825 :
可愛い奥様:
雅子さまが歌会始で見せた鋭い言語感覚に驚く 岡野弘彦(歌人)
・雅子妃に初めて会ったのは、ご結婚3カ月前、お妃教育の和歌の相談役を努めた
・語学が堪能なので、英語・仏語を省き、代わりに和歌の講義を10時間と長めにとったようだ
・雅子妃の鋭い言語感覚にハッとしたのは、古事記の仁徳天皇が詠んだとされる歌謡から、
「この『おしてる』は今の和歌に詠み込んでつかってよいものでしょうか」との質問があった時
・こんな鋭い質問を受けたのは初めてだった
・「お使い頂いて結構だが、大変な古語なので現代和歌に使ってそこだけ違和感があったら失敗です」と答えた
・そして、おしてるを詠んだ和歌を2首暗誦、雅子妃は分かりましたと答えた
・本当にお分かりかと思ったが、6カ月後の歌会始、不安は喜びに
・「君と見る波しづかなる琵琶の湖さやけき月は水面おし照る」と見事におしてるを使われた
・その後も月に一度ほど相談役として講義、雅子妃はそのたび両手に資料の本を抱えて熱心だった