洋楽板のみんな。春だよ。読書しる!

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108○莫迦○ ◆geMGfV3.
カチッカチッ。『WINDOWSを終了します』
(ふぅ・・・)
俺の名前は木田(KIDA)。フリーター。楽しみ-----インターネット。
今日も日課であるエロサイト巡回を無事終わらせ充実感に浸りつつ一服している。
今日はちょっと少な目だったな、と俺は思った。
いつもは20ccは出るザー汁が今日は1ccしか出なかったのだ。
きっと画像の質が悪かったんだ。俺はそう自分に言い聞かせてベッドに入った。

翌朝。「-----む・・」起きてすぐに異変に気付いた。
昨夜、ベッドに入る時パンツをはき忘れていたのだ。
そして運悪くその夜は盛大に夢精をしていた。掛け布団は水圧で床に吹き飛んでいた。
(ついてない)   実際ついてなかった。俺にしては異常に少ないあの量。
それは夢精への布石だったのだ・・・

5分後。お隣さんから「夜中にイカを焼くのは止めてください」と苦情が出た。
畜生。違うのに。人よりちょっと量が多いだけなのに。ちょっと濃いだけなのに。
俺は急に股間にだらしなくぶら下がっているモノが憎らしくなった。
平手で叩いた。それでは飽きたらず、冷蔵庫のドアに挟んだ。
しかしそれが妙に気持ちよく、冷蔵庫の中に射精してしまった。俺は閉口した。
109○莫迦○ ◆geMGfV3.:02/03/28 20:37 ID:eUeUdx3I
それもこれも全部、俺の奇妙な性癖が悪いんだ。
俺はおっぱい星人だった。タモリを平民に例えるなら、俺のそれは国王クラスだった。
巨乳、いや爆乳・・・いや魔乳好きなのだ。極度なのだ。Iカップ以下は受け付けなかった。
そんなわけで、俺の理想にかなう画像はなかなか見つからなかった。
自然と海外サイトを回ることになるのだが、昨夜は日本サイトを見てみたのだ。
結果、1ccしか出ないていたらくだった。

でも俺は今日気分が良かった。すこぶる良かった。冷蔵庫のことなど3秒で忘れてしまった。
今朝、頼んでいた例の物が届いていたからだ。海外サイトみ見つけた薬だ。
【これを飲めば即巨乳!男の視線を独り占め!ヴォインメイカー】
おっと、勘違いしないでくれ。俺が飲むわけじゃぁない。
-------飲ませるのさ。バイト仲間に。一人可愛い子がいるんだ。名前はK。
彼女は貧乳だった。俺は常々それを残念に思っていた。
だが、それも今日でおしまいだ。Kタン、待っててね。今日から君も魔乳だからね。

ふふ・・・・・ふっふふ・・・・・・
はーーーーーーーーーっはっはっはっはっはっは!!!!!!!!
乳!!乳!!!乳!!!やった!!!!Kタンは巨乳!!!今日から!!
幸い俺はまぁまぁのイケメンだ。両親に感謝しつつバイト先へ向かった。
110○莫迦○ ◆geMGfV3.:02/03/28 20:48 ID:eUeUdx3I
「おはよざいまーす」いつもより明るい声を出せた。
「あ、木田くん、おはよう」Kタンだ。白い歯がこぼれる。大きい眼が可愛い。
「おぉ、おはよ」ちょっと声がうわずった。目線をチラッとKタンの胸にやる。
------小さい。泣きたくなるほどの無乳だ。Kタンの両親は彼女に牛乳を飲ませていたのか。
だが。ふふっ。今日でその無乳ともおさらばだからね。

昼休み。「なぁ、K。昼飯一緒に食わないか」思い切って声をかける。
「えっ。木田くんが誘ってくれるなんて珍しい!」これはOKということだろう。
俺達は近所のイタ飯屋に入った。馴染みの店である。
「あら。二人一緒だなんて珍しいわね」奥さんがちょっとからかうように言った。
俺は照れくさかった。でもKタンは嬉しそうな顔をしていた。------いける。

パスタを食べ終わり、俺達はデザートを食べていた。
「ごめん、ちょっとおトイレ」Kタンが席を立つ。チャンスだ。
俺は薬をササッと彼女のケーキにふりかけた。これで彼女は・・・・・
カウパー汁がズボンの裾からポタポタと滴を落としていた。多い・・・自分に感心した。
戻って、席についた彼女は、急に顔を赤らめてモジモジし始めた。
「----木田くん、このケーキおいしいよ?食べてみる?」
111○莫迦○ ◆geMGfV3.:02/03/28 21:02 ID:eUeUdx3I
俺は少し戸惑った。激しく嬉しい。またカウパーが出た。
でも今回ばかりは状況が違う。ケーキには薬がついている。
「ん・・・・いいよ、俺のデザートもあるし。」
彼女は、えっ、という顔をした。彼女の赤かった顔はますます赤くなった。
「そっか、そうだよね」 彼女は視線を落としてそう言った。

彼女のこの態度-------明らかに俺に好意を持っている。
俺は、彼女の純情なのをよく分かっていた。純情すぎるくらい純情だった。
彼女は下を向きながらスプーンを口に持っていこうとした。
さっきまでの俺なら「YES!!!!」と思うところだが、何故かそんな気持ちにならなかった。
「ちょっと待って!」彼女はふいにこちらを見た。「その・・やっぱそれ、食べたいな」

彼女は満面の笑みを浮かべてうなずいた。「エヘヘ・・・・じゃぁ、あ〜ん」
俺はこの「あ〜ん」に凄まじい興奮を感じた。思わず射精した。でも気にしなかった。
(食べても男の俺には効くまい)   パク。もぐもぐ。ごくん。
その瞬間。俺の胸はポロシャツのボタンを弾丸のスピードで弾け飛ばした。
服をバリバリ破って、俺の胸は魔乳になった。俺は呆然とした。未来が消えた気がした。
沈黙が10秒ほど続いた後、Kタンが言った。
「木田くん・・・・・凄い鳩胸・・・・・・・だね」
俺は彼女が好きになった。というより、この娘を逃したら、結婚できないと思った。



            
                FIN