>>910 とりいそぎ訳してみた
神々のぎこちない対面 パート1
場所:1978年2月14日、ドイツ、ケルン。フランク・ザッパのコンサート会場
フランク・ザッパ・バンドのメンバーとして、
僕にとっては初めてのヨーロッパツアーに行ったときのことだ。
そのときは知らなかったけど、ブライアン・イーノがその夜の公演を見に来ていたらしい。
そして、デヴィッドが・ボウイ新しいギタリストを探しているのを知っていたイーノが、
次の日にデヴィッドに電話したんだ。
1978年2月15日、ドイツ、ベルリン
次の日の夜、デヴィッドが表向きは僕のプレイを見るって名目でショーに来た。
ショーの途中にはいつも、フランクが長めのギターソロを弾いているあいだに
僕がちょっとステージを離れる箇所があるんだ。
裏にいるとき、モニターボードをチラッと見上げてみた。
デヴィッド・ボウイとイギー・ポップがいるのが見えてビックリだよ!
歩いていって、デヴィッドに握手しながら「ずっと前からあなたの音楽が大好きです」って挨拶したんだ。
「それはいい」って彼はいった。「僕のバンドに入るってのはどう?」だって。
「でも、今は彼と一緒にやってるんで……」ってフランクを指さしながら口ごもっちゃったね。
「まあそうだけど、君らのツアーは2週間後に終わりで、僕らのツアーが2週間後に始まるかたちなんだよ」。
僕らはショーのあとホテルに戻ってからもう一度会う約束をした。