#091
-教職教養-
*1 (『21世紀を展望した我が国の教育の在り方』中央教育審議会第1次答申 1996年7月)
(国際理解教育)(#090の続き) こうしたことを考えると、広い視野をもち、(異文化)を理解し、これを(尊重)する
態度や異なる文化をもった人々とともに生きていく態度などを育成するためには、子どもたちに我が国の歴史や(伝統文化)
などについての理解を深めさせることが極めて重要なことになる。先人達によってどのような歴史が展開され、どのようにして
現代の社会が築かれてきたか、また、先達の努力によって、どのような芸術や文化が創造され、我々の社会に継承され、
我々の生活を豊かなものにしてくれているかなどについて、広く世界の(歴史)を背景に、子どもたちにしっかりと理解させ
ることは、我々大人の極めて重要な(責務)なのである。そしてまた、日本人としての自己の確立の前提には、まず、子ども
たち一人ひとりの個の確立がなければならないのであり、その意味で、国際理解教育の推進は、一人ひとりの子どもたちの個の
確立ということと同心円をなしているということができる。
また、我が国は、あらゆる面において、これまでとかく欧米先進諸国に目を向けがちであった。しかし、今日、様々な面で
アジア諸国やオセアニア諸国などとの交流が深まる中、地理的にもアジアにあり、アジアを離れては存在し得ない我が国としては、
今後は、アジア諸国やオセアニア諸国など様々な国々にも一層目を向けていく必要があり、このことは、国際理解教育を進めるに
当たっても、十分に踏まえなければならない視点であると思われる。
国際理解教育は、各教科、道徳、特別活動などのいずれを問わず推進されるべきものであり、各学校ごとに、理念、各教育活動の
役割やねらいについて、全教員が(共通理解)をもって取り組むことが重要である。 (#092につづく。)
-一般教養-
*1 (英語) Mt.Fuji is (the) highest mountain in Japan.
=Mt.Fuji is (higher) than (any) other mountain in Japan.
=Nothing is (higher) than Mt.Fuji in Japan.
=Nothing is (so(as)) high (as) Mt.Fuji.