☆旧作アルバムを10点満点で評価するスレ☆

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1名盤さん
新作スレが過疎ってるので立ててみた
今年出たアルバム以外なら5年前でも、10年前でも、30年前でもOK

また、アルバムの感想は人それぞれ。自分と違う感想、気に入らない感想でも
いちいちレスしないでスルーしましょう。


関連スレ
★新作アルバムを10点満点で評価するスレ29★
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/musice/1289373466/
2名盤さん:2010/12/19(日) 06:02:10 ID:Mk7T4RM8
新作アルバムスレにいるやつって、最近の音楽ほんっと好きだよな
3名盤さん:2010/12/19(日) 23:46:04 ID:LkP4qlnZ
One Life Stand / Hot Chip 8.5
知的なのに暖かくて、嫌味がない。
淀みない流れ、くり返し聴いて心地良い。
凡百のエレクトロバンドと隔絶する、本気の一枚。
4名盤さん:2010/12/20(月) 19:36:03 ID:P07phLcY
レビューまだかよ
5名盤さん:2010/12/21(火) 03:47:35 ID:gQaiEXY2
ブラーのパークライフ 10点
6名盤さん:2010/12/21(火) 12:49:17 ID:UnhwRGV0
OKコンピューター 7点

捨て曲は結構あるし、アルバムの流れも一貫していない。
良い曲を雑多に詰め込んだ作品という印象。だから完成度はそれほど高くない。

ただ、Let DownとNo Surprisesはやはり名曲だと思う。
7名盤さん:2010/12/21(火) 12:57:38 ID:UnhwRGV0
ベンズ 4点

確かに、トム・ヨークの苦悩に関しては偽りなく歌われてるし、
その内容は、それを形作る巧みなギターと同様に、90年代の少年には自然に理解されると思う。
でもそれは、必要最低限の要素をそのままとらえているというだけで、実態はなにもない。
8名盤さん:2010/12/21(火) 17:05:21 ID:HoJ90l1c
グリーンデイ
21ST CENTURY BREAKDOWN
6.5点

大成功した前作のオペラ方式を、再度使った作品。悪くはない。曲単位では密度の濃いものもある。
が、大味・手癖・手抜き・パクリと思える部分が多々あって、め新しさはない。加えて、アルバム自体の長さや、前作のヒット曲並のシングルが無かったことで、良作止まりの印象。

9名盤さん:2010/12/21(火) 19:14:18 ID:5rqda8gW
22-20s/22-20s[6.0]

スタイリッシュかつブルージー、全10曲でまとまってる
個人的に捨て曲はあまりなかった
けれど良さでもある力強い演奏とだみ声のボーカルは何度も聴くには少ししんどいかも
あとこのバンドをガレージロック・リバイバルの流れには入れるのは納得いかないよ!
10名盤さん:2010/12/21(火) 20:56:33 ID:/Aauhghy
The Pixies/Doolitle [8.0]

泥臭く、怪しい雰囲気に激しいボーカルと女コーラスが絶妙
日頃の怒りとかうっぷんを曲にしてみました、みたいな一枚
11名盤さん:2010/12/22(水) 03:07:55 ID:EezBkVh0
The KLF The White Room [7.0]
前作のアンビエント路線から、トランス・ハウス路線に
変更したアルバム
CDの整理してた時に久しぶりに聞いてみたけど
なかなか格好よかった

12名盤さん:2010/12/22(水) 04:48:46 ID:KvWGKrGp

「ええかぁ、ええかぁ、ええのんか、最高か?」 と、ちゅるこうさん風に言ってみたぞ。
 このフレーズ、どや懐かしいか?  アンタら方、今でも「かやくごはん」読んどりまっか?
13名盤さん:2010/12/22(水) 15:04:37 ID:NKkmnydE
ロコロコ2/7点
操作はL・Rと○だけの簡単操作
キャラ・ステージ・曲はポップで親しみやすくクリアするだけなら
子供からお年寄りまで誰でも出来そう
しかしパーフェクトクリアを目指すとかなりのマゾゲーに変化する
ステージ終盤でのロコロコの取り逃がしやロストは絶望的な気分になる
とにかく完璧主義者は我慢・忍耐力・根性が必要
その分パーフェクトクリアした時の達成感はハンパない

個人的には「ガレージ・ロックの名盤教えて!」と言ったらいきなり
13thフロア・エレベーターの1stを渡された感じがした




















14名盤さん:2010/12/22(水) 22:12:54 ID:jgjIW1C+
TEENAGE FANCLUB/SHADOWS 6.0

グランプリ以降のいい部分を集めた感じのアルバム。
と書くと名作に聞こえてくるけど、洗練されて、落ち着いてる印象が強いので、グランプリレベルを求めるとやっぱり物足りない。
たぶんずっとこういう感じのアルバム出すんだろうなと思うと、初期からのファンの自分はちょっと寂しい。

15名盤さん:2010/12/22(水) 22:59:41 ID:8P2JfyFu
キングクリムゾン REDは完璧なアルバムだと思う
16名盤さん:2010/12/23(木) 00:10:55 ID:UHIRFwDG
Spacemen 3 / The Perfect Prescription (1987) [8.5]

スペースメンはPlaying with Fireよりサイケ度の高いこっちだと思う
60年代サイケへの愛に溢れた作品
17名盤さん:2010/12/23(木) 01:14:02 ID:9Dqrdgzk
FOO FIGHTERS/GREATEST HITS 7点

基本、アルバム曲はイマイチでシングルがずば抜けて良いバンドなので、充実したベスト盤。
GENERATOR、NEXT YEARなど未収録のシングルがあるのが残念だけれど、変わりに入っている新曲が2曲がカッコいい!特にWORD FORWARDが熱い。バンド史上、三本の指に入る出来じゃないかと。
この勢いで、一枚くらい名盤と呼ばれるアルバムを作って欲しいもんです。
18名盤さん:2010/12/23(木) 01:39:58 ID:yJaDQe5A
Spiritualized / AmazingGrace [8.5]

Spacemen3の1stに戻ったような荒々しいガレージロック
だけどHoldOnや Lay It Down Slowのような聞かせる名曲もあり
結構聞きやすい。
Evan Parker、Kenny Wheelerの
フリージャズ大御所勢もいい味だしている
19名盤さん:2010/12/24(金) 12:08:09 ID:esOw8OHp
ふむふむ
20名盤さん:2010/12/24(金) 23:53:11 ID:fETBq4o2
BARENAKED LADIES/STUNT(1998) 8点

シングル「ONE WEEK」が全米NO.1になって、一気に売れたカナダのベテランバンド。
シングルが固まってる前半も良いけど、アコースティックな佳曲が並ぶ後半が素晴らしい。っていうかシングルが逆に浮いてる。とにかくおっさん二人のツインボーカルが魅力的。
ちょっとロックよりな次作「MAROON」も同じくらい素晴らしいので、是非。
21名盤さん:2010/12/25(土) 00:12:35 ID:H8HR6vQI
V.A./A VERY SPECIAL CHRISTMAS 3 7点

クリスマスなんでこんなのも。
毎度クオリティが高いコンピシリーズ。
STING「I SAW THREE SHIPS」のラスサビのベースライン、スマパンの正統派どメロウなクリスマスソング、
クリス・コーネルのノドを堪能できる「アベマリア」、グウェン姉さんがまだロックな頃の「Oi TO THE WORLD」など、
単純に楽しめる曲が多いんで、定番クリスマスソングに飽きた人にお勧め。
22名盤さん:2010/12/25(土) 02:30:44 ID:H8HR6vQI
AMPLIFIED HEART / EVERYTHING BUT THE GIRL (1994) 8.5点

アコースティック期のラスト作。
全編ゆったりした曲で、秋〜冬の夜にはうってつけのマスト盤。
「MISSING」だけが、毛色が違うちょっとしたダンスナンバー。個人的には苦手な曲だけれど、この曲が中盤にあることで、アルバムに深みが出てると思う。

ただ今作以降の彼らが、よくわからん打ち込み音楽に走る契機になった曲だと思うと、残念にしか思えないんだけれど… 。
23名盤さん:2010/12/25(土) 02:40:26 ID:H8HR6vQI
GOB / FOOT IN MOUTH DESIASE 5点

SUM41の兄貴分のバンド。
という割には、当時のポップパンクの平均点的な曲ばっかりで、あーはいそうですかで終わりそうな中身。
ポップさでいえば、やっぱりSUM41やNEW FOUND GLORYあたりには及ばない。 さらに言えば、なんか若さ故の荒々しさがイマイチ感じられず、ハードな曲でも落ち着いて聴こえる。それはたぶん、ボーカルの声質による部分が大きい。

そんな中でも、歪んだピアノから始まる「FED UP」だけは、シリアスでカッコいい曲。ヘタにポップな曲と両立するよりは、こういう路線のアルバムを作った方がまだ個性は出るんじゃないだろか。
24名盤さん:2010/12/25(土) 02:53:06 ID:H8HR6vQI
REEF / RIDES (1999) 7点

ひたすらグルーヴが気持ちいい一枚。
「ぷっちょへーんぞ!」で売れた前作より内省的で陰鬱な趣が出てきたせいか、そこまでヒットしたなかったようだけれど、充分濃厚なアルバムだと思う。
ただ、アコギがかなり使われているので、ディストーションの歪みがもっと欲しくなるってのはあるかな?

あと、終盤2曲の陰鬱な流れはヘッドフォンでしっかり聴いて欲しい。
25名盤さん:2010/12/25(土) 05:21:55 ID:1SF/+RhE
STEREOPHONICS / YOU GOTTA GO THERE TO COME BACK (2003) 9点



今作初のステフォのボーカル、ケリープロデュース、2ndアルバムから連続して1位の記録は今作4thで3度目となる、
前作に引き続きアコースティックなサウンドだがケリーのメロディー完成度はMAXに達し、日本でもドラマの挿入歌として使われたクールなサウンドの「MAYBE TOMORROW」
や、明るいポップな「RAINBOWS AND POTS OF GOLD」そしてとどめのバラード「SINCE I TOLD YOU IT'S OVER」等どの曲も完成度は素晴らしくシングルカットしてもいいステフォの中で一番ベストなアルバムといえる
しかし、このアルバムでドラマのスチュアートは脱退し今年寝ゲロ死という悲惨な最期を遂げる
26名盤さん:2010/12/25(土) 08:34:09 ID:9J40mHzl
久しぶりの良スレ
27名盤さん:2010/12/25(土) 09:34:09 ID:y0Osh5/D
今まで同じスレ立っても100いかず落ちてたけど今回はどうだろ
28名盤さん:2010/12/26(日) 01:22:32 ID:LXGt+4m4
COME CLEAN /PUDDLE OF MUDD (2001) 7点

カートコバーン系の声を持つボーカル率いるバンドのデビュー作。発売から遅れて、2003年には「BLURRY」の特大ヒットでミリオンに。

商業グランジと言われるが、声と音を聴けば、バンドやりたいだけの兄ちゃんなんだなってわかると思う。イライラをとにかく吐き出しちまえ、といわんばかりに炸裂するギターはカッコいい。要所要所のアコギも聴いていて飽きさせない。
アルバム中の唯一のユーモラスな「SHE HATES ME」は、SUCIDAL TENDENCIESの完全パクリなのたけど、もっさい元ネタに比べてコンパクトになってるんで、聴きやすい。

蛇足ですが、以降のアルバムは音が整理されて荒々しさが減退するので、今作のような音を期待するとがっかりします。
29名盤さん:2010/12/26(日) 01:42:22 ID:LXGt+4m4
YO LA TENGO / POPULAR SONGS (2009) 8点

1曲めからラストまで、どんどん曲の尺が長くなっていく。ラスト3曲は平気で約10分〜15分という、尺の長いアルバムばかり作るヨラならでは。
アルバムの統一感は強くなく、多様な曲が収録されてるが、前作よりは雰囲気はまとまっている。
最大の名曲は、ケツから数えて3曲めの「MORE THAN〜」。「BLUE LINE SWINGER」以来のアンセムじゃないかと思う。
なんでこの人たちはサクッとこういう曲を作っちゃうんだろう。20年選手なのに、未だ底なしのなバンドだなあ。
30名盤さん:2010/12/26(日) 04:44:24 ID:QQ1ZzM7h
>>28
歌詞は怒ってる感じ?
それともニルヴァーナみたいによくわかんない系?
31名盤さん:2010/12/26(日) 09:43:41 ID:LXGt+4m4
>>30
全部の曲じゃないけどイライラしてるよ。ニルのような変な表現は特になし。
32名盤さん:2010/12/26(日) 11:22:06 ID:2I6QAotc
イーグルス「ホテルカリフォルニア」9点
ホテルカリフォルニア、ニューキッドインタウン、暗黙の日々など
33名盤さん:2010/12/26(日) 11:24:15 ID:2I6QAotc
オールマンブラザーズバンド「オールマンブラザーズバンド」10点
ファーストアルバム
フィルモアのライブ盤を除けばこれが最良
34名盤さん:2010/12/26(日) 11:27:12 ID:2I6QAotc
ニールヤング「ニールヤング」7点
ファーストアルバム
ローナーがベストトラック
ニールヤング節はあるがやや混沌としている
ガレージな味もある
35名盤さん:2010/12/26(日) 11:29:48 ID:2I6QAotc
クロスビースティルス&ナッシュ「クロスビースティルス&ナッシュ」10点
ファーストアルバム
アコースティックだが単なるアコースティックなロックを超えて
サイケデリックあるいはコズミックな味まで創出し
ハーモニーに幻惑される新しいアコースティックロックを現出
36名盤さん:2010/12/26(日) 11:45:56 ID:2I6QAotc
おわり
37名盤さん:2010/12/26(日) 13:24:00 ID:QQ1ZzM7h
つべで聴いたけど俺向きじゃないかなぁ
38名盤さん:2010/12/26(日) 15:24:47 ID:2I6QAotc
イーグルス「オンザボーダー」8点
タイトルチューンがベストチューン
あとの曲もキャッチーなウエストコーストな
ロックが続き聴きやすいアルバムだ
39名盤さん:2010/12/26(日) 21:35:25 ID:LXGt+4m4
EDDI READER / SIMPLE SOUL (2001) 7.5点

春のひだまりのようなアルバム。
柔らかいギターがたまんない。なんだか幸せになれます。
まあ、似た曲があったり、キラーチューンもないのだけれど、それで十分。ブルーグラス方面の入門にも最適。
本編以上にボートラが収録されてる日本版がおすすめ。

余談だけど、この人の作品は「元フェアグラウンドアトラクションの」という肩書きばかり書かれるが、ソロ期間の方が長いのにそれはあんまりだと思う。
40名盤さん:2010/12/26(日) 22:38:22 ID:BUsrfe2e
Moby / LastNight (2008) 6点
本人曰く「俺の今までの夜遊びを1枚のアルバムにまとめた」との事
クラブとかでかかってそうなダンスミュージック
だけど最新系の音て感じでは無くて80年代とかディスコぽい
それがダサくなってなくアルバム全体の流れとしては
なかなか良いよ。


41名盤さん:2010/12/27(月) 00:17:40 ID:c1JTQLLJ
ウォォォオー。 アルバムタイトル、アーティスト名、評価店を書いて、
その下にコメントを入れるというパターンのカキコスタイルが、このスレに定着したね。

このスタイルを最初に書いた、♯3とソレを見やすく改良した♯6のカキコの人に俺は10点評価するよ。
このスタイルなら、なんか気軽に自由にカキコしやすいもんね。 お二人さんGJですぞ!
42名盤さん:2010/12/27(月) 01:16:44 ID:u6cqNvey
RAZORLIGHT / RAZORLIGHT (2006) 10点



第二次ブリットポップ全盛期に星の数ほどUKではガレージロックバンドが誕生しては消えていった、
このアルバムはアークティック・モンキーズやKOOKS等当時爆発的に売れた新人のバンドより売れたアルバムを押さえ
ロックバンドでは2006年にUKで一番売れたRAZORLIGHTの2枚目のミリオンアルバムである
全10曲計38分とレコード時代を思い出す聴きやすくスリリングな熟練されたガレージロックの宝庫とも言えるだろう
当時のロックブームに議論を投げかけた出たしのキラーチューン「IN THE MORNING」に魅了し、アメリカに思いを馳せた素晴らしいバラード「AMERICA」もちろんイギリスで1位を獲得した
43名盤さん:2010/12/27(月) 03:41:58 ID:LHx6hHPo
>>6
>>7
ネタはよせ
44名盤さん:2010/12/27(月) 12:34:03 ID:c+33nGP2
レディヘ信者はこんなとこまで出てくるな
45名盤さん:2010/12/27(月) 12:40:23 ID:fm2HKXoo
好きなアーティストが酷評されるのを見たくないなら
「盲目的に好きなアーティストを賞賛するスレ」でも立ててそっちでやってればいいのにね


46名盤さん:2010/12/27(月) 16:35:37 ID:LHx6hHPo
信者じゃなくてもアルバムの完成度の高さぐらいわかるだろ
逆にたいしたことないとか言ってる人はなに聴いてんの?
べつにレディヘが全てだとかそんなことは言ってない
あとレビューがアホ過ぎて笑っちまった
47名盤さん:2010/12/27(月) 16:58:19 ID:m25bAFwF
今日昼寝したらDead Can Dance のヒゲが出てきた
内容忘れたけどなんか嫌な気分だった
48名盤さん:2010/12/27(月) 19:31:48 ID:wLPPqodC
SMASHING PUMPKINS / MACHINA (2000)7点

オリメンでのラストアルバム。
ヘビーな曲は駄曲が多いけど、バラードは外れがない。音質が悪い、というか非常に枯れた曇った音なので、嫌いな人は嫌いだろうと思う。

日本版は途中にボートラあるし、オリジナルと曲順違うので、輸入盤が良いです。やっぱ最後はAGE OF INNOCENSEじゃなきゃな。
49名盤さん:2010/12/27(月) 20:12:43 ID:DulJ8Jrg
屁オタは>>1の日本語すら読めないようだな

>また、アルバムの感想は人それぞれ。自分と違う感想、気に入らない感想でも
いちいちレスしないでスルーしましょう。
50名盤さん:2010/12/27(月) 20:29:16 ID:sdr6g1AN
だな。
同意できなければ自分の評価を書けばいいだけ。
ちなみに自分は、

Radiohead / OK Computer 9.5
殿堂入り。後追いで10年前ぐらいに初めて聴いたけど、10年たっても飽きない
自分にとってはほぼ1つ1つの曲としても流れとしても完璧だけれど、
-0.5点はツーリストのチーンが自己編集して消したいぐらい嫌な分
51名盤さん:2010/12/27(月) 20:35:02 ID:Vu0JfdzS
OKコンピューター 9点

俺もそれまではU2とオアシスくらいしか聴いたことがなかったから
初めはLet DownやNo Surprisesみたいなわかりやすい曲しか理解できなかった。
>>6の気持ちわかるよ。
52名盤さん:2010/12/27(月) 20:55:12 ID:c+33nGP2
OKコンピュータ 4.5点

聴きごたえがあるのは最初の2曲だけ。

これから聴く人はそれだけインポートして中古に売ればOK
53名盤さん:2010/12/27(月) 20:56:01 ID:Xl8SJW1l
エリッククラプトン「461オーシャンブールヴァード」
7.5
リラックスしたウエストコースト、あるいはシンガーソング
ライター的なクラプトンが聴ける。近年のクラプトンのイメージ
に近いアルバム。全米1位のアイショットザシェリフなどカバー
も聴ける。どこか乾いたところのあるスカッとしたアルバムである。
54名盤さん:2010/12/27(月) 21:01:36 ID:Xl8SJW1l
グレイトフルデッド「ワーキングマンズデッド」8.5点
全編アコースティックなアルバムである。フォーキーと
言ってもいい。しかしメロディアスなキャッチーなものではなく
どこか浮遊感の漂うぼんやりとしたトリップ感が覆う。その
ぼんやりとした漂泊するような音像はデッドならでは。
55名盤さん:2010/12/27(月) 21:08:09 ID:Xl8SJW1l
グレイトフルデッド「アメリカンビューティー」9点
またまたアコースティックなアルバムである。
今度はフォーキーというよりカントリーロックである。
非常にやわらかい音で美しいアコースティックなカントリー
サウンドにつつまれている。ある意味重厚でなおかつソフトな
サウンドとどこか着地点を拒否するメロディーラインで
デッドのカントリーロックの集大成と言える
56名盤さん:2010/12/27(月) 21:08:54 ID:PvvJi5pb
OK Computer 10点

20世紀最高の名盤と言って良いだろう。
トム・ヨークの抱える悩み、怒り、嘆き、そして葛藤。全てが私の心の中に、滞りつつもはっきりとしみこんでくる。
このような素晴らしい作品を理解するには、リスナーとしての鍛錬が必要であり、
少なくとも洋楽リスナーとして25年の経験は要するだろう。
このアルバムを否定する輩は、致命的に知力のない人間だと考えてよい。
世の中には選ばれし者にしかわからないものがあるのだ。

私はOK Computerと出会ったその瞬間に、全ての商業音楽による催眠から目覚めたのである。
57名盤さん:2010/12/27(月) 21:10:14 ID:ROmPyRMP
ディスクガイドや音楽評論家が言ってるような画一化された感想でなくて、
このスレの各自が感じて評価している、今のカキコパターンは良いぞ!
皆さん各自の独自性のある感想を、これからも期待するよ。
新鮮な各自の作品に対する見解は、読んでいても楽しくなってくるからね。
58名盤さん:2010/12/28(火) 03:13:37 ID:Cihn0jbV
そういうレスはいらんから
59名盤さん:2010/12/28(火) 14:51:41 ID:pGQy/gI3
OK コンピューター 2点

キャッチーな曲ばかりですぐ飽きた。2回聴いたら飽きたので2点で。
60名盤さん:2010/12/28(火) 14:58:43 ID:pGQy/gI3
Master Of Puppets 9.5点

一曲一曲の時間は長いが、曲数は少なくタイトなので、全く冗長にはなっていない。
似たような曲が多い、と思う人もいるかもしれないが、
別にメタルにはバラードやエモっぽい要素は求めていないし、
これだけ直球のハードコアなメタルを楽しめるのだから、やはり名盤と言って良いと思う。
61名盤さん:2010/12/28(火) 15:06:41 ID:pGQy/gI3
The Doors  9点

かつてはスティーヴィーがLight My Fireをカヴァーしていたし、
最近もファレルが新作を手がける際にジム・モリソンから多大な影響を受けたと語っていた。
人種に関係なく受け入れられる魅力がドアーズにはあるのだろう。

アルバムは一旦、Light My Fireでピークを迎えるが、
その後も、I Looked At You、Take It As It Comes、The Endと名曲が目白押しで、
最後まで決してダレることはない。
62名盤さん:2010/12/28(火) 15:12:03 ID:pGQy/gI3
Doors / Strange Days  9.5点

Light My FireやBreak on Throughのような派手な曲はないが、
アルバムとしての完成度では1stよりもこちらのほうが上。

特に1〜4曲目の流れは完璧で、数あるロックアルバムの中でも屈指の流れだと思う。
アートワークも含めて、間違いなくロック史上に残る名盤。
63名盤さん:2010/12/28(火) 15:30:20 ID:pGQy/gI3
NAS / Illmatic 10点

どんなにひねくれたリスナーでも認めざるを得ないほど完成度が高いが、
初めて聴いたときは特にHalftimeにやられた。
各曲が、それぞれのプロデューサーのヒップホップに対する思いが伝わってくるようで感慨深いし、
NAS自身もラッパーとしての自分を惜しみなく表現できている。
ライバルと言われていたJAY-Zは、1stではやや固いというか、慎重になりすぎているような感があったが、
今作でのNASは本当に活き活きとしている。

Representの最後のヴァースでNASが自身の仲間たちの名前を読み上げていく箇所はすごく印象的で、
文字通り、彼の住むコミュニティをRepresentしているんだということがひしひしと伝わってくる。
64名盤さん:2010/12/28(火) 17:31:29 ID:99MTOpce
ザ・バンド「ミュージックフロムビッグピンク」(69年)10点
コクがある。うまいウイスキーを飲んだような。深いリズム。
でもこれメロディーがいい。歌モノのアルバム。ソウルフル
かつ泣けるアルバムだったりするーー
65名盤さん:2010/12/28(火) 17:37:08 ID:99MTOpce
バーズ「ミスタータンブリンマン」9点
12弦ギターのマジカルな響きが麗しいポップなアルバム
タイトルチューンはボブディランのカバーで、大ヒット
ディランをソフィスケイトすればこんなうるわしいポップ
チューンになるのかーーwそのほかもキラッとした
繊細なポップチューンが続く。ブルースなロックやハードなロック
、カントリーロックが苦手な、上品なロック聞きたい人向け
66名盤さん:2010/12/28(火) 17:45:48 ID:99MTOpce
レッド・ツェッペリン「U」10点
1曲目の「胸いっぱいの愛を」でKOされる。
ギターのリフにまずやられる、ドラムで昇天、なおかつ
右に左にスピーカーを行き来するサイケデリックな音に
ゆらめく・・・ファーストからさらに作品として整備された
ハードかつ、けれん味あふれる楽曲群が並び、
飽きさせずに最後まで一気に聴かせるー
67名盤さん:2010/12/28(火) 18:12:41 ID:jsmTXB5X
XTC-"English Settlement" 8.5
評論家達の間では"Skylarking"の次に評価されているアルバムだが、前作"Black Sea"を満点評価している自分にとって
はイマイチ物足りない。曲のバリエーションは豊かで、"Senses Working Overtime"
"All of Sudden"とかいい曲もある。でも「XTCを聴くぞ」って時にまずこのアルバムを聞くことはない。
68名盤さん:2010/12/28(火) 18:31:58 ID:c702G8zU
SONIC YOUTH/DAYDREAM NATION 10点

70分を超える大作かつバンドの出世作
いままでの実験性を総括したようなギターとノイズ、ポップさ
そしてたたみかけるような展開がめまぐるしく何度も続く
1曲目のTeen Age Riotばかりが注目されるが、Cross the Breezeなど名曲ばかり
アルバム後半にもRain King、Kissabilityなど疾走感にあふれる曲が収録されており
ただ長いアルバムではないと思わされる
M8 Providenceで後半の幕開けのように思える作品だがM12 Trilogyで三部作のように続く三曲で幕を閉じる 
白昼夢から覚めるような70分ずっとギターが鳴り続いている
69名盤さん:2010/12/28(火) 19:00:40 ID:x7KduCaU
ディスクガイドや音楽評論家が言ってるような画一化された感想でなくて、
このスレの各自が感じて評価している、今のカキコパターンは良いぞ!
皆さん各自の独自性のある感想を、これからも期待するよ。
新鮮な各自の作品に対する見解は、読んでいても楽しくなってくるからね。
70名盤さん:2010/12/28(火) 21:16:57 ID:JpE2dmzO
↑ ↑ ↑ ↑

アレレレレ? 上の69の奴が勝手に俺のカキコした文章を、コピペしているぞ!!!

俺は57でカキコしている者だけど・・。
なあ69よ、そんな事やって何が楽しいんだ?
アンタには自分の意見ってのがないのか? 
己自身で感じた事や思ったを書かなければ、アンタ自身の存在価値がないぞ。
勝手に俺の書いた文章を利用しないでくれよな、なんかそういうのって気分悪いからさ。
71名盤さん:2010/12/28(火) 21:42:18 ID:heyJ2T9X
>>70
百年ROMってろ
72名盤さん:2010/12/28(火) 22:29:19 ID:kGvld7xm
>>14
今年のアルバムだし点数低すぎ。

TFCがグランプリみたいなアルバムを作り続けてたら
スコットランドのベンチャーズと言われるだろ。
Shadowsはあれでいいんです。
73名盤さん:2010/12/28(火) 22:33:02 ID:x7KduCaU
ウォォォオー。 アルバムタイトル、アーティスト名、評価店を書いて、
その下にコメントを入れるというパターンのカキコスタイルが、このスレに定着したね。

このスタイルを最初に書いた、♯3とソレを見やすく改良した♯6のカキコの人に俺は10点評価するよ。
このスタイルなら、なんか気軽に自由にカキコしやすいもんね。 お二人さんGJですぞ!
74名盤さん:2010/12/28(火) 22:36:05 ID:99MTOpce
しかし書く奴が3人ぐらいしかいないな
75名盤さん:2010/12/28(火) 22:59:23 ID:CdMHJ7mA
Microcastle/Deerhunter[9.5]
deerhunterのサード
儚くて甘酸っぱい感じ
1-5曲目までの流れは鳥肌もの
その他にも「Nothing Ever Happened」や「Neither Of Us,Uncertainly」
などなど良い曲もおおい。
この季節にぴったり
76名盤さん:2010/12/28(火) 23:32:27 ID:S+Q7YpsE
ANDREW W.K. / I GET WET (2002)9点

バカな歌詞と単純痛快なギター。ひたすら明るいピアノトーン。
こんだけバカまじめやるに楽しいロックやる人は貴重だ。
せめてPARTY HARDとタイトル曲は聴いとけ!
77名盤さん:2010/12/29(水) 00:02:55 ID:kb8nIvjf
お前らもうちょっと客観的に評価したらどうなんかと
78名盤さん:2010/12/29(水) 00:14:16 ID:BFpmOteH
10点満点で減点方式

捨て曲が一曲あるごとに1点ずつ引いていく
IntroやOutro、スキットは捨て曲に含まない。これが最も効率的な方法だろうな
79名盤さん:2010/12/29(水) 05:30:41 ID:XQi9pZ3D
全曲佳曲のアルバムより半分名曲半分捨て曲の方が
俺的にはいいアルバムだからその採点方式はありえない
80名盤さん:2010/12/29(水) 05:43:56 ID:qubUBvth
モットザフープル「すべての若き野郎ども」7点
すごい邦題だ。でも直訳だし合ってる。デビッド・ボウイ
プロでユース。表題曲はボウイ作曲でヒットした
名曲。かっこいい。あとの曲は意外と8ビートな
ストーンズ的ロックナンバーが多いのでした。
81名盤さん:2010/12/29(水) 10:36:09 ID:BFpmOteH
>>79
は?ふざけんなよ。その理屈だとヨシュアトゥリーは名盤ってことになるだろうがw
名盤ってのは最初から最後まで、一曲も飛ばさずに通して聴けるものを言うんだよ
名曲が入ってるからといって名盤だとは決して限らないの。

ただ良い曲を聴きたいだけならベストを聴いてろカスが。
82名盤さん:2010/12/29(水) 10:41:47 ID:BFpmOteH
The La's  5点

名曲が入っていても必ずしも名盤ではない典型がこの作品。
確かに、Timeless Melody、There She Goes、Way Out、Looking Glass、I.O.U.は素晴らしい名曲だが
アルバムとしての出来は非常にお粗末。とても通して聴けたもんじゃない。飛ばさざるを得ない。

このアルバムを名盤扱いしているような腐ったディスクガイドがあれば
今すぐ燃やすか、古本屋に売りに行きましょう。
83名盤さん:2010/12/29(水) 10:47:22 ID:BFpmOteH
Police / Reggatta De Blanc 3点

これもまさに、「名曲が入っているが決して名盤ではない」代表的作品。
はっきりいって、Message In A BottleとWalking On The Moonが入っていなければ
本当にゴミとしか言いようのないアルバム。

まあさすがに、これを名盤扱いしているメディアはないだろうがw
84名盤さん:2010/12/29(水) 10:47:46 ID:4iWsg+yJ
客観的に文面を読んでみたが・・・・・。
79は一言も、「曲を飛ばす」とは言ってない。
それに、「名曲が入っているから、名盤」とも言っていない。
81は79が言ってもない事を、勝手に解釈して決め付けている。 本当にカスなのは79ではないな。
85名盤さん:2010/12/29(水) 11:34:26 ID:BFpmOteH
R.E.M. / Out Of Time  7点

これも典型的な過大評価作品。
なかなかの作品ではあるが、名盤ではない。
Reggatta De Blanc(笑)やヨシュアトゥリー(笑)よりははるかにマシだが、捨て曲の存在は否定できない。

残念ながら、これを名盤と祭り上げる糞メディアが多いのが現状。
86名盤さん:2010/12/29(水) 11:39:22 ID:BFpmOteH
Stone Roses  9点

UKものにはたいして興味ないが、確かにこれは捨て曲はほとんどないし、
飛ばさずに最後まで聴けるので名盤といわれるのも納得はできる。

キャッチーな曲は多いが、2,3回聴いて飽きるようなことはないので、
まあそりゃ人気でるよな、という印象。

このアルバムを思い出すときに、なぜか最初に頭に浮かぶのはBye Bye Badmanだったりする。
87名盤さん:2010/12/29(水) 13:12:33 ID:BzKxr1al
ID:BFpmOteHの10点のアルバムをきいてみたいです♪
もちろんNevermindは捨て曲ばっかりだよね
88名盤さん:2010/12/29(水) 16:55:41 ID:8JmBokeE
Stone Roseswww
89名盤さん:2010/12/29(水) 20:25:09 ID:qubUBvth
スライ&ザ・ファミリーストーン「暴動」10点
これはクールだ クールでかっこいい音がつまっている
ロックとかファンクとか、どう言っていいかわからない。
今で言うエレクトロニカ的でもある。そして妙にスムースな面もある。
とにかく安易にカテゴリにおさまらないクールなカッコ良さが
どの曲にもある がうまく説明できない
90名盤さん:2010/12/29(水) 22:24:16 ID:3wJk3Soc
自分で何もレビューを書かずに他人のレビューに難癖つけてるだけのやつらはマジでカスだな
こういうやつらが年間ベストスレをつぶしたんだろう
91名盤さん:2010/12/29(水) 22:27:52 ID:BFpmOteH
Nirvana / Nevermind 8点

アルバムで最もインパクトのある曲は最初に入っているが
構成としてはアルバムの後半になるほど良い曲が多い。

Drain YouからSomething In The Wayまでの流れは文句のつけようがない。
特に、On A Plainはニルヴァーナの中でも1、2位を争うぐらいの名曲だと思う。
92名盤さん:2010/12/29(水) 22:33:49 ID:BFpmOteH
Talking Heads / Remain In Light 7点

これも過大評価と言っていいな。最後の3曲はいらない。
1〜5曲目までだったら10点をつけても良いんだが。

それでもヨシュアトゥリー(笑)とは比べ物にならないぐらい出来は良いので、
まあ名盤として扱われても、文句はあるが、ギリギリ納得のいくレベル。
93名盤さん:2010/12/29(水) 22:44:49 ID:i/+Y+D6B
BOWLING FOR SOUP /DRUNK ENOUGH TO DANCE 6点


なぜかグラミーにノミネートされた「GIRL ALL THE BAD GUYS WANT」が収録されてるブレイク作。

前半に良い曲が集まってるうえに、後半に駄曲が集中し、さらには収録曲数が多いので、中盤をすぎると飽きてくる…。
お世辞にもリピートしたくなる作品じゃないです。でも!なぜかライブでやらないLIFE AFTER LISAや、ボートラのベルギー(弾き語り版)は良い出来。個人的にはこの曲たちの為にあるアルバム。

FOO FIGHTERと同じように、シングルはずば抜けていいバンドなので、無理して全部聴かなくてもいい。(他のアルバムも)
また、結構提供曲や外部プロデュースによってポップさが成り立っている部分もあるので、しっかりとしたバンドとして見れない…。彼らのキャラ自体は最高なんだけどなあ。
94名盤さん:2010/12/29(水) 22:58:38 ID:J78EcDW1
さて、ここも潰すかな
どうやって潰そうか
95名盤さん:2010/12/29(水) 23:03:20 ID:BzKxr1al
どんだけヨシュア好きなんだよ
誰も名盤なんていってない
売れただけ
96名盤さん:2010/12/29(水) 23:04:56 ID:BzKxr1al
元から名盤じゃないってことね
あたかも名盤が一般認識みたいだったので
97名盤さん:2010/12/30(木) 00:21:41 ID:y6ZqPFth
The Stone Roses / The Complete Stone Roses [8.5]

デビュー〜1st〜移籍までの全シングルとB面曲を網羅したコンピ盤
1stはデビューアルバムとは思えないほど完成度の高い名盤だけど、こっちはバンドの成長の軌跡を辿ることができるアルバム
荒々しいガレージロックから始まり、バーズテイストやサイケ、ダンサブルなビートを取り入れ、独自のサウンドを確立していくのを時系列に追っていける
基本的に7インチバージョンを収録しているので一部の曲の収録時間が削られているけど、
全ての曲が3〜4分で纏まっているのでポップアルバムとして一気に聴けるのも○

1stがピンとこなかった人にオススメしたいアルバム
98名盤さん:2010/12/30(木) 01:03:45 ID:XGsAr1cp
R.E.M./Murmur 9.0

減点方式だと文句の付けようがないが
数年に一度の名盤かと言われるとそこまでじゃないのとUS版だとVelvetsのカバーとGardening at Nightが無いので−1点
内容についてはタイトルやオートマのイメージと違いポストパンク世代(ジャンルじゃなく)らしい性急なビートとソングライティング、アレンジの秀逸さで一曲目から最後まで駆け抜ける様は圧巻
99名盤さん:2010/12/30(木) 01:34:43 ID:1ncs2Vyl
PUSSY GALORE / Dial M for Motherfucker [2.0] (1989)

ジョンスペンサーがJon Spencer Blues Explosionの前にやっていた
USジャンクバンドの2nd。
メタルパーカションと滅茶苦茶な演奏とがなりまくりのボーカル
1曲目からピー音が入りまくって、何を歌ってるの分らない状態。
いい意味で0点でも良かったけど前作はもっと滅茶苦茶で
まさにゴミとしか言いようがないアルバムだったのでそれと比べると
演奏もまともになりインパクトが負けるので+2点


100名盤さん:2010/12/30(木) 01:49:27 ID:HLWy27Hh
フリオ・イグレシアスの1stアルバムの評価を早くして下さいよ。
もう待ちくたびれてきてしもーた。 息子の方じゃなくてフリオの方だからね。
さて世界最高峰の大スター、フリオの1stはいったい何点で評価されるのか楽しみだな。
101名盤さん:2010/12/30(木) 02:19:51 ID:kvMtjwhG
ペイヴメントも評価してくれ
102名盤さん:2010/12/30(木) 02:25:21 ID:peXopnL+
自分で評価してみてくれよ 文章の巧拙なんかどうでもいいんだから
103名盤さん:2010/12/30(木) 04:21:26 ID:peXopnL+
意外と音楽に対してレビューってヘタクソでも書こうと
思うと難しいのかもね
そういうの書ける人って2chには5人ぐらいしかいないんだよね
104名盤さん:2010/12/30(木) 13:40:08 ID:0NRC+FDZ
Beck / Odelay 2点

20世紀屈指の過大評価盤と言って良いかも知れない。
このアルバムに限らず、初っ端にインパクトのある曲が配置されてるものは過大評価されやすい傾向にある。

初めに名曲を聴くと、そのあとに来るのがゴミばかりでも勝手に頭の中で補正してしまうのだろう。

1点でもよかったが、9曲目は個人的に結構好きなので2点。
105名盤さん:2010/12/30(木) 13:47:47 ID:0NRC+FDZ
Death Cab For Cutie / Plans 6点

まあこれはそもそも一般的に名盤として扱われていないし過大評価というわけではないが、
通して聴けるほどの完成度は無い。ただこのバンドの中でも指折りの名曲が入ってるので
こういうのが好きな人は買っても全く損はないだろう。

最近、捨て曲が多くて当たり前のロックの世界では
2,3曲聴ける曲があれば満足すべきなのかなと考えてしまう。
106名盤さん:2010/12/30(木) 13:57:28 ID:0NRC+FDZ
ISIS / Panopticon 7点

全体的によくできているが、通して聴く気にはあまりならない。
スラッシュメタルのような推進力のある音楽性なら同じような調子の曲が続いても、
そのまま勢いで聴けてしまうのだが、このアルバムのような構成だと・・・

アルバムの時間を30〜40分ぐらいにして、とっておきの曲だけを集める形にしたほうが
一つの作品としては間違いなく完成度は上がっただろう。
でも、ファンの中にはとりあえず曲がたくさん聴けたほうが良いという人もいるだろうし
別にこれはこれで良いのかもしれない。
107名盤さん:2010/12/30(木) 14:58:25 ID:RM2d//xJ
KELIS/KALEIDSCOPE 8点

これは名盤と言われても納得してしまう出来
Kelisのハスキーな声とネプ特有の未来派トラックがマッチした
スペーシーファンクアルバム
Kelisのキャラとは裏腹に地味だけど聞けば聞くほど味が出てくる
108名盤さん:2010/12/30(木) 14:58:53 ID:0NRC+FDZ
Thom Yorke / The Eraser 5点

2,3点で十分かなと思ったが、
さすがにオディレイ(笑)や白いレガッタ(笑)よりは出来は良いのでこの点数。

90年代後半〜00年代初頭ぐらいならともかく2006年にこんなもん作られてもねえ。

唯一の収穫は、トムヨークはヴォーカリストとして特に魅力はないってことが再確認できたことかな。
109名盤さん:2010/12/30(木) 15:10:48 ID:RM2d//xJ
The Horrors/Primary Colours 8.5点

轟音+低い声っていう雰囲気で押し切ってるアルバム
シューゲとか詳しくないんだが
個人的には金字塔のマイブラより好み

110名盤さん:2010/12/30(木) 15:22:45 ID:0NRC+FDZ
The Who / Who's Next 4点

「名曲が入っているので完成度は全然高くないのに名盤扱いされてしまっている」典型例がこれ。

9曲しか入っていないが最後まで聴くのは苦痛でしかない。

こういうものを名盤扱いする馬鹿は、「アルバム」を楽しみたいのではなく
ただ「名曲」が聴ければそれで満足なのだろう。それだったらベストを聴けよって話なのだが。
111名盤さん:2010/12/30(木) 15:24:48 ID:Sa5OpeBh
何だこの基地害スレはw
112名盤さん:2010/12/30(木) 15:40:32 ID:X8/uYE8N
評価が出尽くしてるメジャーな旧作レビュー、
それもどこの誰とも知れないチャネラーによるレビューなんて誰が読むんだか
113名盤さん:2010/12/30(木) 15:45:48 ID:1sWJ7Q07
また自分では何もレビューを書かずに文句を言うだけのキチガイが沸いてきたな
こういうやつらのせいで年間スレはつぶれた
114名盤さん:2010/12/30(木) 15:51:45 ID:LV7DkemB
潰せよこんな誰の為でもなくただ自己満の為だけに書いてる駄文ばっかスレとかよ
115名盤さん:2010/12/30(木) 16:00:22 ID:u85D8Ldz
>>112
こんなスレをわざわざのぞいて、しかも書き込みまでしちゃってるやつの言うことじゃないなw
気になって気になってしかたないのがバレバレw
116名盤さん:2010/12/30(木) 16:01:42 ID:RM2d//xJ
2CHが誰かのためにレスされてるとは思わなかったなぁ
117名盤さん:2010/12/30(木) 16:21:39 ID:Sa5OpeBh
つか、「名曲が入ってるから名盤というわけではない」というのはわかるが、
内容に一切触れない糞みたいなレビューばっかなのが笑えるw
ベストアルバムだけ聴けば名盤ばっかなんじゃね?w

>110 名盤さん 2010/12/30(木) 15:22:45 ID:0NRC+FDZ
>The Who / Who's Next 4点
>
>「名曲が入っているので完成度は全然高くないのに名盤扱いされてしまっている」典型例がこれ。
>
>9曲しか入っていないが最後まで聴くのは苦痛でしかない。

>こういうものを名盤扱いする馬鹿は、「アルバム」を楽しみたいのではなく
>ただ「名曲」が聴ければそれで満足なのだろう。それだったらベストを聴けよって話なのだが。
118名盤さん:2010/12/30(木) 17:51:32 ID:XGsAr1cp
The Isley Brothers/3+3 【8.5】

黄金期突入の代表作
ジミヘンの愛弟子アニーのギターソロが炸裂
ホーンレスでもぶっとくファンキーなバンドサウンドは最高
M1やM3のファンキーな曲も良いがラストの情熱的かつメロウな2曲が最高
カバー曲が多めなのともう一曲ファンキーで踊れるのが欲しかった−1.5点

個人的にJBやスライよりもロック好きにオススメしたい一枚
119名盤さん:2010/12/30(木) 22:38:54 ID:0NRC+FDZ
わざわざ旧作の音について説明する必要はない。
youtubeで検索すればすぐにどういうものかわかるのだから。
わけのわからん形容詞で説明されるよりも直接自分の耳で聴いたほうが明らかに理にかなってる。

それに、「このアルバムを聴くと私はまるで海の奥底にいるような感覚になり、そこで私は世界の真実を目撃する」
というようなライター(笑)気取りのアホくさいポエムを書くつもりもない。

単純に、アルバムをひとつの作品としてとらえて、その印象を書くだけ。
120名盤さん:2010/12/30(木) 22:41:40 ID:0NRC+FDZ
The Game / The Documentary 8点

シングル曲よりもカットされていない曲のほうに良い曲が多い作品。
ヒップホップのアルバムで18曲も入ってると、たいてい終盤には捨て曲が増えるが、
この作品は、多少勢いは落ちるが最後まで楽しめるだけの質は保ってる。

GAMEの最高傑作はということになると、1stか2ndで意見はわかれるだろうが、
個人的には今作がベストかな。
121名盤さん:2010/12/30(木) 22:41:58 ID:LV7DkemB
しょーもない奴に粘着されたなこのスレも
122名盤さん:2010/12/30(木) 23:09:36 ID:0NRC+FDZ
2Pac / Me Against The World 9点

これも、シングルよりもそれ以外の方が質が高いアルバム。
キャッチーなトラックに合わせて、パックのフロウも前作までよりは聴きやすくなった。

9は確かにいつ聴いても感動的な名曲だが、
それ以上に印象深いのはノスタルジックな12と、今聴くと思わずぞっとしてしまう14。

初心者にヒップホップの魅力を伝えるときにはまずこのアルバムをすすめるようにしてます。
123名盤さん:2010/12/30(木) 23:12:14 ID:u85D8Ldz
>>121
だな。レビューを書かないで文句を言ってるだけの粘着が多い。
124名盤さん:2010/12/30(木) 23:17:23 ID:0NRC+FDZ
The Arcade Fire / Neon Bible  8.5点

これは傑作と言って良い。
3〜7の展開は00年以降のロックアルバムでも五指に入るぐらい魅力的。

最も派手な曲をアルバムの終盤に据えてるところも好印象。
ヨシュアトゥリー(笑)やオディレイ(笑)のように
最初にインパクトのある名曲を持ってきてアルバム全体の質の低さをごまかすような真似はしていない。

ベストトラックはちょっと迷うが、7かなあ。
125名盤さん:2010/12/30(木) 23:34:36 ID:LV7DkemB
>>123
はいはい、で君は?


Wilco / Yankee Hotel Foxtrot 10.0

短波ラジオで用いる3単語のコールサインにちなんでタイトルを名づけられた本作。
このウィルコの4作目のサウンドは、ときどき雑音や混線した音で中断されながらも、不思議ですてきなポップ・ナンバーを流すラジオ局の深夜放送のようだ。シンプルかつ哀しいほどの美しさで始まる
「Ashes of American Flags」「Poor Places」は、カタルシスを感じさせる強烈なディストーションで幕を閉じる。
はじめはその幕切れをうるさく感じるかもしれないが、そうしたナンバーは、骨太でにぎやかな「Kamera」「Heavy Metal Drummer」以上に、くり返し聴けば聴くほど心に響いてくるはずだ。
レコーディング・スタジオの実験家ジム・オルークがミックスし、ウィルコが自らプロデュースした本作が思い出させてくれるのは、「ポップ」と「音楽的な冒険」という言葉が両立していた時代だ。
その両方をビートルズとカート・コバーンはわかっていたし、まちがいなく、このジェフ・トゥイーディー率いるウィルコもわかっている。

126名盤さん:2010/12/30(木) 23:36:51 ID:LV7DkemB
Slint / Spiderland 8.8

このケンタッキーのコンボは短い間しか活動しなかったが、その影響力は計り知れず、アンダーグラウンドの“マス・ロック”革命の前触れとなって、トータスやガスター・デル・ソルのようなスピンオフを生んだ。
だが、この4人組を単なる脚注だとは考えないように。
彼ら2枚目のフルレングスのリリースとなるこの作品に流れている緊張感のある密度、目眩のするような複雑な曲は、90年代初期のサグ・ロックのよりスマートな一面を完璧に捉えている。
スリントのサウンドはパンクを継承しているが、そのメンバー(特にギタリストのブライアン・マクマハン)は、決して“シンプルに、バカでい続けよう”と署名することはなかった。
『Spiderland』は恐ろしいほど速いテンポの変化、変則のコード進行、奇妙な世界のテーマに満ちており、聞けば必ず新しい発見があることだろう。
127名盤さん:2010/12/31(金) 00:48:41 ID:TsK0UljC
85年〜86年にかけて録音されたデモ音源集。
フィードバックノイズの嵐によるサイケデリック+ガレージアルバムだけど
2ndに入っている曲もあり、1stよりサイケデリック色があります。
ComeDownEasyの気だるさと白黒でかかれたぐちゃぐちゃなジャケットが
サイケデリック感があって良いです。
タイトルの 「音楽の為に薬をやり、薬の為に音楽をやる」は
このバンドを語る時に ライターがよく出す言葉ですが
まさにタイトル通りな音のアルバムです。



128名盤さん:2010/12/31(金) 00:49:13 ID:pDQdq4K+
The Clash/Give'Em Enough Rope 【6.8】

ファンにもあんまり人気の無い2枚目
だが、内容はサウンド的には少々ブレても根本的なソングライティングはうまさを見せてくれるし
トッパー正式加入によりリズム隊がものすごいパワフルになっている
特にM1〜M3までは、一ロックファンとして興奮せざるを得ない
後半の何曲かだれるのが難点か
名作1stと3rdに挟まれて不遇の一枚だが3rdへ繋がるなかなかの良盤
129名盤さん:2010/12/31(金) 00:52:42 ID:TsK0UljC
すみません。タイトルが抜けたのでもう一度。

Spacemen 3 / TAKING DRUGS TO MAKE MUSIC TO TAKE DRUGS TO [8.0] (1990)
85年〜86年にかけて録音されたデモ音源集。
フィードバックノイズの嵐によるサイケデリック+ガレージアルバムだけど
2ndに入っている曲もあり、1stよりサイケデリック色があります。
ComeDownEasyの気だるさと白黒でかかれたぐちゃぐちゃなジャケットが
サイケデリック感があって良いです。
タイトルの 「音楽の為に薬をやり、薬の為に音楽をやる」は
このバンドを語る時に ライターがよく出す言葉ですが
まさにタイトル通りな音のアルバムです。


130名盤さん:2010/12/31(金) 01:08:09 ID:12ST/+Pc
http://www.amazon.co.jp/dp/B000065ELP

http://www.amazon.co.jp/Spiderland-Slint/dp/B0000019HU

>>125 >>126
AMAZONのコピペとかマジでおまえ終わってるな。こういうクズが粘着してるのか
131名盤さん:2010/12/31(金) 01:14:28 ID:JYBp2SB4
>>130
なるほど、そういう手があったかw

FUGAZI / End Hits 7点

FUGAZIってバンドは名前は知っているが
音のほうは聞いたことが無いなぁ。
そんな声がちらほら聞こえてきます。
実際自分も数年前まではそうだったし。。。

そんな人が一番困るのが
「どれから聞けばいいか?」
そう思ったらとりあえずはEND HITS!!
FUGAZIのアルバムのなかで音が一番多彩なアルバム。
リズミカルなドラム、ストイックにつぼを付くベース

激しく掛け合うボーカル、ギター
楽曲の方は奇妙にポップなインストあり
ストイックなプログレ・ダブっぽい曲あり
それでいてFUGAZIなわけですよ。

と言うか
1200円なんだから全部買ったほうが良いって(笑)
どれを買っても正直、はずれは無いです。
132名盤さん:2010/12/31(金) 09:38:36 ID:hG7+/gp7
コピペ荒らしがあげてるのがスリント(笑)とかフガジ(笑)とか中高生御用達のものばっかでわろた
133名盤さん:2010/12/31(金) 11:46:27 ID:JYBp2SB4
>>132
レビューを書かないで文句を言ってるだけの粘着は消えてね?

Minor Threat / Complete Discography 9.8

フガジファンなら既に知っていると思うが。
イアン・マッケイによれば、これこそオリジナルのゴスペルなのである。
このワシントンDCのカルテットは他の誰よりもハードに早くフランクにヒットする。
そしてだれよりも早く強引に押し分けて進んでゆく。
マッケイはカリスマティックであると同時に対決的であることに成功しているし、素晴らしくまことにファニーな言葉の脱線を心臓発作みたいにシリアスな歌詞におりこんでいたりする。
バンドはライル・プレスラーのたじろがせるようなギターにリードされマッケイを最もタイトでカミソリのはのように鋭い音へとマッケイを押し出していく。
パンクの殿堂の誰も、彼らのIn My EyesやOut of StepそしてSalad Daysには近づけないだろう。
完璧なまでに絶対必需品。
134名盤さん:2010/12/31(金) 11:50:43 ID:JYBp2SB4

Dave Matthews / Busted Stuff 6.5

デイヴ・マシューズ自身は、このアルバムのリリースをあまり喜んでいないらしい。
誰だって、リリースを見合わせたはずの、気の合わないプロデューサーと作ったアルバムが、ある日突然インターネット上に流れてしまい、ニューヨーク中の海賊盤ショップで売られていたら、快い気はしないだろう。
大雑把に言うと、これが大ヒット作『Everyday』の前に発売される予定だった「ザ・リリーホワイト・セッションズ」に起こったことだった。
しかしマシューズとメンバーたちは、ファンをがっかりさせたままにはせず、再びスタジオに戻り、仕事をやり直した。
この『バステッド・スタッフ』では、荘厳な曲の数々をさらに念入りに作り直し、憂いを帯びた卓越した曲へと昇華させている。
<7><9>のような優美な曲では,前のアルバムの陰鬱(いんうつ)な雰囲気が、情感あふれる美しい輝きに置きかえられ、このバンドにありがちなジャズ・ロック路線への強い志向が今回はうまく押さえられいて、曲本来の持ち味がそのまま生かされている。
マシューズの思いとは裏腹に、すばらしい作品ができあがった。
135名盤さん:2010/12/31(金) 11:54:14 ID:JYBp2SB4
John Mayer / Try: John Mayer Trio Live in Concert 6.8

John MayerがドラムスにSteve Jordan、ベースにPino Palladinoを迎えた強力なトリオによる強力なライブ盤。
シンガーとしてのJohn Mayerはその渋い声にも定評があるところであるし、ここでもその魅力は十分に楽しめるが、本盤で更に注目すべきなのが、Mayerのギタリストとしての手腕である。
これだけ「歌って弾ける」プレイヤーはなかなかいるものではないし、優れたテクニックをさりげなく聞かせる手腕が素晴らしい。
収録された曲はブルージーで渋い曲が多く、爆発的なポピュラリティを得るのは難しいかもしれないが、John Mayerの諸作の中でも、評者としては最も興奮した。
Steve Jordanのスネアの響きが軽いのは相変わらずであるが、バンドとしてはタイトなまとまりを示していて素晴らしい。
136名盤さん:2010/12/31(金) 11:57:03 ID:JYBp2SB4
John Mayer / Where the Light Is: John Mayer Live in Los Angeles 6.0

john mayerとは何か、という問に答えるべくして存在するのが本作だと思う。

ライブならではの臨場感を通してジョンメイヤーの世界観を堪能できる。
音質も悪くない。

第一部はアコースティックセッション。
相変わらずギターでスラップしたり、技術は申し分ない。透き通る声と楽曲の良さも相まって、説得力十分。
一人ならではの世界観が美しい。

第二部はトリオでの登場。
ピノとスティーブは超一流ミュージシャンだが、それを食うくらいのジョンのギター。
若干音が若いものの、リフやソロの腕とセンスは凄まじい。何度聴いても飽きさせない。
黒スーツでキメた、バンドらしい掛け合いが魅力の二部が一番好きです。

三部はフルバンドで有名曲のメドレー。
贅沢の限りを尽くした編成で、これが世間でいうジョンメイヤーなんだな、と認識。
彼のpopな側面が出ています。
ブルース曲、i don't need no doctorは圧巻。

どれもジョン自身であり、三編成それぞれが統合されない故におおきな魅力をもつ決定的瞬間。
137名盤さん:2010/12/31(金) 12:00:37 ID:JYBp2SB4
John Mayer / Continuum 7.0

前作のLIVE盤、「ジョンメイヤートリオ」に続く新作ソロアルバム。
リズム隊は前作同様Jordan(ds)とPino Palladino(b)がつとめているのだが、イントゥルメンタル面よりも歌を重視した、前作と2ndの路線との融合とでもいうべき内容となっている。
ギターはレイヴォーンばりに弾きまくるほどではないけど、レイドバック期、或いは「pilgrim」のCLAPTONくらいは弾いているので、2ndで感じた物足りなさは解消。
本音でいえばもっと弾いて欲しいけどね。
こんなに色気のあるトーンでストラトを鳴らすギタリストもそうそういないのだから。

曲調は殆どがスロー〜ミドルテンポで地味な印象だが、心に残る曲ばかりで何度も繰り返して聴いてしまう。
シンプルながらもブルース、ソウル、ポップス、JAZZなど様々なエッセンスが凝縮された、非常に中身の濃い音楽性はとても25歳の若者が作ったものとは思えない。
それをまた渋い声で歌いこなしてしまうところが素晴らしい。これまでの最高傑作であることは間違いないと断言してしまおう。
138名盤さん:2010/12/31(金) 12:05:02 ID:JYBp2SB4
David Bowie / The Rise And Fall Of Ziggy Stardust 8.5

デヴィッド・ボウイには特徴的な作品がいくつもあるが、1972年に制作されたこの宇宙人のようなカリスマロックスター、ジギー・スターダストをモチーフにした作品はその代表ともいえる。
妖艶で、SF的で、ユニセックスなコンセプトの作品だ。
ばかばかしいと思っていると、ドラマティックな『Starman』や『Five Years』でボウイの才能を思い知らされるだろう。
そして悲劇的な『Rock 'n' Roll Suicide』で、このアルバムとストーリーは最高潮を迎える。
カルチャーと音楽という点からは、この『Ziggy Stardust』は初期のロックンロールにさかのぼりつつ、1970年代後半のバンクとニューウェーブ・ロックをよりシンプルかつタフに継承している。
20世紀のロックアルバムの定番として、その影響は計り知れない
139名盤さん:2010/12/31(金) 12:10:17 ID:JYBp2SB4
David Bowie / Hunky Dory 9,0

一般的にボウイーにはミュージシャンとしてのピークが3度あったとされる。
1度目は『ジギー・スターダスト』前後、2度目は『ロウ』のベルリン時代、3度目は世界と踊った『レッツ・ダンス』の時(『レッツ・ダンス』なんて入れるなと怒られるけど)。

このアルバムの曲は『ジギー・スターダスト』の楽曲群とほとんど同時期に平行して作られた。
またアルバム自体も性格こそ異なるが『ジギー・スターダスト』と対になっている。
『ジギー・スターダスト』がコンセプチャルで徹底した戦略で作りこまれたのに対し、このアルバムはコンセプト的要素はなく、より個人的で自由である。
自己の未来に自己暗示をかけるかのような意味合いを持つ「チェンジス」はボウイーの代表曲であるし、「火星の生活」は詩の内容はさておきメロディーの美しい秀作である。
しかし中でも出色なのがLP版ではA面のラストを飾った「流砂」である。隠語や比喩が多く使われた詩の内容は意味不明といってもいいぐらいだが、
Don't believe in yourself.
Don't decieve in belief.
Knowledge comes with death's release.
というサビの1節は、私が最も好きなボウイー曲の1節である。このサビの後に続くファルセットはボウイー史上最も美しいのはないか。ボウイーの誌的センスが凝集された1節でもある。

RYKO版が再発された1990年当時、ロッキンオンの編集者であった山崎洋一郎氏はこのサビの部分を、「人間の論理など信じるな、死ねば全てが分かるのだ」と訳してみせた。
アルバム自体の評価は☆☆☆☆☆だが、RYKO版では収録されていた「流砂」のデモ・バージョンも是非再収録して欲しかった。
ストリングスを取り入れて壮大感のあるオリジナルと比べ、このデモ・バージョンはミック・ロンソンとのツインギター&コーラスの引き語りで、異様な緊張感に包まれる。
140名盤さん:2010/12/31(金) 12:14:47 ID:JYBp2SB4
David Bowie / Low 8.0

‘アーティスト’= David Bowieとしての金字塔であり、フォロワーや時代に最も影響を与え、70年代ポスト・パンクのメルクマールとなった。
ロンドン・パンク勢がメジャーとして世に出た77年初めにこの『LOW』が出た意義はロックの歴史の中で大きく、パンク勢は結局方向転換を余儀なくされた。
パンクは当時新しかったが、このアルバムの登場と共に時代遅れの産物になってしまった。
そして以後5年間、英国ではこのアルバムの影響下にあったアーティスト勢が趨勢を占めた。

全11曲中、インストナンバーが半分以上を占める。
アルバムのハイライトは本質的にイーノの作品である「ワルシャワの幻想」。
しかし個人的にはボウイーの単独曲である「スピード・オブ・ライフ」、「嘆きの壁」や「サウンド・アンド・ヴィジョン」なんかが見事であり、好きだ。
特に「嘆きの壁」は全楽器をボウイーが手がけ、アープ、ビブラフォン、そしてボウイーのコーラスが絶妙に絡み合い最大効果を発揮している。30年近く経った今でも新鮮さが失われていない名曲。

この名盤発表から数年後、さながらディナーショー歌手へと成り下がっていたボウイーに対して、最も影響を受けたひとりであるザ・キュアーのリーダー、ロバート・スミスが言い放った。
「ロウを出した後に死ねば良かったのにね」

ボウイー変容史のピークを成す歴史的傑作。
141名盤さん:2010/12/31(金) 12:18:31 ID:JYBp2SB4
Deerhoof / Friend Opportunity 7.3

そう、子供のころ初めて魔法という言葉をきいたときの感触に近いのかもしれない
最近では幼稚園から聞こえてきたり、スーパーのお菓子コーナーで流れていたりと
驚く事もしばしばで、同時に「なるほどなぁ」なんて妙に納得したりもして
独自の浸透ぶりが素敵

チボマットやメルトバナナ、最近では同レーベルのマーニー・スターンなんかに通じる
独創的サウンドに毎度音楽マニアは歓喜してるだろうし
音楽をあまり聴かない人や歌わない人でもついつい口ずさんでしまう
サトミの、これまた独特な歌詞とメロディーにやられた人も多いはず

そんなDEERHOOFの新作は、前作【MILK MAN】の生々しさに比べて
かなりつくり込まれた印象を受ける
本人たちも最高傑作と感じているんではなかろうか
というくらいの意気込みを感じるし
いっそうカラフルになったリズムや音色、忘れられないキャッチーな歌がつくりだす
不思議なサウンドはまた多くの中毒者を出すだろう
142名盤さん:2010/12/31(金) 12:24:34 ID:JYBp2SB4
DJ Shadow / Endtroducing 6.5

DJシャドウことジョシュ・デイヴィスは、ヒップホップの自己満足げなサウンドに、内省的な視点を新たに持ちこんだことで信頼されているはずだ。
本作は、都会的な不安定かつわいせつなビートを凝縮し、ヒップホップの枠を越えたごった煮的なサンプリングと音のモンタージュで包みこんでいる。
ロック、ソウル、ファンク、アンビエント、ジャズの基本的要素をミックスし、グレードアップさせたこの現代的な融合音楽は、耳利きなリスナーでなくても注目せずにはいられないものだ。
大半のトラックは、中古レコードの山から見つけた掘り出し物のサンプルを何層にも重ねて編集されているが、そのクオリティーは単なる寄せ集めにとどまらない。
そして、アルバム全体を暗いメロディーがつらぬきながらも、同時にトンネルの出口をも見すえている。
ナレーションは数えきれないほどの音源からサンプリングされ、リスナーを巻きこみ解答を待たせている。
メッセージが盗み聞きした会話のように断片的なために、本作からははっきりとした結論は伝わってこないが、心とからだと魂をくり返し請い求めているのは確かだ。
143名盤さん:2010/12/31(金) 12:26:57 ID:JYBp2SB4
DJ Shadow / Private Press 9.3

ジョシュ・デイヴィスがデビュー作『Endtroducing』をリリースして以来、数え切れないほどの模倣者がそのスタイルにあやかろうとして、ダンス・シーンやヒップホップ界に大混乱をまき起こした。
けれどもDJ シャドウことデイヴィスは、ブラッカリシャス、U.N.K.L.E.、カット・ケミストなどとのさまざまなコラボレーションや、「High Noon」「Pre-Emptive Strike」といった極上の12インチ・シングルで我が道を進んだ。

そして今、デビュー作からまる6年を経て、前作とまったく異なるアプローチにもかかわらず、あらゆる点で前作に負けず劣らず鮮烈なこの2作目を引っ下げて戻ってきた。
このプロデューサーは、またしてもサンプリングを限界まで押し進めている。
が、今作では近頃のダンス・ミュージックではめったにお目にかかれない、これまで以上に奥深くて貪欲で、荒々しいスピリットを持ちこんでいる。
アルバム全体を通じて、80年代のすばらしいヴァイブレーション(特に「Monosylabik」「You Can't Go Home Again」といったトラック)と
Bボーイ・カルチャーへの予想どおりの進出(轟音を轟かせる重厚な「Treach Battle Break」とファンキーな「Mashin' on the Motorway」を聴けばわかる)を見せつけてくれる。
本作はまちがいなくシャドウのサウンドを聴かせるが、『Endtroducing』の続編とは言えない。
けれども想像力豊かな聴き応えのある2作目であり、ユーモアと深い知識と音楽的な理解にあふれている。
144名盤さん:2010/12/31(金) 12:36:09 ID:JYBp2SB4
Madvillain / Madvillainy 8.9

2004年作品。2000年代ヒップホップで最も愛聴した作品。これ程多くの驚きに溢れた作品はジャンル問わず実に希少だ。

本盤の主役、マッドリブは2000年頃から台頭した米ヒップホップ界きってのトラックメイカー。
「カジモト」「イエスタディズ・ニュー・クインテット」等複数名義にて、新旧問わず膨大な音楽知識に基づいた、幅広いジャンルを横断する秀作を多数発表している。
本作ではアンダー・グラウンドシーンで絶大な人気を誇るMC、エム・エフ・ドゥームに主なフロウを任せ、自らは背後のトラック創作にほぼ集中している。
ヒップホップでは、過去の楽曲の一部分を引用する「サンプリング」という手法が頻繁に用いられるが、殆どが一曲につき一サンプルを引用するパターンである。
しかしマッドリブの場合、一曲に対し列挙し切れない程の数の音源を用意し、数秒毎にそれらのサンプルを絶妙に入れ替えるというより高度な手法を用いる。
この手法は「カジモト」名義で01年に発表された名作「The Unseen」で既に用いられていたが、この作品では、そのコラージュセンスにさらに磨きをかけている。
全22曲、1〜2分の間隔で次々曲が入れ替わるが、各曲中でも数秒毎に引用サンプルが入れ替わり、聴き手は数秒先の展開さえ全く読めない。
彼の用意したサンプルはビル・エヴァンスの名曲「ナーディス」の一部、スティーヴ・ライヒの実験音楽「カム・アウト」の一部に始まり、
果ては日本のゲームセンターでのスロットマシンの「やった!」という声、
奇妙な笑い声、出典不明のモノクロ映画音楽の一部、古いドラマの台詞の断片にまで実に多種多様であり、
それらをチグハグにすることなく絶妙にコラージュするのだから、聴き手は退屈する暇が無い。
数秒毎に不穏な空気を感じたり、メランコリックになったりと実に忙しい感情の起伏を繰り返す。
一曲毎に詰め込まれる膨大な音情報には、マッドリブの執拗なまでの「音オタク」精神が遺憾なく発揮され、
全体として、ダークなトーンだが恐ろしい程格好良く洗練されたコラージュ音絵巻に仕上がっている。

一曲毎に感動を与えてくれる作品は数あるが、数秒毎に驚きと新鮮さを与えてくれる作品はそう無いだろう。
ヒップホップ好きだけでなく、ジャンル不問で多くの音楽好きに聴かれるべき大傑作。
145名盤さん:2010/12/31(金) 12:40:14 ID:JYBp2SB4
Doves / Last Broadcast 8.0

マンチェスター出身、元「Sub Sub」というハウス・ユニットで活動していた3人組。
前作が非常にエレクトロニックで内省的なサウンドであったにも関わらず、ロック・サイドからも大きな支持を受けた彼らのセカンド・アルバム。
一気に変わったねえ。前作にはちょっとしか感じられなかったポジティヴなロック・トラックが多くて、一皮むけたという感じか。
基本的にはシンプルなフレーズを重ね合わせたサウンドなれど、そこは元ハウス・ユニットというお里が知れてしまう、トラック・メイキングにちょっと凝った部分を聴くことが出来ます。
そして何より、力強さが感じられるサウンドには、彼らの強靱な意志のようなものが感じられます。
前作にあったジワジワと効いてくるマジカルなサウンドが随所に現れ、決して派手では無いけども、聴いていて!身震いすら覚える瞬間があります。
こちらの予想を遙かに覆し、もっと高い地点に到達してしまったアルバムと言えるでしょうか。とにかく傑作です!
146名盤さん:2010/12/31(金) 12:42:48 ID:JYBp2SB4
Doves / Some Cities 7.8

このアルバムと壮大なスケールの前作『The Last Broadcast』の間に、マンチェスターの3人組、ダヴズは単なるツアー以上に芸術的なことを行っていたことは明らかだ。
彼らの野心のスケールが衰えたのではない。この作品では、個人的な関心事と彼らの故郷、イギリス北部の情勢へと、意識が内側へ向いたようだ。
アルバム・タイトル曲の弾むようなソウル風のシングル「Black and White Town」は初期の雰囲気のままだ。だが、ダヴズの今のテーマが強く見える部分が次第に多くなってくる。
シンガーのジミ・グッドウィンの物怖じしないフックは、腹に響くようなクラブのリズムと、絶え間なくて広がりを感じさせマルチに楽器を演奏できる双子のアンディとジェズ・ウィリアムズの奏でる音とが絡みあって、アルバムの音を魅力的にしている。
さらに、すべてがマンチェスターのかつて有名だったナイトスポット、ハシエンダの午前3時を思わせるファジーなオーラに包まれている。

「Snowden」の豪華な憂鬱、そしてストリングが効いてハーモニカが小粋な「The Storm」はダヴズ前のバンド、サブ・サブとマンチェスターの遺産からどれだけ進化してきたかを知らしめている。
たとえ、大げさな「Walk in Fire」がそうしたルーツの根深さを示していても。
これはとびきり上等の作品で、本人たちのスケール感覚がもって生まれた有能さを見えにくくしているが、ダヴズは現在もっともリスナーを満足させてくれるバンドのひとつだと言えるだろう。
147名盤さん:2010/12/31(金) 13:00:10 ID:JYBp2SB4
My Bloody Valentine / Isn't Anything 9.0

ものすごく密な音風景の傑作である、1991年の『Loveless』の3年前のこと、ダブリンの4人組マイ・ブラディ・ヴァレンタインはそのフルデビューアルバム『ISN'TANYTHING』で、なかなか気持ちのいいドリームポップを聴かせている。
クリエイションの“シューゲイジング”の遺産としても、またソニック・ユースやピクシーズなどグランジ以前のギターバンドに肩を並べるにもふさわしい出来上がりであり、まだ方向の定まらないグループの魅力がよく出ている。
音楽的発見に磨きがかかれば、さぞやすばらしいバンドになるだろうと予感させるのが、 『ISN'T ANYTHING』の最大の特長だろう
148名盤さん:2010/12/31(金) 13:07:23 ID:JYBp2SB4
Explosions in the Sky / How Strange Innocence 7.5

オープニングトラック"Song For Our Fathers"、荒廃した無人の街を一人きりで彷徨うかのような物悲しい旋律を奏でるバスラインと、単音ギターのフレーズが絡み合う。
その寂寞の音風景の中、取り残された獣の悲痛な咆哮を思わせるフィードバックノイズとともに、トレモロギターのほの暗いメロディが空間を震わせる。初期GY!BEに大きく通ずるものを感じる楽曲だ。
Tr.3"Magic Hours"では、2nd/3rdアルバムでは聴くことのできないムーディーなスケールをなぞるベースが序盤を飾り、高みへと向かう積上げ式のクリアディレイギターが煌く中盤を経て再びトーンダウン、
EITS十八番の鼓笛隊ドラミングにより再上昇し、粗い粒子のフィードバックノイズ、ディストーションが炸裂するクライマックスへと展開していく。
一転、Tr.4"Look Into The Air"では、近年の作風に近い柔らかな質感のギターフレーズが緩やかに揺蕩い、木漏れ日にも似た柔らかな音のベールで空間を満たしていく。
そして本作中最も激しい展開を見せるTr.6"Time Stops"、穏やかな立ち上がりを見せる導入部に続き、さり気なく挟み込まれる絶妙のチェロストリングスを経て滑らかに転調・加速。
流麗なギターアルペジオの上に叩き鳴らされるハイハットの破片が降り注ぎ、それらを飲み込むように吹き荒れるディストーションギターが、連続して劇的な瞬間を生み出していく。
149名盤さん:2010/12/31(金) 13:12:17 ID:JYBp2SB4
TV on The Radio / Return to Cookie Mountain 8.8

80年代末期から90年代初頭にかけて、ミクスチャーロック/クロスオーヴァーというのが大流行したが、このTV ON THE RADIOというグループは、正しくミクスチャー、これ以上は無いと言える程の徹底したグツグツごった煮サウンドを聴かせる。
ハードロック、オルタナティヴ、インダストリアル、R&B、ヒップホップ、ファンク、ダブ、ワールドミュージックetcetc...。
オールドスクールからニュースクールまで、ありとあらゆるジャンルを呑み込んで、それらが別の何かを侵食したり圧することもなく、最高のバランスでブレンドされ、究極の美味濃厚スープを抽出した、といった趣なのだ。
しかも、現在ロックシーンにおいての、最先鋭サウンドと呼べるものであるにも関わらず、その楽曲自体については、極めて親しみやすいポップ感に溢れており、こういったバンドにありがちなとっつき難さは微塵も感じられない。
いやはや、凄いグループが現れたものだ。
RADIOHEADやBjorkの近作に、最近やや行き詰まり感があるだけに、次代のシーンの牽引役として、彼らの存在が大きく取り上げられる日もそう遠くは無いのでは、と思わせる強烈な作品だ。
SPIN 誌で、昨年のナンバー1アルバムに選出されたのも十分に頷ける。
150名盤さん:2010/12/31(金) 13:18:18 ID:JYBp2SB4
Neil Young / After the Gold Rush 10.0

CSN&Y在籍中に発表されたソロ名義三枚目。
彼の長いキャリアの中でも近年ではMTVでのアクォースティックライブ、そして初期では本作がお気に入り。
最高傑作と特に位置づけられる事の多い本作の魅力はなんと言っても、NeilYoungらしい無骨なギタースタイルと美しいピアノとのバランスがとれたサウンドはもちろん、
バンドから離れたことによる等身大の自分を曝け出したかのような孤独感漂う、しかしながら生命力溢れる詩。
また当時のアメリカの社会的な問題を浮き彫りにさせた鋭い視点等彼の魅力が存分に味わえる代表作。
151名盤さん:2010/12/31(金) 13:22:05 ID:JYBp2SB4
Neil Young / Harvest 9.5

現在もシーンの最前線で活躍を続けるベテラン・ロッカー「ニール・ヤング」が、スーパースターへの階段を駆け上がって行くきっかけとなった全米No.1 ヒットシングル"Heart of Gold(邦題:孤独の旅路)"を含む、通算4枚目のスタジオ録音アルバム。
この頃ヘルニアを患って体調を崩していたニールは、彼を歌の世界へと誘った心の師であり、'69年に突如カントリー作品『NASHVILLE SKYLINE』を発表して物議を醸したボブ・ディランに導かれるように、
カントリーの聖地ナッシュヴィルへと赴き、ストレイ・ゲイターズなど当地での腕利きミュージシャン達を迎えて、アットホームな雰囲気の下、本アルバムを作成した。
そのため本作は一連のニールの作品群の中でひときわ異彩を放っており、ハード・エッジなロックンローラーとしてのニールはほとんど存在せず、彼独特の柔和でソフトな面が前面に押し出されてた、極めて私的で内省的な作品に仕上がっている。
先に述べた名曲"Heart of Gold"にジェームス・テイラーとリンダ・ロンシュタットがバック・コーラスで参加してる事実を出すまでもなく、このことは当時のシンガーソングライター・ブームと無縁でなかった。
多くの若者がロックで世界を変えることができるとの共同幻想を抱き、その夢が儚くも散り去った現実を目の当たりにして傷心のまま70年代を迎えてから2年。
ロックはもう死んだと囁かれたが、ジェームス・テイラーを始めとする優れたシンガーソングライター達が、荒廃しきった若者達の心を癒し、新たなロックの地平を切り開いていた。
本作はそんな土壌に生まれた1つの大きな収穫~ハーヴェスト~である。
152名盤さん:2010/12/31(金) 13:29:03 ID:JYBp2SB4
Neko Case / Fox Confessor Brings the Flood 7.2

ライアン・アダムス、ロン・セクスミスもベタ惚れ女性シンガー最新作
「大好きさ。彼女の歩いたところにキスしたっていいくらいだ。ニーコは40,000発の美しい弾丸でオレの魂を撃ち抜いたカントリー・ロックのショットガンなのさ」ライアン・アダムス
「ポップス界随一の美声の持ち主」米GQ誌
「汽笛のように耳に残る歌声。文句無くキャッチーで忘れられない声」米タイム誌
「ニーコの高貴な声は、ポップス界の頂点に立つ・・・優雅でユング調のカントリー音楽だ」米スピン誌
「彼女のこの世を超越した声には鳥肌がたつ」米ワシントン・ポスト誌

数多の賞賛を受け続ける"音響系オルタナ・フォークカントリーの歌姫"ニーコ・ケイスがアンタイ(エピタフ)移籍後初となるオリジナル・アルバムをリリース!!サボテンロックの雄=キャレキシコやザ・バンドのガース・ハドソン、
キャレキシコのふたりも在籍していたジャイアント・サンド率いるカリスマ=ハウ・ゲルブら豪華メンバーも参加。
ドープで美しい独自の世界に磨きをかけた最高傑作と呼び声高い最新作。とにかく歌声が素晴らしい!!
153名盤さん:2010/12/31(金) 13:31:17 ID:JYBp2SB4
Neon Neon / Stainless Style 6.0

スーパーファーリーアニマルズのグリフが、アメリカの気鋭ヒップホップ・プロデューサーと組んだ話題のプロジェクト「ネオン・ネオン」。
サイドプロジェクトとはいえそこはさすがグリフ。鮮度の高いサイケ・ポップは相変わらずで、ファーリーズの名曲「スローライフ」を思わせるハウス色なアレンジを経て上質なエレクトロ・ポップ作品に仕上がっている。
アンダーグラウンドさとアートな雰囲気漂う好盤で、ファーリーズ好きはもちろん、ゴリラズとかモービーとか好きな人には特にオススメな一枚。
154名盤さん:2010/12/31(金) 13:34:34 ID:JYBp2SB4
Caesars / Paper Tigers 6.7

本作はパワー・ポップ/ガレージ志向の職人はだしのスウェーデン人バンドによる、アメリカでの2ndアルバムだ。
すでにアルバム最高の曲「Jerk It Out」をiPodシャッフルのCMで聞いているから、TiVoを使って飛ばす人はいないだろう。
この曲は3年前のものだが、このCDで他の曲を吹き飛ばしてしまうような力を感じたら、何故今この曲が再びもてはやされているか、わかるはずだ。
オルガンが疾走し、タイトでクール、「Jerk It Out」は、パーティを開こうとしているモッズの格好をした大勢のキュートな人々に混じって踊りたくなるような曲だ。
歌詞はふざけているが、彼らは若いし、それにこれはたかがロック・ミュージックではないか?
しかし、「Jerk it Out」以外の新曲はどれもかすんで聞こえるというわけでもない。
「Your Time Is Near」は実にいい曲で、コンクリーツとブライアン・ジョーンズタウン・マサカーのコラボを彷彿とさせるし、「We Got To Leave」は気の利いたハンドクラッピングを使っている。
結局このバンドは、たんにトレンディでレトロっぽい、ガレージ・ロックのグループ以上の存在に思える。
155名盤さん:2010/12/31(金) 13:38:17 ID:JYBp2SB4
Caesars / 39 Minute of Bliss 5.5

ロックはアメリカで誕生したかもしれないが、音楽のルーツということになると、国全体が文化的健忘症になりたがるようだ。
さもなければ、ヴァインズやハイヴズのような海の向こうの、新たなエネルギーを持った90年代のグランジ/パンクや80年代のニューウェイヴ・バンドのリサイクルが、皮肉にも自分たちがロックの救世主のように感じることはないだろう。
スウェーデンのシーザーズは自分たちの魂を救いはしない。
実際は、彼らの60年代ガレージ・ロックの仕掛けは二重にリサイクルされたようだ。
12曲のうち、7曲までが1998年に出したものの再録だ。
精神的な先祖、スウィンギン・メダリオンズやミステリアンズを誇らしく演じていないとは言えない。
ファルフィッサのクローンのように叩かれるオルガン、崩れるようなギター、似合いの俗物的なヴォーカルで、彼らはエンド「Out of My Hands」のシャープなカバーを好ましく鳴らし、
元気のある曲「Jerk It Out」、「Sort It Out」、「You're My Favorite」から、不気味な曲「Suzy Creamcheese」まで聞かせている。

現代のスウェーデンのバンドが60年代アメリカのガレージ・パンクと80年代のUKニューウェイブ人気を再燃させていること以外に本作品に皮肉があるとしたら、
それはシーザーズが次々に癖になってしまうロック魂で大半を埋めてしまっているところだ。
156名盤さん:2010/12/31(金) 13:42:28 ID:JYBp2SB4
The Bird & The Bee / Bird & The Bee 7.0

ブラジルのそよ風のように魅惑的で、デヴィッド・リンチ監督が演出する夜のロサンジェルスのように皮肉なこのLA出身のユニット、ザ・バード& ザ・ビーは癒しのヒップとめくるめくクールをブレンドしたポップを作りだす。
イナラ・ジョージはジュリー・クルーズ経由でアストラッド・ジルベルトに通じる吐息が特徴のシンガーだ。
まだあまり知られていないが、彼女はリトル・フィートの故ローウェル・ジョージの娘で、すでに他のバンドといくつかのレコーディングをおこなっている。
また、キーボード担当でプロデューサーでもあるグレッグ・カースティンはベックやフレーミング・リップス他多数と仕事をした経験がある。
このユニットはアートポップのジャンルとさらに奇抜なル・ティグレからの一連のインディーズに対する情熱を共有している。
このアルバムは、60 年代のポップなハープシコードからガール・グループのコーラスまでを参考にした音であふれている。
「I'm a Broken Heart」はレスリー・ゴアがコーラスを歌いながら飛びだしてきそうな気分になる「It's My Party(邦題「涙のバースデー・パーティ」)」へのオマージュだ。
ジャズ愛好家のカースティンはあらゆる種類のジャズっぽいタッチを加え、普通はやらないコード変更や、トロピカリアの雰囲気までも持ち込んでいる。
コーラスでこのフレーズが連呼される「F*cking Boyfriend」だけが、ひそかな風刺とエモーショナルな曖昧さを暴露するアルバムでは、場違いな稚拙に聞こえるようだ。
157名盤さん:2010/12/31(金) 14:02:06 ID:JYBp2SB4
Afghan Whigs / 1965 8.0

Afghan Whigsの最後のアルバム。

サブポップからの前々作が、商業的に成功し、前作がソウル解釈の黒いロックサウンドで通好みのアルバムを発表。そして、ここではグレッグなりにWhigsとしての頂点を極めた感がある。
前作で聴かれた荒々しくも妖しい雰囲気は、一糸乱れぬタイトなサウンドへと移行し、張り詰めた緊張感を聴き取ることができるだろう。
さらに、ソウル~ファンク味のホーン、クラヴィネットが黒さを醸し出し、女性Voのスーザン・マーシャルが洗練された有機的な雰囲気を全体にもたらしている。
そして、グレッグの声は彼のキャリアの中で、もっともエロティクで妖艶ささえ感じとることができる。
彼らはこの最終作で、ソウルの影響をロックに反映させ、流暢な洗練ではなく、サウンドの緊張感サウンドの緊張感を異常に高めて、自身の限界に挑んだ洗練された快作となった。
158名盤さん:2010/12/31(金) 14:05:21 ID:JYBp2SB4
Jeff Buckley / Grace  9.6

ジェフ・バックリィについては、こう言われている。
「若すぎる死だった」。そう言われる理由はこうだ。人間の耳とデジタルコード化ディスクで成し遂げた成果として、『Grace』はただあまりにすばらしかった。
熱く大きな夢を詰め込むのに十分な7オクターヴの声を持つ、伝説のティム・バックリィ。
ジェフはその父の声を受け継いだが、音楽は自分自分のものだった。
ドラッグを効かせたヴァン・モリソンの『Astral Weeks』を想像してみてほしい。
といってもドラッグはある種の安らぎをもたらすものだが、『Grace』に安らぎはない。
ただ、力を奪う絶望と、暴力的なまでの喜びの間を、絶え間なく揺れ動いているだけだ。
「Last Goodbye」の曲中、ボリウッドのストリングスとバックリィの恍惚としたスキャットによる、3つ目のミドルエイトが始まると、普通の人間にこんな途方もないことができてしまったとは、信じがたい思いにかられる。
159名盤さん:2010/12/31(金) 14:16:13 ID:JYBp2SB4
Van Morrison / Astral Weeks 9.2

“To Be Born Again”のリフレインが印象的なタイトルトラックで始まる本作、この時ヴァン・モリソンはまだ23歳くらいだったはずだが、この若さにしてこの異常な到達感は何なのだろうか。
クリームやジミヘンが活躍した時代にあってこの作品自体の存在も異常である(売れない事実も尋常ではないが)。
自身もThem時代にサックスをプレイするなど、既にジャズの素養を覗かせていたが、所々でそれらの要素を採り入れた演奏を聴くことができ、中でもリチャード・デイヴィスのウッドベースがモリソンのボーカルに終始接近した演奏を披露している。
MJQのコニー・ケイのドラムスも入っているが、5以外は控えめな演奏に徹しているので、旋律とリズムを紡ぎ出すベースはボーカルに劣らず重要な役目を果たしているといえるだろう。
故郷ベルファストに由来する”Cyprus Avenue”が登場する4、6や1などルーツを自ら確かめるように歌っている。
力強く、しかし抑揚を駆使したモリソンのボーカルからは本作以前には聴けなかった繊細さと静けさを感じることができる。

驚いたことに、録音の基本部分は13時間で録り終えた上に、彼から各ミュージシャンにどうして欲しいとか、詩が何を言わんとしているのかさえも説明がなかったということである。
結局、彼の”Soul”に触れて参加したミュージシャンが触発された結果「出来てしまった」作品なのではないだろうか。
ここにヴァン・モリソン以外の何ものでもない、ジャンルや時代を論じる必要もない音楽が完成したのである。
160名盤さん:2010/12/31(金) 14:27:43 ID:JYBp2SB4
Parliament / P-Funk Earth Tour 10.0

宇宙的ファンクグループ、パーラメントが1977年、地球に遺してくれた偉大なライブアルバム。

本作を貫くのは、その独自のスペースオペラSFなコンセプト。
リーダー、ジョージ・クリントンがスペースシップから登場する1曲目、観客総動員でマザーシップを召還する4曲目、善玉DRファンケンシュテインと悪玉サー・ノーズの対決をテーマにしたライブ展開(まるでプロレスだ!)など、
笑っちゃうぐらいに楽観的な70年代の雰囲気が感じられて、実に楽しい。
ライブというよりは、笑いあり、感動ありの演劇を見せられているような気分になってくるのだ。

本作の魅力の縦軸がそのユニークコンセプトなら、横軸はその演奏能力の飛び抜けた高さだろう。
何十人ものオーケストラのようなバンドを率いながらも、その演奏は少しもぶれる事なく、ドロドロとした極上のグルーヴを奏で続ける。
ギターのように軽くグルーヴを刻むブーツィーのベース、スペースサウンドをこれでもかと量産するバーニーのキーボード、パーラメントのアイデンティティを際立たせるブラスとコーラス隊、どれも最高だ。
そしてジョージ・クリントンは、まるでグルーヴ教の偉大な教祖とでもいうように、そのカリスマで観客を煽りまくる。
ライブ盤でも稀に見るほどの観客の熱狂が伝わってきて、聴いていて恐ろしいほどだ。会場で死人でも出てはしないかとすら心配になってくる。

P-FUNK最高期の極上のグルーヴが生み出される、まさにその場を聴ける貴重な1枚。
161名盤さん:2010/12/31(金) 14:33:45 ID:JYBp2SB4
Parliament / Funkentelechy Vs the Placebo Syndrome 4.0〜9.0

スターチャイルド達に宿敵現る!!彼の名はサーノウズ・ドゥヴァイド・オヴ・ファンク。スヌーズガンという恐ろしい凶器を持って、人々の持つファンク感覚を麻痺させてしまう、プレシーボ症候群を地球上に蔓延させようと企んでいた。
そこでDr.ファンケンシュタインはスターチャイルド達にバップガンという武器を持たせて戦いを挑む。そんなコンセプトのアルバム。

全体を通してゴリゴリとしたベースが主体のエネルギッシュなファンクサウンドが展開される。
このアルバムには、ベーシストにBootsy Collinsの名がクレジットされていないんだけど、代わりに弾いているCordell Mosson(コーデル・モースン)が、Bootsyに負けず劣らずの骨太のサウンドを創っている。
"Mothership Connection"、"The Clones Of Dr.Funkenstein"と比べると、ポップ性に欠け、どこか見劣りしてしまう所があるが、どの曲も期待を裏切らないヘビーなファンクチューンで占められている。

シングルで発売された"Bop Gun"等が有名な曲ではあるけれど、僕個人としては、アルバムの一番最後に収められた"Flash Light"という曲が構成にしても、曲の持つパワーにしても、演奏の素晴らしさも、全てがカッコよくてお薦め。
162名盤さん:2010/12/31(金) 14:37:14 ID:JYBp2SB4
Parliament / Mothership Connection 9.3

Parliamentの最高傑作"Mothership Connection"。このアルバムを始めて聴いた時、腰が砕けそうになった。
Funkという音楽を彼ら一体の思想として、エンターテイメント性と芸術性を混同させたとてつもないアルバム。
混沌とした強烈なファンクグルーヴの上で、元JB'sのホーン隊が華やかでドラマチックな色を飾る。
Jazzyなフレーズを叩くピアノと近未来的な音色を発するシンセサイザーが曲のイメージを描き、Pファンク軍団の暑苦しい声が飛び交う。
曲やアレンジの構成はとても緻密に、でもリスナーの高揚を促すファンク本来のサウンドはまるで衰える事を知らない。
こんなものを創り出したGeorge Clintonは正直凄い。

そしてこのアルバムから始まる、ファンクを世の中に広めようとするスターチャイルドと、
それを阻止しようとするサーノウズ・ドゥヴァイド・オブ・ファンクが巨大な大宇宙を背景に抗争を拡げる様は痛快なエンターテイメントでもあるし、黒人社会から見た白人社会に対する大きな皮肉であるようにも捉えられる。
このアルバムの裏表紙に写るClintonとUFOが、黒人街(ゲットー)であるのも意図的なものにも思えてくる。

とにかく全ての曲が名曲で、とんでもなくファンキーで、何度も何度も聴いたけれど未だに飽きる事も無く聴くたびに気持ちよい高揚感に満たされる。
語りで始まるクールな"P.Funk (Wants to Get Funked Up)"に哀愁漂うドラマチックなアレンジが魅力的な"Mothership Connection"。
鋭くてゴリゴリしたスラップベースが魅力的な"Give Up The Funk"。
こんな音楽を広めようとするのなら、両手を上げてスターチャイルド達の応援をしたいなと思うのであった。
163名盤さん:2010/12/31(金) 14:43:29 ID:JYBp2SB4
Paul Butterfield Blues Band / Butterfield Blues Band 9.8

これも彼らの最高傑作ではと思います。
これまでは「イースト・ウエスト」が彼らの最高傑作と思い、今もそれは代わりがないのですが、今回この1st聞いて、なるほどいろんな雑誌でこのアルバムが最高としているのが分かりました。
とにかく1曲目から凄まじい熱気です。歌、ギター、ハープどれをとっても、もの凄い勢い熱気です。
「イースト・ウエスト」の完成度も素晴らしいですが、この1stのこの熱気はただものではありません。
164名盤さん:2010/12/31(金) 14:45:36 ID:JYBp2SB4
Paul Butterfield Blues Band / East-West 9.2

’66年のこのアルバムはホワイトモダンブルースの名盤と言える傑作です。
シカゴブルースを尊重しつつ自分達のスタイルを確立したホワイトモダンブルースの先駆的アルバムであり、
キャノンボールアダレィの"WorkSong"におけるマイクブルームフィールドとエルヴィンビショップのギター、マークナフタリンのオルガン、そしてポールバターフィールドのハープが交錯するソロの応酬はなんとも圧巻です。
Pバターフィールドのハープと歌は混然一体となっており、そのブルースに対する熱い思いは、ハープと歌を通してストレートに我々に訴えかけてきます。
30数年経っても今だ色あせない、間違いなく名盤と言える絶品の一枚です。
165名盤さん:2010/12/31(金) 14:56:23 ID:JYBp2SB4
My Morning Jacket / Evil Urges 7.9

待ちに待ったMy Morning Jacketの5th。
前作「Z」辺りから、「カントリーロック」「ジャムバンド」「ニール・ヤング直系」といったバンドのイメージに捕らわれず、影響を受けた音楽を取り込みながら進化していく姿勢がより明らかになりましたが、
これは今までのアルバムで一番劇的に変化したアルバムであり、勝負を仕掛けてきたのが分かるアルバムです。
多くの人にアピール出来るポップさを持ち合わせながらも、芸術性が損なわれてないという意味では最高峰のアルバムだと思います。

ビルボード・チャートでトップ10に入る見込むの本作ですが、音楽性を進化させつつ、ライブバンドとして評価も高く、チャート・アクションもあるバンドが一体どれだけいるのでしょうか?
このアルバムでMy Morning Jacketはお世辞抜きで世界で10本指に入るバンドになったと思います。
166名盤さん:2010/12/31(金) 14:59:22 ID:JYBp2SB4
My Morning Jacket / It Still Moves 8.2

素晴らしいです。
ケンタッキー出身のマイ・モーニング・ジャケットのサードアルバムは2003年を代表するアルバムの1枚でしょう。
アメリカンロックの要素を思いっきり詰め込んだサウンドですが、どこか変わっていて、でもすごく親しみやすい、そしてすごくシンプルな仕上がりになっています。
6分近い長さの曲で構成されていますが、どの曲も彼ららしさを変えることなく、それでいてとても個性的。
聞き手を飽きさせることなく、満足させます。
また、歌詞もやさしく、どこか幻想的な一面を体験することができるでしょう。2003年の至福の音楽です。
167名盤さん:2010/12/31(金) 15:01:28 ID:JYBp2SB4
My Morning Jacket / Z  7.2

これ以前のアルバムだとルーツ・ミュージックを消化した正統派アメリカンロック〜ジャム系のバンドだったのですが、The Stone RosesやRadioheadも手がけた事のあるジョン・レッキーをプロデューサーに迎えた事によって一気にポップに開眼しましたね。
いやはや、こうも相性が良いとは思いませんでした。

リヴァーブがかかったサウンドに、大地を揺るがすような力強い演奏、伸びが素晴らしいJim Jamesのボーカル、すべてが素晴らしいです。

近年デビューしたバンドの中では10指に入る素晴らしいバンドです。
168名盤さん:2010/12/31(金) 15:08:02 ID:JYBp2SB4
Mobb Deep / The Infamous 9.5

西のピーヒャラシンセなんかよりよっぽど危ない空気でてます。
169名盤さん:2010/12/31(金) 15:13:15 ID:JYBp2SB4
The Millennium / Begin 10.0

カート・ベッチャー/ゲイリー・アッシャーによる時代を超えたソフトロック名盤中の名盤(68年作)。

ソフトロックというジャンルをどのように見るかは結構難しい。
カーペンターズやセルジオ・メンデスとブラジル66などが、ソフトロックとするなら、それはソフィティスケイトされたメロディの美しさや柔らかさが基準となっているように思うが、
このミレニウムは、その要素も含みつつ、根っこにはビートルズの「サージェント・ペパーズ〜」から始まった実験音楽としての側面が強い。
それは単に美しい音楽を目指したわけではなく、ちょっどブライアン・ウィルソンが「ペットサウンズ」でスタジオ録音での執拗なまでの緻密さを追求した行為とほぼ近い。
そのためミレニウムは、正式バンドメンバーを決めずに、一流ミュージシャンを適材適所に配置するという、かなり特殊な形態を持っていた。
つまりポップなオブラートに身を包みつつ、やっていることは、怖ろしいまでのプログレである。
ソフトロックというより、ソフトプログレと呼びたいくらいにだ。

それでいて、いわゆるプログレから感じる難解さやとっつきにくさというのが、皆無であるのは、やはりそもそもがアソシエィションなどハーモーニーポップを手掛けてきた才人、カート・ベッチャーの恐るべき手腕にあるのだろう。
これだけ実験的なことを試していても、人懐こさというのが、全く忘れらていない。
むしろ奇抜なアレンジにより、その魅力を増しているくらいだ。
全く当時最先端だった16トラック録音で、いきなりこれを作ってしまったというのは、本当に驚愕すべきことだ。
ジャンルという壁をあっさりと飛び越えられる本当の意味での名盤だと思う。
170名盤さん:2010/12/31(金) 15:16:44 ID:JYBp2SB4
Matchbox Twenty / Mad Season 8.2

"「スムーズ」におけるロブ・トーマスのヴォーカルの人気爆発で、本籍のあるマッチボックス・トゥエンティーも知名度大幅アップだ。
このバンド自体、デビュー・アルバムを1,300万枚も売っているのだけど、サンタナのあのバカげたヒットぶりの前にはかすむのは仕方のないところか。
いかにもアメリカでは売れるだろうというのがビンビンきたファーストに比べると、この3年ぶりのアルバムは自信と確信が積み上げられ、くさいものになりそうなストリングスを隠し味にしたスロー・ナンバーなど、自然に泣かせる泣かせる。
ロブの声、歌はちょっと聴くと大味な感じも受けるのだが、声そのものがナチュラルにドライヴするというか、作為っぽさがなく、歌心がストレートに伝わってくる。
相変わらずロブの作詞、作曲と、彼の才人ぶりばかりが目立つが、アメリカン・ロックのオーソドックスなエッセンスを集めたようなバンドも手堅い魅力だ。
171名盤さん:2010/12/31(金) 15:21:05 ID:JYBp2SB4
Moby / Play 8.2

テクノの革命児久々の新作は、心地良くて清らか、聴くと元気になる1枚。
『Play』で聴かれるのはブレイクビーツ、アンビエント風ミックス、ブルースやゴスペル風サンプルのカクテルであり、時代やジャンルの概念を超えて訴えかけてくる。
ビートに慣れた耳にも本物だとうならせる出来。他のアーティストではまねできないようなこんなアプローチが許されるのは、モービーが敬虔(けいけん)なクリスチャンであるとともに、徹底して奇抜な音楽的発想にこだわっているからであろう。
その真摯(しんし)な姿勢は、全体のビートや多様な要素を含んだアレンジの中に脈打っている。
「Find My Baby」と「Natural Blues」で聴かれるソウルフルなリフや叫びは、「Bodyrock」の正統派ダンス・パーティー・チューンと「Inside」の口でとろけるようなアンビエンスの中間を、さりげない美しさで表現している。
モービーはターンテーブルを駆使して、ピュアでさらに根本的な何かを見つけてしまったようだ。
実際このアルバムは、テクノとは思えないほどナチュラルな響きを持ち、どんなDJよりもスピリチュアルで、実に生き生きとしている。
興味のある方は、名作コンピ『Natural Blues』でサンプル元となった原曲を聴いてみると良い。
エタ・ジェームスやベラ・ホール、BBキングといったブルース、ゴスペル系シンガーたちによるオリジナルを楽しめる
172名盤さん:2010/12/31(金) 15:22:36 ID:JYBp2SB4
Moby / Hotel 7.0

さまよう一匹狼として、多幸症のレイヴからスピードメタル、アンビエントな音景を渡り歩き、近年のリチャード・メルヴィル・ホールは落ち着こうとしていて、そして充分にニッチだと証明を試みてきたかのようだった。
表面上、『Hotel』は最近の2作、『Play』、『18』と同じ傾向を展開している。メランコリックな恋の歌で、エレクトロ・ポップ、ゴスペル、デヴィッド・ボウイの『Heroes』のような傾向だ。
このノリは『Hotel』では、あおり立てるようなキーボードの音が決め手の「Beautiful」そしてきらめく楽天的な「Spiders」に見られるが、モービーが停滞していると言っているわけではない。
まず、彼は「Why Does My Heart Feel So Bad?」で見られたような重ねたヴォーカルを勇敢にも捨てている。
そして自分自身の抑えた、かすかに霊妙なヴォーカルに頼り、ローラ・ドーンとのデュエット、音を薄くしたシンセとドラム・マシンによるニュー・オーダーのカバー「Temptation」はローキーなハイライトだ。
だが、モービーはレイヴのルートに回帰して、歌姫による打ち込みの「Very」、そして政治的な感じのする「Lift Me Up」も作っている。
ブッシュ政権への軽蔑を隠し、ダークなカーニバル、そしてまとめ上げるようなストリングスとディスコ・ノワールのリズムの曲だ。
173名盤さん:2010/12/31(金) 15:28:50 ID:JYBp2SB4
Pascal Roge / 3つのジムノペディ~サティ・ピアノ作品集 10.0

エリック・サティ。嫌われ者しかし天才的な音楽感覚を持ったこのお方の最高傑作がこのジムノペディ。
この曲は何回も聴いていても飽きません。何回も聴いているとまた違うものが見えてくる。
サティの人間性が溢れた曲。このサティは実は世界一長い曲を作った張本人でもあります。
「ヴェクサシオン」という曲です。CD化はされておらず演奏された人も聴いた人もごくわずか。
それもそのはずなんとこの「ヴェクサシオン」18時間もある超大作です。
しかもめっちゃ気持ち悪くて不気味な曲あれを一時間、2時間も聴けば間違いなく精神が崩壊します。
174名盤さん:2010/12/31(金) 15:31:49 ID:JYBp2SB4
Monique Haas / 月の光 ~ドビュッシー / ピアノ名曲集 10.0

ドビュッシー、ラヴェル弾きとして知られるフランスの女流ピアニスト、モニク・アース。
彼女の演奏による「ドビュッシー:ピアノ作品全集」、「ラヴェル:ピアノ作品全集」はともにディスク大賞に輝いています。
このCDはその中から、ドビュッシーの定番曲を一通り集めたもの。
聴いてすぐに「アースの演奏だ」とわかるほどの、ドビュッシーのスペシャリストといえる演奏。
決して耳障りにならず、BGMとして流しても邪魔になりません。クラシック初心者の方にもお薦めできる一枚です。
175名盤さん:2010/12/31(金) 15:37:49 ID:JYBp2SB4
Reich, Steve / Octet: Music for Large Ensemble 9.9

ここに収められた「大アンサンブルのための音楽」と「八重奏曲」をもって
ライヒの最高傑作と考える人は少なくないだろうし個人的にも異論はないのだが
ライヒ自身は気に入らないところもあったらしく
のちに編曲したり演奏スタイルを変えてみたりしている
(そしてその評価は一般的にはあまりよくない)。
この曲が受けるのは要するに芸術音楽としての表現のしかたが保守的だからだと思う。
「大アンサンブルのための音楽」の聴かせどころは
中盤の拍子が変わるところでの巧妙さと
終盤に向かうにつれてフレーズの単位が大きくなることで
曲全体が雄大なものになっていくその予定調和的展開にあるし
また「八重奏曲」の魅力は速めのテンポに乗った
各楽器のスリリングな掛け合いにある。
しかしそれはミニマルでなくとも表現できるものであり
この2曲が傑作であるのなら結局ミニマル的表現技法は
優れたミニマル音楽を作り出すための必然性を持たないことになってしまう。
ライヒがこういった曲を二度と作ろうとしないのはそのあたりが理由なのだろうと思う。
176名盤さん:2010/12/31(金) 15:39:21 ID:JYBp2SB4
Reich, Steve / Music for 18 Musicians 10.0

56分の曲がほぼ4分ごとに場面展開が行われそのチェンジ部分が実に面白いです。場面によってはどこが変わったのかと言うところもあれば、曲が転調し劇的に変化するところもあり、飽きることはありません。
個々のパートもすばらしいですが、特にVoiceのパートは表現力の巧みさとテンポの正確さに脱帽。

冒頭の幕開けから集結部分に至るまで全体の構成がシンメトリーになっているところは音楽が無から始まり無に戻るという意味で、宇宙的とも生命の営みともいえるような崇高さすら感じます。
ECMのプロデュース力及び録音ジャケットアートもこの作品に大きな価値を与えております。

ただ一つこちらの表記には苦言。何も知らない人が見ると、"Ken Ishii"の表記は間違いなく誤解を生みます。
当然、テクノの神のケンイシイとは何の関係もない人です。(ライヒのカバーでテクノのイシイ氏が曲を提供しているのでややこしいですが)。
177名盤さん:2010/12/31(金) 16:02:56 ID:JYBp2SB4
John Cage / Cage: Prepared Piano Works 8.3

アメリカの作曲家、ジョン・ケージのプリペアド・ピアノ曲が収められている。プリペアド・ピアノとは、ピアノの弦に金属や木片などの異物を挟み、打楽器のような音が出るように改造されたピアノ。
ジョン・ケージが、モダンバレエの伴奏の曲を作る際、ピアノで打楽器の代わりをできるよう発明した楽器である。

ケージ監修のもと、オリジナルに近いとされる、マーガレット・レン・タンの演奏はピアノっぽさが残っているが、それに比べ、この演奏者はプリペアド度かなり強め。
様々な音質の打音が連続して複雑なメロディーになる様は、知らない人が聴いたらまるでインドネシアのガムランであろう。

ぬるい湯をはったバスタブに浸かり、このCDを聴きながら頭の中を整理するのが最近の日課だ。無造作に配置された音が疲れた脳に心地よい。
CDが終わったあとは、4分33秒の静寂をカウントし、湯よりあがる。これでもう一曲楽しめた、とは、ケージマニアの自己満足。
178名盤さん:2010/12/31(金) 16:05:48 ID:JYBp2SB4
John Cage / The Seasons / Leng Tan, Russell Davies, et al 9.5

このアルバム『seasons』はCageの初期の作品と晩年の作品が収められています。
一聞すると不気味でとりとめのない穴のあいた音楽のようなのですが、聞き込めば聞き込むほど手ごたえのある、私(あなた)という鑑賞者がいることによって初めて成立する音楽といえるでしょう。

CAGEの音楽はそのアヴァンギャルドな一面だけを取り上げられてしまうことが多いですが、それを除いても残る美しさがあります。

結局彼は、音楽とは音を聞くもので、音楽家が自信の哲学でもって選び抜いた音も、子どもや動物が無造作に拾った音も同じものだ、と言いたかったのかもしれません。
179名盤さん:2010/12/31(金) 16:11:47 ID:JYBp2SB4
Hans Zimmer / Ost: Inception 8.4

サウンドトラックのCDはめったに購入しないのですが、今回は買って本当によかった。
どなたかが書いていらっしゃいますが、私もまさに、生まれて初めて買ったサントラ(アナログ盤の時代が懐かしい)であるヴァンゲリスの傑作『ブレードランナー』の音作りを思い出しました。
どこかノスタルジーを感じさせながらも、ピンと張りつめた異様なまでの緊張感。
作品世界の独特の手触りに、これほどぴったりと寄り添う音楽をつくれるなんて、いまのハンス・ジマーはノリにのっている。

去年のオスカー作曲部門でのノミネート作品『シャーロック・ホームズ』では、ロマ音楽の要素を大胆に取り入れたり、気鋭の弦楽器(特にヴァイオリンとチェロ)奏者をフィーチャーしたり、オリジナル楽器を導入したりと、
さまざまな実験的な試みをおこなって、あれはあれで素晴らしいスコアに仕上がっていましたが、今回の『インセプション』は『ブラック・レイン』での暗く澄んだ硬質の色調をさらに立体感をきわだたせ、うんと重厚にしてきたという印象。
ドラマチックな曲づくりという意味では、一見したところはクリストファー・ノーラン監督との前作『ダークナイト』に比べると地味かと思ったのですが、聴きこんでみるとこまやかな部分で「よりいっそう映像での表現に入りこむような音楽」を意識していることがうかがわれる。
……と思ったら、ダークナイトではジェームズ・ニュートン・ハワード(今でしたら『ソルト』と『エアベンダー』でのスコアを劇場で聴くことができます)のほうが先に名前をクレジットされています。
『インセプション』はハンス・ジマーが自分でこだわって、入念に書きあげたスコアだということですね。

映画が気に入ったという方にはぜひお薦めしたい1枚。
180名盤さん:2010/12/31(金) 16:21:55 ID:JYBp2SB4
John Towner Williams / John Williams Greatest Hits 1969-1999 10.0

良くも悪くもジョン・ウィリアムスはサントラの革命児である。
彼が手掛けた"STAR WARS"(『スター・ウォーズ』)、"E.T."(『E.T.』)、"JAWS"(『ジョーズ』)は聴けば誰でもすぐにわかるし、リスナーのハートをとらえる才能はずば抜けている。
この『John Eilliams: Greatest Hits 1969-1999』は、彼の30年のキャリアから最も親しまれている曲を2枚組CDにまとめたもの。
おなじみの"INDIANA JONES"(『インディ・ジョーンズ』)、"CLOSE ENCOUNTERS"(『未知との遭遇』)、"SCHINDLER'S LIST"(『シンドラーのリスト』)はもちろんのこと、
アメリカ情緒豊かな"The Reivers"(『華麗なる週末』)のテーマや1984年ロス・オリンピックのテーマといった意外な選曲も。
初期の作品のほとんどはウィリアムス自身によるデジタル・リマスターが施されているので、オリジナル・ヴァージョンを聴くことはできないが、その分古臭さを感じることもない。
ここに収められているのはあくまでヒットした曲だけ(最長は10分近い『未知との遭遇』のテーマ)だが、幸いほとんどのサントラが手に入るので、熱心な人は聴いてみると良い。
ジョン・ウィリアムスの作品は聴けば聴くほど味が出るのだが、このCDを聴くと彼が長年ハリウッドの傑作だけを手掛けてきたというのも納得。
181名盤さん:2010/12/31(金) 16:24:51 ID:JYBp2SB4
Steve Davis / Portrait in Sound 8.5

ワン・フォー・オールやオリジンのメンバーとして有名なスティーヴ・デイヴィスが、チック・コリアが監修するストレッチ・レコードから出したのが本作『ポートレイト・イン・サウンド』である。

ストレート・アヘッドなコンボをやるトロンボーン奏者は昨今も依然として少数であるが、そのトロンボーン奏者をリーダーとした最近の作品の中では屈指の名盤と言えるだろう。
伝統的なイディオムを尊重しつつ、新たなサウンドを切りひらいていく彼の姿勢が、リズム・セクションにも伝わったのか、スリリングかつウォームな録音内容となっている。
ブラッド・メルドーやアヴィシャイ・コーエンという注目株のアーティストが2曲(3・9曲目)に参加していることも見逃せない。

デヴュー当時からアート・ブレイキーにも作曲の腕を買われていただけあって、7曲ある彼のオリジナルはどれも素晴らしい。
中でも必聴のテイクは、デイヴィッド・ヘイゼルタインがフェンダー・ローズを用いているのが印象的な4曲目「ザ・スローダウン」と、8曲目「ア・バンドル・オブ・ジョイ」である。また、3曲あるスタンダードにおいても好演を見せている。

蛇足であるが、『音楽の肖像』と題された本作のジャケット(肖像)は日本人デザイナー、早乙女道春氏が手がけている。
182名盤さん:2010/12/31(金) 18:00:29 ID:EFSNMPx8
ここからは「何が彼をそうさせるのか」を語り合うスレで
183名盤さん:2010/12/31(金) 18:30:37 ID:OpvC0LuC
ヨシュアトゥリーかオディレイが好きなんだろ
だから、それがぼろくそに叩かれて消えた。オディレイが叩かれ始めてから出てきたからたぶんベック信者だな
184名盤さん:2010/12/31(金) 18:31:18 ID:OpvC0LuC
叩かれてキレた、な。
185名盤さん:2010/12/31(金) 19:31:14 ID:JYBp2SB4
別にヨシュアもオディレイもどうでもいい
取り敢えずレビュー書かない荒らしは消えてね?

Miles Davis / Directions 8.3

Circle In The Roundとならんで、マイルス引退時期に出た未発表(ボツ音源)集。
そしてどちらもハードバップ時代からエレクトリックまで何でもかんでも詰め込んだ感が否めず、いかんせん手がでなかった。ところが聴いてみたら意外によいのである。
もちろん前半のハードバップ期からアコースティックの頂点を極める寸前までにボツになったトラックはどうでもよく、こんなのその時のオリジナルのボーナスにでもしとけ!といいたくなるのだが、
後半の黄金のカルテットが終末へと向かいIn A Silent WayまたはBitches Brewが誕生する前後の音源はなかなか聞き逃せない。
はっきり言ってかっこいい、おお!こんな事もやっていたのかという驚きが大。
マイルスが活動中にオリジナルであるかのように出されたBig Funよりも断然である。
と、ここまでの感想はCircle In The Roundもいっしょ。ワタクシがDirectionsをより高く買いたいのはマクラフリン、キースジャレットなんかの数少ないスタジオ録音が聴けるところだ。
マクラフリンの見せ場はまずDuran。yesternowの元であろうWillie Nelsonはずーっとエキサイテイングな演奏だ。
キースが大らかにエレピを転がすkondaはGet Up With It収録のHonky Tonkが産まれる寸前の記録(ではないか)。
ついでにいえばジョーベック参加のWater On The Pondも前記Circle In The Roundより何がしたいかわかる仕上がり。
もろウェザーリポートっぽいAscentなんかマイルスのオリジナルではあんまり表出されていない世界で興味深い。Funも楽しいし。
残り物にも福があるって本当だったんだなぁ
186名盤さん:2010/12/31(金) 19:35:04 ID:JYBp2SB4
Richard Galliano Septet / Piazolla Forever 9.0

フランスを代表するジャズ・アコーディオン奏者が2002年8月にスイスで開催されたジャズ・フェスに出演した際の模様を収めたライヴ盤。
本ライヴはタンゴの巨匠ピアソラに捧げられていて、演奏曲は1曲を除き、名曲「天使のミロンガ」「リベルタンゴ」ほかピアソラの曲である。
同じ蛇腹の楽器だが、バンドネオンとは音色と響きがやや異なるアコーディオンを見事な集中力で自在に操りながら、ピアソラの音楽の深いところにまで到達しようと熱演するリシャール。
ここで彼はピアソラと同じ表現の地平に立っている。観客の熱狂も凄い。
熱気、勢い、どれも最高級。ヴィヴィッドなアコーディオンの音が冴え渡る文句なしの名盤、それ以上に言うことはないと思えるアルバムだ。
187名盤さん:2010/12/31(金) 19:38:19 ID:JYBp2SB4
SONHOUSE / Original Delta Blues 10.0

プレスリーもビートルズもストーンズも、そしてもちろんクラプトンもブルースをそのルーツとする。ブルースオブブルース。
デルタの流れが近代音楽の礎を築いた。まさに必聴の一枚である。
チャーリーパットンが“デルタブルースの父”ならば、サンハウスはさしずめ“デルタブルースの哲人”であろう。
この顔に刻まれた年輪の重さを体感せよ!
188名盤さん:2010/12/31(金) 19:41:05 ID:JYBp2SB4
Buddy Guy / I Was Walking Thorugh the Woods 10.0

1発目聞いたとき、突然バディに首元に刃物を突きつけられたような衝撃を受けました。
ジャズではマイルス・デイヴィスが「まるで薄い氷の上を歩いているような感覚」だと表現される演奏をしていましたが、
それと同様で一部の隙も無く、聞くものに緊張感を与えるような鬼気迫ったスリリングなプレイをしています。
特に2曲目はものすごい。何かにとり付かれたような超ハイテンションのギタープレイとヴォーカルに圧倒されます。
まさに「ブルースはJAZZより自由でロックより激しく、ファンクよりもファンキー!」シカゴブルースの頂点にあるブルースファン必須の1枚。
189名盤さん:2010/12/31(金) 19:44:56 ID:JYBp2SB4
Scott Walker / Climate of Hunter 8.0

60sにはウォーカー・ブラザースでアイドルってたスコット・ウォーカーの怪作っす!
『OUTSIDE』なんかの頃のボゥィ微髣髴な、完璧キ印った低音滑らかヴォ〜カルに、美しく重く暗きドナウ的気分滅入らせサウンドが絡み合い、気分ハァ〜イってるときに聴いても微鬱になること請け合いっす!
でもサウンドや曲自体は変に実験ったり難解ったりしてないんで(かと言って微弱もポップじゃねぇ〜ぇぇぃ…っすが)聴く人マジで選びまくるっしょが、
暗ぇ&重ぇ系ミュ〜ジック好きな人は試しにリッスンるの御薦めしまっす!
にしてもジャケ写のスコットの目、マジでイってますねぇ〜ぇぇぃ…スコウォ、サイコサイコサイコッ!YEAH!!
190名盤さん:2010/12/31(金) 19:47:11 ID:JYBp2SB4
Scott Walker / Scott 3 8.5

この作品は時代の先を言ってしまったアルバムです。
何度聞いても、こんなアルバムが1968年に出ていたということが信じられません。
アルバム製作にかかわるいろいろな当事者間の、
決してきれい事ではない妥協と”幸運”な誤解とスコット自身のそれまでの商業的な成功が可能ならしめた一時的な発言力が、このような偶然としか思えないアルバムの製作を可能にしたんでしょう。
big louise, two ragged sodiers, copenhagen,winter nightなどの詩と音楽の幸福な共存は、すばらしいサッカーチームと同じで、一瞬の夢にしか過ぎなかったことはその後のスコットの軌跡が示しているとおりです。
しかしなんという時代を超えた夢だったのでしょうか。
ところでこのアルバムのカバー写真は、スコットの最初の奥さんの写真といわれています。
191名盤さん:2010/12/31(金) 19:49:21 ID:JYBp2SB4
Scott Walker / Scott 4 7.6

全作品が彼の作品で、しかも全くコマーシャリズムを無視してリリースされたためか、当時の女性ファンからも、その受け手の好みを無視したためか、
強い受動的な抵抗を受け(つまり売れなかった)、ある意味では、scottの第2次黄金期の終焉の始まりを象徴したアルバムです。
1969年にリリースされあっという間に廃盤になってしまった伝説のアルバムでもありました。
1974年に日本でも、一度再発されましたけど、またすぐ入手不能になってしまいました。
私自身、ディスクという形で入手したのは、このCDが90年代初めにリリースされた時でした。
あまた出されたヒットアルバムでも、このディスクからは、 seventh sealを除いては、選曲されることはなかったという事実が示すととおり、昔のスコットファンには、一番人気がなかったアルバムなのかもしれません。
OLD MAN BACK AGAINは当時のソ連軍のチェコ侵攻に触発された作品のようです。
私が好きなのは、on your own again です。
192名盤さん:2010/12/31(金) 19:51:10 ID:JYBp2SB4
Finger Eleven / Finger Eleven 6.3

ほぼ2年半がかかった3rdアルバムで、カナダの怒れるロッカー、フィンガー・イレヴンは根本的な変化を経験した。
初期の作品の特徴だった凝ったギター、過度な表現、ニュー・メタルのポーズは消えている。
代わりに、タイトに組み立てたメロディー、感情的に明確な歌詞が、首尾一貫した曲のサイクルに組み込まれ、関係の崩壊をつづっている。
ラブソングを書き、豊かなアコースティック・ギターを前面に押し出しているからと言って、かつてのヘッドバンガーたちがヤワになったわけではない。
この11曲には確かに気骨もあり、屈強なロッカーたちは初期の作品よりも散文的ではなくなっている。
彼らが曲の構成や強弱のほうに重点を置いたことは明らかだが、スコット・アンダーソンのスタッカートはあなたを鞭打ち症にすることだろう
193名盤さん:2010/12/31(金) 20:01:40 ID:JYBp2SB4
Jolie Holland / Escondida 7.3

ざらざらの宅録1stから4ヶ月あまりで届けられたスタジオアルバム1号。
目新しいことは何もない。
しかしここには最高のメロディーと極上の歌がある。御伽草子を譜面に翻訳したようなすばらしき音絵巻。
194名盤さん:2010/12/31(金) 20:04:08 ID:JYBp2SB4
Jose Gonzales / IN OUR NATURE 7.4

ファースト・アルバムが全世界で大ヒットとなり、一躍注目のシンガーソングライターとなったホセ・ゴンザレスの待望のセカンド・アルバム!!
独特のグルーブ感のある心地よいギターと、この上なく美しいロウ・ヴォイス。
より洗練されたメロディと、深みを増した奇跡のヴォーカル、そして、パーカッションなどを加え表現力を増した今作は前作を凌ぐ珠玉のグッド・ミュージック!!
また、カバー曲でも最上級の評価を得ているホセ・ゴンザレスの今作にはマッシヴ・アタックの名曲「Teardrop」の極上カバーを収録!!
そして、KOOPやHIRD、SLEEP WALKERなどで美しい声を披露してきた北欧の歌姫、ユキミ・ナガノ(LITTLE DRAGON)も参加。
195名盤さん:2010/12/31(金) 20:06:46 ID:JYBp2SB4
Joseph Arthur / Come to Where I'm From  5.4

1曲目の『in the sun』はボーン・アイデンティティのDVDに入っている別エンディング?みたいなやつのバックで流れている曲です。
1曲目以降は1曲目とは毛色が違うというか、むしろ1曲目が浮いて聞こえます。
でもよい感じに流せておける曲も結構あります。
196名盤さん:2010/12/31(金) 22:57:22 ID:JYBp2SB4
Global Communication / 76:14 8.9

music for airportを昔聞き込んだ方から90年代前半のベッドルームテクノを体験された方、
そして、今まで聴いたことないけど、気持ちいい音に体をゆだねたい方、音楽的にはパッド系のアンビエントが好きな方、すべてにお薦めです。
個人が、ここまでできることを立証した名盤です。
作曲された方が本当に聴きたい音を紡ぎだした良心のたまもの。


さまざまな時間帯の地域の、さまざまな言語で理解を深めることで、グローバル・コミュニケーションは国境など知らない人々の魂のために音を鳴らしている。
本作は90年代のアンビエント音楽の流行のなかでも最重要作のひとつに挙げられ、ブライアン・イーノ、オーブ、フューチャー・サウンド・オブ・ロンドンいったアーティストの作品と肩を並べている。
シンセサイザーに彩られた挑戦的なサウンドは、自宅にいながら、壮大な銀河をヴァーチャルに感じさせる放浪の旅の気分を味あわせてくれる。
しかし、組みこまれたビートがことあるごとにサウンドを地に足をつけさせ、リスナーが虚空で迷子になるのを思いとどまらせている。
9か国語からサンプリングされたボーカルもまた、このエレクトロ・インストルメンタル・アルバムの一面である国際的かつ外交官的な目的を思い出させてくれる。
今こそすべての人類のために、ベルトを装着し新たな世界への旅立ちを楽しむのだ
197名盤さん:2010/12/31(金) 22:58:52 ID:JYBp2SB4
Global Communication / Pentamerous Metamorphosis 7.9

93年にUKギターバンド チャプターハウスの「Blood Music」をもとに Global Communication がそのアルバムの提供盤としてアンビエントにリミックス、「76 14」にも劣らない完成度で5曲60分を超える名盤
198名盤さん:2010/12/31(金) 23:02:16 ID:JYBp2SB4
Fennesz / Endless Summer 8.8

輸入盤店において、異例とも言える記録的セールスを密かに記録していた、大名盤。
さて、その魅力と新しさとは何か。

それは、「エレクトロニカ」、分かりやすく例えるなら、ボーズ・オブ・カナダの音楽に象徴されるような、歌メロなしの電子音のみで、こんなにまで情景を表現できるのかという、
新しい音楽的驚きをもたらしてくれたジャンルの中でも、フェネズは、「ノイズ」という、これまで確立されてきたエレクトロニカの中でも異端の分野に取り組みながら、
如何なるエレクトロニカも鳴らすことのできなかった、「エモーション」を鳴らしているという点に尽きる。
素人目には、"プチプチ"だの"シャーシャー"言っているだけのノイズが、フェネズの知性と意志により、常軌を逸するほど、「メロディック」に音楽を物語る。
『エンドレス・サマー』というタイトルは、外れているようで当たっている。

この作品の描き出したエモーションとは、夏の終わりを思わすような、切なさである。
しかし、この極めて実験性に富んだ情景の描き方は、「実験」に捕らわれず、エンドレスな「普遍」へと続く。

この男の他の作品は、あくまで「実験」なノイズ・インプロ作が多い中、この『エンドレス・サマー』だけは、一般的なエレクトロニカ・ファンだけでなく、幅広い音楽ファンが聴くべき、歴史的名作である。
199名盤さん:2010/12/31(金) 23:02:38 ID:tvvN5RTT
746 名前:名盤さん[sage] 投稿日:2010/12/31(金) 19:21:53 ID:JYBp2SB4
この一枚に世界が恋をした!
Susan Boyle / The Gift

年間ベストを潰したのもこいつかぁ
コテ付けてほしいわ
200名盤さん:2010/12/31(金) 23:04:51 ID:JYBp2SB4
Fennesz / Venice 8.5

傑作エンドレス・サマーにつづく作品ヴェニス。
音楽の都ウィーン出身の天才クリスチャン・フェネズは、
またまた傑作を作り上げた。

日常の音をサンプリングして、
エレクトリック・ノイズを操る手腕は
恐ろしいほどの冴えを見せ、
ヴェニスというタイトルゆえか、
水を感じさせるサウンドが
美しく広がる。
水際に佇むかのような錯覚を覚え、

神秘的でロマンティック。
実験的でありながら、印象的なメロディ。
極めて電子的ながら、
アコースティックな響きを湛えている。

イマジネイティブな
電子アンビエントの傑作だ。
デヴィッド・シルビアンが参加した
ボーカル曲も渋くて美しい。
201名盤さん:2010/12/31(金) 23:07:31 ID:JYBp2SB4
Oren Ambarchi / Field Recordings 1995-2002 7.7

この音盤で聴かれるのは月並みな表現で申し訳ないですが、Fenneszによる傑作群の音盤の原型です。
その内容は#1から衝撃的です。ここでは彼の音盤のあの「プチプチ」「バキバキ」音、グリッチが、それがギターの音から発生していることが示されています。
つまり彼の使うグリッチはMogwaiの轟音ギター、シューゲイザー達の変則チューニングされたギターと等価だと言うことです。
その構図を理解すれば分かり易い。あのEndless Summerが熱狂的に受け入れられたのも、あれは分かり易い「ギターインスト集」だったからなのです。
グリッチもギターの音の一つなのです。ロックなのです。だから皆が理解しやすく、高い評価を得たのでしょう。
この"Good Man"と題された曲を一曲目として音盤化したことは、彼がそのことを聴取者に理解して欲しかったからではないでしょうか。

 この音盤を聴いて分かりました。FenneszこそMy Bloody Valentineの正当な後継者であり、Mogwaiとの関係からポスト・ポストロックでもあると。
あのシューゲイザーやMogwaiの轟音ギターに狂った人たちこそ、Fenneszの音楽で救われると。
救われたその先には何が待っているか?現在最新作のVeniceではまだ示されていません。
このまま停滞するのか?それとも先に進むのか?何とも魅力的で興味深い未来が想像されます。
202名盤さん:2010/12/31(金) 23:10:48 ID:JYBp2SB4
Julie London / Very Best of Julie London 9.0

全50曲の超お得なベスト盤として購入されるのも結構ですが、Julieファンとしては是非お手元に置いておきたいアルバムです。
収録状態もとても良く、誰が聞いてもダイアナ・クラールが歌っていると錯覚するぐらい完成度の高いRemasterdです。
そして、誰もが、「もっと早くJulieをしっていたら」と悔やまれることでしょう。
でも、Julieはアメリカを代表する永遠のスターです。これからも、彼女のSmokyな歌声に酔いしれてください。きっと幸せな気持ちにしてくれますよ。
特に、Julieの“MISTY”は他に類を見ない美しさです。では、今夜は140分間Julieと一緒に如何ですか?
203名盤さん:2010/12/31(金) 23:13:51 ID:JYBp2SB4
Audrey Hepburn / Music From The Films Of Audrey Hepburn 9.4

オードリー・へップバーンの歌う名曲、「ムーン・リバー」はこのCDで聞けるのですね。
2分たらずの曲ですが、情感たっぷりに歌うオ-ドリ-、聞くたび泣けてくるのです。
プレスリ-の「ラヴ・ミー・テンダー」と続けて聞くとさらに感動してしまうのです。
そのあと1曲目のヘンリー・マンシー二楽団の同曲の演奏をきくと本当に幸せな気持ちになれるのです。
1家に1枚のお宝CDです。あるうちにぜひ。
204名盤さん:2010/12/31(金) 23:16:24 ID:JYBp2SB4
マグノリア [Soundtrack] 8.4

監督ポール・トーマス・アンダーソンも言っているように、エイミー・マンの曲から映画「マグノリア」はインスパイアされたものである。
そのことがひしひしと感じられる傑作サントラであり、名曲揃いである。
「Wise Up」などは鳥肌が立つのと同時に、自然と映画の場面までがくっきりと頭に浮かぶほどである。
それはあのミュージカルとも言えるあの場面である。
映画のラストのカットからストーリーが生まれたそうで、そこで流れる「Save Me」は、悲しくも前向きなラブソングと言っても過言ではないだろう。
エイミー・マンの類い稀なる才能にノックアウトされ、同時に傑作「マグノリア」の映像をも思い出させるほどのこの傑作サントラを御一聴あれ。
ちなみにオリジナルスコア版もオススメです。
205名盤さん:2010/12/31(金) 23:24:03 ID:JYBp2SB4
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ オリジン・オブ・ラブ [Soundtrack] 7.8

1990年代、ミュージカル『レント』はロックミュージカルを復活させたといわれていた。
そして新世紀を迎えた今、ロックミュージカルに新たな息吹きを吹き込んだのが、映画『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』だ。
スティーヴン・トラスクの音楽とジョン・キャメロン・ミッチェル(彼はお粗末な性転換手術の不幸な犠牲者となった強烈な風貌の主人公、ヘドウィグも演じている)の
歌詞をもとに制作されたこのミュージカルは、ロックミュージカル史上最高の出来といっても過言ではないだろう。
サントラは、全体に速いテンポになっていることを除けば、オリジナルキャストアルバム(『Hedwig And The Angry Inch: Original Cast Recording』)にかなり忠実に作られている。
<3>(ミリアム・ショアによるバックヴォーカルがところどころに入っている)と<8>のようにもともと速い曲はより激しくロックしている。
一方、 <6> や<9>のようなバラードはさらに情感が深まった。
オフブロードウェイのオリジナルキャストでのレコーディングもよくできていた。
しかしこのサントラの方が、すべてがより鮮明にくっきりと描き出されているようだ。
ヘドウィグのバックバンドであるアングリーインチですら、元ハスカー・ドゥのボブ・モールドをギターに迎えて増強され、
ガールズ・アゲンスト・ボーイズが参加した<12>は昔のデビッド・ボウイのアルバムに入っていそうな曲に仕上がっている。
ロック好き、さらにはパンク好きにとっても魅力的なサントラだ
206名盤さん:2010/12/31(金) 23:26:15 ID:JYBp2SB4
John Cameron Mitchell / Hedwig And The Angry Inch: Original Cast Recording [Cast Recording] 9.4

監督兼ヘドウィグ役のジョン(デヴィッド・ボウイ、イギー・ポップフリーク)と音楽担当兼ギター役のステファン(ルー・リードフリーク)の二人の共同アイディアから始まり、
98年からのNYオフブロード・ウェイでの興行、後の映画化と、まさにフィクションを超えたロック・バンド「Hedwig and the Angry Inch」の完全なるロック・アルバム。

初のバンド・パフォーマンスは、ゲイ・クラブでの荒削りなパンクな演奏から始まった。
初代ヘドウィグ役、ジョンは毎日2回のステージを1年以上こなしただけあって、完成度の高い楽曲とのマッチングは完璧。
グラム、パンク、カントリー、バラードとも歌いこなしているように、それぞれのジャンルへの咀嚼は見事である。
またそれぞれの歌によって表情が変わり、ジェンダー、セクシャリティを超えた優しさ、怒り、哀しみの感情がしっかりとのる素晴らしい声とパフォーマンス。

Origin of Love、Wicked Little Townといった名曲もさることながら、切々と歌い上げるバラードHedwig's Lamentから爆発的なパンク・ロックExquisite Corpseへの転換には奮え立たずにはおれない。
そしてクライマックスのMidnight Radio。
過去の女性ロッカー、パティ、ティナ、ヨーコ、アリサ、ノナ、ニコを賛美し、
「45回転レコードのように、回りながら、バレリーナのように、自分のロックンロールに合わせて踊り続けよう」と高らかに歌い上げるヘドウィグの歌声がまさに私たちのロックとなる。

ジョンもインタビューで、ビデオ・クリップのように何度もこれらのサントラ曲を繰り返しみることになるだろう、と予言めいたコメントを残したように、
その1曲1曲がヘドウィグの物語とともに、サントラを聞くたびに鮮やかに蘇る。それはすでにフィクションを超えたロック・アルバムとしての証である。
207名盤さん:2011/01/01(土) 01:24:46 ID:JNfzG2y6
2ちゃんって結局こういう必死な奴が勝つようになってるんだよな
そら廃れるわ
208名盤さん:2011/01/01(土) 01:38:42 ID:DEokeK/l
ルールがないからこそ
その人々の良心みたいなもんが大切になってくるんだよな
209名盤さん:2011/01/01(土) 03:39:30 ID:cgp8Qxpl
The Album Leaf / In a Safe Place 8.2

とにかく、気持ちの良い音。
アイスランドというフィールドでシガー・ロスやMUMのメンバーとジミー・ラベル自身が彼らとのコラボを楽しんだことが伝わってくる好作品。
過去の作品に囚われずに素直に耳を傾ければ、その心地よさが、心のなかにまで流れ込んでくる。

ジミー・ラベルという才能の幹にコラボレーションという風を受けいきいきとした葉を茂らせた印象。
その葉(Leaf)の一枚一枚はさまざまな表情を見せながら、
そのひとつひとつが輝いている。
深いブルーを基調に石にドローイングしたようなジャケットのアートワークも素晴らしい。
表面に施された、クリア+マットコートを組み合わせたP.P(ポリプロピレン)加工もさりげなく凝っていて素敵だ。
アルバム・トータルのみずみずしく、芸術的なアプローチに共感する。
210名盤さん:2011/01/01(土) 03:42:13 ID:cgp8Qxpl
The Album Leaf / One Day I'll Be on Time 7.3

目隠しをされ、視覚に頼らず手探りで進むことを経験したことのある者なら、
腕利きのインストルメンタル奏者ジミー・ラヴェルのソロプロジェクト、アルバム・リーフによる本作にささやかながら親近感を覚えるはずだ。
アルバム・リーフを経て、彼は初期のバンドであるスウィング・キッズとロカストのパンクロックから、現在のバンドであるトリステザのポストロックに移り変わっている。
そして、彼の優しく細やかな手さばきを象徴する楽器、味わい深いパーカッション、繊細なギター、最小限のエレクトロニクスをあやつり、
インストルメンタルのみのナンバーのなかに新たなスタイルを作り上げ、聴覚から共感覚体験を引き出している。
まさにぴったりのタイトルの「Story Board」といったナンバーでは、野外録音した風や往来のざわめきに加え、ときどき組むエンジニア、ラフター・ロバーツとの会話まで織りこみ、
リスナーの心に夢のようなイメージをいくつも呼び起こす。
けれども「Asleep」などのナンバーでは、人の背中をそっと押すかのような現実的なサウンドを伝え、ソングライティングの力量を見せつけている。
音楽に偏見のないジャズやエレクトロニクスやインディーズロックやハードコアのファンなら、本作からまさしく心の琴線に触れる何かを見つけることができるだろう
211名盤さん:2011/01/01(土) 03:44:35 ID:cgp8Qxpl
The Album Leaf / Into the Blue Again 7.0

前々作の「One Day I'll Be on Time 」を聴いて綺麗にまとまってはいるが、それ以上のものは感じず、前作の「In a Safe Place 」は聴かずに今作を聴いたのですが…
かなりいいですね!
前々作でも感じられたメロディーそれ自体の良さに加えて、スケール感や聴く者を高揚させる術を獲得しています。一皮向けた感じですかね。
今までThe Album Leafを聴いていた人にも、これから聴こうとしている人にもお勧めの一枚です。
212名盤さん:2011/01/01(土) 03:46:57 ID:cgp8Qxpl
フォー・テットことKieran Hebdenは1980年イギリス出身。年齢を考えると若手だが、そのキャリアは
Four Tet / There Is Love in You 8.0

1999年から、今作品がフォー・テット名義の5作目というからなかなか長いキャリアを持つ人だ。

本作は基本的に電子音が織り成すループが延々と続く、テクノ系統作品の基本展開に倣っている。
こういう音重視の展開は、下手すれば「雰囲気は良いが聴き終わった後に何も残らない」BGM集になりかねないのだが、本作では絶妙なさじ加減のアナログ要素(人の声、ギター、ドラム音)が加わることで、
聴き手に何とも美しい余韻を残すことに成功している。

冒頭の「Angel Echoes」ではメランコリックな電子音に、はっきりと言葉として発音されない程加工された
女性の美しい声が乗り、延々とループする。
彼の場合音を何重にも塗りたくるのではなく、各瞬間に必要な要素のみを厳選し音のテクスチュアを組み立てる印象を受ける。
その為一つ一つの電子音・人の声・ビートが際立ち美しく響く。
聴き手は電子音一粒一粒を愛惜しむようになり、いつの間にかそのループにのめり込む程の魅力を本作の音楽は持っている。
他にも「Circling」でのハープ、「This Unfolds」でのレコードのスクラッチノイズや硬質なドラム音等、
各所で電子音とアナログ音が、徹底的に整理された音空間の中で時にせめぎ合い、時に絶妙な溶け具合を見せる。

作品を通して、挿入される人の声も言葉らしい言葉を吐くことはなく、メロディーらしいメロディーも無い。
しかし奏でられる音自体の美しさに思わず何度も作品を通して聴き返してしまう。

万人にお薦め出来る作品ではないものの、電子音の美しさを堪能したい方は一聴の価値ありだ。
213名盤さん:2011/01/01(土) 03:47:40 ID:cgp8Qxpl
Four Tet / There Is Love in You 8.0

1999年から、今作品がフォー・テット名義の5作目というからなかなか長いキャリアを持つ人だ。

本作は基本的に電子音が織り成すループが延々と続く、テクノ系統作品の基本展開に倣っている。
こういう音重視の展開は、下手すれば「雰囲気は良いが聴き終わった後に何も残らない」BGM集になりかねないのだが、本作では絶妙なさじ加減のアナログ要素(人の声、ギター、ドラム音)が加わることで、
聴き手に何とも美しい余韻を残すことに成功している。

冒頭の「Angel Echoes」ではメランコリックな電子音に、はっきりと言葉として発音されない程加工された
女性の美しい声が乗り、延々とループする。
彼の場合音を何重にも塗りたくるのではなく、各瞬間に必要な要素のみを厳選し音のテクスチュアを組み立てる印象を受ける。
その為一つ一つの電子音・人の声・ビートが際立ち美しく響く。
聴き手は電子音一粒一粒を愛惜しむようになり、いつの間にかそのループにのめり込む程の魅力を本作の音楽は持っている。
他にも「Circling」でのハープ、「This Unfolds」でのレコードのスクラッチノイズや硬質なドラム音等、
各所で電子音とアナログ音が、徹底的に整理された音空間の中で時にせめぎ合い、時に絶妙な溶け具合を見せる。

作品を通して、挿入される人の声も言葉らしい言葉を吐くことはなく、メロディーらしいメロディーも無い。
しかし奏でられる音自体の美しさに思わず何度も作品を通して聴き返してしまう。

万人にお薦め出来る作品ではないものの、電子音の美しさを堪能したい方は一聴の価値ありだ。
214名盤さん:2011/01/01(土) 03:50:06 ID:cgp8Qxpl
Four Tet / Pause 7.3

イギリスのメディアでは、TORTOISEやMOGWAIなどと同様に高い評価を得ている、ポスト・ロック・バンド、FRIDGE。
その中心メンバーであるKieran Hebdenによるソロ・プロジェクトがFOUR TETだ。
1999年の『Dialogue』に次ぐ、この2ndアルバムは、すでにNME誌やThe Face誌などで絶賛を受けている。
しばしば、その音楽性が、フォークとエレクトロニカを組み合わせた「フォークトロニカ」という言葉で語られるように、
本アルバムの基調になっているのは、<1><2><7>のようなアコースティック・ギターとブレイクビーツを軸にした、みずみずしさと穏やかさが同居するトラック。
また、重たいビートと飛び交う電子音、そして美しい弦の調べの中で、子どもの“no mosquitos(蚊は嫌い)”という牧歌的な歌声が繰り返される<8>のように、
各曲とも、波、タイプライター、人の呟きなどさまざまなサンプル音、生楽器が使用され、シンプルながら非常につくりこまれた構成になっている。
アルバム全体の流れも、<3><5><9>のような美しいノンビートの曲が要所に配され、非常にスムーズ。
クライマックスは、メランコリックに鳴らされるギターにからむ強調されたベースが疾走感を生む<10>から、Bjorkの「Vespertine」の世界観にも通じる、静かなオルゴールの音色が印象的な<11>への展開だ。
エレクトロニカ、ポスト・ロック勢の中で群を抜く高いクオリティの楽曲と、どこか郷愁も感じさせる、温かく穏やかな独自のサウンドスケープを堪能してみてはいかがだろうか。
215名盤さん:2011/01/01(土) 03:53:56 ID:cgp8Qxpl
Amos Lee / Amos Lee 7.8

ブルー・ノート発。エイモス・リーのデビュー・アルバム。
これは驚きである。ブルーノート云々という肩書きなどはっきり言って必要ない。ただただ耳をすませば聴こえてくる音楽が素晴らしいだけである。
その心の中まで透き通るような歌声は聴くものを魅了し、そのどこか温かみのあるギターは、聴くものの想像力を掻き立てる。
1曲ごとに見事なまでに語られる物語はまるで一場面を切り取ったかのように、匂いまで感じ取れそうなくらい引き込まれて行く。
冒頭3曲はまさに完璧。
M2の後半の感じや、おそらく今年を代表する1曲になるに違いないどこまでもスウィートなM3、ギターとコーラスワークが素晴らしい M4、夢や愛への情熱が伝わるM5を挟み、中盤M6,M7M8で2度目のハイライトを迎える。ここも完璧。
そして、M9,M10,M11と終盤への流れが本当に素晴らしい。
傑作に間違いない、完璧な1stアルバム。
M1,M7にノラ・ジョーンズも参加してます。
216名盤さん:2011/01/01(土) 03:57:48 ID:cgp8Qxpl
Andrea Bocelli / Sacred Arias 8.2

アンドレア・ボチェッリは、伝説的テノール歌手のフランコ・コレッリが歌う神聖な曲を聴いてはインスピレーションを受けていたという。
自身も何百万という熱狂的ファンを魅了しているボチェッリは、初めての自叙伝(『沈黙の音楽』)の出版と呼応して、彼を導いてきた神聖な曲、アリアを中心に歌った本アルバムをリリースした。
高音を甘く長く歌いカデンツァをメロディーに優しくそえる、世界的に有名になった彼独特のヴォーカルで、すべての曲が彩られている。
ボチェッリをオペラ歌手かポップス歌手かにはっきりと分けようとするのは間違いだ。
実際、彼の目指すところはひとつなのだから。歌声に変化が少なくコントロールがきいていないところは欠点と言えば欠点だが、ボチェッリの声に感情を揺さぶられない人はまずいないだろう。
収録されているアリアは、祈祷用の有名な曲ばかり。
シューベルトの「アヴェ・マリア」、モーツァルトの名曲「アヴェ・ヴェルム・コルプス」、英語で挑んだ「きよしこの夜」のアレンジなどだ。
中には、ワーグナーのヴェーゼンドンクの5つの詩(「天使」はあふれるほどのエロチックな魅力がある)や、ヘンデルが樹木に寄せて作った「オンブラ・マイ・フ」などのように、
このアルバムのテーマからするといささか妙な選曲もあるが、ボチェッリは誠実にまっすぐに歌い上げている。
これでまた、何百万という彼の崇拝者の数がさらに増えることは間違いないだろう。
217名盤さん:2011/01/01(土) 04:00:16 ID:cgp8Qxpl
Jesse Harris / COSMO 7.7

ノラ・ジョーンズ「ドント・ノウ・ホワイ」のソングライターとしてグラミー賞を受賞し、2000年代以降のニュー・ヨークを代表する天才ソングライターをジェシー・ハリス。
シンガー・ソングライターとしても数々の名作を発表し続けている彼が、ジョン・ゾーン主宰TZADIKより満を持してリリースするインストゥルメンタル・アルバム。
60年代のA&Mレコード黄金期におけるバート・バカラックをほうふつとさせるソフィスケイティッド、エレガント&ストレンジなサウンド、
ライ・クーダーを思わせるロード・ムーヴィーのサントラ感をもつトラックなど、ジェシー・ハリスの持つ多彩な才能を遺憾なく発揮した一枚!!
218名盤さん:2011/01/01(土) 04:02:49 ID:cgp8Qxpl
Jesse Harris / Through The Night 7.3

温もりある歌声と、ジャズ、ブルース、カントリー等々絶妙にブレンドしたアメリカーナサウンド。
近作に比べると、ややバンドロック色が強くなり、周りの輪郭が強くなったことでJesse Harrisの洗練されたメロディが浮き出てくる感じ。
ゆったりしたグルーヴの中にあって重く躍動感のあるBill Dobrowのリズムが明確で繊細。
重くなり過ぎない陽気な雑多感、ワールドミュージック感も相変わらずセンス良く都会的。
今までよりも美しく少しミステリアスだが根底にある音楽の持つ優しさが伝わるアメリカーナ作品。
219名盤さん:2011/01/01(土) 04:08:15 ID:cgp8Qxpl
The Polyphonic Spree / Together We're Heavy 7.1

異様な白装束でテキサスから登場した
総勢23名の混声シンフォニック・ポップ・バンドの2nd。

ロックバンド隊、管弦楽隊、コーラス隊で編成する
異色のロック・グループながら、
そのサウンドは、驚くほどPOPでドリーミー。

太陽礼賛・幸福賛歌ともいうべき
ポジティブな歌詞を、
サイケデリックなロックサウンドにのせ、
トリップ感いっぱいに展開。

時にフレイミング・リップスを彷彿とさせる
至福のメロディは
フロントマン、ティム・デラフターによるもの。

とても自由で壮大。
大編成を生かしたその世界観は唯一無二。
今回のアルバムでは、彼らのユニフォームは
カラフルなレインボー・カラーになり、
よりカラフルでスペーシーな
POP曼陀羅を作り上げている。
220名盤さん:2011/01/01(土) 04:18:00 ID:cgp8Qxpl
The Polyphonic Spree / The Beginning Stages of The Polyphonic Spree 7.4

見た目で判断してはいけないグループ(?)。
メルトダウン・フェスティバルで急に登場してビックリした方もいたのではないでしょうか。
ホーン、ストリングスを多用した壮大なサウンド、太陽礼賛を唄うコーラス隊の美しいハーモニーは聞くものに生むを言わさぬ至福感を与えます。
というと大げさかもしれませんが、何も先入観なしで聞くと本当にビックリしますよ。他にこんなグループいませんから。
221名盤さん:2011/01/01(土) 04:20:37 ID:cgp8Qxpl
Etta James / At Last 8.9

現在も活躍しているブルースとR&Bのシンガー。映画『キャデラック・レコード』でビヨンセが演じました。
たしかこのアルバムは、『ローリング・ストーン』誌の「偉大なアルバム500枚」のなかで116位にランクされた名盤です。
映画『キャデラック・レコード』を見た竹内まりやがエタ・ジェイムスを聴き直して、「ジャニス・ジョプリンは相当エタの影響を受けているんじゃないか」と語っていました。
やはり、実際にジャニスはジェイムスをカヴァーしていますが、ジャニスの源流のような力強い歌唱です。

グラミーの最優秀トラディショナルR&B歌唱賞にノミネートされた、ビヨンセによる「アット・ラスト」のカヴァーが聴きたい方は、こちらのキャデラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語 デラックス・エディションを。

ボーナス・トラック4曲は、デュエット曲。
222名盤さん:2011/01/01(土) 04:22:36 ID:cgp8Qxpl
Etta James / Tell Mama: Comp Muscle Shoals Sessions 8.1

エッタ・ジェイムズが勇躍アラバマはマッスル・ショールズに乗り込む。
本人、クスリ抜きの治療と並行しながらという、実に強力な状況ながら。
本人、絶好調。バンド、抜群。マテリアル、良曲ずらり。
これでは、駄作ができるほうがおかしい。

まもなくしてジャニス・ジョプリンが取り上げる“Tell Mama”、
クラレンス・カーターやロッド・ステュアートの歌のほうが有名だろうが、こちらも負けてはいない“I'd Rather Go Blind”、
オーティス・レディングのカヴァー“Security”、マッスル・ショールズのシンガー、ジミー・ヒューズのカヴァー“Steal Away”など、聴きどころがたっぷり。

さらに、同じマッスル・ショールズで録音された当時のシングル曲や、当時未発表だった音源もボーナス曲として揃え、
このCDは「マッスル・ショールズ完全版」と謳っている。
ボーナス曲のほうには、フルートが入ったりして、アレレ?とするところも少々あるものの、
何にせよ、ありがたいことである。
223名盤さん:2011/01/01(土) 04:25:32 ID:cgp8Qxpl
Raphael Saadiq / Way I See It 8.2

トニー・トニー・トニーで洋楽を聴くようになった僕にとって、その中心人物であったラファエル・サディークは常に気になる存在だった。
そして、今回の新作はラファエルがソロになってから一番好きな一枚である。
「インスタント・ヴィンテージ」ではジャケットデザインもトニーズ時代とは違ったし、音楽的にも最先端を求めていた感じで、少し難解なイメージがあった。
「ラファエル新しいことやってるよね」としたり顔で話さなくてはいけない雰囲気で心の底から好きだとは言い切れない感じだった。

しかし、今回はオールドスクール感たっぷりのジャケット通りの内容。
トニーズの「サンズ・オブ・ソウル」を思い起こさせるような楽曲が並んでいる。
ラファエルの歌も一発録りのような思い切りの良さが感じられて思わずニヤリとしてしまう。

そして何より最高なのが11.「ネバー・ギブ・ユー・アップ」。
CJ・ヒルトンの抑え気味の歌で雰囲気を作り、ラファエルがフォローして彩りを加える。
そこにスティービー・ワンダーのハーモニカが流れてくるのだが、これが最高!
ここまで切なさを感じさせる音色にはなかなか出会えないと思う。
最初はスティービーがハーモニカのみの参加だということでもったいないと思ったが、この曲を聴き終えたあとには、これが最高の形だったと思い知らされた。

ボーナストラックの13.「オー・ガール」ではJay−Zが参加しているが、これはニヤリとするような雰囲気の曲になっているので、この組み合わせでクールな曲をイメージしている方々はビックリするかもしれない。

ちなみに、ライナーノーツの裏面ではマルコム・Xのような佇まいを見せているのに4ページ目ではなぜか上半身裸でスタジオ機材の上に寝転んでみるなど訳が分からない。

いろいろ不思議な面もあるが、個人的にはラファエル史上最高の一枚。
特に「ネバー・ギブ・ユー・アップ」はぜひ一度聴いて頂きたい。
224名盤さん:2011/01/01(土) 04:28:30 ID:cgp8Qxpl
Faithless / To All New Arrivals 8.5

私はクラブミュージックが苦手である。
過去のフェイスレスの作品は、ダンスサウンドテイストが鼻に着きイマイチのめり込めなかった。
しかし本作はそうした装飾が後退し、インテリジェンスアンビエントテクノ的な浮遊感が堪能できる。
アンダーワールドをブライアンイーノがプロデュースし少しクラブサウンド寄りに味付けしたという感じか。
自分の部屋で、車の中で、野外で携帯オーディオで、もちろんクラブで、どんなシチュエーションでもハマるオーディオフレンドリーなアルバムである。
尚、国内盤のボーナストラック2曲は「ボムズ」のバージョン違いですが、原曲だけでも充分です。
225名盤さん:2011/01/01(土) 05:20:22 ID:cgp8Qxpl
Faithless / No Roots 7.6

社会情勢が混迷をきわめる2004年、テクノ、ヒップホップ、ロックなどをクロスオーバーした独自の音楽性で知られるエレクトロニック・バンドの4作目。
これまでになく現代社会の抱える問題に迫ったメッセージ性の強い作風となっており、テロや人種差別が渦巻く狂った世界を描いた「マス・ディストラクション」を筆頭に、緊張感あふれるシリアスなアプローチが特徴だ。
ただ、そんな中にあっても、ダンサブルなビートは損なわれておらず、一級品のクラブ・ミュージックとして機能しているのは見事。
脳のツボを刺激する知的エレクトロニック・サウンドは、何度聴いても新鮮な衝撃とスリルを伴って迎えてくれる。
226名盤さん:2011/01/01(土) 05:23:32 ID:cgp8Qxpl
The Redwalls / Redwalls 8.0

前作『de nova』から約2年半、The Redwallsの待望の新作がついにリリース!
セルフ・タイトルというところからも、メンバーの意気込みが感じられます。
トーレ・ヨハンソンをプロデューサーに迎えた本作は、より一層グーヴィーでソウルフルに、そしてポップに仕上がっています。
オールド・スクールなストンプ・ロックは更に磨きがかかり、サビに持って行くメロディ・ラインがステキな曲ばかりです。
M-3「Summer Romance」、M-4「You Can't Forget Yourself」、M-6「Game of Love」は、もうジーンときちゃう素晴らしいバラード。
古き良きロックン・ロールとメロウなポップ・サウンドが並ぶ、バランスのいい傑作です。
227名盤さん:2011/01/01(土) 05:30:10 ID:cgp8Qxpl
ラフマニノフ / ピアノ協奏曲第2番ハ短調 9.6

何度も映画のテーマ等に用いられ、すっかり哀愁帯びたメロディーがすっかりお馴染みとなったラフマニノフのピアノ協奏曲2番を、現代最高のラフマニノフ弾き、アシュケナージが演奏した名盤。
とにかく名盤の誉れ高い録音。
ハイティンク率いるコンセルトヘボウ管弦楽団の、どこまでもひろがるロシアの広大な大地のような緩やかなバックに、アシュケナージがロマン溢れるアルペジオを展開する様は、まさに圧巻。
まったく文句のつけようがない、ラフマニノフの決定版である。テンポは中庸。

1楽章の凄まじさといったらこの上ないし、2楽章の抒情感も、泣けてくるほど。
3楽章も、抜群のセンスのをもったアッチェランド(急に速くなる)で、魅了する。とにかくバックがすごい。
すさまじく、そして美しい弦楽セクションが、この曲全体を支配している。
トゥッティの迫力も、この上ない。ピアニストはこれでおそらく3回目の録音になるが、まさに知り尽くしているとしか言いようがなく、この曲を完全に自分も物にし、ピアノを歌わせている。
この演奏を超えるものはあるのだろうか?あったとしたら是非聴いてみたいというほどの名盤だと私は思う。
228名盤さん:2011/01/01(土) 05:39:37 ID:cgp8Qxpl
Tears For Fears / Songs From the Big Chair 8.5

80年代を代表する名盤ではないでしょうか。

1曲目は、あまりにも有名な曲で、そのために彼らのイメージを固定されかねないモンスター的な曲になってしまいました。
しかし、彼らの才能は、それを凌駕するものであり、デビュー作にして円熟の楽曲を創造し、出色の曲展開を構成した本作品は、
80年代に留まらず、20世紀を代表する1枚と評価しても過言ではないでしょう。

あとスマッシュヒットした3もありますが、筆者的には4~6、7の展開がツボでした。本当に捨て曲がなく、また、最高の流れで曲が並んでいる名盤中の名盤です。

以後、そんなに目立った活躍ができなかった彼らですが、どの作品もスバラシイモノであり、その才能の一番輝いていた作品としても、この作品をお勧めいたします。
229名盤さん:2011/01/01(土) 08:06:12 ID:tj5wxbgz
クロスビー、スティルス、ナッシュ、&ヤング「デジャヴ」
10点
前作はCSNの3人だった、そこにYが加わったが
前作よりエレクトリックになりよりロック色を強めたが
4人のハーモニーを基調にしながらよりソリッドな音楽性と
なっている。4人それぞれが作曲家であり前衛的なC
どこかやさしいN、センスあふれるS、歌心のNと
個性を競いあっている風でもある。才能のある4人が
才能をぶつけあいハーモニーを作ったその瞬間の記録が
ここに残ったことは意義深い。結局CSNYのスタジオ録音
アルバムは90年代の再結成まで待たなければならなくなる。
230名盤さん:2011/01/01(土) 11:01:03 ID:vFB3XazT
このキチガイのせいで年間スレに続いてこのスレもつぶされるのか
231名盤さん:2011/01/01(土) 12:07:54 ID:cgp8Qxpl
>>230
>>113
>自分では何もレビューを書かずに文句を言うだけのキチガイが沸いてきたな


Procol Harum / 青い影 7.3

怪人プロデューサー・ガイ・スティーブンスの飼い猫の名前から採られた"Procol Harum"のデビュー作。
巻頭の"A Whiter Shade Of Pale"は67年に世界的にヒットした極めつけの名曲。
フィッシャーのオルガンによる編曲からバッハが、そしてもう一つ66年のNo.1ソング"When A Loves A Woman"もよく引き合いに出されるが、
一度聴いたら忘れられない独創的なオルガンのイントロが強力でその不思議な歌詞とあいまって本作をより特別な作品としている。
また、日本の70年代ニューミュージック世代にも大きな影響を与えたことでも有名である。

同じ曲調といえるのはインストの11でオルガンが印象深いが、これにピアノと泣きのブルースギターが絡んで、1と同じくバロック調の雰囲気を出している。その他はどうかというと意外なほどクラシカルな曲はない。
場違いなほど明るい3や後にオーケストラと再演される2など記憶に残る曲もあるが、酒場でかかりそうなtr.5,8,10などが収録されキーボード主体のブルースバンドという印象が強く、
1に惹かれて買った方はおそらく困惑するに違いない(ボーナスの"Hamburg"は違うが)。
いずれにせよ、彼らにとって究極のエバーグリーンヒット「青い影」をキャリアの最初に生んだことにより、その巨大な影に常に追われる宿命を負ってしまったのは否定できないであろう。
しかし、単なる一発屋ではなく"A Salty Dog"や"Grand Hotel"などの幾つもの佳作・名作を生み出したことも忘れてはならない。
232名盤さん:2011/01/01(土) 13:39:10 ID:p0qrrLMA
基地害過ぎるwwwwwwwww
233名盤さん:2011/01/01(土) 13:48:04 ID:nJmtvVjw
>>231
唯amazonのレビュー、テンプレしてるだけじゃんw
234名盤さん:2011/01/01(土) 14:14:47 ID:XEOXdsXH
よりによってアマゾンから引用かよ
235名盤さん:2011/01/01(土) 14:20:50 ID:Qj0qCHGm
なんかレコードの帯みたいなスカスカの文章だな。
何も伝わらない、ただ自己満足の思い込みだけ。
思い込みが激しいことだけが分かった。
236名盤さん:2011/01/01(土) 15:34:49 ID:FSk5YlxV
Beck/Odelay 【8.0】

ビースティーズより黒いヒップホップのビートにローファイな感覚で、多彩な音楽性を広げたBeckの代表作
雑多な音楽性の中にもポップなセンスを忘れないUSインディーの精神と小粋な遊び心で
前作と違いしっかりまとまった一枚
一つ文句を言わせてもらうとアイデアとしては素晴らしいと思うがビートは割と凡庸
ここにオリジナリティや革新性を持ち込めていたら
90's後半のオルタナティブロックのハイライトとしてやたら持ち上げられていたのは某うつ病のあの作品ではなく今作だったかもしれないし
ここらへんが、代表作を挙げろと言われると今作を挙げられるが
好きな作品一枚と言われるとSea Changeがよく出てくるわけかもしれない。
237名盤さん:2011/01/01(土) 15:40:22 ID:WbLFqSpG
花はなぜ枯れるのだろう...
238名盤さん:2011/01/01(土) 15:50:38 ID:LbN807Fe
>>236
こいつ何様のつもりだ?
神様にでもなったつもりか?
低脳の戯言なんか誰も信じねーよ。
239名盤さん:2011/01/01(土) 16:04:03 ID:cN+qybQ7
ビースティーズより黒いとかマジで意味不明だなw
どこのコピペだよその糞レビューはw
240名盤さん:2011/01/01(土) 16:09:19 ID:vFB3XazT
みんな落ち着け!
241名盤さん:2011/01/01(土) 16:19:47 ID:g429WfgS
よし、俺は微妙なアルバムを大量レビューするぜ。

Menswear/Nuisance (1995年)4点

本当は思い出補正で2点を付けようと思ったのだが、
今回レビューするために改めて聞きなおしてみて
それほど音や曲自体は悪くないなという印象になったので残念ながら4点。
まあ、良くある90年代半ばのブリットポップです。
スネアドラムがポスンポスン打たれてて、上モノの演奏はヘタウマ
曲は捻ってるのか、ジョークなのかやる気が無いのか分からない感じで(またはその全てで)
そしてボーカルはルックスはいいが、お腹から声が出ていない。
さらにパ〜パパ〜コーラスやハンドクラップが痛痛しい。
要するに微妙に焦点がずれている、それ以下でも以上でも無いです。
曲は意外と悪くないので、無闇に斜に構えない時代背景だったら名盤だったかも。
242名盤さん:2011/01/01(土) 16:20:59 ID:fjBzJDrw
オディレイの話題になると元々いた変なのが湧くなww
243名盤さん:2011/01/01(土) 16:34:21 ID:g429WfgS
Pavement/Westing(1993年) 5点
ぺイヴメント好きが最後に聞くべきアルバム。
初期音源をかき集めた(手元に在るのは23曲入り)企画アルバムで
デモ音源並の音質でグッドメロディが大量に聴けます。
ある意味ぺイヴメントがやろうとしていたことが
全てここに詰まっていると言っても過言ではありませんが、
実際はまったくこのアルバムを聞く必要がない気がするのは何ででしょうか。
そうそう、ロック好きの若い子が聞けばインスピレーションがたくさんあるかもしれません。
意図したこととは言え、アルバムとしては酷いので歴史的価値で5点。
244名盤さん:2011/01/01(土) 21:44:37 ID:cgp8Qxpl
St. Vincent / Marry Me 8.4

1曲目を聴いた途端、ああケイト ブッシュだ、と思いました。
Your Lips Are Redではこのギターはエイドリアン ブルーかジョン スコフィールドか、というようなフレーズが飛び出します。
かといって、決してパクっているわけではありません。
古いジャズやワルツ、映画的オーケストレーションも、全てが儚い夢のように入れ替わり立ち代り現れては消えてゆきます。
パッチワークがコンセプトなんでしょうね。怒りや皮肉を言っているような歌詞も詩的な文脈の中に収まっていて、しなやかな歌声と共に溶けてゆく感じです。
245名盤さん:2011/01/01(土) 21:48:16 ID:cgp8Qxpl
Jefferson Airplane / Surrealistic Pillow 8.2

女性ロックボーカリスト時代の黎明を告げる記念すべきロックチューンSomebody to Loveと、
ドラッグ体験に不思議の国のアリスを絡めた歌詞で知られるWhite Rabbitの収録作として一般的には語られる事が多いようだが、
意外にも彼女のリードはこの2曲だけで他はコーラス、しかも全て低音担当なのが特徴である。
男性陣とスリックのボーカルが絡む曲が7曲(tr.1-4,6-8)、これらの歌声の混じり具合が実は肝で、聴き込んでいくとわかるこのアルバム最大の魅力かと思う。

ボ・ディドリー調のリズムに乗りながらスリックがオブリガート的な伴唱を決めるShe Has Funny Carsや、ビーチボーイズの完璧な調和とは異次元にあるフリーキーな掛け合いが絶妙のMy Best Friendが典型。
繊細な男性リードボーカルの下側から低く温もりのある「女性」が包み込むTodayのような曲があるかと思えば、
背後から凄みの効いた「おんなの声」がうねうねと絡みゾクゾクさせられるD.C.B.A.-25のような曲もあって、
男女混声ロックボーカルの醍醐味が十二分に楽しめる。 60年代Summer of Loveの香りも高いこのアルバム、一押しです。
246名盤さん:2011/01/01(土) 21:51:31 ID:cgp8Qxpl
Stylistics / Hurry This Way Again 7.7

70年代を代表するソウル・グループ=スタイリスティックス。
1980年にPIR傘下のTSOPに移籍しての第一弾アルバム。
タイトル曲でもある5は、デクスター・ウォンゼルとシンシア・ビッグスのペンによる、ラッセル・トンプキンスJr.のファルセットが冴えわたる傑作メロウ・バラードだ。
これまでにレジーナ・ベル、フィリス・ハイマン、パトリース・ラッシェンらにカヴァーされている他、
サンプリング・ネタとしてもJAY-Zの"Politics As Usual"(1996)やJ.ホリデイfeat.リック・ロス"Wrong Lover"(2009)に引用されるなど人気が高い1曲。
247名盤さん:2011/01/01(土) 21:54:08 ID:cgp8Qxpl
The Who / Live at Leeds 9.8

本当の意味で独創的なアルバムはほんの一握りしかないが、本作はまぎれもなくその1枚だ。
1970年2月にリーズの大学食堂で少なめの観客を前にして録音された2時間を超えるライヴは、同年にリリースされたライヴ盤では大幅に削られ、わずか38分弱に収められた。
にもかかわらず、収録された6曲が見せた爆発的な躍動感によって、ザ・フーは世界最高のライヴ・ロックバンドの名を不動のものとした。
それから長いときを経て登場したこのデラックス版では、全33 曲が完全収録され、ロック・オペラ『Tommy』の大半の収録曲、それに前作では一部カットされていたライヴテイクのフル・ヴァージョンも耳にできる。
全編通して繰り出されるフーの集中放火のようなサウンドは、タコのような手足を持つキース・ムーンのドラムとジョン・エントウィッスルの変幻自在の爆音ベースに後押しされ、
ピート・タウンゼンドの激しく荒れ狂うパワー・コードとロジャー・ダルトリーのシャウトに引っ張られている。
その破壊力は、「Summertime Blues」「Shakin' All Ove」といった古めかしいスタンダード・ナンバーにさえ発揮されている。
また、『Tommy』の収録曲で聴ける奔放なエネルギーは、1969年の2枚組のオリジナル盤が、ケン・ラッセル監督によるバカバカしすぎる映画版とはちがって、
ロックの根本にひねりを加える大胆な企てだったことを思い出させてくれる。
248名盤さん:2011/01/01(土) 21:56:57 ID:cgp8Qxpl
Aztec Camera / High Land, Hard Rain 9.6

80年代初頭を代表する最も美しい作品の一つ。
丁度この頃に猛威を振るった「ニューロマンティック」の人工的で過剰なアレンジの楽曲群に対抗するように出現した「ネオアコースティック」。
その象徴だったのが彼らであり、この作品である。

煌めくように、あまりにも美しいギターサウンド。恋をして、親友達と泣いたり笑ったりした「青春の1ページ」を切り取ったかのような感覚。
ここには誰もが体験した、また何時までも大切にしたい「永遠の青春」が時を止めたまま封印されている。
「Oblivious」「Walk Out to Winter」「Pillar to Post」といった有名曲もいいけど、個人的には「We Could Send Letters」「Lost Outside the Tunnel」「Down the Dip」「Haywire」といったどこか「青春のホロ苦さ」のような味わいのある楽曲が最高!
ロディ・フレイムによるこの瑞々しい感性は、現代においてこそ有効なのかもしれない。
249名盤さん:2011/01/01(土) 21:58:24 ID:cgp8Qxpl
The Units / History of the Units 8.4

たまたま、"シンセ・パンク"というキ−ワードで検索していたら、このバンドに行き当たった。

一言で言うと、「超かっちょ良い!!」

自分はニューウェイヴ周辺の音楽が好きなので、今までもさまざまなシンセミュージックを聴いてきたが、その中でもダントツのかっこよさと爽快感である。ギターの代わりとしてシンセサイザーを使ったというだけあって、ディストーションの効いた電子音が心地良い。

ただ・・・何より情報が無い。シンプルなバンド名は検索しづらく、レヴューの数もほとんどない。せめてひっそりとここに書かせてもらおう・・・。

気になった人はぜひHigh Pressure Daysをyoutubeなどで聴いてみてほしい。しかし、80年代初頭のバンドとはいえ、なぜこんなにも知名度が低いのか・・・。
250名盤さん:2011/01/01(土) 22:00:46 ID:cgp8Qxpl
The Association / Birthday  9.3

日本で言われている「ソフトロック」というくくりでいうと、このアソシエイションの4thアルバムは間違いなく、その五本の指に入ってくるでしょう。
カートベッチャーの卒業生と聞いて、少し敬遠する人がいるかもしれませんが、このアルバムは大丈夫。しっかりポップに仕上がってます。
60年代のポップスのきらびやかさ、サイケ風味、緻密なコーラスワーク。これらがほどよく交わって、まるで万華鏡の中にいるかのような錯覚に陥ります。

また、トータルアルバムとしての完成度の高さも見逃してはいけません。

「Come on in」の滝のように流れるコーラスで聞く者を圧倒したかと思えば、「Like Always」ではさりげないジャズコーラスで手招きしてみる。
そして「Everything that touches you」で桃源郷にトリップさせて、「Time for livin'」で時間も忘れるほどの楽しいおもてなし。
それから「The bus song」で一度はぐらかせて、最後に「Birthday morning」でキッチリお祝い。

このアルバムにはフィフスディメンションで有名なボーンズハウが全面プロデュースしています。当然彼の持ち味であるベースラインがこのアルバム全体をリードしているので、前衛的なことをしながら非常に安定したサウンドを作り上げることに成功しています。

一人で夜中にヘッドフォンをしても、一度聴いただけでは決してすべてを把握することができない緻密なコーラスアレンジ。
すぐ気を抜くと目の前が真っ白になることもしばしば。
そう、忘れては行けません。これが1968年に発表された音楽だということを。
251名盤さん:2011/01/01(土) 22:03:16 ID:cgp8Qxpl
The Association / Just the Right Sound: The Association Anthology  9.3

今までに何種類もアソシエイションのベスト盤は出ていますが,1965年のデビュー・シングル『One Too Many People』から再結成後の1981年に出したシングル『Dreamer』までを収録した,このライノの2枚組ベスト盤こそ決定版と言っても過言ではありません。
唯一残念なのはコロンビア移籍後の1972年に出したアルバムの曲が収録されていないことですが,もっとも彼等の絶頂期は1960年代後半なので,特に問題はないでしょう(^^;)。
もちろんライノですから音質の方もバッチリです。より一層彼等のコーラス・ワークの美しさが全面に出るようなサウンドになっているような気がしますね。
これからアソシエイションを聴こうという方には絶対お薦めの1枚です。
252名盤さん:2011/01/01(土) 22:05:52 ID:cgp8Qxpl
Frankie Valli & Four Seasons / In Season: The Frankie Valli & 4 Seasons Anthology  10.0

浮き沈みはあったが、偉大なコーラスバンドであった事は否定できない。山下達郎氏にも相当な影響を与えているものと思われる。
現在インシンク、バックストリートボーイズとかあるが、この人たちの遺産の上にあると思われる。
このひとたちが現在のポピュラーミュージックの原点になっていると思われる。
10点中10点。作曲の勉強、ヒントになります。
253名盤さん:2011/01/01(土) 22:07:56 ID:cgp8Qxpl
Frankie Valli & Four Seasons / Very Best of 9.0

フォーシーズンズ(含む再結成作品)とフランキー・ヴァリのソロで大きなヒットとなった作品のほぼ全てを一枚でカバーした徳用品。
デビュー当時に連発した「シェリー」等の大ヒット、再結成して放ったノスタルジーあふれる「ディセンバー1963」、「君の瞳に恋してる」「グリース」といったヴァリのヒット、いずれもこれぞアメリカン・ポップといった趣があります。
そして、何といっても曲自体が良い。初期の作品は、今聞くとアレンジは古さを隠せませんが、曲の良さがそれを補って余りある作品です。
フォー・シーズンズやフランキー・ヴァリのヒットを聴きたい、ただし何枚もCDを買うほどではないといった人には、まさにピッタリの一枚。
254名盤さん:2011/01/01(土) 22:10:31 ID:cgp8Qxpl
Frankie Valli / Romancing the 60's 8.3

まさか、フランキー・ヴァリが、こんなにお金をかけた素晴らしいアルバムを届けてくれるとは。。
米国ブロードウェイで大評判を呼んだミュージカル:Jersey Boys(Frankie/Four Seasonsメンバーの人生を辿りながら、彼らの素晴らしい楽曲を再現する)の成功がこの大復活を実現してくれたんですね。

シカゴで同ミュージカルを見て興奮さめやらぬ時に、60年代の名曲をフィーチャーした本アルバムの存在を知り、即購入。
ベテラン歌手による懐メロアルバムには興味を持てなかった私は、
例えフランキーとアノ4 Seasons盟友・名Producer(Bob Gaudio)とあの天才アレンジャー(チャーリー・カレロ)が組んでも、大した期待はしていませんでした。
きっと声も厳しいだろうし、楽曲としてもまあまあレベルなんだろうなあ、と。

ところが!その期待は嬉しい事に外れました。
素晴らしいサウンドプロダクション、アレンジ、ミュージシャンがきっちりと作った楽曲に、まだ艶のあるフランキーの熟成したボーカルが気持ちよく響きます。
フランキーやフォーシーズンズのファンならば、星10個!普通のポップスファンの方でも4−5つ星ではないでしょうか。

一曲目、不朽の名作Bobby VeeのTake good care of my babyから凄い。
綺麗なオーケストラを一寸聞いた後にフランキーが声を発すると、もうTHE VOICE of Frankie Valliの世界がスタートです。

CDとしての音も良いし、ついつい何度も聴いてしまいます。

Frankie, 復活おめでとう!次作は、ちょっと、アノ「がなり声」も聴かせてくださいね。
ファンの欲望は限りを知らず、、(笑)
255名盤さん:2011/01/01(土) 22:14:10 ID:cgp8Qxpl
Corneille / Birth of Cornelius 7.2

ベビーフェイスやジョン.Bを想起させる繊細でしなやかなヴォーカル,そよ風のように心地良いメロディー。
ルワンダの大虐殺で家族を失い単身ヨーロッパへ・・・・という凄絶な過去からはとても想像できない,やさしく胸に染みるバラードの数々。
切ないまでに愛おしい家族への想いを綴った「Home Is By You」が素晴しい。
美しくも感傷的なメロディー,繊細でエモーショナルなヴォーカル,ワム!「ケアレス・ウィスパー」を想起させる愁いを帯びたサックス・・・・胸に染みる一曲だ。
この他にもタイトルどおり天国のように穏やかな雰囲気の「Heaven」,カッティング・ギターが刻む軽妙でしなやかなビートが心地良い「Back To Life」,
アコースティックで感傷的なサビが印象に残る「I Never Loved You」,小気味の良いビートと愁いを帯びたメロディーによるアコースティックなアップテンポ「Murder」など佳曲が多い。
忌まわしい過去を歌ったものなのか複雑な心の内をしみじみと語った「I’ll Never Call You Home Again」,人種差別問題を取り上げた「A Man Of This World」などメッセージ色の濃いナンバーもやさしげなメロディーとともに自然に胸に溶け込んでいく。
理屈抜きにグッド・ミュージックと呼べるアルバムだ。
256名盤さん:2011/01/01(土) 22:18:01 ID:cgp8Qxpl
Tiago Iorc / Let Yourself In 6.2

ブラジル出身、幼い頃に両親の仕事の関係でアメリカ、イギリスで数年過ごし、8歳でアコースティック・ギターに出会ってからミュージシャンを志してきたティアゴ・イオルク。
ジェフ・バックリィに憧れ、ロック、ソウル、ブルース、そしてジャズをこよなく愛し、カフェやクラブで演奏をしながら、自ら作曲をはじめる。
「Amazing Voice(素晴らしい声)」と評されるその歌声とメロディ・センス、ブラジル、アメリカ、イギリスで過ごしたことから培われたナチュラルかつインターナショナルな音楽性で地元ブラジルだけでなく世界から注目を浴びているシンガー・ソングライター。
まだデビュー前の無名の新人の時から、オリジナル曲が立て続けにブラジルの大人気ドラマ3本に使用され、注目を集めることになったティアゴ。
2007年、ラテン・アメリカでNo.1の視聴率を誇るTV Globoのティーン向け人気ドラマ「Malhao」(ブラジル版ハイスクールミュージカルのような番組)に「ナッシング・バット・ア・ソング」が使用されヘヴィー・プレイとなり、You Tubeでも二百万人のアクセスを記録。
翌2008年、同じくTV Globoのゴールデン・ドラマ2作に「ブレイム」、「スケアード」が使用され、
アリシア・キースやブリトニー・スピアーズ、ジェイソン・ムラーズ等そうそうたるインターナショナル・アーティストらと共に収録されたサウンドトラックも8万枚の大ヒットとなる。
また、2009年にはブラジルで600 万人の動員を記録した映画、『続・逆転夫婦!?』 (“Se Eu Fosse Voce 2”)のオープニングテーマとして、「ナッシング・バット・ア・ソング」が再び使用され、この映画は今年10月に日本で開催される「ブラジル映画祭」での上映も決定している。
257名盤さん:2011/01/01(土) 22:20:08 ID:cgp8Qxpl
American Music Club / Love Songs for Patriots 8.3

堂々の復活作にして名作。
マーク・アイツェルはソングライターとして、凄い事になっていますね。
これほど静かに怒りを伝える事ができるアメリカのソングライターは、今、マイケル・スタイプかマーク・アイツェルなのではないかと思う。
緻密な音作りも含めて所謂「アメリカのオルタナ」のマスター・ピースです。
258名盤さん:2011/01/01(土) 22:22:58 ID:cgp8Qxpl
The Jayhawks / Tomorrow the Green Grass 8.0

最近のジャンルの細分化はよく分からないものがある。
このグループはオルタナカントリーらしい。だが、このアルバムの音に触れるとそんなことは無意味な事と思わせる。
これが90年代の音か?と思わせる普遍的な音がぎっしりである。特筆すべくは楽曲クオリティとハーモニーの美しさである。
ベースとなっているのは確かにカントリーであるが、ストリングスの使い方やそのツボを押さえたアレンジメントが最高だ。
レイドバックしながらもポップフィーリングに溢れていて春風の様なイメージを残す。また、バーズをはじめとする先人への愛情がにじみ出て微笑ましい。
個人的に12なんかは既に殿堂入りの傑作だし、3のギターソロにおいてはニールヤングが弾いているのかと思えるほどむせび泣いている。
それ以降も印象的な曲がずらりである。クラッシクロック好きからティーンエイジファンクラブなどのアノラック好きまで幅広くアピール出来る名盤。良心に誓って。
259名盤さん:2011/01/01(土) 22:24:34 ID:cgp8Qxpl
The Jayhawks / AKA the Bunkhouse Album 8.4

現在もルーツロックの第一線で活動しカリスマ的な人気をほこるバンドJayhawks86年のファーストアルバム。
当時2千枚しかプレスされず幻の音源とされてきたが、ようやく復刻。
内容はルーツの源流に深く根ざしたロック。
二人による甘酸っぱいツインボーカルが堪らない。
やはり単なるその他大勢のカントリーロック、オルタナカントリーバンドとはこの頃から違う。
260名盤さん:2011/01/02(日) 10:11:23 ID:AOOyG85a
Belle & Sebastian / Tigermilk 8.8

この「TIGERMILK」というアルバムは彼らがアマチュア時代に授業の課題として制作され、当時1000枚ほどプレスされました。
やがてバンドの人気が上がるとこの幻のファーストアルバムはCD化されるわけですが、当時僅か1000枚だけ刷られたレコードは、当然プレミア物となり熱心なインディー・ギターポップ・マニアの間では数万円の値で取引されていました。
このバンド、まずジャケット(というかトータルな部分でのアートワーク)の大切さを知っていて。それは、その徹底された二色刷りが何よりの証拠。これは彼らが敬愛する THE SMITHS の影響でもあるでしょう。
メイン・ソングライターであるスチュワ-ト・マードックの才能は次作で一気に開花されるわけですが、
このアルバムにおいても「SHE'S LOSING IT」「MY WANDERING DAYS ARE OVER」など以後のアルバムと比較してもまるで劣ることの無い名曲を洗練されたアレンジで書き記しています。
また、モッズ風な「YOU'RE JUST A BABY」、エレポップ「ELECTRONIC RENAISSANCE」など、結成当時だからこそ、の初々しくもある多様なアプローチもこのアルバムの魅力の一つであります。
しかし、一歩間違えればこのレコード、本当に1000枚しかこの世に存在しなかったんだと思うと恐ろしい。
261名盤さん:2011/01/02(日) 10:59:44 ID:AOOyG85a
Static Vs the Strings 1 7.5

ノイジーでポップでニールヤングが好きそう。
どんな奴らがメンバーなのか、3枚CD持ってるがどれにも写真がなくて不明。
CD屋でのコメント読んで試聴して即買い。中の紙にある言葉がうまく音を言い表している。
fuzz pop , sweet melancholy.このアルバムは1996から1999年までの未発表曲集らしいぞ。録音状態は悪い。一曲目と最後の曲は名曲です。vocalは泣きそうな声を振り絞ってて良い。
262名盤さん:2011/01/02(日) 11:00:22 ID:AOOyG85a
Centro-Matic / Static Vs the Strings 1 7.5

ノイジーでポップでニールヤングが好きそう。
どんな奴らがメンバーなのか、3枚CD持ってるがどれにも写真がなくて不明。
CD屋でのコメント読んで試聴して即買い。中の紙にある言葉がうまく音を言い表している。
fuzz pop , sweet melancholy.このアルバムは1996から1999年までの未発表曲集らしいぞ。録音状態は悪い。一曲目と最後の曲は名曲です。vocalは泣きそうな声を振り絞ってて良い。
263名盤さん:2011/01/02(日) 11:02:19 ID:AOOyG85a
The Cinematics / Strange Education 6.3

あのフラテリスと同じグラスゴー出身の新人バンドです。
バンドのレビューとしてはあまり褒められたものではありませんが、兎にも角にもどんな切っ掛けにしてでも一度き曲を聴いて欲しい、そんなバンドです。
ロックファンならこのバンドを知らないのは本当に勿体無いです。

力強さや勢いではなく、鋭さやクールさで惹きつける洗練された雰囲気を持っているバンドです。

個人的にオススメなのは、
  2曲目 ブレイク
  3曲目 ア・ストレンジ・エデュケイション
  8曲目 キープ・フォーゲッティング
です。
これらは是非とも一度は視聴して欲しいです!
あと、ベックのサンデイ・サンをカバーしているので、そっちも是非に。

百見は一聞にしかず、一度でいいから聴いてみてください。
264名盤さん:2011/01/02(日) 11:04:53 ID:AOOyG85a
Fucked Up / Chemistry of Common Life 7.3

カナダ発、新世代ハードコア・パンク・バンド。
今春NME誌の特集「音楽の未来を担う音楽人TOP 50」では、なんとTV On The RadioのDavid Sitek、M.I.A.、Radioheadに続く4位にランクインするなど業界大注目のFUCKED UP。
とにかくパワフル!バンド名もさることながら、名前通りファックト・アップなネタ満載の連中。
迫力満点のライヴはいつも暴動が起きるほど大混乱。暑苦しい巨漢のフロントマンPink Eyesはi-DやVogueなども注目するファッション・アイコン!?
2001年に結成して以来、ヴァイナルにこだわりが強く、長いこと殆ど7インチと12インチとシングルのみを立て続けにリリース。
今作は、2006年にインディーズ(Jade Tree)からリリースしたフル・アルバムに続くMatador移籍第一弾のセカンド・アルバム。
フルート、オルガン、ホルン、の透き通った音色を活かしたり、クラウトロックやテクノの影響も垣間見れるプログレ・パンクなど、濃厚な一枚となっている。
265名盤さん:2011/01/02(日) 11:07:14 ID:AOOyG85a
Donnie Darko [Soundtrack] 7.8

権利問題などが関係しているのでしょうか?
理由は不明ですが、映画の主題歌といってもいいようなティアーズ・フォー・フィアーズの「HEAD OVER HEELS」や、デュラン・デュランの曲がないのが、少し寂しいサントラです。(国内盤だと、デュラン・デュランはボーナストラックになっているようです)
ただし、アルバムとしてのまとまりはありますし、ほとんどが歌詞のない劇中音楽ばかりなので、作業中のBGMに適しています。
唯一歌詞のある「MAD WORLD」、劇中のゆっくりとしたあの曲調は、カバーバージョンで、映画のなかのあの曲調を求めている方には、オススメのアルバムです。
(私はそうとは知らず、まずはティアーズ・フォー・フィアーズのアルバムを買い、「うわ速っ!?」とびっくりしました)

私は輸入盤を「ジャケ買い」しました。黒いところには、写真では見えにくいのですが、飛行機の絵やら、人体から出る「矢印」の絵やら、トランポリンのシーンやら、「オババ」やら、学校の犬のブロンズ像やらが、裏表にちりばめられています。
CDの表面にもジェイク・ギレンホールの写真が。ライナーは付属していませんが、デザイン的にかなりお気に入りです。
266名盤さん:2011/01/02(日) 11:13:23 ID:AOOyG85a
Gary Jules / Trading Snakeoil for Wolftickets 7.9

ティアーズ・フォー・フィアーズの「Mad World」の忘れがたいカバーによって世界的な脚光を浴びたサンディエゴ在住のシンガー・ソングライター、ゲイリー・ジュールズ。
しかし、本作『Trading Snakeoil For Wolftickets』は、「Mad World」の延長的なものを期待しているファンを驚かせることになるかもしれない。

このアルバムで強く感じられるものは、カントリーの要素が強いウエスト・コースト的なフォーク、
バーズからの影響と思われるポップさ、サイモン&ガーファンクルを連想させる知的な散文性、ジェイムス・テイラー風ともJ.J.ケイル風とも言えそうな耳当たりのいいゆったりとした語り口。
「No Poetry」で鳴らされるギターは、テイラーのどの演奏にも劣らないほど美しい。
これでは単なる模倣(もほう)と見なされかねないところだが、ジュールズは自作の曲をもっともふさわしい形で表現しているのであり、メロディーにはまったく違和感がない。
「DTLA」(「Down Town Los Angeles」の略)は、アナログ・ドラム・マシンの堂々たる演奏で始まる、ややアップ・テンポなナンバー
。カントリーっぽいスタイルが、優しいイメージの歌詞とよくマッチしている。

これ以外のトラックも同趣向と言えるが、最後に収められている「Mad World」だけは例外で、全体から浮いている感ありだ。
この曲以外に目ぼしいシングルがない点はリスキーと言えるかもしれない。
しかし、「Mad World」抜きで考えても、『Trading Snakeoil For Wolftickets』にはジュールズが一発屋ではないことを証明するのに充分な美点がある。
267名盤さん:2011/01/02(日) 11:15:32 ID:AOOyG85a
The Gutter Twins / Saturnalia 7.2

youtubeのリンクから偶然聞いたAll Misery/Flowersで
興味を持ってアルバムも聞いてみたんですけどかなりよかったです。

全体的にダークな雰囲気があるけれどゴスのようにドロドロせずに
ポップなのが魅力だと思います。ボーカルの声は渋いですね。
曲、アレンジともに抑揚があり洗練されてると思います。
この手の音楽性の曲は盛り上がりに欠け、歌ものとして聞くと
肩透かしを食らうことも多いですけどこのバンド?ユニット?は
そんなことなかったです。

主要メンバーはベテランでそれなりに有名なバンド出身の人たちらしいですが、
出自を知らない自分でも十分に楽しめました。力作だと思います。
268名盤さん:2011/01/02(日) 11:17:56 ID:AOOyG85a
Heartless Bastards / Stairs & Elevators 6.8

ファットポッサム初の女性ボーカルロックバンド!それだけでも喜びは大きい、音の方はグランジな感じです。
元々このレーベルは日本では過小評価されすぎで、ブルースマガジンとかコテコテのブルースばかり載せている雑誌では悪評なのが悲しいですね。
コテコテのブルースを好まない方はこのレーベルを聞くべきだしミュージシャンは特に!リフの宝庫だよこのレーベル。
とにかくもっと世に知られて欲しい。最近は日本のレコード会社は最低にやる気ないからなあ。売れないではなくて売ろうとしてない。
269名盤さん:2011/01/02(日) 11:24:21 ID:AOOyG85a
The Hours(めぐりあう時間たち) [Soundtrack] 8.6

永遠性を追い求める音楽を書くより、たがいに無関係な3つの時代が舞台となる映画に曲をつけるほうが、どれだけいいだろうか?
フィリップ・グラスのミニマル・ミュージックの特質は、この『めぐりあう時間たち』にとてもよく生かされている。
マイケル・カニンガムの小説を原作にしたこの映画では、3人の女性――1920年代初頭のヴァージニア・ウルフ、第2次世界大戦直後の専業主婦、それに現代の書籍編集者――の物語が展開されるが、
彼女たちの日常はそれぞれ異なるやり方でウルフの小説「ダロウェイ夫人」とかかわっている。
『めぐりあう時間たち』のプロデューサー、スコット・ルーディンは、これら3つの時代の音のモンタージュを作るくらいならと(たぶんウルフはラヴェルで、主婦はマックス・スタイナーで、編集者はエンヤでといった具合に)、グラスに助力を求めた。
グラスはコンテンポラリー=クラシック音楽の作曲家で、映画音楽の分野でも十分キャリアを積んでおり、最近の作品では「コヤニスカッツィ」がもっとも注目される。
聴きなれたグラスのサウンド――限りなく層をなすヴァイオリンの音、変化のないメロディ、氷のように冷ややかなリズム、
これらすべてが相まって、しばしば時間的に行ったり来たりする物語に首尾一貫した聴覚的基盤を与えている。
曲はオーケストラと、弦楽四重奏団と、ピアノのために書かれている。これら弦楽器の豊かな音色は、マイケル・リースマンがクールに演奏するピアノ・パートにとって、音のサスペンションの勝利ともいうべき分厚いクッションとなり、
ひとつひとつの音符が、スローモーションで滝のように流れ落ちる音階の短いセットだけでなく、思索的な沈黙によってもしばしば区切られているものを強調する。
グラス作品のファンにとってなじみ深いのはこれら楽曲のテーマだけでなく、メロディのいくつかにも聴き覚えがあるだろう。
スコアのいくつかの部分は彼のアルバム「グラスワークス」と「ソロ・ピアノ」、それにオペラ「サティアグラハ」から生まれたもので、このオペラには、それぞれ異なる時代に活躍した3人の伝説上の人物の物語がたまたま含まれている。
270名盤さん:2011/01/02(日) 11:27:03 ID:AOOyG85a
Philip Glass / Photographer  8.8

ミニマル・ミュージックの大御所フィリップ・グラスの1983年作品です。エドワード・マイブリッジという実在した英国人写真家をテーマにしたシアター用に作られたもの。
基本的な楽器構成はピアノと管弦楽ですが、彼の曲にしては珍しく、合唱が入っています。その辺がポップな感じを醸し出しています。

いくつものシークエンスを少しずつ変化させ組み合わせて執拗に繰り返すというミニマル・ミュージックの形態をとりつつも、前衛性はほとんどなく、極めて叙情的な内容です。とても聞き易くて楽しめる作品だと思います。
271名盤さん:2011/01/02(日) 11:29:32 ID:AOOyG85a
Philip Glass / Glass: Glassworks 9.2

ミニマルミュージック(無駄な音は極力削り、最小限の音構成で作曲された音楽)の代表格Philip Glass。
シンプルでミニマルな現代音楽。
けど、単調ではないです。

だからこそ惹きこまれます。

この作品はポップフィールドにも大きく近づき、どんな方も楽しめる音楽だと思います。
現代音楽にはちょっと珍しい「温かさ」や、「柔らかさ」を感じさせます。
このアルバムにより、ポップ/ロックフィールドで影響を受けたであろうアーティストは数知れず。
私は管楽器はそこまで好きではなく、弦楽器の方が好きなのですが、これはホーンがとても気持ちいい。
そして、やはり何と言っても叙情的なピアノの音色。
1曲目のピアノの旋律なんかとてもシンプルな構成なのに、とても切なくメロディアスで、耳から離れません。
ジャンルで分けると、クラシック/現代音楽あたりになるのですが、全音楽ファンにオススメの一枚です。
272名盤さん:2011/01/02(日) 12:12:40 ID:AOOyG85a
John Boutte / Foot of Canal Street 8.6

このブッテさん、トゥーサンの秘蔵っ子トリシア・ブッテの弟なのだが、なんとも美しいハイトーンボイズ。
しかし甘くない、ほろ苦い雰囲気がとてもいいのだ。
ブルーズィな選曲のビターさがハイトーンなわりにはハスキーな歌声に合っているのだろうか、決して美化せずに郷愁を感じさせてくれる。
勝手なイメージだが映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」や「ソー・マッチ・イン・ラヴ」の時代の雰囲気がぴったり。
かなり名盤、オススメです。
273名盤さん:2011/01/02(日) 12:15:07 ID:AOOyG85a
Lambchop / Is a Woman 8.0

欧米では非常に高い評価、日本ではさっぱりの(今回は)14人編成バンドの最新作。
音響派オルタナカントリーといわれている、他の音響派-ポストロックやカントリーバンドとは明らかに一線を画しています。

今作は、ラウンジテイストを前面に押し出しています。
274名盤さん:2011/01/02(日) 12:17:14 ID:AOOyG85a
Sibylle Baier / Colour Green 8.6

かすれた深みのある声に、そしてジャケットの神々しさに惹かれて購入しました。

最初に聴いたときは、ぱっとしない曲だなぁと思いました。
しかし何回か繰り返して聴くうちに、このSibylleという女性が、私だけに語りかけてくるような、とても親密な間柄のような気がして来て、この究極的にシンプルな曲達を私は愛するようになりました。

全く知らないSibylleさんが私に語りかけているなんて、なんか不思議です。
やたらと楽天的でハッピーな音楽もいいけれど、日常の退屈や憂鬱に寄り添ってくれる音楽って貴重だと思います。

私は毎晩、部屋の明かりを落として寝入るときに聴いています。 これからも聴き続けるでしょう。
275名盤さん:2011/01/02(日) 12:20:00 ID:AOOyG85a
Amiina / Kurr 8.5

使っている楽器のバラエティ、発想のユニークさ、伝統、優しげな感性、いろいろなものがほぼベストな状態で発揮されているのではないかと思います。
楽曲のよさと専門の訓練を受けたと思われる技術が支える絶妙なアンサンブルの面白さが最大の魅力です。
やっていることは、結構実験系の音楽のようにも思えるのですが無駄な音が何一つなく、聞き手を飽きさせないです。繰り返しにも耐えます。
それでいて、軽く口ずさみたくなるような分かりやすいメロディーと決して急がないゆっくりしたリズムが気持ちよく、
ひずんだり、無理をした音がなく、音自体が心地よいというのもあって限りなくリラックスさせてくれるため、流れる音に身を任せているとそのまま眠りたくなることがあります。
我が家では、猫も犬も気持ち良さげに寝てくれます。どんな人にもどんな動物にも勧められます。こんな音楽そんなにはないんじゃないでしょうか。
276名盤さん:2011/01/02(日) 12:23:07 ID:AOOyG85a
Teddy Pendergrass / Love Language 8.0

テディ・ペンダーグラスの通算9作目、前年の事故で下半身不随になりながら見事に復帰した復帰作
。彼のボーカルはやや低い音域で包むようなキャラクターですが、それを生かすようなバラード作品が中心です。
プロデューサーのマイケル・マッサーはTouch Me In The Morning等ダイアナ・ロスお抱えのライターで、バラードが得意であり、テディの歌声とはマッチしています。
黒人アーチストによるバラードにありがちなクドさはなく、人柄がにじみ出るような穏やかな作品です。
デビュー前のホイットニー・ヒューストンが参加していますが、この後彼女はデビューし、マッサープロデュースでSaving All My Lve For You等を大ヒットさせます。
じっくりと歌を味わいたい時にどうぞ。
277名盤さん:2011/01/02(日) 12:25:38 ID:AOOyG85a
Oren Lavie / Opposite Side of the Sea 8.8

オレン・ラヴィー。イスラエルの歌手,ソングライター(イスラエルの方って,めずらしいですね)
「Her Morning Elegance」のPVは,必見です。芸術作品の域です
Youtubeでも見ることができますよ。「Her Morning Elegance」で検索してみてください
何といっても,彼の声が魅力です  しぶいです,いや甘いです(どっちやねん)
キングクリムゾンやUK,エイジアなどでヴォーカルをとった,ジョン・ウェットンに少し似ています
実は,PV+ジャケ買いの1枚でした
アルバムジャケット,どうして,スーツ姿で浅い海を歩いているのか,ちょっと疑問です  しかも,かばんまで持っています
それほど,対岸にいる彼女に会いたい,というのはわかりますが,彼女からすれば,「そんな姿で来られても…」にならないでしょうか
橋を渡って行ったらいいのにと,ちょっと思うのでした
でも,カッコいい…
このアルバム,とってもすてきなんですが,日本では,発売されていないようです
出てたら,売れると思いますが…
どっかのカフェで,ずっと流れているような気がします
僕は,どうしても欲しかったので,Importの注文を出しました
少しだけ時間がかかりましたが,まったく問題なく入手できました
それだけの価値はありましたね  正解でした

278名盤さん:2011/01/02(日) 12:30:03 ID:AOOyG85a
Sade / Lovers Rock 9.3

80年代、シャーデー印のエレガントなポップR&Bはヒットチャートを躍進(やくしん)し、このナイジェリア人の父と英国人の母を持つ歌姫は、
そのサウンドを形容するのに("シャーデー的な"と)その名をとって呼ばれるアーティストの仲間入りをした。
8年間の活動休止を経て、シャーデーとバンド(と長年のプロデューサーであるマイク・ペラ)は、彼女の芸術性をみごとに再確認させる、充実したソウルフルなアルバムを引っさげて帰って来た。
おそらく本作で何より特筆されるのは、シャーデーが活動休止したのと同じ場所から始めている点である。
したがって本作からはクールビートや、流行の音楽からの借り物やヒップホップの小細工は聞こえてこない。
本作はまさにシャーデーの音楽であり、ファーストシングルの「By Your Side」で彼女は、優しくはかない翼に乗り表舞台に舞い戻ってきている。
つまり、愛の力を取り戻すことをふたたび歌っているのだ。もちろんシャーデーは愛のやっかいさもよくわかっている。
ダブ風の「Every Word」を聴けば、別れを認めて涙にくれることだろう。
普遍的な視点ではなくあくまでひとりの女性の目線で見すえ、成長しながらもこり固まることのない本作は、本年屈指の1枚であり、本当の意味でオリジナルな音楽に立ち戻っている。
279名盤さん:2011/01/02(日) 12:33:57 ID:AOOyG85a
Sonic Youth / Rather Ripped 6.5

個人的には、ジム・オルークって人はマイナー日本文化贔屓で面白外人キャラクターだとは思うんだけど、ソニックスの中での彼の役割って、特に日本の音楽メディアでは過大評価気味だったんじゃないかと思ってる。
彼がいた頃のアルバムの静けさは好きだけど、彼の加入するだいぶ前から、ソニックスはどんどん静かで乾いたハーモニーを奏でるようになってたわけで。

このアルバムでジムが脱退することでバンド・ナンバーに回帰したとするようなレビューが多いけど、正直、僕には90年代半ば以降の他のアルバムの音との違いがあんまり分かんなかった。
乾いた変則ノイズ・ギターと独特の歪んだメロディー、そしてキムの声は健在です。個人的には最終曲「Or」の静けさがお気に入り。

もう正直、音の新しさというのは期待してないバンドなんだけど、何よりこのオリジナリティーと唯我独尊ぶりが最大の魅力だし、それこそが彼らがロック史に残るバンドたる理由だとも思うのだ。
280名盤さん:2011/01/02(日) 12:36:47 ID:AOOyG85a
The Soundtrack Of Our Lives / Behind the Music 7.2

80年代後半より活動していたスウェーデン出身のバンド、Union Carbide Productionsが分裂して生まれました。
これは彼らのサード・アルバムとなる訳ですが、これまでの彼らのサウンドに強かった60年代サイケデリア色がいい意味で完全消化され、彼ら独自のポップ・ミュージックへと昇華したアルバムとなりました。
とはいえ、やはり単純なポップ・ソングにはなり得ないのがこのバンドの個性といおうか、随所に見られる奇妙なサウンドの仕掛けが面白いですね。
アコースティック・ギターを中心としたしっとりとした曲の背後にうごめくかのようなフリーキーなギター・ノイズ、キーボード、ピアノの唐突な乱入、サンプリング・ノイズの仕方なんて、思わず「エ!」と思ってしまいますね。
そして、やっぱり一番の特色は、彼ら独自の60年代サイケデリック・サウンドの解釈でし!ょうか。その特殊なサウンド・メイキングは、スピーカーで聴くと上質なポップ・サウンド、
そしてヘッド・セットを用いると違った1面が見えるという、緻密な音響工作が素晴らしいアルバムと言えます。職人芸ポップの好アルバム。いいです。
281名盤さん:2011/01/02(日) 12:40:15 ID:AOOyG85a
Richard Galliano / Spleen 8.7

リシャール・ガリアーノが1985年に出した初リーダー作。
デューク・ジョーダンの「Jordu」に感銘を受けて以来ジャズへと傾倒していった少年時代。
アストル・ピアソラと出会う直前に作られた本作は音楽的にその延長上にあり、「アコーディオンをいかに現代ジャズ/フュージョン界で演奏するか。」ということに主眼が置かれていた。

後にアストル・ピアソラと出会い「アメリカ音楽シーンに追従することよりも、いかにオリジナルな音楽を追求していくか。」の大切さを指摘され、独自のミュゼットを構築していくことになるのだが、本作ではそれ以前のフュージョン時代の音を聴くことが出来る。

アコーディオンやシンセサイザー・アコーディオン、シンセサイザーを駆使した音作りにボサノバやサンバ調の音も取り入れた作風は、正にクロスオーヴァー的でコンテンポラリーなフュージョンサウンドである。
本作の後リシャール・ガリアーノの作品はアコースティックサウンドにその舞台が移っていくので、エレクトリックサウンドを聴くことが出来るという意味で本作は貴重な音源であるといえよう。

1993年にリシャール・ガリアーノがフランスのドレフェスレーベルと独占契約を結ぶに当たって本作はリプレスされることとなった。
リシャール・ガリアーノの音楽活動の初心である「アコーディオンの現代音楽シーンにおけるレゾンデートルを探す。」という試み。
その最高傑作が本作でありこの作品で聴くことが出来る。
282名盤さん:2011/01/02(日) 13:02:41 ID:AOOyG85a
Spoon / Kill the Moonlight 8.6

渋いポップセンスをもっているバンドだと思いました。
ソリッドでくっきりはっきりとしたサウンドが最高です。
渋さと若さを持ち合わせた声に胸をうたれました。
何度も何度も聴き返してしまうような素晴らしい作品です。
283名盤さん:2011/01/02(日) 13:04:50 ID:AOOyG85a
Radical Face / Ghost 10.0

地球から遥か遠くにある幻想の惑星まで心を運んでくれる音楽の寝台列車。

ここではないどこかへワープしたいあなたに。美しい旅を。

チケットはもうその手の中、いや耳の中にあります。
284名盤さん:2011/01/02(日) 13:08:55 ID:AOOyG85a
Stevie Ray Vaughan / Texas Flood 10.0

SRVであるが、のっけから非常にカッコ良くてノックアウトされてしまう。白人ブルースの一つの完成型であることは誰もが認めていると思う。
どうしてもジョニー・ウィンターと比較してしまうが、二人とも自分の個性とギターの実力を最大限に表現できるところが素晴らしい。
ジョニーがマディ・ウォーターズに心酔し、シカゴ・ブルースに傾倒していった一方、SRVはテキサス・ブルースを一貫して突き通すスタイルである。
アルバート・キングの影響がうかがえるが、デビュー・アルバムで既にSRV色を出している。これだけカッコいいギターを聴けば、いっぱつでファンになった方も大勢いると思う。
不運にも早くから夭折してしまったが、今でも現役でいればどんなにファンを感動させられただろうか?
彼と魂を共有するためにも、すべてのアルバムを集めておくべきミュージシャンの一人である。
285名盤さん:2011/01/02(日) 13:12:51 ID:AOOyG85a
Palaxy Tracks / Twelve Rooms 7.4

オースティンのインディーポップバンド”PalaxyTracks”のサードアルバム。
Duvallを思わせる優しいボーカルと DeathCabForCutieにも通じる透き通るようなサウンドは決して派手ではないけれど、じわりとそして確実に琴線を刺激します。
エモであると自らうたうバンドが増える中、静かに穏かに自らのエモーションを歌に内包する貴重な存在。レーベルもSilverscooter、Spoonなんかで有名な Peekabooときてます。
286名盤さん:2011/01/02(日) 13:15:49 ID:AOOyG85a
The Mountain Goats / Full Force Galesburg 7.2

よく、Lo-Fiというようなコーナーにひっそり置かれている。
最近のアルバムではバンドサウンドも聴かせるけど、この1997年のアルバムでは演奏はほぼアコースティックギター1本。または2本。
そして声または声に声を重ねただけ。ほぼそれだけ。あまりに剥き出しな瞬間の連続。月並みに云えば弾き語りで飾らない。
Acid Folkとは取り組み方でその辺の違いがあるか。The Mountain Goatsは結構キャリアも長いみたいだけど、詳しくは何も知らない。
何も知らないけれど、名前を見かけるたびに、つい見てしまう。存在感。
287名盤さん:2011/01/02(日) 13:17:26 ID:AOOyG85a
The Mountain Goats / Tallahassee 7.4

弾き語り、それはデビューから変わらないテンション、スタイル。
聞き様によっては同じように聞こえてくることもあるかもしれない。
しかしジョン・ダーニルというワインをヴィンテージによって比較する、そんな贅沢な気持ちにさせてくれる。
288名盤さん:2011/01/02(日) 13:22:30 ID:AOOyG85a
The Inner Space / Kamasutra(Original Soundtrack Recording) 9.0

1969年に公開された映画「KAMASUTRA」のオリジナルサウンドトラック。クレジットには「イルミン・シュミット」「インナー・スペース・プロダクション」とあるだけで、パーソネルデータはヴォーカル以外記載されていない。
実際に聴いてみると、ドラムスはどう考えてもJ・リーベツァイトだし、H・シューカイらしきベースライン、M・カローリらしきギターフレーズも見え隠れする。
外部ミュージシャンの参加もあるのかもしれないが、CANのメンバーが中心となっての演奏だろう。
マルコム・ムーニーは、「DELAY 1968」に収録された「Man Named Joe」(曲名は変わっている)を例の調子で歌っている。
こちらの演奏は、よりラフな感じでなかなかイイ出来なので、1分程度でフェイドアウトされてしまうのが実に惜しい。
サウンド面でCANとちょっと異なるのは、フルートやハーモニカを前面にフィーチャーした曲が何曲かあることで、もしかするとオリジナルメンバーと伝えられるアメリカ人フルート奏者、デヴィッド・ジョンソンが吹いているのかもしれない。
OSTなので、全体の完成度や一定の密度を求めるのは無理があるが、CANの編集盤「Unlimited Edition」あたりに収録されても何の違和感もないレベルの演奏も多く収められている。CANが好きな人は、大きく失望することもないだろう。
289名盤さん:2011/01/02(日) 13:25:09 ID:AOOyG85a
Great Lake Swimmers / Lost Channels .8.0

カナダで活動するフォーク・バラッド・ロック・バンドの4作目。
Neil YoungやNick Drakeを彷彿させる詩的で美しい旋律にてデビュー当初より注目されているバンドだ。
本作は過去3作に比べると若干ロックなアプローチが感じられ今まで以上に力強くなっている。
カナダの美しく幻想的な景観を音に描くかのような素朴で瑞々しいバンドサウンドと静寂の中から浮かび上がってくるような温かみのある楽曲の数々、シルクのようにスムーズでパーソナルな感情を切々とそして淡々と表現するDekkerのボーカル・・・素晴らしい。
290名盤さん:2011/01/02(日) 13:28:09 ID:AOOyG85a
Great Lake Swimmers / Legion Sessions 7.9

トロントのルーツ・フォーク・ロックバンドGreat Lake Swimmersのライヴアルバム。
昨年リリースされた名作「Lost Channels」の一発録りセッション音源のようで、ある意味ラフだが、非常に生々しくレイジーな雰囲気も漂うフォークロック。
個人的には「Lost Channels」よりも好きだ。
アコギやフルート、バンジョ、アップライトベースの簡素だが、アイリッシュルーツ、ブルース、60年後期SSW的な空気が交わりあったグルーヴが最高。
淡々としたDekkerのボーカルも重みがある。
終始唸らされるパフォーマンス。
291名盤さん:2011/01/02(日) 13:32:20 ID:AOOyG85a
Efterklang / Parades  9.2

デンマークのポストロックバンド、エフタークラングのアルバム。2007作
先に2nd「Magic Chairs」を聴いて、しっとりとした癒し系のサウンドが気に入ったのだが、
本作もとてもいい。ヴァイオリン、チェロなどのストリングスに、ゆるやかなオーケストレーション、
チャンバーロック的な作風に、美しい女性コーラスなども加わって、壮大な世界観を描き出す。
ゆったりとした優雅さの中に、ふと悲しげな叙情を含んだサウンドは、やわらかな耳心地の良さとともに
なにか、なつかしさと郷愁のようなものを運んでくれる。いうなれば、プログレ系のポストロックとしても、
クラシカルな癒し系シンフォニックとしても楽しめる。涼やかな風、ほんのりとした寂しさ、叙情味たっぷりの傑作。
292名盤さん:2011/01/02(日) 19:43:55 ID:AOOyG85a
Efterklang / Tripper 9.0

聖歌隊のような澄んだボーカル。
明滅する電子音とピアノのきらめき。
古い映画の塵や傷を思わせるグリッチ・ノイズ。
きれいな弧を描くストリングス。

そのすべてが共謀して、なにかとても「イケナイ」世界を描きだしている。
没落感と腐ったような甘さ。
崩れ落ちていくのがなぜか気持ちいい、みたいな……

美少女の写真と、生理的嫌悪感を催させるグラフィックをからめたデザインワークや、
"胎児"、"群生"、"獲物と捕食者"といった曲のタイトルも、背筋にくる感じ。

「オサレ」でも「癒し」でもない北欧、デンマークの変態性・耽美性があらわれた、
禁断のエレクトロニカ。
293名盤さん:2011/01/03(月) 19:38:53 ID:WCzj8jx+
Tom Waits / Closing Time (1973年) 9.0点

トムウェイツのデビューアルバム。イーグルスのカバーでも知られている
55年型ロードマスターの歌、Ol'55やボンジョビがカバーしたバラード
恋におそれて、Rosieなど名曲が沢山入っている。
今のイメージと違い歌詞もストレートなラブソングが多く
初々しい酔いどれ詩人の歌が聞けます。



294名盤さん:2011/01/04(火) 14:39:03 ID:50ydtLkD
アレレ? もう終っちゃたのかいな?  意外と続かなかったなぁ・・・。
295名盤さん:2011/01/08(土) 14:43:03 ID:omJOzHIy
Jonathan Richman & Modern Lovers / Jonathan Richman & Modern Lovers (1976年) 8.0点

Modern Loversの2nd。1stはヴェルヴェットアンダーグランドに影響を
受けたパンクアルバムだったけど、それとは路線が変わってカントリーや
ドワップを思い浮かべさせるようなユルユル感満載のパンクアルバム。
インポートインユアライフ、やあ昆虫さん、火星人がやってきたなど
一度聴いたらやみつきになるキャッチーな曲が沢山はいっており
一気に最後まで入っている。買うならボーナストラックが沢山入った
紙ジャケのやつをお薦めします。

296名盤さん:2011/01/08(土) 14:44:37 ID:omJOzHIy
文を間違えたので訂正
一気に最後まで入っている → 最後まで聴ける
297名盤さん:2011/01/08(土) 17:29:30 ID:sI0H7L0T
JESUS AND MARY CHAIN / Automatic(1989年) 7.5点

打ち込みを導入した3枚目のアルバム。今聞くと
古臭くてダサい曲が並ぶがそのダサさが何故か気に入ってしまう
一番聞きやすいアルバムだと思う。
「俺のエレクトリックレーザビームが〜」など、歌詞も意外と
面白い
298名盤さん:2011/01/09(日) 12:05:41 ID:TS17VF93
レッドツェッペリン「T」9点
ブルースを重低音爆音ハードロックに豪快に改装、
あらたな方法論を豪快にロックシーンに提示した。
なおかつプログレッシブな雰囲気を持つ。
そのインパクトは当時はあまりにでかかっただろう、と思う
299名盤さん:2011/01/10(月) 09:08:34 ID:PAH6kQwa
シカゴトランジットオーソリティ(シカゴの軌跡)9.5点
シカゴってあんまり聞かれてない感じ。つぇっぺりんやストーンズ
とかと違って。なぜだろう。すげえもったいない気がする。
こういう音ってツェッペリンやストーンズあたりよりも日本人ウケ
すると思うよ。若者ウケすると思う。なぜならブラスロックだから、
ブラスロックの派手な音はキャッチーだし。しかしこのアルバム
それだけではない。ジャズ・ファンクな音なのだ。ジャジーで
ファンキー。もしかしたらビッグバンドのジャズに近いのかもしれない
ビッグバンドのジャズにロックのヴォーカル。そりゃおもしろいし
かっこいい。ファンキーなブラスロックにキャッチーなメロディー、
それ以上に何か望むことはあるのだろうか?いや無い。
300名盤さん:2011/01/10(月) 09:15:49 ID:PAH6kQwa
レッド・ツェッペリン「V」9点 
長い間聞いてないな だから思い出しながら書く
1曲目は「移民の歌」だ。これはツェッペリンの有名曲の
ひとつだ。しかしこのアルバムのなかではこの”ツェッペリンらしい”
曲が異色な存在。なぜならこのアルバムはアコースティックツェッペリン
なのだ。しかしながらツェッペリンのアコースティックは
一筋縄ではいかない。アコースティックにより、トラディショナルな
ロマン主義とサイケな感覚が同居したような混沌とした美しさがある。
「ザッツザウェイ」「タンジェリン」あたりの曲は
アナザーサイドオブツェッペリンという感じで美しいトラッドな
曲でこういう曲を聴けばツェッペリンのイメージが変わるかも。
俺はギャロウズポウルのような攻撃的な曲が好きだけど。
301名盤さん:2011/01/10(月) 09:30:11 ID:PAH6kQwa
にーるやんぐ「アフター座ゴールドら主」7てんn
ああ にーるやんぐ節全開だ ゆるゆるなドラムの音
タイトの逆 メロディアスでじょじょうてきだ・
カントリーなところはほとんどない、からこそウケるんだな
こりゃ 
302名盤さん:2011/01/13(木) 13:27:53 ID:gXOzgTt6
Bloc Party / Silent Alarm (2005年) 3.5点

ニューウェイブの影響を感じさせる音だけど
手数が多く、タイトなドラムが音に締まりをだしていて
ニューウェイブの影響を感じさせる他のバンドとは一味違った
感じが出せているけど、これといって印象に残る曲も無く
アルバムを通して聞くと退屈でした。だけど10曲目は結構
いい曲だったので+0.5点で3.5点
303名盤さん:2011/01/15(土) 19:00:38 ID:qHxBYeZZ
ALLMAN BROTHERS BAND : AT FILLMORE EAST 9.9
ライブ盤だ かっこいい、とひとことで言うには熱すぎる
サザンロック、いやブルースロックを煮えたぎらせている。
全曲ツインドラムがハネつけて地響きの躍動のようだ
そこにスライドギターが走りウネリまくり、オルガンが宙を舞う。
”エリザベスリードの追憶”ではジャズっぽくクールにいや
あやしく始まるが、そこから階段を上り詰めていくように
グルーヴの興奮は頂点に達していく。
304名盤さん:2011/01/15(土) 19:39:13 ID:qHxBYeZZ
ビートルズ ザ・ビートルズ 8.8
ジャケが白い
305名盤さん:2011/01/15(土) 19:41:38 ID:z+eZuxPg
304 名前:名盤さん :2011/01/15(土) 19:39:13 ID:qHxBYeZZ
ビートルズ ザ・ビートルズ 8.8
ジャケが白い
306名盤さん:2011/01/15(土) 19:49:29 ID:z+eZuxPg
305 名前:名盤さん :2011/01/15(土) 19:41:38 ID:z+eZuxPg
304 名前:名盤さん :2011/01/15(土) 19:39:13 ID:qHxBYeZZ
ビートルズ ザ・ビートルズ 8.8
ジャケが白い

307名盤さん:2011/01/16(日) 15:16:57 ID:EQuzSCsn
The Von Bondies / Pawn Shoppe Heart (2004年) 5点

ホワイトストライプスのジャックホワイトにボコられた事で
話題になったバンド。ガレージロックリバイバルのブームの
中で出てきたバンドで、何か飛び抜けて特別なものを持っている
わけでは無いけど、けだるい女性コーラスとギターリストの可愛さは
魅力的。
308名盤さん:2011/01/19(水) 01:06:44 ID:Odf8m9ol
The Beatles / Let It Be (1970) 3.5

いわくつきのラストアルバム
没になったセッションを名プロデューサーが上手くまとめあげたと評価されてるけど
ブルースロックの波に飲まれ、時代遅れになってしまったスーパーバンドの姿は隠せない
Let It BeやLong and Winding Loadといった美しいメロディと壮大なアレンジの名曲も抜け殻のように聴こえる
309名盤さん:2011/01/21(金) 18:02:21 ID:tVWdB1f4
The Jazz Butcher / The Jazz Butcher's Free Lunch (2003年)4点

ベストアルバム、初めて聞いたバンドだがら詳しくは知らないが
ネオアコみたいな80年風のナンバーが並んでいたが、あまり良いと
思える曲がなかった、けどギャラクシー500の曲かと思える3曲目が
結構いい曲だったので4点くらい
310名盤さん:2011/01/22(土) 04:39:56 ID:B6sMTuCW
dodeskko nebutta 爆発火山 10点
ブルースをテクノに変換しジャズのビバップの論理を使って
ファンキーにエレクトロニカ仕様にしあげた。
そこにエレキギターが津軽三味線のような奏法で重なってくる。
まさに恐山のイタコのようなボーカル。宇宙的であり原始的
でありまさに過去から未来へ時間軸の大冒険サウンドだ。
そして何よりもキーボードを木琴を叩くスティックで演奏
するという離れ業をやってのけている。これにより
よりパーカッシブで乱暴な騒音となっていてやたら聞きづらい。
311名盤さん:2011/01/25(火) 02:19:37 ID:WNoUxu+j
Sly & the family stone / Fresh(1973年) 8.5点

濃厚なファンクだけど、ポップな所もあってファンクを
聞かない人でもすんなりと聴けるかもしれない。
2曲目のIf You Want Me To Stay の粘ちっこいボーカルは最高。
ドラムとベースもファンキーでいい仕事してる
312名盤さん:2011/01/26(水) 11:39:57 ID:g+ynXClN
brian wilson / Pet Sounds Live(2002年) 10点

名盤Pet Soundsの再現ライブ版。ブライアンウィルソンのボーカルは
年齢もあり、声が出てないが、バックのメンバーの演奏が素晴らしい。
2000年に出されたアルバムなので音も良く、こんな綺麗なメロディが
あったんだと新たに発見する所もあり、Pet Soundsの好きな人は
必聴の1枚
313名盤さん:2011/01/29(土) 17:07:33 ID:Cy3P0/sJ
ボブマーリィ&ウェイラーズ「キャッチアファイアー」9.5
レゲエだ。レゲエつっても別にレゲエファンだけのための音楽
じゃない。ロックファン、ポップスファンにとっても普通に
聴ける。コーラスが気持ちいいのです。コール&レスポンスな
クールなコーラスが美しい。そう、このアルバムとてもしっかり
とプロデュースされてクールで美しい感じ。このどこか醒めた
クールネスな響き、何かに似てるなと思ったら
スライ&ファミリーストーンの「暴動」だ。意外とスライと
ボブ・マーリィは近いと思った次第。
コンクリートジャングル、400イヤーズ、
ノーモアトラブル、ミッドナイトレイヴァーズなど名曲だ
314名盤さん:2011/01/30(日) 13:19:58 ID:keSf19s0
Jesus and Mary Chain/ Munki(1998年) 1点

最悪!最低!聞くに耐えない。
不快感を与えるための音楽ってのがあるとしたら
これがまさにそうだ
315名盤さん:2011/01/31(月) 04:09:22 ID:K/2KxvxX
Prince / Diamonds and Pearls (1991) 8.5

プリンスの黄金期は80年代だが、音源がいまだにリマスターされていない上にCD盤の音が悪く、とっつき難い
そんな人にオススメなのがこのアルバム
最初からCDリリースなので音が良く、低音がズンズン響いている
収録曲も「Cream」「Gett Off」といった名曲とそのすき間を埋めるテンションの高い佳曲で満たされていて
全70分退屈させない
316名盤さん:2011/02/06(日) 15:59:40 ID:W3jVMcHe
Curtis Mayfield / Roots (1971) 7.5

ブラックの要素が強いが、ソングライティングと優しい歌声が
中和してくれていて、黒人の音楽を聴かない人でもお勧めできると思う。
4曲目のWe Got To Have Peace が特にお勧め。

317名盤さん:2011/02/12(土) 22:25:07 ID:1NSm2a9R
ニール・マイケル・ハガティ / ザ・ハウリング・ヘックス (2003) 7.5

Pussy GalorのCDを数枚持っているだけなので、詳しくは無いが
Pussy Galorの頃のようなノイズを吐き散らしているだけでは無く
滅茶苦茶弾いているようでメロディアスな不思議なギターが聞けます。
ポップになったキャプテンビーフハートて感じです。
318名盤さん:2011/02/19(土) 00:40:21 ID:h8OB3vXw
The Warlocks / Surgery(2005年) 8点

3本のギターとツインドラムを擁するL.Aの7人組だけあって分厚い音だけど
メロディアスで同じギターコードひたすら何度も繰り返す楽曲、
ヘロヘロで途方の無い感じはGalaxie 500に近いかも
ピッチフォークでは1点で酷評されてたけど
この途方に暮れたサイケデリック感がたまらない
319名盤さん:2011/02/20(日) 01:03:44.09 ID:KBYKEuCx
320名盤さん:2011/02/25(金) 14:14:16.92 ID:CBq9B+K9
ボブディラン「TIME OUT OF MIND」96年ぐらい?だったかな
思い出しながらレビュー書くの難しいね。
メロディーとか歌詞とかどうでも良くなる。いや嘘だけど。
どシブい世界、どシブいロック。派手なエレキのソロだとか
ドラムがどかどかどんどことか縦横無尽
のキーボードとかそういうのじゃないんだよね
全部逆。ドラムはあやしく不穏な音でぬきあしさしあし
忍び足なビートでゆっくりと重々しくせまってくる
ギターはまるで怪しく明滅するLEDいや時に
懐中電灯あるいはろうそくの炎のようだ
ついたり消えたりする闇夜の寂れた飲み屋街の
ネオンサインのように日常のなかの非日常へと
誘う。その中をオルガンがギターの波間のなかを
ゆらめくように行き来する、、、ああーいい音なのだ。
1曲ベストトラックをあげるとすると
Can't Wait
321:2011/02/25(金) 14:15:06.26 ID:CBq9B+K9
というわけで9点です
322名盤さん:2011/02/25(金) 14:17:12.93 ID:CACc+iRm
>>320
捨て曲おおくないですか?
323名盤さん:2011/02/25(金) 14:22:21.94 ID:CBq9B+K9
そうかな1曲目のラブシックからしてど渋い魅力を
放ってるし極力シンプルな音で幽玄のワビサビを
作ってるけど。あーワビサビだな。日本人よりも
全然わびさびの世界なんだよね
2曲目のドリフトロードブルースは軽快なブルースの
リズムでのノリがいいし
3曲目のスタンディングインザドアウェイは
これまたギターの単音の響きにじんわり酔いしれる
ようなスローブルースで味わいブカイし
ま、こんな感じ
324名盤さん:2011/02/25(金) 17:22:22.20 ID:R0uuhCAA
>>314
それ古いよ

80年代のSYのときの中村とうようですら一人よがりだったのに
325名盤さん:2011/02/25(金) 17:26:07.65 ID:R0uuhCAA
>>319
奇形生物の走馬灯のような文章だな

誠にファンタジーな脳をしてらっしゃる
326名盤さん:2011/02/25(金) 17:27:05.38 ID:R0uuhCAA
>>315
IDかっくいい
327ホイミン ◆pH0CLR/WHs :2011/02/27(日) 15:57:39.40 ID:M1Sji7M6
こういうのって点数低くて毒吐いてるレスのほうが読んでて面白いな(^^)
点数つけて褒め倒しなんてどこでもやってるんだし(^^)
328名盤さん:2011/02/27(日) 18:01:31.38 ID:dkHa7Jxr
最近のホイミン良いこと言うな。
329名盤さん:2011/02/27(日) 18:38:14.01 ID:NyV+2rS1
>>110ぐらいまでのスレの流れはすごく良かったんだけどな。
叩かれたバンドのオタクがキレて糞スレになった
330名盤さん:2011/02/27(日) 19:01:02.06 ID:EVePP7x9
>>327
よ〜クズムシ!

んなことより本読んでるか?
331ホイミン ◆pH0CLR/WHs :2011/02/27(日) 23:35:33.53 ID:M1Sji7M6
「名曲が入っていても必ずしも名盤ではない典型」この表現はイイと思うんだけどな(^^)
たしかに、と思えるものもあるし。名盤だから名盤なんだなんて言うような頭悪い強気レスよりよっぽど読み応えあるぞ(^^)
332名盤さん:2011/02/27(日) 23:56:20.65 ID:NyV+2rS1
自分の正直な感想よりも
世間一般の評価に合わせたレビューしか書けない臆病者が多いからね
333ホイミン ◆pH0CLR/WHs :2011/02/28(月) 00:12:03.00 ID:+kQbzu0d
よく名盤って言われるものにケチつけるコトを「理解してないだけ」とか言ってみたりするじゃん(^^)
アレって良くないよね。それを良しと感じるのが前提みたいに、
「何故なら名盤だって世間も認めてるからね。オレ、間違ってないよ」的な言い草(^^)
なんだありゃ。そこにお前の価値観はどこにあるのって話(^^)
名盤だからって後ろ盾の安心感なのかもしれないけど、誰でも言ってるコトならじゃお前黙ってていいよって思う(^^)
334名盤さん:2011/02/28(月) 00:16:58.68 ID:MFRE+2sp
このスレにもいるな
>>43 >>46 >>51
335ホイミン ◆pH0CLR/WHs :2011/02/28(月) 00:22:06.20 ID:+kQbzu0d
んじゃ理解してますってなら聴きどころを教えてやりゃイイじゃんね(^^)
そういう意味じゃ昔レディヘスレにいた屁ファンなんてまだ良心的に見える(^^)
ただオレには良さがわかると優越感に浸りたいのか知れないけど
そのポイントが明確に出来ない以上単に耳が慣れただけのアホの疑いもある
両刃の自己主張であるコトに気付いていないのだろか(^^)
336名盤さん:2011/02/28(月) 00:47:55.04 ID:Yl8r/zpZ
アルバムの感想は人それぞれ。自分と違う感想、気に入らない感想でも
いちいちレスしないでスルーしましょう。
337名盤さん:2011/02/28(月) 02:48:50.50 ID:xob06Z+F
でも>>78は馬鹿でしょ
全曲名曲と全曲佳曲でも同じ点数になっちゃうから
338名盤さん:2011/02/28(月) 04:46:06.33 ID:2FGywrfZ
ホイミンさんにレビュー書いてもらおうぜ


話はそれからだ
339名盤さん:2011/02/28(月) 10:55:05.04 ID:NAbFZ1PF
ホイミンきもちわるい
340ホイミン ◆pH0CLR/WHs :2011/02/28(月) 18:31:03.40 ID:+kQbzu0d
>>336
スルーしたら面白くないじゃん。わかってね〜な(^^)
お前らがあ〜でもね〜こ〜でもね〜言い合うのが見てて面白いんだから(^^)

>>338
パスパス。今さら何かのレビューする情熱なんかないもん(^^)

341名盤さん:2011/03/19(土) 21:26:30.74 ID:JiTy7AlI
elvis costello / My Aim Is True (1977年) 7点

エルヴィスコステロの1st。ひねくれたメロディだけど
耳に残る。ポップアルバム
ミスチルのボーカルと声が凄く似てるよね
342名盤さん:2011/03/20(日) 01:13:59.02 ID:LWSVxNk5
weezer / RedAlbum(2008年) 5点

前半にまあまあ良い曲もあるけど、緑や青のアルバムみたいな
繰り返し聴きたくなるような曲は無く、いまいち。
最初に聴くならこのアルバムはお薦めしない。
343名盤さん:2011/03/20(日) 03:32:08.22 ID:is3hP2Ud
U2 / October (1981) 8点

初期衝動全開の1stと初期の名盤3rdに挟まれた地味な2nd
内容はこれまた地味で、ベスト収録曲も少ない
しかしU2のアルバムの中で最も切羽詰った感じがするこの2ndがたまらなく好きだ
344名盤さん:2011/03/21(月) 00:10:46.18 ID:7vyiLRYr
Out of Our Heads / Rolling stones (1965) 6.5点

R&Bのカバーが半分以上占めるアルバムだけど
有名な(I Can't Get No) Satisfactionも入っている。
あとSamCookのGoodTimesのカバーもなかなかだけど
アルバム全体としては6点よりちょい上くらいかな
345名盤さん:2011/03/21(月) 07:41:27.33 ID:8332OQ2v
>>343
当初予定した曲のテープ盗まれたからね
そりゃ切羽詰まって書いたらしいよ、当初の盗まれた曲もあったら聞いてみたい
346名盤さん:2011/03/21(月) 17:17:24.57 ID:v/ap/HJt
>>344
やっぱ70年代だよな
347名盤さん:2011/03/21(月) 17:40:47.44 ID:o+aNV14H
>>346
いやいやブライアンが輝いていた
60年代の方が
348名盤さん:2011/03/21(月) 17:47:58.99 ID:v/ap/HJt
>>347
耳が腐っているのか?
耳鼻科へ逝け
349名盤さん:2011/03/21(月) 18:14:22.92 ID:o+aNV14H
>>348
すみません。
でもBetween the Buttonsとか最高だぜ。

BloodMoney / Tom Waits (2001) 7.0点

1960年代以前の楽器を使ってレコーディングされたアルバム
その為音がアナログで懐かしい感じがあるが、バラードだけではなく
色々なタイプの曲が楽しめる佳作
350名盤さん:2011/03/21(月) 18:22:30.98 ID:v/ap/HJt
>>349
確かにいいあれは良いですね。
私が間違ってました。やっぱ60年代サイコー

Some Old Bullshit / beastie boys (1994) 0点

beastie boysのインディー時代の音源を集めたアルバム。
現在のHIPHOPでは無くハードコアのパンクアルバム。
1分以下の曲を学園祭レベルの演奏でかき鳴らしているだけの
100円でも損した気分になる糞そのものなアルバム。
351名盤さん:2011/04/05(火) 23:16:25.13 ID:HpPTgBkV
Spacemen 3/Sound Of Confusion (1986) 9.0点

ジザメリと並んでシュゲイザーの始祖として語られるアルバム。
カバー曲が4曲入っていてオリジナルの曲は少ないけど
13th Floor ElevatorsやStoogesの曲を凄まじい轟音で聞かせてくれる。
この頃のSpacemen3と対バンしたマイブラが対バン直後に今まで作っていた
アルバムを作り直してIsn't Anythingを作ったという影響力も
考えてこの点数。
352名盤さん:2011/04/17(日) 01:43:38.58 ID:n8d+VCoU
Jonathan Richman & The Modern Lovers
/Rock 'N' Roll With the Modern Lovers (1977) 7.5点

有名なエジプト人のレゲーが入っていて
ロックンロール妖精や小さな天使さん、名曲アイスクリームマン
など聴きどころも沢山あるが、最初公衆便所で録音予定だった事
もありマルチトラックの1チャンネルしか使って無くラジカセで
録音したような音がちょっと物足りなかったのが残念。
353名盤さん:2011/04/19(火) 20:54:16.29 ID:O+35ZWop
Odd Future Wolf Gang Kill Them All / Radical (2010) 7.4

今なにかと話題のHIPHOP集団Odd Futureのアルバム
メンバーはみんな非常に若くて(16〜23歳)、過激な歌詞(「ヘイリー・ウィリアムズを犯せ」とか)や、
パフォーマンス(自分の爪を剥いだり)でアメリカでは既にカルト的ファンがついてる
今のところ公式HPで大量の音源・アルバムが無料で公開されているので興味をもったらぜひダウンロードして聴いてみて欲しい

普段HIPHOPをあまり聴かないので正確なレビューはできないかもしれないけど
バックの音は主張はしないけど、かといって静かすぎたりはしないのでROCKリスナーでも楽しめる作品
音的にはHIPHOPに今のUSインディー的なサイケデリックな音響処理をいれたり、ホラーやSFのテイストを加えたりした感じです
トリップホップやLAビートシーンとかが好きな人は多分ハマると思います

最近の能天気な音楽が嫌いな人はおすすめ
ただわかりやすいシングル曲や盛り上がりみたいなのはない、よく言えば統一感はあるけど
354名盤さん:2011/04/20(水) 10:01:13.81 ID:ti+ecctc
何このスレ
355名盤さん:2011/05/08(日) 00:06:36.96 ID:p0aSgC0t
保守
356名盤さん:2011/05/12(木) 02:36:05.94 ID:G/m0T/6D
White Stripes /White Stripes (1999) 8.5点

極端にデカイ音でミックスされたドラムとテンションの高いボーカル
1曲の長さは3分以下、ソロも無く勢いのみのギター
まさにガレージロック。
最高傑作だと思う。
357名盤さん:2011/05/12(木) 09:10:02.40 ID:lqiWIDPn
読み終えた

ちんこかいいわ
358名盤さん:2011/05/13(金) 02:05:31.16 ID:WcoRRa3F
Massive Attack / Protection (1994) 5.0

ゲスト多数参加、音作りも1st以上に力が入ってるが微妙
前半(最初の2曲)に力を注ぎすぎたのか、後半は雑な作りに聴こえる
曲も1stで確立した低音ズンズン、ディープなラップを刻み、メロディアスなサビで盛り上げるパターンが少なく
歌モノやインストが多い
ラストのドアーズのカバーは冗談としか思えない
359名盤さん:2011/05/17(火) 00:52:54.35 ID:TLSa2V/U
Tom jans/ Tom jans (1974) 9.0

70〜80年代にかけて活躍したシンガーソングライターの1st
ニールヤングを思い出させるようなカントリー風の綺麗なバラードが
アルバムの大半を占める。
マイナーな存在として名前があまり知られていないが
アルバム収録曲のLoving Armsがエルヴィスプレスリーや
オリビア・ニュートンジョンなど多数の有名ミュージシャンに
カバーされてる事からもメロディの良さが分かるが
何故かCD化されていなくLPでしか聞けない隠れた名盤に
ふさわしいアルバム
360名盤さん:2011/05/17(火) 00:59:02.21 ID:E4/tQoYx
ケツ毛を剃ると爽やか
361名盤さん:2011/05/17(火) 19:24:07.73 ID:SvUcCk0Y
エルヴィスのLoving Armsは母の好きな曲だ
オリジナルも聴いてみるかな
362名盤さん
Wilco/Sky Blue Sky 8.5 (2007)
梅雨時期にぴったりのアルバム。
雨粒のようなギターの音色がとにかく素晴らしい。
正直カントリーロックはCCR、イーグルス、ザ・バンド
しか知らないが、70年代のそれらの音楽の良い面を
生かしつつ、現代にアップデートしているというか。
「ヤンキー〜」が最高傑作と捉える向きも多いが、
個人的にウィルコを聴き始めるならこれを薦めたい。