鬼束ちひろ 45

　だが、今更1stにあるような切迫感を表現しろというのも無理な話。

自己告白系で、そのままのスタイルをずっと続けられた例が無い。
いかに素晴らしいソングライターであっても途中で切迫感やら何かを失い、洗練が起きてしまう。
そこで新しい自分のスタイルをどうやってだすか？　そこに鬼束は立たされている。
Coccoが引退した後出したDVDの彼女からは全く切迫感が感じられなかった。
フィオナも1stだけで全ての傷を曝してしまい、もう自己告白では曲は書けないから、新しい路線を
出そうとしている。
ただ、鬼束には519氏の言うようにこれまでのかなりの数の蓄積された曲がある。
俺らファンが全く聴いた事がないものも多くあるだろう。

個人的に3rdとワルツの完成度は高いと思うし、統一感は群を抜いていると思うので
方向性は間違っては無いとは思うな。