123 :
祈鳥:
(虹の先)
私の心は何でできてるのか思い
あの人ならばあまり好きになれない自分知った
きっとまた捉らえきれないままでいようとしてた
雨の後には虹が架かり耳を澄ましてた
陽炎の向こうに誰かが揺れている
季節をはずれた熱さに
忘れてた夢さえ転んでた
心の片隅にある密かな囁きは
私を越えてどこか遠く さまよい 泳いでいるだろう
陽炎の向こうに誰かの手が見える
それが誰なのか 本当は知っているような気さえしていたんだ
私の心が何を求めてるかを思い
それが一人の喜びではない事を知ったよ
虹の先はやがて 途切れるように消えてく
そして何もかも ないような青空が残った
宙も一枚の絵の中の ただの青 青だった