国連は、中国政府が沖縄県の尖閣諸島周辺で独自に定めた領海基線を記した海図などを
中国の国連大使から受理したことを確認し、中国は国連の場でも尖閣諸島の領有権を主張する
外交攻勢に出るものとみられます。
国連のパン・ギムン事務総長の広報官が明らかにしたところによりますと、
中国の李保東国連大使が13日、中国政府が沖縄県の尖閣諸島の周辺で独自に定めた領海基線を記した表と
海図を国連側に提出し、パン事務総長が受理したということです。
広報官は、「事務総長は、国連海洋法条約の受託者としてすべての国から表や海図を受けとる立場にある。
その意味で事務総長の役割は完全に中立的だ」と述べ、受理した海図などは条約に従って公表するとしています。
中国政府は、日本政府が尖閣諸島を国有化した前日の今月10日、領海基線を独自に定め、公表していました。
日本政府による尖閣諸島の国有化に対抗して、中国はこのところイランやパプアニューギニアなど
外国の要人との会談で自国の立場に理解を求めており、今後、国連の場でも領有権を主張する外交攻勢に出るものとみられます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120915/k10015042681000.html