鬼束ちひろ 50

このエントリーをはてなブックマークに追加
855名無しのエリー
頷かない群れ 応えない私

そこに見つけるのはいつだって狭い空間
言葉さえもこの揺れを押し殺す

うなだれ
満たして
この息を この身体を

ここには何も無いけれど私の空はいつだって四角
受け入れただ眠ることが全てなら
私は自分の根さえ焼き尽くす

ここに何かを残すようにと思うから

恐怖と期待と 朽ち傷む腕

そこで思うことはいつだって淡い平穏
実像さえもこの揺れをあざ笑う

燃やして
還して
この傷を この夢を

脚はただ絡まるけどこの身体はまだ倒れない
うずくまりただ黙ることが全てなら
私はなお身体を奮い立たす

ここに何かを残すから

ここで何かを残すから