573 :
486:
出来たので、載せます。
毎度のことですが、その時の気分で書いているので、全体的な整合性に欠けるかも知れません
それから、
>>528さんのご指摘通り、☆の数は主観入りまくりですので、
各トラックレビューのところの☆の数はあまり気にしない方がいいかもしれません。あしからず。
>>528 ロックっぽいのが好きなのも多少あるけど、基本的に厚いのや、暗いのが好きなんだよ。
574 :
486:03/03/06 21:59 ID:SrVcO8gb
Mr.Children 3rd「versus」
1.Another Mind ★★★★☆ 歌詞的にはこのアルバム最もダーク。
不穏なアコギが刻むリズムが躍動感を上手く演出していると思う。
2.メインストリートへ行こう ★★★ コ○テロ風のVo.が印象的な曲。
軽快なリズムを持ち、曲調も歌詞も楽しめる曲。ファンキーなサックスも(・∀・)イイ!!
3.and I close to you ★★ 曲自体は暗いが、軽快なブラスの所為かそれほど暗くは感じない。
…何か無理矢理カッコつけようとしている感じがする。歪んだギターは好きだけど。
4.Replay ★★★☆ シングル曲。初期によく見られた爽やかポップソング。
どことなく歌詞に諦観が漂っているような気がする… 気がするだけかもしれないけど。
5.マーマレード・キッス ★☆ どこか南国風な感じがする、マターリとした曲。
雰囲気は結構好きだが、ずっと同じ調子で進行するので、途中でだれてしまう感じがした。
6.蜃気楼 ★★★★☆ 曲調的にはこのアルバム最もダークで、狂的な感じが漂う曲。
(どこかで聴いたような気がするけど)ベースラインを始め、ジャジーなアレンジがとても印象的な曲。
7.逃亡者 ★ 思わせぶりな題名に深刻そうな歌詞…しかしその実体は(・∀・)!!……………(;´Д`)
小林の曲やJEN(Dr.)のVo.に興味がある人は一度聴いてみる価値はある。ワラタヨ。
8.LOVE ★★☆ ハネていて軽快なポップソング。
若いなぁ。その分自己中な歌詞やアレンジが子供っぽいけど。
9.さよならは夢の中へ ★★★★ マターリバラード。歌詞は逃避的。
哀しい響きが随所に見られるが、サビや後奏は明るいので鬱にはならない。
10.my life ★★★ 可愛らしいポップソングだが、歌詞は情けない。
しかし、前向きに終わる点が、救いがあって評価できる。ただ、アレンジが軽いけど。
総評:★★☆
この後4th〜6thにかけてかなり鬱な展開を見せることになるが、このアルバムでも、既にその兆候は見られる。
初期の爽やかポップスの形を留めているが、精神面での苦悩が現れ始めた。
しかし、いかんせん音がまだ軽い。
確かにこういう曲に重いアレンジをつけても変なだけだが、重い物好きの自分にはちょっと…
単純に良い曲を聴きたいのであれば、結構お勧めできるけど。
575 :
486:03/03/06 22:00 ID:SrVcO8gb
Mr.Children 4th「Atomic Heart」
1.Printing ☆ 何やら印刷をしているような効果音だけのトラック。
うごめくような音から、印刷機が始動したような印象を受ける。名前からしてそうなんだろうけど。
2.Dance Dance Dance ★★☆ 印象的なリフに始まる曲。サビが少々弱いと思った。
ベースの動きがかなり(・∀・)イイ!! 途中で前曲の効果音を入れて、一応関連性は持たせている。
3.ラヴ・コネクション ★★★ ノリノリのロック。後半の繰り返しがやや冗長か。
何遍も言うけど、この歌い方が気にくわない人はいそう。この曲では深海以降程じゃないけど。
4.innocent world ★★★ シングル曲。サビのベースが印象に残った。
一見(?)爽やかな曲だが、歌詞から、この頃から既に鬱要素が入ってきたのが伺える。
5.クラスメイト ★ ブラス系が目立つマターリとした曲。
二番の後の間奏から後が、凄く冗長で退屈に感じた。マターリしすぎ。
6.Cross road ★★★☆ シングル曲。ややマターリ系のポップス。
個人的には、初期のコンセプトが昇華された曲という印象を持っている。
7.ジェラシー ★★★★★ エフェクト多用で、かなり壮大な印象を受ける鬱曲。
この曲も、イントロのリフが印象的。テンポはややゆっくりだが、細かい打ち込み音などが曲に動きを持たせている。
576 :
486:03/03/06 22:00 ID:SrVcO8gb
8.Asia(エイジア) ★★★★ 都会的な印象を受ける、壮大な曲。但しこの曲も暗い。
どうでもいいが、わざわざエイジアと表記しているけど、曲中で使われてるのは形容詞のAsian(アジアン)だけ何だが…
9.Rain ★ 雨の効果音。それだけ。
ただ、前二曲からの流れを一旦落ち着かせ、次の曲に繋いでいるという点では成功していると思う。
10.雨のち晴れ ★★★☆ サラリーマンの日常を描いた曲。
情けない印象のA,Bメロから一転して雄大なサビ(と中盤の間奏)に入る展開が(・∀・)イイ!!
11.Round about〜孤独の肖像〜 ★★★★ 前曲でやっと明るくなったかと思いきや、また鬱曲。
ゆったり系のイントロ,AメロとノリノリのBメロ,サビはドラムパターンによって区別されている。
12.Over ★★☆ 初期に見られた爽やか青春ポップス。
ビーチボーイズ風のコーラス等は爽やかでいいが、歌詞が暗いんだよなぁ。
総評:★★★
3rdと同じく、初期と深海以降の要素が入り交じっているが、3rdに比べ、やや深海以降よりになった印象を受ける。
爽やかポップス系統の曲が聴くことの出来る最後のアルバムであり、ポップさとロックさが混在するアルバム。
そのせいか方向性がぼやけているような気もするが、各々の曲単体で見ると佳作が多い。
577 :
486:03/03/06 22:01 ID:SrVcO8gb
Mr.Children 5th「深海」
1.Dive ★★★☆ バシャンというDiveするような効果音に始まるインスト。
独奏チェロが、暗いが憧れに満ちた美しい旋律を歌い上げる。attacca:
2.シーラカンス ★★★★☆ 暗い旋律、狂気に満ちたVo.とこのアルバムを象徴する曲。
Aメロ、力強いサビとゆったりしたテンポで進むが、途中から突然ハネて狂的にノリノリになる。attacca:
3.手紙 ★★★ 再びゆったりとしたテンポになり、アコギとピアノがメインの叙情的な曲へ。
ショパンの「別れの歌」を意識して作られたらしい。
4.ありふれたLove Story〜男女問題はいつも面倒だ〜 ★★★☆ アルバム全体の流れを簡単に略した歌詞を持つ曲。
メロはポップだが、伴奏(特にDr.)が重い。少しテンポがマターリしすぎてしているように感じた。
5.Mirror ★★☆ 懐かしさと可愛らしさを感じさせるマターリポップ。
鬱の要素が殆どないので、アルバム中のオアシス的な役割を持つ。
6.Making songs ★ 曲作りの様子を録音したらしき曲(?)。
「タイムマシーンに乗って」のAメロの原型などが聞こえる。
7.名もなき詩 ★★★☆ シングル曲。サビに至るまでの構成がちょっと特殊かも。
中盤、新しい曲想が次々と出てくるが、結局は最初のメロで終わる。爽やかな曲だが、やはりスネアの重さが印象的。
8.So Let's Get Truth ★★ Vo.の他はアコギとブルースハープだけという小曲。
辛辣な社会批判、長渕的な歌い方が少々きつすぎるか。アルバム後半に向けて鬱要素が出始める。
578 :
486:03/03/06 22:01 ID:SrVcO8gb
9.臨時ニュース ★★ ニュースやラジオの音源的なものが流れる曲。
「また会えるかな」が流れている箇所もある。次曲との関係が密接。quasi attacca:
10.マシンガンをぶっ放せ ★★★★ シングル曲。退廃的なムードを持つロック曲。
これまた辛辣な社会批判を持つ曲だが、どこか諦観に似た感情が時節感じられる。attacca:
11.ゆりかごのある丘から ★★★☆ 終始マターリ気味だが、逃避的で懐古的なAメロ、寂しい現実が描かれるサビを経る。
結局は諦めたように終わる。狂ったようにサックスが吹いたり、Vo.がシーラカンスと呟く後奏が個人的に好き。attacca:
12.虜 ★★★☆ 歌謡曲的なメロディーを持つ曲。前半はアルバムのクライマックス。
狂ったようにVo.が叫ぶが、後半に入ると一転、願うようなコーラスとなる。
13.花-memento mori- ★★★★ シングル曲。死を想えという副題の通り、諦観に満ちた曲。
Vo.が叫ぶ大サビで一瞬激しさが戻るが、総じて安定した感じがする曲。
14.深海 ★★★★☆ 悠久な感じがするイントロに始まる曲。途中から力強く展開されるが、やはり諦観が底に流れている。
終盤叫びが入り、演奏は力強く終わるが、曲は水の中を思わせる効果音で終わる。
総評:★★★☆
全体的な流れ、或いはコンセプトを持つアルバム。
特にtr.1-3と9-12は曲自体が繋がっていて、全体として一つの曲と捕らえることも出来る。
アナログな雰囲気が多分に感じられるクリアで簡潔なサウンドは、前作までの流れとは一線を画している。
前作に比べ遙かに鬱要素が多く(端的に言えば厭世的)、爽やかポップスはまるっきり後退した。
これと6thとは全然違う印象を持っているが、対になっている("Kid A"と"Amnesiac"の様に)。
579 :
486:03/03/06 22:02 ID:SrVcO8gb
Mr.Children 6th「BOLERO」
1.prologue ☆ インスト。フルートがメインの部分と、弦のリフに始まる部分とに大別される。
曲は次第に高揚して行くが、その頂点で突然途切れる。quasi attacca:
2.Everything(It's you) ★★★ シングル曲。ロックバラード。
中盤の長大なギターソロがいかにもと言った感じだが、個人的には好き。
3.タイムマシーンに乗って ★★★☆ この頃のミスチルによく見られた社会批判ロック。
バンドサウンドが格好いいが、このしゃがれた歌い方が嫌いな人はいそう。
4.Brandnew my lover ★★★☆ セクースソングだが、この頃特有の鬱曲。
歌詞が本当にひねくれているので好みが別れるか。歪んだエレキが特徴的。
5.【es】〜Theme of es〜 ★★★☆ シングル曲。お得意のストリングス多用バラード。
tr.3と4の後に聴くと、心が癒されるような感じがする。アルバムとの違和感が多少あるが。
6.シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜 ★☆ シングル曲。コ○テロをパロった、軽いロック。
他のシングルも殆どそうだけど、これが一番アルバムとの違和感がある。「メインストリートへ行こう」の改悪版(・A・)イクナイ!!
7.傘の下の君に告ぐ ★★★★ 社会風刺ロック。軽快な小曲だが、毒を多分に含んでいる。
他の風刺曲に比べ、荒涼殺伐とした感じを持つ(特にAメロに)。一応サビは長調だが。
580 :
486:03/03/06 22:02 ID:SrVcO8gb
8.ALIVE ★★★★★ 鬱曲だが、何かを悟ったような響きを持つ曲。
打ち込み中心で荒涼とした前半と、バンド中心で希望に満ちた後半との対比が美しい。
9.幸せのカテゴリー ★★★☆ 懐かしさを感じさせるギターの旋律が印象的な曲。木琴が可愛らしい。
曲調こそ初期の爽やかポップスだが、その実歌詞はとっても鬱で、アルバム中一番暗い。
10.everybody goes〜秩序のない現代にドロップキック〜 ★★☆ シングル曲。ノリノリのロック。
社会風刺曲の先駆けだが、やはりアルバム制作時期から離れているせいか、違和感がある。
11.ボレロ ★★★★☆ ピアノ、オーケストラをバックに歌い上げる、ボレロのくせに4拍子な曲。
不穏なピアノの伴奏が、美しい管弦楽の合奏に変わる変化が(・∀・)イイ!! 真摯な願いがこめられた曲。
12.Tomorrow never knows(Album mix) ★★★ シングル曲。リズムパートが生演奏になったらしい。
アルバムの雰囲気との違和感バリバリだが、ラストなのでボーナストラックと考えればいい。
総評:★★★
制作時期が近いためか、5thと良く比較される。
5thがアナログ的な感じがしたのに比べ、こちらはデジタルな要素もあり、音が厚い。
5thの陰に対して6thの陽、と言われることもあるが、実際は同じくらい鬱な要素があるアルバム。
但し、全体的な流れがある5thに比べ、こちらは古いシングル曲が収録されていることもあり、統一性にやや欠ける感じがある。
581 :
486:03/03/06 22:02 ID:SrVcO8gb
Mr.Children 7th「DISCOVERY」
1.DISCOVERY ★★★☆ 荒涼としたエレキのリフに始まる曲。次第に盛り上がり、重厚なサウンドが繰り広げられる。
リズム隊がai○bagに似ていると言われるが、同じ材料を使いながら、ai○bagよりも湿っぽい感じがする。
2.光の射す方へ ★★★☆ シングル曲。デジタルな感じがするロック。
前半はそれなりにポップだが、後半は一転、サビの材料を使って延々とループする。
3.Prism ★★★★ メロディが非常に綺麗な鬱曲。イントロや後奏のギターのリフも美しい。
荒涼とした感じがするが、間奏や後奏のギターが雄大な感じを醸し出している。
4.アンダーシャツ ★★ ジャジーな雰囲気の、社会風刺が入った曲。
ブラスが良くも悪くも曲調を決定づけている。間奏の盛り上がりが凄いと思った。
5.ニシエヒガシエ ★★★ シングル曲。いかにもと言ったリフを使った退廃的なロック。
全体的にやや単調だが、3拍子でゆったりとした中間部がアクセントになっている。
6.Simple ★★ 落ち着いた感じのする、可愛らしいポップな曲。
優しさと同時に、歌詞からは何かを悟ったような雰囲気が感じられる。
582 :
486:03/03/06 22:03 ID:SrVcO8gb
7.I'll be ★★★★★ シングル曲。シングルとバージョンが全く違う、バラード系。
始めはピアノとアコギがメインだが、次第にバンドサウンドが高まっていく。前向きな歌詞が(・∀・)イイ!!
8.#2601 ★★★★☆ ハードロック調の曲。この曲もエレキのリフが(・∀・)イイ!!
Vo.の歌い方がひねくれている上、エフェクトがかかっているので好き嫌いはあるだろうけど。
9.ラララ ★★ アコースティックな感じのする、マターリ系の曲。
この落ち着いた雰囲気は好きだが、ブラス系がどうも合わないような…
10.終わりなき旅 ★★★ シングル曲。力強いバンドサウンドとストリングスの曲。
この曲も歌詞が非常に前向き。ただ、6分以降の曲調には少し展開があって欲しかった。
11.Image ★★★☆ 前半は、アコギがメインのマターリとした曲調。
しかし、中盤で盛大に盛り上がり、後半で再び弾き語りの落ち着いた曲調になる。
総評:★★★☆
活動休止('97-'98の)後の、復帰作。
さすがに5th、6thほど暗くはないが、それでもまだまだ鬱な要素が入っているアルバム。
しかし、希望を持った歌詞も出始め、鬱脱出の気配が見られる。
サウンド面では、アレンジの幅が広がったような感じがした。
デジタルなリフを駆使した曲から、アコースティックなアレンジの曲まで、どれも上手くなったと思った。
583 :
486:03/03/06 22:03 ID:SrVcO8gb
Mr.Children 9th「Q」
1.CENTER OF UNIVERSE ★★★☆ 最初はマターリしているが、途中から突然加速、物凄い勢いでクライマックスを迎える。
自分こそが中心ですと歌っている、何とも自己中な曲。楽しいけど。
2.その向こうへ行こう ★★★★ バガボンドのテーマをイメージして作られたらしい曲でござるよ。
終始マターリとしたテンポで進むが、サビの重厚で壮大なアレンジが美しいのでござるよ。
3.NOT FOUND ★★★☆ シングル曲。桜井曰くミスチルの最高傑作らしい。
12/8拍子の流れるようなリズムに、美しいメロディと激しい演奏がマッチしていて秀逸。
4.スロースターター ★★☆ ミドルテンポで、ハードロック調の曲。
二番の後の展開は好きだが、最後の繰り返しが、やや単調で冗長か。
5.Surrender ★★★★ アコースティックな鬱曲。但し深海の頃の鬱とはまた別の雰囲気を持つ。
全体的に明るいアルバムの中ではやや浮いた存在か。
6.つよがり ★★★ ピアノやオーケストラの伴奏が美しいバラード。
マターリとしているが、底には力強さを持つ。木管前列の楽器が絡んでくるあたりが特に綺麗だと感じた。
7.十二月のセントラルパークブルース ★★★ ノリノリのジャジーな曲。
tr.1もそうだが、あまりに躁状態なVo.が逝っちゃってるので、ついていけない人はいるだろう。
8.友とコーヒーと嘘と胃袋 ★★★★☆ まくし立てるように歌うVo.が印象的な、楽しい曲。
中間部の語りは、一見ただの酔っぱらいの愚痴にしか聞こえないが、良く聴くと結構(・∀・)イイ!!事を言っている。
584 :
486:03/03/06 22:03 ID:SrVcO8gb
9.ロードムービー ★★★ 綺麗なメロディを持つ、ポップな曲。
初期の爽やか路線の名残はあるが、歌詞の面で成長が見られる。このグルーヴ感はかなり秀逸。
10.Everything is made from a dream ★☆ マーチ風のリズムを持つ曲。
雰囲気は楽しいのだが、アルバム全体から見ると印象がかなり薄い。
11.口笛 ★★★☆ シングル曲。微妙にmixが違うらしいが、あまり変化はない。
初期のポップさに最近の落ち着いた感じが見事に融合して、どこか懐かしい感じがする良質の曲となっている。
12.Hallelujah ★★★☆ 別に宗教的ではない、綺麗なバラード。但し、ハレルヤ連呼はあるけど。
フワフワした前半も綺麗だが、後半で冒頭の旋律が回帰してからの展開がどっしりとしていて(・∀・)イイ!!
13.安らげる場所 ★★ ピアノとストリングスだけが伴奏の曲。
ラストがマターリ系というのは最近のミスチルの傾向だが、この曲はやや盛り上がりに欠ける感じがする。
総評:★★★★
5th、6thの頃の鬱な要素は殆ど取り払われたと言っても良い。
但し、今作では鬱脱出を通り越して躁状態になっていて、やたらと明るい曲が多い。
その狂的な明るさに最初は戸惑うだろうが、聞き込むとそれは苦にならなくなり、
個人的にサウンドは、(バンドのアンサンブルなどが秀逸で)ミスチルのアルバム中一番だと思っている。
585 :
486:03/03/06 22:04 ID:SrVcO8gb
Mr.Children 10th「IT'S A WONDERFUL WORLD」
1.overtune ★☆ お得意のオーケストラを使ったインスト。木管の音がしないのがやや不自然か。
リズミカルな打ち込みの音に始まるが、やがて弦やホルン、トロンボーンを主体として盛り上がる。attacca:
2.蘇生 ★★★ エレキの印象的なパターンに始まるポップなロック。
序盤、段々とリズムが細かくなっていく様は、ありきたりだが効果的。quasi attacca:
3.Dear wonderful world ★☆ 打ち込みとアコギが中心の小曲。
マターリ気味に進み、何の進展もないまま曲は終わる。その後、カフェの描写らしきものが入る。quasi attacca:
4.one two three ★★★★ ブラスを多用した軽快なポップロック。歌詞が凄く前向き。
ゆったりとしたリズムが、サビで突然速く(正確には細かく)なる展開が(・∀・)イイ!! ラストで有名な猪木の詩も聴ける。
5.渇いたkiss ★★ マターリとして、色っぽい歌詞を持つ曲。
…やはりだれるなぁ。但し、この曲は中盤がだれる。終盤の盛り上がりは別に悪くない。
6.youthful days ★★★☆ シングル曲…またポップロックか。一つのアルバムに多すぎるような気がする。
田原様スレで言われているけど、最近は本当にストリングスばっかり使ってるな… この曲は本当に若々しい感じがする。
7.ファスナー ★★★ アコギが目立つマターリとした曲。この曲も歌詞が色っぽい。
打ち込みやキーボードを使っていて、バンドのメンバーは桜井以外演っていない。
586 :
486:03/03/06 22:04 ID:SrVcO8gb
8.Bird Cage ★★★★★ 鬱曲だが、サビが長調で終わるため、わずかに希望が持てる曲。ドラムが非常に(・∀・)イイ!!
エレキのリフや一定に刻むベースが印象的なA,Bメロと、狂的な響きを持つサビの鋭い対比が非常に美しい。
9.LOVEはじめました ★★★★ ほとんどが打ち込みの、久しぶりの社会風刺曲。
色々な音がサンプリングされていて、混沌とした展開となっている。
10.UFO ★★★★ これまたストリングスが目立つポップロック。歌詞は逃避的。
ベースの動きや、間奏のギターソロが(・∀・)イイ!! 湿っぽいサウンドも良。
11.Drawing ★★★★★ 全体的にマターリとしているが、どことなく悲しさが漂うバラード。
途中まで打ち込みとアコギが中心となっているが、終盤バンドサウンドが入ってきて美しい合奏が繰り広げられる。
12.君が好き ★★ シングル曲。本当にメロディが煮え切らない。
これもマターリ系バラードだが、前曲と比較されてしまって、大分劣るように聞こえてしまう。
13.いつでも微笑みを ★★☆ 軽快だが、無邪気な優しさが漂う曲。
アナログな雰囲気のあるイントロは可愛いらしくて(・∀・)イイ!!が、サビでVo.にかかるエフェクトはどうかと思った。
14.優しい歌 ★★★★ シングル曲。「旅人」以来の軽快なロック。
シンプルなバンドのアンサンブルも良いが、前向きな歌詞が個人的に凄く好きな曲。
15.It's a wonderful world ★★★☆ 美しい曲。でもやっぱりストリングスを多用。
tr.3と同じような展開で進むが、今回はサビがちゃんとついてクライマックスを形成する。
総評:★★★☆
前作発表後、解散の危機にあったらしい彼等だが、肩の力を抜き今作で再出発を果たした。
全体的に肯定的な歌詞が多く落ち着いていて、5th-6thの頃の雰囲気が好きな人はすぐには馴染めなさそうだが、
4thまでのアルバムに入っていたポップスが好きな人には割と受け入れやすいと思う。
確かにポップなアルバムだが、若々しい初期のポップスに比べ、今回は大人の雰囲気が漂うポップスとなっている。
サウンド的には、ストリングスを多用し、穏やかで美しい響きを持った曲が多い。バンドサウンドはやや後退した。
個人的にtr.8〜tr.11の流れはミスチル一。
587 :
総括:03/03/06 22:05 ID:SrVcO8gb
アルバムごとに曲調やサウンドが次々と変遷していくので、まとめてみた。
不等号は別に音楽の出来不出来を表しているわけではない。主観バリバリだが。
↓鬱 ↓躁
5th=6th>4th>7th>3rd=10th>9th
↓ポップ ↓ロック
3rd>4th>10th>6th=9th>5th>7th
それにしても、何か今回は(・∀・)イイ!!を多用してしまったなぁ…