1 :
負け梟スーパーデラックス:
僕は以前、風俗にハマっていた時期があった。
離婚直後、寂しい気持ちが風俗に走らせたんだと思う。
そんな中で、とある風俗嬢に恋をした。
好きだったので、僕は彼女とメールのやり取りをした。
僕は、そう、多分、彼女の事が大好きだったのだ。
でも、彼女はきっと、僕の事はそれほど好きじゃなかったと思う。
ネットをやっていれば、頻繁に彼女の事が出てくる。
「結構、人気有るんだ。」
そう思いながら、ちょっと落ち込む。
「そういう仕事だからな。」
自分が好きになった女の子が、仕事とはいえ、
見ず知らずの男に体を開いてる。
その現実を思い知らされるたびに、現実を確認する。
そして、そんな時、僕は決まって、酒を飲んでいる。
止めれば良いのに、「BAKA」なんてメールを彼女宛てに送ってしまう。
だれが馬鹿なのか?
きっと僕が馬鹿なんだ。
僕は彼女の本当の名前は知らない。
それでころか、誕生日、住所、生活。とにかく、何も知らなかった。
ただ、金を払って、彼女の体を短い時間買っていたに過ぎない。
束縛する理由も無ければ、資格も無い。
「悪の種から育った芽は、決して善の実を結ばない。」
そんな言葉を離婚した前妻から聞いた事があった。
彼女はクリスチャンで、聖書にこんな話があったような気がする。
金で体を買った事実は、悪の種としてまかれた物で、
たとえ、僕がどんなに芽を育てても、
決して善の実を結ばないのだ。
そんな時、彼女は僕に、こういった。
「いつか、この仕事をやめるの。
そして、普通の仕事をするの。
学校に行けたら、行きたいの。
でも、2年間は恋愛なんてしない。
2年したら、誰かを好きになれるかもしれない。」
彼女は今の現実を消し去りたいと望んでいる、
そして僕は、彼女の現実を知っている。
>>1
縦読みできない・・・・・・・・・・・・・
age