((((( サーフィンやっててよかった ))))) →

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1
っておもう瞬間をよろしく。おもしろいの歓迎。

2名無SEA:02/09/25 18:14
ε===(o゚◇゚)ノ 2ズサー
3名無SEA:02/09/25 18:15
テ毛テ毛のノーズがあたまに刺さったとき
4名無5EA:02/09/25 19:20
メシが美味しく食べられる
5名無SEA:02/09/25 19:53
なぜか女にもてる
6名無SEA:02/09/25 20:23
海に行く以外は引きこもりだが
自殺しないですんでいる。
7名無SEA:02/09/25 21:33
食っても食っても太らないんぽ
8名無SEA:02/09/25 22:27
まわりが馬鹿ばっかだからちょっと知識出すと優越感にひたれる。
9名無SEA:02/09/25 22:31
>>6
ヒキコモリも海に行けば変身できる らしい(w
10のいず:02/09/25 23:05
海の遥か向こうからやってくる段々畑のようなうねりを見ると、
心の底から幸せな気分になれる。
11名無SEA:02/09/25 23:08
わくわくどきどき
12名無SEA:02/09/25 23:11
>>9
オマエ、ひきこもりのくせに、想像だけでいい加減なこと言ってんじゃねぇ
13名無SEA:02/09/25 23:19
>>10
こいつが、あきメクラか。
14のいず:02/09/25 23:22
>>13
なんで?
15名無SEA:02/09/25 23:22
サーハ−があのうねりみるとやばいよな。
最近はないがよく夢とかにでてきたなぁ。
朝1なんかだと海面から湯気なんかたっちゃって幻想的だし。

16名無SEA:02/09/25 23:24
>>15は陸の妄想であろう。笑止。
17名無SEA:02/09/25 23:24
陸になに言っても理解不能と思われ、放置が一番だと。
18のいず:02/09/25 23:26
>>15
あんまり大きくないうねりだと安心して見られるけど、
でっかいうねりになると、幸せどころかお化けセットに
びくついて「どうやって逃げようか」になるw
19名無SEA:02/09/25 23:27
しかもその海にサーハ−はまだいなかったり...

20名無SEA:02/09/25 23:27
やめなよー海入るなんて。海は危険だよ。陸のほうが安全だよ。
21名無SEA:02/09/25 23:27
仲間とアウトでサーヒン談義をしているとき(素
22名無SEA:02/09/25 23:28
ブレイク次第だな。
23名無SEA:02/09/25 23:29
ビジターを脅かす時
24のいず:02/09/25 23:29
あっ!20氏の頭上から鉄骨が!
しかも16本同時に!w
2522:02/09/25 23:30
26名無SEA:02/09/25 23:30
(○'∀'。) 海外トリップに行ってロコにパンチュアウトされたとき
27のいず:02/09/25 23:31
>>25
ヾ(´ー`)ノ
28名無SEA:02/09/25 23:31
海外トリップかぁ いいなぁ
29名無SEA:02/09/25 23:33
海外で炉子にパンチアウトなんて、トリップ以前の問題だと思われ。(w
30名無SEA:02/09/25 23:33
ワイプアウトしてリーシュが首にからまったとき 
31名無SEA:02/09/25 23:33
>>26
ウソはそのへんにしとけ。悲すいだけだ。
32のいず:02/09/25 23:34
破壊力ありそうだなー
ロコのパンチアウト
33名無SEA:02/09/25 23:34
ワイプアウトしてリーフに頭がつきささったとき
34のいず:02/09/25 23:36
黒人のティムポを無理矢理アナルに入れられたとき
35名無SEA:02/09/25 23:37
パイプでチューブをきめてる夢をみたときw
36名無SEA:02/09/25 23:38
パチンコは行くがヒキコモリを自称ようなクズがいるぞ。
37のいず:02/09/25 23:38
>>34
初騙り登場(たぶん)
はじめまして、おいらがのいず初号機です。
38名無SEA:02/09/25 23:38
パチンコは行くがヒキコモリを自称ようなクズがいるぞ。
39名無SEA:02/09/25 23:39
でたーつまんねーな、ハリツキ陸のれすの嵐!(w
40名無SEA:02/09/25 23:39
真冬海の中でジャーっとしたとき
サーヒンしててよがったとおもう ・゚・(ノД`)
41名無SEA:02/09/25 23:42
でたよー、あなるカミングアウトなヤシが! 
自分のあなるぐらい守れよ!
 
42名無SEA:02/09/25 23:44
急につまんなくなりますた。ぽてちん!
43名無SEA:02/09/25 23:51
ウルワツ半島の遥か向こうからやってくるトリプルクラスのうねりが半島に
かかって崩れていくさまをドリームランドの上から見て・・・・
胸がつまった。本当に感動したよ。普段感動なんかしない人間なんだが。俺は。
ビデオでみるような光景と全く一緒で、でも、実際にその場で見ていると何か、
こう、異空間にいるようで・・・
これはしばらくサーフィンやってる人間でないと深い感動が得られないものだな。

44名無SEA:02/09/25 23:53
そんでまた、そのトリプルクラスのうねりが絶えないんだわ。コレが。
永遠と・・・静かに・・勿論自分が遠くから眺めているからなんだけど。
確実に・・ゆっくりと・・

う〜ん。
45名無SEA:02/09/25 23:55
あぁうるわしのうるわつぅ〜?
46名無SEA:02/09/25 23:57
>>43,44
そんでウルワツのとりぷる?にゲットしたのか??
47名無SEA:02/09/25 23:59
臭い!!
48ないす:02/09/26 00:02
↑同意。
49名無SEA:02/09/26 00:12
バカばっか。
まあ、世の中こんなもんだw
50名無SEA:02/09/26 00:16
>>煽り入れてる奴ら

本当バカばっかだ。
レスからバカ特有のにおいがプンプンする。
俺は本当にお前らみたいなのに生まれてこなくて良かった、と心の底から
思うよ。 本当だ。純粋にそう思う。
51名無SEA:02/09/26 00:25
がんばってサーヒン続けてきたので今のワイフ(サーファー)と
出会うことが出来ました。本当にやっててよかったです。
52名無SEA :02/09/26 00:27
>>50
同意。
サーファー同士でスレの潰し合いしているんだから
台場スレがいつも上位にあるのもうなずける。
53のいず:02/09/26 00:35
サーフィンする人は、どうしても若年層が多いから仕方ないかも。
子供が混ざると、もう本当にどうしようも無いっす。
54名無SEA:02/09/26 00:38
つーかただの厨房か陸じゃないの??
55のいず:02/09/26 00:42
遅れ馳せながらだけど
>>51氏、おめでたう!
566:02/09/26 02:07
21才で、大学中退。
東京の高校、大学で虚ろな人間関係と出世欲しかない学友に囲まれ
人生の目的を失い、生きる楽しみも忘れた。
20才デサーフィンと出会い、深夜のバイトを続けながら
実家の茅ヶ崎で毎日海に入る。海とバイト以外はほとんど家で引きこもる。
25歳で家族崩壊しかけ、理解を得て引きこもり中。
最近、光が見えかけてるけど、タブン無理。
そうです。私です。
57名無SEA:02/09/26 02:40
>>50
ま、オマエの肛門激臭にはかなわん罠。(藁
 
58名無SEA:02/09/26 03:13
>>57
高知能レスキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!

さあさあ、いらしゃいようこそこちらへ! お待ちしておりましたよぉー
え〜と、まずAM2時40分丁度の書き込みでございますね。
夜分遅くにご苦労様です。

次にぃ〜・・ほうほう。「ま、オマエの肛門激臭にはかなわん罠。(藁 」ですか。
なるほど。2ちゃん用語を2つも使った(!)高度な文章ですな。

「激臭」ときましたか。「激臭」と。 単なる「肛門臭」で終わらせず、「激」という
単語を挿入することで文体にスパイスがかかりましたな。工夫が感じられます。
 さて、この文章での1番のポイントは実は「オマエ」という部位です。
ここで敢えてカタナナを使用したことが重要な意味があります。
比べてみましょう。 上が平仮名だった場合。下がカタカナの場合です。

●ま、おまえの肛門激臭にはかなわん罠。(藁
●ま、オマエの肛門激臭にはかなわん罠。(藁
どうでしょう? どちらの方が見やすくインパクトが在るでしょうか?勿論カタカナ
表記の方ですね。
このように文中の単語を1つでも意図的にカタカナにすることによって文全体
の印象というものは随分変わるものです。

このように57の彼はたった20文字の中に実に計算し尽くされた非常に高度な
手法をもちいています。
これからも57さんのさらなる投稿をお待ちしております。
59名無SEA:02/09/26 09:03
はじめて3年にしてようやくリッピングができたとき
やっててよかったぁって思ったね。継続は力なり っだね。
60名無SEA:02/09/26 11:16
 海外サーフトリップ時に日本人観光客が羨ましそうな顔でサーフィンしてる俺等
をみてる時。「オマイラよりこの国の自然満喫してるゾ〜!」
61名無SEA:02/09/26 12:18
海外トリップにいってロコに「グッド・ライド・デュード!」
っていわれた時、死んでもいいとおもったね。いやマジで。
62名無SEA:02/09/26 12:35
デューデュだろ?
からかわれたのが解らない幸せ奴だ ネタ?
63名無SEA   :02/09/26 13:10
サーファーって幸せもんですねー。
波がなきゃないで文句たれるし、
でかきゃでかすぎで文句たれるんだから。
64名無SEA:02/09/26 13:46
Good Ride, dude! グッ ライ デュー!
しかしここは偉そうに粘着レスする陸がおおいな
まぁ 他の波乗スレのヒキ部屋主が必死でつぶそうと
頑張ってんだろうけどな (藁
65名無SEA:02/09/26 13:47
デューデュ???? でゅ かい?
62はおわってるな。
66名無SEA:02/09/26 14:00
なんでも良いが意味ぐらい理解しろ!
67名無SEA:02/09/26 14:34
ハング5から10へスムーズに移行できた時
68名無SEA:02/09/26 14:48
>>61
オマエいたーいなに人あるか?
勘違い覚え間違いあるか?
69名無SEA:02/09/26 15:23
ハング5から360きめられた時
70名無SEA:02/09/26 15:26
ハング5からハングヒールかけた時(これマジ)
71名無SEA:02/09/26 15:28
で グ ライ ヂュー てどゆ意味?
72名無SEA:02/09/26 15:34
グ ライ ヂュー とは僕のアナルにいれてぇ〜 って意味だよ。
ねっ 62よ。
73名無SEA:02/09/26 16:07
この前台風サーフィンやったんですよ、初めてね。
で、生まれて初めて台風セットに乗ったわけですわ。正直最初は台風サーフィンって簡単だと
思ってたのよ。みんな普通に波乗りしてるからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれは人が乗るもんじゃない。神だね、ロペスが乗るものだよ。
最初にテイクオフする時さ、めちゃめちゃびびって体重そろ〜ってかけてパドリングそろ〜っとはじめたのよ
10秒くらいかけてさ。でなんか怖くなって体重戻しちゃったのさ。
そしたらラインナップのローカルがさ「もっと思い切っていけ!」とか言うの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だからパドリングしたのさ。えぇ、そりゃもうかきましたとも。全てを忘れて腕回したよ。
波でかすぎとか海底浅すぎとか奥からプロが乗ってきてないかとか色々忘れてね。
だってローカル達がいけって言ったからね。
そしてらエライ事になった。
もうすごいワイプアウト。すごい巻かれっぷり。8Gくらい。ケリーなら髪の毛全部抜けてる。
それで岸見たら皆が指差して俺の事笑ってんの。ホントごめんなさい。
正直「男なら台風だぜ!」なんて見栄張らないで素直にコシムネの時にすりゃよかったと思ったよ。
心の底から台風サーフィンした事を後悔したね。
でも折れた板拾って友達と「あのロングビビってたな!これだからおっさんロングは。」とか言っちゃてんの。

ホント俺ってダメ人間。
誰かロング譲って下さい

74名無SEA:02/09/26 16:17
正直でなかなかよろすぃー、自分が解って次のすてっぷ踏めるとおもわれ。
75名無SEA   :02/09/26 16:57
>>73
2CHサーファーオブザイヤーにノミネートされました。
76名無SEA:02/09/26 17:11
イタイ妄想ヒッキーだけか
シッタカかまして
間違えスラング超ハズカシ
77名無SEA:02/09/26 17:31
大東で久々の肩サイズにビビッて(へたれw)見逃したら
例の親父(ていうか半分ジイサンって言って誰だか分かるよネw)に
「何でそれ行かないのよぉ〜」って怒られたw 最もだw

堤防の内側のインサイドのセカンドブレイクで乗ろうとしているサーファー
にも叱ってた。「そこで乗るな」って。

 色々意見はあるかもだが、彼の言っていることは正しい。
最初は海入ってくる時「ヒューヒュー・ヒャー」ってうるさいから印象悪かったが
実は海に秩序をもたらす良質のローカル・レジェンドかも。
78名無SEA:02/09/26 17:47
パドルアウトしてるとき
カワイイオネ-チャンの尻が目の前を通過したとき。
至福の一時。

サイズがある時、セットにインサイドでハマッテル時は
プリケツが目の前にあると溺れそうになる。
心の中で「ごめんなさい」と謝っています。
79名無SEA:02/09/26 18:04
オーダーした板がマジックボードだったとき
80名無SEA:02/09/26 18:11
必死に書き込むオカの存在に気付いた時
81名無SEA:02/09/26 18:11
必死に書き込むオカの存在に気付いた時
82名無SEA:02/09/26 18:12
必死に書き込むオカの存在に気付いた時
83名無SEA:02/09/26 19:22
 買ってその日に板が折れたとき
 あぁ、これぞサーヒンってオモタね。
84元祖ひろゆき ◆EVz/lxMs :02/09/27 00:35
マウイで 思い切って沖に出たら 鯨が集まって潮を吹いているのを見た。
あ これはWINDか すまそ。

へ〜〜から もうじき頭が微妙だな〜と思ってたら 浜岡原発
放射能漏れ〜〜。って おいらの行きつけじゃ〜ね〜か。
やた〜〜 おいらの自己責任じゃあね〜 被害者だ。
補償金はらえ ごら〜〜ちゅうぶ電力〜〜!。
85名無SEA:02/09/27 00:57
気味は頭の中も外も微妙だね(W
86元祖ひろゆき ◆EVz/lxMs :02/09/27 01:01
うるへ〜〜 悔しかったら 浜岡原発前で一日漬かって味噌。ちゃんちゃん
87名無SEA:02/09/27 01:08
へ〜で こんな 書込みしるように なっちったら
て〜へんだ〜 ではでは
88元祖ひろゆき ◆EVz/lxMs :02/09/27 01:13
ところで 本状まなみ って 感度悪そうだおもわれ〜〜。
89名無SEA:02/09/27 01:15
わかってねぇなあ!ひろゆきは!!!

あ〜ゆう女がインランなんだYO!
90元祖ひろゆき ◆EVz/lxMs :02/09/27 01:18
んんん〜〜〜 それは もし そうだと 〜〜〜〜(思考MODE)〜〜
反応は激しいのか???
91名無SEA:02/09/27 01:20
あったりめぇでぇ〜 耳栓用意して がんがれ〜 ちゃん
92元祖ひろゆき ◆EVz/lxMs :02/09/27 01:26
そうか そうなのか!!!!!!!!
「まなみちゃん」で 検索してみる〜〜。そっくりさんで 練習〜〜ちゃん。
93元祖ひろゆき ◆EVz/lxMs :02/09/27 01:26
サ〜〜ヒンはどうでもいいけど 2ch やってて よかった〜〜!
94名無SEA:02/09/27 09:28
そーかなぁ。
95名無SEA:02/09/27 09:41
あのグワ〜んとくる浮遊感がたまらない、やめられない。
96名無SEA:02/09/28 10:19
綺麗にドルフィンできたとき
97名無SEA:02/09/29 12:55
>>78
俺も忘れられんBBネーチャンのケツがあるよ!
水色ビキニの下&黒の長袖タッパーでさあ、もうプリップリな訳よ!?
それが食い込んでてさあ、濡れて光ってる訳よ?
で、ドルフィンすんときケツをクイって持ち上げて片足を上に挙げる訳よ!
股間までバッチリヨ!

勃って来チャッタヨ...
98元(省略) ◆EVz/lxMs :02/09/29 15:52
↑ 5点。
99名無SEA:02/09/29 18:13
なにが5点?
100名無SEA:02/09/29 18:14
100よかった(・∀・)イイ!!
101元(省略) ◆EVz/lxMs :02/09/29 18:19
おいらの角度 いや 確 もういいっす、風邪引いたみたい あたま
痛いっす、 赦してちょ〜〜。
102元(省略) ◆EVz/lxMs :02/09/29 19:02
つ〜〜か まあ 生きてて良かった〜って 経験が出来たこと。
103名無SEA:02/09/29 23:05
確かに「よかった」ではないけど、死の淵に立った事は貴重な体験だね。
104名無SEA:02/09/30 12:06
サーフィンやっておもいっくそ腹へって、海で仲間とバーベキュー
あぁ、やっててよかった。(・∀・)井伊!!
105名無SEA:02/09/30 12:17
ゴミは持ち帰ってね!おながいしるよ。
106104:02/09/30 13:54
他人のゴミまで持ち帰ってるよ。
107名無SEA:02/09/30 18:19
ほんと?そりゃごくろーさん!
あまりそういうシト達を見ないが...
108名無SEA:02/09/30 21:55
ブルータス、御前崎。
109元(省略) ◆EVz/lxMs :02/09/30 22:12

点↑
110波平:02/09/30 22:19
今日みたいに風が入ってなくてすいてるポイントに入って
自己満足できるライディングが出来た時。どう?
111名無SEA:02/09/30 22:20
↑いったい何点満点なのだい?
112名無SEA:02/09/30 22:24
100点満点75点位。おれけっこううまいからさ。100点はなかなかでないよ
113名無SEA:02/09/30 22:30
うそこけ
114:02/09/30 22:33
ブルータス、御前崎=折りけっこう旨い辛さ に聴こえた。
115名無SEA:02/09/30 22:34
>114
くるしいぞ
1167師:02/09/30 22:41
>>109
いたーい何点満点なのだ?
>>112
今度海おふやるから(厨房、陸、含)是非ちみの旨い、いや、馬い、梅ぇー
ライドをひーけらかして、がつんとかましてやってくり!
>>113
なにいってやんだい!112は旨いんだぞー!75点とるんだぞ!
辛いけど。
117112:02/09/30 22:46
>116
OK、で、場所は?低気圧がこなきゃ俺様はやらんぞ。ひざ腰じゃ
実力お見せできんからな。いっとくけど、千葉はやだぞ。ださいから。
湘南、いや西湘がいいな。
118名無SEA:02/09/30 23:24
ぬぁんじゃ!こいつ!
119名無SEA:02/09/30 23:26
単なる引篭りと思われ
120名無SEA:02/09/30 23:27
千葉の悪口はわかるけど。なんてゴウマンな。。。
許せん!!
121名無SEA:02/09/30 23:42
でも、多分うまいぞこのピト
122名無SEA:02/10/01 00:54
>>110
...で波平は自己萬って事でよろすぃか?
123名無SEA:02/10/01 21:52
で、『波平のライディング見ながらお茶しる会』っていうオフの日程は?
124名無SEA:02/10/01 21:57
>>73
げってっぃんぐあうとできたのがふしぎってつっこみはおいといて
125名無SEA:02/10/01 22:00
>>124 それおもった。
126名無SEA:02/10/01 22:43
波平、今日もどこかで君は乗ってるのかい?自己満足しながら、まかれてんだろ!!
127名無SEA:02/10/01 22:45
今日もビーチは明暗はっきりだった
128名無SEA:02/10/01 22:48
>127
そういう君は岡町組み。これほんと。
129名無SEA:02/10/01 22:51
>>128 あっ!はりつき波平煽りでたー!(w
130名無SEA:02/10/01 23:48
千葉育ちのサーハーってみてすぐわかるよね。出せーから。プッ
131名無SEA:02/10/01 23:49
>129
だめだよ。波平のせちゃ。大波乗るぞまた・
132名無SEA:02/10/01 23:52
>>131
そりゃーいわゆるガクガクブルブルってヤシか?
133名無SEA:02/10/01 23:57
いや、それはちがう。むきむきむっきーってやつ。
つまんなかった。スマソ
134名無SEA:02/10/01 23:59
波平なら去年の冬、ワイハのバックドアでみたよ
ダッセーヘルメットかぶってたなぁ。
135名無SEA:02/10/01 23:59
ぶーむ、波平。
136名無SEA:02/10/02 00:15
波平のホームポイントは、難易度Aの湘南のあるポイントでR。
137板海苔:02/10/02 00:18
ウン 良さそう 並み兵。
138名無SEA:02/10/02 00:21
どこかな?波平。やっぱタトゥーいれてんのかね、そんでもってかいしゃでは
ひたかくし?それはぼくちんでした。
139名無SEA:02/10/02 00:32
つまらんの〜。
140板 海苔:02/10/02 00:34
っすね〜〜 最近の若いもんは〜〜(省略)


っつう大人にならないように!!!!!
141名無SEA:02/10/02 12:36
板 海苔は正にそういうおっさんだとおもわれ
ポイントでは超嫌われ者です。
142名無SEA:02/10/02 12:46
つーかどのスレみてもこの禿レスの後、ほ−ちされてるな。ぷっ。
ちとかわいそー。ぷっ。
143名無SEA:02/10/02 12:48
海すぽでも嫌われ...
ほんとにイタい海苔ってか?ちゃん。

144名無SEA:02/10/02 18:01
>>142 禿しく同意...ぷっ。
145ラッキ〜(レトレバ):02/10/03 04:14
わんわん〜〜♪〜〜暇だ〜〜
146ラッキ〜(レトレバ):02/10/03 04:18
わんわん 祝 祝 祝 !!!!!!

飼い主のとこの 糞課長が 飛ばされたわん!!!
この馬鹿は 荒い兼 より ひどかったわん!! やっと平和〜〜♪ 
これから 馬鹿な業務が削られるから そのぶん海に逝けるわん〜〜♪
147名無SEA:02/10/06 01:10
ラッキー4ね。
148元(省) ◆B1EVz/lxMs :02/10/06 01:14
常識ね〜なあ 普通は Seven (7)だろ! 半身応援団に
聞いて味噌(W)
149名無SEA:02/10/06 01:28
死ねだ!死ね!
150元(省) ◆B1EVz/lxMs :02/10/06 01:42
分かってやってんだよ〜(W)。もうちっと 工夫しろ!
151名無SEA:02/10/06 13:09
おまえもな〜(w
152名無SEA:02/10/06 16:15
元(省) ◆B1EVz/lxMs ってまじ馬鹿だよな
153名無SEA:02/10/06 16:46
オマエモな!
154?????[??:02/10/06 19:14
前乗りするやつかかってこいや89003606
155元(省略) ◆B1EVz/lxMs :02/10/06 22:55
黙って轢け!
156名無SEA:02/10/06 23:08
後乗りするやつかかってこいや89003606
157名無SEA:02/10/06 23:46
ズサ〜〜〜〜〜〜!!
158あぼーん:あぼーん
あぼーん
159元祖 ◆B1EVz/lxMs :02/10/07 00:41
なにするの??
160名無SEA:02/10/07 02:12
いつ死ぬの? >元祖 ◆B1EVz/lxMs
161元祖 ◆B1EVz/lxMs :02/10/07 02:43
腹上死 の予定
162名無SEA:02/10/07 03:18
おまえモナーー!!
163名無SEA:02/10/08 00:38
でも、なんだかんだ逝ってサーヒンやっててよかったよ。
本当によかった。
164名無SEA:02/10/08 00:40
プッ。引っ越しか?
165名無SEA:02/10/14 03:08
昨日の平砂浦の波見た?
一生モノ、日本じゃねーな。
今日もすごい
166名無SEA:02/10/14 04:52
平砂浦ってどこ?
167名無SEA:02/10/14 06:27
平砂浦って火星だよたしか。
168名無SEA:02/10/14 22:22
巴の駐車場 入れ無くなったって ほんとすか?
169名無SEA:02/10/14 23:09

とっくの昔から入れなくなりました
170名無SEA:02/10/14 23:18
171名無SEA:02/10/15 04:15
168と9だけ入れないらしい かわいそw
172名無SEA:02/10/20 00:06
入水後のビールはやめられん!
173名無SEA:02/10/20 04:44
はじめまして。時に質問なんですが、FARLCONというブランドのサーフボード
知ってますか?
174名無SEA:02/10/20 04:50
しらん!
175 :02/10/20 22:58
わしもしらん。
176名無SEA:02/10/21 00:18
>>173
その板がどうしたんだい?あんたの削ってるボードかい?
177 :02/10/21 05:04
の〜
178 :02/10/21 14:06
こんな朝早くから『の〜っ』て?
179名無SEA:02/10/21 14:11
さーひんやってて良かったこと。
奥さんをゲットした(w
180名無SEA:02/10/21 14:11
ここは雑談スレかい?
181 :02/10/21 14:13
どうやって?
182名無SEA:02/10/21 18:22
>>177
笑ったぞコノヤロー
183名無SEA:02/10/21 19:18
スレ違いだ
184名無SEA:02/10/21 19:26
サーフィンやっててよかったと思った時って
やっぱチューブ入ったときかな。
巻かれると地獄だけど。。。
185名無SEA:02/10/21 20:29
スケッ具が間婿にささったとき、はぁーやっててよかったと
思いました。おかげで子供は産めません。
186名無SEA:02/10/23 00:54
>>185
逝った?
187名無SEA:02/10/23 00:56
厨房よ 兎に角やれ! かねかしてやるぞ、
188名無SEA:02/10/23 01:09
西川口逝きたいので かねかしてくらはい、。
189名無SEA:02/10/23 01:10
ハキダメノスレ
190名無SEA:02/10/23 01:13
わざわざどーも。
191名無SEA:02/10/23 01:15
氏ね
192名無SEA:02/10/23 01:17
U2!
193名無SEA:02/10/23 01:26
           イイネ
194名無SEA:02/10/24 11:14
U2!
195名無SEA:02/10/27 23:41
日本海すげぇー 真っ赤じゃん
196名無SEA:02/10/28 10:21
なんで?
197名無SEA:02/10/29 10:42
せいり?
198名無SEA:02/11/18 00:32
海の中でうんコしたらダメだよ
199名無SEA:02/11/28 00:24
海で一人の夕暮れ。紫の波に乗った時。
200名無SEA:02/11/28 02:04
ロンボがパドルアウトしてる時、思いっきり
スプラッシュかけてやった時
201名無SEA:02/11/28 02:06
市ね
202名無SEA:02/11/28 10:09
サーフィンじたいも良いが、それに伴い色々な人達と友達になれるのがgood
203名無SEA:02/11/28 11:23
女にもてるようになりますた。特に夏はウマー

204名無SEA:02/11/28 12:21
冬にがんばった分、夏になってそれが発揮された時
あんど毎年冬のビックウェイブを迎えるたびに
「去年はこんな波でこんな事できなかったよな」と思える時
泣けるぐらい幸せ
205名無SEA:02/12/14 02:56
朝日が昇るころいつものポイントにいつもの顔ぶれ、
サイズは肩程度だけど、グラッシー。
透ける朝日をフェイスから眺めながらリラックスチューブ。
これ最高。
206名無SEA:02/12/14 04:49
アフタ〜で風呂 鍋物 睡眠〜
207名無SEA:02/12/14 11:09
アフタ〜でマターリセクース 彼女のパイズリ
208名無SEA:02/12/17 20:25
>>205
マ夜中に気持ち悪い奴
209名無SEA:02/12/17 23:10
>>205
ボディボーですか?
210名無SEA:02/12/17 23:12
ねぇ〜なぁ〜
211名無SEA:02/12/18 01:16
ぼでぼネぇーちゃん見て海中おなーに 
そして逝ったとき
212名無SEA:02/12/18 01:24
君器用だな。(w
213レミング:02/12/18 01:28
おいらも 其れ考えたことあります。(フンフン イメ〜ジ)
でも マタ〜リしかけたとき ふと 振り向かれて目が合ってしまいますた。
大笑い海水浴場 夏
214山崎渉:03/01/07 21:26
(^^)
215山崎渉:03/01/22 08:05
(^^;
216名無SEA:03/01/25 19:02
じゃまっけなくせにえらそうなやつをおいだしたときですな
2172ch陸:03/02/16 01:07
山崎にageられて、これ以上スレを立てられないと
わかったとき。
218ヤソ:03/02/16 11:24
なまっちょろい身体がどんどん鍛えられて、
キモがられて鬱になりますた。
219山崎渉:03/04/17 11:49
(^^)
220名無SEA:03/04/17 13:03
山崎君はサーファーですか?
221山崎です。:03/04/18 20:35
呼んだ??(W)偶然
222おっせーて:03/04/19 12:43
先日、大阪周辺のニュースを賑やかした、マリファナサーフショップって、、、、情報下され
223名無SEA:03/04/19 13:49
性格を明るく変える鬱病治療薬「プロザック」・・・7,000円
中国国家が認可したインポ・早漏治療薬「健陽カプセル」・・・9,800円
錠剤を飲むだけの人工中絶薬「RU486」・・・10,000円
行為の後でも間に合う!緊急避妊薬アフターピル・・・3,000円
オランダ製低容量ピル「マーベロン」2ヶ月セット・・・3,500円
1日1錠安全ダイエット欧米でも認可「曲美」・・・8,000円
中国国家が唯一認定した世界に誇る抗がん漢方薬「天仙液」20箱・・・39,000円
邱永漢も大絶賛の驚異の糖尿病特効漢方薬「愈消散」・・・9,000円
超強力漢方バイアグラ「威哥王」・・・2,100円  「蟻力神」・・・7,900円
早漏防止スプレー吹き付けるだけで朝までスゴイ!「男露888」・・・3,000円
塗るだけでシミやホクロ、ニキビを除去する「顕臣粉刺浄」・・・2,900円

その他いろいろな商品がどこよりも安い!どこよりも速い!どこよりも丁寧!
http://www.kanpouya.com/
224山崎渉:03/04/20 05:18
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
225山崎渉:03/05/22 01:56
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
226名無SEA:03/05/22 15:08
サイズ頭〜頭半でチューブ確立25%のショアブレークぎみの波で突っ込みまくった後、
帰りの車で鼻水が水道のように出てくるとき。分かる人いるよね?
227名無SEA:03/05/22 16:23
北東のうねりが駆け巡り朝一面ツルっとで大量に出たとき。ちょっと柔らかいのがイイ!ぶりっ
228たつ:03/05/22 16:56
北海道なんだけど、こっちで乗ってる人入るかな?
   ちがってもいいや。へたくそだけど話しくらいしよ。
229美容:03/05/22 16:57
【ハーバルビリリティー】爆発的に売れています
医者が認めた「ハーバル・ビリリティ」は、男性器のサイズを最大で
3インチ(約7.62p)大きくするサプリメントです。
http://www6.ocn.ne.jp/~beauty-s/beauty-dansei.htm
230名無SEA:03/05/22 20:14
>>228
おまえから話せ
231山崎渉:03/05/28 16:11
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
232名無SEA:03/05/28 22:09
サーフィンやっててモテるってよく言うけど、本当なのか??
サーファーでも童貞のやついるだろ!
素直に白状しなさい!
俺も数ヶ月前までそうだったから
233名無SEA:03/05/28 22:13
サーフィンはセクースよりもきもちいいので、オンナがいらなくなります。
234名無SEA:03/05/28 22:15
>>228
ススキノの話しでもいいですか?
235名無SEA:03/05/28 22:17
>>233
えっ?てことは君はオンナはいらないのか?
そういわれてみれば、俺もオンナはどうでもよくなってきてる…
236名無SEA:03/05/28 23:01
きっかけは「もてそうだから」なんだけど
そのうち波乗りに夢中になっちゃう。
237名無SEA:03/05/29 00:52
でも、あんましサーフィンやってて「俺、ヤリチン」なんていってる奴
あんまりいないね。
サーフィンするとみんな硬派になっちゃうのかな
238ナナコ:03/05/29 01:49
・・・サーフィンやってるひと 海いのち だから 惹かれる!!
239動画直リン:03/05/29 01:49
240名無SEA:03/05/29 02:41
玉石のポイントとかでドルフィンしたときの、
あの海の中の音聞くだけで、サーフィンやってて
よかったって思うこともあるよね。
241あぼーん:あぼーん
あぼーん
242あでらんす:03/05/29 06:17
でもね。。ドルフィンやりすぎるとね。。日焼けしすぎるとね。。(泣
243名無SEA:03/05/29 08:33
>>242
キミハ、ハゲテシマッタノカ?
あでらんす君?
244名無SEA:03/05/29 10:40
ビーチから勢いつけて走り出しショアブレイク飛び越しエントリーで
金玉「ゴリュッ」ってはさんだ時の痛さと吐き気をおぼえた時
サーフィンやっててよかったと 思う
245名無SEA:03/05/29 18:15
>>244
おれ、今日海でそれやった。
しかも金玉の位置がズレても、ウェット着てるからポジション直せない。
むけた皮がかむっても元に戻せないまま海にいた3時間…
文字どおり、なえた
246名無SEA:03/06/04 22:14
おう!
247名無SEA:03/06/04 22:16
波乗り後のセックスとビールは最高っしょ!
248名無SEA:03/06/04 22:18
↑ こいつは素人ドーティ
249名無SEA:03/06/04 22:24
サーファーは、世間から思われているのとは裏腹に
意外とセックスをしていないと見た。
そうだろ?
250名無SEA:03/06/04 22:32
↑ たすかに
251名無SEA:03/06/04 22:57
きむたくしね
252名無SEA:03/06/04 23:28
渋谷とかにいるなんちゃってサーファーじゃなくて
波乗りをエンジョイしているサーファーできちんとセックスもやってる奴は
おらんのかいな!?
俺も久しく彼女なし、セックスなしなので、
サーフィンとセックスを両立してこなしてる奴いたら
両立するコツを教えて欲しいよ!
マジで!
253名無SEA:03/06/04 23:50
>>252
整形しれ!プ
254名無SEA:03/06/05 00:51
海から上がった後の玉はよく飛ぶんだよ。
255名無SEA:03/06/05 02:04
>>252
いや、ルックスうんぬんの前に、女に興味なくならないか?
女より海に興味が行っちゃって。
オスとしての本能が消えていきそうでコワイ。
女と遊びながらサーフィンを楽しんでる奴の意見をききてえ。
256          :03/06/05 05:41
>>255
>ルックスうんぬんの前に、女に興味なくならないか?
んなわけあるか!

ただ時間にうんと拘束されるぶん人付き合いが大変だとは思う
257名無SEA:03/06/05 10:12
ていうか人付き合いなんかどうでもいいよ。
ハワイにすんで毎日サーフィン。
女いらないオナニーで十分。
258名無SEA:03/06/05 10:22
ていうか ハワイに住んで毎日サーフィンすりゃ そのうち
ハワイの女とやりたくなるんだから無理すんなよ
自分が女に相手にされないからってサーフィンのせいにしてねーか?
素直になれよな 意地はるなよ 小さい命は大切に・・・
259257:03/06/05 10:28
おれ255じゃないけど、よぽどの女でない限りどうでもいいよ。

普通の女わざわざ物色したり、女に誘われて遊びに行く時間あるなら
母ちゃんに犬の散歩頼まれたついでに、近所でサーフィンしてたほうがましだと最近思うね。
もうおっさんかも・・
260名無SEA:03/06/05 11:15
↑ 本当のおっさんから言わしてもらうと、やりたい時があったり、別にやりたくない時があったりと色々だな
261名無SEA:03/06/05 11:39
一年前に別れてから女の子と縁が無くなった、
人付き合いが最近面倒・・南の島で一人で暮らしたい。
262名無SEA:03/06/05 11:42
ここは鬱のスレでつか?
263名無SEA:03/06/13 02:13
先日、「学校に行こう」のB-RAP HIGHSCHOOL で、
「サーファーなのにブサイク」というフレーズで爆笑が起こった。
これについて、みんな、どーよ?
264名無SEA:03/06/13 04:21
>>263
なんていって欲しいかわからんが、別にサーファーはカッコいい奴だけじゃない。

265名無SEA:03/06/13 07:24
サーフィンやってる人が2チャンやるのがどーしても想像できん。
266名無SEA:03/06/13 07:40
( ´_ゝ`)∂あぷろだあるから チョットこいや…
http://homepage3.nifty.com/coco-nut/
267名無SEA:03/06/13 08:01
>>265
本人も廻りも元祖オタクが自慢らしい。
268名無SEA:03/06/13 10:09
やっぱ、サーフィンが縁でかみさんゲットしたことかな。
今は子育てで二人とも陸だが(w
269名無SEA:03/06/13 10:19
サーフィンしてたって2CHしたら変かな?サーファーは尊い人種な訳?普通のどこにでもいる人間だよ。あとサーファーなのにブサイクっていうのは言わせておけ、陸で調子いいこといってる奴が海でどんなに不様かしらないだけだ。
270ジジイ:03/06/13 10:24
昔のサーファーは頭悪いのが多かったからパソコンなんて
触れなかった、リーマンも少なかったし今の若い者は
なんでもこなすね波乗り下手だけど・・
271名無SEA:03/06/13 10:26
時代の流れだろ
272名無SEA:03/06/13 10:43
>>268
それはおめでとうございます!いいご縁ですね!
サーフィンって圧倒的に男が多いのに、
どうやって奥さんと出会ったのですか?
273名無SEA:03/06/13 10:47
>>272
女もおおいだろ。
どこの℃田舎で波乗りしてんだ。w
274名無SEA:03/06/13 10:50
バーカ 自演だよ
275268:03/06/13 12:24
俺は自演じゃないよ。その後の書き込みはしらんが。

俺がかみさんと出会った十数年前、女の子で波乗り
してる奴なんかほとんどいなかったよ、湘南や千葉
でも。ビーチで焼いてる奴は沢山いたけど。
276名無SEA:03/06/13 12:34
個人的な話だけど俺の地元ではBBには多いが、女でショトやってるのはバケモンばっかり‥
277名無SEA:03/06/13 12:35
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10万円の買い物をすれば8〜9万円の現金がお手元に!!

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278名無SEA:03/06/13 18:41
うんこ
279名無SEA:03/06/13 20:00
女に興味なくなるの俺だけじゃなかったんだ・・安心した
280名無SEA:03/06/13 20:11
違う相手となら毎日でもセクースできるよ 
ぶっちゃけ
281名無SEA:03/06/13 20:23
>>280
糞くらえ!
282名無SEA:03/06/13 20:26
だってしょうがねぇっぺおう
283名無SEA:03/06/13 20:33
>>280
コツをおしえてくれ
284名無SEA:03/06/13 20:38
「2chからきました」ってコメントに書いたら値引きしちゃうよ(^_^)v
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 http://www.dvd-yuis.com/
285おっさん:03/06/13 21:01
>>280 だよな(´_`)
286名無SEA:03/06/13 21:02
誰かが言ってた・・・。
カミサンとのセクースは近親相姦だって(w
287名無SEA:03/07/01 12:32
アウトにでる途中に遭遇した
サイズのある波に一か八かの
プッシュでレイトテイクオフ、
成功すれば気持ちいいかも
288名無SEA:03/07/10 22:42
友達と2人で貸し切り頭ぐらいで無風面ツル太陽サンサンでそこにブギーのおねいちゃんが2人

仲良く波シェアーそのうち話するようになって家が近いから帰りに飯一緒に食ってビール飲んで

さーこれからどーしよっか?って話しの途中に妻から早く帰ってこいコールの嵐

さーみんなならどうする?              これノンフィクションです

289名無SEA:03/07/11 08:35
>>288
既婚の人ってかわいそう
290名無SEA:03/07/11 09:53
>>288
妻と擦り切れるくらいマン子する。
さっきの好みの子の顔を思い出しながら。。。
291名無SEA:03/07/11 10:56
ある日の朝 昨日最高のラインで抜けた台風のおかげで気持ちいいオフショアと
かなりでかいウネリが俺の目の前で炸裂していた すぐさま着替えてエントリー
したがピークが近づくにつれサイズのでかさに改めて気づく 頭半?いやダブル?
それ以上かも・・いつもよりアウトにポジションを取り しばらく様子を見る
でかい!ほんとにでかい!波チェックした時よりでかくなってる!周りには誰もいない
正直びびってきた 乗れるのか?こんな俺に乗れるのか?そんな事考えてる間も
山のようなセットがいくつも入ってくる しかも思った以上にカレントもきつい
エントリーした場所からかなり流されてる そんな中でもまだ俺には少しの余裕は
あったが その余裕が仇となった そろそろ行くかと、ピークに近づきカレントに
逆らいながらポジションをキープして沖に集中する 来た!セットが来た!
何本ものでかいウネリがゆっくりと、そして確実に俺のいるピークに向かって来る
しかしあれだけ確認したピークよりもアウトでリップがメラメラしている!やばい!
食らう!あわててアウトにパドル 疲れていたはずの腕も忘れ 無我夢中でパドルした
なんとか一本目はスルー出来たが 裏に来ていたセットはさらにアウトで割れやがった
あぁ〜!目の前で割れたそのセットのスープは果てしなくでかく雲の様だった。
292名無SEA:03/07/11 10:57
無意味だとわかっているドルフィンほど悲しいものはない とにかく現状維持だ!
次のセットにもやられちまう もう必死だ 夢中で体勢を整え 次のセットに向かう
だが、さらに最悪な事に俺の目の前にはダブル以上の山の様な波 そしてそのリップは
俺に向かって落ちてきた 初めて板を捨て飛び込んだはいいが そのリップは俺の腰を
直撃! 溜め込んだ息を一気に吐き出してしまった 頭を一瞬「死」がよぎった・・
だが次の瞬間 あれ?上にいる?息できる?しかしそこはカールの上だった 振り向くと
同時に俺はカールの上から滝つぼの様なインパクトゾーンに落ちていく 息を吸う事しか
出来ない 後は神でも仏でも藁でもつかむ思いだ 巻かれると言うよりは深く果てしなく深い
とこまでもっていかれた かなり沖でかなり深いはずのボトムの砂にタッチダウン!
目を開けたが真っ暗だった あわてるな!もがくな!自分にそう聞かせて冷静な心を必死
で保った。 やっと海面に顔を出す事ができ 息を吸い込むと同時に 次のセットのリップが
俺を太陽の光から遮った! 「あぁ死んだ 俺、死んだ」本気で考えた またあの暗闇に
引きずりこまれて本日2回目のタッチダウン!もう上も下もわからない 買ったばかりの
コンペリーシュは髪の毛 の様に簡単に切れ 板からも見放された 後の事はよく覚えてない
必死で泳いで岸に 着いた時の絶望感と脱力感だけだった 途中で折れたと思われる板を拾い 
自分の小ささと自然の偉大に気づいた夏の朝だった・・・・
293名無SEA:03/07/11 10:58
↑改行 最悪 スマソ
294_:03/07/11 10:59
295名無SEA:03/07/11 11:58
コンペはすぐ切れる
296名無SEA:03/07/11 20:34
コンペリーシュって
リーシュコードのことだよね?
うー切れるんだ。
297山崎 渉:03/07/15 11:47

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
298名無SEA:03/07/25 21:45
若い女子と仲良くなれる
こんな魅力的なスポーツないぞ
299名無SEA:03/07/26 05:19
自分中心の選民意識満載のサーファー君たち、
海を占拠するのは仕方ないが頼むからゴミくらい持ち返ってくれ
ビーチクリーン作戦とかの人目につく時だけゴミ拾うってのは
なしでな
300名無SEA:03/07/28 07:34
この夏、ひっそりと福島県いわき市の海で、サーフィン始めようと
思ってます。小名浜から最寄でショップありますか?
  
情報ありましたら、教えてください。
301名無SEA:03/07/28 07:47
>>300
おもいっきりスレちがい。おもいっきり。。。
302名無SEA:03/07/28 08:10
>>301 
ま〜そんなこと言わずに!
他のサーフィン スレ でもカキコさせて頂いてます!

よろしくです。
303名無SEA:03/07/28 09:49
>>302
ググればすぐでてくるだろ
304名無SEA:03/07/28 12:25
>>303
ん〜それがなかなか・・ ヒットしないんですよ。
ネットに載せていないのか・・
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
306名無SEA:03/08/02 06:41
>300
ダイエーていうかエブリアのすぐそばにあるでしょ。
平なら谷川瀬のフジコシのそば。
307名無SEA:03/08/02 06:51
30半ばで一度やめたけど10年ぶりで復活した。
3回行ってまだテイクオフ10回くらいしかできてないけど
帰ってきてよかった。
波乗りしててよかった。
308名無SEA:03/08/02 07:22
おっさん 合格!↑
309”ヘ( ̄- ̄ ):03/08/02 07:22
キキキタタタタ━━━((゜(゜∀゜)゜))━━━!!!!
http://link.iclub.to/adalt/
310ヤンジ ◆2rOcLkBBo6 :03/08/02 14:14
よかったと思うとき・・・
ズバリ、波当てたときだね。
前見た時の地形、潮回り、風予測、天気図、いろいろ考慮して行って、
イイ波だったらそれだけで満足、勝ち誇りw
サーファーならぬサーヲタだね。
妄想リップ当て込んでビール飲んで帰る。これ最高。
311307:03/08/02 20:14
>308
ありがとな。
俺が若い頃から盛んに雑誌にはkeep surfingって書いてあったけど
あれはおっさん編集者が書いてたんだね、きっと。
とりあえず50まではやれっかな?
312あゆみ ◆heavENUtBI :03/08/02 21:02
>>310
「あっちで教えてさんして悪かったなぁ、自分で調べよう」
って思ってここを覗いたら
素で見つけてしまった。

記念夏季子
313名無SEA:03/08/02 21:52
すんげ〜いい波乗って、クタクタになって、爆睡し。
朝の寝起きが爽快で、さらにギンギン朝立までしていた時。
314名無SEA:03/08/02 22:46
おすすめだよ〜♪
http://angely.h.fc2.com/page008.html
総合サイトでお気に入りを探そう♪
http://angely.h.fc2.com/index.html
315ヤンジ ◆2rOcLkBBo6 :03/08/04 00:54
見たことあるやしハケーン。

天気がいいにこしたことないね。
316山崎 渉:03/08/15 21:54
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
317駄スレ再生委員会:03/10/12 07:51
あげ
318駄スレ再生委員会:03/11/15 17:41
おまいらなんか書け あげ
319名無SEA:03/11/16 08:13
俺も海のそばに越して10年ぶりにサーフィン復帰した。
たった半年の間にぜい肉がとれるとれる。
スーツのズボンはどんどんゆるくなり、ベルトでなんとか
キープしているが全部買い換えたいよー。
けど買い換える金あったらボード買っちゃうと思う。
320名無SEA:04/03/02 21:40
↑ついでにズラも新品に買い換えだな
321名無SEA:04/03/02 22:05

亀レスしてるオマイはダサイ
322名無SEA:04/03/02 22:16

オマイはクサイξ
323名無SEA:04/03/02 22:26

亀頭の小さいオマイもダサイ
324名無SEA:04/03/05 11:11
カツラ香具師はサーフィンするのかな?
325名無SEA:04/03/12 10:54
sodesuka
326名無SEA:04/03/12 12:00
チューブを味わった時
327名無SEA:04/05/16 17:04
保守しておきますよ。
328名無SEA:04/05/21 13:23
明日の朝一から海に入れると考えながら仕事してる今ってのも俺的にはスキだったりw
329kk:04/05/21 19:09
波崎で海水浴のカップルが流されたの救出して海から上がった時に、
拍手沸き起こる中、海水浴の糞じじいも拍手しながら
「サーフィンしてたかいがあったってもんだ」
・・・おめーがおぼれて市ねとおもた。
330名無SEA:04/06/20 20:15
ウケるな救世主!!
俺もその辺の住人だよ
リーシュの切れたあの感覚最悪だよね・・
エントリーしただけでも、スゲ−て感動
サイズある日は、1人で入るのは避けたいけど、その状況で誰かいても無理ぽ・・か
331名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 16:44
まわりホントに頭悪いやつばっかりなので
自分が博学な人間に思え、自信が付く。
332名無SEA:04/07/11 21:42
錯覚というのは人の洞察をも曇らせる
ああ331よ、 天国の母親が泣いてる
333331の母:04/07/11 22:23
すいません。
昨日、やっと病院から外泊許可をもらったばかりなのです。
明日の朝、病院に戻りますので許してやって下さい。
334名無SEA:04/09/16 23:07:37
まわりが貧乏なDQNなので、ああ俺って裕福なんだな・・・
と思っていたらいつの間にか同じ生活レベルになっていた・・。
335シーブリーヅ:04/10/08 01:19:39
先月から波乗り始めました。やっててよかった〜!って思ったことは海の中では一度もないです。でも終った後浜でシャンプーするのは気持いです。
テイクオフできるようになるまで波乗りはつまらないですよね?もう挫折しそうなので、
つまる方法教えてください。
336名無SEA:04/10/08 11:07:31
>>335
浜でシャンプーするようなDQNは辞めてよし。

          って釣られちゃったyo…w
337名無SEA:04/10/08 12:16:42
浜でシャンプーしちゃ駄目か?
338名無SEA:04/10/08 12:28:30
浜をシャンプーの泡だらけにして、
イイヤツとは思われないんじゃない?

少なくとも俺は絶対しない!
339名無SEA:04/10/08 13:13:44
そっか!じゃあこれからはもうしません(>_<)我慢してお家でシャンプーします!


340名無SEA:04/10/08 13:30:41
>>335
336と338によって一人のDQNがまともになったわけだw

まともになったので、つまる方法を伝授しよう。
(日)テイクオフ出来なくても海に通う自分に酔いしれる
   (ナルシストデビュー!)
(月)広い海に無力な自分を悟る。そして海と大空をひっそりと眺める
   (ロマンティストデビュー!)
(火)サーフ後に海岸のゴミを持ち帰り、絶対に野糞をしないと自分に誓う
   (ナチュラリストデビュー!)

                以上いかがであろうか?w
341名無SEA:04/10/08 14:23:11
みなさんありがとうです!!ナルシストデビュ〜はもう出来ていそうなので、後はロマンチストと
ナチュラリストになれるよう頑張ります!!ちなみに、レディなので海でウンチはしません。
342名無SEA:04/10/08 19:38:35
おれナチュラリストなんで海で浣腸するよ。たまにカウパーも出る。
343名無SEA:04/10/08 19:57:25
344名無SEA:04/10/10 20:36:59
>>343
ワロタw
345名無SEA:04/10/17 18:31:26
おれなんか、この前、ビーチの先の林で
人糞ふんずけて、3日間引きこもりましたけど、なにか?
インザピンク
ロングいいよね
インザピンク
349インザピンク ◆vqEd1nCacM :2005/03/27(日) 22:03:11
インザピンク
350インザピンク ◆vqEd1nCacM :2005/04/14(木) 00:24:08
インザピンク
351名無SEA:2005/04/14(木) 00:42:23
うほっ
352インザピンク ◆vqEd1nCacM :2005/04/30(土) 21:32:30
やらないか?
353名無SEA:2005/04/30(土) 21:49:48
>>352
ひきこもりの窓際族まじ氏ねば!
354名無SEA:2005/05/05(木) 15:18:02
テイクオフの瞬間!!

でかい波の時特に!! 恐怖心と闘争心がゴッチャになって

いいよねえ・・・ それと透き通る水、美しい自然!!

あーあ仕事ばっかでやだな〜 海いきてーっ
355名無SEA:2005/05/06(金) 22:03:54
ワカル!恐怖と闘争心がゴッチャになる あなたはリアルサーハーですな
356名無SEA:2005/05/07(土) 03:52:20
ここのメンズプリントビキニ安いよ。
ttp://www.jefillit.co.jp
357インザピンク ◆vqEd1nCacM :2005/05/17(火) 06:38:54
インザピンク
358名無SEA:2005/06/03(金) 07:30:21
age
359名無SEA:2005/06/03(金) 07:49:44
本当はこういうスレが賑わはないとな。
煽り、叩きばかりで、まともなヤシはヤヒーに流れ、過疎化の一途だよ。
360インザピンク ◆vqEd1nCacM :2005/06/21(火) 17:02:32
( ^ω^)
361名無SEA:2005/06/23(木) 11:07:29
煽れそして捲れ>ストレスブッとぶよね
362名無SEA:2005/06/25(土) 23:29:45
俺はジャイアンガキ大将。
サーフィンやってて良かった思った瞬間?
浜辺でエクスタシー決め込んで、離岸流に流されてる時だな。
363インザピンク ◆vqEd1nCacM :2005/08/03(水) 16:31:26
インザピンク
364名無SEA:2005/08/08(月) 12:00:38
ごぼうのように細かった腕がパドルパドルでちょっと太くなった
365インザピンク ◆vqEd1nCacM :2005/09/13(火) 19:52:55
インザピンク
366名無SEA:2005/10/17(月) 22:23:41
ごぼうのように細かったサオが、少しだけ太くなった。
367インザピンク ◆vqEd1nCacM :2005/11/12(土) 09:59:29
インザピンク
368名無SEA:2006/01/11(水) 09:54:05
本当はこういうスレが賑わはないとな。
369surfers:2006/01/19(木) 17:13:06
波が有っても無くても晴れた日の海上がりに仲間と飲むビール モー最高
370名無SEA:2006/02/23(木) 00:52:57
今は海上がりのラーメン&コーヒー
コールマンのポットは必需品
371インザピンク ◆vqEd1nCacM :2006/03/16(木) 06:33:20
インザピンク
372インザピンク ◆vqEd1nCacM :2006/03/26(日) 22:48:57
良スレ
373インザピンク ◆vqEd1nCacM :2006/04/13(木) 11:11:46
インザピンク
374名無SEA:2006/04/27(木) 19:40:00
最近ボトムティーンの伸びが激しく良くなた
375インザピンク ◆vqEd1nCacM :2006/05/13(土) 06:35:19
インザピンク
376名無SEA:2006/05/26(金) 16:47:01
はじめて立てた時の興奮が忘れられない・・・
377インザピンク ◆vqEd1nCacM :2006/06/11(日) 17:32:28
ソレは何より

( ^ω^)
378(メ^ω^)V ◆wBOKUAHOU. :2006/07/02(日) 22:26:09
はじめて射精した時の興奮が忘れられない
 
 _ト ̄|(*´д`*)
  ;
379名無SEA:2006/07/03(月) 08:16:22
去年の夏の辻堂にて

一人行ってて海から上がると
ネェちゃんが足を貝かガラスで切ってた
俺の車行って手当てをしてあげたら
嘘みたいに話が進んで三輪車しますた(19歳の二人組み)
上手く書けないけど、マジで

サーフィンやっててよかった!
380名無SEA:2006/07/05(水) 14:35:08
オレ、自分で言うのもなんだけど、ガキの頃ズイブン悪さした。
もーホント、ここじゃ書ききれないし、とても書けるような内容じゃないことした。
年少にも行ったりして、親を泣かせ続けてきて、結局そんな家も飛び出した。
でも世の中そんな甘くなくて、生きるのに必死になって頑張ってきた。
仕事も決まって、一生懸命働いた。仕事仲間の内の一人にサーファーの奴がいて、とても仲良くなったのよ。
んで、オレも誘われて海に入るようになって、見事にどっぷりとサーフィンにハマッタ。
そんな海がきっかけで色んな人達と知り合いになって、彼女もいくつかでき、最後の彼女と結婚した。
そんで子供が生まれて、なんだかんだといっていい年になった。

ある日、家でボードのWAX落として綺麗にしていたら、
小学2年生になった息子にサーフィンを教えてくれって言われた。すげーうれしかった。
一生懸命教えて必死になって頑張ってる息子の真剣な姿を見て、初めて海で泣いちまったよ。
そんでそんな兄貴の姿に感化されたのか、まだ小学校に上がってない下の息子も
「おとーさん、にーちゃんばかりじゃなくて、オレにもサーフィン教えてくれよ!」
と来たもんだ・・・・・・。

家族で海に行って、みんなでいっぱいサーフィンや海で遊んだ帰り道、
運転しているオレ以外みんな疲れて寝ちまっていた。
帰り道の外の景色は綺麗な夕日に海が鏡のようにキラキラしててさ・・・
なんかオレのガキの頃とかいろいろ思い出して、一人でサングラスの下で涙流してた。
そん時、ほんとに思ったね。
「サーフィンやっててよかった。」って。
今年の夏はもっといい思い出がつくれそうな気がした。
381名無SEA:2006/07/05(水) 21:58:25
良スレあげだこのやろー!
不覚にも感動したぞこのやろー!
382名無SEA:2006/07/05(水) 22:27:17
普通の人間は、悪の方に寄らずにサーフィンして
幸せな家庭作るんだけどな。
383名無SEA:2006/07/05(水) 22:38:41
普通じゃなかったのね。。。
384名無SEA:2006/07/11(火) 09:12:54
>>380
コノヤロ〜うんこしながら見てたら感動して泣いちまったじゃね〜か!(真)
いい話しありがと!
385名無SEA:2006/07/14(金) 00:19:04
>380 悪い話ばかりの世の中ですが いい話ありがとうございました。これからも家族仲良く幸せに・・。
386名無SEA:2006/07/14(金) 00:42:58
>>380

浮かれてねーで、過去の悪行をざんげしろボケッ

387おいっ:2006/07/14(金) 02:26:40
このスレ見て茶化してやろうと思い見てみたが…
>>>380!!
ちょっと感動したぞ!!まじで!!!
俺正直読んでてアナタに嫉妬しながら感動した。
2ちゃんでこんな気持ち初めてだ!
ほんと二人の息子には愛情注ぎまくって大切な家族とともに幸せにね。

あんた最高だよ。

俺がゆうから間違いない。
388名無SEA:2006/07/15(土) 00:43:46
>>380わたしも久々に2ちゃん見て感激したわ。ここってリアルぢゃばかで何もできん口ばっかな奴多いやん。すごい癒されたよ。
海っていいね。サーフィンありがとうやね。
389名無SEA:2006/07/15(土) 02:00:39
全然サーフィンと関係ないじゃんよ。
サーフィンて書いてるとこをサッカーだの野球だの他のスポーツに入れ替えても成り立つ程度の話しじゃないですかね。
390田無ィ:2006/07/15(土) 02:24:47
380氏は、一匹狼なので野球やらサッカーは駄目っぽい。
391名無SEA:2006/07/15(土) 12:32:12
>>380
感動した。間違っても女とか作っちゃ駄目よ!
392名無SEA:2006/07/15(土) 12:40:28
自分を誉め讃える頭の変な人に注意しましょう。
393380:2006/07/26(水) 21:05:20
みんないろんな御指摘ありがとう。
つか、かなり久びに覗いたらかなりのコメントに驚いた。
すげーレス遅くなって、ごめんなさいだな。
ちなみに先週も子供と一緒に頑張ってたら、腰やっちまって
仕事にも差し支えている状態。
みんな、腰は大事にしよう!波あるのに、波乗り処か、仕事も儘ならねーよw

>>382,386 過去は全て清算できる程、甘く無かった。
後はその後の生き方でけじめをつけて生きてきた。今もまだまだ反省中だ。すまん。

>>381,384,385,387,388,391 
ありがとうって言うのも変かも知れないが、ありがとう。
幸せっつーのは、ふとした時に気付くもんだと言う事を
俺の場合は、波乗りをやったから分かったかも。海で子供達と遊ぶのは最高だよ!

>>389,390 球技は残念ながら全然やったことすらない。
親父とキャッチボールとかしたこと無いから、今長男と一緒に特訓中だ。
つか、>>390君は鋭いこと言ってて、結構ドキッとしたよ。

>>392 夏だしな。今日みたいな陽気になると、脳みそが沸騰しそうになるからな。
お前も気を付けな。変な人にならないように。

ガキいる親たちへ。
夏休みは子供達とコミニュケート取るには最高だ。
自分のこと顧みず一生懸命子供と遊んでやれよ!
今しかできないことつーのは、そういうことだと俺は思うぜ。
では、良い夏を!
394インザピンク ◆vqEd1nCacM :2006/08/13(日) 18:16:45
保守
395名無SEA:2006/08/18(金) 16:19:04
安い感動ありがとうだな
380のことじゃないよ
なんかつまらん感動で反応してる奴らね
なんかよっぽど何も無い人生送ってるのか?
396名無SEA:2006/08/20(日) 07:22:28
波に乗れたとき
397名無SEA:2006/09/02(土) 16:21:51
>>380
この話、コピペ&改変でそこらじゅうに貼り付けろ!
398名無SEA:2006/09/09(土) 22:20:49
>392 >397 達 君達 終わってるよ 解ってたらゴメンな
399名無SEA:2006/09/09(土) 22:43:34
>>380は他の板でよくみるコピペだよw
400インザピンク ◆vqEd1nCacM :2006/11/08(水) 12:28:14
インザピンク
401ヨウスゲイ:2006/12/07(木) 06:05:12
ヨウスゲイ
402インザピンク ◆vqEd1nCacM :2007/01/31(水) 11:24:23
インザピンク
403名無SEA:2007/03/10(土) 03:41:44
海入ってるときは常に思ってるよ
404名無SEA:2007/05/07(月) 14:29:13
ぱちんこやめれた
405名無SEA:2007/05/07(月) 18:07:56
>>380は自分の犯罪履歴を忘れてねーか?

被害者をはお前を一生ゆるさんぞ。レイプなどもやったんだろーな。
406名無SEA:2007/05/07(月) 18:28:36
↑こいつみたいな奴がサーフィンやってるのがやだ。過去にしがみつくどっかの国の人じゃねーのこいつ
407名無SEA:2007/05/07(月) 18:38:55
痩せれた。
408名無SEA:2007/05/07(月) 21:14:37
「サーフィンやってて良かった!」って思えるまで
ずいぶんかかったし、いろいろあったけど
やっぱり「サーフィンやってて良かった!」なと
心の底から思えるね。今は。
409名無SEA:2007/06/16(土) 23:28:41
保守
410インザピンク ◆vqEd1nCacM :2007/08/08(水) 01:43:28
インザピンクやってて良かった
411名無SEA:2007/08/08(水) 02:23:42
↑やめてよ(笑)
412名無SEA:2007/09/05(水) 20:09:36
413名無SEA:2007/11/01(木) 06:41:59
過去に悪さやってたガキが
サーフィンやってたから
それが許されるのとは関係じゃねーじゃんw
414名無SEA:2007/11/30(金) 19:11:24
↑頭悪そうだなーー
415名無SEA:2007/12/01(土) 19:34:15
5月に書き込んで
6月に保守
7月ゼロ
8月9月と少し上がって
10月またいで
11月に2つか...

1000まで10年かかるな。
416インザピンク ◆vqEd1nCacM :2008/03/23(日) 09:35:49
インザピンク
417名無SEA:2008/03/23(日) 17:07:56
サーフィンって数あるマリンスポーツの中で、
初期投資以外、極端に金のかからない唯一の
貧乏人’Sスポーツって本当ですか?
418名無SEA:2008/03/23(日) 20:29:04
車の維持費のほうがかかるよ
ガソリン、オイル、税金、車検、高速料金、タイヤ、プラグ、エロDVD
419名無SEA:2008/03/23(日) 20:38:07
>>417

本当だよ!
だから住宅ローンにハマってる貧乏人も
無職のプータローも、中学生もデビュー出来ちゃうんだよ。
でも最近は、ハタチ過ぎにデビューする
恥かしい奴が多いが。。
ダイビングに対して劣等感オーラ出まくりなのも笑える。
420名無SEA:2008/04/25(金) 21:03:51
大規模な反対集会 法規制求め 放射性廃液:海に流すな  来月25日 /岩手

 日本原燃が青森県六ケ所村の核燃料再処理工場で発生する放射性廃液を海洋放出することに対して、
「豊かな三陸の海を守る会」など宮古市を中心とする市民、環境、漁業団体は5月25日に同市内で、
「放射能海洋放出規制法」(仮称)の制定を求める300人規模の市民集会を開催する。原燃の再処
理工場問題を巡り、県内で大規模な反対集会が開かれるのは初めて。

http://mainichi.jp/area/iwate/news/20080423ddlk03040007000c.html

深刻な放射能汚染を憂慮する医師たち 2008/04/24
http://www.news.janjan.jp/living/0804/0804230583/1.php
421名無SEA:2008/05/31(土) 17:05:12
422名無SEA:2008/06/22(日) 19:18:14
 
423名無SEA:2008/07/14(月) 20:38:58
 
424名無SEA:2008/07/22(火) 00:37:40
よかった
425名無SEA:2008/07/23(水) 21:23:56
ちょっと違うけど、
猛暑の今日、砂にはまった車をサーファーの人達に助けてもらいました。
茨城の鉾田、大洋の海岸で。
本当に助かりました。ありがとう。
この板はじめてきた・・・。
426名無SEA:2008/12/05(金) 07:33:21
>>425
( ^ω^)
427名無SEA:2008/12/06(土) 10:37:53
>>417
でも今回の不況もぜんぜん関係ない。
428名無SEA:2008/12/06(土) 16:54:26
初期投資のみってのは近海にすんでる奴らだけだろ。
日本の首都・大阪に住んでる俺は、1ヶ月の交通費+ガソリン代で安物ボード
買えるくらいの金額になるぞ。
429名無SEA:2008/12/06(土) 20:51:12
オレも初期投資以外はかからないと思ってたが…
板は一年ぐらいでへたれてくるし、ウェットやブーツもしかり。細かく言えばワックスやリーシュ…それに何より女が切れないから金がかかります。
430名無SEA:2008/12/06(土) 23:55:29
月にサーフィンで2000km移動したとき1年で24000kmだろう
200万円の車が20万キロで寿命とすると、1年の車代が24万だ

燃料、高速代をのせて移動費だけで年間100万は逝ってるんじゃないか
スケボー買おうかな
431名無SEA:2008/12/07(日) 15:38:14
サーフィンやっててどうなんだ?

良くもないし悪くもない

では、サーフィンやる前はどうだったんだ?

最悪に調子が悪かった

ならば、サーフィンやってると良いことがあるに違いない


と俺は思っている。
上手い下手は関係ないね。プロじゃないからな。
でも人に迷惑はかけんようにしてる。
432名無SEA:2008/12/07(日) 16:58:13
そう!
楽しくて気持ちよければ、それだけでいいんじゃない!?
433名無SEA:2009/02/13(金) 13:17:59
海は最高だね
434名無SEA:2009/02/13(金) 13:49:39
>>428
首都やないしw
435名無SEA:2009/02/13(金) 16:40:26
テレビで見たんやけど、東京が首都だっていう定義はないらしい。
首都の近郊にある都市って言うのが定義されてて、千葉とか神奈川、さいたまetc・・・
があって、その中心にある東京がたぶん首都だろうということになってるらしい。

だから大阪が首都だといってもいいんだYO
436名無SEA:2009/03/10(火) 15:17:59
よくないだろ
437名無SEA:2009/03/10(火) 16:15:29
日本の首都は東京に国会議事堂があるし皇居もあるよ!それとサーフィン何が関係あるの?
438名無SEA:2009/04/13(月) 15:51:24
女にモテル

Hやりまくり
439名無SEA:2009/04/20(月) 09:18:04
サーハーってやぁね〜
440インザピンク ◆vqEd1nCacM :2009/06/16(火) 03:27:18
サーハー
441インザピンク ◆vqEd1nCacM :2009/07/20(月) 01:01:09
サーヒン
442名無SEA:2009/08/26(水) 07:08:04
最近はサーフィンやってるってだけで世間の目が冷たく感じられるよ。。。
えっと、30代スレからきた30代サーファーのモンです。
サーフィンにまつわるエピソードを長々と書き込んでいましたが、30代の方達には全然ウケなかったようですw
多分こちらのスレでも同じ現象になってしまうと思われますが
過疎化が続いている良スレに対する、スーパー保守行為だと思って
空いた時間の暇つぶしで構わないので、サーファーの大きな心で読んでみてやって下さい。

こんなことして、オナニー野郎だなんだと誹謗中傷されるのも覚悟しています。
が、なんせ素人の書いたものなんでイジメはほどほどにしてやって下しゃいませ。
初めて読む方でも解るように、第一章の頭から順を追って載せていくので
続きを待っている方は申し訳ありませんが
気長に続きを待っていて下さいね・・・・・
 『ある海の出来事・・・<第一章>』


オレは10代から波乗りを始めて、今30代後半。
なので当然サーフィンはソコソコ乗れる。
一時期仕事や家庭のために中々海に行けない時期もあったが、今は仕事も家庭もそれなりに安定し
週末と平日に波が上がればホームの海に行ける環境も作った。
そしてこの歳になっても、若い子には負けないくらい、サーフィンに対する情熱も日々、更に増すばかり。

最近、30代、40代から始めたであろう覚束ない姿のサーファーを沢山見かける。
若い子達と比べて海の中で見かける彼らの姿は醜い以外ナニモノでもなく、そして滑稽に見えた。
そんな姿に同じ年代として、海で見せる彼らの姿は嫌悪感さえ感じる時も確かにあった・・・。

そんなある日、オレのホームの海で、同年代か少し上の世代であろう男の人が
毎週末、一人でこの海で頑張っている姿を見かけるようになり、その懸命さに何故だか心打たれた俺は
その人に会った日は必ずアドバイスしてあげるようになった。

始めはおっさんにレッスンするなんて、確かに気が引ける思いもあったけど
そんな時間と日々が続いていくにつれ、そのおっさも少しづつだけど確実に日々上達していってくれた。
そしてそのおっさんはいつも俺に感謝の言葉をくれた。
最近家庭や仕事絡みでも、中々感謝されることなどなかったオレが
たった少しのサーフィンレッスンで心から感謝される姿に、恥ずかしさを超え少し胸が熱くなる気持ちにもなった。
そして、そんなサーフィンもありなんだと、オレは初めて思った・・・。
そしてそんな時期がしばらく続いていたが
ある日突然、その人の姿を見かけなくなった。次の週末もその次の週末も・・・。

サーフィンを始めた歳も歳だし、サーフィンは見た目よりも断然ハードであるし
そんな理由から、海から足が自然と離れてしまったのだと勝手に思っていた。
オレより少し歳上でおっさんなのでこれは仕方がないことだが、なんせ覚えが悪かった。
それでいて、妙にサーフィンに対しては情熱的だったので
そんなアツい生徒がいなくなり、オレも少し寂しさも感じたが、また機会があれば同じように海で会えるだろうと・・・。

それから一年近くたったある日、週末のいつものホームで、いつものようにボードを抱えビーチを歩いていると
見覚えのない綺麗なご婦人に声をかけられた。
その婦人はオレに向かって丁寧にあいさつをすると、一枚の写真を見せた。
その写真にはここで知り合った、あの歳上の彼の姿があった。
理由を訪ねると、このご婦人は彼の妻で、更になんと彼が少し前に亡くなったことをオレに告げた・・・。
オレはそのご婦人に、彼のいろいろなことを聞いた。
彼が家庭や大事な想いを抱えていたが、ガンが見つかり、通院していたこと
しかしそれがすでに末期状態であり、手の施しようのなかったこと。
そして仕事を辞め、ずっとやりたかったサーフィンをガンの病を抱えたまま始め
この海でオレにサーフィンを教えてもらい波に乗り、サーフィンすることを毎回楽しみに生きていたことを・・・。

涙ながらにそんなことを婦人はオレに話聞かせた後
オレ宛てに書かれた彼からの一枚の手紙と
彼がいつもこの海で使っていたオレンジ色のブラシを施したサーフボードをオレに預けた・・・。

その場で手紙を開けて読んでみると
この海に来れなくなって済まないこと 、おっさんで、しかもデキの悪い生徒で申し訳なかったこと
そんな彼にサーフィンを教えてくれたオレへの数々の感謝の言葉・・・
更に人生最後の時期に、サーフィンとオレに出会って本当に良かったと・・・。

涙があふれ出た・・・。
オレは、彼の、病床で震えながら書いたような字の手紙を
ただ泣くことしか出来なくなるまで読んだ・・・。
次の週末、オレは誰よりも早くビーチに行き
まだ暗い内からビーチに咲いていた数々の花を摘んだ。
そしてその花を防水バックに詰め込んで、朝日の訪れと共に彼のボードで沖にパドルアウトした・・・。

波のブレイクする場所よりも更に沖に出ると、バックに詰め込んだ花だけをボードに乗せて
空になったバックを浮き輪代わりにしながら、彼のもとにボードが届くようにと
出かかる朝日向かってボードを押し出し、ゆっくりと手を合わせ目を閉じた・・・。
そのまましばらく彼のことと、彼と共に過ごした海でのことを思い出し彼に別れの言葉を告げた。
そしてまた、ゆっくりと閉じた目を開けた・・・。
すると何故か、沖のカレントが彼のボードだけを遥か遠くに運んでくれていた。
そしてこの世のものとは思えないほどの美しく輝く朝日が、同じ色をした彼のボードを輝かせながら
ゆっくりと、水平線からその姿を現していた・・・・・。


『ある海の出来事・・・<第一章>』 完・・・
448名無SEA:2009/08/29(土) 10:18:42
強力な撒き餌を発見。

釣られてみるw


柄、このスレがまだあったことに驚いたw
 『ある海の出来事・・・<第二章>』


いつのことなのか、どんな時に起きたのか、そして今までそれを何回経験したのか
いずれにせよ今となってはどれもはっきりと思い出すことは出来ないのだが・・・。

目の前に置かれた煎れたてのコーヒーを何も考えずたた口に運ぶ
すると一瞬にして幸福な薫りに心まで包まれる時がまれにあった。
僕はそれと全く似たような感覚に、突然不意を突かれ陥った。
しかしその薫りは、あの特別美味いコーヒーの薫りではなくて
何故かそれは自分自身の記憶の薫りという、とても不思議な感覚であることに僕は気付いた。
でも僕は、そんなことに気付きながらも、ごく自然と
何も違和感を抱くことなく、その感覚に任せるがままその薫りに包まれていった・・・・・。

この国が「すでに豊かで裕福な国に生まれ変わった時代」と呼ばれた時期に僕は生れたのに
とても貧困な家庭環境に生まれついて僕は育った。

この国の、ただがむしゃらに誰も彼もが走り続けて築きあげた高度経済成長期も終焉を迎え
世の中が好景気の恩恵に浮かれ華やいでいた時代に、貧困を絵に描いたような家庭環境で過ごしたガキの頃
同じ人間であり、そして同じ民族である日本人であっても、どんな些細なことでも誰かを差別することを好み
そして何かを誇示したがるこの国の民族特有の気質を持った者達にとって
そんな彼らを刺激するには十分過ぎるくらい理由のある僕らの家族みたいな者はそれは恰好の的となり、そしてそのことはガキの頃の僕を容赦なく怯えさせた。
その事実は、目に見えない痛みと屈辱を僕に与え続けることとなり、そして僕の中から決して消えることのないトラウマとなっていった。
更にそのトラウマは僕の心の深い部分に潜伏すると、まるで僕の成長と共に育つ思考を餌にしているウイルスのように
僕の心の中で科学反応を起こし続け、その結果、僕を貧困から脱出させるには十分過ぎる程の起爆剤となった。
ガキの頃、貧困に苦しむ家庭環境を何故か当り前ように受け入れ
何を恨む訳でも嘆く訳でもなく、そして何を羨む訳でもなかった、ただ人が良いだけの両親の考えや行動が
幼いながらも当時の僕には全く理解することが出来なかった。
更に僕は、世間や周りが豊かに生まれ変わってゆく中
僕ら家族だけが惨めでみすぼらしく生活しなければならなかったことについての全ての元凶は
こんな環境を何も言わず受け入れてきた僕の両親の無知無学が引き起こした末の結果だと、もの心がついたガキの頃からずっと思い続けてきた。
そんな子供の頃の、欲しいものは口にだすことも考えることも許されないこの環境は、僕に我慢を超えた忍耐力を与え
それと同時に他人に対する無関心さと、どこかが欠けてしまった心の感情を僕に授けた。

僕の家族には両親の他に三つ歳の離れた弟がいた。
僕は貧困から、もしくはこの家族から脱出するための手段として
何よりも勉学に全ての力を注ぎそしてその事を信じて疑わなかった。
一方弟は、勉強嫌いを貫き通し自由気ままに日々を過ごしていた。
何より僕が信じられなかったことは、弟も僕と同じこんな貧困家庭の環境で
何をするのにもあらゆる事を虐げられて日々を過ごしていたはずなのに
このあらゆる理不尽な自分の置かれた環境を全て両親と同じようにありのまま受け入れていることだった・・・。

僕は青春時代の全てを犠牲にしながら、後ろを振り返ることは一度も無く、ただ自分自身の為だけに突き進んだ。

奨学金制度を受け、国立高等専門学校から大学に渡り
自分が生き抜く為に必要な知識だけを自分なりに模索し詰め込んだ後は、金融取引市場の世界にその身を委ねた。
当時は好景気が絶頂期を迎え、学業が本業であるはずの学生や義務教育課程の子供たちでさえも
信じられないくらいの大金を持っているという狂気染みた時代だった。
そんな中僕は目の前を通り過ぎる大金に踊らされることはなく
ひたすら自分自身の為だけに、この業界で生き抜く為のあらゆるスキルを身に付けた。

そして数年後、泡が弾け消え失せるように突然狂気の時代が終わりを迎えた。
狂気の絶頂の中、好きなだけ踊り続けていたあらゆる業界の企業や銀行は相次いで経営の危機に陥り
その結果、倒産や締め出しが続いた。それは当然多くの人々に影響を与えた。
その理由は至極簡単だ。
あらゆる場所で、思う存分好き放題垂れ流された金は
決してもとの場所に戻ることはなかったからだ・・・。
そんな状況のこの国のシステムに見切りをつけるように、僕は取引先であったアメリカ資本の企業に転職をした。
この当時、この企業のような外資系の企業はまだまだ発展途上の段階であったが
この企業に至ってはその世界では駆け出しではあったけれどもすでに一流と呼ばれ
更に当時では珍しく、この社質の傾向と本質は絶対的な個人の実力主義となっていた。

この国がこんな状況に陥った後、これから先新しく勢いに乗ることを期待できるのは
この機会に弱り切った日本企業を買占めにかかる海外資本と、それに関わる外資系企業に違いないと僕は感じていた。
その時の僕の判断は正しかった。
その後、日本企業の力は急速に落胆し、転職後僕はその外資系企業でこの業界のあらゆるスキルを身につけることが出来き
僕は一層この仕事にのめり込むようになった。
そして気がついた時には、周囲から「エリート」と呼ばれる存在となり
社会に出てから数年の内に何億、何十億という数字を動かすことができるまでに成長した。

この如何なる手段も選ばず、自分自身の欲求の為だけに他人のリスクを背負い
ただ目の前に与えられた数字だけを伸ばし続けるというマネーゲームは、僕にとっては天職ともいえるべき仕事であった。
その現実離れした世界でどんどん仕事にのめり込んでいった僕は
いつの間にか僕の中にあった貧困の事実を忘れさせ、それと同時に家族への感情や想いといったものも跡形もなく忘れさせてしまっていた。
いや、むしろ僕は、自分自身が望んだ環境を手に入れるとそれと引き換えに
子供の頃から忌み嫌った家族やその全てをわざと忘れてしまおうとしていたのかも知れない。
事実、僕が社会人になってからは両親と弟とは家族らしい交流をすることはただの一度も無く
日常的にその家族の存在自体も忘れ
めまぐるしい日々を送るなか非日常ともいえる仕事のことだけを考え、生活しているような人間となっていた・・・。

それから数年が過ぎた。
それは僕が自分の力で家を出て社会人となり、仕事も独立し、自分の会社を立ち上げて2年目のとても忙しい時期だった。
そして自分の家族と一切交流を取らなくなってから8年目が過ぎようとしていた29歳の冬だった。
そんな年のある日、実家にいる弟から父親の訃報の知らせを受けた。
けれど僕は、抱えていた仕事の重要性にあらゆる言い訳を付け加え父親の葬儀に参列することはなく、勿論実家に帰省することもなかった。

するとその数日後、弟が突然連絡を寄越し、僕のオフィスを訪ね現れた。
突然の弟の訪問に僕は驚くも、久しぶりに逢う弟は僕が最後に見かけた時よりも顔が褐色に日に焼けていて
何よりも体が逞しくなっているように思えた。
そんな弟は僕に逢うと喜びを目一杯表し、数年ぶりとなる僕との再会を喜んだ。
その弟の喜ぶ顔に、僕も少しだけ懐かしさや嬉しさといったものが蘇ったような気がした。
そして何故かその想いをもう少しだけ取り戻したくなった僕は、弟をオフィスに招いた後
午後の仕事の予定を全てキャンセルし、久しぶりに再会した弟との時間を設けた。
僕の部屋の接客スペースで、テーブルを挟みソファーで向き合いながら弟との久しぶりの会話を続けた。
しかしその会話のほとんどは、僕が聞き役で弟が語り役となった。
先ず弟は、父親の葬儀に帰らなかった僕に対し怒るわけでもなく
それどころか葬儀に必要な費用全てを僕が賄ったことに対して、言葉が尽くす限りのお礼の言葉を述べた。
それから弟は僕が近況の報告を訊ねる間もなく、まるで兄弟の失った時間を埋めるように自分の話をし始めた。

弟は地元の学校を卒業すると、職人であった父親の跡を継ぐため他所の職人の許へ修行に行き
それと同時期にサーフィンと出会い、今ではサーフィンと仕事のどちらが腕の達ものか分からないくらいになっていることを
笑いながら手振り身振りを見せて僕に語った。
そんなふうにして語る弟の話は、それから後は全てサーフィンにまつわる話ばかりになり
どれだけサーフィンが素晴らしいものだということを聞きかされながら僕は
踏切待ちをする目の前で、通過する貨物列車の車両が永遠に続いてしまうかのように感じながら、弟の話す言葉をただ黙って聞いているだけだった。

そしてその、永きに渡る弟のサーフィン論が終わると、辺りは夜の準備に追われる時間となっていた。
僕は、久しぶりに再会を果たした弟に夕食の動向を促すと
「ごめん兄さん・・・。夜、母さんをまだ一人きりにさせられないんだよ・・・。それに、明日の朝一に海に行かなきゃならないしね・・・。」
と、僕の予想を裏切る言葉と理由を重ねて言ってから「本当に兄さんごめん。」と、もう一度弟は僕に謝った。
そして謝られた僕もまた、そんな弟を引き留めるべき言葉も理由も見つけることが出来なかった。
弟を見送りにオフィスの外まで一緒に並んで出たその帰り際
弟は僕には表情が見えない背中を向けたままため息にも聞こえる吐息を吐くように、僕がやっと聴き取れるほどの声で
「兄さん・・・父さんは最後まで兄さんを愛していたし、今も母さんは兄さんを愛し続けている・・・。そしてオレも・・・。」と、呟いた。
その、ため息のようにも聴こえた弟の言葉は
上流の川面に浮かんだ小さな落ち葉が、水の砕ける音がするほどの激流にあっという間に流されてしまうように
周囲の雑音にかき消されながら僕の前を通り過ぎて行った。
だから僕は、それを聞こえなかったことにした。
弟は始めからそんな僕の心情を知っていたのか
言葉の返事を待つことも振り返ることもなく、気付いた時にはその姿を僕の前から消していた・・・。


そんな出来事があってからも、僕が自分なりに築きあげた人生のペースはなんら変わることはなく
そして相変わらず自分の過去を振り返ることも家族のことを考えることも無かった。

その当時の僕はただ夢中に目の前の仕事に没頭し、自分ではその時のそんな生き方が最高だと考えていた。
でも今思えばその時の僕がしていたことは、実は本当につまらない人生を、それ以上につまらない世の中で
ひたすらつまらない時間を消費しながら、ただ前に進むことだけを考えていただけだった・・・。

僕が彼女と知り合ったのはそんな時だった。

 
僕は子供の頃から願っていた環境をほぼ完璧に手に入れることは出来たのに
その私生活ぶりは贅沢を尽くすことも無く、どちらかといえばシンプルなものであった。
このことに関しては別にお金を使うことに対して抵抗があったからとか、勿体ないといった気持があったからでは無い。
ただ単純に贅沢の仕方や、お金の使い方が良く分からないまま今に至り、物に対する欲求や価値観が育つ間も見出す間もなく
仕事に対する欲求だけが育ち、そして前に前に進み続けて来たからかも知れない。

僕はそんな自分のぽっかりと欠落してしまった部分を埋める手段として
更に高ぶる仕事以外の欲求を満たすべく、頻繁にコールガールを買っていた。
僕が依頼した処の女達は僕が払っていた金額に見合う素晴らしい仕事をし
誰もがその仕事に誇りさえも感じるほどプロ意識に長け、そして誰もが美しく磨きかけられていた。
それにプライベートなことを一切詮索することもなく、勿論余計なことを聞くことも話すことも無かった。
それは客に対してしっかりとしたサービスが為されている証拠となり
そんな彼女達を依頼出来る人間も、ある程度金銭的に余裕があり、社会的にも限られた人物ということにもなっていた。
僕にとっては、そんなことをしている時が唯一の贅沢な時間であり
失った何かの部分を取り返すことが出来ていると思うには、こんなことが僕には最善な行為と感じていた。
だから僕は彼女達が僕に対してお客以上でも以下でもないようにしていたように
僕も彼女達に対して必要以上の感情を感じることはなく
ただその身をそして彼女達の体を限られた時間の間だけ、自分の性的な欲求を満たすためだけに費やしていた。

そんなことをしばらくの間続けていたある日
僕は彼女と出会い、僕の運命の歯車は偶然のうえに成り立っていないことを知らされることになった。
だけどその時の僕は、当然のようにそんなことを知る訳もなく
また、そんなことを考えられるほどの人間でも当然なかった・・・。

彼女はいつもの、今までの幾人もの女達同様美しく
あらゆる男達を悦ばせることが出来る特別な仕事をし、そして僕に抱かれ寝るハズだった。
しかし彼女は服を脱ぎ裸になった途端、客である僕の目の前で突然倒れるように泣き崩れてしまった。

僕はそんな彼女の姿に何故か動揺することも無かった。
その時の裸のまま泣いていた彼女は、その泣き顔までも美しいままだった。
なので、僕は何も言わず、泣いている彼女を遠目で眺めながら、じっと彼女の気が済むまで泣かせたままにした。
そしてしばらく二人の間には、彼女の泣き声以外長い沈黙の時間が続いた。
その永遠に続いてしまいそうな沈黙を破ったのも、また彼女であった。
「わたしはあなたが望む悦びを与えてあげることはできません・・・。
 そしてあなたもまた、わたしの望む悦びを与えてくれることはできません・・・。」
その彼女の不思議な言葉に、僕は全く答えを見出せなかった。
そして更に沈黙が続く僕の顔をじっと見つめたままの彼女は、その目は赤く染まり、瞼が少し腫れていた。
そんな彼女の姿を眺めながら僕は、そんな姿の彼女の顔もまた美しいと、ただそんなことを思っていた。
 
そして彼女の言葉はまだ続いた。
「初めて会う人間に突然こんなことを言われて、あなたも混乱してしまっていると思うけど
 今のわたしはそれ以上の混乱が訪れてしまっているの。
 だからこんなこと突然言われてあなたには全くわけがわからない事かもしれないけれど・・・
 でもね、やっぱり運命っていうのは必ず存在していて、あなたもわたしも幸せとは無縁の時間に生きる人間だということが
 今ここであなたに出会ってはっきりと解ってしまったの・・・。
 あなたもわたしも、誰も幸せにすることが出来ないし、誰にも幸せにさせて貰えることもないってことを・・・。」

彼女の言ったとおり、彼女の混乱は僕の混乱となり
初めて会い初めて聞いた彼女の言葉は、僕にとって何かの予言となる言葉かも知れないと
何故かその時それを不思議な感覚の中、けれど確実に鮮明に感じてしまった自分の姿があった。
そんな言葉を投げつけた彼女から更にこの後、僕は彼女の奇妙な運命を教えられることになるが
この時の僕は間違いなく彼女と、そして彼女が語った不思議な予言に魅かれ、生まれて初めて胸が熱くなった経験をしていた。
そしてこれが、彼女と僕の最初の出会いの場面でもあった・・・。


 

今となっては僕が彼女を初めて抱いたのはいつだったのか
そして彼女を最後に抱いたのはいつだったのかまるで思い出すことは出来ない。
けれど彼女と初めて出会ったあの日の出来事だけは
痛みを伴い彫上げられた刺青のように、決して僕の中から消えようとしない・・・。


あの日、泣き崩れる彼女を目の前にした僕は、その日彼女を抱くことはなかった。
それよりも僕は、彼女の語った不思議な予言の意味をどうしても知りたかった。

裸の彼女に服を着させると僕はそのまま金を渡し
今夜のことは誰にも言わない約束の替わりとして、そのまま外に食事に誘い二人きりで長い会話をした。
落ち着きを取り戻した彼女が、そこで僕に語ってくれた話から彼女の言った予言の謎を理解することが出来た。

先ず彼女は、今日この仕事(コールガール)で客の相手をするのが初めてであったことと
そんな初仕事の客の前で泣いてしまい、結果仕事をすることが出来なかったことを僕に謝った。
そして何故そんなことをしてしまったのか、その理由をこれから話すということと
更にそんな自分のことを他人の誰かに語ることが今日初めてであることを僕に告げた。
そしてこの仕事に身を捧げることになってしまう理由を彼女は少しずつ語り始めた。
僕はそんな彼女のこれまでの身に起きた出来事を聞きながら
彼女の投げかけた予言の意味を、少しずつ理解していった・・・。

彼女曰く

この仕事をすると決める前は、とても平穏だけど幸せな暮らしをしていた。
けれどそのもっと前の少女時代、彼女はとても耐えがたい経験をしていた。
彼女の肉親である父親は、彼女に物心が付くか付かないかの幼い頃にその姿を消してしまった。
その理由は今でも彼女には解らない。

そして残された母と彼女は、大変苦労を重ねながらも二人で静かに慎ましく暮らしていた。
ところが彼女が中学生になり、1年と少しが過ぎたある日
その母に新しい恋人が出来るとそれまでの彼女の環境は一変した。
何故なら彼女にとって母が連れ添ったその男は
母が期待していたような父親になることは決してなかったからだ。
母はそれまで自分の娘ながら、一人の人間をたった一人の手で育ててくれていた。
その事によって母自身が持つべき多くの時間を自分の娘の為に割き、そして娘の為に生きて来ていた。

彼女はそんな母親の苦労も努力も理解していたが
思春期を迎え、それまで考えることのなかったいろいろな想いや自我が目覚めると共に
それまで世界で一番愛していた母と、本当に些細なことで衝突することが増えていった。
そしてその時の彼女の母は彼女が考える以上に疲れていた。
そんな母が当時の母の周りに存在していた男性に、安らぎや安心といったものを求めることは至極当然のことであり
幼い頃と微妙に変わってしまった二人の関係に、彼女もまた、失った父親の存在を取り戻したいとも思っていた。
しかし彼女と母だけだった家庭に、全くの他人であった男の大人が
それまで母子二人だけの生活だった場所と環境に入り込んでから1年程が過ぎたころ
彼女の生活に耐えがたい事ばかりが起き始める・・・。
彼女の母親は、その当時も忙し過ぎるほど働いていた。
それは昼の仕事であったり夜の仕事であったりした。
その母親が夜の仕事の時、小さな借家で今まで彼女一人でいた時間を、全くの他人である大人の男性と過ごすことになった。

初めはその男性の優しさに、彼女も寂しい時間を埋めることが出来
知らなかった父親への想いや存在を少しずつ取り戻している気がした。
けれど母が夜の仕事に出掛ける日を繰り返すうち、男は彼女の話し相手となる為に彼女の部屋に度々訪れるようになった。
最初はただそれだけだと、彼女も思っていた。
それが更に繰り返されると、その男の行動は大胆になり始め
信じられない事に、彼女が入浴している最中その男も浴室に入ってくるようになった。
当然その日から、彼女は母のいない夜に眠れない不安な日々が始まる。
それにその男の行動を、何度も母に伝えようと考えても、自分の為に苦労を重ねている母に
これ以上心配させることは出来ないと感じていたためどうしてもそのことを母に告げることは出来なかった。

しかしその彼女の意志を見透かしたように、男の行動はよりエスカレートする。
 
ある夜、とうとうその男は、彼女が寝ているそのベットの中に入って来たのである・・・。

その男にとって、娘として接する以前に彼女は美しく成長し過ぎてしまっていた。
いや、それ以前にその男の本質は、過ちを犯してもそれを何とも感じることもない
そしてその心には道徳心の欠片もない「屑」という例えが一番当てはまるような男であった。
彼女達が、そのもっとも見極めなければならない部分を見逃したのは一番の誤算であり、そしてその事にもっと早く気付くべきだった。
しかし永い間男手のいない母子二人きりのとても小さな家庭は
そんなことを考えて生きるより、共に日々の生活を生きて行くことだけが、ただそれだけが精一杯だったのだ。

彼女は悩んだ。思春期を迎え、自分でも自分の事が良く解らない年ごろとなり
理由もなく母と衝突ばかりするようになっていても、それでもやはり母を一番愛していたし、母の今までの苦労を全て知っていた。
そんな母が信用して、その苦労を分かち合おうとしていた男は
実は夜な夜な自分の娘を抱いていたなんてことを彼女は母に告げることは決して出来なかった。
そして自分の為にこれ以上母に苦労と悲しい思いをさせることが出来ないと感じた彼女は
今までの苦しくも楽しかった母との生活を捨て、自分一人で生き抜いていくことを決意する。
その事が母にとっても自分にとっても一番の最善の方法であると、その時の彼女は考えた。

そして彼女は想いを行動に移す・・・。

 
彼女は中学を卒業すると同時に、今までのあらゆる事や思い出を全て捨て
逃げるように誰も知る人のいないこの、今僕らがいる街にやって来た。
そしてこの街で、途方にくれながら偶然訪れた教会で、年老いたとても親切な牧師に救われ彼女は
そこに通っていた信者の経営する食堂を紹介してもらい、そこで住み込みの仕事をしながら夜間の学校に通うこととなる。

この見知らぬ街で、今まで信じられなかった神の存在を感じるほどに、人の親切や真心に接することができた彼女は
共に同じような境遇で同じ住み込みの仕事をして料理人を目指していた、彼女よりも5つ年上だったある男性と運命的な出会いをし
そして二人は大きな恋をした。
それから二人は順調に愛を重ねると、二人で永遠の幸せを分かち合うことが出来ると信じ
まだ決して見えはしないがが、それは確実にやって来るだろう近い未来に、結婚の約束をするようになる。

しかし、そんな二人に訪れるハズであった永遠の幸せは、二人が全く予想のつかなかった出来事により、跡形もなく消されてしまう・・・。
 
彼女は通っていた夜間学校を卒業し、新しい仕事と職場が決まった。
彼もまた一人前の料理人に近づき、新しい職場に就き、未来の二人の小さな希望のために努力を重ねていた。

若い二人は小さいながらもアパートを借り、慎ましくも失った小さな幸せを取り戻しながら、二人の未来に更なる確実な希望を抱いていた。
そんな小さいけれど、確実に幸せと感じることが出来ていた環境に、身も心も酔いしれていた彼女は
その日もその小さなアパートで晩くに仕事から帰ってくる彼の為に食事の支度を済ませ、一人彼の帰宅を待っていた。

しかしいくら待っても、彼がそのアパートに再び帰ってくることは決してなかった・・・。
 
その日は彼女が二十歳を迎える誕生日の前日でもあった。

彼はその日、お客様を持て成すメインディッシュの担当を料理長に任され、その日最後のお客様へのお持て成しが終わると
その充実した達成感と大事な仕事を任されたことへの嬉しさと共に、自分の帰りを待つ彼女の二十歳の誕生日を祝うべく、料理長に了解を取って
仕事の合間に密かに彼女のためだけに作ったケーキと、抱えきれない程の花束を抱え家路を急いでいた。

仕事先から電車で二駅行ったところにアパートはあった。
彼はその通勤の交通手段として、天気が良ければ自転車を使い往復していた。
その日も天気が良く、彼はいつものように慣れた道を帰るだけだった。しかしその日は、あまりにも多くの荷物を抱えていた。
いつものように何も考えず見通しの良い国道を何気なく渡っていた。その時抱えた花束の一部が道路を横断中に落ちてしまった。
いくら夜は交通量が疎らになるといってもそこは国道であり、横断の途中で止まることは大変危険な行為であることは、誰よりも彼は知っているはずだった。
が、彼は焦っていた。大好きな彼女の為に、そして早く彼女の喜ぶ姿を見たくて。
自分が任された大事な仕事のことを彼女に話し、自分のことのように喜んでくれる彼女の美しい笑顔を見たくて・・・。

だから彼は、自分が可能な限り用意することの出来たこの花束のプレゼントは、絶対そのままの形で彼女にあげたかった。
そんな彼は危険を承知で、その道の真ん中で落ちた、たった少しの花束の欠片を拾うため、自転車を止めて花を拾い集めた・・・。
 
471名無SEA:2009/09/09(水) 15:51:57
あげ〜♪
472名無SEA:2009/09/09(水) 16:27:18
近眼でサーフィン不可能な体で脳内妄想してみました
473名無SEA:2009/09/09(水) 22:03:10
かなり病的だ゛
「身元を確認するものは何もなく、それに身元を確認するには、もとの姿が全く解らないほど壮絶な事故現場でした・・・。
 あなたに連絡が遅れてしまったのもその為です・・・。どうかお気を確かに。
 そして、少し落ち着いた後で結構なので、できれば今日中にこちらに出向いて下さい・・・。」

彼が搬送された先の病院から、警察官が彼女にそんな連絡をくれたのは翌朝のことだった。
最初は何の話かも解らなかった。
彼のことを電話口に話す声が言っていたと気が付いたのは、受話器を下ろし
テーブルに支度してあった料理が、昨夜のまま手付かずに置かれていたのを見て、それから更に少し考えてからだった。
それにどう考えても、どう思い出してもその電話の内容は彼女の納得できることではなかった。
何かの間違いであるということを何も疑わず、空虚な気持を抱えたまま彼女は一人病院に足を運んだ。
そしてそこで、事故の担当警察官であるという人間に、大型トラックとの接触事故で彼が一瞬にして命を落としたことと
事故における遺体の損傷が激し過ぎるため、遺体と面接することが出来ないとの説明を受けた。
それから事故現場で、ばらばらに飛び散った花束の中に、彼が書いた彼女の名前と
彼女の誕生日を祝福する言葉が書いてあったカードが見つかったと、血糊で汚れてしまっていたそのカードを彼女は手渡された。
震えた手でそのカードを受け取った彼女は、ゆっくりとカードを開け、彼の書いた文字を見た。

彼女はそこで、改めて彼女と彼の身に起きたことに気付き、そして半狂乱になりながら泣き叫んだ・・・。
 

この突然の彼の死は、当然、彼女の生きる望みを全て奪い去ってしまった出来事だった。

そして突然彼女を襲ったこのような不幸な出来事は、実はこのことだけに留まらなかった。

 
心の拠り所を失った彼女は、初めてこの街に訪れ、右も左も何も解らなかった彼女を救ってくれたあの教会を数年ぶりに訊ねてみた。
すると、あの時彼女を救ってくれた教会の老牧師はとっくにこの世を去っていて
更にその教会は牧師の死後、やはりこの都会の時間の流れには逆らうことが出来ず
不動産屋にすぐに転売された後、そこには教会の面影を全く残していない無慈悲な高層マンションがそびえ建つ景色に様変わりしていた。
そして彼女と彼が出会った場所でもある、あの心優しい人達が沢山いた食堂もいつの間にかなくなっており
時代と都会の早すぎる時間の流れに、彼女はこの街で孤立無援となってしまった。

そして彼女は心の拠り所を求めるように、二度と帰ることはないと誓ったはずの、彼女の産みの母がいる故郷に足を運ぶ。
そこで彼女はまた、衝撃の事実を知り、そして彼女の運命の歯車もまた、大きくその動きを変えることになる。

彼女が幼い頃から少女時代、母と共に過ごしたあの借家には
彼女にとってその運命を大きく狂わせたあの忌々しい男だけが何食わぬ顔で住んでいるだけだった。
 
その事実の意味を彼女は男に訊ねると
彼女が家を無断で出て行った後、彼女の母は男と彼女の間にあった出来事を知り
彼女が出て行ってしまった本当の理由に苦悩した結果、精神的に不安定な日々が続き
ある日突然自殺を図って亡くなってしまっていたという、悲しみを超えた、とてもすぐには信じられない事実を聞くこととなった。
その衝撃の事実を淡々と、何も悪気もなく彼女に語るその男は、更に信じられない行動を取る。

久しぶりに男の前に現れた彼女に対し
「もう俺とお前は知らない同士でもないだろ。なんなら俺がお前の面倒を見てやるよ。」と、彼女を力ずくで犯そうとした。
彼女は男の行動に無我夢中であらゆる限りの抵抗し
次に彼女が気付いた時は、自分の手は血まみれになっていて
更に目の前には、もっと血まみれになって倒れているあの男の姿があり
そしてその男の腹部には、一本の包丁が突き刺さっていたままだった・・・。
なんと、無我夢中で抵抗した彼女は、仕方がなかったとはいえその男を殺めてしまったのだ。

そしてその日は、彼女が二十歳を迎えてから2日しか経っていなかった・・・。


 
478名無SEA:2009/09/12(土) 00:48:01
うむ。なぜかはまりだしてきた。続きを求む!
479名無SEA:2009/09/12(土) 13:56:55
ガーリックはん
愛をお聞かせ下さい。
480名無SEA:2009/09/12(土) 18:48:32
ガーリックファン
状況を詳細に判断し、彼女の過去に起きた事実からいって
しっかりとした私選弁護士を立てていれば彼女は無罪を主張でき、なおかつそれは容易に叶うことも出来た。
しかし彼女はそうしなかった。

彼女は勿論初犯で、これまでのその複雑な人生の事情により、情状酌量が認められたものの、人を殺めた事実は事実であるので
やる気のない国選弁護人のおかげと、殺意を自供していた彼女の供述が認められ、彼女の犯した罪は罪として罰せられることになった。
そして懲役6年の実刑判決が彼女に下された。

服役中、彼女はそれまでの自分人生とゆっくり向き合い
全てをやり直す決意をしながら、静かにトラブルなく過ごした結果、3年半で仮釈放を迎えることが出来き
そして出所した。
 
その刑期を終えた足で彼女は、彼との楽しかった思い出だけが漂っているはずの、この街にまた舞い戻った。
しかし彼との思い出は、彼女の中だけにしかその面影は残していなかった。
唯一の肉親である母も、彼女の知らないとっくの昔に失っている今
この街にいても、そしてどこに行っても、彼女は当然独りぼっちに変わりはない。
そして孤独のまま、彼女はこの世界の中で、たった一人で生きていくしかなかった。

小さい頃から、こんなはずじゃない、こんなことには絶対にならないと思っていたことが、全て彼女の現実となってしまい
いつの間にかその現実の世界で、彼女は本当に天涯孤独の身となってしまった。
それでも彼女はこの街の、あの頃の思い出にすがるしか生きる理由が見つけられなかった。

そして服役中、刑務所内の噂話で聞いたこの街の光の影の部分となっている、「ある仕事」を人伝に頼り、何とかその場所に行きつくことが出来た。
そこでこの先、女であることを呪ってしまう事実と一生何度も向き合わなければならないという、この「仕事」の内容を説明されても
彼女がこの街の影の世界の中で生きる決意が決して揺らぐことはなかった。
彼女はそんなふうにしてこの街に、そしてその「仕事」に、その身の全てを捧げることを決めた。

そんな過去を持ちながら生きて来た彼女の初仕事であるその夜、最初に現れた客が僕だった。
そしてその、ただの見知らぬ最初の客であるだけのはずだった僕は
彼女がこの街にすがる理由としていたあの思い出の中の彼に
その顔、その姿、そしてその声までもが、生き写しのようにそっくりであったのだ・・・。

 
そんな事情があり、僕の顔を見るなり何も言えず泣き崩れた彼女の行動は、当然であるし理解できる。
しかし、僕は僕であって彼女の想う彼ではない。彼女も当然その事を解っていた。

けれど何故か、この日初めて彼女に出会ったばかりなのに、彼女の過去の事実を知れば知るほど
そして彼女を見れば見るほど、どんどん彼女に惹かれていってしまったのは僕の方だった。
彼女がこれまで経験してきた絶望感や孤独感といったものが、そのまま今の彼女をより美しい姿に変えさせていたのか
その姿は今まで僕が出会ったどの女性よりも美しくて繊細だった。
それに僕が今まで感じて来た孤独といった感情など、彼女が経験してきたことに比べれば、ただの張りぼての感情すらならないようなものだった。
そんな彼女が僕のそばにずっといてくれたなら
僕の感じる孤独感は塵のように舞い散って、そして跡形もなく彼女に浄化されてしまうはずだと、僕はその時思っていた。
そしてその事が、どれだけ彼女を苦しめてしまう事だなんて、その時の僕には全く解るハズも、理解することすらも出来なかった。

その後、しばらくして僕らは付き合い始め、そして結婚し、彼女は僕の妻となった。

彼女は失くしてしまった大事な思い出の中身を全く知らない、ただ昔の恋人とそっくりなだけの、全く違う人間である僕の、その妻となった。
このことにより、彼女の過去の上辺だけの事実を知る僕は
あの時の彼女の予言は外れ、彼女はこれで失った幸せを掴むことが出来ると勝手に思っていた。
けれどそんな僕の考えは全て間違いだらけだった。
僕はもっと早くその間違いに気付くべきだったのに、その頃の僕はその間違いに気付くような人間ではなかった・・・。


 
彼女と結婚してからも、僕の生活のリズムは何ら変わることはなく
またそれを変えることなんかを考えることも僕は当然のようにしなかった。

それは今まで、何より仕事のことが中心となって、僕の行動や思考がずっと廻って繰り返されてきたからだ。
だから今の仕事があって僕が存在するのであって、僕にとってその考え方は当たり前の普通のことだった。
逆にそれ以外のことに時間や思考が取られてしまうことが、僕にとってそれは絶対に普通のことではなかった。
それは妻の誕生日であっても、勿論自分の誕生日であっても、祝日だろうがなんだろうがその日に仕事があれば
仕事を最優先にすることが僕にとっては当然という考えだった。
何故なら、そうすることが僕の使命であると思っていたし、そうして今を生きていく以外の生き方をその時の僕は知らなかった。

そんな結婚生活が1年と少しが過ぎた頃の、僕はもうすぐ34歳を迎えようとしていて、妻は25歳になったばかりのその春だった。
そんな春のある日、突然弟から知らせが入り、今度は母の訃報を聞いた・・・。
それは本当に突然の出来事だったらしく、前日まで元気だったという母親の突然の死は
この上なく弟を動揺させる出来事であったことが電話越しでも解り過ぎるくらい僕にも感じ取れた。

その突然の出来事に、やはり僕はどうしても仕事のスケジュールを調整することが出来ず
その日の内に海外に向かう飛行機に乗らなくてはならない僕の代わりに、妻を弟の待つ実家へと一人向かわせた。

そしてその日を境に、僕の妻は浮気を繰り返す・・・・・。


妻の日常に変化が訪れていることに僕が気付いたのは
僕らが結婚してから、妻が初めて僕以外の男に抱かれてから1年近く経った頃だ。
そんな僕は、男として間抜け以外何者でもなく
更には夫としての役割も何一つとして果たせていなかったことを解らされた訳だ。

そして僕は興信所に依頼し、妻の行動の実態を調べさせた。

情けない事かも知れないが、妻の事実が解ったところで、僕は彼女を責め立てたりするつもりはない。
やはり僕という人間は、彼女の言う予言通り、誰かを幸せにさせられる人間ではないらしい。
だから彼女が僕以外の男に抱かれていたとしても、それで彼女が少しでも幸せを感じることが出来るのなら
それくらいはそれで構わないことだと思っていた。
ただ僕は、そんな彼女にどうすることも出来ない僕の替わりに
彼女に幸せな時間を与えることが出来る相手の男性が、一体何処の誰かだけは知っておきたかったのだ。

それに彼女がしていることに対して、僕が許すとか許さないという感情を持ち合わせる資格は無い。
むしろそんな彼女に対して許しを乞うべき人間は僕の方なのだ・・・。
 
興信所の調べた報告書は、2ヶ月も待たない内に僕のもとに届いた。

僕はその報告書と一緒に同封された、彼女と相手の男性が写った写真を最初に目にした。
その瞬間、僕の目に映った景色が、見るもの全てが全部灰色のモノクロームのようになった。
事実僕は、その日から、目に映る全ての見るもの、見えるものから、何故なのか色彩を失ってしまったのだ・・・。
(後日、このことを医者に行き診察を受けたが、その原因も病名すらも解らなかった。)

そしてその写真に写っていた相手の男性の報告書が記した人間は
今となっては、この世にたった一人しか存在しない唯一の肉親でもある、僕の弟だった・・・。
 
彼女と僕の弟が関係を持った、その本当の理由を僕は解らないまま
そして見るもの全ての色彩を僕はその目から失ってしまったまま、僕の日常と外の世界は何事もないように時間を伴い進んで行った。

そんな空虚で無色な時間を伴いながらも、僕の人生はやはり自分の仕事に埋め尽くされていた。
しかし僕の人生はそれだけで終わるハズもなく
何者かが僕の運命の歯車を、いや、僕らの運命の歯車をもてあそんでいるかのように
その歯車は軋む音を立てながらその歪んだ運命の現実を再び僕らに突き付けた。


その出来事はあまりにも突然僕らに訪れ、そしてその事実を最初に知ったのは僕の妻だった。


 
弟が海外に波を求めて旅行に出掛けていた先で、弟はそのサーフィン中に大きな波に呑まれ
なんとそのまま命を落としてしまうというとても信じられない事故が起きてしまった・・・。

その事実は、僕が海外に出張中の先に、弟だけが行っていたはずの現地から、妻が直接僕に連絡をしてきたことで分かった。
僕はこの時初めて、大事な仕事を全て先送りにし、彼女と弟がいた現地へ急いだ。

僕が最後に弟と会い、最後に言葉を交わしたのは
母親が亡くなってから実家近くの寺の墓地に、父と母の墓前に訪れた際に、ただ一度だけ実家に帰ったその時だった。
それ以降、僕が弟の姿を見たのは、興信所の者が妻と一緒にいる姿を写した、その写真の中の姿だけだった。

現地に着くと僕はそのまま弟が収容されている病院に直行した。
そして数年ぶりに再会を果たしたのは、大きな病院内の地下にある、暗く湿った狭い部屋の中で
この世界にたった一人存在していた、唯一の肉親である弟の姿は、美しいほどに逞しく鍛えられた肉体をし
その日に焼けて健康的に褐色した肌つやの、ただ目を閉じ、静かに眠っているだけにしか見えない姿は
すでに魂の抜け殻となった命のない遺体であった。

その弟の遺体の傍らには、泣き続ける僕の妻の姿があり
そしてそんな彼女の泣いている姿を見たのは僕が彼女と初めて出会ったあの日以来だと
そんなことを思っているだけの僕がそこにいた・・・。
 
僕ら夫婦二人は、弟の遺体の引き取り手続きを済ませると
そのまま弟の故郷であり、僕にとっても育った故郷であるはずの実家に直接向かった。

僕にとって故郷と呼ばれる場所とその実家は、僕にはなんら特別な思いもなく、更に僕を受け入れてくれるものなど何も存在していない家だ。
しかも父が死に、母が死に、そして弟が死んでしまった今、その家に住む者は誰も居ない。
そんな実家に僕は妻と、遺体となってしまった弟と一緒に向かう。

僕にとってこの奇妙な旅は、僕を激しく混乱させるものだった。
その旅路、僕の隣に座っていた彼女は、意識のあるうちはずっと泣き続け、後は泣きつかれたかのように眠るだけだった。
そんな彼女の寝顔をそっと窺う度に、彼女は僕の妻であるはずなのに、どうしてか僕は彼女が初めて会った見知らぬ女性に感じた。
そう感じる度、そう思う度に、彼女が見知らぬ女性ならどれだけ気が楽になるかを考えてもみた。
例えそうだったとしても、僕が隣で泣き続ける見知らぬ女性にかける言葉を見つけられることはなく
またそんな彼女も僕にかける言葉もないだろう思い、そんな考えは無駄だという事が解った。
それが解ると僕はそんな無駄なことを考えるのはやめた。

無言のまま進む二人と一人の遺体の旅は、僕らに言い様のない長い時間を与え、お互いに自分の中だけでいろんな会話を繰り返すだけだった。
そして僕が目を開けている時は、相変わらずモノクロームの色彩のない景色だけが、僕のその瞳の中に映っているだけだった。
そんな状況で僕は、その旅の途中、何故だか一睡も眠りにつくことは出来なかった。


 
 
数年ぶりに訪れる実家は、以前は借家であった家も、僕が弟に仕送りしていた資金を基に
以前よりほんの少しだけ離れた小さな町のはずれに、小さいながらも庭付きの中古住宅を買い
腕のいい職人であった弟が丁寧に手を加え、その外見と内装はまるで新築物件と思えるほどにリフォームを施してあった。

壁や天井の内装はふんだんに天然木材を使用し、それを主体に珪藻土や漆喰の塗壁を所々に使い
それはサーファーであった弟のアイデアやセンスが十分過ぎる程伝わる内装が施されてあり、二階のスペースは全てワンフロアの弟だけの部屋となっていた。
二階のスペースは天井が吹抜けとなっていて、大きな天窓が二つあり、それぞれベットとソファーから空が眺められるようになっていた。
その大きなダブルベットとゆったりとしたソファーの間には、手作りの木製テーブルがシンプルに置かれていて
後は部屋の大半をサーフボードラックが占め、そのラックスペースには20本近くのさまざまなサーフボードが丁寧に置かれていた。
そしてその傍らに、ウェットスーツのかけてあるスペースとオーディオラック、その他の普段着る洋服は全て、大きな収納クローゼットの中に納まっていた。
弟の部屋は誰が見ても分かるくらい、きちんと掃除と整理が為されていて清潔感漂う部屋だった。

僕ら夫婦が実家に到着した時はすでに、実家の一階リビングと居間には、弟の死を知った近所の隣組の方達と、大勢の弟のサーフィン仲間が集まっていた。
僕は全ての人達がほぼ初めて見る顔であったので、一人一人に挨拶を済ませてから、僕ら夫婦に少しだけ遅れて来る弟の遺体の到着を待った。
 
弟の遺体が実家に到着すると、多くの人達が弟を囲み、その死を悔やみ、多くの涙を僕の弟の為に流していた。
その光景は、僕の思考を揺さぶりながら、また僕を混乱へと導いた。

その混乱を抑えようと、僕は自分のことをその光景に重ね、自分のことを考えてみた。
すると、どう考えても、どう思っても、僕が遺体となった傍らに涙ぐむ人は誰もいない。
もしその事が、それが、人生の価値を計るモノだとしたら?
僕のこれまでの人生の、僕が今まで頑張って築きあげ、そして僕が執着してきたこと全てが、果たして本当に価値のあることだったのだろうか?

そんなことを一瞬考えてもみたが、弟にそんなことを聞くことが出来ない今となっては、そんなことすらも僕には解らなかった。
何故ならたった一人残された肉親がいなくなってしまったこの状況にあって
僕は涙すら流すことなく、泣いたり悲しんだりと思う感情すら、どういうことなのか忘れてしまっていたからだ。
その事についても、どうして、それにいつからこんなふうになってしまったのか、そんなこともまるで思い出すことが僕には出来ない。
そんな僕には人間らしく感じられる感情の、一体どの部分のどんなものが、それは果たしていくつ残っているのだろうか?
もしくは何も残ってはいないのだろうか?
そしてそれを知ることが出来る術をこれから先、僕はこうして遺体になるまでに得ることができるのだろうか?
それらのことを僕に教えてくれる人は、この先の僕の人生に現れてくれるのだろうか?
確実に僕が今解っていることは、今この時、そんなことを僕に諭し導く人は、この世界中、何処を探してもいるはずがないという事実だった。
それに例え存在していたとしても、今の僕にはそんな人を見つけられるはずもない。
それが今まで僕が住んでいた世界であり、僕を取り囲んでいた全てであり、僕が必死に求めた結果の全てだったのだ。
 
 
 
僕はその事を、後で死者から教えられ、やっと気付くことになる・・・。


 
翌日通夜を迎え、それが終わると、弟の話をたくさんの弟の友人達から聞くことになった。
その仲間達は皆、誰もかれもが弟のように日焼けし、話す話題は全て弟のサーフィンにまつわることだった。
所々に語られる、サーファーだけが理解できる言葉の意味は全く解らなかったが、大まかな話しの内容は理解することが出来た。
しかし僕には、その話の大半の内容は夢物語のように思え、とても現実のこととは思えなかった。

例えば
弟が、絶妙な進路でやってくる台風だけのウネリに反応するある場所に、
必ず誰よりも最初に駆けつけ、そして誰よりも早く海に入り、誰よりも遅く海から上がって来る話。
そして誰よりもそこで、大きなバレルと呼ばれる、波が作り出す水の空間の中に居続け、一日に5本ものサーフボードを折ってしまったという話・・・。
更には、インドネシアにサーフィンに出掛け、サーフボードと共に遭難し、辿り着いた島で新しいサーフスポットを発見し
行方不明のまま現地の捜索隊に発見されるまで約半年間、その島のそのスポットの前で自給自足のサバイバル生活をし
果ては誰もいないその場所で呆れるくらいのサーフィンをしていた話。
その後、弟が無事に発見されてからしばらくして、そのサーフスポットにはなんと、弟の名前が付けられていたという話・・・。などなど・・・。

ここに集まっていた、サーファーである弟の仲間達は皆、話がとても上手かった。
彼らの話は時にはシリアスに、そして大半は面白おかしく話をしてくれたので
ここに来るまでただ泣いているだけだった妻も、その話に時折笑顔を見せながら、彼らが話していた僕の弟の、現実離れした武勇伝に聞き入っていた。
それに僕自身も、彼らの話しにいつの間にか引き込まれていた。
例えその話が嘘でも誠でも、僕が知らなかった弟のことと、僕がとても理解出来ないような、その弟の行動や話の内容は
静かに目をつぶりながら聞いていると、僕には見えなくなってしまっていた色彩が不思議と蘇り、弟の逞しい姿が僕の瞼の裏に浮かんでくるような気がした。

そして皆が話す弟のことが、いつの間にか僕にとっても誇りに思えるような存在になり、そしてそんな弟の存在や生き方が、何故か無性に羨ましくもなった。
 
夜が更け、そんな彼らの姿もまばらとなり、彼らの話もひと段落してしまうと
それまでの笑い声や喧騒が消え、急に深い沈黙が訪れる瞬間があった。
何とも言えないその瞬間の空気の重たさは
この場に、もう僕の弟が二度と現れることが無い事を、ここにいる全ての者達に改めて思い起こさせた。
僕はその空気の重さに耐えられず、一人、月明かりを頼りに外に出て、大きな満月を見ながら、再び彼らの話の中の弟の姿を思い出してみた。

彼らの話す弟の姿は、どれも僕の知らない弟の姿だった。
そう思うと何故か、そんな弟にもう一度会いたい想いが僕の中に湧き出てきた。
そしてすぐに、そんな弟がもうこの世にいないという事実が僕を支配し
その次の瞬間急に、本当に急に、僕の胸の奥の方を何かで力の限り締め付けられるような
何とも言えない痛みを伴った感覚に僕は襲われた。

僕にはその痛みの感覚が、この時生れて初めての経験だった。
それと同時に鼻の奥が痛くなることも、この時初めて知った経験だった・・・。
 
 
 
494名無SEA:2009/09/17(木) 18:58:33
いいペースだな。益々先が読みたくなってきた。
このままスレ落ちたらやばいけど
なんとか完結まで頑張ってくれ!
その翌日、弟の葬式には、信じられないくらい沢山の人が訪れ
その中で喪主を務めた僕だけが、本当の弟の姿を知らないという、とても奇妙な状況の中、葬式は静かに締めくくられた。

そしてその葬式が終わった後、この葬儀を最後まで熱心に取り仕切り
通夜の夜、面白おかしく弟の話を皆に聞かせ、弟が生前中、共に波乗りをいつも一緒に楽しんでいたという
ある一人の男性が、僕宛に弟から手紙を預かっていたと言い、それを誰も居なくなった時に僕にそっと手渡してくれた。
その全く思いもしなかった出来事に、僕はその男性に丁寧に挨拶をし「今夜これを妻と一緒に読んでみます。」
と、言いお礼を述べると、その男性は
「そうですね。そうした方が良いかも知れませんね。是非、奥さまと一緒にお読みになって下さい。」
そう言って、年齢が良く分からないくらい日に焼けた顔に、とても人懐っこく感じさせる笑顔を作ると、静かに礼儀正しく一礼し
僕ら夫婦以外誰もいなくなった弟の家からゆっくりと去っていった。

最後まで残っていた彼が去ったあと、本当に誰もいなくなってしまった僕の実家に、僕は今、僕の妻と二人きりになった。
その二人きりの、何とも言えない空気感を紛らわす手段として
僕は弟の手紙を手渡されたことを彼女に説明し、先ず僕が読んだ後に君に読んでみてもらえないかと訊ねた。
彼女は何も言わず黙ったまま、ただ一度だけ頷いて見せた。
 
 
僕はワイングラスを二つと、誰かが冷蔵庫の中に置いて行った冷たいワインを2階の弟の部屋に持っていき
彼女がソファーに腰掛けるのを待ってからワインの栓を抜き、そして二つのグラスにワインを注いだ。
注いだグラスの一つを彼女に手渡したあと、弟のCDラックの中からRadioheadの「OK Computer」のアルバムCDを見つけ
それをかけてからゆっくり彼女の隣に腰かけた。
弟の部屋の天井からは、半分だけ点けてあった電球色のダウンライトの小さな明かりと
二つの天窓から覘く、大きな月からの小さな明かりが僕ら二人を静かに照らしていた。
僕は何も言わず、ワインを一杯飲み干してから、もう一度自分のグラスにワインを注ぎ満たした。
そうしてから隣に座る妻のグラスにも、少しだけワインを足すように注いだ。

奇妙で静かな夜だった。
二人は夫婦であるのに、もう何日も、本当に気が遠くなるくらいの時間を、まるで夫婦らしい言葉を一言も交わしていない。
そんな二人が二人きりになる時間を、僕らは弟の死によって与えられることになり、そしてその場所は、死んだ弟の部屋なのだ。
そんなことを考えると、僕は再び頭が混乱してしまうのを恐れ、少し心の乱れを落ち着かせる為に、深い呼吸を二回繰り返した。
しばらくそんなことを何度か繰り返すと、気持ちが少し落ち着き
Radioheadの曲が「Exit Music」を奏で始めたあたりで、僕は弟からの手紙を封筒からそっと取り出し
静かにゆっくりと、その長い手紙を妻の隣で読み始めた・・・。




 
497名無SEA:2009/09/24(木) 22:24:33
あげちゃう〜♪
498名無SEA:2009/09/24(木) 22:32:47
駄長文を書くキモいのは絶対に近眼
サーフィンも不自由な可哀想な人
499名無SEA:2009/09/24(木) 22:45:42
かあさんにこづかいをせびる、まで読んだ

書き込みタイムスタンプが
アウトドアを夢見る無職近眼なインドア派を誇示してますね。
500名無SEA:2009/09/27(日) 00:28:03
500GET!
『兄さん、出来ればこの手紙は誰にも読んでもらいたくはないと思いながら
 いや、この手紙は決して誰かが読むことはないだろうと確信しながら、それでもこんな手紙を俺は兄さん宛に書いている。
 
 実はこうした手紙を俺が書くのはこれが初めてじゃないんだ。
 俺が波を求め、何処か遠いところに旅をする前に、必ず兄さんに手紙を書き残していて
 俺の中ではこの、兄さんに手紙を書くという事自体が、旅立つ前の一つの儀式としてもう成り立っていることなんだ。
 だからこんな前置きを書くのもずいぶん慣れた事だし、こんなことを書いたのも、もうこれで何回目かも忘れたくらいだ。
 けれど俺がこんな手紙を書き残す意味をしっかり書いて置かなければ、俺にもしもの何かがあった時
 きっと兄さんはその意味が理解出来ないだろうから、順を追って長い手紙をいつものように書き残して置くよ。


 
兄さんも感じて来たことだと思うけど、俺達家族、いや、俺達兄弟はかなり難しい関係となってしまった。
それでも俺は兄さんのことが今でも大好きだし、当然今でも愛している。
それはたった一人の俺の兄さんだし、それにこんな田舎の貧乏家族から、たった一人で社会的に成功を掴んだ兄さんは俺のもっとも尊敬できる人物で
そんな兄さんはいつまでたっても俺の自慢の兄さんだから。
それは何も俺だけが感じていたことではなく、死んだ親父も母さんも俺と同じように
いや、それ以上に思っていた事実なんだということを先ず解ってもらいたい・・・。

兄さんはガキの頃、自分の環境を全部否定しながらも努力に努力を重ね
そしてそんな環境から別れを告げて自分の思うとおりに生きようとした。
俺は自分の環境を全て受け入れ、努力する前に自分の思うとおりに生きようとした。
結果、兄さんはこの世の中の社会に適合することができ、そして俺は適合することが出来なかった。

兄さん。兄さんはこのことに多分疑問を持つと思う。
兄さんから見れば、社会に適合しているのは俺の方で、不適合なのは兄さんの方だと思っているからだろう?
俺からすれば、兄さんは確かにしっかりと、この世の中の社会に適合しているんだよ。
だから成功し、自分の思うとおりに生きていられるんだ。
俺はそのことについて、サーフィンとめぐり会ってから改めて気付くことが出来た。

 
俺もガキの頃のあの時の環境は、とても耐えがたい苦しい日々だった。
だけど俺はそんな環境でも自分の家族が大好きだったし、嫌いになることは決してなかった。
ただ俺が嫌いだったのは、このくそったれの狂った世の中の社会が、誰もが住み安い、そしていい世の中だとみんなが勘違いしていることが気に入らなかった。

俺は体が大人に近づくとサーフィンと出会い、そして歳を重ねるごとに、波乗りを通じて色々な自然環境を学び
そして旅をし、いろいろな人間と接し、いろいろな社会を見て体験し、そして自分なりに学んできた。
そして俺が思ってきたことは決して間違いではなく、本当に当たってしまっているという確信を持った。
それはやっぱりこの世の中のシステムはくそったれだということを。

そしてその事を、俺だけではどうにもすることが出来ないことも知り
大きなジレンマと矛盾に悩まされ傷つき、結果、この社会に適合することの出来ない人間に俺はなってしまった。
だからと言ってその事について俺は、別に後悔や残念な思いというものはひと欠片も感じてはいない。
むしろそんなことに気付き、自分の好きなようにサーフィンをして生きていることが出来ている今の俺は
世界中の誰よりも恵まれているのではないかと思っていたくらいだ。

けれど俺がそんなことにようやく気付き始めた頃、突然母さんが亡くなった。
そしてその母さんの葬儀に、親父の時と同じく兄さんが訪れることはなく、代わりに彼女が俺のもとにやってきた。

兄さんの妻である彼女が。


 
兄さん。その事について、俺はこんな手紙ではなく
出来ればちゃんと兄さんと向き合って、しっかりと話会いたい。

だけど今の俺にはそんな勇気も無いし、彼女もそのことについて兄さんに話すことも出来ないと思う。
ずるいとか卑怯とか、けなされる限りのあらゆる言葉や罵声を受けても俺は一向に構わないが
彼女には全く罪は無いことをはじめに書いて置く。

兄さん。兄さんがもし、彼女のことに対し、怒りや憤りといった感情を感じるのであったなら
兄さんは何を措いても母さんの葬儀に彼女と一緒に来るべきだった。

いや、絶対にそうするべきだった。

 
あの日、彼女は俺達の母さんの葬儀に兄さん無しで、一人で参加し、そして俺達の母さんの為に一人で泣いていた。
その姿に不思議な思いを感じた俺は、その葬儀の終わった夜、彼女と二人きりで長い話をした。

その時の、しきりに泣き続ける彼女の状態は誰が見ても不安定な状態だったと思う。
それについて彼女は俺に、何も語ろうともしゃべろうともしなかった。
でも俺は長い時間待ち、彼女が語るのを待った。
そして彼女は少しずつ、まるでほつれた糸をほぐすように、本当に少しずつ自分のことを話し始めた。
そんな彼女から、俺は彼女の今までの生い立ちから兄さんと出会うまでの話を聞き、兄さんとの結婚生活に至るまでのことを聞きだした。
それに彼女が自分のことや自分の過去のことを誰かに話すことは、今まで兄さん以外いなかったことも聞いた。

彼女はずっと苦しんでいた。
いや、正確に言うと、幼い頃自分の母と離れ離れになってから、ずっと苦しみ続けて彼女は生きて来た。
俺達の母さんの葬儀の時に泣いていた時も、自分の母の死に目に会えていないことが重なっていたからだ。
それから兄さんと出会ったのも、偶然ではなかったのかも知れないとも言っていた。
死んだ彼女の昔の恋人と、容姿がすべて重なるが、その中身は全く別人である兄さんとの生活は、彼女にとって苦しみ以外なにものでもなかった。
けれどこのことが彼女にとって、自分の母さんを見捨て
そしてそれが故意でなくても人を殺めてしまったという彼女に対して、これは何者かから彼女に対する仕打ちであり運命でもあって
自分はその仕打ちを絶対避けることが出来ず、そしてそれを死ぬまで受け続けなくてはならない人間であるのだとも言っていた。

そんな彼女の告白に、俺は今まで見たことも無いようなデカイ波に呑まれ
更に深海の何も光の届かない真っ暗闇の海底まで引きずり込まれたようなショックを与えられた。
俺は考えた。そんな彼女を救ってやりたいと。
そして兄さんが救えないのなら、きっと俺なら彼女を救ってあげることができるのではないかと。


 
506名無SEA:2009/09/30(水) 19:58:13
ガーリック先生・・・
彼女の語る話を聞いて、そんなことを思っていた俺は、気が付いた時には彼女を抱きしめていて
俺の腕の中で何もしゃべれなくなったままの彼女は、何も抵抗も出来ずにそのままその夜俺に抱かれて朝を迎えた・・・。

その後からも、彼女に会いたいと言い出し、彼女を呼び出し続けたのは俺の方だった。
そして彼女に会う度に、俺にとって彼女は、このくそったれの世の中から大きく逸脱してしまった俺をこの世の中に呼び込み
この世界と俺の住む世界を結びつけてくれるような、そんな大きな存在になっていった。
そして俺は彼女に会う度に彼女に惹かれ、そして彼女もそんな俺をただ受け入れてくれた。
でも俺は、そんな彼女を愛するたびに兄さんのことも同時に考えている自分が嫌だった。
多分それは彼女も同じように感じていたことだと思う。
そのことを俺は彼女に正直に告げると、彼女は俺にこんなことを言った。
「あの人は、もうとっくに私達の関係を知っているわ・・・。」と。
俺は混乱した。「どうして?何故俺達のことを知っていて、兄さんは何も言ってこないんだ?」と、俺が彼女にそう訊ねると
「それがこのカオスだらけのこの世に取り込まれてしまった、あの人の弱さと強さの部分なの・・・。」と彼女は言った。
俺はその彼女の言葉に、このくそったれの世の中の怖さを再確認させられ、それと同時に俺のしていることが
誰も救うことのない行動であったことを解らされた・・・。

俺のしていたことは、俺のただの無責任な行為であったことだと。
 
兄さん。もしかして俺も、拒み続けていた世の中に取り込まれ
単に振り回し続けられていただけの弱い人間の一人だったのかも知れない。
そして救ってあげるつもりでいた彼女に、いつも救い続けられていたのは、他の誰でもなく、実は俺だったのかも知れない。
兄さん。本当にすまない。俺はただ兄さんを裏切る行為を繰り返していただけで
しかも俺はこの世の中で彼女をしっかりと救う事が出来ない。
それを彼女は始めから承知で、こんな俺を受け入れ続けたんだ。
だから彼女を責めるようなことは絶対にしないで欲しい。
兄さんに嫌な思いをさせていたのは、全ては俺の無責任な行動からだったんだ。
そしてこのことは俺も解っているし、多分彼女も絶対気が付いていることなんだけど
このでたらめの世の中で彼女を救い、また彼女に本当に救われるのも、この世ではやはり兄さん一人しかいないんだよ・・・。

兄さん。人の人生の生き方に正解も不正解も無いように、この世の中のシステムにも正解も不正解もない。
完全な世の中がないように完全な人間もいないんだ。
だってそうだろう?人間自体が不完全な生き物だから、その不完全な人間が創り出す世の中だって、不完全で当たり前だろう?
もっとも今、俺達が住んでいるこの世界は不完全どころか、くそったれの狂った世界以外なにものでもないけれど。
だから俺は社会に馴染んだり、媚びたりすることを止めてしまったんだ。
だけど兄さんはそうしなかった。兄さんは自分の理想をこの社会に求め、そしてこの社会の中で適合することを学び
そしていろいろなものをこの社会で掴むことに成功することが出来た。
それでもそんな兄さんがこの世の中に対して違和感のようなものを感じているのは、それは全く正しい感情であって
兄さんがおかしいってことでは決して無いんだよ。
だってこの世の中自体が違和感だらけなんだから。
 
兄さん。サーフィンをやるとね、解るんだ。人間の存在価値といったものが。
地球の自然環境を主体にモノを考えると、人間なんて生き物は決して必要とされていない生物なんだよ。
でも俺達は確かに存在している。それは全く存在価値のないモノなのに。
だから俺達人間の存在は生れた時から「矛盾」なんだ。
それを受け入れて生きていくのは勇気がいることだけど、それを受け入れなければうまく生きていくことも出来ないんだ。
そして俺達にはそれを受け入れて生きていくだけの感情が備わっている。勿論彼女にも。

サーファーはサーフィンに芯からハマってしまうと、海の中で死を覚悟するようなことと何度もめぐり会う機会がある。
そしてそれを受け入れた時に俺達サーファーは命の尊さと価値を学ぶ。
生の中にいつでも死は隣り合わせで存在していることを俺達サーファーは自然の中から学ぶんだ。
自然の圧倒的な力の存在に、俺達人間なんて本当にちっぽけな存在である事を知り
いつでも死がすぐそばにいることを覚悟しながら自然と調和しようとし、その報酬として自然から悦びを与えられる。
その自然から与えられる悦びは、リスクが大きければ大きいほど
ハイリターンな悦びとなることは、本当に命をかけて取り組み向かい合った者しか解らない。

それに、そんな大きなリスクを背負った経験をすればするほど
すぐそばにある小さな自然が余計愛おしく感じるようになるんだよ。
それは小さな波に乗る悦びだったり、海や山や空の壮大な景色に見とれてしまうことだったり
そして愛する者がこの世に存在していることだったりね。

だから俺は、死が近くに迫る状況の波を好むようになった頃からこんな手紙を兄さん宛てに書くようになった。
もし兄さんがこの俺が書いた手紙を読むことになったその時は
俺はもう兄さんと二度と話すことは出来ない状態になっている時だと思う。
旅の前に、毎回この手紙を預けてある俺の友人にも
俺がそういう状況になって初めてこの手紙を俺の兄さんに渡して欲しいと強く言ってあるからね。
しつこいようだけど、多分そんなことはありえないと
そう思いながら毎回こんな手紙を、俺は兄さん宛てに書いているわけだけど・・・
もし本当に・・・もし、そんな状況に俺がなってしまったら兄さんにお願いしたいことがある。

俺の部屋に何本ものサーフボードがある。
その中の一つに、朝焼けのグラデーションのようなオレンジ色のブラシを施したサーフボードがある。それを兄さんに預かってもらいたい。
それを使って兄さんにサーフィンをしろとは言わない。
ただ、俺が存在していたって事実を、兄さんの中から消えないように
迷惑かも知れないけれどそのサーフボードだけは兄さんにずっと持っていてもらいたい。
別に兄さんがサーフィンを始めたくなったら、いつでもそのボードを使ってもかまわないよ。
もしかしてそれを使う日が、いつか兄さんに訪れてくれれば、俺にとってそんな最高なことは無いんだけれどね。
それと、その他のボードはこの手紙を預けていた奴に任せればいい。
あいつはこの地元でサーフショップを営んでいるくらいの奴だからね。全て上手くやってくれる。
それからもう一つ。
彼女と俺のことだけど、俺のことは一生許さなくても構わない。
俺は兄さんに対してそれだけの事をしてしまったわけだし、そうなってしまった原因も全て俺にあるわけだからね。
でも彼女だけは、いや彼女のしたことは全て許しやって欲しい。
彼女は全てに対してただ受け身となっていただけで、彼女は本当に何も悪くない。
彼女は傷つけられ、そして深い孤独に追いやられた。そうしてしまったのは兄さんであり俺でもある。
そんな彼女に対して謝らなければならないのは、この世ではやっぱり俺と兄さんだけなんだ・・・。

兄さん。兄さんがもしこれを読んでいたら、彼女はきっと兄さんの後でこの手紙を読むことになるだろう?
その時、彼女の混乱はピークとなり、それを救ってやることができるのは、やっぱりこの世にたった一人、兄さんしかいないんだよ。
だってそうすることが出来る兄さんが、そんな時、きっと彼女のそばに座っているはずだから。

では兄さん。行ってきます。
俺が無事に戻ったらこの手紙は回収します。まあ多分そうなると思うけど。
そして3人で時間をかけて、良く話し合おうと思う。
そうだ。いろんなこと話して、どんなに時間かけても、全て上手くいったら、俺が二人に波乗りを教えよう。
いつかきっと、兄さんと彼女と俺と3人で、一緒に波乗りできることを信じて・・・。』


 
死者からの・・・死んだ弟からの思いもよらぬ手紙を読み終えた時、僕はぼとぼとと音がするほどの涙を流していた。
その涙は何も考えずにいても絶えず流れ続けた。僕の涙腺は僕の思考を超えた壊れ方をしながらその勢いは止まらない・・・。

最後に書いてあった文章を更に2回読み直し、その手紙を放り投げるようにして彼女に渡すと
今度は肺が張り裂けそうになるほどの声を上げ、天窓から僕らを静かに見降ろす月に向かって僕は泣き叫んでいた。
胸の奥も、鼻の奥も、そして心の奥も、僕の全てが「あの痛みの感覚」に支配された瞬間だった。
僕は今まで一度もこんなに涙を流したこともないし、泣いたという記憶すらなかった。
けれどその夜、僕は彼女の隣で一生分の涙を流し続け泣いた。

弟の手紙は決して僕に読まれることは無いと書いてあった。
けれどその手紙を僕が読んでしまったという事実が僕の胸をいつまでも苦しめた。
弟の手紙は僕が自分のことを知る以上に、弟が僕のことを理解していたということを僕に教え
その事実がどうしようもなく僕の胸をいつまでも締め付けた。
そして弟の手紙はそんな弟がもう二度と僕の前に現れることはないことを僕に教え
その事に僕の胸は張り裂ける痛みを伴い、僕はいつまでも泣き続けることになった。

そしてその時、その弟の部屋は、僕の初めての泣き叫ぶ声を優しく見守りながら中和するように
Radioheadが奏でる「No Surprises」が優しく静かに鳴り響いていた・・・。


 
僕が涙を出しつくしてしまった後、その夜僕ら二人には余計な言葉はもう何も要らなかった。
僕ら夫婦は弟の部屋のベットの上で、再び夫婦としての儀式を取り戻した。

僕がしばらく泣き続け、涙が枯れるように泣きやんだ時
その弟からの手紙は僕が一生分泣いても構わない内容だったと、妻が僕に諭すように教えてくれた・・・。
彼女は泣き叫ぶ僕を優しく抱えると、僕に膝枕をしたような格好で片手は僕の手を握り
もう片方の手で弟からの手紙を読んでいたらしい。

これは後で冷静になってから解ったことだが、弟の洞察力のようなものは本当に鋭く
その手紙に書いてあったことは大体当たっていることだった。
そしてただ一つ違ったことは、その手紙を読んですぐに混乱がピークに達してしまったのは、妻では無く僕であったことだった。
僕の妻は、この時すでに弟の死を受け入れた後であり
更にもうその時は、弟の理解を超えた新しい強さを彼女は誰よりも先に身につけていた。
それと弟が手紙に書いてあった、僕が妻を許すとか許さないとかは、僕にとっては大した問題ではなかった。
許しを乞うべき人間はやはり僕以外考えられない。
その証拠に僕は泣きながら、妻にずっと「許してくれ・・・。」と叫んでいたからだ。

そんな彼女は、泣き乱れた僕を受け入れてくれた。
そして、そんな僕を受け入れてくれた彼女を、今度は僕が求めた。
月明かりに浮かび上がるように輝く、彼女の白く美しい体は
その時の僕にはこの世のものとは思えないほど美しく感じ、そして何よりも愛おしく感じた。
僕は彼女をとても大事なものを扱うように触れ、そして震える手で彼女を抱いた。
抱きながら僕はまた涙を流し、彼女も僕に抱かれながら涙を流していた。
もしかしたら僕ら夫婦にとって、この夜の出来事が初めての、本当の意味での夫婦の契りとなる最初の行為だったのかも知れない。

月明かりの下で何度も何度も交わった後、僕らは二人でとても深い眠りに落ちた・・・。

 
翌朝、僕はまだたっぷりと眠りたいのに
部屋の天井にあるトップライトから照らされた朝日に顔を揺さぶられるように起こされ、そして僕は目を開けた。

すると僕はその目に色彩を見分けられることを取り戻していて
僕が最初に見たものは、弟が僕に預けたあのオレンジ色のグラデーションのサーフボードだった。
そのボードはもう一つの天窓から差し込む朝日とシンクロしながら輝き
その姿の輝きの色は何もかも忘れて見入ってしまうほどに美しかった。
そしてそのまま僕の傍らに目線を写すと、妻の美しい寝顔を見ることも出来た。
僕は僕の目が、再び美しいモノを見ることができる悦びを取り戻していることに感謝した。
そして瞼をゆっくりと閉じると、何故か弟の笑顔が鮮明に浮かびあがった。
僕はその笑顔につられるように、ふと気が付いた時、僕も軽く微笑んでいることが解った。
そしてまたゆっくりと瞼を開けると、ボードはまだ先ほどと同じように美しい色彩と輝きをみせたままで
隣にいる妻もその寝顔は美しく輝いたままだった。
そして僕の瞼からは、何故かまた、再び涙が流れ出ているのが解った・・・。



 
それから5年ほど月日が流れ、妻は30歳となり、僕は39歳になっていた。
 
 
僕は今、夜明け前のまだ暗いうちに、車にサーフボードとウェットスーツとバスタオルを積み込み
ここから南に1時間ほど行った場所にある海に行くため僕は一人その準備に追われている。

強い風が吹いていた。
まだ冬の寒さが十分残る春先であったが、南岸を抜けていった低気圧がもたらした南寄りの風は
それまでの寒さも一緒に運んでしまうくらい暖かく感じた。
それと同時にこの風が、海岸に理想のうねりと波を確実に運んでくれていることも解っていた。

僕はまだ見ぬ海岸の波に、不安と期待の混じった、いや正確には不安の方が大きく勝り
期待という感情は本当に小さなお世辞程度で、後はそれよりもっと小さく存在していた「自分はサーファーである」という
それはまだまだ本当に小さものだけれど、それは僕の中に確かに芽生え始めていたプライドみたいものに駆られ
僕は海に行く準備をしている・・・。
 
 

僕は変化していた。

僕にとってたった一人の肉親だった弟が亡くなってから、5年ほどが過ぎ
その間、僕の周りを取り囲んでいた環境と、僕自身の生活の在り方はずいぶんと劇的に変化していた。

僕の人生は今、自分でも解るくらい最高潮の時を迎えている。

僕はそれまで、人間は自分の最高期など解るはずがないと思い込んでいた。
でも今の僕には、それが間違いであることが解ると同時に、僕自身の最高期が今この時であることが理解できている。
何故ならば、僕はもうすぐ自分の意志とは全く関係のない、得体の知れない寿命に縛られ
死を迎えることが解っている人間であるからかも知れない。

そう。僕はこの世界でもう長く生きることは出来ない。
数ヵ月後か数週間後かに必ず死ぬ。
これは決して避けることのできない、僕に課せられた現実の事実だ。
そして僕はその現実を今、全てを在りのまま受け入れている・・・。



 


何処からか僕の大好きな曲、Radioheadの「No Surprises」が聴こえる・・・。
それは錯覚とか空耳とかではない。はっきりと今、僕の耳に確かに響いている・・・。


 
僕は弟の死をきっかけに、皮肉にも僕自身の失ったいろんなものを取り戻すことが出来てしまった。
弟を失い、僕は初めて肉親への愛おしさを感じるようになり、心の乱れが納まるのを待ってから
冷静に今まで僕がしてきたこと全てを改めて深く考えた。

僕の人生は今まで当然のように、人間が創り出した社会という枠組みの中で翻弄され、そして生きる術を考えさせられて生きてきた。
その社会で認められ、その社会で生きていく事が人間の使命であり本質であり、そして当たり前のことだと思って生きてきた。
確かに僕は社会的に見れば、仕事はある程度成功し、起業した会社も順調に業績を上げ、多税を納め続けてきたことを考えれば社会にも十分貢献して来られただろう。
そしてその社会生活の中で僕自身もこれまで多くの金額を稼ぐことが出来たのもまた事実だ。

しかしその社会に貢献していたはずの僕の仕事の中身は、一部のお金持ちのためだけに、より多くのお金を得られる為の仕事であり
僕が血眼になって仕事をした結果、その稼ぎだしたお金の影には、全てを一夜にして失くした人や
もしくはその為に命を失う結果まで追い詰められている人々を創り出していることも事実だった。

僕はそんな事をそれまで考えたこともなかった。
この国の年間自殺者数は、実に3万人にも上るという。
これを1日平均の数字に換算してみると、80数人という数字になる。
毎日100人近くの人間がこの国の何処かで自ら命を絶ち、死んでいるということになるのだ。

例えば、この事実の要因が「自殺」ではなく「殺人」やインフルエンザといった「感染症」だったとしたら
この社会の反応はどうなるだろうか?
毎日100人近くの人間が誰かに殺されて、毎日100人近くの人間がインフルエンザで亡くなっていたとしたら
それでもこの社会は現在のままの反応でいられるのだろうか?
人の死の理由は例え違っていたとしても、人の命の尊さには違いはないはずだ。
だけど僕が知るこの今の社会は、何故かその事実の原因を根本から見直す、ワクチンとなってくれるような対応をしていない。
これほど多くの人が亡くなってしまっているのにも関わらず。

何故なんだろう?何処かが、何かがずれてしまっているのだろうか。
何故なんだろう?この現実社会のシステム自体に大きな欠陥が隠れているからなのか・・・。
僕が在り方を求め、しがみついて生きて来たこの現実社会は、そこら中に不平等が溢れかえっていた。
その社会の中で暮らす人間にとって、本当の意味での真の「自由」は存在すらしていなかったと言えるぐらいに。
そしてその事に気が付いている人も限りなくいなかった。
いや、気が付いていたとしても、見て見ぬふりをしながら、臭いものに蓋をしてくれと言わんばかりに
そのくらいの軽々しいこと、くらいにしか誰もが感じていない。
勿論それは今までの僕も含まれる。
唐突に、この現実社会のシステム全てについて、「何故なんだろう?」という疑問が、ある日から僕を支配してしまった。

考えれば考えるほど、知れば知るほど
人間がこの社会システムを救ってはいるが、この社会システムは決して人間を救っているわけではないのでは?という疑問が湧き起こった。
それでは人を救うものは何か?社会に救ってもらえない人は誰に救われるのか?神様?仏様?仙人様?
そんな存在も解らないものにすがるほど、この社会の人間は心から恵まれている生き物なのか?
結局人は個々の生き抜く強さを鍛え、自分自身の行動と努力を持って、自分自身を救いながら生きていくしかないのである。

それでも希望は確かにあるはずだ。
それは、自分ではどうにもならない状況に陥ったとき、人は人にしか救ってもらう事ができないし
人でしか人は救われないという真理が、何処かにきっと存在しているはずだから。
そう、こんな僕でさえも弟や妻に救われたように。

そう考えた時、僕は今までしがみついてきたこの国の社会に、何の未練も執着もなくなってしまった。
僕はその事を妻に相談すると「あなたの思うとおりにしたらいいのよ。」と、彼女は簡単に、けれども優しく言ってくれた。
そして僕は弟の一周忌が済む前に会社を売却し、自身の持ち株も全て売却した。
その事で信じられないくらいの大金を僕らは獲ることが出来た。
そして弟の一周忌を故郷の実家で行った僕らは、都会の生活を全て清算し、そのまま実家に移り住むことにした。

そしてその数日後、僕らは新しい生活をスタートさせる前に、1年間という期間を決め
時間と金の許す限り、夫婦二人きりで世界中の行けるところを旅して周ろうと決めた・・・。



 
その目的のない旅は、僕らに今までにない刺激と発見を与え
1年間の旅では物足りなくなり、もう1年半旅を続け、結局3年近くの時間を夫婦で世界中を周り、放浪の旅を繰り返した。

僕らはこの旅でいろいろな文化に触れ、そしてさまざまな人達と出会い
共に行動し、大きな経験をし、人の繋がりの偉大さを知ることができた。

世界は当然のように広かった。
見渡す限り平原の土地を持つ国があれば、見渡す限りの砂漠しかない国もあり、
ずっと日が沈まない国もあれば、ずっと夜が明けない国もあった・・・。

僕らはそれぞれの国で、今まで体験することのなかった雄大で壮大な自然に触れ、初めて地球を知り、そして感じた。
僕らは今まで解りもしなかったそれぞれの国の文化や社会を体験し
いろいろな国の人達の生活に触れることによって、初めて人を通じて人を知り、そして感じた。
 
人が集まる場所には、それが大きくても小さくても必ず社会が存在し
そしてその社会はその国やその土地のシステムによって成り立っていた。
そしてそのシステムを受け入れ平穏に暮らす者もいれば、楯突き、戦う者もいて
更には最初からそれを無視したように、何も従わずに生きている者もいた。

人が集う社会の中は、大きな善意が生まれれば、それと同時に必ず大きな悪意も生まれていた。
強者は弱者を叩き、弱者は更に弱き者を叩くことで人の社会システムを成り立たせていた。
世界中何処に行っても、到るところで人の不平等は溢れかえり、そして行われていた事実だった。

自然界の掟に従って存在しているはずの、僕ら人間の存在とその社会は、その自然界のシステムから見ると
その存在はやはり「大きな矛盾」でしかありえない存在だった。

僕らはこの長い旅の中で、人としてのあるべき答えを、人の生きる意味の答えを、結局見つけることは出来なかった。
けれど僕ら夫婦にとっては、この二人旅は何よりも収穫のある旅となった。

僕らは世界中の街の到るところで愛し合い、愛を育み
足りないパズルのピースを埋めるように、二人で向き合いながら、お互いの足りない部分のピースをじっくりと探し
そしてお互いにその部分を正確に埋めていった。

その結果、長く楽しかった二人のあてもなく続いていた冒険の旅は、妻の妊娠が発覚し
その予期せぬ嬉しい知らせと共に、僕らの旅は終わりを迎えた。
そして僕らは日本に帰り、だれも居なくなってしまっていた僕の実家に戻る事になった。

僕らは留まるべき場所に、長い旅の末、ようやく辿り着いたのだ。



 
僕の残した資金はまだまだ残っていたので、僕らは実家を大きく改装し直し
田舎でのんびりとした喫茶店を経営しながら、自分達の畑を耕しながら暮らす田舎の生活に根付いた。

この土地の田舎の社会は、僕らが出会った都会の社会と違い、お互いが助け合うことを当たり前のことのようにする習わしがまだあった。
そう、この田舎の社会では、人が人を救う事を普通の生活の中で当たり前のように行われていたのだ。
僕らは慣れない他人とのコミュニケーションを、放浪の旅によって克服していた。
世界中を旅してまわった僕らは幸運にも、世界中のあらゆる場所で人の温かさに出会い
人に救われながら旅を続け、人の繋がりの大切さを知ることができたのだ。
そのおかげで、この田舎の社会生活に溶け込むことが、僕ら自身も驚くくらい容易となって出来たのだ。

しばらくして妻が元気な男の子を出産し、僕にまた本当の肉親が誕生した。
 
息子には、妻と相談して僕と弟の名前から取った字で名前を付けた。

だから僕らはもう弟のことを、そして弟の名前をこれから一生忘れることがない。
これからは息子の名を呼ぶ度に、弟のことを僕らは思い出すだろう。

死んだ弟は僕らにいろんなものを残してくれた。
僕らの息子の名前とこの家と、そして朝焼けのグラデーションを施したサーフボード。
そう思うと、自分の息子に対して、今の僕が残せるものが何かと考えさせられた。
僕が息子に残せるものは、僕が思いつく限り、何もなかった。
「僕は自分の息子に何かを残してあげたい。」
そう強く思った僕の視線の先に、弟が残したサーフボードが目に付いた。

僕はこの地で、弟が残してくれた僕の為のサーフボードを抱え、そして海に向かった・・・。



 
弟が僕に勧めたこのサーフィンというものは、それは想像以上に難しいもので
僕は海に行くたびに挫折しようとなる気持ちを抑えるのがやっとだった。

実家近くのビーチは、弟を知るサーファーが多く、中々上達することのない僕は、彼らに気を使って海で練習するのに気が引けた。
だから僕は更に車で1時間程南に行ったスポットで練習することを好んだ。
この場所は僕の家の近くのスポットよりも人が少なく、弟の顔見知りのサーファーと顔を合わす機会が滅多にないため、誰かの視線を気にすることなく練習ができ
何より海の海水の綺麗さが、僕をこの海に足を運ばせるきっかけとなっていた。
僕の家の近所の海は、どんな原因なのか、お世辞にもその海水も砂浜も綺麗とは言えなかった。
砂浜は黒く、海水も透明度がそれほどない。
しかし、車をたった1時間程度南に走らせただけで、こんなにも海の色が変わってしまうのかと思うくらいその場所の海と浜は美しく
僕の目にはとても神聖な自然の雄大さを感じさせてくれた。
だから僕のホームスポットは何故か家の近所のではなく、1時間ほど南に行ったその場所となった。

そして僕はその場所で、あるローカルサーファーの男性と出会う。



 
ある日、夜明け前に海に到着した僕は、いつものように高鳴る気持ちと緊張を抑えながら海をチェックした。
波は僕の予想をはるかに上回るほどサイズがあり、当然初心者の僕には厳しい条件でがっかりしていた。

その日は海面を整わせるオフショアがやや強めに吹いていて
もう少し波が落ち着けば僕でもインサイド辺りで少しくらいの練習はできるようになるだろうと思い、近くのコンビニに朝食を買いに行き
まだうす暗い中、再びビーチに戻って海を見ながら機会を窺うことにした。
大きな波が時折数を伴ってやって来るそのコンディションに、朝食の入ったビニール袋を持つ僕の手は固まり
お尻の限りなく急所に近い部分が、きゅっと引き締まるような感覚が僕を襲った。
その感覚に、「あぁ・・・今日は僕には無理だな・・・。」と
直感が確信に変わるまで1秒もかからず僕の心が折れるのが解った。

そんな風にして海と波を眺めながら一人いろんなことを考えていると
一人のサーファーがサーフボードを抱え駆け足でビーチの波打ち際まで行き、淡々と準備体操をし始めた。
その姿に僕は
「えっ?まだ薄暗くて、やっと視界が開けてきたのにもう海に入るの?
 しかも波、かなり大きいし、波数もあるし、いくら上手くてもこれはまだ無理なコンディションでしょ〜・・・。」
と、勝手に思っていた。
すると、5分程丹念に体操をした後、そのサーファーはなんの躊躇もすることなく海に向かい、パドリングを始めた。
僕は朝食を食べることも忘れ、ごくりと息を呑んでその姿を追った。
その息を呑んだ音が自分でもびっくりするくらい大きな音をだしたので、僕は思わず周りを気にした。
しかし当然、こんな夜も明けきらない早朝に海岸に現れる人影はいるはずもなく、それは余計な心配だったことにすぐに気が付いた。

そんなことを僕が思っている間に、あのサーファーはすでに沖に出ていて、大きなセットが来るのを一人じっと待っているのが確認できた。
僕はこの波のコンディションでそのサーファーがすんなり沖に出たことは勿論
僕が少しだけ目を離したそのあっという間の時間だけで、すでに沖に出てしまっているそのスピードに何より驚き
ただその事だけでこのサーファーはかなりの上級者であることがすぐに理解出来た。
僕はそのサーファーが最初の波を捕まえるのを、固唾を呑んで見守っていた。
手にした朝食のことはすっかり忘れたまま。
サーファーが沖に出てから、1分もしない内に大きなセットが遥か沖から迫ってくるのが解った。
けれど僕がその事に気が付くよりも先に、サーファーは沖に向かってすでにパドリングを始めていた。
ここでもまた僕の予想を裏切るほど、彼の行動は僕に熱いモノを感じさせた。

僕は更に彼の姿と沖のうねりを目で追う。
辺りは薄暗くても、海側は先ほどよりはずいぶんと明るさが急激に増していて
海の景色は全てが遠くまで見渡せるくらいの明るさを僕の目に与えている。

先ず1本目の波が彼に迫って来た。彼はその波がまだ崩れず、うねりの状態にある時にパドリングをしたままその波を越えた。
「で・・・デカイ!!・・・」
明るさが増し、視界がすっかり開けたその海の波は
彼が一本目のセットを越えた瞬間、僕の甘い考えを見事に吹き飛ばす程の波の大きさに、思わず僕は声に出して叫んでしまった。
僕はそのまま彼の姿を追った。
彼は一本目の波を越えて2本目の波も更に越えようとしていた。
その2本目の波は1本目の波より一回りも二回りも大きいことが確実に僕にも解った。

更にその沖を見るともっと大きな
いや、それはまるで波というより、海が突然創り出した巨大な海水の山が
今にも崩れそうな不安定な動きをしていることが解った。
「あれ!?彼は一体何処にいるんだろう?・・・」
彼が2本目の大きなうねりを越えた時、そのあまりにも大きなうねりの格差に、迂闊にも僕は彼の姿を見失ってしまった。
と、その時、3本目の波が山の頂上を更にせり上がらせて盛り上がった動きを見せた瞬間
彼がその波の盛り上がった一番先のはずれから岸に向かってパドリングをしている姿が見えた。
そう見えたのも、つかの間、その波の頂上が崩れた瞬間、彼はすでにボードの上に立っていた。
そして更に、彼の動きはまたしても僕の予想を見事に裏切った。

僕から見た波が切り立った彼の位置からは、当然岸から見て右側、つまりグーフィー方向に行くしかないものと思っていた。
何故なら、彼が立った位置から、岸から見て左側の数メートル先が波の頂きの先端
つまり波のピーク側であったので、彼の位置からは当然崩れ始めたピークの反対側の、グーフィー方向に行くことが最善の方法だと思っていた。
けれど彼の体の向きは、僕の予想の全く逆側の方向を向き、先がもうすでに崩れ始めてしまっているレギュラー方向に進路をとっていた。
彼のテイクオフはそのまま波のボトムに降りることなく、体勢を低く保ったまま、飛び跳ねるようにして崩れる波の中に消えていった。

僕は手にしたビニール袋が、足元に落ちたことも気付かないまま、彼の姿を夢中で追い続けた。



 
彼がテイクオフと同時に波の中に消えてから、一体どのくらいの時間が過ぎたのだろう?
実際の時間にしたら、多くても1秒か2秒くらいか、もしくはコンマ数秒だったのかも知れない。
けれど、彼の姿を一部始終追い、僕は実際海に入ってその経験をしているわけでは決してないのに
何故か彼の姿を追っているうちに僕までもが興奮し、まるで波の中に包まれているような錯覚に陥り
そして僕の周りを取り巻く時間の流れが止まってしまったかのように感じていた。

その時の僕は呼吸をすることすら忘れ、彼の姿を追いながら同じように身を屈めていた。
そして波も僕の予想をまた裏切った。波は崩れるスピードを上げ、一気に更に数メートル先まで崩れ始めてしまった。
僕はその瞬間に、その崩れた大きな波の下敷きになることを想像してしまった。
それと同時に、僕の両腕と背中の皮膚は突然鳥肌に支配された後、ブルブルッと僕の体が大きく震えたのが分かった。
けれど次の瞬間、僕はまた違った感覚の鳥肌に体を支配される。

完全の波につぶされてしまったものだと思っていたそのサーファーは、僕のあらゆる予想を全て覆し
波の崩れた遥か先の先端から、波が噴き出す水しぶきと共に飛び出してきたのだ。
「す・・・凄い・・・。」
それは、僕がそう感じるより先に、思わず口から溢れ出た、感動をも超越した、ありのままの言葉だった。

その後もそのサーファーは、波の上下を鋭いターンを繰り出しながら、岸のすぐそばまで波を丁寧に乗りつないで行った。



死がすぐそばに存在しているような、そんな圧倒的な自然の力に挑み、そんな状況でさえ思うままに楽しんでいるかに見えたそのサーファーの波に乗る姿は
僕の瞼の裏の残像となり、僕が目を閉じる度、その場でいつでも再生できるほど、僕の中に強烈なインパクトを残した。
それと同時に、その波と海の状況は、僕がとても挑めるようなレベルの状況でないことを再確認させられ
僕が間違えてその海に入っていたことを考えると、また体中に鳥肌が立ち、今度は危険を感じさせる武者震いに襲われた。

それにしても、この時僕が目撃した出来事は、決して大袈裟な表現ではなく、それは人の可能性を間近で目撃してしまったような光景であった。
そしてその光景の中の彼の姿は、恰好がいいとか凄いとか、そんな当たり前の形容を飛び越えた、自然と完璧に調和した人間だけが達せられるような
そんな神々しさを感じさせるほどの、美しいサーファーの姿だった。
その「美しい姿」は、決して忘れることのない感動を、この日、僕に与えてくれたのだ。

それからもあと、僕はそのサーファーの繰り出すサーフィンの虜になって、いつまでも海を眺めていた。
しばらくしてこの海には、数人の地元のローカルサーファーと呼ばれる
このコンディションを楽しめるレベルを持った、数人のサーファー達が海に繰り出して行った。
その中でも僕は、最初に現れたサーファーは必ず区別することができた。
それは、何よりそのサーファーの動きは誰よりも美しかったからかも知れない。
僕は数時間もその場に座り、大きな波が崩れる美しい様子と、その大きな波に乗る、数人のサーファー達の美しい姿を見続けていた。

それからほどなくして、あの一番美しい姿を見せていたサーファーが海から上がり、僕の座っていた方に近づいて通り過ぎた時
僕の体は金縛りにあったように硬直して動かなくなってしまった。

僕の間近を通り過ぎた時、彼と目が合い、僕が見たそのサーファーの顔と容姿は、なんと、死んだ弟の姿にそっくりだったからだ。
こんなことが本当にあるのかと、何度も頭を振り、そして振り返り遠目でその彼を何度眺めてみても、やっぱりそのサーファーは弟に見えるくらい似ていた。
手が震え、足が震えた。
すぐに彼に駆け寄って、彼の顔をもう一度間近で見て彼の声を聞き、何かを確認したい衝動に駆られた。
けれど何故か、そんな衝動と想いとは逆に、僕の足は彼の許へは向かってくれはしなかった。
僕はこの海で、サーファーの美しさを知るだけでなく、偶然にも弟の面影をもみることが出来てしまった。

僕はこの日、この海を僕のホームスポットにすることを、何かに祈るようにもう一度決心した。
それと当時に、この海以外の場所を、僕のホームにすることなんて考えられなくなった。
この日、この海の出来事は、僕が本当の意味で新しく生まれ変わるようなきっかけを与えてくれた・・・。



けれど僕は、この3日後
自宅で家族達と夕食を囲っている最中、体中を突然の不快感とあり得ないくらいの激痛に襲われ、気を失い、倒れ込んでしまった・・・。




 
535名無SEA:2009/11/08(日) 21:57:24
先生面白いっす!続きに期待あげ!!
僕は気が付いた時、病院のベットの上で寝ていた。

ゆっくりと首を傾け、傍らに目を写すと
僕の手を握り締めたまま、いつもの優しく美しい顔で僕を見つめていた、愛する妻の顔があった。
僕は、「息子はどうしたんだい?」と、妻に何気なく訊ねた。
妻は優しい顔のまま「近所の・・・さんが少し預かってくれているから、心配しないでいいのよ。」
と、優しくいつものように微笑んだ。
僕は軽くコクリと頷き、また妻に訊ねた。
「僕は一体どうしてしまったんだい?」と。

今度は少しだけ間があり、妻はいつもの美しい顔を覗かせたまま、そっと口を開いた。
「あなたは少し疲れが溜り過ぎていたのね。丸二日も眠ったままだったの・・・。」
そこで妻はまた少し言葉を詰まらせてしまった。
少しの沈黙の時間が僕らの間に流れた。
けれど、しばらくすると妻は何かを決意したように、ゆっくりと口を開き、僕に話し始めた。
「あなたがゆっくり寝ている間、この病院でお医者様があなたの体を詳しく検査してくれたの・・・。
 そしてその検査の結果、あなたの肺と膵臓に、とても大きな腫瘍が見つかってしまったの・・・。
 しかもそれは、とても悪性のもので、進行もかなり進んでしまっていたの・・・。
 つまり、手の施しようもない末期の悪性の癌に、あなたの体は今、蝕まれてしまっているの・・・・・。」
そう呟くように、短く語った妻の握る手は、痛いくらいに僕の手を強く握りしめ
僕の顔から目を落とし、俯きながら顔をそっと下に向けてしまった。
今度は二人の間に、長い沈黙があった。そしてその沈黙から逃れるように僕は口を開く。
「つまり僕はもうすぐ死ぬんだね?」
僕は妻の方に首を傾げたまま、ゆっくりそう訊ねた。
妻は下を向いたまま、ただ一度だけコクンと頷いてみせた・・・。
 
僕はその妻の頷きを確認したあと、首を真っすぐな位置に戻し、天井に目線を写してから再び言葉を続けた。

「遅かれ早かれ、人にはこういう時期がやってくる。
たまたま僕にはその時期が早く来過ぎてしまったと君は感じているかも知れない。けれど僕はそう思っていないんだ。不思議にも。
確かに僕の年齢を考えてみれば、こうなることは幾分早すぎる事なのかもしれない。
けど、今まで僕が過ごしてきた時間は、いろんな人が経験しようにも、とても真似出来ないような充実した時間を過ごし
そして生きてきたと思う・・・。
 
僕はこれまで生きて過ごした中で、その都度、自分の思うままに生きて来られた。
これは幸運以外何者でもないことだ。
小さい頃はひたすら勉強し、その結果自分の会社を持ち、社会に貢献し
そして君と出会い、君と繋がり愛し合い、そして君と共に旅をし、そして愛する君との間に息子にも恵まれた。
更に幸運にも、自分がこの世での残された時間も、ある程度解る人間に僕はなった・・・。
これは本当に凄い。感動に近いほど恵まれていることだ。
このことによって、僕は残された時間を一切無駄にすることなく生きて行けることを得たようだ。
そして今まで考えもしなかった、僕自身の生きる価値を考えさせられることになる。
このことによって、君と息子には、また迷惑をかけてしまうことになってしまうだろう・・・。
けど僕は・・・けれど僕は、自分のこの運命には逆らいたくない・・・。
僕はこの事実を受け入れる・・・そして死を受け入れる・・・。君が僕を受け入れてくれたように。

僕は自分の体が、自分の言う事を聞かなくなるまであの海に行きたい。
そしてあの海で、僕の残された時間の許す限り、僕はサーフィンをするんだ・・・。
・・・・君は・・・君はこんな僕の考えを許してくれるだろうか・・・?」
 
天井を向いたままそう語った僕の手を、更に強く握りしめた妻は
その握りしめた僕の手に、自分の顔を埋めるようにして黙ったままだった。
しかし僕の手には、妻の涙の感触がしっかりと解ってしまった。僕はまた妻を泣かせてしまっていた。
僕は天井を見つめながら、そんな妻に心の中で謝っていた。

(ああ、君が僕に涙を見せたのは、これで3度目だね・・・。僕は君を泣かせてばかりいるね。済まない・・・。
 結局僕は、あの時の君の予言を変えることは出来なかったみたいだ。本当に済まない。愛する君・・・。)



僕は妻に言ったとおり、医者の勧める全ての癌治療を断った。
何故なら若年者層と呼ばれる僕の年齢での末期癌治療には、大量の抗がん剤や大きな手術が必要な上
そのどちらも僕の寿命をほんの少しだけ伸ばすためのものにしか過ぎず、完治を約束できるものではなかったからだ。

僕は僕の状況を受け入れ、そして僕の運命をそのまま受け入れた。
それと同時にサーフィンへの新たなる熱い想いが、僕がこの先生きるための原動力となった。
僕は息子の面倒を妻に頼んでは、あのホームに一人足を運びサーフィンに夢中になった。くる日もくる日も。
その度に妻は僕と一緒に海に行きたがったが、僕は毎回それを断った。
何より妻は僕の体を心配し、海で何かが僕の身に起きたりした時に、僕が一人きりだった時のことをとても気にかけてくれていた。だから僕を一人で海に行かせることを良しとしなかったのだ。
それはとてもありがたいことだった。
けれど僕は、妻に僕のまだ形にもならない海でのサーフィンをしている姿の醜態を、どうしても見せたくないという
本当にくだらない理由から海への動向を拒み続けた。
「もう少し上手くなったら、必ず君と息子を海へ連れて行くから・・・。」
僕にどれほどの時間が残っているのかも解らないのに、僕は妻を海に連れて行くことを先送りにした。
彼女には本当に僕の醜態を見られたくなかったのだ。笑える話だ。

そして何度もその海に通っているうちに、僕はあるサーファーに声を掛けられ
ありがたいことにサーフィンのレッスンを受けることとなった。
そのサーファーは、僕が少し前からすでに知っていた姿だった。
そのサーファーは、ある日この海で見かけ
僕がこの海をホームとした理由を決定的にしてくれた、僕の弟の面影を持っていたあのサーファーであった。

やはり僕は、僕の運命には逆らえない。そう、これも運命の導きだったのかも知れない・・・。

そのサーファーは僕よりも歳が3つ下だった。亡くなった弟と歳が一緒だ。
彼にもまた家族がいて、日曜祭日は必ずこの海に姿をみせているローカルサーファーの一人であった。

なんと彼の息子である長男は、小学5年生であるのにも関わらず、もう一人前のサーファーであり
そのレベルはけっこうな波のコンディションであっても一人で海に入り、普通にサーフィンを楽しんでいて
当たり前だが、何よりも僕より格段にサーフィンが上手かった。
それにとても礼儀正しく、彼にそっくりな顔をし、とても人懐こかった。
 
そんな彼らが見知らぬ僕のために、この海でのサーフィンの師となってくれた。

父親の彼は、サーフィンは勿論、そのサーフィンの教え方がとても上手く
僕があれこれ悩んで口に出せずに困っていても、彼はいち早く僕の言いたいことを理解してくれて
更には的確に僕の弱点を指摘し、フォローしながら正確な動きを指導してくれた。

けれど言われることが中々出来ず、一向に思った通りの形にならない僕は
彼の貴重なサーフィンの時間を無駄にしているようで申し訳ない気持ちになって、海で謝ってばかりいた。
でもその度彼は
「何言ってるんですか。最初からサーフィンがすんなり出来る奴なんて、世界中探しても何処にもいませんよ。
難しくてすんなり出来ないから、サーフィンは面白いんですよ。」
と、笑いながら言ってくれた。
そして僕が上手く波を取り、上手く岸近くまで乗りつなぐことが出来れば
必ず彼ら親子は僕のために微笑み、自分のことのように喜んでくれた。

僕はこれまで、こんなに僕のことを見てくれて、僕のために喜んでくれた人を知らない。
僕は心から彼らのことを好きになった。
それにもうこの時の僕は、不思議と彼に弟の面影をみることはなくなっていた。
この海で彼らと僕が過ごしていた時間は、僕に、心から尊敬するサーフィンの師を与えてくれて
そして僕が初めて出会えた、かけがえのない素晴らしい友人を与えてくれた。
僕はこの海に生きる喜びを教えられ、そして与えられた。

「僕は生きている。そして心の底から湧き出す情熱を取り戻している。
全てがサーフィンと、この海が通じて・・・。」


542名無SEA:2009/11/25(水) 00:33:22
あぁ・・ガーリックはん・・・
543名無SEA:2009/11/25(水) 00:34:50
出稼ぎブラジル人にケツ穴を貸した
まで読んだ
何もかも忘れ、サーフィンのことだけを考え彼らと過ごす時間が、毎週末この海で繰り返された。
それは僕にとって、何事にも代え難い素晴らしい時間だった。

そんなある日の夕方、彼の子が「うわっ!すっげー綺麗だ・・・」と、波待ちする僕の隣で呟いた。
その声に僕もふと彼が見つめた先を眺めた。
すると空と海が一斉にオレンジ色から薄紫のピンク色に染まり、海と空が一体となった空間の真ん中に
僕らがサーフボードに跨ったまま空中に浮かんでいるような、そんな胸が震えるくらいの素晴らしい景色が僕の目の前に広がった。
しばらく時間も呼吸も忘れてしまうほど、僕はその景色に心を奪われた。

「ねっ!すっごい綺麗だよね。サーフィンって凄いよね。今絶対、この場所が一番特等席だよね。
これ見て同じこと思ってる人は、きっとここに入っているサーファーしかいないよね・・・。ほらっ!」
と、彼が指差した先には、さっきまで我先にと、波を追っていたサーファー達の誰もが、波を捕まえることを一休みし
一斉に沖に向かって同じ方向を向いて、その誰もが感極まっていた姿があった。
信じられないことに、この海の中にいる誰もが、同じ気持ちを共有していたのだ。

名前も歳も知らず、ましては会話もしたことのない人同士が、男女も歳も何も関係なく
ただサーファーと呼ばれる者だけが、自然が偶然に創り出した瞬間のその景色に感情を奪われ、同じ気持ちを共有している。
それはとても不思議な光景だった。
それと同時に、僕がその場にいられたことが無性に嬉しく感じる光景でもあった。
 
上も下も、空も海も解らないような、そんな色彩に支配された景色と空間と時間と場所。

その空間に、一斉に心を奪われているサーファー達。
濡れたウェットスーツと濡れた髪。
またがるサーフボードと揺れる海面。
耳の後ろ側では波の崩れる音が聞こる。

そして僕らは今、あらゆる感情を共有している・・・。



この海岸の、自然が創り出した夕暮れの奇跡は、日が暮れ切るほんの僅かな時間と、僕達の感情の奥深くを大きく支配したあと
ゆっくりとスクリーンが下ろされるように、そっと静かにその色を失くしていった。

奇跡。それは確かに存在していることを、僕はこの日生まれて初めて知り、そして体験した。
その日の海の帰り道、僕の心は奇跡で満たされ
いつまでも生きていることへ感謝せずにはいられないような、そんな気分のままだった。
僕の弟がサーフィンをやっていなければ、そして僕がサーフィンを始めなければ、そして僕が・・・。
例えそれが、誰かにとってはほんの小さな出来事の一つにしか過ぎないようなものだったとしても
その日出会ったあの光景がくれたあの感動は、僕にとっては奇跡以外なにものでもなかった。

もしかしたら僕は、いや、人は、こんな小さな奇跡を見つけるために生きているのかも知れない。
人の生きる意味なんていうものは、実は簡単に見つけられそうなものなのに
人はわざと遠回りしながらそれを探し求め、彷徨い続けているのではないのだろうか・・・。

奇跡を体験した僕は、ぼんやりと、ただ本当にぼんやりと、人の生きる意味が少しだけ解ったような気がした・・・。




 
季節はいくつか流れた。僕はまだ生きていた。

僕が末期癌を告知されてから、数か月ともたないと言われていた命が
2年近くの時間が経っても、まだしっかりと僕が生きていることは、奇跡以外ないことだと、僕は医者に言われ続けてきた。
しかし僕の体は、凶悪な癌細胞が、確実にその支配の進行を続けたままだった。

僕の体はその凶悪な癌細胞がもたらす、激しい痛みを抑えるための薬を投与しなくてはならず
僕の体は薬漬けのジャンキー状態となっていた。
食欲はあっても、何故かその食事の量は日に日に激減し
体重も癌が見つかる前に比べて10キロ近く減退してしまっていた。
それでも僕はサーフィンを、あの海に行くことを止めなかった。
 
僕は今、夜明け前のまだ暗いうちに、車にサーフボードとウェットスーツとバスタオルを積み込み
ここから南に1時間ほど行った場所にある海に行くため僕は一人その準備に追われている。

強い風が吹いていた。
まだ冬の寒さが十分残る春先であったが、南岸を抜けていった低気圧がもたらした南寄りの風は、それまでの寒さも一緒に運んでしまうくらい暖かく感じた。
それと同時にこの風が、海岸に理想のうねりと波を確実に運んでくれていることも解っていた。

僕はまだ見ぬ海岸の波に、不安と期待の混じった、いや正確には不安の方が大きく勝り
期待という感情は本当に小さなお世辞程度で、後はそれよりもっと小さく存在していた「自分はサーファーである」という
それはまだまだ本当に小さものだけれど、それは僕の中に確かに芽生え始めていたプライドみたいものに駆られ、僕は海に行く準備をしている・・・。



 
今日はいつもと気持ちが違う。
その理由は、今日僕はいつものように、海には一人で向かわないからだ。

大きい師と小さい師から指導を受け続けた僕は、サーファーとしての技量はまだまだであったが
この日は師達といつもと違う約束を事前にしてあった。
今日、この日、あのいつもの僕らのホームへ僕は自分の愛する妻と息子を連れて行き
師達が見守る前で、妻と息子に僕のサーフィンを披露し、そして僕の家族を師達に紹介すると。
その、ことの大きさに僕は興奮と緊張が入り混じり、夕べどうしても寝付かれず
夜明け前にいても立ってもいられなくなり、一人海への準備をし始めていた。

師から事前に
「上手くいけばこの日は、春一番をもたらす低気圧が通過する影響で確実に波がある日になりそうだね。
妻や子供に自分のサーフィンを披露するにはまたとない日となりますよ!気合入れて、来て下さいね!」
と、そう僕に告げた通り、昨晩妻に「明日君達を一緒に海に連れて行く。」と宣言した後
両手を叩き喜ぶ妻と、まだわけもわからず、妻のしぐさを真似し喜ぶ、もうすぐ3歳になる息子を横目に
あらゆる天気予報で、師と同じことを言っているTV画面のお天気姉さんを、何故か僕は睨みつけたりもした。
けれど師の予言は当たり、夜通し吹いていた風は僕の緊張を高め、僕の貴重な睡眠を妨害するだけだった。

僕は覚悟を決め、サーファーとしての生まれたばかりの小さいプライドを揺さぶり起こし
まだ寝ている妻と息子の睡眠を邪魔しないよう、一人いち早く、そっと海への準備をしていた。

必要な道具を細かく点検し、必要なものを全て積み込み
最後に弟が僕に託してくれたサーフボードを室内キャリアの上に乗せながら
「一緒に頑張って来たな。今日も一緒に頑張ろうな。」と、いつものように話しかけた。

そして1階の店舗から庭に通じる外のウッドデッキの上のベンチに腰掛け、春先の強風が吹き飛ばした雲ひとつない夜明け前の夜空を眺めた。
新月を迎えていた夜空には、当然月の姿を見つけることはできず
そのかわり昨日一日降り続いた雨が空気を綺麗にしたおかげで、それこそ満天の星空となっていた。
その満天の星空の南の夜空に、一際輝く星を見つけ、何を考えることもなく、ただ一つの星を僕は眺めていた。

その時僕の眼前に一筋の流れ星が走った。
生まれて初めて目にした流れ星だった。
その初めての体験に、何故か心臓の動きが早くなり、胸がドキドキといつまでも鳴った。

僕の人生は今、自分でも解るくらい最高潮の時を迎えていた。
僕はそれまで、人間は自分の最高期など解るはずがないと思い込んでいた。
でも、今の僕にはそれが間違いであることが解ると同時に、僕自身の最高期が今この時であることが理解できている。

この最高潮の時がいつまでも続くようにと、僕は夜空に向かって無意識の内に、いつの間にか願っていた。
それは例え絶対叶わぬ願いであると解っていても、僕はその事を必死に願わずにはいられなかった・・・。

「もっと生きたい!生きてあの海でいつまでもサーフィンをしたい!
 妻と息子ともっと一緒に生きていたい!
 息子の成長する姿を見て、妻と共にあいつも大きくなったもんだと言って歳をとって生きたい!
 そして妻と共に、息子が連れて来る孫を楽しみに、歳をとって生きていきたい!
 死んだ弟のようにいかないまでも、僕も孫や沢山の人に見届けられる中、静かに息を引き取るまで僕も生きていたい!・・・」

南の夜空を一瞬にして駆け消えた流れ星は、僕がそれまで一度も口にも出さずに抑えつけていた感情を、無常に静まりかえった夜空にこだました姿のようだった。
僕は掘り起こされた感情をもう一度静かに沈めるように、そっと目をつぶり、風の音に耳を傾けた。
風はそれまでの僕の言葉を抑えるように、僕に囁き諭した。

「お前は何を恐れる。お前がいなくても時は進むし世界は変わっていく。
 お前がいなくてもそれは何も変わらない。そう。決してその何かが変わることはない。
 そこにはお前が消え、残されたもの達が存在する。ただそれだけのことなのだ・・・。お前は何を恐れている・・・。」


僕にとって・・・最高の日になるはずだったその夜は明けず・・・
夜明け前に僕に吹き囁いた風の声は、僕を最高潮の舞台から引きずり降ろすように、僕の意識を遠退かせた・・・。
そして僕は気を失うと、僕はその日から、二度と海が見られなくなる姿へと追いやられてしまった・・・。

何故なら次に僕が気付いた時は、僕はまたしても病院のベットの上に寝かされていたからだ・・・。
そして僕の体の周りは、わけのわからない無数チューブが、蛇が獲物に絡みつくように僕の体に取り付いていた。
そのことが現実に起きていることだと解った瞬間、僕は病室をゆっくりと見まわした。
その病室に、僕は一人きりでただ寝かされていた。
無機質な、わけのわからない機械と共に・・・。

そして僕は、自分の意志で身動きが取れない姿のまま、その病室でいつまでも一人で泣いた。
それは母親からはぐれた、迷子の子供のような泣き声で・・・。




553名無SEA:2009/12/09(水) 22:18:14
なんだよぉ〜面白いじゃね〜かぁ……読むの疲れたけど……
554名無SEA:2009/12/12(土) 14:46:26
ガーリックはん・・・
555名無SEA:2009/12/12(土) 14:47:31
あぁ・・ガーリックはん・・・








38歳独身者男性
病院での、僕の闘病生活が始まった・・・。

僕は強烈な痛みを抑えるための、更に強烈な薬を投与されていたため、一日のほとんどをその副作用と戦う羽目となった。
僕の妻は毎日欠かさず僕の看病に訪れた。時には息子を連れて。
薬の副作用が緩くなり、僕がまともな日は妻も息子も愛おしいままで、その存在をしっかりと僕は判断することができた。
けれども薬の作用が効かず、激しい激痛と、薬の激しい副作用に僕が襲われている時、僕は妻にありとあらゆる罵声の言葉を吐き罵った。
そしてその後は、自分のしたことに苦悩し、泣きわめき、最後は殺してくれと祈願した。

僕は人であって人でないような状態まで落ちぶれていた。
この病の一番恐ろしい部分は、死を覚悟していても中々死なせてくれないことだ。
更に、僕のように若年層の内に病魔に侵されると、病は突然医師の想像を超えた次元で進行を始め
あらゆる激痛から逃れるために大量の劇薬を投与しなくてはならない。
そのため、最悪のケースとしては、病魔より先に人格が破壊されるような状況に陥る可能性がある。

僕はまさに、そういう最悪の状態に陥っていた。

 
人から、人であって人でない姿。そしてただの獣への退化。そして廃人状態。そしてまた人。
僕は短期間の間に、そんな姿を繰り返し、ただ生きていることを保っているのがやっとなだけの人間となっていた。

あの夜、流れ星に願った僕の願いは、この時はもう、僕の叶えて欲しい願いではなかった。
一日でも早く、いや、一分、一秒でも早く、誰かにこの身を楽にしてもらたいと願うばかりだった。

毎日看病に来る妻に、僕がそう願わない日は無く、妻が僕の願いを退くと
僕は妻を、ありったけの汚い言葉を浴びせ、罵った。
妻は涙を流しながら僕の手を握り、ただ必死に謝っていた。

ごめんなさい。ごめんなさいと・・・。


 
こんな日がどのくらい続き、こんな日がどのくらい繰り返されたのだろう?

その日は、朝からあの言葉にならないほどの苦痛に襲われることが一度もなく
僕の頭は何事もなかったように、何故か透き通るように冴えわたっていて、とても静かな時間を感じる日だった。

妻はまだ僕の病室に現れていなかった。

僕は看護婦を呼び、今日はすこぶる体の調子が良い事を伝え
ベットの上半身の部分を上げてもらい、封筒を2つと便箋、それに鉛筆と消しゴムを容易してもらった。

僕は震える手を抑えながら、妻宛てに必死に長い手紙を書いた。
そして手紙が書き終わると、その手紙を僕の枕の下に終い込んだ。
それが終わると次に、僕のサーフィンの師である、弟の面影を僕に感じさせたあのサーファーに宛てて手紙を書いた。

 
僕の師であったサーファーへの手紙を書き終わり、それを丁寧に折って封筒にしまうと、僕の病室に妻が現れた。

僕は妻の顔を良く見ながら
「今日は何故だかとっても調子がいいんだよ。」と伝えた。
妻は微笑みながら
「あら。そうみたいね。なんだか調子の良いことが顔に現れているわ。」と、静かに優しく言ってくれた。

そしてベットと一体にセットされた、卓上テーブルに置かれた一通の手紙に気が付いた妻は
「あら?これは手紙?誰かがあなたに手紙をくれたの?」と訊ねてきた。
僕はゆっくり首を振りながら
「違うよ。この手紙は僕が今朝書いたものなんだ。」と告げると
妻は
「え?!手紙が書けたの?凄い!・・・でも一体誰に宛てて書いたの?」と、訊ねた。

「この手紙は僕にサーフィンを教えてくれたある親子のサーファーに宛てて書いたものなんだ・・・。
このことで君に頼みたいことがある。
この手紙と、僕のボードをそのサーファーに届けて欲しい・・・。
僕の最後のお願いだ。・・・どうだろう?僕のこの願いをきいてもらえるかな?・・・」

「・・・何言ってるのよ。大丈夫よ。でも宛名と住所が書かれていないわ。どうしましょう?」

「僕がいつもサーフィンに出掛けていた・・浜という場所がある。
・・・その場所に、週末必ずその親子はサーフィンに訪れる・・・。
その父親の方の彼は、僕より少し歳下で・・・何よりびっくりするくらい僕の弟にそっくりだから
・・・君はきっとその人をすぐに見つけられる・・・。・・・本当に笑っちゃうくらい弟にそっくりなんだよ。
それとその彼の息子も、もっと笑っちゃうくらい父親の彼にそっくりなんだ・・・。
僕はその親子がとても大好きだったんだ・・・。
出来れば僕も一緒に行って君と息子を紹介したかった。
君も息子もきっとその親子を好きになる。・・・そのくらい素敵な人達なんだ・・・。
だから必ず君はその親子を見つけることが出来るよ・・・。
そして僕が、あの約束の日に、あの海に行けなかったことを、僕の代わりに謝ってきて欲しい・・・。
こんな願いごと、君にしか僕は頼めないんだ・・・。・・・本当に無理ばかり言って済まない・・・。」

「いいわ。解ったわ。必ず手紙とボードを届けるわ。・・・だから安心して。」

妻はあのいつもと変わらぬ美しい顔で、僕の右手を両手で優しく包みこむようにそっと握り
そしていつもと変わらぬ優しい微笑みを僕に向けたまま、頷きながら僕の願いを承知してくれた。
僕は妻の美しい瞳を見つめたまま、妻の返事を聞くと、今度は急な眠気に襲われた。

「ねえ・・・君が来たばかりで申し訳ないんだけど・・・
なんだか今日は朝早くから頑張って手紙を書いたので、少し疲れちゃったみたいだ・・・。
・・・少しだけ・・・君が・・・君が僕の手を握ったまま・・・そのまま眠むらせてもらってもいいかな?・・・」
と、僕は訊ねた。
妻は僕の手を握ったまま、何も言わずコクンと一度だけ頷いた。
「・・・ありがとう・・・それともう一つだけ・・・いいかい?・・・」
「なあに?どうしたの?」
「僕は今日・・・本当に・・・本当に調子がいいんだ・・・。
だから・・・だから出来れば僕の大好きな・・・Radioheadをかけてくれないかい?・・・」
「・・・わかったわ。あなたの大好きなRadioheadをかけるわ・・・。」

そう静かに、微笑みながら優しく告げた僕の愛する妻は、すぐそばにあったiPodをスピーカーに繋ぎ
Radioheadの「No Surprises」を、僕のためにかけてくれた・・・・・。



 

何処からか僕の大好きな曲、Radioheadの「No Surprises」が聴こえる・・・。
それは錯覚とか空耳とかではない。はっきりと今、僕の耳に確かに響いている・・・。


いつのことなのか、どんな時に起きたのか、そして今までそれを何回経験したのか
いずれにせよ今となってはどれもはっきりと思い出すことは出来ないのだが・・・。

目の前に置かれた煎れたてのコーヒーを何も考えずたた口に運ぶ
すると一瞬にして幸福な薫りに心まで包まれる時がまれにあった。
僕はそれと全く似たような感覚に、突然不意を突かれ陥った。
しかしその薫りは、あの特別美味いコーヒーの薫りではなくて
何故かそれは自分自身の記憶の薫りという、とても不思議な感覚であることに僕は気付いた。
でも僕は、そんなことに気付きながらも、ごく自然と、何も違和感を抱くことなく
その感覚に任せるがままその薫りに包まれていった・・・。

そしてその薫りは僕の意識の全てを支配するように広がりながら、僕の今まで生きて来た自分の記憶を辿る旅が始まった。
そしてその旅が終わると、僕の意識に突然の沈黙が現れ、全てが一瞬にして漆黒の闇に包まれた。

その漆黒の闇の世界は全てが無の世界だった。
全てが無であり、音すらも無となって僕の意識を支配した。
何も聞こえず、何も見えない。何も考えることも出来ず、何も触ることが出来ない。
全てが無と感じる世界。

僕の意識がその無に取り込まれ、そして僕の全てが無と化すその瞬間、僕は奇跡の光に包まれた。
その光は無に化す僕の意識に再び意志を取り戻させた・・・。



563名無SEA:2009/12/19(土) 15:54:28
あぁ・・ガーリックはん・・・
564名無SEA:2009/12/19(土) 15:55:36
400
565名無SEA:2009/12/19(土) 23:01:21
あぁ・・ガーリックはん・・・
 
 
見渡す限り、色とりどりの綺麗な花が咲き誇る
見渡す限りの平原に、僕はぽつんと、一人立っていた。

ここが何処で僕はどうしてしまったのか何も解らない。
でも不思議なことに、ただ一つだけ解ることがあった。
僕が、僕の意志が、ある方向に向かいたいという欲求に駆られているのだ。

今僕が立っている場所は、何も聞こえず、動いている物は何もいないし、そしてもちろん誰もいない。
空には雲ひとつない青空が僕の頭上に大きく広がり、その青空には何故か太陽の姿も見えない。
見えるのは、ただ青く、何処までも高くて遠く広がっている青空と
名前も解らない、ただ綺麗で小さな花が、色とりどりに見渡す限り遠くまで咲き誇っているだけの、その平原だけだった。

けれど僕が向かいたい方向は、本当に僅かながら
それはやっと僕の意志が微妙な違いを判断できるくらいの僅かさで、少しだけ黄金色に輝いているように見えた。
いや、正確にいうと僕はそう感じただけかも知れない。

とにかく僕はその方向に向かって歩き出した。

 
急いでそこに行きたい気持ちはあったのだが、僕は走るわけでもなく、ゆっくりとただひたすら歩いた。
何故かこの場所には時間という概念はなく、僕はずっと歩いていられると思ったからだ。
それは、僕の意志が、「走らなくてもいい。歩けばいい。」と、無意志の内に僕を納得させているようだった。

僕は歩いた。いつまでも。いつまでも。
僕がいつまでも歩き続けていると、ここにはやはり時間の概念がないことが僕には解った。
だから僕はいつまでも歩き続け、その間食事もとらず、排泄もしなかった。
ただの一度も立ち止り、休息することも眠ることも一切なかった。
疲れるという事についても無縁だった。
それはとても不思議な感覚であったけれども、その場所にいる僕にとっては、それが一番自然なことだという事を
僕の意志がただそう感じて、そして僕はその意志の赴くまま、ただただ歩き続けていた。

ある一つの方向に向かって。

 
どのくらい僕は歩き続けたのだろうか?

僕は僕の記憶が知る時間を考慮し、考えてみた。
僕が歩き続けたそれは、何日、何週間、何カ月、何年にも感じたし、数時間、数分、数秒のことだとも感じた。
時間という概念のない世界では、そんなことをいくら考えても存在すらしていないので、僕にはそれがさっぱり解るはずもなかった。
それでも僕は歩き続けた。そうすることを僕の意志は一切止めることがなかったからだ。

すると突然、僕の歩きを止める景色に僕は辿りつき、僕はそこで、この場所に来てから初めて歩みを止めた。
僕の目の前には大きな河が立ちふさがっていた。とても大きな河。
でも向こう岸が簡単に確認出来るその河は、とても浅く、今すぐにでも歩いて向こう岸に渡れそうなくらい、水深のとても浅い河だった。

けれどその河は不思議なことに、川底が一定の深さを保っているのか、河の水は一定の量を保ちながら
こちら側の岸から向こう側の岸まで、それは少しの狂いもなく、一定の量の水がただゆったりと
そしてこの水の流れも時間に捕らわれていないような、そんな不思議な動き方をして流れていた。

僕は戸惑った。
僕の意志は向こう岸に渡って、ある方向に向かいたいのに、何故か僕の歩みはこの河の前で何故か止められてしまっている。
そう僕の意志が考えた瞬間、僕の意志に突然、降りかかるように語りかける声が聞こえた。

「お前にはこの河を渡る資格がある。」と。

 
僕は後ろを振り返った。けれどあの平原と空以外何もないし、何もいなし、誰もいない。
と、突然、足元を蹴られるような感覚が僕を襲った。
僕は河の方に体の向きを戻し、そして足元に目をやった。
そこには僕の腰ほどにも背が届かないくらいの身長の、一人の老婆が僕に向かって立っていた。
けれども僕はその老婆の姿に、不思議と驚きもしなかった。そして僕はその老婆に問いかけた。

「資格?この河を渡るのには資格がいるのですか?」

そしてその小さな老婆は口を開くことなく僕に語りかけた。
「資格だけでは無い。資格と駄賃がこの河を渡るのに必要だ。」

「駄賃?僕には資格があっても、駄賃が無い。そうなんですか?・・・」

「うむ。お前には資格はあるが、お前は駄賃を持っていない。
しかし最近は、その駄賃を持って現れる奴も皆無での。今は駄賃の代わりに、記憶を六つ貰うことにしている・・・。」

「記憶?僕の記憶が駄賃代わりになると・・・?しかも、六ついるのですか?」

「そうだ・・・。資格があるお前は、あと記憶を六つわしに寄こせば河を渡らしてやる。どうするかすぐに決めろ。」

 
僕はここに来るまで、何故か記憶をいくつも失くしてしまっていたように感じていた。
だから僕の記憶はもう六つも残っていないのではないかと考えていた。
けれどその老婆の迫力ある言葉は、その小さい体からはとても考えられないくらいの威圧感を僕に感じさせ
それより何より、僕の意志はその河を渡り、ある方向へと向かって行きたい衝動をどうしても抑えることが出来なかった。

僕は老婆に向かって一つだけ大きく「うん」と頷くと
「はいっ、渡ります。渡らせて下さい。」
と祈願した。

するとその老婆は、おもむろに片手を上げ、河の方を指さすと
「そのままここから渡るがいい。そしてこの方角を目指して歩き続けるんじゃ。」
と、僕に告げた。

僕は老婆に従い、河に向かって足をゆっくり運ばせた。


 
河の水はとても不思議な感覚に溢れていた。

一歩一歩河に足を入れ進みながら、僕はその河の不思議な感覚と温度のようなものを体験した。
ある一歩はとても冷たく感じ、ある一歩は時に暖かく、ある一歩は苦痛に満ち、ある一歩は幸福に溢れ、ある一歩はとても懐かしく・・・。
そんなふうにして、ありとあらゆる人の感情の全てを思い起こさせるような、河の水が僕にもたらす不思議な感情を
僕は一歩一歩踏みしめるように感じながら、ゆっくりと河を渡った。

そしてその河を渡り切ったあと、何故か僕は清々しい気分になり
僕が今この場所にいること、そしてここにある全てのことを、僕はありのまま受け入れることにした。
そして今渡ってきた反対側の岸の方を振り向くと、あの老婆の姿はもう何処にも見つけることが出来ず
僕はもう二度とあちら側へ戻れないことを悟った。

そして僕はまた歩きだした。その方向に向かって・・・。

 
河を渡ってからも、僕は一体どれくらいの距離を歩いて来ただろう?
このころは、時間は勿論、距離の感覚まで僕は解らなくなっていた。
ずいぶんと長く、遠くまで歩いて来た。ただそれだけは解っていた。
ずいぶんといつまでも長く遠くまで歩いて来たとだけ、ただ感じていたからだ。

歩き続けながら、ふと僕は匂いを感じた。なんだろう?とても懐かしく、とても愛おしい匂い。
僕は遠い昔の記憶を辿る。これは確かに知っている匂いであると。
歩き続けながら、ふと僕は音を感じた。なんだろう?この音もとても懐かしく感じる。とても愛おしい音。
僕は遠い昔の記憶を辿る。これは確かに知っている音であると。

僕はまだ歩き続けていた。
僕は、僕の意志は、目指す場所まであと少しだということが解っていた。
空には相変わらず雲ひとつなく、太陽の姿さえも見えないほど、高くて遠い青空が広がっていて
見渡す限りの平原は、相変わらず見渡す限りの平原を保っていた。
けれど僕の意志が目指し続けた先にある、黄金色に光るその場所は、確実にその輝きを増す一方であったし
何より今までただの一度も感じることなかった、匂いと音を感じられるという大きな変化が僕に訪れていたため
その変化の兆しの原因は必ず僕に訪れてくれることが解っていた。

歩き続けながら、ふと僕は暖かさを感じた。これは確かに僕が知っている暖かさだ。何か解る。
その瞬間、僕の意志の中のバラバラに散った記憶のピースが揃いながら、僕が目指していた場所が、突然僕の目の前に広がった。
海があった。

それは、僕がそれまで見たこともない、綺麗な黄金色に輝く、とても美しい太陽に照らされた海だった。

 
太陽の暖かさ。太陽の匂い。海の匂い。風の匂い。波の音。風の音。

今、僕の意識はこの全てを感じることができた。
そして足元を見ると、同じように黄金色に輝く砂でできた砂浜が広がっていた。
僕はたまらず砂浜に足を踏み入れた。

暖かい。砂の暖かさ。砂の匂い。砂の感触。

その砂の暖かさに、僕は黄金色に輝く太陽に照らされた海に目を向ける。
海には波のうねりが確かにあった。

うねり。波。波の崩れる音。波が岸に打ち寄せ戻る音。

僕は砂浜を海岸線に沿って歩き続けた。すごく心が躍るような気分で。
しばらく歩いていると、砂浜が海に向かって岬のように突き出た場所に辿りついた。
綺麗な波が、岬の先の沖から海岸に沿って、丁寧に形良く崩れていた。
「いいレギュラーだ。」思わず僕は、言葉にして感情を示していた。
そして良く見ると、その波の上を何かが動いているのが解った。

あれ?誰かがサーフィンをしてる?」何故か僕はそう思い、そして確信した。

 
その海の中で、たった一人だけの、そのサーファーが魅せるサーフィンはとても素晴らしく
僕にとても懐かしい場面を感じさせたが、僕はその場面をいくら考えても思い出せなかった。
そのサーファーは、夢に出てくるような、その美しく沖から崩れる理想の波を、波と同じように美しく乗り
丁寧に岸のインサイドまで乗り継ぐと、砂浜に上がり、僕に向かって腕を大きく振った。
そして僕の目の前までボードを抱え駆け寄ってくると
「やっぱりサーフィン始めてくれたんだね。すごく嬉しかったよ。」
と、僕に向かって笑顔で語りかけた。とても素敵な笑顔だった。とっても素敵な。

けれど僕は、そのサーファーは誰なのかさっぱり解らない。だけど不思議と、懐かしさだけは感じる。確かに感じる。
戸惑う僕を見て、そのサーファーは優しい微笑みをしたまま僕に聞く。
「サーフィン。忘れてないだろう?」
僕は黙ったまま、「コクリ」と頷いた。
僕はそのサーファーの言うとおりサーフィンを忘れていなかった。
「あそこにいる二人も、きっと・・・のサーフィンを見たがっているよ。」
そう言ってからそのサーファーが振り向き、指差した先を眺めると
岬の先端近くで、僕の知らない男女が、手を繋ぎながら僕達に向かって、二人揃って大きく手を振っていた。

その光景をしばらく眺めた後、僕はそのサーファーに向き直ってから
「僕は自分のボードを持っていなんだ。それに僕は誰かにみせられるほどのサーフィンはできないよ・・・。」
と、言うと
「そんなこと心配ない。・・・のボードはもうすぐここに届く。海と太陽がここに運んで来てくれる。
みんなが・・・のためにそうしてくれたんだ。
それにサーフィンは、これからたっぷり俺が教えるから、それも心配ない。
それもしっかりと約束してあっただろう?・・・
まっ、とにかく、この綺麗な海と波で、サーフィン、したいだろう?今すぐ。」

サーファーは笑顔でそういうと、僕の返事を待たずに僕の手を取り、砂浜を駆け出した・・・。

 
 
途中、僕が振り返って砂浜を見ると、綺麗な黄金色に輝く美しい太陽の光が、僕ら二人の足跡を優しく照らしていた。
僕達二人の足跡は、離れては重なったり
そして交差して並んでは離れたり、また重なったりしながら、僕らの足許へと続いていた・・・。


そして二人のその足跡は、いつまでもその砂浜に跡を残し続けた。
それはまるで遥か遠い昔から、その海にあった出来事のように・・・。





『ある海の出来事・・・』 ・・・・・完
 
約半年ほどの長い間、誠に勝手ながらの私の駄文、駄話に、最後までお付き合いしてくれた方々
本当にありがとうございました。
それと、このスレを立ててくれたスレ主様、そしてこのスレの、住人の皆さまに感謝しています。

とりあえず、私の連載はこれで終わります。
実は途中に、妻側から観た章もあったのですが、その内容は、サーフィンとはかなりかけ離れた話となり
更にめちゃめちゃ話が長くなってしまう為、割愛させていただきました。
って、私一人がレスをかなり消費してしまい、本当に申し訳ありませんが・・・。
どーでしょうか?波の無い日の暇つぶしくらいはできそうなお話になったでしょうか?
誤字も多々あり、文章力もないため、とても読みづらいものになってしまい、本当に申し訳ないっす!・・・
ま〜でも、初めからこれをしっかり読んでくれた方は、この板にはほとんどいないと思いますが・・・
反響等が多ければ(全く無いと思うけど・・・)、次回作(書けたらですけど・・・)を
またこの板の、何処かのスレに載せちまうかなんて、思っちゃってもいますが・・・
つか、やっぱ、面白くなかったかな?・・・・・。

最後に、このお話はアラサー、アラフォー、アラフィー世代の、全てのサーファーの皆さまに向けて考えました。
なので、このお話はそんな多忙な中年期を、サーフィンの為に、あらゆることを頑張りながら
情熱かけて取り組み、海に通い続けている全てのサーファーの皆さまに捧げたいと思います。
では皆さん、本当に健康等に気をつけて、いつまでもサーフィンと付き合って行きましょう。
そして今年も良いクリスマスを、そして年明け、良いお年を過ごして下さい。

私とはまた何処かで・・・・・。         ブラッド・ガーリック


577ガーリックファン:2009/12/25(金) 18:02:26
ありがとう。 

次回作楽しみにしてるで 
三重在住38歳より
578名無SEA:2009/12/26(土) 15:30:56
元ヤンの俺を更生してくれたスポーツ
579名無SEA:2009/12/28(月) 11:11:45
>>576
俺も先生にありがとうと言いたい……次回作も是非載せて下さい!!
580名無SEA:2009/12/28(月) 11:22:59
絶対にサーフィンへたなメガネが長文書いてる
581名無SEA:2009/12/28(月) 11:42:26
>>580 安心しろ。お前の貧弱な発想力に比べれば遥かに優れてる。
更にお前よりもサーフィン上手かったりしたら、お前恥ずかし過ぎるだけだぞwwwたまには本くらい読んどけよ小僧w

582名無SEA
あぁ・・・ガーリックはん・・・