皇室御一行様★part2587

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35可愛い奥様
2013年(平成25年)5月12日付 読売新聞日曜版3面 皇室ダイアリー
No.197 皇太子ご夫妻
11年ぶりの海外公式訪問
 大けがをした男の子にキスをして励まし、女の子のためにシャボン玉を飛ばしてあげる――。2002年末、ニュージーランド、オーストラリアを皇太子さま
と訪問した雅子さまが小児行院で見せられた笑顔は輝いていた。“お留守番”だった愛子さまは当時1歳を迎えたばかりだった。
 あれから10年4か月、ご夫妻そろっての海外公式訪問が、オランダ新国王の即位式出席という形で実現した。4月28日に日本を発ち、3日に帰国したご夫妻を、
11歳になった愛子さまが出迎えられた。
 「適応傷害」で療養中の雅子さまの同国での公務は、即位式とそれに続くレセプション出席にとどまった。それでも、各国の王族が集う場でお二人が仲むつ
まじい姿を見せられたことは、、回復への吉兆と思える。他方、雅子さまとオランダ在留邦人との面会が、一部の人を除きかなわなかったことは、道のりがまだ険し
いことも感じさせた。
 今回の訪問成功は、オランダ側の厚情に負うところも大だった。
 皇太子さまはウィレム・アレキサンダー新国王と親交が深く、マキシマ新王妃からは雅子さまに直接電話で招待があった。背景には、両陛下が2000年の同国
訪問などで築かれた両国間の信頼関係や、ベアトリックス前女王と長く育まれた友情がある。
編集委員 小松夏樹