■東日本大震災の被災者救援で
東日本大震災による被害者の救済活動に従事した米兵に、白血病や精巣がん、脳腫瘍などを発症した人が現れている。
米国防省が運営する「星条旗新聞(Stars and Stripes)」が15日付けで伝えた。
■腰の痛みや免疫系のトラブル
米海軍は東日本大震災の発生直後から、被災地に駆けつけ救助に当たった。
空母ロナルド・レーガンもその任につき、福島県沖に停泊して、物資の供給などを行った。
ところが福島第一原発が爆発。東京電力から出された情報にウソが多かったため、大量に被ばく。乗組員の一員だったダニエル・ヘアー氏もその一人。
ヘアー氏は救助活動から5か月後に鋭い腰の痛みや鼻腔内のかさぶた、背中の痛み、記憶喪失などを発症。
また免疫系の疾患も発症したため、大好きだった海軍を辞職することとなった。
その後ヘアー氏は被ばくが原因として東京電力を訴える訴訟に加わった。
■白血病、精巣がん、脳腫瘍etc
東日本大震災では、地震と津波により家屋は倒壊し道が寸断された。米軍はそんな被災地にいち早く駆けつけ、支援活動を行ってくれた。
ただ、東京電力からの発信された情報にはウソが多く、その結果多くの兵士が被ばくすることとなった。
TEPCOが「安全」とした海域に停泊していたため空母ロナルド・レーガンの乗組員には多数の被爆者が出た。
星条旗新聞によると、白血病、睾丸がん、甲状腺の問題などが多く見られるという。
またヘアー氏も軍隊から圧力をかけられ、当時提供されなかったヨウ素剤についても、「与えられた」として用紙にウソの告白をすることが求められた。
現在、同様の被害を受けた50人が賠償と懲罰的賠償を求めて提訴しており、損害賠償4000万ドル(38億円)と懲罰的賠償金10億ドル(約950億円)を東京電力が支払うよう要求している。
米国防総省は福島第一原発事故により被ばくした量は、自然から受ける被ばく1年分より少なかった、と発表しているが、実際には当時、航空機のラジエーターから「信じられないほどに危険」とする放射性物質が検出されたという情報もある。
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