【大臣!】輸入盤撲滅問題・第10条【後ろ後ろ〜】

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131コピペ1

この問題が発生するのは以下のようなケースです。

1:輸入業者が国内盤の出ていないCDを輸入

2:しばらくたってから国内盤のリリースが決定

3:以降は「国内盤リリース」の「情を知っている」ことになるから、在庫も販売も禁止??

さて、これに対して文化庁はこう答えるでしょう。「輸入する時にこの法が適用されていないCDに
関しては、その後の在庫も販売も自由です」、と。実は、河野太郎議員も上記のようにお答えになっ
たのです(http://www.taro.org/ml/mailmagazine/index.php?mode=day&log=200405&date=25#no69)。
しかし、河野氏はなぜそうであるのか根拠をあげていません。そうです、あげられるはずがないのです。
というのも、法案には河野氏のおっしゃるようなことが書いていないばかりか、むしろ3のような時点で輸入業者を
逮捕することができるように書かれているのです。なぜなら、法案には「頒布する目的をもつて輸入する行為」と並列して、
「頒布する目的をもつて所持する行為」をも侵害とみなす、と書いてあるからです。この後者が問題なのです。
そうである以上、上記のような1から3の事態を経てしまったとき、これは完全に法律に書いてあることに該当してしまいます。
132コピペ2:04/05/29 04:28 ID:z/TfW6XB

さて、だとするとどのような事態が起こるのでしょうか。
現在でも1→2というのは大変よく見られるケースです。
海外でリリースされて数ヶ月が経ってから国内盤がリリースされるというケースです。
しかし数ヶ月後、ときには数年後に日本盤が出るかどうかなど、おそらく輸入業者さんが
確実に知る手だてはないでしょう。日本のレコード会社に問い合わせて確認を取ったとしても、
海外で予想外にヒットしたからやっぱり国内盤も出そう、と気が変わることだってあるかもしれません。
この予測がわからないとすれば、輸入業社は、いつゴミになるともしれない(それどころか逮捕すらされて
しまうかもしれない)ものを買うなどとはリスクが多すぎて出来ません。彼らはとうぜん萎縮的に行動して
しまうでしょう。国内盤が後から出てしまえば2→3となってしまうのですから、これは全ての輸入盤に
対して該当してしまいます。そうすれば、そもそも輸入盤というもの自体の存在が怪しくなってくるでしょう。

さらに悪いほうへ想像力を働かせてみます。このような事態は、いわば国内レコード会社の御機嫌次第で起こりえることです。
つまりレコード会社が嫌がらせのために、特定業者を狙いうつようなことすらできるのです。
なぜそのようなことをするかと言えば、レコード会社にとって安い輸入盤を売る並行輸入業者というのは邪魔な存在だからです。
このことは、RIAAのパブリックコメントからも読みとれることです。このような危険な商品に手をだしたいと思う
輸入業者がいるとは思えませんし、取り扱うにしてもレコード会社のご機嫌を伺いながら、
実際には彼らの傀儡のような仕事しかできなくなるでしょう。そして、安い並行輸入業者をこの方法で
牽制した暁には、結果的に市場に並ぶのはレコード会社発行の国内盤ないし、
同程度の価格でこれまたレコード会社の輸入部門が卸した輸入盤、いずれにしろ全てレコード会社の商品になるのです。
133コピペ3:04/05/29 04:29 ID:z/TfW6XB
実際、今回の法改正によって起こるであろうさまざまな影響の中でわたし個人が一番危惧するのは以上のような事態です。
このことによって、日本の音楽環境はレコード会社が売りたいと思う商品だけが並ぶことになるでしょう。現在、専門の
輸入店に足を運べば、比較的マイナーなクラシックやジャズはもとより、南米やアフリカの民族音楽など世界のありとあ
らゆる音楽を買うことができます。これは日本が世界に誇ることのできるもののひとつです。実際、世界の音楽ファンの間で
日本の豊かなレコード事情はつとに有名で、ミュージシャンなどはコンサートなどで来日した折に新宿のレコード街を楽しみに
していたりするほどです。しかし、世界的にも類を見ないほどの豊かな音楽環境はこの法案によって失われてしまうことでしょう。
わたしはそれを危惧するのです。
これが「文化」庁のすることなのでしょうか? 
どうぞこの点をご指摘の上、この法案をできることなら廃案にして頂くことを切に希望します。
よろしくお願いします。

ちなみにこのことは、弁護士の小倉氏も指摘されていることです。
彼の意見は以下で読むことができます(http://benli.cocolog-nifty.com/benli/2004/05/post_5.html)。