書物の快楽

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名盤さん
ホメーロスから古井由吉まで。
2名盤さん:2012/01/02(月) 07:35:17.01 ID:w/o0IbQK
今年はまずフローベール『感情教育』を山田��訳で読みます。
3名盤さん:2012/01/02(月) 07:35:57.92 ID:w/o0IbQK
山田ジャク訳ね。
4名盤さん:2012/01/02(月) 08:05:26.12 ID:tv0USLYL
思いきし、ケン安原、ニューアカブームのお里が知れるスレですが、がんがって下さい。
ところで、洋楽板に立てるからには、音楽と絡めて語る覚悟は当然出来てますよね?
まさか、音楽板なら余り本は読んでないだろうから、何言っても突っ込まれない、楽勝楽勝と
甘いことは考えておられますまい。
5名盤さん:2012/01/02(月) 08:15:31.53 ID:tv0USLYL
自分は、初期小林秀雄のエッセイがパンクだなあ、と思います。
蓮見重彦の論理的なんですが夢幻の境地に引き込まれそうなエッセイは、シューゲイザー
に近いものを感じます。

後、ミステリで大好きなのは、折原一! 「オーリー」と呼んでます。
これはもうロックで言えばAC/DCですね。
オーリーのミステリはほぼ全部ワンパターンなんです。
叙述物と言われる、誰か1人の視点で事件が書かれ、必ず最後にはあっと驚かせる
大どんでん返しがあって・・・。
事件を冷静に書いてた人や、探偵が犯人何てオチは甘い、甘い。
ひたすら読者との知恵比べ、こうくると思わせて実は、と! 思わせて実は・・・と、果てしない
裏のかきあいです。

ワンパターンなんですけどね。でも、「ワン・アンド・オーリー」。
ワンパターンだけど、AC/DC同様、最高の「ワン」を持っている作家です。
6名盤さん:2012/01/02(月) 08:48:36.48 ID:Br1YH+ub
このスレタイじゃ削除されるよ
7名盤さん:2012/01/02(月) 09:11:28.97 ID:w/o0IbQK
山田ジャク訳フローベール『感情教育』(河出文庫)読み始めました。
岩波文庫の生島遼一訳よりいいですね。
8名盤さん:2012/01/02(月) 09:33:38.68 ID:w/o0IbQK
洋楽と関連させろと云われたので適当な事云うと生島訳がギクシャクしたジャンクだとすると山田訳は
スムーズなソウル・ミュージック、例えるならMarvinの『Let's Get It On』でしょうか。
9名盤さん:2012/01/02(月) 09:34:59.41 ID:F48gldN3
しかし音楽の世界とお話の世界って価値観が違うよな
10名盤さん:2012/01/02(月) 09:43:58.16 ID:tDuVjJ0R
西尾維新の「戯言シリーズ」最終巻『ネコソギラジカル』読み終わった!
いーちゃん幸せになってよかったね!
11名盤さん:2012/01/02(月) 09:57:40.80 ID:tv0USLYL
ほう、維新読んでるやついたか。
おら1作しか読んでね
12名盤さん:2012/01/02(月) 10:12:56.34 ID:tDuVjJ0R
>>11
「戯言シリーズ」以外だと『きみとぼくの壊れた世界』しか読んでないですね。
何しろ多作なのでとてもフォロウし切れません。
13名盤さん:2012/01/02(月) 10:59:44.34 ID:rex49q+b
作家=ニート
14名盤さん:2012/01/02(月) 13:19:26.18 ID:tv0USLYL
メフィスト賞関係、パラパラ読んでるけど、玉石混交すね。
玉城王太郎が、なんかロックを感じる。
1作目の「煙か土か・・・」は、ハード、バイオレンスなムード、古典的ミステリ
パターン、ファミリアな人情が混じったレッチリみたいなへビィロック。

後、ミステリじゃないけど、丸山健二もスゲカッコいい。
トム・ウェイツみたいなもんかな。

あ、現代思想派、普通小説派の人も頑張ってください。
15名盤さん:2012/01/02(月) 14:42:45.10 ID:IZV6dTl9
メフィスト系は『フリッカー式』と『煙と土と食い物』を読む予定。
16名盤さん:2012/01/02(月) 14:44:02.54 ID:IZV6dTl9
『煙か土か食い物』、だった。
17名盤さん:2012/01/02(月) 23:32:02.76 ID:7oiPuCqa
音楽の本が腐る程でてんのに、今更オワコンのメフィスト賞の話ですかwww
18名盤さん:2012/01/03(火) 01:36:23.47 ID:0B92Zikt
>>1
木村朋史(笑)乙
19名盤さん:2012/01/03(火) 04:09:52.62 ID:X03VLMen
音楽は聞くもの、本は読むもの・・・。
201:2012/01/03(火) 19:36:54.32 ID:1BJFDhOw
ホラー好きはいませんか? あれもロックしてておもろいと思います。
ロックって、8ビートでエレキギターで・・・って、「形式」じゃないですよね。
まあ、そういう「形」もあるけど、その上でメッセージとか怒りとか入れるメディア。
・・・ロキノンした発想だ(自嘲w)。
(はい、字は2chしか見てないツッコミどうぞ)

・・・まあそうなる可能性はあるのであ、と。
後、娯楽性、商業性かな。これ、重要。試験に出る。
メッセージだのソーセージだの、詩でも文学でもお芝居でもいいようなもんだけど、
ロックは成り立ちから商業音楽。
だから、やる方も言いたいこと、やりたいことが出来て楽しい、受けても娯楽性があって楽しい、と。

ロックが例えばラップやフォークやテクノを入れてもいいように、ホラーも結構何でもアリです。
「怖いこと」という一点だけおさえてれば、文学の起源は民間説話(カチカチ山みたいな話しつがれた民話)。
そこでは「怪談」の比重が大きく、つまり人間は昔から怖い話が好きだから、エンタメ性は保証されてるわけです。
怖ければ、ミステリ、SF、ファンタジー、何でもアリ。(続く)
212:2012/01/03(火) 19:38:01.75 ID:1BJFDhOw
とりあえず、冬休みにお勧めを。

ディーン・R・クーンツ「ファントム」(ハヤカワ文庫。絶版カモ?)。
面白い。それだけですが、面白いです。プロディジーやKORNのようなサイババーなスピード感、破壊力。
理屈はいいから、まず最高に面白いものを読みませう。

作者名忘れた、「D-ブリッジテープ」(角川ホラー文庫)。
角川書店主催、一般公募の「日本ミステリ大賞」もチェキ。
超傑作「黒い家」「ぼっけぇきょうてえ」も控えてます。
これ、グロシーンが少しあるだけで全然ホラーじゃないけど、
異常な迫力が胸を打ちます。
近年は「鼻」とか「何とかちゃんの家」とか、やっぱり若い感性が目立ちますね。
22:2012/01/03(火) 19:41:01.21 ID:1BJFDhOw
いけね!
「日本ミステリ大賞」じゃなく「日本ホラー小説大賞」でした。

テヘッ
23福耳:2012/01/04(水) 12:38:05.39 ID:a1EcK4VN
ファントムもDブリッジも読んだことあるよ
ハッピーエンドで終わるクーンツはハリウッド映画向きだね
Dブリッジは高橋克彦が高評価してたけど終わり方が微妙だった
ドアに何度も挟むシーンがグロかったねあれ
黒い家は後半で普通のババアがありきたりな超人状態になって萎えた
個人的に舞城や流水、殊能あたりは一度読んだら充分だな・・
ぼっけえきょうてえは普通に作者の人相が作品の怖さを上回ってる
24名盤さん:2012/01/04(水) 13:00:13.53 ID:4M2HoJuF
ブコフで買った講談社ノベルスの『コズミック 世紀末探偵神話』が家の何処かにあった筈。
オチだけ読んで莫迦莫迦しくなって未読ですがw
今度読もう。

ところで福耳さん、Twitterでリンクしてくだしあ。
25名盤さん:2012/01/04(水) 13:05:08.77 ID:4M2HoJuF
西尾維新は私(わたくし)も「戯言シリーズ」を全部読みました。
「週刊少年ジャンプ」誌で漫画の原作やってますよね。
それはどんなもんなんでしょ。
チラッと見た感じ超売れっ子作家に原作を書いていただくんだからもうちっとましな画力の作画者でやればと
想いましたがw
26名盤さん:2012/01/04(水) 13:14:26.27 ID:SEImRi9t
>ブコフで買った講談社ノベルスの『コズミック 世紀末探偵神話』が家の何処かにあった筈。
>オチだけ読んで莫迦莫迦しくなって未読ですがw

正解w
27名盤さん:2012/01/04(水) 14:08:04.23 ID:t+xnJ4s5
28名盤さん:2012/01/04(水) 14:23:19.20 ID:4M2HoJuF
>>26
ですかw
やはりw

「戯言シリーズ」で一番好きな登場人物は兎吊木垓輔ですね。
29名盤さん:2012/01/04(水) 18:16:16.63 ID:4M2HoJuF
「京極堂シリーズ」は『塗仏の宴』まで読みましたが二作目まで読めば充分ですね。
二作目の『魍魎の匣』が一番出来がいいです。
五作目の『絡新婦の理』もまあまあかな。
でもこのシリーズ都合の良い偶然に頼り過ぎw
30名盤さん:2012/01/04(水) 20:50:02.59 ID:HJIYF7j/
麻耶雄嵩好き。
31名盤さん:2012/01/04(水) 22:51:36.16 ID:tmriomX9
京極夏彦と森博祠の登場は衝撃的でした。
ミステリって結局パズラー(謎解き中心)か、
社会派しかないんじゃないかと思ってましたが、
こういうロジカルなトバシ方もあるのか、と。
まあ、娯楽性、わかりやすさでは「魍魎」ですけど、
あの異次元のパズラーは中毒になりますよ。

>麻耶雄嵩
「メルカトル鮎」だけ読みました。
新本格派ってアイアンメイデンとかああいう様式美メタルって感じがします。
ひたすらテクニックやパターンを凝りまくるという。
32名盤さん:2012/01/05(木) 18:11:03.86 ID:5F/DCKx5
ブコフで講談社文庫の『煙か土か食い物』と幻冬舎文庫の麻耶雄嵩『螢』買ってきました。

>>31
森博嗣は『すべてがFになる』しか読んでませんねえ。
なんか主役一行がブルジョワなのが鼻に附いて私(わたくし)には合いませんでしたねえ。
麻耶雄嵩は問題作『夏と冬の奏鳴曲(ソナタ)』が好きです。
破綻してますが^^;
33名盤さん:2012/01/05(木) 18:25:34.52 ID:OGXIP9D4
>森博嗣は『すべてがFになる』しか読んでませんねえ。
>なんか主役一行がブルジョワなのが鼻に附いて私(わたくし)には合いませんでしたねえ

正解w。

というか、自分もそんなに読んではいませんが(20作くらいかな。多作だから)
ミステリも普通小説もエッセイも同じようなおっとりした感じです。
あれがあの人の「味」で、1つ読んで気に入れば全部気に入るでしょうし、
合わなければ全部合わないでしょう。

無理やりポップスで言えば、個性派シンガーソングライターのニックカー
ショーみたいな感じでしょうか。
34名盤さん:2012/01/06(金) 17:33:44.58 ID:tbYU9JIu
新本格派では二階堂黎人が好きですね。
オカルト趣味でおどろおどろしいところがまるでBlack Sabbathの様な。
オカルト的でありながらトリックの部分はがっつり正統派なところも好感が持てます。
長大な『人狼城の恐怖』は長さに畏れをなして手を出してないのですが^^;
35名盤さん:2012/01/06(金) 21:45:53.44 ID:X6e/LaNg
>二階堂黎人
レイト! いや、「ニッキー」と呼びましょうか。
フフフ、自分は新本格派は結構強いです。
サバスは言えてますが、この人の本をずっと追うと涙ぐましいですよ。
いきなり「地獄の奇術師」! 何という落ち着きの悪い語呂の悪さw
蘭子シリーズ以外、幼稚園児ハードボイルドとか、
イケメン俳優でドラマ化してくれぇぇ!という魂の叫びが聞こえる軽井沢探偵とか、SFミステリとか。
メタルだけでは食っていけないので、ポップスやテクノやラップまでやるみたいなもんです。
頑張れ、ニッキー!
乱歩の「怪人物」を今に再現しようという意欲だけで好きですが。

脱線しました。「人狼城」は、横溝正史とか、ああいうおどろおどろしいのが好きなら絶対お勧め。
もう絶版だから(文庫はあり?)、見かけたらダッシュでゲットを勧めます。
自分、昔はプログレ好きで2枚組3枚組とか組曲とか長いほど、
聞く前から興奮したからあの感覚ですね。

ニッキーも綾辻行人も麻耶雄嵩もかな、ほかにも新本格派の人はロック好きが多いですね。
ボス格の島田荘司さんはジャズ好きみたいですが。
36名盤さん:2012/01/07(土) 16:27:30.90 ID:sPfY5ObS
>>25
めだかはそんなに画力悪くないだろ!
面白いよ
一時期あんだけ打ち切り騒がれてたのによくアニメ化までこぎつけたもんだよ
まあネットが騒ぎまくったせいもあるけどw
37名盤さん:2012/01/07(土) 16:34:06.96 ID:I10pH+c+
>>35
『人狼城』は昔ブコフで文庫本を買ってあるんですよ(^m^*)
読みますね!

>>36
そうですかー。
今度コンヴィニで立ち読みしてみます!
38名盤さん:2012/01/07(土) 16:35:27.71 ID:I10pH+c+
アニメイションになるとは知りませんでした。
見よっと。
39乱歩賞1:2012/01/12(木) 09:15:35.63 ID:obOTtjED
長文なんで、イヤならスルーで。

ミステリで何を読めばいいか迷った時は、東野某とか「ディナーの後で」とか売れてるのを読めば、まあ間違いないですが、次に安心して読めるブランドは乱歩賞ものだと思います。
自分、2、30作位かなあ、全部は読んでないし、多少出来不出来はあるけど、その限りではある程度のレベルは間違いないです。

賞金1千万! ちょっとやそっとじゃ1千万何てもらえませんよ。
普通の作家でも村上春樹みたいな1部の超売れっ子作家以外は、ドラマ、映画化されない限り夢みたいな大金ですね。
ちなみに同じミステリの登竜門、メフィスト賞は賞金なしです(出版しての印税が賞金)。
メフィスト賞と比較すれば賞の性格ははっきりして、あちらはとにかく新鮮な感性を世に出す、と。
乱歩賞の方は即戦力になる、すぐベストセラー作家になりそうな作家を出したいみたいです。
乱歩賞取れなかった人でも、「木枯らし紋次郎」の笹沢佐保とか夏樹静子、山村美沙、島田荘司と、そーそーたる作家が出てる位です。
40乱歩賞2:2012/01/12(木) 09:16:29.39 ID:obOTtjED
傾向としては、1、四の五の言わず、まず完成度が高い。とにかく、読んでまず面白い。
2、大人の鑑賞にたえる。
この2つの条件がメフィスト賞との違いでしょうか。
メフィスト賞も完成度は高い方がいいでしょうが、それよりは多少未熟でも新鮮な発想や感性を重視します。
また、アニメ絵のイラストが付きそうなラノベっぽいのも、乱歩賞は厳しいでしょう。
その分、乱歩賞は少しジジくさい物も多い気がしますがw。

3番目は、以上の条件を満たした上で、なお斬新な「趣向」がある事でしょうか。
例えば、歴史ミステリとか、エノケンや森鴎外を探偵役にしたり。プロレス界とか特殊な世界を舞台にしたり。
近年はアクション物も目立ちます。

色々読んで思ったのは、乱歩賞から作家になった人は多いんですが、1つの傾向として、乱歩賞受賞作が面白過ぎる人はその後余り伸びず、受賞作がイマイチの人はその後売れっ子になりそうな気がします。
森村誠一「高層の死角」、悪くはないけどアリガチー。
西村京太郎「・・・(忘れた)」、忘れたくらいだから凡作w。
桐生千夏「頬にかかる雨」。ハードボイルドのアリガチパターンのみ。
東野圭吾「放課後」。おんにゃの子が出る以外、どこが面白いのか教えてくれ。
栗本薫「ぼくらの時代」。この女は小峰元の「アルキメデス」を「あんなの大人が考えた若者像よねえ」と批判して(ちなみに東野圭吾は「アルキメデス」を読んで作家志望に)、それはそうなのですが、これただくすんだ若者のような・・・。
以上、個人的にイマイチパターンですが、その後大ベストセラー作家になりました。
41乱歩賞3:2012/01/12(木) 09:18:13.14 ID:obOTtjED

逆に受賞作が大傑作だとその後伸びない人も多い気がします。戸川昌子「大いなる幻影」、まあ本業はクラブのママですが。
伴野朗「五十万年の死角」、雄大なスケールとか素晴らしかったんですが。
これ、ロックやポップスのミュージシャンでもなまじデヴュー曲とか大ヒットすると後が続かない事があるのと同じ現象の気がします。

後、個人的に「破線のマリス」の野沢尚、「テロリストのパラソル」藤原伊織の夭折が惜しまれます。
乱歩賞は半世紀を越える歴史のある賞ですから鬼籍に入った人も多いですけど。
ただ、どちらもかなりの傑作であることを考えれば(「マリス」のラストはミステリとして疑問でしたが)、ジミヘンやジャニスのように余りに激しい作品に込められたエネルギーが作者の生命力を奪ったような気もします。
または、は依存症並にギャンブル好きだったそうですが、理由はなくとも自分の生命の灯が長くないのを知って、作品に尋常でないエネルギーを注いだのでしょうか。
42乱歩賞:2012/01/12(木) 09:23:03.48 ID:obOTtjED
書き漏れ。ギャンブル好きはイオリン(藤原伊織)。
東大出て電通入ったけど、家をギャンブルで手放したってw。
男だ、イオリン!
43名盤さん:2012/01/12(木) 23:54:29.58 ID:zbz10E0e
厚木市在住で、生活保護を不正に受けている木村朋史。
44名盤さん:2012/01/14(土) 08:37:44.95 ID:ZRvMDKsC
日本は既に日附が替わってしまいましたがダブリン時間はまだぎりぎり13日の23時台ですね。
1月13日はプルーストと並ぶ20世紀最大の作家ジェイムズ・ジョイスの命日です。
ジョイスは1941年の今日スウィスのチューリッヒで亡くなりました。
享年58歳でした。
45名盤さん:2012/01/16(月) 16:45:18.32 ID:pPDpKDLM

232 名前:吾輩は名無しである :2012/01/16(月) 15:37:58.93
http://www.hakusuisha.co.jp/images/product/08190l.jpg
ヌーヴォー・ロマンの最高傑作
 フランス革命、第二次世界大戦、スペイン市民戦争―三つの戦争をめぐる〈彼〉
らが、二百年にわたり培われてゆく長篇小説! シモンのノーベル文学賞受賞を
決定づけた、ヌーヴォー・ロマンの最高傑作。
 全体は五部構成になっているが、おもに三つの話題が取り上げられている。ま
ずは、シモンの母方の先祖で、ナポレオン麾下において中将まで出世した将軍を
モデルとした話。次に、シモンと思しき人物が第二次世界大戦時に体験した話。
そして、ジョージ・オーウェルを彷彿させる人物が登場するスペイン内戦の話。
 それぞれの話の主要人物は〈彼〉と指呼され、前後の描写や事柄からそのう
ちの誰であるかが、おおよそわかるように書かれているが、同じ場所や類似し
た箇所では、その三つの〈彼〉が渾然一体となるよう描写されており、〈彼〉
の総体が圧倒的臨場感とともに差し出されている。まさに、至高の「三人称小
説」。
 わけても基点となるのは、老いた将軍が隠棲するスペイン国境寄りのフラン
ス南西部にあるらしい城館。そこはウェルギリウスの『農耕詩』を想起させる
広大な畑地や森や庭が広がり、軍事と農事をめぐる魅惑のエクリチュールへと
読者を誘う―極上の推理小説さながら。
 金井美恵子氏推薦、待望の完訳!
46名盤さん:2012/01/16(月) 21:53:49.56 ID:0DSjnItO
488 名前:ペイン ◆ZERO///RiY [sage] 投稿日:2012/01/14(土) 17:39:52.43 ID:???
まあぶっちゃけ俺は自演やるからな。
47名盤さん:2012/01/17(火) 14:59:57.97 ID:AkaxYMLS
なんだ?ロラン・バルトのスレか?
48名盤さん:2012/01/18(水) 11:37:29.61 ID:/5AoLq1/
本日1月18日は20世紀を代表する哲学者ジル・ドゥルーズの誕生日です。
ドゥルーズは1925年の今日パリで生まれました。
49福耳:2012/01/18(水) 21:03:44.74 ID:4MUe7aXJ
今回の芥川賞のひと、挙動が誰かに似てると思ったら
あれだ!ジャーヴィスコッカーだッ!
50名盤さん:2012/01/19(木) 07:52:50.20 ID:8mzbE+7E
>>49
よく知らんがホモくさいのか?
モリシーとかREMのゲーハーとかモーホーには独特のムードがあるんだよな。
芥川賞、直木賞もバンドやお笑いタレントと変わんねえよな。
ちょっと変わった面白い奴見つけてきて、最初は凄い凄い、新感覚! とか
持ち上げて、売れなくなったらポイと。
51名盤さん:2012/01/19(木) 08:21:56.90 ID:DUtV3doR
フローベールこそマブ(本物)もんのÉcriture Madness。
52名盤さん:2012/01/21(土) 07:38:50.59 ID:b1fKyaaZ
『感情教育』おもしれー。
53名盤さん:2012/01/21(土) 11:05:33.40 ID:BkhlNOqL
しばらく映画見ないで読書に専念します。
54名盤さん:2012/01/22(日) 20:16:55.39 ID:AVUSwj06
音楽と全然関係なく単なる日記にしてないか?
55名盤さん:2012/01/29(日) 06:50:33.26 ID:uIpzv1cl
このスレは破棄します。
56名盤さん:2012/02/08(水) 01:41:48.76 ID:WQXMHLuI
スピヴァクの『サバルタンは語ることができるか』を読んでいます
57名盤さん
ヒント:作家=ニート