aiko LOVE LIKE POP Vol.48

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408名無しのエリー
aikoに出会った日(その1)
aikoのニューアルバムを買って、梅田のタワーレコードを出たところで、背後から声を
かけられた。
「なあ、今、aikoのCD買ってくれたよね?」
何だ?アンケートか何かか? 振り向いた先には、中学生みたいな小さな女の子が立っ
ていた。
aikoに似ていた。似すぎていた。安そうなTシャツにジーンズ、背中には小さなリュッ
クをしょってにこにこ笑っている。「へへ、びっくりした?」その声を聞いたとたん、
ぼくの心臓は跳ね上がった。aikoだ・・本物だ。「いつも聞いてくれてんの?ありがと
うな」そう言って、aikoはぼくの方に歩みよってきた。aikoに会う夢は数え切れない
ほど見た。けれども、これは夢ではない。その証拠に、手を伸ばせば届きそうなとこ
ろで、空調の風に揺れる彼女の髪の先から漂う甘酸っぱい香りが、はっきりとぼくの
鼻先をくすぐっていた。
「aiko、今日OFFで大阪帰ってきてんけど、友達みんな予定入ってて、暇してんねん。
よかったら、ご飯でも食べに行けへん?」上目使いにぼくを見上げながら、どことな
く恥ずかしそうに言うaikoの頬はほんのりと赤く染まり、テレビ等で見るより格段に
かわいかった。もちろん、ぼくに依存のあるはずはない。ぼくはaikoを連れて、東通
り商店街の行きつけの居酒屋に行った。aikoは初めのうちは、どことなくきまり悪そ
うな様子で、言葉数も少なかったが、酒が入るにつれて、徐々にうちとけ、よく食べ、
よく飲み、よくしゃべった。店内の客の何人かが、aikoに気づき、握手やサインを求
めてきた。永遠に続いて欲しいと思える幸福な時間は、無情にも夢のように過ぎ去り、
居酒屋の閉店時間がやって来て、ぼくらは店を出た。
409名無しのエリー:03/10/31 01:41 ID:UsVp4caJ
aikoに出会った日(その2)
 店の前で、aikoはしばらく下を向いてもじもじしていたが、やがて、何かを決心したように
顔を上げた。「・・・あんな、もしよかったら、ホテルで飲み直せへん? すぐ近くやし」ぼくの
心臓は跳ね上がった。これまで散々妄想してきた展開が、今まさに現実になろうとしている。
呆然としながらうなづくぼくを、いたずらっぽい目で一瞥すると、aikoはさっさと歩き出した。
 十数分後、梅田の某有名ホテルの一室で、ぼくとaikoはソファに向き合って、ビールを飲んで
いた。ぼくには、まだ、自分の置かれた状況が信じられずにいた。ホテルの部屋の淡い照明が、
aikoの横顔をどこか非現実的な色に浮かび上がらせていた。
 けれども、これは紛れも無い現実だった。目の前に、手を伸ばせば届くところにいるのは、
間違いなくaikoだった。そう、手を伸ばせば・・・。
「何考えてるん?」ふと、我に返ると、aikoがぼくの顔をのぞきこんでいた。ぼくは、うう、
とかわけのわからない言葉を漏らすと、気持ちを落ち着かせるためにビールを一息に飲んだ。
aikoは、不意に身を乗り出して、ぼくの膝に手を当てた。そして、ぼくの顔を真正面からじっ
と見つめた。さっきまでのあどけない表情は消え、ぞっとするほど艶やかな空気が彼女の全身
から立ち上ってきた。
「なんか、やらしいこと考えてたんとちゃう?」
 図星を突かれて、ぼくの頭は混乱した。どぎまぎしながら、言葉を捜すが、あせればあせる
ほど、頭の中は真っ白になった。
「なあ、○○さん、aikoのこと、好きやろ?」
 ささやくようなaikoの声が耳朶をくすぐった。息苦しいほどのときめきが胸にせり上げてきた。
「aikoのこと考えながら・・・したり・・・してるん?」
 不意に、後ろめたさに襲われ、ぼくは思わず目をそらした。これまで何度、aikoを想いながら
自らを慰めたかわからない。ぼくは、言葉も無く、うつむくことしかできなかった。
その気まずい空気を打ち破るかのように、aikoが声を上げて笑い出した。
「なんやの〜別にそんな深刻にならんでも・・ええねん、ええねんよ、aikoのこと考えながらし
ても。aiko、なんか、そういうの、逆にうれしいし」
(つづく)
410名無しのエリー:03/10/31 01:41 ID:UsVp4caJ
aikoと出会った日(その3)
 そう言って、aikoは笑いながら立ち上がると、ぼくのすぐ隣に腰かけた。aikoの腕が、
ぼくの腕に触れた。ぼくにはそれがわざとのように思えた。すべすべとした感触が、ぼ
くの腕を伝って電流のように全身を駆け巡った。
 ぼくが反射的に腕をよけると、aikoは不意に笑うのをやめた。
「・・・○○さんて、すごくやさしいし、いい人やし、aikoちょっと好きになった・・・
ほんまやで、そやなかったら、絶対部屋なんか入れへんもん」
 aikoはつぶやくように言って、身をよじって、ぼくに体を向けた。冷房の効いた室内に
もかかわらず、ぼくの全身は燃えるように熱くなり、汗が吹き出てきた。
「・・・なあ、したげよっか?」
 aikoは、ぼくの答えをまたず、やにわに、ぼくの肩に手を置くと、身を乗り出すように
顔を寄せてきた。甘い香りがぼくを包み込んだ。aikoの唇がぼくの唇に触れた瞬間、ぼく
の体は無意識に震えた。aikoの唇はこの世のものとは思えないほどやわらかく、暖かかった。
初めのうち、ぼくの唇をそっとなぞっているだけだったaikoの唇は、だんだんと激しく、ぼく
の唇を弄び始めた。淫靡な音が静まり返った室内に響いた。そして、aikoのぬめりを帯びた舌
がぼくの唇を割って侵入してきた瞬間、ぼくは思わずくぐもったうめき声を上げていた。aiko
の舌が、まるで、別のいきもののように、ぼくの舌にからみつき、蠢いた。aikoは激しくぼく
の舌を吸いながら、右手を伸ばして、ジーンズの上からぼくのペニスを撫でた。その時、ぼく
は初めて、自分のペニスが痛いほど堅く屹立しているのに気づいた。
 ぼくの中で、何かが音をたてて弾けた。それまで、ただaikoになすがままにされていたぼく
は、むさぼるように、aikoの唇を、舌を吸い、お互いの唾液をからみ合わせた。aikoはかすれ
た声を上げながら、ぼくのジーンズのボタンをはずし、手を入れ、ぼくのペニスをそっと握り
締めた。ぼくは、ペニスを包むaikoの手のひらの感触にたまらなくなり、aikoのTシャツの裾
から手を忍び込ませようとした。
                            (つづく)
411名無しのエリー:03/10/31 01:42 ID:UsVp4caJ
aikoに出会った日(その4)
「ちょっと待って」
 aikoが突然、体を離して言った。
「・・あんな、aiko、今、好きな人がおんねん」
 全身を包みこんでいた快感がすっと引いていくのを感じた。Tのことだな。ぼくの胸に暗い影が
過ぎった。
「・・そやから、○○さんがaikoのこと触ったりするの、あかんねん。aikoがしたげるだけ。それ
で我慢して。な?」
 懇願するような口調でaikoは言いながら、伸ばしたぼくの手をそっと脇にどかせた。そして、床
にしゃがみこむと、ぼくのジーンズと下着をゆっくりと膝まで引き下ろした。aikoは、そそり立つ
ぼくのペニスを見つめながら、しばらく試すように指先で弄んでいた。それだけで、危うく爆発し
てしまいそうになるのを、ぼくは、必死でこらえた。aikoの瞳が次第に潤んでくるのがはっきりと
わかった。やがてaikoは切ないため息をもらして髪をかき上げると、ぼくの股間に顔を埋め、ぼく
のペニスの根元から亀頭にかけて、ゆっくりとなめ上げた。ぼくの喉から、低い呻き声が漏れた。
aikoはじらすように亀頭にちろちろと舌先を這わせながら、時折、ぼくの反応を確かめるかのよう
に、ぼくに視線を向けてきた。aikoの舌先は、まるでペニスをなめるために作られたかごとく、実
に巧みに、ある時は、亀頭に触れるか触れないかの所で動き、ある時は、ねっとり円を描きながら
亀頭を這い回った。これまで経験したことのない快感に、ぼくの呼吸は荒くなり、知らず知らずの
うちに、ソファを強く握り締めていた。そして、何の予兆もなく、aikoがいきなりぼくのペニスを
根元までくわえこんだ瞬間、ぼくは自分でも驚くほどの大きな声を上げた。aikoは、右手でぼくの
陰嚢を撫でながら、ペニスを味わうようにゆっくりと顔を上下させていたが、だんだんとその動き
が早まるにつれ、ぼくの下半身のマグマはふつふつと煮えたぎってきた。aikoの髪が、動きに合わ
せて揺れ、ぼくの太ももを撫でた。aikoは、かすかな呻き声を漏らしながら、実においしそうにぼ
くのペニスをしゃぶった。
                            (つづく)