Googleによると、ハードディスクの故障は温度や使用頻度との相関は少ない
今まで一般的に信じられてきたハードディスクにまつわる常識として、
・温度が高いと故障しやすくなる
・アクセス頻度が高いと多く動くため、故障しやすくなる
というのがありましたが、Googleが10万台以上の民生用ハードディスクドライブを使用した調査を行った結果、
温度やアクセス頻度に関係なく故障することが判明したとのこと。
そればかりか、ハードディスク障害の早期発見、あるいは故障の予測を目的として搭載されている「S.M.A.R.T
.(スマート)」の値から得られるいつ故障するかどうかの予測もほとんど関係なかったそうです。
Googleはこれらの実際のデータによる結果に基づき、既存のSMART値から新しい故障予測方法を見つけ出
すことが必要である、と結論づけています。
Failure Trends in a Large Disk Drive Population(PDFファイル:241KB)
http://labs.google.com/papers/disk_failures.pdf http://f.hatena.ne.jp/LM-7/20070220011445 Fig.4は温度と故障率の関係を示したものである。これをみると、平均温度が35℃から45℃程度がもっとも故
障率が低く、30℃以下の低温環境下、あるいは50℃以上の高温環境下で故障率が高くなっている事がわか
る。意外なことに、50℃の高温動作よりも20℃における動作の方が4倍程度故障率が高くなっている。Fig.5は
HDDの利用年数ごとの平均温度と故障率の関係を示したものだが、3年目以降で高い温度が高い故障率と
関係があるように見える一方、2年目まではほとんどグラフはフラットで、高温環境下における利用でも問題
がなさそうに見える。サーバ室の設定温度を見直しても良いかもしれない。
http://gigazine.net/news/20070219_disk_failures/