竹下義朗著 「検定不合格 教科書になれなかった史実」 (雷韻出版 平成11年7月1日発行)
「ハングル」、正式には 「訓民正音」 と呼ばれ、李朝第4代王 「世宗」 によって、1446年に
公布された 「表音文字」 である。 「世宗」 がどうして 「訓民正音」 を創案したかについては、
李朝の王宮のなかにある国王が政務を執った 「思政殿」 の障子の桟を見ていて
思い立ったという。
しかし、この話は上手すぎる、どこかに見本があったのではなかろうかと考えていたら、
上記の書物で、対馬の占部阿比留家 (うらべあびるけ) に伝わる 「阿比留文字」 だというのである。
確かに 「阿比留文字」 は 「訓民正音」 ソックリである。この 「阿比留文字」 は 「ハングル」 を
真似たものとして否定されているが、「訓民正音」 が文字の左上に子音、右上に母音、
下に子音という<三次元構成>であるのに対し、「阿比留文字」 は文字の左側に子音、
右側に母音と<二次元構成>となっており、「訓民正音」 の方が進化していると考えられる。
こうしたことから、「訓民正音」 の方が 「阿比留文字」 を模倣したと考えるのが自然であるという。
http://www35.tok2.com/home/byama2/kaihousya/tyousen-1-2.htm#ハングル