奥様が墓場まで持っていく黒い過去【黒の33】

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333可愛い奥様
中高と虐められて、とくに高校時代は担任教師も
一緒になって虐めてくれたよ(癖の強い子ばかりのクラスだったので
私を生け贄にすることで纏めていた感じ)
だけど大学→社会人になるにつれて、某一芸の才能が大きくなって
その道で食べていけるようになり、どういう訳だか大金持ちの御曹司で
難関国立卒の真面目な男性に好かれてとんとん拍子に結婚。

大きな家に住めて、一芸でのサロン的な活動を好きにさせて貰って
お金の苦労も一切ない、生まれた子ども達も夫似で優秀で優しい。
幸せ過ぎて過去の事など思い出しもしなかったが
たまたま高校時代に私を虐めていた連中の代表格のA子と
相手が私を拒否できない様な立場で再会。
如何にも尾羽うち枯らした風情のA子を見てつい悪心が起きて
うちに呼んで、態と正門から入れて(正客なので使用人が取り次ぐ)
応接間に通して(商談仕様なので一般人ならビビるくらい豪奢)
天然の振りしてねっとりと高校時代の虐めの話や、
今の生活の幸せさ、子ども達の優秀さを見せびらかしてやった。

A子はそれから暫くしてお子さんと心中したよ。
後から聞いたら、お子さんに重い身体と知的の障害があって
それが原因で結婚も失敗。
養育費も貰えない状況でもお子さんを一生懸命育てていて
リハビリ等も頑張っていたそうだ。

過去の事などもう忘れていたくらいだし
再会した時に、A子の気まずそうな顔を見て
ほんのちょっとだけ仕返しをしてやりたかっただけで
もしお子さんの事を知っていたら、あんな酷い事をしなかったよ。

A子の心中は、私が何かをしなくても何時かは起きていたかもしれないけど
間違いなく、私が最後の一押しをしてしまったと思う。