-一般教養-
*1 (世界史) イタリア半島に起こったローマは、紀元前3世紀には半島を統一し領土を拡大した。
紀元前3世紀から前2世紀にかけてカルタゴとの3度にわたった(ポエニ)戦争で、地中海の覇権を
奪った。紀元前1世紀(シーザー(カエサル))があらわれる頃には西ヨーロッパにまでおよぶ国をつくっていた。
(シーザー(カエサル))が暗殺されたのち、養子のオクタヴィアヌスがそのあとをつぎ、紀元前(27)年
(アウグストゥス)の称号を受けて皇帝になった。紀元前後頃ローマ帝国支配下のパレスチナからイエスが現れ、
「神を信じる者はみな救われる」と説いた。こうして(キリスト教)が生まれた。イエスの死後も弟子の
ペテロやパウロはその教えを人々に説き、厳しい迫害にも屈しなかった。こうして392年、(キリスト教)が
国教となった。ローマ帝国は、政治が乱れ、また375年からは(ゲルマン民族)が帝国にしきりに侵入してくる
ようになった。コンスタンティヌス帝は、ビザンティウム(コンスタンティノープル)に遷都し帝国維持を
図ったが、(395)年、テオドシウス帝のとき東西に分裂した。西ローマ帝国は(476)年ゲルマン人の
オドアケルによって滅ぼされた。東ローマ帝国はその後1000年あまり続き、(1453)年オスマン=トルコに
よって滅ぼされた。
-教職教養-
*1 アメリカ新教育の理論的指導者であるジョン・デューイは、アメリカ哲学で
ある(プラグマティズム)の完成者である。デューイの教育学の仕事としては、まず、シカゴ大学の教育学部の開設とともに、
パーカーなどの協力を得て設立したシカゴ大学(附属)実験学校があげられる。そこでデューイは、子どもの無限の
可能性を作業という手段を中心に描き出させ、子どもの直面する生活(経験)上の(問題解決)を主眼とする生活経験
主義教育論を展開した。デューイのシカゴ大学(附属)実験学校の実践は、『(学校と社会)』におさめられている。
デューイはこの著書を基礎に、1910年には"Reflective thinking"、反省的思考の理論を示した『思考の方法』、
1916年には、教育哲学概論という副題が付せられ、デューイ教育学の体系をかためた『民主主義と教育』が刊行された。
また1938年には、『(経験と教育)』という著書によって生活経験主義教育の完成をみた。