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名無しのエリー:
横やり失礼。
音楽にも構造というものが存在し、例えばコードやスケールやキーやモチーフがこれに相当します。
同じ構造が生まれやすいのは、これらの組み合わせはある一定の法則からできていて、
その中から聞きやすい楽曲を作ろうとすると、特定の法則=構造は限られてしまうからです。
しかもその組み合わせの数は意外に少ないのです。
音楽家は、この少ない組み合わせの中から常に新しい楽曲を生む努力をしています。
しかしたまたま同じ構造とフレーズになってしまうことはあるでしょう。
その可能性はポップで耳障りのいい曲を作ろうとするほど高くなってしまいます。
残念ながら、この「構造」に著作権をかけることはできません。
なぜなら、1つの構造の中から無数の作品が生まれるわけですので
構造に著作権を認めると、その構造から作られる作品を
全て独占させてしまうことになるからです。
しかしながら、同じ構造であるだけではなく「パクリだ」といわれるほど似てしまうのは
まず音楽家にとって最大の恥となります。
それは
1・構造を自分なりに理解し、昇華するという仕事をしていないことになる
2・似た曲があったことを知らない=不勉強ということになる
3・オリジナル性を認めてもらえず「じゃ、元の曲でいいじゃない」ということになる
という理由です。
音楽を作るという技術を、初めから持っていないと見なされても仕方のないことです。
パクリかどうかよりも、パクリに聞こえる時点で音楽家として致命的なのです。
また、上記の構造の問題により、ほぼ同じに聞こえる曲だったとしても
「楽器が違う」「リズムが違う」等の理由でアレンジ曲であることを
主張することが可能ですので、犯罪かどうかは全く関係ないと言っていいでしょう。
正々堂々としていないやり方ですので、信用は失うでしょうけどね。
最後に、そもそもポップというのは、ある意味全て同じ構造で作られているものなので
パクリだ似ているだということが気になるなら、ポップを聞かない方がいいと思います。