アルバム全曲レビュースレin邦楽板 4th

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Mr.Children 9th「Q」

1.CENTER OF UNIVERSE ★★★☆ 最初はマターリしているが、途中から突然加速、物凄い勢いでクライマックスを迎える。
 自分こそが中心ですと歌っている、何とも自己中な曲。楽しいけど。
2.その向こうへ行こう ★★★★ バガボンドのテーマをイメージして作られたらしい曲でござるよ。
 終始マターリとしたテンポで進むが、サビの重厚で壮大なアレンジが美しいのでござるよ。
3.NOT FOUND ★★★☆ シングル曲。桜井曰くミスチルの最高傑作らしい。
 12/8拍子の流れるようなリズムに、美しいメロディと激しい演奏がマッチしていて秀逸。
4.スロースターター ★★☆ ミドルテンポで、ハードロック調の曲。
 二番の後の展開は好きだが、最後の繰り返しが、やや単調で冗長か。
5.Surrender ★★★★ アコースティックな鬱曲。但し深海の頃の鬱とはまた別の雰囲気を持つ。
 全体的に明るいアルバムの中ではやや浮いた存在か。
6.つよがり ★★★ ピアノやオーケストラの伴奏が美しいバラード。
 マターリとしているが、底には力強さを持つ。木管前列の楽器が絡んでくるあたりが特に綺麗だと感じた。
7.十二月のセントラルパークブルース ★★★ ノリノリのジャジーな曲。
 tr.1もそうだが、あまりに躁状態なVo.が逝っちゃってるので、ついていけない人はいるだろう。
8.友とコーヒーと嘘と胃袋 ★★★★☆ まくし立てるように歌うVo.が印象的な、楽しい曲。
 中間部の語りは、一見ただの酔っぱらいの愚痴にしか聞こえないが、良く聴くと結構(・∀・)イイ!!事を言っている。
584486:03/03/06 22:03 ID:SrVcO8gb
9.ロードムービー ★★★ 綺麗なメロディを持つ、ポップな曲。
 初期の爽やか路線の名残はあるが、歌詞の面で成長が見られる。このグルーヴ感はかなり秀逸。
10.Everything is made from a dream ★☆ マーチ風のリズムを持つ曲。
 雰囲気は楽しいのだが、アルバム全体から見ると印象がかなり薄い。
11.口笛 ★★★☆ シングル曲。微妙にmixが違うらしいが、あまり変化はない。
 初期のポップさに最近の落ち着いた感じが見事に融合して、どこか懐かしい感じがする良質の曲となっている。
12.Hallelujah ★★★☆ 別に宗教的ではない、綺麗なバラード。但し、ハレルヤ連呼はあるけど。
 フワフワした前半も綺麗だが、後半で冒頭の旋律が回帰してからの展開がどっしりとしていて(・∀・)イイ!!
13.安らげる場所 ★★ ピアノとストリングスだけが伴奏の曲。
 ラストがマターリ系というのは最近のミスチルの傾向だが、この曲はやや盛り上がりに欠ける感じがする。


総評:★★★★
5th、6thの頃の鬱な要素は殆ど取り払われたと言っても良い。
但し、今作では鬱脱出を通り越して躁状態になっていて、やたらと明るい曲が多い。
その狂的な明るさに最初は戸惑うだろうが、聞き込むとそれは苦にならなくなり、
個人的にサウンドは、(バンドのアンサンブルなどが秀逸で)ミスチルのアルバム中一番だと思っている。