首相の考えを聞けないの?
参院選演説で聴衆のボード没収
4人で囲み女性に詰問「逮捕されるかと思った」
「原発廃炉に賛成?反対?」。安倍晋三首相の街頭演説で、女性(40)がこんな質問ボードを掲げようとして、
没収された。掲げる前に、自民党スタッフや警察官を名乗る男性4人に取り上げられた。(略)
「事件」が起きたのは、参院選公示日の四日。女性は、JR福島駅前で行われた安倍首相の第一声を聞きに
行った。持っていたボードはA3判サイズ。「総理、質問です。原発廃炉に賛成?反対?」と印字した紙を段ボー
ルに貼り付けた。(略)
演説開始の前に、男性四人が取り囲んだ。一人は「警察の者ですが」と名乗った。別の一人は「ここは演説会
で、国会とか質問して応答する場じゃないですから」ととがめた。自民党スタッフの名刺を差し出した男性はボー
ドを「一時預かる」と持ち去った。
男性たちは「どういうアレですか、どちらから来られたんですか」と質問を続け、「連絡先を教えて」と執拗に迫っ
た。女性の住所や名前を聞き出してメモした。女性は、「もう帰りますから」と泣きながらその場を立ち去った。女
性が演説を撮影しようとしたスマートフォンの動画に、一連の様子の一部が記録された。
「連絡先をしつこく聞かれ、本当に怖かった。逮捕されるのではと思うくらいだった」と女性は振り返る。ボードは
一週間後の十一日、教えていないはずの女性の勤務先宛に、郵送で返却された。(略)
安倍「言論表現弾圧事件」
http://www.magazine9.jp/osanpo/130717/