600 :
可愛い奥様:
最終決戦前
モリーゾ「だって、こんなのってないよっ」
モリーゾ「僕はおさないを追ってここまでずっと生きてきたんだっ」
モリーゾ「そのおさないがいかないでよっ」
隠していた弱さが…涙のように溢れて、こぼれてくる。
おさない「ったく困った奴だな…」
おさない「おまえは、いつまで俺を困らせるんだよ…」
モリーゾ「そんなのいつまでもだよっ」
モリーゾ「強くなったとか、ソーディアンとか、そんなことどうだっていいっ」
モリーゾ「僕はおさないが好きだからっ」
モリーゾ「だから、ずっと一緒にいたいんだよっ」
モリーゾ「当然でしょ!?」
おさない「あのなぁ…」
おさない「そんなの、俺のほうが嫌に決まってんだろぉぉ!!」
おさない「なんで、おまえらを置いていかなきゃいけないんだよ!!」
おさない「俺だって、おまえたちと居てぇよ!!」
おさない「ずっとずっと居たかったんだよ!!」
おさない「なんで、こんな理不尽なんだよ!!ちくしょう!!」
おさない「ずっとずっと、そばにいたかった!!」
おさない「俺のほうが、ずっとずっとおまえたちのことが好きなんだよ!!」
おさない「なのに…おまえたちを置いていくなんて…」
おさない「そんなの…ねぇよ…」
おさない「なんでだよ…」
おさない「わけわかんねぇよ…」
おさない「くそぉ…」
おさない「行ってくれ」
モリーゾ「でも…」
おさない「ミルヒを頼んだ」
モリーゾ「うん…」