■恐怖の怪談話■

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10可愛い奥様
つい、カッとなって妻を殺してしまった夫。
庭に、誰にもみつからないよう、埋めた。
子供はそのとき7才。男手ひとつで育てること、2年。
夫はふと気づいた。母親がいきなりいなくなったというのに、
息子は自分に何も訊いてこないことを。
不思議に思った夫は、息子に尋ねる。
「おまえに訊きたいことがあるんだ」
息子は9才になっていた。無邪気そうに微笑み、父親に問い返す。
「うん、ぼくもお父さんにききたいことがあるんだ」
「何だ?」
息子の視線が、ふと父親の顔から背後へと動いた。

「あのね、お父さん、なんでお父さんはお母さんをずっとおんぶしているの?」