トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館

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102名無しさん@お腹いっぱい。
トヨタ側、米当局押し切る 07年リコール
http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2010032002000231.html

2010年3月20日 夕刊

【ニューヨーク=阿部伸哉】トヨタ自動車が2007年、ロビー活動に
より米国でのリコール(無料の回収・修理)関連費用を「1億ドル(約
90億円)節約した」とする内部文書をつくっていた問題で、文書づくり
にかかわったトヨタのロビイスト2人の電子メールの内容が19日、米
下院で明らかになった。

 米当局がこの時点で「重大な懸念」を持っていたにもかかわらず、
トヨタ側が「当局には証拠も調査時間もない」とみて、交渉を押し
切った経緯が浮き彫りになっている。

 米道路交通安全局(NHTSA)は07年春、急加速の苦情が
目立った「レクサスES350」の調査を開始。これに対し、
NHTSAに勤務経験のあるトヨタのロビイスト2人が、NHTSA
との「交渉」に当たった。

 米メディアの報道では、2人は当局が床マットだけでなく「アクセル
ペダルと床の設計に問題があるとみている」とメールで報告し合って
いた。さらに「プリウスやカムリなどもマットに引っ掛かりやすいと
みているようだ」とし、問題の広がりを懸念していた。

 だが、トヨタ側はその後、当局に十分な証拠はないなどとみて「床
マットの誤使用が原因」と主張。結果的に「レクサス」「カムリ」5
万5000台分の床マットリコールにとどめた。

 電子メール公表を受け、NHTSAはコメントを出し「トヨタ側は
床マットリコールにも抵抗した」と主張。当局の対応が不十分だった
との見方には「プリウスなどには苦情件数が圧倒的に少なく、欠陥を
示す証拠もなかった」と弁明した。