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可愛い奥様:
寒さがいよいよ厳しくなろうとしていた今年1月中旬。
その日、S子さんは都内にいた。
友人との会食に出かけていたのだ。
会食は10時前には終わる。
しかし、酔いも回って寒風が心地よく感じるようになったS子さんはまだ帰路につきたくなかった。
赤坂に住む“あの人”からのメールを待っていた。願いが通じた。
〈今日、これから赤坂宿舎にこられない?〉
赤坂議員宿舎に住む小泉議員からのメールである。S子さんはすぐさまメールを返す。
〈伺いたいですけど、宿舎どこにあるかわかりません〉
するとまた返信がある。
〈タクシーできてください。着いたら連絡ください〉