>>378 馬鹿野郎!!!
他人の目を気にして己のトレーニングを疎かにするとか馬鹿も休み休み言え
どうやら俺がゴールドジムに入った時の体験を話さなければいけないようだな・・・
普通のスポーツクラブに入り筋トレを始めて3年ほど経った時、そこそこ体も出来てきて自信を持った俺は更なるスペックアップを望みゴールドジムに入会したんだ
ベンチ120kg挙がる俺の事だからゴールドジムでもトップレベルのトレーニーだろうと意気込んでいたんだが、ところがどうした!? ゴールドジムは本物のマッチョの巣窟だったんだよ
俺のMAX120kgなんて他の会員にとってはアップセットの重量
9割方の会員は200kgを軽々と持ち上げていた
それにショックを受けた俺はなるべく他の会員さんがいない時にしかベンチを使えなくなったんだ
「デリャァァァーーーーー!!」
ある日90kgのメインセットを満身創痍になりながら終えるといつの間にか近くにベテランマッチョが佇んでいた
俺のようなレベルの人間がベンチを占領するのはおこがましいと思いそのマッチョさんに「すぐにどきますんで こんなショボイ重量でやっててすみません ふひひひひ・・・」と愛想笑いをしたんだ
するとそのベテランマッチョさんが憤怒の表情になりながら熟練の木こりでも切り倒すまで半日はかかるであろう丸太のような腕で俺を殴りつけてきた
殴られた俺はそのまま数メートル吹っ飛びダンベルラックに打ち付けられ、その衝撃で上から降り注ぐダンベルに
「あぁ・・・もうダメだ あのダンベルが当たったら死んでしまう・・・ ベンチ120kg程度で俺は死んでしまうのか・・・ 短い人生だった」と死を覚悟したその時
ダンベルを遮るかのように俺の上にヒグマのような体をしたベテランマッチョさんが覆い被さっていた
ダンベルの直撃を免れた俺はそのベテランマッチョさんに「な、なぜこのまま死なせてくれなかったんですか! 俺のような貧弱なトレーニーは生きててもしょうがないですよ」と言うと
「馬鹿野郎!! 他人の目を気にしてトレーニングを疎かにしても何もならないだろう! 誰でも最初は初心者トレーニーなんだよ!
俺達がベンチ200kgを挙げられるのも雨の日も風の日も雪の日も自分の為にベンチプレスを続けたからこそなんだ 人の振り見て我が振り直せだ!!」と、明らかに背中に直撃したダンベルの痛みとは違う涙に顔を濡らしながら言った
そこで俺も今までの人の目を気にしたトレーニングを見直し本当に自分に効かせられる重量の60kgにベンチをセットしトレーニングを再開した
するとそれを見ていたベテランマッチョさんが「おいおい、いくらなんでもその重量はないだろう ふざけてるんなら邪魔だからそこからどいてくれないか」と笑いながら言ってきた
どうやら冗談ではなくマジっぽかったので「フヘヘヘヘ すんません」と笑いながらその場を譲ったんだけどな