イタリア南部のナポリ市にこのほど、「焼身自殺志願者には無料でガソリンを提供します」
という奇妙なグループが登場した。伊紙コリエーレ・デラ・セラが6日伝えた。
「燃料党」を名乗る市民グループで、市当局のお寒い失業対策に対する抗議行動だったという。
同市では約1週間前、職業訓練を受けようとしながら当局に拒否された失業者が職探しに
絶望的になり、焼身自殺を遂げた。市への抗議の意味もあったが、焼身自殺はイタリアでは
極めてまれなだけに、国内に大きな衝撃を与えた。
「燃料党」の抗議行動は5日行われ、用意したガソリンは200リットルに上ったというが、
さすがに希望者はいなかった。
http://www.yomiuri.co.jp/00/20020907i206.htm