アルバム全曲レビュースレin邦楽板 4th

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448384
大変長らくお待たせいたしました。
出来ました。
思いついた曲から順番にレビューしていったので、
話が矛盾していたり、書き方に整合性がついていなかったりしても、
ご容赦下さい。
449384:03/02/20 00:01 ID:XTV3lFaT
スピッツ 1st「スピッツ」

1.ニノウデの世界 ★★★ 草野の歌詞が持つのテーマは常に「性と死」らしい…
 アルバム冒頭の勢いがあるこの曲も例外に非ず。曲は明るいロック調だが…
2.海とピンク ★★ 元気があってなおかつ可愛い感じのする曲。チュチュ連呼は個人的に(・A・)イクナイ!!
 こんな元気な曲でもこの頃は毒やら暗い要素が隠されていることをあらためて思い知ったよ…
3.ビー玉 ★★★ 前曲を少しおとなしくした感じの印象を受ける曲。
 やはり曲調からは想像しがたい強烈な毒が含まれている。「お前の最期を見てやる」「俺は狂っていたのかな」等。
4.五千光年の夢 ★★☆ 鄙びた感じがする軽快なロック。
 少しカントリー調が入ったサウンドも郷愁を誘う。この辺から数曲は夜のイメージ。
5.月に帰る ★★★☆ フォークロック調でマターリ。
 後奏に入る歪んだエレキが雰囲気に合わないような…伴奏はそれまでと同じくマターリなんだが暴れまくってるし。
6.テレビ ★★★☆ 歌詞が最高に訳わからん。なんとなく妖しい雰囲気を出そうとしているようだが…
 しかし曲調は軽快なロックなんだが… 
7.タンポポ ★★★☆ マターリとしたバラードだが、リズムをハネさせている事によって冗長さはあまり感じられない。
 やはりどこか懐かしさを感じさせる曲。今度は伴奏の歪んだエレキが有効に使われていると感じた。
450384:03/02/20 00:01 ID:XTV3lFaT
8.死神の岬へ ★★★ 軽快なカントリー調の曲。歌詞は暗い。
 メロディに何故か格調の高さを感じた。曲調はそんなんじゃないんだが…
9.トンビ飛べなかった ★★★★☆ 暗い歌詞と明るい曲調のミスマッチがこのアルバム中最も効果的な曲。
 この曲に限ったことではないけど、この頃の歌詞を理解しようとしても無駄です。(´Д`)
10.夏の魔物 ★★★☆ シングル曲。
 鄙びたサウンドや暗い歌詞は他の曲と同じだが、
11.うめぼし ★★★★ 弦楽合奏とアコギを伴奏にして淡々と歌い上げる曲。
 この辺が「オーロラ〜」への布石になってそう。最初、切実なメロに「ウメボシタベターイ」て歌詞で禿げしくワラタ曲。
12.ヒバリのこころ ★★★ シングル曲。メジャーデビューに当たっての抱負を語ったような曲。
 少しパンクが入った軽快なロックで、歌詞には力強さを感じる。後奏が少々しつこいと感じた。


総評:★★★
メジャーデビューアルバムからブッ飛んでいる内容(歌詞が)。
本能をそのまま書き出したような歌詞は毒々しく、好みが別れるかも。
全体的に鄙びた郷愁が漂う曲調の曲が多く、ロック+カントリー+フォークと言った感じ。
尚、POCH-1080(原典)とUPCH-1181(リマスター)の二種類があるが、このレビューを書くに当たってはリマスタ盤を参考にした。
ちなみにスピスレでは「リマスタ盤の方が音がいい」「原典盤の方が雰囲気がいい」等意見が分かれている。
451384:03/02/20 00:02 ID:XTV3lFaT
スピッツ 2nd「名前をつけてやる」

1.ウサギのバイク ★★★ マターリとしたリズムに乗せて可愛らしいメロディが流れる曲。
 個人的にこの曲が一曲目だと気勢がそがれる感じがする。
2.日曜日 ★★☆ ポップなロック。
 演奏は結構重いのだがメロやエフェクト等のせいかそれを感じさせない明るさ。
3.名前をつけてやる ★★★★ 童貞喪失を歌った曲。可愛らしいがそれなりにロック調。
 ハネたリズムに乗せたメロは秀逸だが、Vo.の声が気だるげで、この曲には合わないと思った。
4.鈴虫を飼う ★★★ 淡々と穏やかな曲調の曲。この曲もハネている。
 マターリとした曲調の中に深い孤独感が表れていると思った。
5.ミーコとギター ★★★★ 歪んだエレキやVo.が反抗的な雰囲気を出しているロック曲。
 難解さを極めた歌詞からはどことなく深い寂しさが感じられる。
6.プール ★★★★★ スピッツ得意の夏を思わせる少し爽やかな曲。
 実はセクース描写もあったりする歌詞だが、この曲もやはり寂しげな印象が残る。
452384:03/02/20 00:02 ID:XTV3lFaT
7.胸に咲いた黄色い花 ★☆ 楽しげだがどこか郷愁が漂う曲。
 1stの中のこういった曲に比べマターリした感じがあり、なんとなくだれた感じがする。
8.待ちあわせ ★★★☆ パンキッシュな曲。歌詞は絶望的に暗い。
 しかしノリの良さでかなり救われた曲。演奏にブルーハーツ・ハイロウズ的な印象を受けた。quasi attacca:
9.あわ ★★★ なんか「みんなのうた」にでも出てきそうだ…歌詞に毒は見られるけど。
 フワフワとしたリズムでマターリとする曲。やはり途中でだれてくる感じがする。
10.恋のうた ★★ インディーズ時代にスピッツの方向性を変えたと言われる曲。
 鄙びた感じはその頃の曲や1stの曲にも通じる。終わり方がナンダコリャゴルァ!という様な感じだったので二点。
11.魔女旅に出る ★★★☆ シングル曲。非常にクサい印象を受ける曲。
 間奏のストリングスなどいかにもと言った感じで聴いてて恥ずかしくなった。良い曲には違いないだろうが。


総評:★★☆
個人的にはかなりマターリとしたアルバムという感想。
スピヲタにかなり人気があるアルバムだが、そんなに良いとは思わなかった。
鄙びた感は1stの流れを踏襲しているが、マターリとした雰囲気がそれを冗長にさせていると感じた。
歌詞は1stより更に逝っちゃっていて、本能を越えて妄想のエリアに。
原典盤POCH-1103とリマスタ盤UPCH-1182があるが、このレビューを書くに当たって参考にしたのは原典盤の方。
ちなみにどのアルバムも原典盤よりリマスタ盤の方が500円ほど安い。
453384:03/02/20 00:02 ID:XTV3lFaT
スピッツ 「オーロラになれなかった人のために」

>>398参照
454384:03/02/20 00:03 ID:XTV3lFaT
スピッツ 3rd「惑星のかけら」

1.惑星のかけら ★★★☆ シングル曲。冒頭から重低音のリフが響くハードロック曲。
 曲調は格好良いがメロディーは気だるげで歌詞はメルヘンチック(セクースととる人もいる)ですな。
2.ハニーハニー ★★★☆ ハネたリズムに乗った心地よいロック。歌い方が気だるげで良い。
 「はにはに」と言ってるように聞こえるので、題名をまだ知らない時に聴いて埴輪の曲かと思った。
3.僕の天使マリ ★★★ カントリー調の軽快な曲。
 こういう曲さえもロック的になる所がいかにもこのアルバム的だと思った。
4.オーバードライブ ★★ ハードロック調の曲。しかし途中で何故かサンバに…
 この曲では、明るい曲調にだるそうな歌い方があってないような気がする。曲自体もあまり…
5.アパート ★★ 隠れた名曲扱いされているが、個人的にはどうもしっくり来ない曲。
 アルバムの雰囲気にも合わないし(てか絶対浮いてる)、いかんせん曲調が女々しい…2ndに入ってそうな曲。
6.シュラフ ★★★★ サイケデリックで、気だるげな雰囲気を持つ曲。非常に暗い。
 4:30あたりまでは間違いなく傑作だったが、最後の方が冗長になってしまったので減点。
455384:03/02/20 00:03 ID:XTV3lFaT
7.白い炎 ★★★☆ 勢いのあるポップロック。ここでも気だるげなVo.は健在。
 次曲と併せて聴くと楽しい気分になれる。
8.波のり ★★ 冒頭の歌詞は一見ストレートに見えるが、色々な解釈が出来るという代物。
 しかし曲は普通。ビーチボーイズ風のコーラスなど、いかにも夏の海という感じがする。
9.日なたの窓に憧れて ★★★★☆ シングル曲。終始打ち込みのリフを用いるなどの実験が見られる。
 曲調はポップさとロックさを兼ね揃えた感じ(ポップロックといった感じではない)。
10.ローランダー、空へ ★★★★★ スローテンポで壮大なロックバラード。
 コンセプト的にこの曲がクライマックスと考えられる。
11.リコシェ号 ★★★★ インストだが、一応Vo.も歌っている。
 疾走するような心地よいグルーヴ感が良い。最後はやはりコンセプトに沿った終わり方をしている(と思う)。


総評:★★★★
おそらくSFというコンセプトが盛り込まれた初期の傑作ロックアルバム。
1st、2ndに比べ一気にバンドサウンドがスケールアップした。
打ち込みなどの実験的な要素から、「オーロラ〜」と対になる作品だと思われる(静のオーロラ〜に対しこちらは動)。
歌詞はコンセプトを意識しながらも「性と死」が濃く描かれている。
また、個人的に歌詞カードもスピッツのアルバムの中ではかなり秀逸な方だと思っている。
原典盤(POCH-1148)しか持っていないが、リマスタ盤(UPCH-1184)もスピスレでは評判が高い。
456384:03/02/20 00:03 ID:XTV3lFaT
スピッツ 4th「Crispy!」

1.クリスピー ★★★ 割とバンドサウンドは出ているが、ポップさの方が目立つ曲。
 いかにも狙ったという感じが否めないが、底抜けに明るいので楽しい。
2.夏が終わる ★★★☆ ストリングスが爽やかな感じを醸し出している曲。
 それなりに雰囲気が良いが、ブラス系は入れない方が良かったかと。大人の雰囲気。
3.裸のままで ★★★ シングル曲。ギターサウンドは影を潜めひたすらポップ。
 この曲はベースの疾走感が良いと思った。それから終わり方が何か…
4.君が思い出になる前に ★★★ シングル曲。初めてそれなりに売れた曲だが、歌詞がありきたりな情景の描写なのでつまらん。
 ベースがずっと八分音符で刻んでいるので躍動感がそれなりにあるバラード。
5.ドルフィン・ラブ ★★☆ ファンキーで実に楽しげな曲。ブラス系も入って軽快さが出ている。
 イントロのリズムとサビの超高音がやけに印象に残る。
6.夢じゃない ★★ シングル曲。シングルと微妙にmixが違うか?
 …何とも言えない。間奏のチェンバロにあまり必要性を感じなかった。
7.君だけを ★★★★ よくありそうなバラード。tr.4に比べると遙かにマターリ。
 ストリングスが出しゃばりすぎているような気がする。
8.タイムトラベラー ★★★ これも爽やかなポップさが目立つ曲。
 最後のサビを繰り返す直前のコードチェンジが狙いすぎていると思った。
9.多摩川 ★★★★ 詳しくは知らないが宗次○や喜多○っぽい雰囲気を持つ曲。エレキにエフェクトがかかりすぎだと思った。
 それから、曲調は雄大な大河を思わせるのだが、いくら何でも多摩川はミスキャストだろ。
10.黒い翼 ★★★★☆ この曲も壮大に展開されて行く。曲自体は良いが格好つけすぎでスピッツには合わない。
 しかし、間奏のストリングスが格好をつけようとしてハズした感じになってしまっている。


総評:★★
明らかに売れ線狙いに転向したことがわかるアルバム。それなりに聞ける曲はあるが個人的にはダメポ。
個々の曲は良いのだが曲想がバラバラで統一感全くなし。
また前作に比べバンドサウンドが後退しキーボードやストリングスを多用するようになった。
例によって原典盤(POCH-1270)とリマスタ盤(UPCH-1185)がある。レビューはリマスタ盤を参考にした。
457384:03/02/20 00:04 ID:XTV3lFaT
スピッツ 5th「空の飛び方」

1.たまご ★★☆ 底抜けに明るい、ポップな曲。
全体的に何だか子供っぽさを感じた。個人的にはそれが気にくわない。。
2.スパイダー ★★ シングル曲。アコギの音が目立つ、軽快でシンプルな曲。
 個人的に間奏のコーラスが気にくわない。それから最後の繰り返しが長すぎるような気がした。
3.空も飛べるはず(Album Version) ★★★ シングル曲。Vo.の感じが変わり、しっとりとした感じになった。
青春爽やかソングというイメージが離れない… 間奏のギター、もう少し長くしても良かったと思う。
4.迷子の兵隊 ★★★★☆ 結構ロックしている、不思議な感じの曲。歌詞は、この頃にしては難解。
やはりベースが良いと思ったが、Vo.のエフェクトがきつすぎだとも思ったので☆減点。
5.恋は夕暮れ ★★★☆ 軽快なブラスのイントロに始まるが、終始寂しげな雰囲気がまとわりついている曲。
ていうかブラスが邪魔。雰囲気がぶち壊し。うちの弟なんかこれを聴く度にサザエさん?と聴いてくるよ(´Д`)
6.不死身のビーナス ★★★★ 印象的なギターソロに始まるポップロック。
底抜けに明るい曲想に暗い歌詞という構成はこの頃では珍しい。
458384:03/02/20 00:04 ID:XTV3lFaT
7.ラズベリー ★★★★ 可愛らしいポップな曲。しかし、歌詞では妄想が爆発。
やや直接的すぎるが、それなりにエロイ曲。しかし、やはりチュチュ連呼は個人的に(・A・)イクナイ!!
8.ヘチマの花 ★ 似非歌謡曲。しっとり、マターリと歌われる。
何か…ダメぽ。マターリとした雰囲気が…個人的にスピッツの中ではルナルナに次ぐ大嫌いな曲。
9.ベビーフェイス(Album Version) ★★☆ 似非歌謡曲その2。
この曲はサビがマターリ系で、そこがこの曲の他の部分に対して違和感を感じた。
10.青い車(Album Version) ★★★★☆ シングル曲。爽やかなポップロック。
しかし、スピスレでは無理心中の歌として通っている… そう考えると奥深い歌詞。
11.サンシャイン ★★★★ 何とも歌詞がクサい曲。曲調はしっとり系で、やはりクサい。
 また、アレンジまでもがなんとも言えないクサさを…良いとは思うが…


総評:★★☆
前作に続き、売り出そうとしている感じが強いアルバム。そのせいかポップな曲が多い。
さすがに前作よりは統一感がとれ、ブラスやストリングスの強烈な主張はあまり見られなくなった。
しかし、サウンドが個人的に何というか…子供っぽいというか…ダメポなアルバム。
歌詞はこの頃にしては飛んでいて、曲は良いのが多いんだが…その上おとなしいアレンジだし…
例によって原典盤(POCH-1392)、リマスタ盤(UPCH-1186)が存在する。レビューの参考にしたのは原典盤。
459384:03/02/20 00:05 ID:XTV3lFaT
スピッツ 6th「ハチミツ」

>>61-62参照
但し他の傑作群に比べると劣るような気もするので
相対的に総評は★★☆に後退 
460384:03/02/20 00:05 ID:XTV3lFaT
スピッツ 7th「インディゴ地平線」

1.花泥棒 ★★★ 静かなアルペジオから始まるが、実体はとんでもなくハイテンションな曲。
 草野の謎の叫び声(掛け声?)や喘ぎ声(?)が入っていて笑える。
2.初恋クレイジー ★★★ 題名から想像されるファンキーさとは裏腹に、切ない系統の曲。
 全体的にくすんだ感じがするアルバム中、この曲だけ音がカラフルに聞こえる。
3.インディゴ地平線 ★★★★☆ サウンドが雄大な広がりを持つ曲。
 壮厳で重い曲調だが、途中でだれる事なく曲は進む。
4.渚 ★★★☆ シングル曲。様々な音が混在するデジタルロック風味の曲。
 曲自体は爽やかだが、打ち込みのリフによってグルーヴ感が出されている。
5.ハヤテ ★★ 曲調としては甘くて幻想的、マターリ。エレキの音なんか特に。
 しかし歌詞が暗い。心なしか中盤でだれる。
6.ナナへの気持ち ★★★★ 謎の語りに始まる不思議なポップ曲。当時('96)のコギャルについて謳った曲らしい。
 いかにもチープと言った感じのサウンドが曲にあっていて良。
7.虹を越えて ★★★★★ 淡い色彩を放つカントリー調ロック。
 歌詞の情景描写が曲想と完全に合っていて、一つの世界が構築されている。
461384:03/02/20 00:05 ID:XTV3lFaT
8.バニーガール ★★★☆ 曲想的にはtr.12と似ているが、こちらの方がアダルトな感じがする。
 全体的にどこか懐かしさを感じさせるロック。
9.ほうき星 ★★★☆ 妖しげな曲。終始浮遊感が漂い、あまり展開がないまま終わる。
 ぼやけたサウンドも曲調に合っているが、サビ以外でちょこまかと叩いているドラムが個人的に好き。
10.マフラーマン ★★★☆ これも妖しげなイントロからスネア連打で始まるロック曲。
 おそらくジャケの人物がマフラーマンだと思われる。終わり方が少しあっさりしすぎている感がある。
11.夕陽が笑う、君も笑う ★★★ 青春爽やかロック。シンプルな構成・曲想。
 間奏でちょこまかと動く打ち込み(?)の音に必要性を感じなかった。
12.チェリー ★★☆ シングル曲。題はチェリーボーイから来たらしい。単体としてはまぁまぁいいが、アルバムの中では霞んでいる。
 しかもアルバムの雰囲気にはそぐわず(あっさりしすぎで)、この曲をラストに疎外したのは賢明な処置かと…


総評:★★★☆
久しぶりにロックに戻って来ようとしたアルバム。結果、ギターサウンドの復古が見られる。
サウンドは、くすんだ音色の中に鮮やかな色彩感が見られて、秀逸。
全体的に音に統一感が見られるが、レビューを書くに当たって参考にした原典盤(POCH-1605)の音質(音色ではない)は最悪。
当たり前だが音質はリマスタ盤(UPCH-1188)の方が評価が高いらしい。
初回盤(オレンジ色のケース)の中古が安価で出回っているが、リマスタ盤を買った方がよさそう。
462384:03/02/20 00:06 ID:XTV3lFaT
スピッツ 8th「フェイクファー」

1.エトランゼ ★★ 短い序曲。シンセとアコギだけが伴奏に入る。
 なんとなく伴奏と間奏がパッヘルベルのカノンのように聞こえてしまう…
2.センチメンタル ★★★ 3rd以降影を潜めていたハードロック調が久しぶりに出てきた曲。
 歪んだエレキのソロは好きだが、全体的にVo.にエフェクトがかかりすぎだと思った。
3.冷たい頬 ★★★☆ シングル曲。初めはマターリとしているが、サビで感情が爆発したようになる。
 この頃の歌詞にしては珍しくテーマとして死を扱っている。ベースの動きが良い。
4.運命の人(Album Version) ★★★☆ シングル曲。シングルに比べ、キーが半音下がった。
 多少ロックさが増したがアレンジはシングルと殆ど同じでつまらん。曲自体は良いけど。
5.仲良し ★★☆ フォーク調の小曲。アコギの音が久しぶりに目立つ。
 曲調は爽やかで軽快、歌詞も暗い中に救われる要素が入っている。
6.楓 ★★★★★ シングル曲。スライドギターが印象的に響き、懐かしさを誘うバラード。
 歌詞は一見分かりやすいが、奥が深くて色々と考えさせられる。
463384:03/02/20 00:06 ID:XTV3lFaT
7.スーパーノヴァ ★★★ これもハードロック路線の再来。tr.2より更に重くてハードに。
 中盤でキーが上がった後の展開が個人的に良い。リフが少し古臭いと感じた。
8.ただ春を待つ ★★★★☆ フワフワとした感じでマターリするレゲエ調の曲。サビは結構重いが。
 Aメロ5拍子→サビ6拍子の流れが好き。ハネているせいか不安定感が出ているが、曲調に合っていて良い。
9.謝々! ★★★ シングル曲。ひたすら明るく、楽しい曲。
 バックの金管とゴスペル風のコーラスが非常に楽しい。スピッツっぽくないが。
10.ウィリー ★★★☆ どっしりと構えた重いロック。重いベースが心地よい。
 三輪(Gt.)の叫び声が入っていると言う点を期待すると痛い目を見ることに。
11.スカーレット(Album Mix) ★★ シングル曲。シングルとさほど違いはない。
 アルバム制作時よりかなり前に作られた曲の筈だが、さほど違和感はない。もう少し曲に変化があっても良かったかと。
12.フェイクファー ★★★★ 深い歌詞とサウンドを持つ曲。
 エレキのアルペジオに乗せたマターリな展開から激しさを増していく展開が良。


総評:★★★
確実にロックさは戻ってきているが、ごちゃ混ぜ感が否めないアルバム。
内省的な曲があれば、いきなり攻撃的になったり。その揺れ幅が大きいと思った。
まぁ4thに比べれば確実に質が良いが。
原典盤(POCH-1685)とリマスタ盤(UPCH-1189)があるが、参考にしたのは原典盤。
464384:03/02/20 00:06 ID:XTV3lFaT
スピッツ 「99ep」

>>399参照
465384:03/02/20 00:07 ID:XTV3lFaT
スピッツ 「花鳥風月」

1.流れ星 ★★★ シングル曲。ゆったりとしたギターに始まる雄大な曲。
 曲は良いのだが、後半がマターリと長すぎてだれる。サビが来るたびにキーが上がっていく曲。
2.愛のしるし ★★★★ パフィーに提供した曲だが、印象は全く違う。
 パフィー版に比べるとサウンドが骨太で、力強く感じられる。
3.スピカ ★★★★★ シングル曲。バンドサウンド全開で、かつポップな曲。
 雄大でクリアな音、イントロのベース、間奏のツインギターがいい感じ。サウンド的には8th、99ep系列。
4.旅人 ★★★ 飄々とした感じを持つポップな曲だが、ロックぽい箇所も見られる。
 軽快に歌われるが、力強さも感じられる。歌詞は情けないけど。
5.俺のすべて ★★★★☆ 6thの頃の曲にしては珍しい、どっしりと構えた、ポップなロック。
 長大なギターソロを持つ後奏がやけに耳に残る。
6.猫になりたい ★★☆ マターリとした曲。人気曲らしいが、あまり好かない。
 前曲と対比されるので際だって女々しく聞こえる。間奏のジャジーなギターソロがそれなりに良い。
7.心の底から ★☆ 売れ線狙い一直線の頃の曲。イントロの口笛にはワラタ。
 底抜けに明るい曲想で、そう言うのが好きな人には楽しめるのだろう。
466384:03/02/20 00:07 ID:XTV3lFaT
8.マーメイド ★★★ 3rdの頃の曲で、その頃特徴だったVo.の気だるげな歌い方が印象的。
 夏の海を連想させる曲。ちなみにAメロの出だしはとある曲をパロったもの(パクッたのではないと思う)。歌詞までそっくり。
9.コスモス ★★★★ レクイエムっぽい曲。エレキのアルペジオが綺麗。
 明るい要素が一つもなく、ボソボソとやる気なさそうに歌うVo.が余計に雰囲気を暗くさせている。
10.野生のチューリップ ★★★ ハネたリズムのノリノリな一曲。
 メロが明るく歌詞が暗い、2ndの頃の曲想。良い曲だが、個人的には3rdの「ハニーハニー」への布石だったと思っている。
11.鳥になって ★★☆ インディーズの頃から存在していたらしい曲。
 アップテンポで楽しい歌だが、曲を通してあまり変化がなく、冗長だと思った。
12.おっぱい ★★★ ブルーハーツからの影響丸出しの曲。内容はご想像通りセクース。
 マターリと歌い上げる。…が、こんな歌詞を真剣に歌って貰われても困る(漏れは男だが)。
13.トゲトゲの木 ★★★ こっちは逆に悲しい歌詞にふざけた曲調とVo.。
 ガキっぽい歌い方が… まぁそう言う曲想だが…


総評:★★★
アルバム未収録のカップリング曲、未発表曲、インディーズの頃の曲が入ったアルバム。
よって統一感は全くと言っていいほどない。
しかし名曲が多いので、買ってみる価値はあり。
467384:03/02/20 00:08 ID:XTV3lFaT
スピッツ 9th「ハヤブサ」

1.今 ★★★★☆ アコギの軽快なリズムに始まる小曲。
 爽やかながら土台がしっかりしているので力強さも出ている。
2.放浪カモメはどこまでも(Album Mix) ★★★ シングル曲。より重くなった演奏。
 ガンガン鳴っているエレキの下で動いているベースが上手いと思った。quasi attacca:
3.いろは ★★★☆ デジタルなエフェクトを多用した曲。
 メロディ自体は大した事ないが、音に物凄い勢いを感じた。歌詞は難解を極めている。
4.さらばユニヴァース ★★★☆ 壮大なバンドサウンドに仕上がったロック。
 いつまでも終わらない後奏がビートルズみたいだと思った。
5.甘い手 ★★★★ どこか懐かしさを感じさせる雄大なバラード。
 始終高音のVo.や、ソ連映画からの引用など、音の作りの幅が広がった感じがする。
6.Holiday ★★★ 歌詞が怪しい、ポップで軽快な曲。
 イントロのリズムフレーズの最後で、コードが半音上がる所が可愛らしいと思った。
7.8823 ★★★★★ アップテンポのロック曲。全体の流れに勢いがあって、そこが良いと思った
 畳みかけるようなドラムや、時節躍動感を出すベースがカコイイと思った。
8.宇宙虫 ★☆ インスト。浮遊感漂うギターのアルペジオが延々と続く。
 マターリするね。ただ、少し長すぎるような気も… atacca:
468384:03/02/20 00:08 ID:XTV3lFaT
9.ハートが帰らない ★★★ 歌謡路線の曲。この曲もマターリしすぎのような気が…
 間奏のメロディが可愛いらしくてワラタ。ほのぼの感が漂うがサビや歌詞が暗い曲。
10.ホタル ★★★☆ シングル曲。↓に書いたあっさり感にやや物足りなさを感じた。
 全体的に短調のフレーズが多い(これはスピッツでは珍しい)が、あっさりと終わるのでそれほど重くない。
11.メモリーズ・カスタム ★★★★ シングル「メモリーズ」からイントロを抜き大サビを追加した曲。
 発表当時はそれなりに反響を呼んだ程ぶっ飛んだ曲。シングルに比べ音が重くなり、ドラムパターンが複雑になった。
12.俺の赤い星 ★★★★☆ 重くて暗い激太ロック。メロはやや歌謡より。
 中盤で転調し、また戻る部分が面白いと思った。男性的な哀愁感漂う哀しい歌。
13.ジュテーム? ★★☆ 殆ど弾き語りと言ったアコギと胡弓の曲。
 歌詞も曲調も優しく家庭的(主観)でマターリ。
14.アカネ ★★★ 印象的なリフに始まるが…それを基にしたサビの印象が薄い。
 全体的に曲に変化があまりなく、やや冗長さが出てしまっている。アルバムのラストには相応しいが。


総評:★★★★
バンドサウンドが、初期の頃よりも確実にパワーアップして、完全に復活。
また、このアルバムは、音がかなり良い。
デジタルな「いろは」から、アコースティックな「ジュテーム?」まで、その曲の雰囲気に合った音が出来ている。
全体的にロック色が濃く、洋楽的だと思った。
個人的にスピッツの最高傑作なので、お勧めです、>>369さん。
469384:03/02/20 00:09 ID:XTV3lFaT
スピッツ 10th「三日月ロック」

1.夜を駆ける ★★★★ しっとりとしたkb.の印象的なリフに始まる曲。
 その上で流れるDr.やGt.が夜の街の雰囲気を上手く醸し出していると思う。
2.水色の街 ★★ シングル曲。雰囲気が良いが、何故かアルバムの中では霞んでいる存在。
 清涼感溢れるギターの音に、ジャジーなベースとドラムが絡んでそれなりに聞ける。
3.さわって・変わって ★★★☆ シングル曲。パワフルなロック曲。
 巷でも言われているが、ベースがかなり良い曲。
4.ミカンズのテーマ ★★★☆ おそらくはこのアルバムの核心となる曲。
 オリエンタルな雰囲気が漂う、力強い曲。ただ歌詞が現実的で、やや違和感がある。
5.ババロア ★★★★ スピッツ版似非ユーロビート。打ち込みを多用し、ドラムはオカズだけ小さく聞こえる。
 あまりにも「らしい」展開だと思った。最後の方でサイン波の分散和音が入ってくる所なんか特に。
6.ローテク・ロマンティカ ★★★ 勢いだけで突っ走る曲。
 最後の繰り返しがくどいような気がする。quasi attacca:
7.ハネモノ ★★★ シングル曲。打ち込みの効果音とバンドサウンドが絡まってキラキラした演奏の曲。
 スネアが叩くところは打ち込みの音を重ねない方が良いと思った。
470384:03/02/20 00:09 ID:XTV3lFaT
8.海を見に行こう ★★☆ どこかサイケデリックな感じがするバロック的なフォーク。
 写実的な歌詞も見られるが、何故か現実感に乏しく、幻想的に聞こえてしまう曲。
9.エスカルゴ ★★★★☆ エレキの重低音が心地よいロック曲。
 勢いだけの様な気もしなくはないが、それでも聴いていて楽しい曲。
10.遥か(Album Mix) ★★ シングル曲。所々でギターが追加され、音が鮮明になった。
 マターリとして良い曲だが、はっきり言ってアルバムにそぐわない。夢追い虫のようにあえて入れなきゃ良かったんだが…
11.ガーベラ ★★★☆ 最初はエレキのアルペジオに乗せた静かなバラードだが、終盤音が厚くなり盛り上がる。
 初期のエロさに較べると、こちらの方は大人のエロを描いた曲。
12.旅の途中 ★★★★☆ アコースティックで爽やかな曲。
 多少カッコつけすぎのような気もするが、とにかく落ち着いた爽やかさが良い曲。
13.けもの道 ★★★☆ パンキッシュなロック曲。応援歌的なものらしい。
 アップテンポなA,Bメロとゆったりしたサビが対比されていて良いと思った。


総評:★★★☆
個人的に前作から少しスケールダウン。
個々の曲は凄く良いが、全体的に見ると前作に及ばない。
サウンドとアレンジについて言うと、前作とは違う傾向でバンドサウンドが生かされている。
何かと前作と比較してしまうが、単体で見るとやはり良いアルバム。
471384:03/02/20 00:13 ID:XTV3lFaT
疲れた…
>>244-255を書いたのも俺だが、
考えてみたらあれの倍あったんだな…
ついでに全体的な区分
ロック系:1st、 3rd、 7th、 9th、 99ep
ポップ系:4th、 5th、 6th
中性:2nd、8th、 10th
どれでもない:オーロラ、花鳥風月