アルバム全曲レビュースレin邦楽板 5th

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183名無しのエリー
SOPHIA 1st full「little circus」

1.CLIO ★★★☆ 寂しげなインスト曲。
  キーボードが延々と同じメロディーを繰り返す。
2.DANCE〜tarantellaを華やかに〜 ★★☆ 喚き立てるギターロックだが、正直意図が判らない。
  メロディアスな後奏がかなりいいのだが、まるで違う曲のようだ…最初次の曲のイントロかと思ったし。
3.Lucifer ★★★ 6拍子(12拍子?)で流れるようなメロディーの曲。
  最初は穏やかな雰囲気が、次第に暗さが露わになってくる。うねるようなベースが印象的。
4.float ★★★ 何とも爽やかな曲。しかし、主旋律は印象に残るようなものではない。
  雰囲気がマターリとしていていいが、後半で少しだれるか。
5.little cloud ★★★★☆ シングル曲。この曲も爽やかな印象を受ける。
  ユーモラスなイントロに始まるが、その後はそんなに明るくはない曲調が続く。
6.Chicken Heart ★☆ 実験的な曲。前半の英語は聴いてると不安な気分になる。
  本編はほんの少ししか流れない。「forget」と「センチメンタリアン・ラプソディ」の原型…だと思う。attacca:
7.ポトス ★★ な、なんだこりゃ…底抜けに可愛らしい曲。…スマソ、こういうのは受け付けられんです。
  ポップスとしては良作だが、歌い方で好みがはっきり別れそうな曲。
8.Hungry life ★★★☆ な、なんだこりゃ…とてつもなく馬鹿っぽいロックだなぁ…だが面白いので良し。
  これも歌い方にかなり特徴があるので、好みははっきりと別れそう。
184名無しのエリー:03/07/11 01:59 ID:GZnm+5Vj
9.Believe ★★★☆ シングル曲。所謂ヴィジュアル系ポップスといった印象。
  ギターソロは良くありそうな旋律で、親しみやすい。ていうかゲームやアニメの主題歌っぽいなと思った(偏見だが)。
10.「 」 ★★★ 短い、間奏曲的な役割を持つ曲。終始静かな雰囲気。
  「Eternal Flame」という曲がこの曲の完成形。「Eternal Flame」の方が良い。
11.街 ★★☆ シングル曲。シングルとは若干の違いがある。
  爽やかなポップスだが、印象が他の曲に比べて薄い。シングルバージョンの方が良いかと。
12.CIRCUS ★★★★☆ この後の作品に見られる、内省的な歌詞を持つバラード。
  バンドサウンドも上手い具合に盛り上がっていく。ところで右の人を知ってますか?→( )´3`)
13.CLIO'S BLUE ★★★★ インスト曲。何故かこの曲を聴く度に祭り終了のAAが思い浮かぶ。
  「CLIO」のように悲しげなメロディーが繰り返されるが、今度はバンドも加わり盛り上がる。


総評 ★★★☆
ヴィジュアル系ポップスからロックへの過渡期に作られたアルバム。
各々の曲がバラエティに富んでおり、
そのせいか若干ごった煮感が否めないが、これはこれで良いのではないかと。
凄く聴きやすいので、入門にはこれが良いかと思う。
185名無しのエリー:03/07/11 01:59 ID:GZnm+5Vj
SOPHIA 2nd full「ALIVE」

1.ゴキゲン鳥〜crawler is crazy〜 ★★★☆ シングル曲。シングルに比べ、冒頭に幾分か追加されている。
  アコギやキーボードが目立つ軽快な一曲。アルバム全体の雰囲気とは少し感じが違うので、1曲目なのは正解かと。
2.DIVE ★★★★★ 雄大な曲。キーボードのパートが印象的。
  ひたすら暗い曲だが、テンポが若干速いのでそのせいか暗さはそんなに苦にはならない。
3.この風に吹かれながら ★★★ 憂鬱だが、ポップなバラード曲。
  エレキがいい味を出していると思った。
4.−&− ★★★★ キーボードのフレーズが印象的な一曲。
  一見爽やかな感じがするが、演奏や歌詞からは諦観の境地が垣間見える。
5.forget ★☆ ひたすらロック。
  しかし、騒ぎ立てる演奏とは裏腹に、虚無的な感じを受ける。
6.口笛 ★★☆ 口笛と、エレキギターのストロークだけで構成されている。
  ゆったりとした小曲。つたない口笛とギターが妙に印象的。quasi attacca:
7.チョーク ★★★★☆ 鄙びた侘びしさを持つ、マターリとした曲。
  実際優しい感じの曲なのだが、なぜか超現実的、非現実的なものを感じる。
8.坂道 ★★☆ キャッチーでポップなメロディーを持つバラード。。
  アレンジは壮大だが、曲自体の出来ががそれについていっていないと思う。
9.Replay ★★★ 静かに始まり、次第に楽器の数が増えていく構成の曲。
  同じ音型を繰り返していくと同時に、歌詞も一定の対比を繰り返していく。
186名無しのエリー:03/07/11 02:00 ID:GZnm+5Vj
10.君と揺れていたい ★★★☆ シングル曲。爽やかなバラード。ベースが良い。
  ゆったりとしたテンポだが、行進曲のようにどっしりとした底力があるのでだれない。
11.蜘蛛と蝙蝠 ★★★★ 爽やかでハイテンポな曲だが、やはり色彩感が薄い。
  しかし唯一、楽しい曲調を持っているので、他の曲に比べるとかなり楽しく聞ける。
12.ALIVE ★★★★ アコースティックなバラードが中心となっている。
  終盤近く、バンド全奏でのクレッシェンド、アッチェレランドで盛り上がる大サビは必聴。
13.about ★★★ 「口笛」に歌詞をつけ、よりジャジーにした曲。
  「口笛」に比べ、安定した心地よさがある。ただ安定しすぎていて眠くなる…


総評 ★★★
ジャケットで既に提示されているが、色彩のない、いわばモノクロなアルバム。
SOPHIAのアルバムの中では一番重く、暗い。
前作に比べアコースティックで内省的な曲が増え、キャッチーさは薄れた。
バラード系の曲が多く、通して聴くと鬱になり、また疲れる。
所謂「初心者にはお勧めできない」というやつだろうか、このアルバムから入るのは危険かと思われ。
187名無しのエリー:03/07/11 02:01 ID:GZnm+5Vj
SOPHIA 3rd full「マテリアル」

1.大切なもの ★★★★ ゆったりとした、しかし力強いサウンドを持つ曲。
  曲調は決して明るくないが、この曲を聴いても鬱にはならない。
2.航海 ★★★★☆ アコギやベースの低音部の動きが特徴的な、疾走感溢れる曲。
  曲自体は爽やかだが、歌詞からは悲壮な決意がこめられているとも解釈できる。
3.Place〜 ★★★ シングル曲。サウンドが重めのバラード。
  歌詞は「航海」の延長線上にあり、メロディーは「航海」よりもキャッチーに仕上がっている。
4.せめて未来だけは… ★★★☆ 題名からは想像もつかない、ハイテンポでシニカルなロック。
  かなり個性的なので、この曲も人によっては受け付けられないと思う。
5.黒いブーツ〜oh my friend〜 ★★★★ シングル曲。古風なロック。
  単調なスネアとうごめくベースとの対比が良い。
6.take me away ★★☆ エフェクトを駆使した、凶暴な感じの曲。
  Vo.が何を言っているのかは不明。歌詞も「大意」しか表記されていない。
7.Birds eye view ★★★★ アコギとキーボードが印象的なバラード。暗いが美しい。
  マターリと静かに、寂しげなメロディーが歌われる。
8.言葉 ★★★★★ 物静かで美しい間奏曲。耽美な印象を受ける。
  アコギの美しい、悲しげなコード進行に、呟くようなVo.が重なる。
188名無しのエリー:03/07/11 02:01 ID:GZnm+5Vj
9.センチメンタリアン・ラプソディ ★★★☆ ポップなロックだが、前半はノイズに遮られて聞こえない。
  また、全く違う音が突然割り込んできたりと、面白い試みも見られる。メロディーはかなりキャッチー。
10.ビューティフル ★★★☆ シングル曲。社会人の憂鬱を歌っている…ように聞こえる。
  シンプルな構成のポップ・ロックだが、エフェクトがかかっているVo.はやはり好き嫌いが…
11.贈り物 ★★ 穏やかに、ひっそりと歌われる曲。大サビでは大仰なコーラスが入る。
  決して長くはないが、曲自体の出来が(略 なせいか、途中でだれる。前半は良いんだが…
12.material of flower ★★★★★ 壮大なバンドサウンドがかなり良い効果をもたらしている、暗いラスト。
  後半はひたすら鬱に盛り上がるサビの繰り返しで、終わり方にも救いが無い。


総評 ★★★★☆
名盤と言って差し支えないかと。
シニカルな曲を加えて、前作の路線を更に追求した感じである。
全体的な暗さは前作よりも控えめになっているが、局所的にはかなり鬱になったりする。
☆を引いたのは、「航海」〜「Place〜」のつながりが弱いため(歌詞は繋がっているが)。
今のところ多くの人が認めるSOPHIAの最高傑作。
189名無しのエリー:03/07/11 02:02 ID:GZnm+5Vj
SOPHIA 4th full「進化論」

1.Cross the desert ★★★★ エフェクト多用の重くて暗い曲。
  曲調は荒涼としているが、雄大なサウンドが繰り広げられる。
2.ミサイル ★★ シングル曲。混沌としたサウンドのロック。
  よく聴いてみるとそうでもないのだが、どうしても「馬鹿っぽい」という印象がこの曲にはある…
3.銃弾 ★★★ ジャジーな、三拍子系の曲。金管が雰囲気を高めている。
  壮大で切なげなサビのメロディーはとてもキャッチーで聴きやすい。
4.SUNNY DAY ★★★ 怒りの音楽。これもジャジーな曲調。鋭い金管の音色も入る。
  神経質な雰囲気で始まり、サビで怒りが爆発。間奏ではキーボードが暴れまくる。
5.赤い青春と虫けら ★★★☆ 前二曲の流れをそのまま引き継いだような曲。
  やはり荒涼とした曲調だが、サビで一転ポップなメロディーになる。
6.誓いの種 ★★★★ 力強いバラード。
  曲自体は良いが、やや歌詞がクサ過ぎなせいか、聴いてて恥ずかしくなる曲。
7.OAR ★★★★ シングル曲。歌詞は物語性を持っている。
  混沌としたロックで、終始不穏な響きが続く。それだけに、あっけない終わり方が残念。
8.DIVE SURFER ★★ 遊びの要素が満載の曲。
  ハイテンポでポップな演奏が、楽しさを更に増す。でもアルバムの流れを中断しているのでイラネ。
190名無しのエリー:03/07/11 02:02 ID:GZnm+5Vj
9.鈴蘭 ★★★★ 鄙びたキーボードに始まる、鄙びたバラード。
  終始明るくない雰囲気が続くが、要所でエレキギターの出す色彩感が美しい。
10.−WOOZ!− ★★★★☆ ポップでキャッチー、バンドサウンド全開な曲。
  底抜けに明るい曲調だが、歌詞からはもっと生真面目な印象を受ける。
11.happy end ★★★★ アコースティックなバンドサウンドでマターリとした曲。
  歌詞を考えると、前曲と対になっているような気がする。
12.walk ★★★★★ シングル曲。バンドサウンド全開のバラード。
  基本的には爽やかに進行するが、サビには不穏な半音下降があったりする。すぐ解決するけど。
13.進化論 ★★★ シングル曲。爽やかなポップス。
  やはり歌い方によって好き嫌いが分かれそうな曲。今聴いてみると「rock star」の前身にしか聞こえない…


総評 ★★★☆
前作までの流れとは一転、バラエティに富んだアルバム。
鬱要素はかなり薄れたので、楽に聴けるようになった。
個々の曲を単体で見れば良作揃い。しかし、各々の個性が強いので、全体のまとまりに欠けている。
曲順も、中盤の流れが悪いように思われる。
とにかく、このアルバムだけは、他とは雰囲気がかけ離れている。
最近のSOPHIAが好きな人はこれから入った方がよろしいかと。