ミ´Д`ミ 続ボブディラン 大先生 ミ´Д`ミ

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164SHELLFIELD
新スレでは初登場です。Firstのレヴュー(そんな大層なもんじゃあないけど)

Firstアルバムは誰もがご存知の通り、Dylanのルーツを如実に表す内容になっています。
もしこのアルバムの次が「Good as I been To You」でも誰も不思議に思わない、そんな不思議な連続性すら
憶えてしみます。その「Good as I been To You」や「World Gone Wrong」が出るまで、
私はこのFirstがDylanの作品の中でも他のどれとも違う異質さを感じずにはおれませんでした。
「The Freewheelin'」以降のDylanとは明らかに異なるDylanがこのアルバムにはあるように思えます。
それは何かというと、ストレートなFolk Bluesへの傾倒です。
BluesはDylanのルーツとして、その後の作品群に必ず潜んでいる要素ではありますが、それは
Urban BluesやR&Bのそれであって、Big Bill BroonzyやMississippi John Hurtのそれではありません。
ただここにだけ(公式アルバムでは)それがあった、と言うのが私の感想です。
ちなみにSecondは当初「Bob Dylan's Blues」となるはずだったように、初めはFirst の
延長線上の作品になる予定でしたが、途中でオリジナル中心へと路線変更となり(プロデューサーのJohn Hammondと
マネージャーのAlbert Grossmanの確執もその要因です)、今日私たちが知っている
「The Freewheelin」へと変貌したのです。
なおDylanのルーツというとすぐにWoodyに行き着く説明がありますが、このアルバムは
「Song To Woody」がWoodyの「 1913 Massacre 」(これとてトラディショナルの替え歌)の
替え歌になっているぐらいで、そんなにWoody色は出ていません。
むしろレパートリーといい、歌い方といい、Dave Van Ronkのかなり強い影響下にあると思います。
(「The House Of Rising Sun」がRonkのヴァージョンの無断借用で、勝手に録音したために
Ronkの怒りを買ったのは有名なエピソードですね)
あと、「ミネソタ・ホテル・テープ」もDave Van Ronkの影響大ですね。
肩に力の入った、うなるような歌い方(「Fixin' To Die」のような)これはハッキリRonk のパクリです。
一度かれのPrestigeの一連の作品を聴いてみてください。