人と並ぶこのスレの名物
総評が本当に普通なのが絶妙過ぎるわw
乙wwwwwwwwwwwww
相当自分に酔ってるんだろうなあ
えっ
>>474 乙
アルバムは全部聴いて、アルバム未収録曲に興味でてきたところだったので参考になりました
Shambara/DEAD END
1.Embryo Burning★★★★★
開始1フレーズでDEAD ENDの世界に引きずり込まれるオープニングナンバーにこれ以上ない曲。
燃えさかる胎児=魔人の子。BLACK SABBUTH的な暗黒HR。
スリリングなイントロが感情を昂らせ、そこにMorrieの激情ボーカルがはいってくる。
ギターソロは涎もの。でも後ろで暴れてるドラムがもっとヤバイ。
2.Junk★★★★
乾いたリフが特徴的なDEAD ENDには珍しい?アメリカンなHR。
一曲目であんないかにもな様式美メタルを聴かせた後にこんなグルーヴィーなHRをこしらえてるなんて…
DEAD ENDの新たな一面を見せた曲。
3.Night Song★★★★
メタルと言うよりも、横ノリの激しいビートロックみたいな。
ゴリゴリの音で軽快なフレーズを弾くベースが主役。ソロまでとっちゃう。
リズム隊の合間を縫う美味しいギターも良い。
4.Serpent Silver★★★★★
おそらく多くの後続バンド(所謂V系)がかなりの影響を受けただろう曲。
バッキングもソロもアルペジオもV系ギタリストお手本のような王道プレイ。
コーラスワークなんかもLUNA SEAあたりがもろに影響受けてそう。
5.Psychomania★★★★★
ドラマー涎モノの一曲。
細かいハットプレイとタイトなスネアの絡みがたまらん。これぞ湊。
最早リフとも言えるような動くベースライン。そんなキワモノリズム隊の上で弾きまくるギター。
演奏の密度が濃すぎて、濃いMorrieまでもが隠れがち。
6.Luna Madness★★★★
今回のアルバムでは少し他の曲の雰囲気とは毛色が違う。
DEAD ENDは次のアルバムでは従来のメタルを完全に捨てて、
ポップス、ニューウェーブ、メタルなどを合わせて昇華したような、よりオリジナリティ溢れる路線へ進む。
今作でその兆しが見えると言えば、この曲だと思う。
よりメロウで、洗練されたメロディとアレンジ。岡野ハジメの影響が特に見られる曲。
7.Blind Boy Project★★★★
スタイリッシュなメタル。と言っていいのかはわからんけど、
以前のおどろおどろしく激しいメタルとは違う感じ。
YOUの泣きギターが沁みる。
8.Blood Music★★★★
裏ノリのブラック・ミュージック臭も少し漂う。これまた新境地的な。
メロディアスさが売りでもあるShambaraにおいて、Night Songと双璧を担うリズムが前面に押し出された一曲。
Night Songがベースが生み出すリズムの妙なら、こっちは湊のハード&タイトなドラムが生み出すリズムの妙。
9.Heaven★★★★
エレアコのバキバキしたバッキングとチェンバロっぽい音色のギターが織り成す
チベット的な、ホーミーが聴こえてきても何の違和感もなさそうな雰囲気の中で、
Morrieが神の啓示を高らかに言い上げるように歌い続ける。これまた異色な曲。
10.I Can Hear The Rain★★★★★
そして最後にこれ。イントロからすでに超泣きギター。
さも雨のような冷たい音色のアルペジオとJOEには珍しい終始ルートに徹したベースと
機械のように無機質に叩き続ける湊のドラムが愁いを帯びたMorrieのボーカルを引き立たせる。
YOUの超名演ギターソロから畳み掛けるような展開と『I Can Hear The Rain』を叫び続けるMorrieとで
最高のカルタシスを得られる。
ギターのアルペジオだけになり、それがフェードアウトしていって幕引きと言うのも
余韻を残すという面でかなり効果的。
総評★★★★★
DEAD END復活記念に、3枚目のアルバムで個人的超名盤のShambaraを。
点数高すぎかなとも思いましたが…w
前作まではまぁ王道的ジャパメタなのかなという感じだが、今作ではジャパメタという枠から完全にはみだしている。
『新しい』や『従来と異なる』という言葉を多用したが、引き出しの数が圧倒的に増えた。被ってる感じの曲が本当に一曲もない。
その辺の功績は岡野ハジメの手によるものなんでしょうね。
彼がこの後、L'Arc〜en〜CielやLa'cryma Chrsiti、Janne Da Arcら
DEAD ENDチルドレン的なバンドのプロデュースを引き受けていくのにこのShambaraが関係しているという事は
容易に想像がつきます。因みに次回作では作曲も担当して、ビートルズにおけるジョージ・マーティンのような一身一体の関係に。
元々、YOUが『歌謡界に進出したい』と言うほどのメロディアスさを持つバンドだったので、
アレンジの幅が広がってただのジャパメタじゃないという事で、元々のメタルバンドとしてのDEAD ENDファンよりも
普通の音楽ファンにウケたというような事も。
因みにこの次のアルバムは、更なる変貌を遂げて、
『これこそ最高傑作』と称賛する人と『これはDEAD ENDではない』と驚愕する人が二分するある意味問題作に。
需要?それってうめえんか?
SCHAFT/SWITCHBLADE
1.Olive ★★★
波打ちの音を導入に、女性による詩の朗読をフィーチャーしたダーク・アンビエント。
途中ノイズが唸りを上げつつも、あくまで淡々と進行する。
アルバム導入のインストが5分越えというところにこの作品の性格が出ているように思う。
ちなみにこの曲、藤井の当時の奥さんだった濱田マリに捧げられたものだそうだ。……なんつー捧げものだw
2.The Hero Inside ★★★★
琴の音に導かれて流れるシンセのオリエンタルなメロディが秀逸な一曲。
ただしヴォーカル・メロディはないに等しいが。
今井のAメロとレイモンドのBメロの掛け合いみたいな構成だが、なんとサビなし。
だが、突如ヘヴィなキックが入ったり、音がスッと引いてシンセと女性チャントが絡んだり、飽きさせない。
3.Thrsty Fly ★★★
長めのドラムロールから、一気にヘヴィなインダストリアル・メタルに突入。
ミドルテンポでヘヴィに打ち込まれるビートと唸りを上げるディストーション・ギターがカッコいい。
かと思えば、中間部ではビッグバンド的なホーン・セクションが派手に曲を彩る。
ここらへんは流石レイモンド・ワッツだが、「PIGでやれ」というのも正直なところ。
4.SKF 10047 ★★★☆
4曲目にして早くも2曲目のインストである。
ループするダイナミックな打ち込みにシンセノイズやら金属音やらが絡む。
シンセはダークなメロディを奏でるが、あくまで添え物。リズムが主食。
硬質で冷たい音を気持ちいいと思える人ならかなりはまるのでは。
5.Nothing ★★★★
明確なリズムのないパルスのようなビートから入り、低く抑えたように進んでいく。
曲が進むにつれて徐々に音が厚くなっていき、頂点ではノイズとドラムビートが渾然一体となったカオスに。
しかしそういったサウンド的なことよりも、レイモンド・ワッツのヴォーカルが圧倒的。
獣性を抑えた声から咆哮まで、およそ血生臭い表現なら世界でも有数だろう。
6.Slice ★★★★★
血生臭い曲が続きます。
冷徹なダーク・アンビエントと破壊的なインダストリアル・メタルを見事につなげた名曲。
静と動の対比という点では前曲と同じだが、この曲はよりオーケストレーションを強調した仕上がりで、ホラー映画のサ
ントラのごとく、不安感を煽りまくり。
レイモンドのヴォーカルも絶好調。こう言っちゃ悪いが、櫻井や遠藤ではこのサウンドにここまで嵌らないだろう。
個人的にはアルバム中で一番好き。
7.Broken English ★★★★☆
マリアンヌ・フェイスフルのカバー。
最近、OVA版『HELLSING』のトレーラーに使われたので、この曲は知ってるというアニメファンもいるのではないか。
ヒトラーの演説をフィーチャーした硬質なインダストリアル・サウンドと、大島ミチルによる管弦楽が一体となって、不謹慎に盛り上がる。
アレンジがとにかく嵌り過ぎてて怖い。女性ヴォーカルも怖さを助長するばかり。心はすっかり第2次世界大戦。
8.Merry Christmas On Mars ★★★
インスト3曲目。
アルバム中のインストの中では一番アブストラクト。
ベースラインを強調しつつ、全体的に抑えた仕上がり。
ガムランのような音も入り、タイトルどおり浮世離れした感覚が支配的。
リズムが芸コマ。
9.Information ★★☆
ヒップホップかよ!! 何でもありだな。
本作唯一の陽性の曲。ただし低体温。
音がカッチリしていて、ちょっと薄口に感じる。
ラップもイントネーションのはっきりした白人ラップで、全体的に硬い。
箸休めかな。
10.Visual Cortex ★★★
泡立つようなシンセ・ノイズの海を女性ヴォーカルがたゆたう美しい曲。
民族音楽的な節回しに加え、パーカッションとエスニックなシンセ・メロディが異郷感を嫌が上にも喚起する。
ただ、8分間さしたる展開はないので退屈な人は退屈かも。
音そのものに酔うための曲。
11.Fetid Air ★★
「スパイ大作戦」のテーマ曲をモチーフにした一曲。
「あの」フレーズが最後まで大暴れした挙句、大仰なアウトロになだれ込み爆発して終わるという派手っぷり。
オーケストラによるハッタリが効いていてかなりカッコいいんだが、こういうのはPIGでやってくれないかな、レイモンド。
12.Arvor Vitate ★★★★
アルバム唯一のスピードナンバーがこの位置に登場。
女性コーラスのサンプリングと思しき声でおどろおどろしさを演出しつつ、ノイズをまとわり付かせて疾走する王道インダストリアル・メタル。
MINISTRYをよりホラーちっくに仕上げたといえばわかってもらえるか。
そうミニマルな曲ではないのに繰り返しが多いというのはマイナス。でも良い。
13.Cold Light ★★★☆
ラストナンバーが一番地味ってどうよ。
ミドルテンポのインダストリアル・ロックで、骨格が一番バンドしてる。
アルバムの中では音数が少なめで、曲構成も掴みやすく、最初は肩透かしにあった気分だった。
でも慣れると、この隙間のある音が美味しく感じてくる。皮肉っぽいメロディに良く合ってるんだわ。
"Surrender!"と連呼しながら、あまり派手に盛り上がることなくザラッとした感覚を残したまま終わるというのもこの作品にはふさわしいと思える。
総評 ★★★☆
BUCK-TICKの今井寿と、SOFT BALLETの藤井麻輝によるインダストリアル・ユニット、SCHAFTの唯一のオリジナル・アルバム。
お互い、自分のバンドでやり切れていなかった趣味的なサウンドを思う存分展開したような作品で、どの曲もアイデアに溢れたクオリティの高いものばかり。メジャーで一線を張るアーティストがここまで実験的な作品を作るということは中
々ないだろう。
ただ、やりたいことをやったのはいいが全体的にとっちらかったような印象で、なおかつ収録時間も約78分と長く、アルバムの完成度としては疑問符が付くというのも事実。
UKのインダストリアル・アーティスト、レイモンド・ワッツ(PIG)が「第3のメンバー」的な活躍を見せているが、実際彼の貢献度は高い。ドスの効いたケモノ声の存在感は異常。
怜悧で、皮肉っぽく、媚びなどまるで売っていないが、嵌ればそこから新しい世界が広がっていくだろう。
…………廃盤だけどな。納得いかん。
以上です。駄文失礼しました。
なにこのマニアックなスレww
初です
absentmindedness/absentmindedness
1.help! ★★★☆
「理由をちょうだい」というおねだりAメロから始まるアップテンポな失恋ソング。
A→サビ→A→サビ→サビ→サビ→A出だし
という単調な構成が少し物足りない。
しかしデッドネスを知らない人が聞く一曲目としては満足な出来。
TSUTAYAでレンタル限定シングルとして出されていたが、シングルとしての勢いはないか。
それでもギターメインの前奏部分は流石。
2.lost world ★★★★☆
TSUTAYAで無料レンタルされていたシングル。
この曲も失恋ソング。
だが1よりサビがメロディアスで区別はつく。
AメロもBメロも耳に残る。
彼女たちの曲はどれも前奏が見事。
文句ない出来なのだが、欲を言えばサビのコーラスにもう少し力を入れて欲しかった。
3.粉雪の夜 <tribute to アンダーフラワー> ★★★★
カバーかと思ったらオリジナルだった。
少しレトロな感じのするエモーショナルな曲。
というか全曲エモーショナル。
彼女の書く詞は、なかなか個性的。
失恋ソングが多いが、それぞれ視点が異なり、似たり寄ったりな歌詞はあまりない印象。
GReee〇Nとかに見習って欲しいくらいだ。
最後のワンフレーズだけ、珍しく演奏が静かになり不安定なビブラートを見せる。
決して上手くはないが何故か胸にくる歌声。
4.signal ★★☆
Aメロを聴くとすごく期待してしまうが、サビは1の劣化という印象。
高音を効果的に使ってる部分と歌詞は評価できるかも。
5.alone ★☆
んー。
lost worldのc/wで聞いた時からインパクトがない…。
…暗いなぁ。
5曲目まで来てやっと脱失恋ソング。
6.game of war ★★★★
キツい道でも音楽の道に飛び込んでやる。
ということを、彼女なりの言葉で描いた曲。
素直にカッコいい。
この曲のサビでは、不自然なまでに機械的で綺麗なビブラートを見せる。
3の最後に見せた不安定なビブラートと違いすぎるので、おそらく文字通り機械的なものなのだろう。
7.my room ★★★☆
以前、TSUTAYA限定アルバムを発売した時の収録曲をリアレンジしたもの。
以前のこの曲はピアノとボーカルのみの弾き語りアレンジだったけど、今回はドラムもギターもベースも参加。
相変わらず歌のピッチは不安定だが、もはやそれが彼女の持ち味か。
ここまで失恋ソングが多いと、彼女がいかに自分の感情のみで曲を書いてるかがわかる。
歌詞は今までで群を抜いて良いと思う。
が、前のアレンジが完璧だったのでこれは完璧な改悪。
前のアレンジだったら★★★★★。
8.November ★★
ちょっとポップすぎるか。
サビも弱く、これを最後に持ってくるのは理解出来ない。
総評 ★★★★
TSUTAYAでパワープッシュされ、愛知のチャットモンチーと呼ばれるabsentmindednessの1stアルバム。
決して演奏は上手くないし、歌唱力も優れてない。
かといってチャットモンチーほど、トリッキーなプレイをする訳でもない。
それでもこんなに聴けるのはきっと、感情丸出しな歌と歌詞、感情丸出しな曲と演奏がマッチしてるからだと思う。
チャットモンチーを二倍暗く、二倍悲しくした感じ。
個人的にかなりきたアルバム。
とにかくイイ!!
今後にも期待してしまう。
たしかTSUTAYAでレンタルしていたので是非聞いて欲しい。
※7はTSUTAYA×absentmindednessというアルバムの方のアレンジを先ず聞いてください。
absentmindedness/absentmindedness×TSUTAYA
1.last summer ★★☆
ポップ。でもそこそこ聴ける。
2.lost world
4.game of war
5.alone
上記
3.oasis ★★★★★
lost worldのc/w。
これ!! デッドネスに期待してるのはこれだ、っていうまさにこれ。
6.my room ★★★★★
切ねぇ。。。
バンドサウンドではなくピアノのみ。
聞けばすぐわかる。インディーズだしレコード会社にやらされてるのではない。
特筆すべきは歌詞と歌声。
こんな歌詞はなかなか書けないんじゃないだろうか。
最後の2行は色々解釈できるが、もしかしたら想像以上に物凄く暗い歌詞なのかもしれない。
歌にしても、あまり安定してない高音とロングトーンが素晴らしい味を出している。
決して皮肉なんかじゃなく、このボーカルにしてこの曲ありという感じ。
総評 ★★★☆
TSUTAYA限定販売のアルバム。
全体的に暴れている。なんていっていいかわからないがとにかく暴れている。
2.lost world、3.oasis、6.my room。この3曲が入ってるだけで自分は2500円は出せる。
もちろん自分は上記アルバムとこのアルバムで、完全にヲタ化しているので話半分で聞いてもらって構わないがw
チャットモンチー好きとして、チャットモンチー好きに胸張って進められる。
そんなアルバム。
連投ゴメ
文章とっちらかってるけど許して
>>494 乙です。新人大歓迎だよ。チャットモンチーレンタルしてみる。
>>464 亀だけど、乙w
ラルヲタじゃないが、あんたのファンになったよw
これまでで最高のレビューだと思う。
大変だと思うが、この調子で全アルバム網羅してくれ。
応援してるぞwww
496 :
名無しのエリー:2009/12/05(土) 21:57:54 ID:ryYNpZtg0
皆さん乙です。
DEAD END、SCHAFT、absentmindedness の濃い流れに乗ってw
10 / cali≠gari
01. ママゴトセンター ★★
作詞・作曲 桜井青。
打ち込みとベルの音から、オルタナ風のギターが流れ込んでくる1曲。
ただ何をひねくれたのかメロディーは地味さの極みで、とことん低いキーで歌わされる石井が若干辛そう。
ギターはかっこいいんだけどなぁ。
02. マッキーナ ★★★★
作詞・作曲 石井秀仁。
一瞬“アッキーナ(南明奈)”に見えたが、“マッキーナ”。イタリア語かなんからしい。
ドラムがずっしりと響くパンクチューンだが、歌詞は「マッキーナキーナキーナ」を連呼するなどユーモラス。
地味にインパクトが強い。
03. 偶然嵐 ★★☆
作詞・作曲 石井秀仁。
メロディーは地味だしタイトルのわりに曲もストレートだが、シリアス気味なイントロ(特にシンセの音色)が印象的。
04. -踏- ★★★☆
作詞・作曲 石井秀仁。
ヴィジュアル系の作法に従って2種類で発売したところ、オリコン7位を記録してしまったシングルの片面。「とう」と読むらしい。
詞中には「挙げ豆腐 歯を奪うという」なるどうでもいいフレーズが。
サウンド的には最近のV系にありがちなヘヴィーロック系を狙いつつも、リフはなぜか“ダウンタウン・ブギウギ・バンド”。
それでいてAメロのボーカルのエフェクトは流行のエレクトロ風味。
リズム隊が淡々としているのでグルーヴ感があまり無いが、無機質さを表現したかったのかもしれない。
497 :
名無しのエリー:2009/12/05(土) 21:59:11 ID:ryYNpZtg0
05. ハラショー!めくるめく倒錯 ★★★★★
作詞 石井秀仁 作曲 石井秀仁・村井研次郎。
チープで80’風味なシンセと強靭なバンドサウンドによる、ダンスチューン。
「ドゥワップビドゥバ」とか「シュビバンバンバン」などなど、石井独特の言語感覚が全編にわたって冴まくり。
それにしてもなんかこういうサウンド最近聴いたなと思ったら、メンバーチェンジ後のVOLA & THE ORIENTAL MACHINEに近いような。
そして「10まで数えて変わり朽ちた」というフレーズはDEAD OR ALIVE『TURN AROUND & COUNT 2 TEN』のパロディーか。
06. 月光ドライブ ★★★★
作詞・作曲 桜井青。
なんとなく初期のB-Tなどのビートロック勢を髣髴とさせるが、和風の哀愁メロも備えている。
このバンドにしてみればかなり新鮮。
音響がかなりいい。
07. 飛蝗者読誦 ★☆
作詞 石井秀仁 作曲 武井誠
スリリングなバンドサウンドに乗せてひたすら語りが続き、ラストにメロディアスになる1曲。
しかし「ばったもんどくしょう」と読むタイトルで期待させておきながら、いわゆる捨て曲w。最後のパートがが微妙すぎる。
これならば、シングルのカップリング2曲の方がギャグとして成立していたしそっちを収録したほうがよかった気も。
08. 混沌の猿 ★★★★
作詞・作曲 石井秀仁。
『第7実験室』収録の『きりきりまいむ』をパンクに変換したような曲。軽快な電子音が印象的。
石井の中で“パンク=ギャグ”という公式でもあるのだろうか、Aメロで「猿です。」を連呼したと思ったらサビでは「ナウナウ ナウナウ」などと合唱しだす始末。
カリガリのこういう“聴き手をおちょくるようなテンション”が苦手って人、多いかも。
全体的にベースが尋常じゃないレベルで暴れまくっているが、Bメロからサビへの繋ぎの部分は本当に凄い。
09. シャ.ナ.ナ ★★★★☆
作詞・作曲 石井秀仁。
とことんペケペケペラペラにしたギターの音色が印象的なビートロック・・・というより後期DEAD ENDに近いか。
間奏がやたらとかっこいい。ドラムも大迫力だし。
それにしてもこのスネア、80年代のビートロックにありがちな「あの」音色そっくりである。
ドラムチューニングを担当したのはPlastic Treeを脱退したばかりのササブチヒロシ 。
498 :
名無しのエリー:2009/12/05(土) 22:00:24 ID:ryYNpZtg0
10. スクールゾーン ★★★
作詞・作曲 桜井青。
桜井王道の懐古主義的路線の曲で実際昔からあった曲らしいが、サウンドを80年代ビートロック仕様にしてアルバムに溶け込ませることに成功。
くどすぎず、あっさりしているのも好印象。
ただ往年の桜井の曲と比べても、メロディーが弱い気が。
11.電気睡蓮 ★★★★☆
作詞・作曲 桜井青。
某雑誌のレビューにもあったが、“中華エレクトリックパレード”風味。
中国の音階も導入しているそうだが、中国の伝統音楽についての知識は無いのでコメント不可能。申し訳ない。
小学生でも歌えそうな優しいメロディーラインと桜井による文学的な歌詞が印象的だ。
なぜ中国なのかはわからないが、“原点に返ること=中国に帰ること”だと自分は解釈した。
中国の売春婦の歌だという説も。
総評 ★★★★
2003年に無期限活動休止をしたカリガリの6年ぶりの新作。
とはいえメンバー間でも活動再開は想定外だったそうだから、事実上の再結成作である。
普通再結成作というと、過去の自分達の再現に終わるケースや同窓会的なノリ似終わってしまうケースが多い中、彼らが提示したのはあくまで前作の続き。
しかも前作では死にかけていた“バンドとしての一体感”も兼ね備えて。
前作はニューウェーブへのオマージュがメインだったが、今作のテーマは推測するにcali≠gariの音楽性を形成する石井と桜井の原点である80年代ニューウェーブへの回帰。
CDのとある面に書いてある「子供のころ、こんなアルバムが聴きたかったっけ」という文章もそれの暗示だろう。
そう考えれば、80年代の遺物として扱われがちなビートロック(10曲目など)の存在も納得できる。ビートロックってもともとはニューウェーブの流れに歌謡曲等が混ざったものだから。
ネオ・ナゴムとも呼べる初期のファンやとにかくあらゆるジャンルに手を出していたメジャーデビュー当時のファンからは物足りないのかもしれないが、新たにニューウェーブバンドの異端児としての新たな魅力を提示した名盤。
もしも新しくカリガリを聴くなら、このアルバムからいかがですか?
乙
カリガリは気になってた
500 :
名無しのエリー:2009/12/06(日) 04:19:46 ID:ZF4kjCcD0
なんか馴れ合いスレみたいで気持ち悪い
個人的には一般人にも十分勧められる出来のアルバムだと思ったので、アニソン板にあったレビューを勝手に転載。
天球の音楽/牧野由依
1. オムナ マグニ ★★★★
作編曲 菅野よう子、作詞 GabrielaRobin。創聖のアクエリオンED。
クラシカルな旋律、民族調の音選び、ガブリエラ語、呪文のような歌い方。
異なるベクトルの様々な要素が合わさった結果、謎のまとまりを持ったような曲。
とにかく耳に残る曲。どういう思考回路でこういう曲を作るのか知りたい。
2. ウンディーネ ★★★★☆
作編曲 窪田ミナ。ARIAのOP。ストリングス、ピアノ、パーカッションがメインの癒し曲。
ピアノの静かなイントロから始まり、ささやくような歌声を聞かせるAメロ。
心地よいパーカッションを土台にストリングスが包み込むように飾る。
サビの歌声が素晴らしい。声量と張り具合、裏声への流れるような変化、弦との調和。
極上だが難しいメロディを見事に歌いこなしている。
Cメロから間奏への移行は鳥肌もの。ここでも声と弦の調和が曲を盛り上げる。
優しい曲でありながら声の力強さを見せる曲で、アニソン、声優ソングの中でも希少価値のある、
牧野由依専売特許とも言える曲。
3. 幸せのため息 ★★★☆
作曲 牧野由依、編曲 河野伸。レアな本人作曲のポップ。
ベースが単調でありながら安定した導き手となり、心地よいギターが一定のリズムで鳴る。
それらをサックスとコーラスが飾る。サビのメロディも美しく、しかも良い声のでる音域を使っている。
おまけみたいなものと思って聴いたら面食らうぐらいしっかりした曲。
4. もどかしい世界の上で ★★★☆
NHKにようこそ!ED。ロックっぽさもあるし、ピンポイントのピアノ、弦で高級感もある。
演奏が良い。佐野康夫のドラム、弦一徹ストリングス、ギター、ベース、ピアノみな高品質。
それだけに曲自体がイマイチなのが惜しい。歌詞を聴かせるためのシンプルな曲とも言えるが、
おもしろみに欠けるメロディだし、ひねらなかったのか、ひねりが足りないのか難しいところ。
アニメ最終話でこれを聴くと★を増やしたくなるような、安心感のある曲ではある。
歌詞がアニメと合っていてアニソンとしての役割は存分に果たしている。
5.シンフォニー ★★★★★
作曲 北川勝利、編曲 桜井康史。ARIAの挿入歌。ROUND TABLE曲はみな良いが、やはりこれが素晴らしい。
ピアノと声での入りから始まり、Bメロでベース、ドラムの参加の流れが綺麗な盛り上がりを作る。
何よりサビの旋律、その歌い方の可愛らしさ。甘ったるい歌声がクセになる。
特に2番サビの「切ない気持ちなの 子猫みたい 肩をすくめて」のあたりは、
センス光る歌詞とともに切なげな歌い方など聴き所の一つだろう。
サビから間奏への入りも美しい。少しずつテンションを上げ始めるベースが間奏で見せ場。
曲の最後まで飽きさせない展開を持ちながら、美しくまとめ上げる。
6. ユーフォリア ★★★★☆
作編曲 窪田ミナ。ARIAのOP。
ウンディーネと同じ趣向の曲だが、こちらはサビの旋律が穏やかな分、声に頼った曲。
安定感のあるパーカッションと和音を奏でるピアノが曲の雰囲気を確立していて、
そしてウンディーネと同じく、Cメロから間奏への入りが良い。
伸びのある声とともに間奏へ入ると、転調をしながらテンポのいいコードチェンジ、
ストリングスが主役になり極上の旋律を奏で、最後にサビへと繋がる。
曲単体としてのかっこよさと、BGM的な癒しを両立した曲。
7. ジャスミン ★★★
ミディアムテンポのバラード(?)民族調の香りも。
イントロのキーボードからちょっと安っぽい雰囲気が漂う。
イントロ以降もとりたてて聴き所のない単調な曲であり、サビの旋律もイマイチ。
アレンジも打ち込みが目立ち、サビ前のクサすぎる銅鑼のような音などいちいち鼻につく。
8. 夏休みの宿題 ★★★☆
バンド風の音にブラスを乗せた、アップテンポの爽やかな曲。
とにかくベースの主張が激しい。最初から最後まで走り続けている。
ともすればつまらなくなりがちなAメロBメロをかき回している。
明るい歌声に絶妙な切なさが乗って、一夏というイメージを上手く表現している。
9. 髪とヘアピンと私 ★★★★
作曲 F.GIRAUD、編曲 窪田ミナ。ARIAの挿入歌。
序盤は抑揚の少ない、ピアノとボーカルをメインに据えたスローテンポの曲。
それでいて単調にならず心地よい旋律が流れるように続く。
非常に丁寧に音を選んでいる印象があって、サビとも言えないような静かな盛り上がりが心に強く響く。
ずっとささやくように、力の抜けた声が続くのだが、その表現力が聴き手の気持ちを離さない。
しかし何よりも聴き所は後半の穏やかな盛り上がりとそれを彩るストリングスの動きだろう。
間奏部分はインスト作品として成立するような雰囲気を持ちながら、一つテンションを上げてサビへ戻る。
アウトロの弦が最後まで見せ場を作り続け、ピアノとともに幕を閉じる。
つまらない曲として見られる可能性もあると思うが、見方を変えれば難しい旋律を曲として成立させた名曲だと思う。
窪田アレンジの妙を存分に味わえる1曲。
10. ユメノツバサ ★★★
作編曲 梶浦由記。メディアムテンポのロック曲。
梶浦曲にしてはう〜んという感じ。Bメロがちょっと良い。
が、サビもノリ切らず、歌詞もダサい。コーラスも牧野由依でなく、牧野の声とのギャップが苦しい。
楽器選びも梶浦独特の特徴はない。
11. 永遠の想い ★★★☆
ツバサ・クロニクルのキャラソン。スローテンポ。
サビのちょっと変わった旋律、盛り上がりのあとの呟くような部分など面白い曲。
ちょこちょこエレキギターが顔を出したり、特徴的な和声を作ったりもする弦の動きも印象的。
やや実験的な印象もある曲。声の可愛らしさが前面に出ている。
12. CESTREE ★★★
作編曲 かの香織。ゼーガペイン挿入歌。
歪んだギターサウンド、大量に息を含んだささやき声、多重コーラスなどトリップ感のある曲。
中毒性があるという意味ではない。
正しい挿入歌というか、BGMとして聴けば使いようのある曲だと思う。
が、アルバムに単体として入ると浮くだけと言わざるをえない。
13. 雨降花 ★★★★☆
作曲 F.GIRAUD、編曲 河野伸。ARIAの挿入歌。スローテンポなバラード。
始めは穏やかなベースに静かなボーカル、飾るようにストリングスの構成。
Bメロも同じような構成で、サビで一気にボーカルが力強くなる。
サビはメロディ、歌い方ともに一瞬演歌や80年代のバラードを感じさせる。
サビ3小節目の弾むような歌い方、7,8小節目の下降するコーラスなどが美しい。
特筆すべきは2番サビから間奏への移行。歌詞に沿った弱々しさ、強がりなど必要な表現が全てこもった完璧な歌唱。
そして絶妙なストリングスの入り。ここの4小節だけで★3つ上げたくなるぐらいの魅力がある。
14. アムリタ ★★★☆
作曲 かの香織、編曲 藤田哲司。劇場版ツバサ・クロニクル主題歌
ピアノとともに入るAメロの一音目から心をつかむものがある。歌詞も語感語呂ともに良い。
穏やかなAメロから一転サビでは重厚な音がバックに流れる。
しかしそのアレンジがやや下品。穏やかさと対照的に盛り上げようとしたのだろうが、やり過ぎ。
銅鑼のような過剰な盛り上げ方、うるさすぎるピアノ、シャンシャン鳴るパーカッション、
サビ終わりの「アムリタ」だけアカペラというあからさまなアレンジが寒い。
劇中で挿入歌として流れたのなら気にならないかもしれないが、単体だとせっかくの曲がもったいないとすら思ってしまう。
個人的には弾き語りバージョンの方が純度が高くておすすめ出来る。
総評 ★★★★☆
牧野由依の1stアルバム。1stなのに、上に挙げたとおり異常な面子によるプロデュース。
そしてそのネームバリュー通りの、クオリティの高い楽曲群が揃っている。
有名アニメとのタイアップ効果もあって、最近の声優曲では例を見ない完成度と言える。
匹敵するのは菅野プロデュースの坂本真綾ぐらいじゃなかろうか。
全体としてフレーズ毎のつなぎを意識し上手く使っている印象がある。
中心となるARIA曲群2,5,6,9,13はどれも素晴らしい出来。
窪田ミナは作曲家としてだけでなく、アレンジャーとしての腕があることを再確認。
ROUND TABLE曲のシンプルかつ独特のメロディや、F.GIRAUD(何者?)の絶妙な旋律。
それぞれの個性がふんだんに発揮された曲だろう。
しかし何よりも予想外だったのが牧野由依の歌である。
正直なところ、メンツが豪華だから聞いてみようという気持ちだったのだが、驚いた。
まず単純に声が可愛い。これは田村ゆかりとか堀江由依とかとは違うタイプの可愛さであり、
数多くいる歌う声優の中でもオンリーワンのものだと思う。
基本声は細めなのに、声量もある。そのギャップがサビを強く印象づける。
高音は上品な声で、弦と調和する。坂本真綾に似た雰囲気もある。
それでいて、元々ピアニストであるというのも影響するのだろうが、表現力がある。
ピアノを弾くように丁寧に歌っているのを感じる。気の抜けた声、甘ったるい声、泣くような声。
ありとあらゆる歌い方を「知っている」ような印象を抱かせるのが凄い。
そして節々にある息の抜き方。これも声優ではオンリーワンな特徴だろう。曲調の関係もあるけど。
もし歌の上手い声優3人選べと言われたら牧野由依を選ぶ。それぐらい豊かな感情を見せる歌い方だ。
水樹奈々とか茅原実里も上手いんだけど、彼女らとは格の違う巧さを感じる。
ちなみに生(しかも弾き語り)でも相当高いクオリティで歌っていた。
歌える声優の中で若いのもポイントが高い。声優ソングの新たな道を切り開いてくれる気がする。
牧野由依は実力の割にマイナーすぎる。もっと広く知られ受け入れられるのを待っている。
506 :
名無しのエリー:2009/12/06(日) 20:51:48 ID:QcOleAw20
まとめ人さん、お手数ですが全面改訂したいので差し替えお願いいたします。
LUNA SEA MEMORIAL COVER ALBUM -Re:birth-の2007年12月24日分のものです。
あまりに稚拙だったものですから。
LUNA SEA MEMORIAL COVER ALBUM -Re:birth-
1.Dejavu (ムック) ★★☆
イントロ・アウトロに“CALL FOR LOVE”を使用していたりして気が利いている。
だだしバンドの実力も確かだしボーカル達瑯の声質にあった選曲ではあるが、アレンジが基本的に原曲のまんまでこのバンドの個性が見えてこないのが惜しい。
蛇足だが、このバンドはLUNA SEAよりもむしろZi:KILLの影響のほうが強そうだ。
達瑯の男くさい声はTUSKを軽く髣髴とさせるし、バンドオリジナルの曲に見られるフォークの影響もZi:KILLとかぶる。
そんな彼らが、Zi:KILLと正反対なLUNA SEAの曲をカバーしてもこうなるのは仕方ないか。
2.Sweetest Coma Again (abingdon boys school) ★★★★☆
ずいぶんやりづらい曲を選んだな〜。とりあえずボーカル・演奏・アレンジともにほとんど文句なし。
原曲は変態ギターが暴れてベースがのたうちまわるミクスチャー曲だったが、こちらはミクスチャー色を軽く残しつつ正統派なハードロックテイスト。
原曲にあった“しこり”みたいなものがなくなっていて原曲より好きかも。カッコいいです。
アウトロがgdgdすぎるのが惜しいが。
3.STORM (玉置成実) ★★★
何故に参加?と思ったらどうやらロックに目覚めたきっかけがこの曲らしい(笑)。サウンドプロデュースはAiji。
アレンジのほうは近未来サイバートランスロックな感じで、まさにアニソンっぽい。
しかしながらこれ、妙に説教くさい歌詞に上手くはまってるんだよなぁ。
ある意味、これがこの曲の正しい解釈なのかも知れん。
507 :
名無しのエリー:2009/12/06(日) 20:52:34 ID:QcOleAw20
4.PRECIOUS. .. (メリー) ★★★★★
レトロックを掲げ、日本の地下パンクと昭和歌謡の融合を試みているビジュアル系バンド。
原曲へのリスペクトと原曲の崩しとのバランスが程よいため、曲の良さと自分たちのカラーを同時に引き出すことに成功している。
いかにもスターリン影響下のパンクらしい適度に粗いサウンドとブルージーで枯れた音色のギターの融合が魅力的だ。
ボーカルのガラのハスキーな歌声も他にない個性。シャウトもかっこいいし。
これぞ、トリビュートというべき名カバー。ルナファンは拒絶反応を示しているみたいだが。
5.ROSIER (HIGH and MIGHTY COLOR) ★★★
修正前は結構批判的なことを書いてたけど、改めて聴いたら結構よかったっす。申し訳ない。
たしかに演奏に特筆すべき個性はないんだけど(ドラムを除く)、演奏力もかなり上昇してるし勢いもある。
6.I for You (森重樹一(ZIGGY)) ★★★☆
言わずと知れた、ZIGGYのボーカリスト。
ほとんどピアノのみのシンプルなサウンドをバックに森重が熱唱。
枯れた歌声がすばらしい。
7.IN MY DREAM(WITH SHIVER) (LM.C) ★★★★★
ギターのAijiは元PIERROT。クリスマスやディズニーランドを連想させるキラキラなテクノポップ。Q;indiviのクリスマスアルバムにもありそうなアレンジ。
大胆なアレンジであるが、結果は大成功!!ここまで見事に生まれ変わるとは!正直感動した。
多くのルナファンは拒絶反応を示しているみたいだが、個人的にはこのアルバムの中で一番好き。
8.END OF SORROW (YU-KI&DJ KOO from TRF) ★
何一つ面白くない。
「KOOさんってこういうトラックも作れるんだ、へぇ〜」でおしまい。
どうやらDJ KOOとSUGIZOは仲が良いとかYU-KIとJとの間にもただならぬ関係があったとからしいがそれだけで参加というのも・・・。
508 :
名無しのエリー:2009/12/06(日) 20:53:57 ID:QcOleAw20
9.LOVE SONG (kannivalism) ★★★★
元baroqueの面々によるヴィジュアル系ミクスチャーバンド。
1stアルバム以降は生音に興味があるようでこれも例に漏れず生音主体だが、シンプルなアレンジで聴かせることに成功している。
そしてさりげなくサビのギターにギターノイズを絡ませるといった自己主張も。
相変わらず超自己流なヴォーカルに好き嫌いは分かれそうだが、なかなかいいカバー。
10.SHINE (Marty Friedman VS LEGEND feat.SHINICHIRO SUZUKI ) ★★★
日本びいきの、ご存知元メガデスギタリスト。真矢とは相川七瀬のサポート仲間だった。ちなみにボーカルの鈴木慎一郎は元CRAZE。
こうくれば当然ハードなものを期待してしまうわけだけれども、なんとR&B風味のしっとりアレンジ。
たしかに慎一郎氏の声には色気があるしマーティーの演歌っぽいギターアレンジも彼らしいが、サウンドと説教くさい歌詞との相性が悪い気が。
11.WISH (シド) ★★★
かつて“哀愁歌謡”などと形容されたのも今は昔、“ヴィジュアル界発の良質J-POPロックバンド”として知られる彼ら。
ヴォーカルの声質や演奏の勢いそして何よりギターの緻密なアレンジなど惹かれる部分もあるが、全体的には原曲に忠実すぎて面白みにはやや欠ける。
12.MOON (土屋昌巳) ★★★★☆
渋い。悟りの域だな、ここまで来ると。もはやひれ伏すほか無い。
間奏のアレンジなんて脅威的。
だけどやっぱり取っ付きにくいよね。
総評 ★★★
以前、2007年のクリスマスイヴにLUNA SEAが東京ドームでライヴを行った日にレビューさせていただいたものの改訂版です。
改訂した理由は「聴き込みが甘かったこと」と「総評がめちゃくちゃだったこと」から。
さてさて2年ぶりに聴いてみて改めて思ったことは、選曲がベタすぎることと参加アーティストのバラエティーに欠けることの2点。
前者はいいとして特に後者。最近はロキノン界隈のバンドでもLUNA SEAリスペクトを公言するバンドが増えているため彼らによるカバーを聴いてみたかった。
だが幸い各アーティストのアレンジはバラエティー豊かだし、見劣りするものもほとんどないから意外と聴ける。
ネタとしてなら十分元を取れる出来だろうか。
>>506 横槍で悪いのですが、ムックの「Dejave」については、
ムックが偉大な先輩の曲をアレンジするのが恐れ多いということで
原曲のアレンジで行ったとのことですよ
>>508 >最近はロキノン界隈のバンドでもLUNA SEAリスペクトを公言するバンドが増えているため彼らによるカバーを聴いてみたかった。
結局ロキノンか
ロキノン系好きな人ってこの世の中で一番真っ当な音楽を聴いてる、みたいなプライドあるよね
幅広く色んな音楽を聴いた上でロキノンが1番って言うなら文句はないけど
それしか知らないのに盲信的なのはちょっとね
スレ違いですねすみません
>>512 生涯一人の女性だけを愛し続けるのも一つの生き方だとは思うけどね。
>>512 そりゃ盲信的なのに、他を批判するのはいかんが
別に好きなものしか聞かないのの何がいけないんだ
俺だってR&BとHIP-HOPしか聞かないし知らないが一番だと思ってるよ
別に改める気もないし
いけないとは思わないが、もったいないな
スレ違い死ね
517 :
名無しのエリー:2009/12/08(火) 04:27:33 ID:R1n/SMB1O
>>514 同意。
俺はプログレが一番崇高な音楽だと思って、
ロキノン系やHIP-HOPが糞な音楽だと思っているし、改める気は絶対ない。
価値観なんて人それぞれだし、ジャニーズやEXILEとか倖田來未が好きな人がたくさんいるのも否定しない。
ゲームだって俺なんかファイナルファンタジーとかドラクエとか名前が売れてるものしか興味ないし、
映画だって、有名なもんしか知らないし、
アニメだってガンダムとか、ジブリ作品しか興味ないもん。
ロキノン系ってなんだよ?
音楽のジャンルなの?
オルタナが入ってるやつのことか?
520 :
名無しのエリー:2009/12/08(火) 14:39:32 ID:z6Nq6IKAO
食わず嫌いが多かろうが他人に噛みつくなど他所の批判をしないでいる分には別にいいですよ
ただ個人的にはレビューする人は幅広く聴いていて欲しいなとは思います
いろんな音楽を聴いた人の意見も聞いてみたいし、あまりそういう音楽に
触れたことがないような人の意見も聞いてみたい。
ロキノンに反応し過ぎだろ
この流れうぜー!
誰か断ち切るために知念里奈の「breath」をレビューしてくれ!
夜もヒッパレ
525 :
508:2009/12/08(火) 22:12:13 ID:V3+FqmS/O
なんか自分のレビューのせいで荒れてしまって本当に申し訳ありませんでした。
書き方が悪かったかもしれません。
とりあえず自分が言いたかったのは…
「参加メンツがヒットチャート勢とV系とその周辺に偏っているため、せっかくロキノン界隈にも影響与えたバンドなのだから彼らによるカバーもあったら面白かったのに」
という趣旨です。
修正版なのにまた文が稚拙だとは…
とりあえず責任とる意味合いも込めて流れを断ち切るために、今週中にSaori@Destineyのミニアルバムあたりを投下しようかと。
この度はご迷惑をおかけ致しました。
重ねてお詫び申し上げます
526 :
名無しのエリー:2009/12/08(火) 22:33:15 ID:z6Nq6IKAO
あなたのせいじゃないですよ
ロキノンという単語に過剰反応して自分の嫌悪感をぶつける輩が問題だったという話です
>>525 あんたが気にすることじゃないよ
レビュー楽しみにしてるよ
爆笑
前にリクエストしたらやってもらえたんで・・・
いろんな人のベスト評が読みたいです。
聞き易い系で。集めてるので良いのの紹介お願いします。
みなさん乙です。タイミングがいいんだか悪いんだか、規制が解けたので、
20円購入シリーズを投入してお茶を濁します。
LOVEppears/浜崎あゆみ
DISC1
1.Introduction ★
十年前の曲であることをたっぷり考慮に入れてもなお譲れないほど古臭い、導入のインスト曲。M2のBメロの面白いとこを拾ってはいるが。
格闘家の入場テーマにも今更な半端ユーロビートだが、当時はこれで客が湧いていたのだろう。
2.Fly high ★★
ドスドスと低音を響かせるでもなく、高音シンセがけたたましいでもない、無難で没個性的な4つ打ちダンスポップ。
しかし無策というより、浜崎の非力な鼻声を音像に埋もらせてしまわないためにライトポップなアレンジにしている印象。
D・A・Iによる曲はいわゆる小室の影を感じさせる出来だが、小室ファミリー全盛期の小室というよりはTM期の小室という感じ。
しかし歌詞は荒れてる。「ないものねだりをいつまで続けていくんだろう そう思えたのは君に出会えたからでしょ」
自分の心持ちの問題を聞き返されても。「出会えたから」の断定でいいのでは。「アタシって〜〜な人でしょ?」みたいなギャルっぽい感じか。
「全てはきっとこの手にある」も、力強く確信してるんだか希望的観測なのか分からん。「全てはこの手に〜」か「何かがきっとこの手に〜」では。
一応「まあ大体全部手に入れたと思ってはいたけどいつの間にかフルコンプ」という場合なら当てはまるが、多分その解釈の方が不自然。
3.Trauma ★★
曲やアレンジ、テンポ等、方向性がM2と被り気味の曲。何ならBメロ後にM2のサビ前のキメ入れてそのままM2のサビをぶち込める。
当時の浜崎のスペックの問題であっさりアレンジ縛りになってはいるものの、曲自体は結構良いのでは。今ならもっと歌えてるのかも。
しかし歌詞は荒れてる。「時間なんてものはとても 時として残酷で」残酷の度合がよく分からん。歌詞を見ると部分的にもっともらしいこと言ってるが、
歌として聴くとア段の発音がエ段に寄り過ぎてたり、全体的に濁点がついた感じに聞こえたりで、意味があまり頭に入ってこない。
そして今日のうれしい顔と昨日の悲しい顔と昨日癒えた傷と今日開いた傷をあなたなら誰に見せてる?私なら誰に見せればいい?という
並立だらけのサビ。哲学したかったけど語彙が無かったので無理に引き伸ばした感じ。昨日癒えた傷を見せられてもそれってもう傷ないんじゃ…。
なんかハンバーグとエビフライとカツ丼とタコスならどれが好きー?私カツ丼!みたいなうざったい文章に見えてしまう。
4.And Then ★★
アレンジとテンポは相変わらずで、メロも若干古臭いものの悪くはないという、ここまでの流れ通りの曲。
今作中ではかなり毅然と自分の意志を述べている曲。それなりに曖昧ではあるが、他曲での曖昧プリンセスぶりに比べれば真っ当。
「たいして意味ない言葉たちばかり紙に並べてる 詞でも書いたかのような気になって」と、ズバリ自分の確信を言い表す。
これが他の歌姫もどき達の作詞レベルを批判したつもりだったりしたらイヤだが。または「どうせ自分で作詞してねえだろ、どんだけのペースだよ」
という疑念をかわすために、敢えてへりくだって「拙いながらも自分で作詞してる」っぽさを演出したのかも。
5.immature"Album Version" ★★
アレンジとテンポは相変わらずで、メロも若干古臭いものの悪くはないという、ここまでの流れ通りの曲。
しかし歌詞は荒れてる。「僕らはそんなにも多くのことなど 望んだりはしていないよ ずっと」と意味深な煽りで入るものの、
その後その件について全く具体的な描写がない。多くを望む訳ではないけどこれだけは手に入れたい、これだけは失わず守り抜きたい、という展開で、
それが愛とか夢とかになるのかなあと思ったが、そういう筋だった感じではない。それっぽい詞を単発でまぶしてるだけ。
サビに至っては「僕らはきっと幸せになるために生まれてきたんだって思う日があってもいいんだよね」と、聴きながら渋い顔になる回りくどさ。
僕ら幸せになっていいよね、くらいにまとまるのでは。何だ「思う日がある」って。ただでさえ「いつか」とか「きっと」とかばっかりなのに。
彼女得意の「僕ら」も、女性なのに男性の複数形という、もはや自分の話じゃなくて作り話みたいに主体が曖昧な印象。むしろそれが狙いか。
6.Boys&Girls ★★★
アレンジとテンポは相変わらずだが曲の出来は今作中でも上位と思われる曲。Bメロの転調はいつものD・A・I節という感じだが、
サビで思い切って音程を下げてきたので、いわゆる音程右肩上がりの暑苦しい歌謡曲群の脇をすり抜けるようなクールさが出てるのでは。
しかし歌詞は荒れてる。出だしに「はばたきだした彼等を誰に止める権利があったのだろう」と、SF作品のオープニングっぽく壮大に煽ったはいいが、
それをサビとしてもう一度持ってくるとは。語呂まかせに彼女達とか私達とか主語が変わるが、その都度伏線が広げっぱなしになり回収不能。
前フリがいつの間にかメインディッシュ。ここから聴き手は自分の想像力を働かせて楽しまなければならないのか。曖昧というか空洞。
Aメロの並立まみれの歌詞もくどい。しかし当時の浜崎に「輝きだした私達なら」とか歌われたら、聴いてるほうも「私達もあゆと一緒に輝く仲間」的な
うっとり妄想に浸れたのかも。何をどう輝くかは一切述べてないが、当時の十代の子が浜崎を「こんな奴中身ないじゃん」と批判したら
「あゆの凄さが分かんないの?」と周りにいじめられたのかも。実際、徹底して曖昧なので、後付けでいくらでも意味が通る話に出来るし。
7.TO BE ★★★★
やっと落ち着いたテンポの曲登場。ディレイをかけたシンセがキラキラしたバラード。メロもいかにもサビで歌謡曲的になりそうだが
またしても平熱な感じのラインを選ぶ。やるなD・A・I。詞は今までではかなりありきたりというか、過剰な煽りのない出来だが、
一途に恋する普通の女の子の心理を熱っぽく描いたさまが妙に新鮮で良い。「君がいなきゃ何もなかった」と断言するだけでも上出来に思える。
今までの流れなら「きっと君がいなきゃ何もなかったんだと思う日もあったよね」とかだから。最初から作詞は等身大でよかったのでは。
でも思わせぶりだけで煽動するほうが彼女には向いてたのも確かだけど。「決してキレイな人間(マル)にはなれないけれどね いびつに輝くよ」は
当時は本気でなく、お姫様の庶民ごっこ的な意図的へりくだりだったと思うが、今となってはまさに手段を選ばずいびつに輝いておられる。有限実行。
8.End roll ★★★
またもやゆっくりしたテンポの曲。アレンジはインスタントといえばそうだが、これ以上色々鳴らすと浜崎が埋もれるから仕方ないといった感じ。
割と演歌チックなメロディなので、現在の浜崎のほうが得意かも。詞は望まざる別れとそこからの再起を丁寧に描いていて、概ねちゃんとした
ラブソング。しかし最後に「人は哀しいものなの?」「人はうれしいものだって それでも思ってていいよね」と急に壮大にしたので割と台無し。
自分が振られただけの話で人という存在自体が哀しいものにされたらたまらん。こういう女の子確かにいるけど。
9.P.S U ★★
ミドルテンポで、今までと毛色の違うズバズバしたリズム音が鳴る曲。A・Bメロでモゴモゴと動き続けるベースも怪しいムードを出す。
メロが単なる歌謡曲っぽい出来なのが残念。アレンジの方向性的にもしやとは思ったが、この曲は浜崎にとっての哲学曲のようで、
例によって意味があるような無いような詞世界になる。まあこの時点で無かったとしても後で言い訳が立つ曖昧さになってるのは相変わらずだが。
「この旅に持って行くものがあるのなら 記憶力と想像力のふたつでしょう」逆に置いて行く方法を知りたい。
10.WHATEVER"Dub's 1999 Remix" ★
表題の通りリミックスらしく、エセユーロビートな打ち込みアレンジで7分以上も引っ張るダレ曲。ドラムだけでズッチーズッチーやるパートとか要るのか。
歌詞も例によって意味が絞り込めない曖昧な内容。色々歌ったあと「〜なんてきっと誰にもわからない」とかで済ます。
そういう枝葉の部分はもういいとして、主題の「離れて過ごす時間がやっと終わる。長かったね、もうすぐだね」的な内容のほうも、
最後の「一緒にいたいと願っていたのは 私だけじゃないと思うから」で両想い確定路線から外れる。まさかの越冬ストーカーソング!?
いや、離れてる間私は彼を待ち続けたけど、彼はもしかしたら違う人と…という不安を最後に提示したのかも。でもなあ…。今までが今までだけに…。
むしろ、こういうフォローを誰かがする事で「さすがあゆ!深い!」的に勝手に聴き手側が盛り上がる仕組みこそが浜崎システムって感じ。
11.too late ★★
曲調的にはそこそこハードなavex流打ち込みロックという感じだが、ボーカルにエフェクトがかかって今まで以上に何言ってんだか分からない曲。
しかしこれは聞こえなくて成功かも。言ってることが浜崎のセリフとは思えないから。「お金なんかじゃ 終わりは見えてる」とか。
「世界が逆に周り始めてる」なんて歌ってるが、彼女こそが逆回しの主犯格では…。いや、それを自覚したうえで「私自身にも過ちが止められない。
誰か私を倒して!世界を正しく導いて!」というメッセージを込めたのかも。こういうフォローをすることで聴き手が盛り上がる仕組みこそが…
12.appears ★★★★
今作中でもメロディの出来が良い曲。サビ単体でAメロとサビを兼ねているような印象で、冒頭サビも良くはまってるし、本サビ時には
そこまでのメロが全て前フリで、そこから初めて曲本番が始まったような仕切り直し感があって重厚。あとは詞だがこれがまた問題。
「恋人達はとても幸せそうに手をつないで歩いているからね まるで全てのことが上手くいってるかのように見えるよね 真実はふたりしか知らない」
このサビの詞を最初に聴いた時はいい着眼点だと思ったのだが、よく考えると同意の求め方がおかしく、そこが罠になっている。
手を繋いでる恋人同士を見れば幸せそうだとは思うが、「まるで全てのことが上手くいってるかのように」は見えない。部分だけ見て
そうそう短絡的に全体を当てはめることは普通ない。「見えるよね」と同意を求めるんじゃなく「私にはそう見えていたけど、そうじゃないと気付いた」
という詞にしてればまだ良かったのかも。なんか皆が気付かないことに私は気付けるみたいな詞に聞こえてしまう。実際は皆はもう気付いてるけど
自分は遅れて気付いた的な内容なのに。ラスサビで言う事がなくなって「そうまるで何もかも」とか色々苦し紛れに詞を引き伸ばしてるので
なお覚める。ところで、自分の今の恋が上手くいってない人が幸せな恋人同士の姿に過去の自分を重ねる、という詞のパターンが
B'zの何かの曲っぽいと思ってたら、詞中の「言えなかったメリークリスマスを」で思い出した。まあ偶然かな。ライブでカバーしたらしいけど。
13.monochrome ★★
アレンジとテンポは相変わらずで、メロも若干古臭いものの悪くはないという、序盤の流れに多かった曲。
しかし歌詞は荒れてる。なんかこうも同じことばっか書いてると漫F画太郎の気分になってくるが、正直な感想なので仕方ない。
「〜かも知れない」「〜なんかじゃない」ばかりの幼稚な韻踏みを優先するあまり詞がかなり軽くなってしまっている。
「なりたかったものなら お姫様なんかじゃない」の直後の「欲しがってたものなら ガラスの靴なんかじゃない」なんて
内容の重複以外の何者でもないし、もっと詞を有効に使ったらいいのでは。でも詞が余ったらまた思わせぶりな詞でふっかけるだけかも知れんが。
14.Interlude ★★
繋ぎの短い曲。歌が乗らないので結構色んな音がピコピコなってて悪くない。今気付いたけどこのアルバムめちゃめちゃ長くない?
15.LOVE〜refrain〜 ★★
この曲のみつんく作曲。あまり違和感なく作品に溶け込んでいるが、Aメロ終盤やBメロのいかにも歌謡曲な泣きメロは確かに
つんくっぽいかも。他の作家に比べてメロがリズミカルでないので、リミックス商売には不向きかもしれないが。
詞はまだまともな部類だが、LOVEというそのものズバリな曲名でも節々が曖昧になってるのはどうなんだろう。まあ今更か。
16.Who... ★★★
ついにラスト。の割にはあまり変わり映えしない、ややスローな曲。最初のサビとかほぼ全く同じ詞を2回繰り返してるがいいんだろうか。
と思ったら最後のサビもそんなだった。大事なことなので2回言ったのだろうか。まあ彼女にもやる気がある時とない時の波くらいあるんだろう。
そして曲が終わると何やらボーナストラックが。しかもここに来て男性コーラス付のR&B。土壇場で微妙にアレンジの幅が広がった。
結構いい曲っぽいんだが詞は荒れてる。「声を押し殺したカナリア達は鳴けなくなったわけじゃなくて 鳴かないようにと」で最初のサビが終わり、
次は「ただ鳴かないと決めただけだったのかもしれないと早く気付いて」となり、さらに最後に「いたならもっと」と付け足す。おい…。
もったいぶったあげく都度都度文の意味が全然変わるうえに曖昧。どんどん悪くなってる。最初の状態でよかったのでは。
DISC2
裏ジャケによるとこのアルバムにはもう一枚ディスクが入ってるらしいのだが、おやまあ不思議と見つからなかったので省略します。
一説によると全5曲だけど、1曲あたり10分位あるリミックスが2曲もあったりして結局トータル30分以上あるらしいです。
本編と合わせると110分くらいになるのでしょうか。えげつないね。5曲目の「FRIENDU」という曲はきっとB'zっぽいんじゃないかと予想します。
総評 ★★★
1999年に発売された、浜崎あゆみの2nd。avexといえばこの男、MAX松浦がプロデュースしている。
ディスク1だけで75分もあるのにアレンジがほぼ一辺倒のため集中して聴くのはキツイが、曲自体の出来は粒揃いで、
楽曲的には売れ線歌手の中ではまだ良心的な部類だったのかもと思える。そして何より浜崎の詞が、当時の世相を振り返る資料として非常に面白い。
あれだけバカ売れしてカリスマ視された彼女の言葉には全く具体性が無く、中身といえるものは一部の詞で見せる普通な一面のみなのだが、
とにかく抽象化するという一点においては戦略が徹底している。強く断言して同調者を得るタイプでは無いが、言う事が曖昧なので
後から「実はこれはこういうことを見越して歌ったんです」とか付け足し放題で、誰も彼女を完全否定できない。決定的な「否」が足りない。
意味深っぽい感じの詞をひたすら並べ、「若いのに何だか凄そうな詞を書いてる」とティーンに思わせる事でセールス的な成功を収めた、と見て
ほぼ間違いなさそう。当時彼女にはまっていた人達も、改めて詞だけを読んだら何のことやら分からないのでは。例えば社会に出てから、
結婚してから、子供が出来てから出くわす困難について、より具体的に書いている人は他にたくさんいる。逆に現実逃避をもっと派手に
描ける人もいる。それでも浜崎の詞が受けたのは、詞をタイトにせずに解釈に幅を持たせ、押し付けがましさを少なくしたからかも。
(続・総評)
例えば「俺はロックンロールに魂を捧げたんだ」と言う人がいたとして、その人が真剣であればあるほど多くの十代には笑われたりキモがられたり
するが、浜崎が「きっと〜かもしれない」と歌うと「安易に断定しない、まだ何かを奥に秘めた思慮深さ」を多くの十代は感じるのでは。
実際はブラフだが(ブラフと確定は出来ないのが浜崎システムだが一応)、とにかく一度自分が多数派になってしまえば、あとは
ファンが自分の詞を有難がって深読みして解釈を広げてくれるのを待つだけという一人勝ち状態となる。本当に深い意味を込めた詞に
ファンが追いつくのを待つ、という従来のモデルを一気に打ち破った、商業的には画期的な存在。売れなくなると悲惨だけど。
何しろ詞が曖昧なので、悪意の解釈にも取られ易い。例えばM12の場合、自分を振った長…彼氏が新しい彼女と幸せそうにしてるのを見て
「まるで全てのことが上手くいってるかのように見えるよね、でも本当はどうだか…」と、みっともない嫉みを全開にしてるようにも取れる。
実力主義ではなく人気商売と割り切った、今だからこそ面白い一枚。例えば彼女に興味のない人がいたとして、それが昨日までのことだったり
今日まで続いてることだったとしても、いつかこの作品を手に取る時が来るかもしれないと思う日があってもいいんだよね、
そう気付いていたなら僕らはもっと違う道を歩めたのかな、本当の事なんてきっと誰にもわからないけれど。そんな感じ。
>>532 乙です。規制解除おめでとうございますw
20円購入シリーズいいですねえ。総評の最後2行が好きです。
>>その前に続いてたロキノン云々
好きな音を鳴らして音楽と呼べばいいじゃない!
本当の事なんてきっと誰にもわからないけれど、そんな感じ。
自演とか馴れ合い多すぎ
>>530 乙
あなたのレビューは好きだけど取り巻きがうるさい
>>538 乙。
ロキノンのくだりといい、何かやたら荒んでる奴がいるな
触れたら負け
「THIS IS FOR YOU〜THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM」
DISC 1
01. WELCOME TO MY DOGHOUSE / SCOOBIE DO ★★★
インディーズアルバム「BUNCHED BIRTH」に収録されていた初期を代表する曲。
もっとファンクに来るのかと思ったら、意外と原曲尊重。
ボーカルに深いリバーブがかかっていて、狭いライブハウス感をかもし出している。
02. LOVE LOVE SHOW / 奥田民生 ★★★☆
まず出だしで爆笑。民生らしい茶目っ気のあるひとりバンドカバー。
「たまにはね」とか「頭に乗せ」の部分のコーラスがやたらビートルズっぽく感じてしまうのは民生だからか。
間奏からはピコピコ音も増えて原曲により近くなっていき、冒頭と同じ音声が繰り返されて終わる。
聴き終わったあともしばらく「おっねいさーん!」が頭から離れなくなるインパクトを持つが、
次の曲も相当なインパクトだった。
03. SUCK OF LIFE / 毛皮のマリーズ ★★★
いきなりいたいけな女の子の「ファスナーを下ろして〜」でずっこける、しかもこの部分だけオケが原曲にかなり近い。
原曲ではジャンジャンギターが鳴っていたのに大してこちらはギターは控えめで、全体的に音がスカスカ。
最後はビッグバンド風の洒落たアレンジになって終了。
マリーズを知らないイエモンファンにとってはVo.志摩の声を受け入れられるかが全てだと思う。
しかし、わざわざこの名曲を選曲する所に尋常ならざる愛と意気込みを感じる。
04. SPARK / 秦基博 ★★★★☆
これはビックリした、ほぼ完コピしてる。……アコギで。
原曲とほとんど同じで、ギターがアコースティックになったというだけなのに文句なしにカッコいい。
艶のあるボーカルもなかなか堂に入っている。
さわやかな印象があった秦基博に対するイメージががらりと変わった良カバー。
05. JAM / TRICERATOPS ★★☆
原曲をあまり崩さない手堅いカバー、逆に言うと面白味はあまり無い。
だんだん演奏にもボーカルにも熱が入っていくところまで原曲どおり。
06. 空の青と本当の気持ち / 星羅 ★★★
初めて聴くアーティストその1。唯一の女性参加者。
こちらもアコギだが、秦のそれとは違って穏やかな弾き語り形式。
間奏の英語部分に、独自にメロディを付けて歌ってるのが印象的。
キレイすぎて、良い意味でまったくイエモンっぽくない。オリジナル曲と言われても納得できる。
07. SEA / 山田孝之
原曲からしてポエトリーリーディングと言う異質な曲だったが、それを俳優の山田孝之が朗読。
ぎこちなかった吉井の語りと比べて、さすがにセリフ慣れしている。大人っぽい。
ちなみにトラックはモーガン・フィッシャーが作っていて、事実上彼は3曲参加している事になる。
08. BURN / 椿屋四重奏 ★★★★
「SEA〜BURN」という流れはアルバム「PUNCH DRUNKARD」の完全踏襲。ファンなら血がたぎること間違いなし。
このカバーではスパニッシュなアレンジで、ちょっと「薔薇娼婦麗奈」を彷彿とさせる。
Vo.中田のねちっこい歌い方がこの曲にはバツグンに合う、期待通りのカバー。
終わり方がシングルVerなのがまたマニアック。
09. カナリヤ / tacica ★★★
初めて聴くアーティストその2。テンポが下がって雄大な曲になっている。
原曲が近所の公園の原っぱなら、こちらは異国の大草原と言った趣き。
10. 4000粒の恋の唄 / あがた森魚 ★★★★★
これはすごい、完全に「未公開のエクスペリエンス・ムービー」の世界である。
怨み節のような歌い方といい、フランス映画チックなアレンジといい、
吉井より「マリーしてる」と言ったらおおげさですか?
吉井も多大な影響を受けたあがた森魚が参加、しかも曲は「4000粒の恋の唄」、もうそれだけで感無量。
11. PUFF PUFF (instrumental) / MORGAN FISHER
こちらも吉井が影響を受けた、グラムロックバンド、
「MOTT THE HOOPLE」のキーボーディストだったモーガン・フィッシャーが、
2ndアルバムに入ってた珍曲をインストカバー。短いながら賑やかなアレンジで、さらりとDISC 1を締める。
この曲の後に美輪明宏が歌う「シルクスカーフに帽子のマダム」でもあれば昇天したかもしれない、残念。
DISC 2
01. FOUR SEASONS / フジファブリック ★★☆
参加者と担当曲が発表された時から「これは合うな」と思ってた組み合わせ。
ほとんど原曲通りなのも、志村の歌が下手なのも予想通り。
02. パール / 黒猫チェルシー ★★★
初めて聴くアーティストその3。
毛皮のマリーズの後輩、だからなのかなんなのかボーカルのスタイルが志摩そっくり。
全体的に遅いが、大サビでひときわ遅くなった後、間奏を経て原曲に近い疾走感でそのまま終わる。
ところどころ原曲の超カッコいいギターフレーズを、鉄琴やらリコーダーやらで演奏しているのが笑える。
03. TVのシンガー / 9mm Parabellum Bullet ★★★☆
「この曲を9mmがやるならこうなるだろう」と言うイメージがそのまま再現されている。
ちなみにギターソロ前でボーカルが「ギター」とつぶやくのは吉井がライブでよくやっていたアドリブ。
04. 楽園 / KREVA ★★★
落ち着いたトラックに、ボコーダーのかかった歌がそれまでの「楽園」のイメージとはかけ離れていて新鮮。
いつものヒップホップとは違う感覚で聴ける。こういう楽園もありか。
05. SHOCK HEARTS / metalmouse ★★★☆
初めて聴くアーティストその4。KREVAに続いてこちらも打ち込み系。
歌詞の構成を大幅に変更したりして、原曲の能天気なイメージからは想像もつかないカッコいいアレンジ。
06. 球根 / THE BACK HORN ★★★★
原曲より若干攻撃的なグランジ。
椿屋、9mmなどと同じく曲がアーティストに合っていて、違和感は無し。
終盤の盛り上がりにはグッと来るものがある。
07. 追憶のマーメイド / ムック ★★★★☆
これもまたアーティストと曲の相性がいい。
GS風味の印象的なリフや、サビで効果的なコーラスが付くのは原曲そのままに、
随所に独自のアレンジが入っていて、新しい気分で聴ける。
08. 離れるな / 金子ノブアキ ★★★☆
RIZEのドラマーのソロ、ということでもっとドカドカしたアレンジかと思ったら、
ピアノまじりに大人っぽく始まり、ドラムが入ってくるのは大分後からだった。
最初の部分にちょっとだけ原曲が流れる。
09. SO YOUNG / シュリスペイロフ ★★☆
初めて聴くアーティストその5。
イントロなしで突然始まる。悪くはないが、他のメンツが濃すぎてあまり印象に残らないかも。
10. メロメ (instrumental) / MORGAN FISHER
これも短いインスト。彼はイエモンの3rdアルバムでピアノをゲスト演奏していたので、
原曲通りのピアノアレンジになるかと思いきや、全然違う弦楽器(マンドリン?)だった。
11. バラ色の日々 / Nothing's Carved In Store ★★★
初めて聴くアーティストその6。
ハードで重たいリフもあって、アレンジ面では原曲の面影はほとんど無い。
純粋にカッコいいカバー。それにしても終わり方が唐突すぎやしまいか。
12. プライマル。 / フラワーカンパニーズ ★★★★
この濃いトリビュートアルバムを締めくくるフラカンは、イエモン最後のシングル曲をカバー。
「ぱーぱーぱぱぱー」のコーラスで既に曲をモノにしている、元気で自由奔放なアレンジ。
最後の「きっと好きだった」を連呼する所はなんだか感慨深い。
総評 ★★★★
「WELCOME TO MY DOGHOUSE」に始まり「プライマル。」に終わるという、
なかなかに憎い曲順のTHE YELLOW MONKEYトリビュートアルバム。
イエモン自体が濃いバンドだっただけあって、全体的に相当濃いアーティストが揃っている。
他人がカバーすることによって曲の新しい魅力を発見したと同時に、原曲の良さを再認識できた一枚でした。
欲を言えば、スピッツの「Love Communication」なんかも聴きたかった……。
548 :
名無しのエリー:2009/12/09(水) 22:32:53 ID:1CdRYMtrO
メンヘラばっかだしなこのスレ
>>547 乙、参加してるアーティストの幅が凄く広くて面白そう。
フラカンで思い出したけど、全曲深夜高速のトリビュートはどうなんだろうか
>>547 乙。結構よさそうだな。
個性派ばっかだしなこのトリビュート
>>547 11曲目のアーティスト名は「Store」→「Stone」ですので、まとめ人さん収録時は訂正お願いします。
なんでも無条件にまとめに載っけると思ってんの?
駄文は載せないよ
うわぁ…
メンタルヘルス
5 名前:訂正しますた[sage] 投稿日:2009/12/08(火) 16:57:50.61 ID:nfCDWDTx0
森進一「Love Music」(09/11/25)
1.I Love You 言わずと知れた尾崎豊の代表曲。最初の「I love you〜」からすでにキモい歌声。
2.桜坂 福山雅治の大ヒット曲をカバー。引き続きキモいです!
3.雪の華 中島美嘉の代表曲。サビで高音を張り上げる森進一の顔が浮かんできて怖いです!
4.愛のままに・・・ 結婚記念日にこんな曲を森進一に隣りで歌われたらその日は眠れないかも、キモくて、っていうおぞましい歌声です。
5.愛人 「尽くして泣き濡れてそして愛されて」との事ですが、何言ってんだおまえ、って感じです!!
6.天城越え アルバム中盤で、ちょっとしたアクセントになっているキモイ歌声。
7.蕾 コブクロの大ヒット曲。まだ続くのかよこのアルバム、って感じでキモいです。
8.涙そうそう アコースティックな優しい響きに乗せた歌声が絶望的にキモイです。
9.瞳を閉じて 平井堅の大ヒット曲。森進一が歌う事によって鳥肌が立つほどの駄曲になってます。
10.吾亦紅 「あなたにあなたに謝りたくて」との事ですが、そんなのどうでもいいと思えるキモイ歌声で幕を閉じます。
総評:全10曲という圧倒的なボリュームの糞カバーアルバム。故・川内先生は狂気し、
森進一ファンはいろいろな意味で腰を抜かした今年一番の迷作です!
下のサイトで全曲無料試聴できました。試聴するのも勿体ないです!
ttp://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A000460/VICL-63472.html
どこから引っ張ってきたのか知らんが
冠二郎のレビューみたいにしようとしてスベったみたいな感じ?
557 :
名無しのエリー:2009/12/10(木) 22:10:45 ID:aRuC2I/G0
河村隆一のレビューの改変コピペじゃない?
>>557 LOVEだなwwww
あのコピペってなんで有名になったんだろうww
>>549 あれ気になるよな。
伊集院がラジオで湯川潮音の深夜高速がいいって言ってたな。
壊れかけのラジオなカバーはディスってた。
560 :
498:2009/12/11(金) 16:33:14 ID:S8PpGSN40
この前ルナトリビュート修正版で騒ぎ起こした身ですが、今度はカリガリ『10』に追加をお願いいたします。
追加とか修正麦価で申し訳ないです。
まとめ人さん、本当にお手数かけます。
10 / cali≠gari
(追記)
改めて聴いて思ったが“ベースの効きまくったサウンド”や“意味無さげで有りげなクレバーな歌詞世界”といったこのアルバムの個性は、2009年の音楽シーンの主流であるケータイ世代のラヴソングのアンチテーゼになっている気もする。
そういう意味では常にアンチであり続けるという彼らの姿勢は何も変わっていない。
では続いて
WOW WAR TECHNO / Saori@destiny
1.WOW WAR TECHNO ★★★★★
いきなり凄いものを聴かされた。
90年代初頭のアイドルソングのようなイントロに油断していたら、急にサウンドがバグるのでびびる。
その後もさまざまなサンプリングボイスやSaoriの柔らかい声のサンプリングとかが次々と飛び出してきたり、恐ろしくケバいシンセが鳴り始めたり。
しかもサビらしいサビが存在しないとは。狂ってる。
次から次へと絵の具を混ぜていったような感じの悪ふざけなテンションだが、ここまでくると逆に凄い。かなり趣味は悪いが。
でも当然ながらかなり印象に残る、っていう。
2.ブリーズ・ブリーズ・ブリージング ★★★☆
洗剤のCMソングのようなメロディー。
今度はスーファミ風のシンセが印象的なアレンジだが、どちらにせよ90年代回帰である。
3.EZ DO DANCE ★★★★
いわずと知れたtrf(現TRF)の名曲のカバー。
小室なら絶対使わないようなケバケバしいシンセによって原曲以上にレイヴ感を醸し出している。
さらにBメロでは妙なブレイクビーツが挿入されたりと、とにかくアレンジがすばらしい。
ただせっかくなら、サビで「ポゥ!」の掛け声のサンプリングがほしかった。
561 :
名無しのエリー:2009/12/11(金) 16:34:47 ID:S8PpGSN40
4. ロスト ★★☆
無機質なメロディー&ヴォーカルだが、前曲同様のサウンドのせいか否応なしにテンションが上がる。
「ポゥ!」の掛け声も。
5. スパイラル ★★★
さわやかなメロディーラインの曲。
若干レイヴ色が薄れ、聴き易いエレクトロ風味なサウンドだ。
6. 弱虫ハート ★★★★
けだるい感じのメロディーラインとそれを歌うエフェクトヴォイスが妙に切ないムードを生み出すバラード。
それにしても恋愛系の歌詞にしては、中々レベルが高い気が。
7. ステンレス・スターライト ★★★★☆
月刊プロポーラーによる提供曲なため、ややアレンジのベクトルが変わる。
ベースが印象的な独特のブレイクビーツと蛍光色を感じるシンセが印象的なアレンジで、かなり印象に残る。
ジャケットのスーパーカーで疾走してるイメージを最も感じたのは個人的にこの曲だった。
8. ブリーズ・ブリーズ・ブリージング(spring breeze rmx) ★★★☆
2曲目のリミックス。テンポを落としてワールドミュージック的なグルーヴで聴かせる。
そういえばtrfにも『WORLD GROOVE』なんて曲があったっけ。
562 :
名無しのエリー:2009/12/11(金) 16:35:38 ID:S8PpGSN40
総評 ★★★☆
Terukado率いるD-topia所属で、“エレクトロの遺伝子組み替え、進化系ハイ・エナジー・ダンス・ミュージック”を掲げるSaori@destinyのミニアルバム。
同じD-topiaのAira Mitsukiが次々音楽性を広げ確固たる個性を確立したのに対し、Saoriの1stアルバムは手探り感が強く他のPerfumeフォロワ−(とされてる人たち)との差別が難しかった。
しかし今回はなんとレイヴを中心とした90年代回帰を打ち出してきた。そういえば1st収録の『Shangri-La(電グルのカバー)』もこの路線だったっけ。
海外に限らず日本でもTommy february6以降は80年代回帰アーティストが大量に現れたが、90年代回帰を打ち出したのはこの人が初なのでは。
(まさかエイベックスアーティスト以外で『EZ DO DANCE』を堂々とカバーなんて・・・まぁ日本のメタルバンドBLOOD STAIN CHILDもカバーしてたけど。)
でもよく考えればこの作品のリリースは2009年=ゼロ年代の最後の年だ。
とすると次のディケイドでは90年代回帰の流れが始まる可能性は十分にありうる。もしそうならばこの作品がそのスタンダートになったりするのだろうか?
そういう意味では今後の音楽シーンの鍵を握りうる大注目盤かも。
(そういえばGIRL NEXT DOORも90年代回帰だな。あっちは初期ELT路線だが。)
あと、ミニアルバムなのは大正解。正直こんなのフルで聴かされたら耳が狂う。
とにかく妙なビジュアルとプロモーションゆえにとっつきにくいけど、勇気を出して聴いてみたら結構楽しめるのでは。
それにしてもこの趣味の悪いプロデューサーTerukado氏、その正体は・・・と思って調べてみたらTerukado…てるかど…輝門…。
ということでその正体はかつてXLでデビューし愛内里奈等に楽曲を提供していたGIZA作家だったことがわかった。
正直両者の曲のイメージが結びつかないなーとか思ってたら、Saoriにはプロデュースのみで曲は書いていない模様。
ポゥ!
だから駄文は載せないから安心して
まぁそれはまとめの人に判断してもらおうぜ
メンタルヘルス
なんでも無条件にまとめに載っけると思ってんの?
駄文は載せないよ
メンタルヘルス
駄文は載せないだのメンヘルだの喚いてる奴らって、
自分の好きなアーティストを酷評された奴らでFA?
>>570 「メンヘルだの喚いてる奴ら」を
「メルヘンだの喚いてる奴ら」に読み間違えて壮絶な光景が頭に浮かんだ
需要も流れも関係無しに投下
DIM / theGazette(ガゼット)
1.「剥離」
インスト。鼓動のような音が入り、アコギと重なる。
このアルバム全体を表すような暗さ。
2.THE INVISIBLE WALL ★★★
ルキ(vo)原曲。重厚なギターとボーカルが重なり、壮大な幕開けとなる。
演奏は激しいが全体的に暗く、哀愁のあるメロディーも相まって最初は地味な印象を受けるが、聴き込むうちに好きになれる曲だと思う。演奏陣の成長も伺える。
PVも作られ、このアルバムのリード的楽曲。
3.A MOTH UNDER THE SKIN ★★★★
葵(gt)原曲。ベースから始まり、前曲からひき続いてヘビーなリフが聴ける。
スクラッチや女性コーラスなど前作の流れを汲み、今作の中ではノリが良い方。
トリッキーなギターをユニゾンしたりと小技が効いていて、かつ爽快に聴かせてくれる。
メロディアスではないがダンサブルな要素が入っておりそれなりにキャッチー。
4.LEECH ★★★
ルキ原曲のシングル曲。この曲も女性コーラスが頭から登場する。
ヘビーリフで疾走しラップも登場、頭を振れる曲。
シングルなんだからサビはもうちょっとメロディアスな方がよかったんじゃない??とも思うが、演奏は文句なしにかっこ良い。
サビはキャッチーではないがテンポダウンしインパクトはある。
5.泣ヶ原 ★★
ルキ原曲。琴が取り入れられた和風バラード。
長い上に終始暗く、彼らにしてはメロディーも微妙。
終わり方もちょっと…ベースソロ等あるけど7分ある割に聴きどころが少ない。
歌詞はインターネットについて。
6.「エリカ」
インスト。1分程度だが最後までホラー映画の様な不穏な音が続く。
7.HEADACHE MAN ★★★
ルキ曲、M11のc/w。前曲をぶった切って始まり、スクラッチとヘビーリフが絡んで爆走する。
“Rich Excrement”という曲があるがルキ曰く「”Rich〜”はライブで自分達がノれなかったので、そのリベンジとして作った」。
シャウトや男臭いコーラスとの掛け合い、サビも勢いがあってかっこ良い。
しかし今作は同じくらい激しい曲が多いので、カップリングであるこの曲を収録する必要があったのか疑問。
8.紅蓮 ★★★★
ルキ原曲、シングル曲。和・中華的なストリングスを取り入れたバラード。
壮大な演奏、美麗なメロディ、ギターソロもドラマチックに盛り上げる。
今作ではかなりメロディアスな曲。
しかしシングルの割に地味でインパクトには欠ける。
個人的にこれからはヘビー路線を突き詰めるよりも、こういった曲をさらに昇華させていって欲しい。
せっかく良いメロディーが書けるのだから、もっと押し出してもらいたい。
9.「子宮」
インスト。赤ちゃんの泣き声を加工し逆再生したかのよう。
10.13STAIRS[-]1 ★
麗(gt)原曲。イントロのなんじゃこりゃ??と思うほどのノイズギターがインパクト大。
スローテンポで浮遊感のあるメロディで始まるが、ぐちゃぐちゃにしたギターが入りカオスに。
拳を突き上げたくなる曲…ではあるがこういう曲をやるにはボーカルのシャウトが弱い。
正直ライブでしか活きない曲だと思う。
11.DISTRESS AND COMA ★★★
ルキ原曲、シングル曲。女性コーラスやストリングスを取り入れたミディアムバラード。
演奏は重厚だが、メロディアスなサビが良い。
12.「感触」
インスト。爽快なビートとピアノ重なり不思議な雰囲気を出している。
13.白き優鬱 ★★★★★
葵原曲。今作で最もメロディアスな切ないバラードで、ファンの人気も高い。
バラードではあるが重いわけではなく、聴きやすい。
生のストリングスが取り入れられ、タイトル通り優しくも憂いを感じる曲となっている。
泣きのギターソロも良い。今作の最高傑作。メロディの良さがガゼットの持ち味だという事を再認識させられる。
歌詞は、ある老人とその家族にまつわる話。今まで邪険な態度だったのに、死ぬ間際には優しく接してくる…という話(うろ覚え)。
タイトルもこれにかけて憂を優と表記している。
14.IN THE MIDDLE OF CHAOS ★★★★
ルキ原曲。ヘビーながらも疾走感がありメロディアス。
ELLEGARDEN等がやりそうなメロコアっぽい曲。
本作では最もシンプルな曲。
15.「朦朧」
インスト。加工されまくった声が次の曲へつながる。
16.OGRE ★★★
ルキ曲。とにかく速く激しく熱い曲。
彼らのアルバムにはお馴染みの、ラストの前の暴れ曲。
以前あった暴れ曲よりも、全パート複雑なプレイが増え楽しませてくれる。
テンポダウンする場面もあるが、爆走するところはとことん激しくある意味心地よい。
17.DIM SCENE ★★★
麗原曲。ストリングスを絡めたヘビーバラード。
とにかく暗いが、テンポはそこまで遅くなく、ダークなメロディーが良い。
でもインパクトはないかな…。歌詞は今作の曲の歌詞をくっつけて作られたもの。
総評:★★★★
もはやチャート上位の常連になったガゼットの4枚目のフルアルバム。
インストを配置することによって作品としての雰囲気を統一させている。
全体的に重苦しい作品で、似通った雰囲気の曲も多く、昔からのファンからは賛否両論。
わゆるキラーチューンと呼べる曲は少ないかもしれないが、売れているだけあって、最近のV系の中では1曲1曲の水準は高い所にあると思う。
アレンジや演奏の成長と反比例してメロディは弱くなってきている気がするので、そこら辺をうまく融合させた曲を多く作っていって欲しい。
>>575 乙
レビュー初投下してみる
流星前夜/UNION SQUARE GARDEN
1.流星前夜 ★★★☆
M7系のコードに乗せて、ボーカルの無邪気というかとにかく独特な声で語り。
サウンドは繊細に、密やかなムードを演出するように動く。
ギターの歪むか歪まないかのギリギリの音色なんかが特にそれを表している。
けどこの曲において特筆するべきは歌詞、
「サウンド・オブ・ミュージック」とか「スタンド・バイ・ミー」を初めて見た時の様な現実感のなさと浮き立つ感覚で、夢の中の様なワンシーンを切り取る。
ただ「思わせぶり」な歌詞になりがちな邦楽界において貴重な人材だと思う。
2.フルカラープログラム ★★
前曲からドラムソロを挟んで雪崩込むように始まる。
正直言ってこの曲は物凄く恥ずかしい。(悪い意味で)90年代のアニソンを髣髴とさせる…
やはり歌詞は面白いと思うんだけど、ソングライティングがそれに追いつききっていない。中途半端にポップで中途半端にギターロックで中途半端にJ-POPというか…
サウンドにしても前曲の一枚の絵画を作るような構築の仕方を見せられた後だけに、どの音域にも振り切らない態度が物凄くもどかしい…
確かに独特のポップセンスがあるし、サビも悪くないんだけど…
とにかく三点リーダを三回も使っちゃうくらい複雑に微妙。
3.水と雨について ★★★☆
雨音の中をギターが切り開くようなイントロ。
一聴では「ザ・ロキノンギターロック」としか思わなかったが、
他のバンドならそのままサビに入るだろう、という所で「末期症の記憶喪失」何て言葉を切り出してみたりやっぱり奇妙なバランス感を持っている。
サビと歌詞はやっぱり良いなぁ。アレンジが表面的なのと演奏があまり上手でないのが惜しい。
4.2月、白昼の流れ星と飛行機雲 ★★☆
Tメジャー→Wマイナーの進行でスケール感のある進行。
ここまで一辺倒な書き方で自分でも呆れてきたけど、本当に歌詞とサビはどの曲でも良い!
独特の開放感と青春の甘酸っぱさなんかを併せ持っていて、恐らくこれはこのバンドにしか出来ない物であると思わせるオリジナリティーがある。
それだけにその他の面(サビ以外のメロディーだとかサウンドだとか)で凄く損をしている様に見えるけどどうだろうか。
この曲も悪いが前述の理由で多分初聴で印象に残る人はあまり居ないだろう。
5.MR.アンディ ★★★
これも予想を裏切られる曲で、「踊れるロック」的なイントロからいきなり厚いコーラスが入る。
そのままTr.1を思いださせるMaj7系のバックが入り、そしてTr.2みたいなちょっと恥ずかしいスカスカのリフ。
ダンスチューンなんだけど、テンポが普通のそれに比べて絶妙に遅め。そして絶妙にノリにくい。
その上やっぱりサビは良いんだ。なのに演奏のみになった瞬間のこのゲンナリ感は何なんだろう。
6.流星航路 ★★★★
個人的にベストトラック。この曲に関しては既存のギターロックの域を出ないまでも、非常に良く纏まっている。
アルバムの〆としても佳曲。
総評:★★☆
最近良く目にするので聞いてみたUNISON SQUARE GARDENの2ndMini。
部分的に確かに光るものはあるんだけれでも、それ以外の所がそれに全然追いついていない。
全体を通してサビは良いとか歌詞は良いとか、イントロは全然とかメロディーが半端とかそういう印象が強い。
アルバムの各曲がバラバラという事では無く、一曲の中のパーツがバラバラ。
マスタリングも「ロックバンド」と名乗っているには嫌に煮えきらず半端にJ-POP的でどうかなぁと思う。
それでもやっぱり逆に言うとサビは良いし、歌詞は良い。
そして彼らの曲を聞いてみようと思ったきっかけは、キャッチコピーにもなった「ロックバンドは楽しい」というフレーズ。
洋楽邦楽問わずブリットポップ以降の流れを経て確実にロックという音楽からはロック幻想的なものが薄れているという実感があったので、
(もちろんそれは社会全体の雰囲気を反映しているからでもあるけれど)
「俺達に地位と名声を与えてくれてありがとう」とも「俺達はビートルズになるんだ」とも違うこういう言葉で「ロック」に対する幻想を体現する事に凄く新鮮さを感じた。
しかし音楽的には少なくともこのミニアルバムの時点では全然まだまだだと思う。
今後の成長に期待。
拙文ですまん
2週間ぶりにこのスレ来たら妙なことになっててワロタw
みなさん乙!
19日のECDのライブてっきりソロかと思ってたらどうやらIllicit Tsuboiと一緒らしいやったあああああ
というわけでIllicit Tsuboiがらみの一作を。
需要は無視
A.K.I. Productions 「Japanese Psycho」
1993年7月9日発売
1. 万事快調 ★★★
タイトルで察しのつく人はいると思うが、この曲はピチカート・ファイヴの同名曲のカバー。
しかし、あの可愛らしく華やかな世界はここには無い。
いきなりスピーカーで聴けば部屋中のものが共振しそうな不協和音で始まり、それ以降は超ヘヴィなトラックが展開。
原曲など無かったかのように進行していく。
野宮真貴が歌うことによってキャッチーでチャーミングな雰囲気をかもし出していた歌詞も、A.K.Iのダミ声によって玉砕。
まさに地獄絵図。その地獄絵図の中に妙にチャーミングなピッピーピッピーイェーというコーラスが…
嗚呼…野宮さんと小西さん…何故こんな所に…というわけでまさかのご本人登場。
コーラスだけの参加だが、本来だったら怒っていいレベルなのにすげえなこの二人。
特に小西さんはこのアルバムにささやかな推薦文まで贈っている。すげえな小西さん。
だがA.K.Iのリリックも炸裂していないし、トラックもヘヴィではあるが淡々としているのでアルバムの中では地味目。
2. 子供奴隷時代 ★★★
ロリコン、児童虐待というアルバム発売当時にはまだ早すぎたんじゃないかと思える題材で真っ向勝負。
しかし表現がまあエグい。最初のヴァースのラップの中にさらっと「親御さんたちと交わした」ってフレーズが入ってるのが何気に超エグい。
その次のヴァースで子供が隠すものをさらっと白日に晒す親も、母親とエロ本の関係性を例に持ち出すまでもなく醜い。
とにかく爽やかさゼロで進む歌詞の中にも、「ルカの百倍 大虐待」なんてフレーズが出てくるのが面白い。
(「ルカ」とは、スザンヌ・ヴェガの虐待をテーマにした曲である)
トラックはイントロからいきなり妙なピアノで始まりそこからスピード感たっぷりで進んでいく。
まるで幽霊の声のようにジャックスの「ラブ・ジェネレーション」が聴こえてくる間奏がヤバい。
3. 素晴らしき日本野球 ★★★★★
この曲はタイトルでも分かるように「日本野球」をとにかく弄り倒した批判ソング。
老害だらけで利権と金が絡み最早スポーツではなくなった日本野球をプロから少年野球に至るまで痛烈批判。
途中の選手宣誓がかなりかっこいい。そして前後のリリックを考えるとこの選手宣誓自体が強烈な皮肉になる構造。
一見えげつないだけの様に見えてかなり考えられている。と思うのは俺だけか。
フックに出てくる「菊とバット」とはロバート・ホワイティングが1977年に書いた日本野球についての著書。
ついでに言うと「和を以って日本と成す」の元ネタもロバート・ホワイティングの著書名である。A.K.I本読んでんなあ。
この曲はトラックがめちゃくちゃカッコいい。イントロのギターからしてヤバい。
そして聴くものを酔わせるが如く延々とトレモロし続けるリズムトラックで完全にノックアウト。
ちなみに元ネタは筒美京平が作曲したザ・ガリバーズの「赤毛のメリー」。早い話がGS幻の名曲とかそんなん。
イントロの攻撃的なギターフレーズを速度調整して使用しているのでグループ・サウンズが元ネタだとは気付きにくいと思う。
というか俺は気付かなかったw
4. 虹の彼方に-OVER THE RAINBOW ★★★★☆
この曲は原型となる曲があって、それはまだ四人だった頃のTokyo No.1 Soul SetやDJ DOC HOLIDAY(須永辰緒です)+ECDも参加している
「TOKYO ディスクジョッキーズオンリー」というコンピに収録された「虹色カラーもあるかしら?」という曲がそれ。
(「社長と呼ばなきゃ振り向かない」というスキット的な短い曲と一纏めにされている)
しかし実際の所トラックは完全に様変わりしている。リリックも加筆修正がされていて結構違う。
「虹色カラーも〜」がJalal Nuriddin &Jimi Hendrixの「Doriella Du Fontaine」ネタのダークな雰囲気が強めのトラックだったのに対し、
この曲はどっかのグループサウンズから持ってきたであろう(詳細不明)間抜けなコーラス、陽気なメロと
凡そ不似合いなクールなギターのフレーズを同時走行させたバカっぽさもありながらカッコいいカラッとした感触のトラックになっている。
その上に乗せられるのは人種差別・ホモセクシャル・エイズネタ満載の何かもうダメwなリリック。
「淫行駄目なの長野県」(解説:我が地元、長野県には淫行処罰規定が一市を除いて無い。エイズ感染者数も日本有数の多さ)だの
「硬いステーキチンポで挿んで 糖尿病で肌色のアセイ」だの年頃の女の子に聴かせたらセクハラで訴えられるレベル。
因みにリリック中に出てくる「僕の部屋」「アンデルセン」は2丁目系の有名なお店だそうで。
ただ、「虹色カラーも〜」の「女房刺したらアナーキー」(!)「札束でビンタ 無理やり青春」という必殺フレーズが無いのはちょっと寂しい。
こうやって見てみると、トラック含め全体的に「虹色カラーも〜」の荒削りな故のエグさがマイルドになってしまっている点は否めない。
この2曲は原型とかリフォーム版とかそういう点以外でも切っても切れない関係にあると思うのでこのアルバムを気に入ったらそちらも是非。
5. 仏滅の朝に俺が殺した ★★★★
今作の共同プロデューサーのECDがトラック制作に参加。暗くてリズミカルでジャジーな小曲。
しかし小曲とはいえリリックのエグさは変わらず。この曲では人間の持つ「殺戮願望」に接近。お陰で全編通して血生臭い。
「もっと血を見たい!!」…なんかホラー映画の台詞みたい。「殺害してやる今夜こそ」おいおい決意しちゃったよ。
「画鋲で血だらけ膨らむ妄想」…具体的には何をやっているのか一切語られてないのに何か見るからに痛そうでイヤだ。
「血の気多くて気が短い 血走る目の中いつも赤い」…もう最悪じゃないっすか…とまあこんな感じで進んでいく。
しかし最後の第5ヴァースでは「神様」と「動物」を登場させてやや詩的なリリックを展開。エグさだけではない魅力も含有。
そして「仏滅の朝に俺が殺しアウアウウアウアウアウウアウウウ」という薄気味悪い叫びで曲が終わる。
因みに歌詞カードでは「殺したい」を「吐露したい」、「血だらけのまま」を「毛だらけのまま」と(多分、わざと)誤植してあります。
6. SEX!OR DIE!(性か!?死か!?) ★★★★★
A.K.Iは19歳のときこの曲でなんかのラップコンテストに出場したらしいです。
アルバム発表以前も12インチで発売された曲で、それとはトラックが異なってるらしい。B面はDub Master Xによるリミックスだったとか。
トラックはThe Dynamitesの「大人の戦争」なる曲を使った疾走感のあるもので非常にカッコいいです。
特に後半のドラムが2重になるあたりは聴いてて興奮する。今作のトラックはどれも完成度が高いね。
まあ、この曲の一番の問題は、トラックではなくて、えーっと…まあリリックですよね。はい。
「虹の彼方に」では年頃の女の子に聴かせたらセクハラで訴えられるレベル、と書きました。
この曲は…年頃の女の子に聴かせた時点で警察が飛んできて逮捕されるレベル。
まずね、出だしからいきなり「目薬カクテル飲ませる倒れる そしたら 手錠をかけて絞め殺す」ですよあーた。
(流石にヤバかったのか、歌詞カードでは「手塩を掛けて褒め殺す」という意味の分からない表記になっていた)
その後も「薬漬けの人奴隷にするのが好きなんや!(中略)クリトリス肥大は副作用それが好きなんや!」だの
「ぶちマン決めるぜ覚悟しろ フィスト・ファックはダウン・バイ・ロー」だの「厳しいプレイも絶対服従 コーチはこの俺だ アーウー」だの
エグい表現の宝箱状態。いやいっそ闇鍋状態。正直発禁スレスレだと思う。というかこんなリリック考えてる人間がいるという事実がヤバい。
なんというか「ヤリたい」という主張をエグい表現を目一杯用いて一つの曲にしてしまったような壮絶な曲。
…で、この曲を作った当時A.K.Iは実は童貞だったというかなり強烈なオチがある。そう考えるとなんか悲しい曲でもある。
7. お前も今日から大衆だ ★★★★
結局まともな曲が一曲もないまま迎えたラスト・トラック。もうタイトルからしてまともじゃない感じ…。
だが、この曲のリリックは(やはりまともではないが)なんとも滋味深い。「大衆社会」の醜さを真っ向から表現。
この曲に出てくるようないわゆる他人指向型の「大衆」に関してはA.K.Iには思う所があるようで、
A.K.Iのブログに掲載されている「アナーキズムを吟味してみるの巻」という文章の中でも「大衆」について記述している点があった。
この曲に登場するのは、協調性だけが肥大化して、自分とは違う人間を認めずに迫害していく「大衆」の姿だ。
労働と他人に合わせること、つまりは「普通」であることを絶対し、「多数」を正義とするその姿は、恐ろしく醜い。
しかもこういう人間普通にいそうだ。特に団塊の世代辺りに。町内会強制とかいかにもありそうな感じ。
そんな聴いてるだけで憤りが沸いて来る「大衆」の指図を延々と積み重ねを、
最後に「陰々滅々 繰り返す」の一言でひっくり返す。その瞬間が快感。でも快感と同時に少し背筋が寒くなる。
トラックもここまでずっと妙なものばっかりが続いていたが、ここで結構ヒップホップ的なものに。
ジャズを元ネタにして、ピアノのループによる湿度の高いシックな世界観を展開。
しかしブレイクではサックスの悲鳴のような響きも添えて、決して静かなだけでは終わらせず。
このどんよりとした空気感がリリックの陰湿さを更に高めている。
総評:★★★★★
Little Bird Nationに所属していて、更にあのIllicit Tsuboiも在籍していた割にはなんかイマイチ知名度の低いA.K.I. Productions。
これは2人時代の唯一のアルバム。アルバムといっても7曲しか入ってないし、収録分数も30分足らず。
ついでに言えば歌詞カードの写真に写っているのはなんか気持ち悪いデブとオタク風のメガネ…。
しかし今作は恐らく日本の90年代ヒップホップの中でも屈指…とは言わずとも30の内には入る名作。
勿論いわゆる「クラシック」なんかではないだろうし、A.K.Iのラッパーとしてのスキルも、改めて冷静に見てみるとどうなんだろう…というレベル。
しかし取り扱ってる題材はスキャンダラスながら先見的で、エグい中にも一種の文学性漂うリリックは非常に秀逸。
そして曲のレビュー内ではあまり触れることが出来なかったが、Illicit Tsuboiによるトラックが本当に素晴らしい。
ヒップホップの型からやや離れた、独創性溢れるトラックによってこの作品は支えられているといっても過言ではない。
じゃなきゃA.K.Iのリリックの力も半減していただろうし、そうなるとA.K.Iの持つ魅力も発揮されないまま終わっていただろう。
あと、この一枚はちょっとヒップホップの文脈から離れてる所もあるんで、意外とパンク小僧とかも聴けるかも。
因みにその後、メジャーデビューが決定しアルバムも製作しようとしていたらしいが製作中にIllicit Tsuboiが脱退し、製作は頓挫。
それはちょっと惜しいなあ…この二人でもう一枚アルバム作って欲しかったなあ…。
その後、Illicit Tsuboiは皆も知ってるように日本屈指のヒップホップ・エンジニア/リミキサー、あるいはECDの片腕的存在として大活躍。
A.K.Iは騒音性難聴を患い音楽活動を離れ、文筆業中心の活動へ。その後事故に遭ったりしつつ、02年ごろから音楽活動を再開。
山口さよことのユニット活動などを経て今年の2月まさかのセカンドアルバムリリース。
しかしその内容はヤン富田とハロプロ(主にモーニング娘。の新垣 里沙a.k.a「ガキさん」)に傾倒した不思議空間と化している。
そのためこのファーストアルバムを気に入って買い求めるとショックで動けなくなる可能性があります。
なんか長い割に抽象的なレビューでごめんね
あまり長すぎるのはシンドイな
長くてもとっつき易い文章ならいいんだけど
ってのは個人的な意見なので
こういうのを歓迎って人もいるかな
とにかく乙
なんで折角のレビューにケチをつける輩が最近こうも多いのか
>>588 こうも、っていってもだいたいのはひとりのような気がする
>>586 乙!
よく知らないけど、歌詞ヤバすぎ吹いたw
>>588 >>589はこの間のヤツみたいに、中傷してるわけじゃないからいいだろ
批判や指摘だって時には大切だよ
数年前の悲劇を忘れるな
>>586 乙です、セカンドアルバムのほうも気になる罠w
natal/anNina
1.inicial★★
1分半程のインスト
午後の少し気だるいような雰囲気。
少しこもった感じのピアノの和音とバイオリンの旋律が
帯の売り文句となっている憂愁の世界へ誘う。
2.子午線★★★
どこまでも透明。
人声、鳥の鳴き声のようね笛の音、生活音のように自然なパーカション。
アンビエント的要素も感じられる。
ボーカルは歌うのではなく、話しかけるような感じ。
過去の自分へ帰っておいでと訴える。ただその自分には声が届かないらしい。
自分に対して自分で訴えるが、自分はもう(まだ?)気づかないというテーマを自分が歌っている。
書いててややこしくなってきた。
3.うわのそら★★★★
生楽器と電子音が交錯するように流れ、タイトル通りなんとも落ち着きのないメロディが続く。
ウィスパーボイスどころの話ではない。声出せ、声を!と言ってしまいそうな程のボーカル。
あんまり歌詞とか耳に入ってこない。というか気だるいので、頭が認識しない。
でもそんな雰囲気は平日の午後のふとした瞬間に感じる、何とも形容し難い変な気持ちに通じる。
なんか気だるくなりつつ、歌詞カードをふと見たら、うわのそらは『上の空』という意味だった。
なにそれこわい。
4.肥えた太陽★★★
ジャズBARで流れてそうなマイナーで大人なピアノから始まり、そのままジャズテイストなままで進むと思いきや、
なにやら不穏なベースが…。雰囲気が変わる。なんかスキャットみたいな事やってる。
打ち込みのスネアがダダダダダダと鳴り続き、シンセが音階を駆け上がってくる。
そんな中、シャーンとシンバルが鳴らされると暗黒ミュージカル開幕。
切迫したセリフ調のボーカル。曲を通して、不穏な和音を鳴らし続けるピアノ。
最後は変な吐息で終わる。ホラー。
5.目蓋★★★★
あぁ…前曲のスキャットが続いてる…こわい
と思いきや、先程までの狂気はなくて静かに呟き続けてる。まぁそれも怖いけどw
例外なく序盤は落ち着いた感じで進行していく。
進んでいくうちにハープやら電子音やらが静かに入り乱れ、優しげな音の洪水状態になる。
展開も何もないのだけど、4分半がいつの間にか終わるつかみどころのない不思議な曲。
6.シメオンの海★★★★
波紋のような音が終始続いて、深海を漂うような印象を受ける。
歌詞と音楽が非常にリンクしていて、「波紋」や「深海」という言葉は歌詞中にあるし、
「広がる」という歌詞と同時にストリングスが入ってきて、ぶわっと視界が広がっていく感じに。
サビはコーラスをメインに持ってきて、スラーッと流れるような印象を与えるのが、
曲の盛り上がりを良い意味で抑制している。まさに深海のような静けさとほの暗さがある。
7.対象a(adonde vuelvo)★★★★★
ひぐらしのなく頃にのEDテーマのリミックス。
ジャジーだった元の曲とは全く違い、変拍子で最初はどこか切羽詰った様な不安感に駆られたけど、
慣れてくるとそのリズムに体を預けるくらいの心地よさに。
ボサノバ的なリズミックなギターと感情を昂らせる様なストリングスは一見、相反して聴こえるけど、
何ともいえない不思議な絡みを展開。鳴っているリズムとはちょっとズレたようなボーカルがまた不思議な気持ちよさ。
因みにサブタイトルの意味は「帰る場所」。
今作のアルバムタイトルnatal(故郷)に通じる所がある。
総評★★★★
annabelとinazawaのユニット、anNinaのアルバム。
対象aでこのユニットを知って、その儚く脆いサウンドと歌謡曲とも言えるようなメロディアスさ、
アクのない澄んだボーカル…と久保田早紀とかあの辺りの面影を見て、ほぼ何も知らないまま購入。
まぁ求めていたものとは違ったが、結果オーライ。
エレクトロニカ的音楽を軸におきながらも、ジャズやボサノバの匂いを漂わせるような楽曲あり、
アンビエント的なスパイスありとバラエティに富んだ7曲。
望郷をテーマにしているだけあり、日本昔話のエンディングを観たような胸をキュッと締め付けられるような感情も勿論あるけど、
M6のような無感情のまま海に身を委ねるような浮遊感が全編に漂ってもいる。
annabelのウィスパーボイスは物凄いバックにマッチしているし、演奏も無理に盛り上げない。自然体な音楽。
メロディもキャッチーとは言えないしサラーッとしているが、変哲な物でもないし、耳が疲れない。
ヒーリングミュージックとして最高だが、構築された音世界、変拍子満載でプログレのようにじっくり聴いても面白いという絶妙のバランスをもった作品。
需要はないですが、凄い気に入っているアルバムなので。
アニメ方面の音楽には疎いんだが、レビューが気になったからyoutubeで聴いてみたよ
オタ向け音楽はクソばっかなイメージだったが、これは結構いいな
ありがちなオタっぽさが薄いし、ポストロック好き、ニカ好きにもアピールできそう
KOKIA辺りと並べてあって違和感ない
メンタルヘルス
>>596 乙、ひぐらしの曲がやたらとセンス良いから気になってたんだ
この際買うかな
>>596 いいレビュー乙
全然知らなかったけど、小難しく入り組んだり、シンプルな鳴りを印象的に響かせたり、
結構かゆいところに手が届いて万遍なく心地いい感じでした
この季節はODするに限るねっ
誰か止めてッ☆☆
>>601 地味に吹いたww
俺の元カノのメンヘラ女がガチでこんな感じだったわw
Piereccing HOUSE/misa 26時
1.ロマンス/PENICILLIN ★★★
元々が電子音を散りばめた曲だったので違和感もなくすんなり入ってくる。
あまりに綺麗に消化してしまっている為、やっぱり清春の影響丸出しの気持ち悪いVoは必要だったかもと思う。
あの気持ち悪さがひとつの特徴だし。
2.1/3の純情な感情/SIAM SHADE ★★★
SIAM SHDEからDAITAのギターも淳士のドラムも無くなったらどうなるのかと。
結果、予想以上にメロディのハマりが良い。
なんか着うたでヒットしてそうな仕上がり。
こう聞くと、歌詞もどことなく最近の着うたっぽく聞こえてしまう。
3.JUST ONE MORE KISS/BUCK-TICK ★★★★
今井寿もびっくりだと思うよ。つーか今井より狂ってるよ。
キーが一緒なのもあってか、そこから狙ってるのか、PerfumeのBaby Crusing Loveっぽい。
地味にキメのリズムは原曲のままだったりしてるのも憎たらしい。
4.ROSIER/LUNA SEA ★★
ハウスの落ち着いたアレンジで「腐った野望の吹き溜まり」とか、何考えてるんだろうか。
原曲の高速シンコペーションも無し。あんまり面白くなく、無駄に長い。
この曲は本当にロクなカバーが無い。馬鹿みたいに遊ばれる訳でもなく、丁寧なリアレンジを施される訳でもなく。
Jはいいのか、それで。
5.月下の夜想曲/MALICE MIZER ★★☆
そろそろ飽きてきたところで、こういう企画モノには外せない確実なバンドを。
ただ、このバンドの曲はどういじられても「まぁいいか」で許せてしまうからそんなに興奮しない。
転調もちょっと無理やり。
6.少年/黒夢 ★★★
誰の曲だか理解するのにちょっと時間がかかった。それだけ清春の声は印象的だったと。
「この狭い地下室では何か狂っている」ってのはまさに仰る通りだと思います。
どちらが本当のパンクかは分からない。
7.MAD SKY-鋼鉄の救世主−/Pierrot ★★★
ギターの人が現ユニットでこんなことやってたなー。
前曲とこの曲は歌詞で選んでんじゃないのかと思えてきた。自嘲してるようにしか聞こえない。
8.-I'll-/Dir en grey ★★★★★
このアルバムでベストトラックだと思う。
というのも、このバンドでこの曲を選択したのが素晴らしい。
いまや世界を股にかけ、重低音リフを搔き鳴らしシャウトを喚き散らす硬派なバンドとなった彼らだが、
この曲はインディーズ時代に浦安鉄筋家族のタイアップでチャート記録を塗り替えた、(黒)歴史的な名曲。
9. Melty Love/SHAZNA ★★★☆
このバンドも企画モノにはうってつけ。
どちらかと言えばニューウェーブ的なバンドだったし、
こういったカバーで、歌唱力にも演奏にも問題が無いものだと簡単に原曲を越えしてしまう。
総評 ★★★★
90年代後半のブーム期のV系曲をハウスアレンジ。
カプセルやPerfumeなんかのおしゃれなポップスを想像してもらうと分かりやすい。
肝心の中身だが、企画盤とは思えない高品質。
まず選曲が、安易にXやGLAYなどを持ってくることなくちょっとマイナー気味であるので、V系ファンのツボをついている。
次にアレンジの面で、中途半端に原曲を残すことなく徹底的に破壊。
ポップなメロディで反抗心を燃やすV系特有のいびつさに加えて、おしゃれなアレンジをしたことでさらにいびつに。
そしてそれを可愛い声の女性Voが歌う。馬鹿だと思う。
さらにずるいのが、このアルバムでは「曲は良いけど歌が…」「演奏が…」といった曲が多いので、
原曲よりも「こっちのが正解なんじゃないの?」とすら思える。
散々暴れた中身だが、頭とトリは違和感のない確実な曲を置いているためバランスも良い。
数少ない、本気で馬鹿をやったアルバム。
2000円で買えるのでおすすめします。
>>605 乙。聴いてみたけどえらいポップなコードを付け直してるね
ほとんどメロと詞しか残ってないから確かにハウスアレンジの違和感はないかも
皆さん乙です。
いつぞやのモンテビ旋風に遅ればせながら乗っかってみました。やたら長いですが
Sunny,cloudy,rain/rumania montevideo
1.Snap ★★
後に『デジタルミュージックパワー』という名前で2ndメジャーシングルとして世に出る曲。
まず歌詞カード開いてビックリ。英語詞。まあ聞いた結果モロに日本語発音の英語だったけど。
疾走感あるギターポップだがなんか演奏が不器用な出来で普通にアマバン臭しかしない。
しかも三好真美のボーカルが常にワンテンポ遅い。力なく歌う様といい非常にノーテンキ。まあ曲調とのギャップは楽しめる。
けどメロディの歪みや中途半端な小節数から強引に次の展開になだれ込む彼ららしさはこの頃から健在。
そしてサビ頭の「He」の発音で今作の本領発揮。ものすごい不安定な声で甲高く歌ってる。
カタカナ表記にしたら「ヒイィイィィ〜」って感じ。何コレ。悲鳴?
2.a walk Shaded by apple trees ★★★☆
何故かボサノバ風。えええぇぇぇ・・・。特にヤマのないメロディラインで進行する2分半程度のまったりした英詞曲。
三好真美の力ないボーカルは意外にもこういう曲に適性を発揮してるかも。まあ下手なんだけど。
と思ったらコード的にも歌詞的にもやたらと不穏な印象で曲が終わる。「To tell the truth」うん、本当のことを言うと何?
・・・何?・・・・・・何?ってそこで終わんのかよ!なんかほんのり怖いんですけど!?
3.Sub channel ★★★★★
アコギを中心に三好真美が外し気味の弱々しいボーカルを乗せる穏やかな曲。ほぼその2つが中心を担う曲なので不安定な部分が多くて怖い。
キー高めの同じく弱々しい女声コーラスも怖い。所々に入る、恐らくは何かの歌を逆再生したであろうSEも不穏で怖い。
そして何より間奏の貝笛の音とも幽霊の声ともつかない音が一番怖い。一体何がしたいんだろう。
まったく意図が掴めない、不気味な存在感を放つ曲。個人的には呪いの歌というものがあったらこんなんだろうかというイメージ。
ていうかこういう曲を作ることを合意したメンバーもどういう魂胆なんだ。メンバーって言ってもギター片方とベース要らなそうな曲だけど。
この曲だけ歌詞の記載がなく、ボーカルの発音からしてどんな内容歌ってんのか全く推測出来ないのもまた嫌な感じ。
4.Someone must be there ★★★
珍しく勇ましいドラムが牽引するキュートな曲。それに乗っかるシンセストリングスとベースも印象的。
まあサビで例によって変な転調があるんだけど、舌足らずな三好真美のボーカルのおかげもあり
首を傾げたくなるとかよりはヘンテコリンで可愛らしい感じを受ける。1番終わった後のバンジョーみたいなKYギターや
間奏の何故か控え目なギターソロも変で面白い。今作中で一番ホッとできる曲。で、次は・・・
5.Star ★★★★★
鳥の鳴き声みたいなピュリピュリいう電子音とギターのミュート、ポツポツ力なく言葉を漏らす三好真美のボーカルで始まるオルタナ曲。
いきなり半端なく不穏。しかも「彼女は崖から海に身を投げた」とか英詞で歌ってる。
他の演奏陣入ってきてもAメロはギターミュートしたまま、ベースほとんど動かず、ドラム淡々、と静かなのがまた嫌。本当に不穏。
サビは歌詞らしい歌詞もなくポッ、ポッとか謎のフレーズ放ってる。何だコレと思わせるが、2番サビでキー高めにして
またポッポッ言ってる。最終的にもっとキー高くなってエコーもかかる。
もう気持ち悪いにも程がある。一体何のつもりなんだろう、なんか水泡の音に聞こえなくもないけど、
と思って調べたら当たりました。女性が海の中で窒息死する過程を表現したかったらしいです。大丈夫なのか三好真美。
それにしても曲全体を通して不可思議なコード進行。ただ単に自分にそういうコードとかの知識が全く無いのが
理由かもしれないが、要はそういうレベルのリスナーでさえ薄気味悪く感じるコード進行ということ。
最終的には鳥の鳴き声が首を絞められた時のような感じになって曲が終わる。曲名の理由もまた恐ろしい。
6.Shine Today ★★
物憂げなギターのアルペジオで始まったと思ったら男ボーカルだった。多分三好誠。
OASISあたりがやり倒したものの劣化版みたいな簡素なオルタナロックだが(Aメロは『Whatever』に激似)、やっぱりすんなり終わらなかった。
サビは単体で見れば普通なのにBメロの後に繋がると一瞬ものすごい気持ち悪いコードに感じた。何この罠。
三好誠のボーカルは姉と同じく素人臭いフワフワした感じだが、録音環境やコーラスもあいまって妙な浮遊感がある。
月曜は公園で散歩、火曜は音楽を聴いて、水曜は木曜は・・・と並べていく現実感あるんだか無いんだかわからない誠の作詞も、
ユラユラと実体の掴めない感覚を醸し出している。総括すると幽霊っぽい。なんかもう今作そんなんばっか。しかも姉弟揃って。
総評 ★★★★☆
rumania montevideoのインディーズ2枚目。2枚目とはいっても1枚目が1999年3月5日発売で、これがその24日後に発売、
更にはその16日後にメジャー1stシングルが発売なので、完全にお膳立てされた申し訳程度のインディーズ活動だったんだろうけど。
まあGIZAはそういうの倉木麻衣とかガーネッ・・・いやもうやめとこう。
さて今作の内容だが、一貫して極めてカオティックな内容。それも本人たちが「どうかな?どうかな?」とニヤニヤしながら
敢えてそういう突っ込みどころ満載の作りにした印象が全然感じられない。素でこれという感じ。
何ひとつ信頼を置いて聴ける部分がなく、聴いてるこっちがものすごく不安を駆り立てられる。気が抜けない。
まず作曲についてだが、正直何とも言い難い、というより、繰り返すが自分にそういう専門的知識がないので何も言えない。
ただそんな素人リスナーでさえも「何コレ!!気持ち悪っ!!」と感じられるくらい妙なコード進行が特徴とも言えるのかも。
仮にいきものがかりがこんなメロディの曲出したら間違いなくファンからボロカスに言われそう。
演奏については武骨というか、これまた素人が聴いても下手。ただ2曲目にボサノバで意表をついてきたり、明らかにメンバー数人に
出番の無い曲とかもあったりで、演奏形態やジャンルにこだわらないスタイルは人によっては聞きどころと捉えるかも。結構やりたい放題。
個人的にはそれもバンドの全体像が見えてこなくて不気味という点で評価のひとつになったけど。
(続き)
そしてそれらの気味悪さをダメ押しするトドメの1ピースが三好真美のボーカル。ピッチも音程もダメダメで、
よりによって何でこの人が歌うんだろう、とまで思わせるくらいボーカリストとして絶望的なんだけども、
そうでなければ今作の不安定さが半端なもので終わっていたというか。
全編通してほぼ無気力な歌い方だが、脱力系とも言い難い。個人的な感覚では脱力系シンガーとは
自らのヘナヘナ歌唱で聴いてる側をそれにつられるように脱力させる系統のシンガーを指すのだと思っているが、
彼女の場合は違う。むしろ脱力させてくれない。自分だけかもしれないが聴いてる間ずっと緊張状態を強いられた。
作詞は最終曲以外は彼女によるもので全部英詞。日本語の直接的な表現を避けることによって表現の輪郭を曖昧にしてみた、
みたいな意図があるのかもしれない・・・かどうかは分からないが、結局それもまた今作のグレーさに一役買っていると感じる。
まあとにかくこんな心が揺れ動くアルバムも稀だと思う。ていうかこれ聴いた後だと彼らのメジャー1stすらえらくマトモな一枚に聴こえる。
一応彼らはメジャー3rdまで出しているが、基本的には数を出すごとに理性的に、堅実になっていく。
確かに後期には後期なりの面白さはあるが、何とも言い難い天然の薄気味悪さはやはりこの頃ならではのもの。
技術面からすると最下層の音楽なんだろうけどきっとそれだけでも終わらない、ホラーなアルバム。
・・・と個人的評価は高いのだが、確実に聴く人は選ぶ。基本的に良い点と悪い点が解釈次第の裏表一体な一枚なので、技術的に卓越した上で
何かの表現を試みた音楽を求める人は絶対に聞くべきではないし、普通のポップミュージック、ギターポップ好きも火傷すると思う。
「下手でも何でもいいから自分の今の音楽観をブチ壊すものを聴きたい」と思ってる人向けかも。どんな風になっても責任取れないけど。
少なくとも自分は彼らのインディーズとメジャー1stで音楽観変わりました。
>>609-610 乙!いいよいいよー
全然関係ないけど総評をマイブラのイズントエニシングとかラブレスに置き換えてもほぼ違和感ないwww
メンタルへルス
じゃなくて
>>610乙です。これは洋楽っぽさが強いよね。M5のポッポッは衝撃だったw
無理に売れ線作ろうとして変な発作が出たみたいなメジャー1stもあれはあれでタチ悪くて好きだけど
携帯から乙乙!同じく作曲とか何にも分からない素人だけど、読みごたえあったよ
どうせならYOU他のモンテビのアルバムもレビューしちゃいなよ
614 :
名無しのエリー:2009/12/19(土) 15:08:40 ID:SsWfUkzU0
>>610 モンテビ乙!しかもインディーズとはw
Starって曲、気になるな。
>>605 乙
JUST ONE MORE KISSすごいね、これは欲しい
>>610 乙
俺もモンテビ結構好きだよ
それにしても、こういうかなり聴く人を選ぶであろうバンドを
アニメタイアップで売り出したビーイングって…w
みなさん乙です。では自分も
DREAM SKIPPER/水樹奈々
1.宝物 ★★
いきなり1曲目からバラード。しかも私は歌を歌い続ける、という決意表明曲。大抵の人はアルバムの締めに据える感じの曲。
まあ、歌うことに対する思いのたけを歌ってるけどコレ自分で作詞してないので、確かにトリに置くには違和感があるかも。
曲はまんま歌謡曲。イントロのピアノが歌メロをなぞりすぎててかさばった印象。しかし曲と水樹との相性は良いようで、
柔らかな起伏をつけながら伸び伸びと歌われている。この時点での歌い方では日本語の発音も丁寧で、正統派な印象。
2.BE READY! ★★
一聴して古っと感じる、マイナー調のアップテンポ曲。派手なシンセ+ロックギターな脂っこいアレンジ。2000年代の作品とは思えない。
ある意味硬派というか、伝統的なアニソンの系譜なのかもしれんが、あまりにキメキメすぎて、上辺のハイテンションばかりで深みがない気が。
歌は曲調を考慮してか、リズム重視で歯切れ良く音符を切ろうと工夫されているが、やはり発音は雑になる。サビオチでいきなり長いビブも変。
3.keep your hands in the air ★★
さらに古臭い打ち込みポップス。Aメロのブレイクが凄いことになってる。懐古趣味ではあるが、捉えるポイントが普通でない。
古き良き音楽の再評価とかではなく、20年くらい昔のライトリスナーに向けたような作風。東方神起などの韓国勢と似たような方向性なので、
彼女も対象年齢層が高めなのかも。曲自体の出来はそれほどのものとは思えないがある意味面白いし、ツボにはまれば強いのでは。
4.still in the groove ★
だから古いって…。ユーロビート風イントロでもうウンザリなアップテンポ打ち込みポップス。4つ打ちの強制力みたいなものが働いていて、
延々と盛り上がってる感じでバブリー。サビの折り返しのとこで、歌メロをシンセがトレースし、さらにリズムも合わせてキメにしてる。古いです。
それでいてギターソロは4つ打ちにカッチリ合わせず情感込めて弾いてたりしててちぐはぐ。歌はちゃんとメリハリもあるし、他のアッパー曲に比べて
発音も日本語らしい気がするが、単にウ段が多い詞だから、この人の特性である「速い曲は発音にウ段が混ざりやすい」面が目立たずに済んだだけか。
5.砂漠の海 ★★★
ギターを軸に据えたミドルテンポのロック。曲自体は目新しくはないが手堅い。変な打ち込みを省いて全部生演奏にしたほうが良かったかも。
水樹は歌謡曲的な歌い方とロック的な歌い方を使い分けているがこの曲では後者で、発音が「スァばく」とか「ヴォくら」とかの
ウ段開始パターンになる。速い曲でそれをやると言葉の伝達に支障をきたすが、このくらいのテンポの曲ならそういうデフォルメも効果的なのでは。
なんかロックって感じがする歌い方。「一定の声量があるけどロック畑じゃない歌手」がロック歌う時って大抵こんな感じだし。倖田とか。
6.Dear to me ★★
ミドルテンポの歌謡曲。ドラムが露骨に打ち込みのため無機質な印象。曲もこれといった特徴に欠ける。
水樹がロックより圧倒的に歌謡曲を得意としてることは伝わる。コーラスが強すぎるのが違和感あるが、歌は上手いのでは。
歌詞はえらく陳腐。2番のBメロとか聴いててビビるほど字余りしてるが、もう少し何とかならなかったんだろうか。
7.What Cheer? ★★★★
イントロのシンセからしてもう古いうえに今度は長調で、歌詞もみんな盛り上がろう的なオープンな内容なので、一線を越えたアホエナジーが出た曲。
90年代テイストも入れてる、とかのレベルではない。現物。パンパカ鳴り響くシンセが無遠慮に居座り続ける。テコでも譲らない頑固さ。
サビ前4小節に渡って打ち込みのスネア音がダカダカ鳴るのも完全に一時代前のアレンジ。時代に逆行し尽くした達成感を感じる曲。
一方の歌は伸ばすところと切り捨てるところのバランスが他曲に比べ良く、歌が全体のノリにリンクしてる印象。動き過ぎずに添えたコーラスもいい感じ。
8.JET PARK ★★
今度は4つ打ちからロックドラムになるが、引き続きキャッチ−で明るい曲。なんかAメロがさっきの曲と被ってる気が。
サビの終盤でメロが慌しくなると部分的に声量が不安定になってる。ロック調の発音も何だかもっさりした印象。
「ムォッっと ムォッと」「ズェッたい ズェッたい」とか感情の昂ぶりを煽る詞でヌメッとして発音だと違和感が。
9.White Lie ★★
BOAの何かの曲みたいなサビのマイナー調ミドルテンポ曲。いわゆる伝統的なJ-POPではあるが、まだ他にもやってる人がいる曲調なので
久々にそこまでの古さを感じない曲。決して新しくはないけど。歌唱力勝負に出るほど歌いこなせてる感じもしないので影が薄い曲。
意味が間違って伝わってしまうほどではないが、やはりオ段の発音にウ段が混ざりすぎるか。歌詞がありがちすぎるのも印象薄の原因かも。
今作の作曲は半数近くをギターの矢吹が手掛けているが、この曲はポルノグラフィティへの楽曲提供などで知られる本間による提供曲。
10.Nocturne-revision- ★★★
イントロからAメロに入る時、Aメロの折り返し地点、Bメロに入る時、サビに入る時と、段階的にテンポよく転調を繰り出す曲。
何だかスゲエ構成だ。しかし転調をまたぐ形ではメロを鳴らさず、それぞれの調で収まりのいいメロを鳴らしてるので、聴き心地は安定している。
ここまでと明らかに毛色が違う曲だが、この1曲のみ志倉千代丸の提供曲。なんか聞いたことのある名前だ。こういう曲を書く人だったのか。
やっぱりアレンジは古臭く感じるが、手の込んだ曲ではある。個人的にはメロを区切らずに転調する曲のほうが好きだけど。
11.ひまわり ★★★
音数が減って一息つけるバラード。どうもシンセが安っぽいのが気になる。クリーントーンのギターもメロと被り気味であまり必然性がないような。
サビでコーラスが厚くなって歌が強くなるので、他はもっとシンプルでも良かったかも。無難にJ-POPなアレンジになりすぎた感がある。
しかし、作曲した本間がそこまで考えてるのかは分からないが、癖のない曲のほうが水樹としては歌唱力を発揮できてる印象。
サビに繋ぐとこのビブラートとか、なんかちゃんと正しい使い方って感じがする。いつも無理矢理ねじ込む感じなだけに。
日本語の発音も丁寧で、うたのおねえさん的な模範の歌い手に思える。それをアッパーな曲でもやったらいいのでは。
12.恋してる... ★★
今作中では割と普通にポップな歌メロを有する曲。北欧ポップスをJ-POPっぽい派手めのアレンジに手直ししたような印象。
軽快なリズムに反し、Aメロあたりの水樹の歌い方がアクセントを後ろに置いた粘っこい感じなのでやや違和感がある。
力まかせに歌わないあたり詞世界との調和を重視してるとは思うが。ちなみに本人作詞だが、内容はごくありがちなお花畑恋愛ソング。
13.in the fix ★★
Bメロあたりまでは今作中にさんざん出てきたようなロック調の曲だが、サビで変なメロになる意欲曲。
サビ単体で聴くとごくありふれた感じなのだが、普通あんまりやらないような繋げ方をしてるので、最初に聴いた時には
サビで頭が切り替えきれなくて不思議な印象を受けた。サビ前にブレイク入れずにスルッと行けばもっとカオスな感じになって面白かったかも。
サックスソロからサビに戻る時もなかなか唐突。マンネリ回避のアクセントにはなってるのでは。
14.New Sensation ★★
久々に登場の、露骨に古臭い曲。初期のB'zのようなシンセ入り歌謡ロック。そのせいか、なんかギターソロの収まりがいいように感じる。
B'zというよりKIX'SとかMANISHとかのビーイング系女性アーティストっぽいと表現したほうが近いかも。
詞は今作に多い、もっと頑張ろうよ、いい人生にしようよ系の啓発ソング。どういうファン層を想定してるんだろう。
15.refrain-classico- ★★★★
ほぼピアノのみの伴奏で歌われる、ラストらしいバラード。今作中で最もメロディアスで、歌謡曲の王道的な出来映え。
ネタっぽさがないため違和感があるが(元々ないつもりかもしれんが)、やはりアッパー4つ打ちの縛りがない方が水樹が伸び伸びしてる印象で、
切なげな声で情感たっぷりに歌い込んでいる。どちらかというとアレンジをシンプルにして、あとは水樹にほとんど任せた曲のほうが
いい結果が出てる気がする。専業歌手との差を感じない曲だが、裏をかえせば別に声優が歌わんでもいい曲でもあるし、
声優界の人気歌手というポジション確保のために後々この路線を切るのは正しいのかも。
総評 ★★
声優・水樹奈々が2003年に発売した3rd。プロデュースはギタリストの矢吹俊郎。
まず曲が古い。しかも「古い」と聞いて普通イメージする古さとだいぶかけ離れている。BAWDIESも懐古主義だよね、とかそういう話ではない。
概ね80〜90年代っぽいが、その中でもぶっちゃけ今更得るものがないようなとこを掘り返している。いきものがかりなんかも90年代っぽいが、
彼らはアレンジは生バンド主体で仕上げている。しかし今作は打ち込みアレンジに至るまで当時を再現する徹底ぶりとなっている。
個人的にはその時代の打ち込みアレンジは、量産を目的化したが故の弊害だと思ってたが、今なおフォロアーがいるほどとは。
オリコン1位を記録した2009年の作品ではストリングスが飛び交うかなり特殊な作風で存在感を放っていた水樹だが、
ストリングスの出番のないこの頃もまた別の形で異端の存在となっている。結果的に、どちらにしろ普通の10〜20代はとっつきにくいという
隔離状態となっている。なんか彼女を特に必要とする人達による、見えざるMy姫バリアが彼女の周りに張り巡らされてるようにすら思える。
水樹の歌唱力は歌謡曲とロックで結構な差が出るが、2009年現在より高く感じる。歌謡曲スタイルの時は、最近でいえば木山裕策のような、
日本語を日本語らしく発音する、伝達に優れた歌い方。ロックを歌うときはリズム重視で癖の強いアレンジ発声という印象。
ともあれ彼女は、幸か不幸か本人の能力の割に一般受けしない存在だし、これも元々こういう系統が好きな人以外は放っておいていい作品かも。
普通の曲で歌唱力勝負もしているが、比率が少なすぎるので普通の歌手で賄えそう。そこは棲み分けが正解だと思う。
電波じゃないけどネタ要素が強く、予想と違う意味で聴き応えのあった一枚。
水樹ファンだがワロタwほぼあってる。
このころは彼女だからこそ表現できる作品ってのがすくなかったんだよなー。
622 :
名無しのエリー:2009/12/25(金) 18:56:25 ID:3w0AjRypO
そろそろ生活保護もらうかー^^
まとめの人こないな、大丈夫だろうか
それと、志村・・・
624 :
名無しのエリー:2009/12/26(土) 18:15:32 ID:/hcu9bBg0
やっと規制解除されたー!
前に避難所に投下したんだけど幾つか修正してこちらにも投下。
Love SQ/V.A.
01.FINAL FANTASY メインテーマ/PE'Z ★★★
イントロのピアノでしっとりとテーマを提示しつつ、
いきなりラテンリズムが炸裂するペズワールドへようこそ。
メロ〜サビとこれまでもどこかで聴いたような食傷気味の展開だけど、
やっぱりサビの開放感はいいね。もはや彼らの王道パターン。
完全にペズ曲になっているので、好き嫌いは別れそう。
02.遥かなる時の彼方へ(livetune remix)/livetune ★★☆
クロノトリガーの曲。某テクノ三人臭娘が踊ってそうな
キラキラポップサウンドに乗って透明感のあるメロが響き渡る。
ぺこぺこきらーん、いい気持ち。個人的に4つ打ちはあまり得意じゃないんだけど、
ウワモノがしっかりしているのでさらっと聴けたかな。中田ヤスタ化曲が好きならオススメ。
03.クロノ・トリガー/NOVOISKI ★
ダフトパンクばりの歪んだギターに何が始まるのかと思いきや、こうきたか。
原曲を知らないと辛い。メロも全部まとめて歪ませてるから聞き取りづらいんだよね。
中盤のピアノは綺麗な展開を見せてくれたんだが…。
04.カエルのテーマ〜戦闘勝利(SEXY-SYNTHESIZER remix)/SEXY-SYNTHESIZER ★★★☆
同じくクロノトリガーの曲。いやもうこれはこれは彼の道具である8bit音の勝利でしょ。
スーファミ音源をファミコン音源にしちゃうんだから、
原曲を知ってる人はもうニヤニヤが止まらないのでは。
自分は元を知らないんだけども、曲の雰囲気も上手くまとめていて好印象。
05.チョコボのテーマ/グットラックヘイワ ★★★
これまでマンボやらサンバやら様々に料理されてきたが、
ここではゆったりとした中華風ジャズに。
どう料理されても全く違和感がないチョコボ。やっぱりかわいいよなぁ。
06.想いは遠くマナの樹に寄せて Theme of Mana〜ホームタウン ドミナ/muZik ★★☆
聖剣伝説 Legend of Mana の曲。つかこのmuZicっての、
情報がほとんどないんだがどうもスクエニ内部の人間らしい。いいのかそれで。
曲は非常にゆったりとしていてノスタルジック。
メドレーだが全く気付かない程一体化した流れ。ほのぼの。
07.悠久の風(migratory birds mix)/DE DE MOUSE ★★★★
FF3の曲。8bit音から始まり、中盤からはいつものデデちゃん節炸裂。
ちゃんとロボ声少女も登場。そして徐々に音が重なっていくこの展開は素敵。
吹き抜ける風の開放感とか冒険のドキドキ感とかが余すところなく詰め込まれていて、
彼はそんな風景を描くのがやっぱり上手い。いい仕事、してますぜ。
08.Romancing Sa・Ga(note native remix) ★☆
オープニングタイトル〜バトル1〜決戦!サルーイン〜エンディングテーマ/note native
ハウスDJによるリミックス。うーん、個人的にハウスが苦手だからなぁ…。
ウワモノも薄っぺらいからバスドラの4つ打ちが余計に下品に聞こえちゃう。
原曲をしらない自分にこれは辛いっす。。。
09.ビッグブリッヂの死闘〜妖星乱舞〜片翼の天使/→Pia-no-jaC← ★★(曲補正付ければ+★)
出た、ピアノジャック。ピアノとカホン(四角い箱みたいな打楽器)の二人組。
もうヴィレヴァンでプッシュされまくり。いや、面白い二人だとは思う。
動画見る限り、ライブはすげー盛り上がるんだと思う。
ピアノも上手いこと雑に鍵盤を叩きまくってるし、
カホンもサンボ山口隆よろしく暑苦しくがんばってると思う。
が、いかんせんマスタリングが悪いのか何なのか、いつもカホンの音が弱い。
カホンの(打音の)音程が高く響きにくいので、シャカシャカ鳴ってるだけにしか聴こえない。
CD音源で聞き込むには向いていない音楽。良くも悪くも彼らはそれに尽きる。
で、そんな二人があの名曲達を叩き倒し(ってかそもそも選曲が卑怯だろこれ)。
妖星乱舞は原曲通り15/8(4/4+7/8)拍子で展開して欲しかったけど、
そうでなくてもこのピアノは流石の一言。
難曲を上手くアレンジして繋げているしかっこいいし耳当たりもいい。が、しかし。
このトラックが、というよりもCDとしてパッケージングされた
彼らの音楽そのものが肌に合わないんだと思います。ごめんなさい。
10.プレリュード/no.9 ★★★★
最後は綺麗な原曲のイメージを壊すことなく静謐な世界を展開。
この辺りの打ち込みを使ったクラシカルな音楽は彼のお手の物。流石の一言。
ただしアクはないのでさらっと聞き流されてしまうかもしれない諸刃の剣でもある。
まぁ最後くらいこういうのがあってもいいかと。
総評 ★★
[前置]
まず最初に謝っときます。自分はFF4.5.6くらいしかやったことがありません。
ロマサガとクロノはまだ名前は知ってるけど、、、聖剣伝説のマナの樹?そんなの出てたの?
そんな感じなので原曲は半分程度しか知らず、ついでにアーティストも半分は全く知らず、
故に評価が歪んでいる可能性がかなり高いかと。それを踏まえて、総評。
[本題]
スクエニ公式の、スクエアゲーム音楽をカヴァー&リミックスしたアルバム。
ヴィレヴァン限定でDVDが付いてくるらしく、店内でガンガン流れまくり。
聴くまであまり意識していなかったが、蓋を開けてみれば以前にレビューした
キラキラジブリに似たようなコンセプト。フロア向け曲多し。
なので、一聴しての耳障りはいい。曲者達が各曲をいぢりまくってるだけあって適度なフックもある。
が、ずっと聞いていたいかというと…飽きるねこりゃ。ヴィレヴァン的音楽の典型。
(ヴィレヴァンの推す音楽って、ほら、コレオサレでしょ?的あざとさを覚えちゃって
若干白けちゃう上に、あんま深みを感じなくて楽しめないんだよなぁ。)
それでも原曲を知るゲーム好きなら楽しめる…と信じたいんだけど、どうなんでしょ。
まぁ飛び道具としては十分機能するかと。そんな感じ。
# 毒吐いちゃってごめんなさい。ちょっと日常が荒んでるんですごめんなさい。
# 何も知らないのにごめんなさい。えらそうに語っちゃってごめんなさい。
# でも音楽は大好きなんですごめんなさい。やっぱりあいしてる!
488k
629 :
名無しのエリー:2009/12/30(水) 20:13:22 ID:Fm/QmcwA0
>>627 乙。
面子の豪華さゆえ、気になってた。
今日ヴィレヴァン行ったらマジで流れててワロタw
あけましておめでとうございます。
久々になんか書いたけど容量的にアレなので避難所にしときました。
まとめ人さんは元気だろうか…
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